1: 2009/07/17(金) 22:31:02.36 ID:GsShT6oO0
真「最近すっかり平和ね」

翠「ですぅ。水銀燈もめっきり来なくなったですね」

真「ええ。彼女も見つけたのかも知れないわね、アリスゲーム以外の道を」

雛「いいことなのよ。みんななかよしが一番なの」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
3: 2009/07/17(金) 22:32:49.72 ID:GsShT6oO0
真「そうね。それはそうと、喉が乾いたわね……JUM、紅茶を淹れて頂戴」

JUM「ちょっと待て、今いいとこ……」

真「私はすぐ飲みたいのよ。早く淹れなさい」
ピシピシ
JUM「いたっ!髪の毛ではたくな!まったく人使いが荒いな……」

真「最初からそうやって動いていればいいのよ。……そういえば、JUMは何をしていたのかしら?」

翠「テレビゲームとかいうヤツですね」

真「フィギュア名鑑?ちょっと見てみましょう」

真「これは……」

4: 2009/07/17(金) 22:35:51.61 ID:GsShT6oO0
JUM「ほら、紅茶だぞ……って、何勝手にやってるんだよ」

真「黙っていて頂戴!」クワッ

JUM「ひぃ!」ビクッ

翠「コントローラーを握るなりあの調子です、話しかけない方がいいですよ」

雛「目が本気とかいてマジなの」

JUM(こいつゲームなんかに興味あったのか?)

5: 2009/07/17(金) 22:38:18.35 ID:GsShT6oO0
二時間後―――

真「ふぅ。ゲームって疲れるのね。少し休憩するのだわ」

JUM「初心者がこの短時間で、メテオや緊急回避どころか、メテオ返しまで完全に使いこなすようになるとは……。そこらの中級者や自称プロよりよっぽど強いぞ……」

翠「紅茶に手もつけてねーですね。完全にハマってたですよ」

雛「真紅楽しそうだったのー」

真「あら、あなたたち居たの?……何この冷たい紅茶。JUM、淹れ直しなさい。全く使えない下僕ね」

JUM「なにこの仕打ち」
トボトボ

8: 2009/07/17(金) 22:40:33.17 ID:GsShT6oO0
翠「ずいぶん夢中だったですね。ずっと同じキャラ使ってましたけど、気に入ったんですか?」

雛「おヒゲのおじさんなのー」

真「気に入った?そんなものじゃないのだわ」

真「見なさい、この目、この鼻、このヒゲ、この体型……」

翠「ドングリまなこにダンゴっぱなですぅ」

雛「チョビヒゲでハンプティダンプティなのよ」

10: 2009/07/17(金) 22:42:49.53 ID:GsShT6oO0
真「コミカルな可愛らしさと男のダンディズムが同居した完璧な男性よ!一目で夢中になったのだわ!あぁ、くんくん以外にこんな男性がいるなんて……!」

翠「翠星石には冴えないおっさんにしか見えねーですがね」

真「翠星石ぃ!」

バキィ!ゴロゴロガッシャン!!

真「貴女なんて事を言うの!この方を馬鹿にするのは許さないのだわ!」

翠「」

雛「翠星石に絆パンチはきついの……。翠星石、息してないの……」

12: 2009/07/17(金) 22:45:21.16 ID:GsShT6oO0
JUM「おい何があった!?すごい音がしたぞ今!」

真「大した事じゃないわ。この緑にお仕置きしただけよ」

緑「し、氏んだかと思ったです……」

雛「緑って……。そういえば、真紅とさっきのおじさまはどっちも赤ね。おそろいなの」

真「そういえばそうね。それを言ったら貴女は……ハッ!?」

13: 2009/07/17(金) 22:47:30.98 ID:GsShT6oO0
JUM「真紅?」

真「そう……そうだったのね……何て事なの……」

雛「なにかブツブツつぶやいてるのー」

翠「バグったですかね?ローザミスティカ一回出してふーってやってあげましょうか?」

JUM「何物騒な事言ってるんだお前は」

雛「さっきの絆パンチを根にもってるのー」

14: 2009/07/17(金) 22:49:44.99 ID:GsShT6oO0
真「JUM、判ったのだわ!」

JUM「うわっ!何だよいきなり大声出して」

真「私はあの素敵なおじ様……マリオの生まれ変わりだったのよ!!」

JUM・翠・雛「ナ、ナンダッテー!?」

翠(こいつ何言い出したですか!?)

雛(真紅にヒゲがはえたらいやなのよ)

JUM「寝言は寝て言えよなまったく」

真「……」
ドカッ バキッ グシャッ

16: 2009/07/17(金) 22:51:39.97 ID:GsShT6oO0
JUM「いてて……。生まれ変わりって、お前はローゼンメイデン第五ドールだろ?お前の命はローゼンが錬金術で作ったんじゃないのか?」

真「JUM、錬金術は都合のいい魔法なんかじゃなくて、物質を別の物に転換する科学よ。いくらお父様といえど、錬金術で無から有を生む事は出来ないのだわ。私達の魂だって、その元となる命があったはずよ」

翠「さりげなく重い事言ってるです」

JUM「それが何でマリオなんだ?」

17: 2009/07/17(金) 22:54:20.18 ID:GsShT6oO0
真「いい?まず、マリオは人形なのだわ。きっと人形の命なら、私達ドールの魂に転換しやすいはずだわ」

雛「うよ?マリオってお人形さんだったの?」

JUM「あぁ……真紅がさっきやってたの、スマブラだからなぁ。あれに出るキャラは全員フィギュアって設定なんだよ」

真「それに、私とマリオには共通点が多いのだわ」

JUM「共通点?」

雛「服の色とか?」

真「それもそうね。でも、それだけではないわ」

JUM「ほう?他にどんなのがある?」

19: 2009/07/17(金) 22:55:56.40 ID:GsShT6oO0
真「マリオは任天堂を代表する、大人気のヒーローなのだわ」

翠「で?」

真「わからないの?」

雛「さっぱりなのー」

真「まったく、揃って鈍いわね。赤くて大人気で皆の代表的存在、これはまさしく私の事なのだわ!!」

JUM「……」

雛「……」

翠「……赤しか合ってねーです」ボソッ

22: 2009/07/17(金) 22:57:51.64 ID:GsShT6oO0
真「翠星石、何か言った?」

翠「別に、ですぅ」

真「……」

翠「……」

真「……永遠の二番手のくせに」ボソッ

翠「!??」

23: 2009/07/17(金) 23:00:52.59 ID:GsShT6oO0
JUM「おい、落ち着けって翠星石!」

翠「止めるなですチビ人間!あの不人気レッドキングに身の程をわからせてやるですぅ!」
ジタバタ
JUM「痛い痛い!足を蹴るな!だいたいレッドキングは赤くないぞ!」

真「まったく、見苦しいわね。そう、これが私とマリオのもう一つの共通点よ」

雛「どういうことなの?」

真「私とマリオには、ともに緑で下の弟……私の場合は妹ね。ともかく順番も人気も下の子がいるのよ」

JUM「ばっ、これ以上煽るな真紅!あだだだだ、暴れるな翠星石、おさえろって!」

翠「翠星石はどっちもてめーより上ですぅ!第三ドールだし人気もずっとあるですぅ!」
ドタバタ
雛「うゆ。ツンデレオブザイヤー2005は伊達じゃないのよ」

24: 2009/07/17(金) 23:02:54.37 ID:GsShT6oO0
真「少なくとも、この桜田家では二番手以下なのだわ」

翠「まだ言いやがるですか!」
ジダンダフミフミ
真「事実よ。この桜田家で最初のドール、つまりJUMと最初に契約したのは私なのだわ」

翠「ぐっ、それはそうですけど……」
ジャムノアシフミフミ
JUM「いだーっ!小指をピンポイントで踏むな!」

26: 2009/07/17(金) 23:04:32.98 ID:GsShT6oO0
真「それに、確かに作られたのは貴女が先だけれど、明らかに私の方が大人、年上に見えるのだわ」

翠「そんなことねーですぅ!翠星石の方が立派なオトナですぅ!大体真紅が大人だなんて、自分の胸を見てからいいやがれですぅ!」

JUM「バカ、お前……!」

雛「それはタブーなのよー!」

真「……スーパーシンクシスターズで行こうと思っていたけれど、どうやらスーパーシンク64にする必要があるようね……!」

27: 2009/07/17(金) 23:06:34.52 ID:GsShT6oO0
翠「正直スマンかったです」

真「口には気をつけなさい。次は問答無用ででっていうにするのだわ」

雛「意味がわからないの」

翠「と、とにかく!順番の件は仕方ないとして、人気は翠星石が上で異論は認めねぇですぅ!」

真「どうかしら?ねぇJUM?」

JUM「え?」

真「JUM……私は信じているのだわ。JUMにとっての一番は、この私でしょう?」

JUM「ええ!?」

29: 2009/07/17(金) 23:09:00.95 ID:GsShT6oO0
翠「な、なに言いやがるですか!?」

JUM「ど、どうしたんだよいきなり」

真「違うの……?」

JUM「い、いや、違うとかそうじゃなくてだな。その、僕にとっての一番って……。」

真「JUM……お願い、そうだと言って頂戴……。私には貴方しか居ないのよ?」

JUM(これは……!あの真紅が目を潤ませて上目遣いに……!正直たまりません……!)

蒼「真紅のギャップは反則だよね」ハァハァ

32: 2009/07/17(金) 23:12:11.71 ID:GsShT6oO0
翠「ちょ、ちょっとチビ人間!なに迷ってやがるですか!」

雛「JUM、真紅がマリオマリオ言ってたのわすれてるのー」

JUM「お、落ち着け真紅。素数を数えて落ち着くんだ。ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ……」

蒼「イーヨイーヨ」ハァハァ

真「JUM……」

35: 2009/07/17(金) 23:14:18.25 ID:GsShT6oO0
JUM(駄目です……違う意味で……!)

蒼「うっ!」ビクビク

雛「この男、陥落(お)ちたのー」

翠「キィィィィ!目を覚ますですチビ人間!」

37: 2009/07/17(金) 23:15:59.01 ID:GsShT6oO0
UM「真紅、お前がナンバーワンだ……!」

真「ほらご覧なさい翠星石。……翠星石?」

翠「……もういいです!真紅もチビ人間も知らんです!勝手にやってろです!!」
ガチャ、バタン!
真「……少しやり過ぎたわね。流石に悪い事をしたのだわ」

JUM「ところで今蒼星石いなかった?」

雛「トイレに駆け込んでいったの」

38: 2009/07/17(金) 23:17:48.39 ID:GsShT6oO0
雛「それはそうと、真紅ひどいの!」

真「そうね、後で翠星石には謝っておくわ」

雛「そうじゃないの!」

真「?」

雛「ヒナもJUMも家族なの!それなのに翠星石だけ姉妹あつかいして、ヒナ達のことはしらんぷりなのはひどいの!ヒナ達だって仲間にいれてほしいのよ!」

真「くすっ。大丈夫よ、雛苺。私とマリオの共通点は緑だけじゃないのだわ。貴女とJUMも、マリオと私を結ぶ仲間なのだわ」

JUM「僕達が?」

真「ええ。いくらなんでも、緑だけの共通点で生まれ変わりなんて言ったりしないのだわ。私とマリオはもっと多くの状況が似通っているのだわ」

40: 2009/07/17(金) 23:20:00.44 ID:GsShT6oO0
真「雛苺。これからは貴女の事は、この私が命に代えても護るのだわ」

雛「ありがとなの!でも、真紅はいつもヒナのこと、まもってくれてるのよ?」

真「今まで以上に、よ。だって貴女は、赤い英雄が護るべき桃色の姫なのだもの」

雛「ヒナがお姫さまなの?」

真「ええ、そうよ。今まで下僕扱いしていたけれど、本当は姫だったのね。ごめんなさい」

雛「どうしてあやまるの?ヒナはうれしいのよ!」

41: 2009/07/17(金) 23:21:38.27 ID:GsShT6oO0
JUM「そういえば雛苺は金髪で髪の色も同じだな。あれ?でも僕は?マリオに他に人間の仲間なんていたっけ?」

真「何を言っているの。貴方は私達の大事なサポート役じゃない」

ジジー……ポロン

JUM「ちょっ!?」

ギュッ

JUM「おうふ!」

43: 2009/07/17(金) 23:24:09.37 ID:GsShT6oO0
真「これからもよろしくね、キノピオ」
ナデナデ
JUM「」ムクムク

雛「JUMのキノピオがスーパーキノコになったの」

真「私じゃなくてキノコの方が大きくなったわね。まぁ、私が大きくなっても困るんだけれど」

46: 2009/07/17(金) 23:25:48.07 ID:GsShT6oO0
JUM「ちょっとトイレ行ってくる」

雛「トイレは蒼星石がはいってるのよ」

蒼「僕ならここだよ」

雛「あれ?いつからいたの?」

蒼「真紅がキノピオに挨拶したところから。一度デジカメ取りに帰ったんだけど、大事な所には間に合って良かったよ」

真「相変わらず素早いわね」

蒼「ローゼンメイデン中唯一の接近戦専門だからね。本気を出せばこんなものさ」

雛「能力の無駄づかいなの」

48: 2009/07/17(金) 23:27:34.88 ID:GsShT6oO0
真「ずっと喋ってたら喉が渇いたわね。雛苺、紅茶飲む?」

雛「真紅がいれてくれるの?」

真「ええ。貴女は座って待っていてくれれば―――…いえ、淹れてる間側に居てくれる?」

雛「うぃ、わかったの。真紅ありがとなの!」

真「本当はゆっくり待っていて貰いたいのだけれど、いつ凶暴なクッパが来るか判らないから―――」

ガシャーン!

50: 2009/07/17(金) 23:29:02.84 ID:GsShT6oO0
銀「はぁい真紅。相変わらず赤いわね」

真「言ってるそばから早速来たわね!蒼星石、雛苺をお願い!」

蒼「うん、気をつけて真紅」

ザバー……ガチャ

JUM「ふぅ……。ん?水銀燈来たのか。戦うなら家具とか壊さない程度にしてくれな」

51: 2009/07/17(金) 23:30:33.49 ID:GsShT6oO0
真「JUM、貴方も雛苺を!クッパから護って!」

銀「ちょ、ちょっとぉ。クッパって誰のコトよ」

真「私に突っかかるしつこさ、凶暴さ、どう考えても貴女はクッパなのだわ。水銀燈、いえ、クパ銀燈!」

銀「変な呼び方するんじゃないわよ!」

JUM「クパ銀燈……水銀燈……クパ……水銀燈……」
ムクムク
JUM「ちょっとトイレ行って来る」

雛「JUMおなかゴロゴロなの?」

JUM「男の子の日ってヤツさ。雛苺、危ないみたいだから隠れてろ」
スタスタ ガチャ、バタン
蒼(賢者中に発情……だと……!?)

54: 2009/07/17(金) 23:32:50.84 ID:GsShT6oO0
真「さぁ来なさい!正義の味方、スーパー真紅が相手よ!」

銀「スーパー真紅ぅ?」

真「そうよ。私はスーパーマリオの生まれ変わりだったのよ!悪の貴女になんて負けないのだわ!」

蒼(真紅……。本当にそれを信じ切っているんだね……)

銀「……マリオの。そう」

蒼(ん?)

56: 2009/07/17(金) 23:34:46.44 ID:GsShT6oO0
JUM「水銀燈の様子が妙だな?てっきり真紅を馬鹿にするかと思っていたのに」

蒼「わ、びっくりした」

雛「JUMおかえりなの」

銀「真紅、やはり私とアナタは戦う運命にあるようね。アナタがマリオだというなら、尚更倒さなくてはならないわぁ!」

真「フン、クッパがマリオに勝ったためしが無いのだわ」

銀「クッパじゃないって言ってるでしょぉ!」

58: 2009/07/17(金) 23:36:54.79 ID:GsShT6oO0
銀「この羽がかわせるかしらぁ!?」
シュババババッ!
真「かわす必要などないのだわ」

真「くんくんマント!」
バサッ!
銀「なんですってぇ!?」

雛「くんくん探偵変装セットのマントで……水銀燈の羽をはじきかえしたの!」

真「向きを変えただけで勢いは氏んでいない。自分で自分の羽を味わうのだわ!」

銀「くっ!」

62: 2009/07/17(金) 23:38:59.55 ID:GsShT6oO0
銀「やるわね真紅……。私も本気を出す必要があるみたいねぇ」

JUM「水銀燈の様子が変わった。何か仕掛ける気だな」

蒼「判るの?」

JUM「ああ。短時間に二度も煩悩を昇華させたからな。今の僕は誰よりも冷静な観察眼を持っているよ」

蒼「まさに賢者だね」

JUM「賢者?違うね。僕を呼ぶなら……そう、大魔道士と呼んでくれ」

蒼(大魔道士JUM……。凄い童Oって意味かな?あながちハッタリに聞こえないけど)

64: 2009/07/17(金) 23:41:46.25 ID:GsShT6oO0
銀「喰らいなさぁい!」
ビシュッ!ビシュッ!
JUM「羽を……放物線を描くようにバラまいてるな。あんなの当たったところで……いや、あれはただの羽じゃない!気をつけろ真紅!」

真「JUM?……そうね、一度かわして様子を見るのだわ」
サッ
ピシッ!ボォッ!
雛「羽が当たった机に火がついたの!」

蒼「羽そのものを燃やすんじゃなくて、当たった物を燃やすようにしたんだ!


JUM(あの技……何処かで見たような)

67: 2009/07/17(金) 23:43:47.49 ID:GsShT6oO0
銀「ほらほら、よけてるばかりじゃ勝てないわよぉ!?さっきのマントごと燃やしてあげるわぁ!」

真「ローズ……」

銀「無駄よぉ!そんなチャチな花びらで私の羽は防げないわぁ!」

真「ボール!」

銀「!」

JUM「ローズテイルじゃない……?バラの花弁をまとめて、球状にしてるのか!あれなら簡単には燃やせないぞ」

バシュッ!

銀「相殺……!」

真「飛び道具は互角のようね……!」

69: 2009/07/17(金) 23:46:16.55 ID:GsShT6oO0
真「今度はこっちから行くのだわ!」

JUM「真紅が距離を詰めた!」

真「ツインテールトルネード!」

JUM「な、なんだあれは!?」

雛「真紅が凄い勢いで回ってるのー!」

銀「なんだか知らないけど、巻き込まれたらマズそうねぇ!」
バッ!
JUM「水銀燈やるな。とっさにバク転でかわした」

71: 2009/07/17(金) 23:47:54.32 ID:GsShT6oO0
真「逃がさないのだわ!ローズボール!」
バッ!
蒼「上手い!あのタイミングでの追撃ならかわせない!」

銀「甘いわぁ!」
バサッ!シュルシュル
JUM「何だ!?羽を集めて……何か作った!?」

雛「バケツみたいなの」
スポッ
真「ローズボールが吸い込まれた!?」

銀「うふふ、もらっちゃったわぁ、アナタのチカラ」

蒼「あのバケツ、一体……!?」

JUM「……そうか!」

73: 2009/07/17(金) 23:49:48.61 ID:GsShT6oO0
JUM「真紅!ローズボールは使うな!」

真「JUM?」

JUM「あのバケツに3回取られたら倍返しされるぞ!」

真「なんですって!?」

銀「あの人間……。これだけで気付くなんてやるじゃなぁい」

JUM「羽を放物線状にまく攻撃、あれは“シェフ”だな?」

銀「……そうよ。そこまでお見通しなのねぇ」

真「“シェフ”?JUM、それは……」

76: 2009/07/17(金) 23:52:40.24 ID:GsShT6oO0
JUM「黒と白で彩られた姿、ローゼンメイデンシリーズ原初の存在……」

JUM「水銀燈、お前はMr.ゲーム&ウォッチだな!」

真・雛・蒼「!?」

真「貴女、それは本当なの?」

銀「……ええ。真紅がマリオの生まれ変わりだというなら、私はゲーム&ウォッチの化身よ。だからこそ、アナタに負けるわけにはいかないのよぉ」

83: 2009/07/17(金) 23:55:46.27 ID:GsShT6oO0
真「ゲーム&ウォッチ……。そんな旧式で、日々進化するマリオに勝てると思って?」

銀「! 真紅……!」

真「まぁ、ジャンクな貴女にはお似合いなのだわ」

銀「その傲慢な態度、今度という今度は許さないわよぉ!!」

蒼(真紅、相変わらず水銀燈には特に口が悪いなぁ)

85: 2009/07/17(金) 23:57:32.25 ID:GsShT6oO0
JUM「……やっぱりいつもの水銀燈と違うな」

蒼「え?どこが?」

JUM「いつもだったら、水銀燈のヤツ『ジャンク』って言葉に反応してキレてるだろ?でも、今は真紅が『ジャンク』って言う前に怒ってた。それに、自分のプライドの為に怒ってるんじゃないように見えるんだよな」

雛「どうしてそう思うの?」

JUM「何となくだけど……強いて言うなら、目かな。気に入らないモノを破壊するような怒りじゃなくて、大事なモノを護ろうとするような力強さを感じるんだよ。真紅と同じようにね」

87: 2009/07/17(金) 23:58:44.93 ID:GsShT6oO0
銀「そうやって!アンタ達みたいなのがそう言ってめぐを傷付けるのよぉ!」

真「何ですって?」

蒼「めぐさんって……」

JUM「水銀燈のミーディアムか……?」

90: 2009/07/17(金) 23:59:58.63 ID:GsShT6oO0
―――回想開始―――
めぐ「……」

銀「あら?それゲーム機よねぇ。あんまり見かけない機種だけど」

めぐ「あっ、水銀燈来てくれたんだ。うん、一人の時、暇つぶしに遊んでるの」

銀「なぁにぃ?ずいぶんチャチな画面ねぇ」

めぐ「パパが昔、少し遊んで置いてあったのをくれたの。もう随分古いから、最近の子は知らないと思うわ」

銀「ふぅん……」

92: 2009/07/18(土) 00:02:55.89 ID:gTQ8+y1K0
………………

銀「ただいまぁ……って、ちょっとめぐ。これ、この前教えてくれたゲーム&ウォッチってヤツよね。画面割れてるじゃない」

めぐ「……うん」

銀「何かあったのぉ?」

めぐ「今日ね、新人の看護士さんが来たの。それで私がゲーム&ウォッチやってるの見て、こんな古臭いの今時やってる人いないって、散々バカにされたわ」

銀「……」

94: 2009/07/18(土) 00:04:07.18 ID:gTQ8+y1K0
めぐ「それで久しぶりに癇癪起こしちゃって、壊しちゃったの。成長してないね、私」

銀「そう……。今度ソイツが来たら、そのゲームと同じようにしてあげるわぁ」

めぐ「あ、それはいいの。壊しちゃったっていうか、そいつの顔面に叩き付けたら壊れちゃったのよ」

銀「……」

めぐ「鼻骨と相撃ちだったそうだわ」

銀「ああそう……」

95: 2009/07/18(土) 00:06:43.42 ID:gTQ8+y1K0
めぐ「実は私、DSってやつ持ってるのよね」

銀「え?」

めぐ「パパが送って来たの。私がゲーム&ウォッチやってるって聞いて、単純に新しいゲームの方がいいって思ったんでしょうね」

銀「違うの?」

めぐ「うん。最近のゲームは私には難しすぎてよくわからないの」

銀「……」

めぐ「あーあ。遊びにまで取り残されてるなんて、惨めだな私」

―――回想終了―――

97: 2009/07/18(土) 00:07:55.15 ID:gTQ8+y1K0
JUM「最近のゲームが難しい?まぁ、たしかにマリオ&ルイージRPG3なんかは厄介だったけど」

蒼「ゆとり乙」

雛「ディスクシステム版のマリオ2は本当に苦労したの!」

銀「そういう難易度とか以前の問題なのよ。めぐは子供の頃から他のゲームなんてやった事も無いし、周りに教えてくれる人も居なければ情報源だって無い。真紅のミーディアムみたいにインターネットだって出来ないわ」

真「……」

99: 2009/07/18(土) 00:09:43.31 ID:gTQ8+y1K0
銀「そんなめぐに、今のゲームは判らないのよぉ!RPGなら街で装備を整える、アクションならアイテムを取ってパワーアップする。特定の条件を満たして先に進む……」

銀「そういうアンタ達が当たり前にやってる『お約束』だって知らないんだから。ましてや当然のように存在する隠し要素なんて判るワケが無いわぁ」

蒼「……たしかに、ゲーム&ウォッチと比べたら随分複雑だろうね。しかし……」

銀「新しいから何よ!世の中にはねぇ、そんなのについていけない人だって居るのよ!」

銀「たかがゲームの事だけど、ついていけてないのはそれだけじゃない、他の事でもどんどん取り残されて切り捨てられているって、めぐは落ち込んでたわぁ。それが私には許せないのよぉ!」

JUM「そうか、それでお前は……」

銀「だから、私はゲーム&ウォッチになったのよ!新しいだけが価値じゃないと証明するために、私は負けられないのよぉ!特に真紅、ビデオゲームの先駆けであるマリオにはねぇ!」

101: 2009/07/18(土) 00:11:17.77 ID:gTQ8+y1K0
真「……そう。水銀燈、貴女を誤解していたのだわ。御免なさい」

銀「謝ってもらいたくなんてないわ!私は私とめぐのためにアンタを倒す、それだけよぉ!」

真「いいわ。私も、今と未来を背負う者として負けられないのだわ」

真「さぁ、来なさい水銀燈……いえ、スイギン&ウ!」

銀「……呼び方は今まで通りでいいわぁ」

真「あらそう?」

102: 2009/07/18(土) 00:13:06.98 ID:gTQ8+y1K0
真「それじゃあ、改めて……いざ尋常に!」

銀「勝負よぉ!」

真「ヒアウィゴー!なのだわ!」

105: 2009/07/18(土) 00:15:27.18 ID:gTQ8+y1K0
JUM「遠距離戦は互角だった……となると、勝負は接近戦か」

蒼「そうだね。近距離でも、真紅には絆パンチがある。いや、マリオなら絆掌底かな」

雛「真紅あいとあいとー!」

真「はぁっ!」
ビュッ!
銀「当たらないわよぉ!」
バッ
真「またバク転で回避……!」

106: 2009/07/18(土) 00:16:42.83 ID:gTQ8+y1K0
銀「今度はこっちの番よぉ!」
シュッ!
真「くっ!」
ガッ!

雛「真紅がんばってー!」

JUM「マズいな」

蒼「……うん」

108: 2009/07/18(土) 00:18:20.46 ID:gTQ8+y1K0
JUM「真紅の体術は優れているが、マリオ流の戦い方に慣れてない。水銀燈にペースを握られている」

蒼「やっぱり間合いの取り方が上手いよ水銀燈は。絆掌底では大振り過ぎて捉えきれないんだ。それに、水銀燈は武器を持ってる分リーチがある……!」

JUM「強攻撃と緊急回避で翻弄しながらダメージを蓄積させるつもりか……」

雛「真紅負けないでなのー!!」

109: 2009/07/18(土) 00:19:47.76 ID:gTQ8+y1K0
銀「そろそろトドメよぉ!」

真「!!」

蒼「水銀燈が羽を集めて武器の形に……あれは、ハンマー!?」

銀「喰らいなさぁい!」
ドガッ!
ビリビリビリ!
真「きゃああ!」

110: 2009/07/18(土) 00:21:14.39 ID:gTQ8+y1K0
雛「真紅ー!!」

真「くっ……、大丈夫よ雛苺、大した事は無いのだわ……!」

蒼「水銀燈が攻撃する瞬間、頭上に数字が出た?あれは一体……」

JUM「“ジャッジ”か。数字によって効果が変化するランダム攻撃……水銀燈のヤツ、あんな技まで使えるようになったのか」

銀「今のは“5”ねぇ。ざんねぇん、“9”だったら決まっていたのにぃ」クスクス

真「くっ!」

111: 2009/07/18(土) 00:22:31.66 ID:gTQ8+y1K0
JUM「そうか。元々ランダム要素の強い羽を集合体にする事で、威力さえもランダムにしたのか!」

蒼「あの羽にランダム要素なんてあったっけ?」

JUM「当たるかどうかがランダムだからな、アレ」

蒼「……乱射してるように見えて、実は相当分の悪い賭けだったんだね……」

銀「外野うるさいわよぉ!さぁ、次は何が出るかしらねぇ!」
ビュン!

112: 2009/07/18(土) 00:25:44.04 ID:gTQ8+y1K0
真「くっ、一度距離を取るのだわ!」
サッ
JUM「あれは、“7”か」

蒼「ん?ハンマーから何か出たよ?」

銀「あらぁ、ヤクルトが落ちてるじゃない。もうかっちゃったわぁ」

JUM「いや、あれ、水銀燈が自分のを落としただけだろ……」

真「余裕ね水銀燈……!」

113: 2009/07/18(土) 00:29:01.78 ID:gTQ8+y1K0
真(正面からの攻撃は回避されてしまうのだわ。それなら……)

真「はっ!」
ピョーン
蒼「跳んだ……。そうか、空中からの攻撃なら正面から反撃しづらいし、バク転で避けられても追撃しやすい!」

JUM「いや……」

真「ジャンプキック!なのだわ!」

114: 2009/07/18(土) 00:33:11.98 ID:gTQ8+y1K0
銀「お馬鹿さんねぇ」
サッ!ゴロゴロ
真「前転した!?」

JUM「前方緊急回避か!まずい、背後を取られた!」

銀「今度はどうかしらねぇ!」
ドガッ!
カチーン!
真「あうっ!」

115: 2009/07/18(土) 00:36:44.21 ID:gTQ8+y1K0
JUM「今の数字は“8”か!」

蒼「真紅が凍った!?」

銀「あらぁ、それじゃ動けないわねぇ真紅」

真「くっ……!」

銀「私の勝ちねぇ。力を貯めて、確実に仕留めてあげる」

真「マンマミーアだわ……!」

117: 2009/07/18(土) 00:38:38.55 ID:gTQ8+y1K0
銀「トドメよぉ!」

雛「だめーーーーー!!」
ガァン!
銀「くあっ……!」

蒼「雛苺!?いつの間に!?」

JUM「アイツ……。今水銀燈を殴ったの、キッチンのフライパンか」

119: 2009/07/18(土) 00:41:31.21 ID:gTQ8+y1K0
真「雛苺、危ないのだわ!下がって!」

雛「いやなの!雛も戦うの!お姫さまだって、守られてるばっかりじゃないのよ!」

真「雛苺……」

銀「くぅっ……!」

120: 2009/07/18(土) 00:43:21.72 ID:gTQ8+y1K0
雛「いくのよ水銀燈!イチゴボンバ……」

銀「調子に乗るんじゃないわよぉ!」
ガシッ!
雛「あっ!」

JUM「雛苺!」

蒼「まずい、掴まれた!」

真「くっ、雛苺!このっ、こんな氷なんかに……!」

雛「し、真紅ー!」

銀「ローザミスティカまでは奪らないから安心して……眠ってなさぁい!」

真「雛苺!!」

121: 2009/07/18(土) 00:45:38.39 ID:gTQ8+y1K0
翠「ス・イ・セ・イ……ロケットですぅぅーーーー!!」
ドギューン!
ドガァッ!
銀「きゃああああ!」

蒼「翠星石!」

翠「お待たせですぅ!この翠星石様が来たからには、てめーの好きにはさせねーですよ水銀燈!」

雛「た、助かったの!翠星石ありがとなのー!」

真「翠星石、あなた……」

翠「まったく、なんてザマですか真紅。気に入らねーですけど、今回はサポートしてやりますから、さっさとそこから出てこいです!」

122: 2009/07/18(土) 00:49:10.97 ID:gTQ8+y1K0
真「ふふ……いい子ね。それでこそ、私の緑よ翠星石」

翠「その呼び方はやめろです!水銀燈を片付けたら、おめーとはゆっくり話す必要があるですね。まぁいいです、行くですよチビチビ苺!」

雛「わかったの!」

銀「次から次へと……!鬱陶しいのよぉ!」

123: 2009/07/18(土) 00:52:27.93 ID:gTQ8+y1K0
雛「やっ!」
ズボッ!
蒼「えっ?ええぇー!?」

JUM「床から、巨大な苺を引き抜いた!?」

銀「ちょっとぉ!何処にそんなのあったのよぉ!?」

雛「これをくらうのー!」
ブンッ!
蒼「あぁ、水銀燈に飛び道具は!」

JUM「いや、アイテム扱いのあれは吸収できない!避けるしかない!」

124: 2009/07/18(土) 00:55:23.07 ID:gTQ8+y1K0
銀「くっ!」
バッ!
翠「おっと、逃がさんですよ。」

銀「翠星石!」

翠「避け方にはクセが出るもんですね。さっきからおめーはバク転ばかり使っていたから、今度もそう来ると思っていたですよ!」

銀「くぅぅぅっ!」

翠「ひぃっさつ!スイセイジャンプパンチですぅー!」
カキーーーーン!
銀「ああああああっ!」

125: 2009/07/18(土) 00:59:03.89 ID:gTQ8+y1K0
蒼「水銀燈が吹っ飛んだ!」

翠「今です!チビチビ!」

雛「うぃ、今度こそ決めるの!イチゴボンバー!」
ドォン!
銀「あくぅっ!」

JUM「翠星石が飛ばした先に雛苺が……!そして雛苺が飛ばした先は……!」

126: 2009/07/18(土) 01:02:27.49 ID:gTQ8+y1K0
真「ありがとう二人とも……。これで、決めるのだわ」

蒼「真紅!氷から脱出して、力を貯めてる……!」

真「喰らいなさい、水銀燈!」

銀「ちぃぃぃぃぃっ!真紅ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

真「絆!掌底!!」

127: 2009/07/18(土) 01:05:37.07 ID:gTQ8+y1K0
no title

SMAAAAAAAAAAAAAAAAASH!!!!

128: 2009/07/18(土) 01:09:59.17 ID:gTQ8+y1K0
銀「おぼえてなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃ……!」
ヒューン……キラッ!
蒼「水銀燈が吹っ飛ばされて、お星様に……!」

JUM「GAME SET!真紅達の勝ちだ!」

翠「やったですぅ!」

雛「やっぱり真紅は強いの!」

真「危ないところだったのだわ……」

130: 2009/07/18(土) 01:12:55.19 ID:gTQ8+y1K0
JUM「真紅、水銀燈は……」

真「ふっ飛ばしただけだから、無事のはずよ。しばらくは動けないかも知れないけど、また来るでしょうね」

JUM「そうか……」

真「そんな顔しないで、JUM。水銀燈が襲ってくるといっても、今までとは違うのだわ」

JUM「何がだ?」

131: 2009/07/18(土) 01:15:08.29 ID:gTQ8+y1K0
真「水銀燈が戦っていたのは、ローザミスティカのためではなかった。例えまた戦う事になっても、それはアリスゲームではないのだわ」

JUM「そうか……」

翠「やい真紅!シメに入る前に、さっきの言葉を取り消すです!翠星石を緑と呼ぶのはやめろですぅ!」

真「あら、本当の事でしょう?」

翠「キィィー!助けてやったというのに何ですかその口の利き方は!」

132: 2009/07/18(土) 01:18:41.56 ID:gTQ8+y1K0
蒼「……JUM君、僕もう帰るね」

JUM「ん?まぁ待て、晩飯くらい喰っていけよ。もうすぐ姉ちゃんも帰ってくる頃だし」

蒼「いや……。やっぱり、馴れ合うのは良くないよ」

JUM「蒼星石……?」

133: 2009/07/18(土) 01:21:49.66 ID:gTQ8+y1K0
蒼「JUM君、さっきの戦いを見ていて、僕は感じたんだ。自分の中の何かが滾るのを」

蒼「アリスゲームをやめて、戦いを放棄して。行き場を失くし、性欲へと転化して発散するしかなかった熱い魂の力がうずくんだ。だから……今日はもう、帰るよ」

JUM「お前……」

蒼「JUM君、やっぱり……僕達は、ローゼンメイデンは、戦い合う存在なのかも知れないね」

蒼「それじゃ……また、来るよ」

JUM「……ああ」

134: 2009/07/18(土) 01:23:55.05 ID:gTQ8+y1K0
翠「本当に口の減らないヤツですね!蒼星石からも何か言ってやってくれですぅ!……って、蒼星石帰っちゃったですか?むぅ、つれねーですねぇ」

JUM「……」

真「もういいでしょう。疲れたのだわ。JUM、だっこして頂戴」

翠「あっ、きたねーです真紅!」

JUM「……」

真「JUM?」

135: 2009/07/18(土) 01:26:40.10 ID:gTQ8+y1K0
JUM「んっ?あ、あぁ、ごめんな。ほら、これでいいだろ」
ヒョイッ
真「ええ。いい子ね、JUM」

真(それにしても……私の思い過ごしだったのかしら?)

真(私がマリオなら、必ず近くにクッパも居ると思ったのに……)

真(それとも、水銀燈とは別に、クッパたる存在がいるという事なの……?)



??「ふふふ……桃薔薇のお姉様……おいしそう……。ふふふふふ……」

真紅「ヒアウィゴー!なのだわ!」 おわり

引用: 真紅「ヒアウィゴー!なのだわ!」