1: 2009/06/02(火) 02:57:55.12 ID:SftRJdHb0
時系列は原作五巻くらい


ジュン「ああ、見たな」

真紅「ちょwイェティ強すぎwwwとか、これモロにキングギドラじゃんwwwとか」

ジュン「(何でお前がキングギドラを知っている)」

真紅「蘇った兵士がめっちゃ頼りないwwwwとか色々とあった訳だけど」

ジュン「そもそも土台部分に埋め込まれてるんだから動いたら万里の長城崩れちゃうって言うな」

ジュン「でも、笑い所は確かに多かったがそれなりに楽しめたじゃないか」

真紅「まあ、楽しめたわね、楽しめた事は認めるわ」

真紅「でも、ひとつ!根本的に許せないところがあるのだわ!」

2: 2009/06/02(火) 02:59:12.05 ID:SftRJdHb0
ジュン「何だよ、言ってみろ」

真紅「ズバリ、そうズバリ!」

真紅「我らが始皇帝陛下があんな下郎に負けるはずが無いのだわ!!!!」ばーん

ジュン「なっ、なにぃ!?」

4: 2009/06/02(火) 03:00:56.42 ID:SftRJdHb0
ジュン「お前、中国ファンだったっけ?」

真紅「そう言うわけじゃないけど、仮にも皇帝よ!?メラとかばんばんぶっ放しちゃうヒトよ!?」

真紅「私はね、ジュン、勝つべくして勝つストーリーが好きなのよ」

真紅「何かいつの間にか勝ってましたなんてご都合主義、私は断じて認めないのだわ!」

真紅「もっと!スマートなお話が欲しいのよ!」

ジュン「いや、でも面白かったじゃないか」

真紅「それとこれとは話が別なのよ!ちょっと黙ってなさい!」

ジュン「(滅茶苦茶言いやがる)」

5: 2009/06/02(火) 03:02:34.73 ID:SftRJdHb0
真紅「だからね、ジュン。あなたに頼みたい事があるのよ」

ジュン「映画を作るってのは無しだぞ」

真紅「違うわよ、流石にそれ位の分別はつくわ」

ジュン「あれ、違うのか?僕はてっきり・・・・」

真紅「もっと簡単な事よ、ジュン。服を作って欲しいの」

真紅「冒険に出かけられそうな服をね」

6: 2009/06/02(火) 03:04:35.68 ID:SftRJdHb0
ジュン「・・・・・What?」

真紅「明日までに仕上げなさい、その間に私は場所を探してくるから」

ジュン「え、オイ、ちょっと待・・・・」

真紅「気に入らないなら気に入るようにすれば良い」

真紅「nのフィールドは広大よ、どこかにハムナプトラの世界もあるはずだわ」

真紅「そこを探し出して冒険する!」

ジュン「んな無茶な・・・・・」

真紅「ああ、それとジュン」

ジュン「な、何だよ」

真紅「Whatの発音がなって無いわ、勉強して出直してらっしゃい」

ジュン「(はっ、恥ずかしいいいい!!!!!)」

8: 2009/06/02(火) 03:06:38.79 ID:SftRJdHb0
~次の日~

ジュン「ホラよ、真紅、こんなもんでいいか?」

真紅「あら、これは・・・・」

ジュン「あり合わせの継ぎはぎだけど、ドレスよりはマシなはずだぞ」

真紅「なんて素敵な冒険服、やっぱりあなたは凄いわね」

ジュン「え、そうかな・・・」

真紅「もうマエストロよ、マエストロ」(自分の思い通りに動く的な意味で)

ジュン「へへっ、照れるぜ」

真紅「さあ行きましょう!冒険の旅へ!」

真紅の好感度が10上がった!
現在30/100

10: 2009/06/02(火) 03:08:40.33 ID:SftRJdHb0
~nのフィールド~

ジュン「それで、どの辺りのシーンに到着する予定なんだ?」

真紅「わからないわ、そもそもnフィーに人が居るのかどうかも怪しいし」

ジュン「・・・・・・・」

真紅「・・・・・・・・」

ジュン「ハイ?」

11: 2009/06/02(火) 03:10:44.61 ID:SftRJdHb0
ジュン「お、おま!それじゃ冒険も何も無いだろ!」

真紅「それ位の事でうろたえるんじゃないわ、ジュン」

真紅「人は居なくても意識体は無数に存在する」

真紅「そこら辺を漂っている人に適当な役をやってもらいましょう」

真紅「人によっては脚本に縛られない、面白い行動を起こしてくれるかも、ね」

ジュン「(墓暴きの物語に氏人を使うなんて・・・・凄いセンスしてるぜ)」

真紅「さ、もう着くわよ」

ジュン「ここは・・・・」

12: 2009/06/02(火) 03:12:10.49 ID:SftRJdHb0
~どこかの、豪勢な家~

ジュン「お屋敷?」

真紅「場所から考えるに、私達はあの主人公夫妻の役って事かしら?」

ジュン「まあ、そうだろうな。間取りも映画で見たのとそっくりだし」

――補足説明――
こんにちは、皆のアイドル金糸雀かしら
今回時系列的に全く出番が無いから、ハムナプトラ3を見たことも無いような人たちのために、
ここで解説を勤めさせていただくかしら!

えーっと、それで二人の役所なんだけど、原作の主人公、オコーネル夫妻なのかしら
知らない人はある程度現役で通用する軍人さんでイメージしてね
ちなみに子持ちかしら!
原作設定だとそれなりに年いってるんだけど・・・・
年齢が活かされる場所も無いからこんなちっこいの二人でも多分何とかなるかしら!

真紅「順当に行けばここからダイヤを持って中国に行って」

ジュン「そして襲われダイヤを奪われる・・・・だったか?」

真紅「・・・・何か話の通りに動くのも癪ね。私が無様に襲われるだなんてあってはいけないのだわ」

ジュン「おいおい、下手な行動して鉄砲に撃たれてお陀仏ってのは勘弁してくれよ?」

ジュン「一応話の通りに動いていれば氏なないんだから」

13: 2009/06/02(火) 03:14:11.60 ID:SftRJdHb0
真紅「何を言っているの!そんな安心安全な物語なんて冒険とは言わないのだわ!」

ジュン「ば、馬鹿やろう!僕だってまだ氏にたくないんだよ!何でわざわざ危険に足を突っ込む!」

真紅「あら、意外ね、てっきりこのシチュエーションに諸手を上げて喜ぶかと思ったのに」

真紅「もしかしたらヒーローになれるかもしれないわよ?」

ジュン「確かに戦記物は大好きだし妄想もするけど、僕が好きなのはもっと超人じみた戦いなんだよ!」

ジュン「僕まだ凡人のままじゃないか!戦ったら確実に氏ぬわ!」

14: 2009/06/02(火) 03:16:09.05 ID:SftRJdHb0
真紅「・・・・ふぅん、言いたい事はそれだけ?」

ジュン「な・・・・!どう言う意味だ!」

真紅「どちらにしろ、お話をクリアーして私の冒険欲が満たされなければ元の世界には戻れないわよ」

真紅「戻りたかったら私を満足させて見せなさい」

15: 2009/06/02(火) 03:18:18.37 ID:SftRJdHb0
ジュン「う、うわあああ!!!!!!!この呪い人形ううう!!!!!!!」

真紅「うるさいわ、ジュン」

「あ、あの・・・・」

真紅「あら、早速来たわね、運び屋のお仕事かしら?」

――補足説明――
上で真紅たちが言っていた様に、これから二人は中国へと
ちょっと訳有りのダイアを持っていくことになるのかしら
確か理由は英中友好のために略奪品を送り返す・・・だったかな?
詳しい所は映画を見てね!ちゃんと宣伝もしておくのが淑女の嗜みかしら!

「え!?どうしてそれを!?」

ジュン「あ、気にしないでください。深い意味は無いんで」

真紅「それで、どこまで届けるんだったかしらね?」

「あ、はい・・・」

17: 2009/06/02(火) 03:20:17.87 ID:SftRJdHb0
~シャンハイ~

ジュン「はい、と言う訳で」

真紅「は~るばる~来たぜ上海~」

ジュン「お前キャラ変わってないか?」

真紅「実は上海に来るのは初めてなのよ。ジュン、カニ食べに行きましょう、カニ」

ジュン「そんなもんホテルに着きゃ幾らでも食べれるだろ・・・・」

真紅「今食べたいのよ、ジュン。・・・・・駄目なの?」

ジュン「う・・・・」

真紅「駄目・・・?」

ジュン「ゴッフウ!上目遣いは反則だ!いくらでも連れてってやるよ!このやろう!」

真紅「やったあ!それでこそ私の下僕よ!ジュン!」

20: 2009/06/02(火) 03:22:31.58 ID:SftRJdHb0
――――――

ジュン「ふぅ、食った食った」

真紅「美味しかった・・・・」

真紅の好感度が5上がった!
現在35/100

真紅「じゃあ次はバーにでも行きましょうか」

ジュン「え、僕まだ未成年・・・」

真紅「大丈夫よ、設定では熟年夫婦と言う事になっているから。黙ってりゃばれないわ」

真紅「それに、どちらにしろ行かなければ話が進まないのだわ」

22: 2009/06/02(火) 03:24:27.80 ID:SftRJdHb0
――補足説明――
この二人の任務は博物館にダイアを届けに行く事だから
別にバーなんざ行かなくても話は進むかしら
でも行けば一人息子と感動のご対面が待ってるから・・・
行った方がいいの、かな?
カナにはよくわかんないかしら!
ちなみに息子の名前はアレックスかしら!

真紅「時間的にも、私達のどら息子が人様の女に手を出してぶっ飛ばされている頃だわ」

訂正、全然感動のご対面じゃないかしら!
情けないにも程があるわ・・・・

ジュン「僕はこの年から子持ちなのかよ・・・・」

真紅「ドンマイ、ジュン」

23: 2009/06/02(火) 03:26:15.36 ID:SftRJdHb0
ハゲ「オラこの野郎!」ドカッ

わーわー、ざわざわ

アレックス「ぐへぇ!」どさっ

わーわー、ざわざわ

真紅「ジュン、あのゴツイ禿親父を止めて来なさい」

ジュン「ちょ、無茶言うな!」

真紅「大丈夫よ、設定では彼とは旧友なんだから、設定では」

ジュン「ひ、ひぃー!幾ら設定だって言っても限度があるだろぉ!?」

真紅「ごちゃごちゃ言わないで行って来なさい!」

24: 2009/06/02(火) 03:28:07.80 ID:SftRJdHb0
「あん?なんだ坊主、ここはおめえみてえなのが来る所じゃねえぞ!」

ジュン「いや、まあ、その、はな、話し合いましょうよ、ね?ね?」

「あ~ん?何を言って・・・って、お前、リックじゃねえか!久しぶりだなぁ!」

ジュン「ああ!うん!そうなの!久しぶりなのよ!僕たち!」

――補足説明――
さっきも言ったけど、ジュンはリック・オコーネルと言う人物の役をやっているの
それなりに顔は広いから、こんな風に喧嘩の仲裁も出来るのかしら
それと、今無様にも殴られていたのが二人の息子、アレックスよ
それにしても真紅・・・・外道ね・・・・

真紅「おーおー、頑張ってる頑張ってる」

アレックス「あ・・・母さん?(なんかちっさい・・・?)」

真紅「ええそうよ、久しぶりね、アレックス」ニコッ

25: 2009/06/02(火) 03:30:07.94 ID:SftRJdHb0
アレックス「あ、うん・・久しぶり・・・?」

ジュン「はぁ、はぁ、真紅、お前覚えてろよ・・・・」

アレックス「あれ、父・・・さん・・・・・?」

ジュン「あ、へ、へろー・・・そうだよー、父さんだよー・・・」

アレックス「(と、父さんも随分若・・・若過ぎやしないか!?どう見ても僕より年下だぞ!?)」

真紅「さあ、アレックスとも合流した事だし、とっとと博物館に行くわよ」

アレックス「え?何、なんで?なんの関連性があるの?」

ジュン「アレックス、男にはな、訳がわからなくても黙ってうなずくしかない時ってのがあるんだよ・・・」

アレックス「(哀愁が漂っている・・・)」

26: 2009/06/02(火) 03:32:27.11 ID:SftRJdHb0
~博物館~

アレックス「そう言えば、父さん達は僕が大学に行ってない事について何も言わないのかい?」

――補足説明――
アレックスは大学をサボって遺跡の発掘ばかりしているの
そして今回の発掘で『始皇帝の棺』を見つけ出したんだけど・・・・・
この辺りを説明していたら時間がいくつあっても足りないから、とにかく
始皇帝関連のお話だと思っていてくれれば良いかしら
詳しく知りたい人は映画を見てね!さりげなく宣伝するのも正しい薔薇乙女のあり方かしら!

ジュン「え?ああ、うん、それはだな、その・・・・」

真紅「人生、大学が全てではないのだわ、遺跡の発掘だって立派な勉強よ。それを咎めるつもりは全く無いわ」

真紅「それに・・・・」

真紅、部屋にある『始皇帝の棺』(馬車つき)を見て

真紅「こんなに凄い物を発見したじゃない、それだけで私たちは鼻高々よ」

ジュン「(おお、真紅、ナイスフォロー!)」

真紅「(ま、私にかかればこんな物と言う事よ、もっと褒めなさい)」

アレックス「あ、それじゃ僕はちょっと部屋に・・・・」ほくほく

27: 2009/06/02(火) 03:34:11.45 ID:SftRJdHb0
入れ違いになってウィルソン館長が出現

ウィルソン「やあやあ、久しぶりじゃないか、リック」

――補足説明――
この人はアレックスと一緒に遺跡を探索して棺を見つけた人で、
この博物館の館長をやっている人かしら
ジュン(リック)とは旧友なんだけど・・・・

ジュン「ああ、久しぶり・・・・」

ジュン「(・・・・・おい真紅、どうする?こいつが裏切るのは確定してるんだよな?)」

真紅「(そうねえ、どうせこの後すぐ殺されるんだし、今のうちに殺っちゃいましょうか)」

ジュン「(え!?暴力反対!)」

真紅「(どーせ中身は氏人よ、かまやしないわ)」

ジュン「(うへえ・・・・どうしてもやるなら真紅がやってくれよな)」

真紅「(あなた乙女の拳を血で汚れさせる気?)」

ジュン「(お前は前途ある少年の手を血に染める気か!)」

29: 2009/06/02(火) 03:37:01.14 ID:SftRJdHb0
ウィルソン「お、おい、さっきから何をこそこそと話して・・・」

真紅「うるさいわね!こっちはあなたを頃す算段で忙しいのよ!後にしてもらえる!?」

ジュン「おま、馬鹿!」

ウィルソン「んな!?私が軍部と内通していた事はばれていたのか!」

ジュン「(説明乙)」

――補足説明――
この禿げ親父!カナの出番を奪わないで欲しいかしら!
それはそうと、このおっさん、さっきも言った通りジュン(リック)の旧友である事にはあるんだけど、
お金を貰ってジュンたちを売り渡しているの
小悪党の見本のような存在ね
ヤンって言う将軍と内通して、色々と邪魔をしようとしてくるわ
・・・・・ま、映画だとこの後すぐに首ちょんぱされるんだけどね

30: 2009/06/02(火) 03:38:25.58 ID:SftRJdHb0
ウィルソン「ヤン将軍、お出ましください!」

ヤン「・・・・・」(無言で銃を構える)

ジュン「うおおお!?」

真紅「ちょっとジュン!元のお話よりもやばい事になっているのだわ!」

ジュン「だから言っただろうが!」

――補足説明――
ヤンさんは中国を世界一の国にすることを目ざしている
超、愛国家かしら!
今はまだ出ていないけど、傍らに部下を一人連れているわ
美人な女の人かしら!カナもいずれはああ言う出来る女に・・・!えへへ

31: 2009/06/02(火) 03:41:15.87 ID:SftRJdHb0
ジュン「ちょ、ちょーっと待てぇーい!」ばっ

ジュンは、ダイヤを取り出すとそれを胸の前に出した!

ジュン「う、撃ったら大事なダイヤに傷がつくぞ!大人しく銃を下ろせ!そして真紅に渡せ!」

ヤン「ぐ・・・!」

部下「どうしますか、将軍」

ヤン「仕方が無い、ここは言うとおりにしろ」

真紅「ジュン、凄いわ!流石なのだわ!」

ジュン「ア、アハ、アハハハハハハ(こうなりゃやけだ)」

真紅の好感度が10上がった!
現在45/100

32: 2009/06/02(火) 03:42:18.41 ID:SftRJdHb0
ジュン「よ、よし、そのまま後ろを向いて両手を上に上げるんだ」

真紅「それでジュン、この後どうするの?」

ジュン「え?」

真紅「どうするのか聞いてるのよ、警察でも呼ぶ?」

ジュン「いや・・・何かコイツの息がかかってそうだからやめよう」

ヤン「・・・・・・」

真紅「流石にいつまでもホールドアップなんてしてられ無いのだわ・・・腕の疲労的に」

ジュン「お前筋肉無いだろうが」

真紅「気持ちの問題なのよ」





アレックス「あんたら何やってるんだあああ!!!!!!!」

33: 2009/06/02(火) 03:44:06.00 ID:SftRJdHb0
真紅「あ、どら息子が帰ってきたわ」

ジュン「おいアレックス、手伝ってくれ、こいつら縛り上げるから」

アレックス「う、うるさい!まさか親が強盗だったなんて知らなかったよ!」

ジュン「へ?」

真紅「何か誤解を受けているわね」

アレックス「ましてやウィルソンさんにまで銃を向けるなんて!」

ジュン「いや待てアレックス、これには深い事情が」

ウィルソン「そうじゃアレックス!助けてくれ!お前の親父さん達に殺されちまう!」

ジュン「あ、このやろ!」

34: 2009/06/02(火) 03:46:18.33 ID:SftRJdHb0
アレックス「も、もうあんたらを親だとは思わないからな!」

ジュン「待て、アレックス、落ち着け!」

真紅「タイム!五分だけでいいからタイムを頂戴!」

ジュン「真紅!ふざけた事言ってる場合か!」

アレックス「・・・・・五分だけだぞ!」

ジュン「(通った!?)」

36: 2009/06/02(火) 03:48:14.29 ID:SftRJdHb0
ジュン「(まさか通るとは・・・)」

真紅「(さーて、これからどうしましょうか)」

ジュン「(この三人を頃した後でアレックスの誤解を解くか?)」

真紅「(でもそうすると始皇帝が復活しないのだわ。冒険が出来なくなっちゃう)」

ジュン「(じゃあどうするんだよ)」

真紅「(いっその事私達が始皇帝サイドに立っちゃう?)」

ジュン「(そんな事したらあいつに立ち向かうのがリンさんだけになっちゃうじゃないか)」

――補足説明――
リンさんって言うのは後々出てくる味方キャラその1なのかしら
こっちの味方をしてくれるのには深いふか~い事情が・・・・・
ってそんな事はどうだって良いわね
詳しく知りたきゃ映画を見る事かしら。このSSは映画の宣伝も兼ねているかしら
これで宣伝三回目かしら、いい加減多いと思うかしら

真紅「(・・・・偶然を装って私達で封印を解くとか?)」

ジュン「(それでわざと逃げられるわけか、三文芝居も良いとこだな)」

アレックス「もうすぐ五分経つぞー」

真紅「あともう少し!」

37: 2009/06/02(火) 03:50:23.87 ID:SftRJdHb0
真紅「(仕方無い、これは出来れば使いたくなかったんだけど・・・・)」

ジュン「(どうするんだ?)」

真紅「(スイの字を呼ぶわ、ホーリエ、頼んだわよ)」

ジュン「(この状況を打開させるため?)」

真紅「(いえ、リンちゃんサイドにつけるためよ。予定変更、私達は始皇帝につくわ)」

ジュン「(マジかよ・・・)」

真紅「(あの子、私が居るって聞いたら血相変えて来るでしょうね)」

ジュン「(何も言わなくても勝手に相手役を演じてくれるって訳か)」

真紅「(ふっ、あの子は私の掌で踊らされ続ける運命なのよ)」

38: 2009/06/02(火) 03:52:08.65 ID:SftRJdHb0
真紅「(と言う訳で血を一滴拝借)」

ジュン「(いたっ!)」

真紅「(封印と言うのはいつも血の盟約によって解かれる物なのよ)」

ジュン「(なに言ってんだお前)」

真紅「(ほれ、ダイアの封印が解けたわ。後は頃合を見計らって始皇帝を復活させるだけね)」

39: 2009/06/02(火) 03:54:21.66 ID:SftRJdHb0
アレックス「時間切れだ!跪け、命乞いをしろ!」

ジュン「ふん、アレックス、お前との親子関係も今日で終わりだ!」

アレックス「なに!」

真紅「(うん、名演名演)」

ジュン「よみがえれ始皇帝よ!我が前にそのお姿を現し給え!」

ヤン「(どう言うつもりだ、あの小僧!)」

真紅「(ちょっとトリップしてるわね、あの子)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

40: 2009/06/02(火) 03:56:02.12 ID:SftRJdHb0
石像と化していた馬車の馬が唸りを上げる!

光と共に始皇帝が復活する!

始皇帝「・・・・・」

始皇帝が目を覚ました!

ヤン「陛下を渡すわけにはいかん!」ダッ

ジュン「まて!陛下は僕のものだ!」ダッ

始皇帝「・・・・?」

41: 2009/06/02(火) 03:58:18.34 ID:SftRJdHb0
真紅「ジュン、早く馬車を発進させて!」

真紅「食らいなさい、ヤン!絆パンチ!」ドカッ!

ヤン「おぶぐっふぅぅ!!!」どざぁぁ

部下「将軍!」

ウィルソン「ああ!ヤン将軍!」

ジュン「ハイヨー!」ぱからぱから



アレックス「な、何が起こっているんだ・・・・」

ヤン「(こっちが聞きたいわ・・・・)」ガクッ

部下「将軍ー!」

42: 2009/06/02(火) 04:00:34.30 ID:SftRJdHb0
ぱからぱから

始皇帝「ここは・・・・どこだ・・・」

ジュン「ご安心を!僕たちは味方です!」

始皇帝「え!?味方ッ!?」

ジュン「うわっ!いきなり大きな声出さないでくださいよ!」ビクゥ!

始皇帝「あ、ああ・・・すまない・・・・(あれ・・・?おかしいな・・・?)」

真紅「はやく!逃げるわよ!」

ぱからぱからぱからっ

44: 2009/06/02(火) 04:02:22.32 ID:SftRJdHb0
――――――――

始皇帝「何で・・・私をよみがえらせた・・・」

ジュン「え?そりゃあもちろん・・・・」

ジュン「(・・・・おい真紅、何かもっともな理由あるか?)」

真紅「(無茶言わないで欲しいのだわ、行き当たりばったりで行動しているのにそんなものあるわけ無いでしょう)」

ジュン「(何でもいいよ、ホラ、なんかあるだろ)」

真紅「(なにかないかなにか・・・・あ!)」

真紅「そう、世界を征服するためなのだわ!」

始皇帝「世界・・・征服・・・・?」

ジュン「(お前はショッカーかよ!)」

真紅「(ならあなたがやってみなさいよ!そんなほいほい理由なんて出てこないわよ!)」

45: 2009/06/02(火) 04:04:13.19 ID:SftRJdHb0
~アレックスサイド~

アレックス「それじゃあ、現在の状況を整理してみようか」

アレックス「まず、そこのチャイニーズがリンちゃん。始皇帝を封印する短剣を持っている」

リン「よろしく」

アレックス「次に、そこに浮いているドールが・・・・」

水銀燈「・・・水銀燈よぉ」

アレックス「そう、水銀燈。正直、見ているだけでムカつく顔をしているね、一発殴らせてもらっても良いかい?」

水銀燈「ちょ、言い分けないでしょう!?なに考えてるの!?初対面の相手に向かって!」

アレックス「ふーん、まあいいや、それで、次の目的地ははるか西の山脈。・・・ここまではOK?」

リン「ええ、大丈夫よ」

アレックス「しかしここで問題が発生する」

アレックス「・・・・交通手段がどこにも無いんだな、これが」

46: 2009/06/02(火) 04:06:06.56 ID:SftRJdHb0
水銀燈「頼るのは癪だけどあのヤンとか言う将軍に手伝わせれば良いじゃない。皇帝奪還とでも言えば少なくとも移動手段は確保できるわよ?」

アレックス「いや、あの人はもうしょっ引かれて行ったよ」

リン「始皇帝復活なんて馬鹿げたこと国をあげてやる筈が無いじゃない、全部あの男の独断よ」

アレックス「近日中に処刑されるんじゃないかな、あはは」

水銀燈「あなたそんなに黒いキャラだったっけ・・・・」

アレックス「ははは、君には負けるよこのビXチが、あはは」

水銀燈「ひぃぃぃ・・・・リンたすけてぇ・・・・」

リン「あなたアレックスに恨まれる様な事でもしたんじゃないの?」

47: 2009/06/02(火) 04:08:06.07 ID:SftRJdHb0
―――――――

~真紅サイド~

そして、真紅たちの厳しい厳しい山越えは始まった
移動手段が馬車しかないため歩みは遅く
始皇帝は未だに石化から抜けきっていないため道行く人からは注目を浴び
その奇怪な見た目から宿を取る事さえも出来ない

そして五日目の夜――

真紅「(ジュン、ちょっと話があるのだわ)」

ジュン「(なんだよ、こんな夜遅くに)」

真紅「(あとどれ位で目的地につくの?)」

ジュン「(多分まだまだだと思うぞ。中国大陸は広大だからな、まだ山にすら入ってない)」

真紅「(・・・正直飽きてきた)」

ジュン「(・・・・・怒らないからもう一回言って見なさい?)」

真紅「(ずっと歩いてるのに飽きたのだわ)」

ジュン「(この馬鹿モンがっ!)」バシィッ!

48: 2009/06/02(火) 04:10:06.61 ID:SftRJdHb0
真紅「(ちょっと、殴ったわね!お父様にも殴られた事無いのに!)」

ジュン「(今のは平手打ちだ!それにお前らのお父様は絶賛蒸発中じゃないか!そりゃぶたれた事も無いだろうよ!)」

真紅「(だからってレディに手を上げるなんてどうかと思うのだわ!)」

ジュン「(うるさい!間違っている事をしたらちゃんとたしなめるのが紳士ってものだろうが!)」

真紅「(・・・・・・・・なかなかカッコイイこと言うじゃない)」

ジュン「(もっと褒めろ、このアホ人形)」

真紅の好感度が5上がった!
現在50/100
半分到達!

49: 2009/06/02(火) 04:12:10.67 ID:SftRJdHb0
真紅「(でも、このままじゃ埒が明かないのは本当よ)」

ジュン「(うーん、確かにちんたらしててあいつらに追いつかれても面白くないしなあ)」

真紅「(あれ?でも彼らは私たちの事を先回りして待っているんでしたっけ)」

ジュン「(五日か・・・・そろそろテレビ局が追い掛け回しに来ても良い頃合だな)」

真紅「(それは困るわね、あまり目立つのは嫌よ)」

ジュン「(いや、それを逆に利用しよう)」

51: 2009/06/02(火) 04:14:07.31 ID:SftRJdHb0
~一方その頃アレックスは~

アレックス「メインで進まないからいちいち状況の確認をしなきゃいけないね!めんどくさいね!」

リン「現在、私達ははるか西方、雪山の中にある門と呼ばれる場所に来ています」

リン「水銀燈さん、補足説明をどうぞ」

水銀燈「え、ええと、門と言うのは始皇帝が最初に目指す場所なのよね?」

水銀燈「ここで何かをすると秘境、シャングリラへの道が指し示されて・・・」

水銀燈「シャングリラに辿り着いた皇帝は絶対無敵の超人になる・・・・・これでいいのかしら?」

リン「上出来よ、それと、何かと言うのは皇帝を復活させる際に使ったダイアを台座にはめる事ね」

リン「台座を守りきれば私達の勝ち。守りきれなければ一旦引いて第二ラウンドよ」

53: 2009/06/02(火) 04:16:04.92 ID:SftRJdHb0
アレックス「それと今、中国人民軍が力を貸してくれているよ」

リン「水銀燈さん、補足説明をどうぞ」

水銀燈「詳しい所は良くわからないから省くけど、ヤン将軍の暴走その他から事態の深刻さを判断したみたいねぇ」

水銀燈「移動手段、そしてその他諸々、全てフォローしてもらっているわぁ」

水銀燈「ちなみに今私達と一緒に居る兵は50人くらいかしら」

水銀燈「・・・って、何で私ばっかり説明してるのよ!あなたも何かしなさいよ!」

リン「細かい事は気にしない事よ」

アレックス「そう、そして僕たちがこの場所に辿り着いてから既に三日になるんだが・・・・」

水銀燈「真紅たち、全く来る気配がないわねぇ・・・・」

54: 2009/06/02(火) 04:18:07.18 ID:SftRJdHb0
アレックス「何で来ないんだよ!まさかここに来てこんなに待たされるとは思いもしなかったぞ!」

リン「幸いこの近くに住むイェティから食料を分けて貰えるから餓氏する心配は無いけど・・・」

水銀燈「あ、メイメイ、ちょっと行ってらっしゃい」

リン「・・・?水銀燈、誰と話しているの?」

水銀燈「私がやるわけにも行かない事を代わりにやらせているのよ」

リン「はあ・・・・?」

55: 2009/06/02(火) 04:20:05.75 ID:SftRJdHb0
――補足説明――
・・・・・はっ!?
いけない、全然出番がこないから寝ちゃっていたかしら

あら、メイメイ、あなたが起こしてくれたの?ありがとう
でも何でここに?ここは本編とは関係ないのかしら
・・・・え?水銀燈から伝言?とっとと解説しろ?

ひぃー!もしかしてもしかしなくてもその催促に来たのかしらー!?
怒られるのはゴメンかしら、とっとと解説いくかしら!

リンちゃんって言うのは・・・ええい、もうネタばらししちゃうかしら
不老不氏でずっと始皇帝の墓を監視していた人なのかしら
もし始皇帝が復活してしまった場合、それを倒す事が使命で、
何故かイェティと仲良しの不思議少女なのかしら!

原作ではアレックスといい感じになって、ついでに不老不氏も失うのよ
でもこのお話は原作を無視しまくっているからどうなるのかはわからないかしら・・・

56: 2009/06/02(火) 04:22:08.81 ID:SftRJdHb0
~そしてまた数日後~

水銀燈「今日も来なかったわね・・・」

アレックス「お陰で兵隊さんたちと無駄に仲良くなってしまったじゃないか」

リン「今日の炊き出しは何かしらねぇ」

・・・・・・・・・・・・・・

兵隊「始皇帝だ!始皇帝が来たぞー!」

リン「え、来た!?(まだご飯食べてないのに・・・)」

水銀燈「真紅・・・今日こそ決着をつけてやる・・・!(ご飯・・・)」

アレックス「でも・・・妙に人数が多いような気が・・・?(メシ食いそびれちゃったじゃないか・・・)」

57: 2009/06/02(火) 04:24:05.74 ID:SftRJdHb0
ジュン「見えた!あれが門だ!」

わいわいがやがや

真紅「カメラさん、ズームしてズーム」

わいわいがやがや

ジュン「どれどれ・・・ありゃ、結構な人数が居るなぁ」

「軍が居るみたいだけどあんな所に行って大丈夫なのか?」

「いくらなんでも、流れ弾で氏ぬのは勘弁だぞ!」

「そうだそうだ!」

ジュン「ご心配なく!我らが始皇帝陛下の力を、とくと見るがよろしい!」

ジュン「さあ、始皇帝陛下!やっちゃってください!」

始皇帝「・・・ああ・・わかった・・・・」

58: 2009/06/02(火) 04:26:10.72 ID:SftRJdHb0
アレックス「お、おい、何かやってきそうだぞ」

水銀燈「だい、大丈夫よ、あんな遠くから、何が出来るわけでもないわ」

始皇帝「・・・・メラ」ボゥッ!

――補足説明――
始皇帝は、なんと言うか、その、魔法みたいな事ができるのかしら
カナは西洋人形だからちょっとよくわからないんだけど、五つの?
ものがどうとか言うらしいかしら
東洋の神秘って素敵ね!
あ、ちなみに、今皇帝がメラって言ったのは、
映画で皇帝が放っている火の玉が、どこからどう見てもメラな事に由来しているかしら

水銀燈「ぎゃぁー!火の玉が飛んできたぁ!」

アレックス「ぃ焼き頃す気かぁ!」(某映画風に)

リン「馬鹿なこと言ってないで避けなさい!」

59: 2009/06/02(火) 04:28:08.91 ID:SftRJdHb0
わーわー

ジュン「見ろ、圧倒的じゃないか我が始皇帝殿は」

真紅「ええ、そうね。これなら一人でも十分彼らと渡り合ってくれるわ」

ジュン「これからどうする?このまま始皇帝について行くか?」

真紅「まっさか!そんなの圧勝過ぎて面白くもなんとも無いのだわ」

真紅「やっぱり最後は始皇帝率いる泥人形軍をばったばったとなぎ倒して、感動のエンディングと行きましょう」

――補足説明――
始皇帝は石化していたと上の方で書いてあると思うんだけど、
その時一緒に近くに居た軍隊も巻き添えで石になっちゃったのかしら
今作ではそれを兵馬俑と言う事にして、始皇帝の部下にしているの
映画の終盤には復活したそれと、迫力の大乱闘になるのかしら!

ジュン「じゃあ僕らは一足先に帰るとしようか」

真紅「ちょっとそこの人、私達はもう帰るからヘリ出して頂戴」

60: 2009/06/02(火) 04:30:07.63 ID:SftRJdHb0
わーわー、わーわー

始皇帝「無駄・・・・無駄・・・・・」バシィン、バシィン

アレックス「くそっ!全然ダメージを与えられない!」

リン「もうこの場に留まるのは無理よ!引きましょう、イェティ!」

がおー!

リン「私達を山のふもとまで連れて行って!」

ばっ、ばっ、ばっ、どたどたどた

61: 2009/06/02(火) 04:32:05.03 ID:SftRJdHb0
始皇帝「むむ・・・・逃げられた・・・・・」

始皇帝「でもこれで私は真の力を手に入れることが出来る・・・・」

始皇帝「ふ、ふふ・・・・もう真紅・・・あなた達は用済み・・・・・」

始皇帝「今まで・・・・ご苦労だった・・・・・・・」

始皇帝「二人まとめて冥土に送って・・・・・・・・・・」くるっ

始皇帝「・・・・・・・・・・・・」

始皇帝「・・・・・・・・あれ、居ない?」

始皇帝「・・・・・あれ?」

62: 2009/06/02(火) 04:34:15.01 ID:SftRJdHb0
~万里の長城~

リン「ここに眠る氏者の魂をよみがえらせるのよ!」

水銀燈「でもそれって貴女のお母様とか色々と必要じゃなかったっけ?」

――補足説明――
万里の長城の土台には、昔始皇帝によって滅ぼされた人たちの亡骸が埋まっているの
リンはその不氏の力と引き換えに、一時的にその人たちを復活させようとしているのよ
原作でも、復活した人たちと始皇帝軍との戦いは一見の価値ありかしら。・・・・・みすぼらしさ的な意味で
カナは見た瞬間盛大に噴出してしまったかしら!策士として、あれは許せないのかしら!勝負になる訳が無いのかしら!
でも、確か秦代の長城って場所も造りも今の長城とは違ったような・・・?
ま、カナには関係の無い事かしら!
彼らにも色々あるのかしら!色々!

水銀燈「それに、アレックスと恋仲になったりとかしなくて良いの?」

リン「え、ちょ、なっ、何を言うのよ!」(カアァ)

アレックス「あ、それ無理だ。僕何故か女の人に魅力を感じないんだよね」

リン「・・・・・は?」

アレックス「どうしちゃったんだろう、僕はホ〇じゃないのに・・・・」

リン「・・・・・」

水銀燈「ドンマイ、リン」

63: 2009/06/02(火) 04:36:10.37 ID:SftRJdHb0
ジュン「あ、居た居た。おーい、アレックス~、水銀燈~!」

アレックス「親父!?何をのこのこと顔出しに来てんだよ!」

リン「アレックス、この人たちは・・・?」

真紅「初めましてお嬢さん、あなたの夜のお話し相手、真紅でございます」

ジュン「初めましてお嬢さん、あなたの夜の(ピー)相手、ジュンでございます」

真紅「(絆パンチ!)」ジュン「(おげぇっ)」

ジュン「あ、あ、ごほん。今までの事は全部始皇帝に操られてやって居たんだ、僕だってこんなことしたくなかったんだよ」

アレックス「(嘘くさ・・・・・)」

真紅「(流石に胡散臭さが漂いまくってるのだわ)」

水銀燈「真紅・・・・しぃんくぅぅぅぅ・・・・!!!」ゾゾゾゾ

リン「ちょっと水銀燈、落ち着いて!」

真紅「そうよ水銀燈、落ち着くのだわ」

水銀燈「どの口でそんな白々しい事をっ・・・!」

64: 2009/06/02(火) 04:38:18.06 ID:SftRJdHb0
ジュン「まて水銀燈!今は争っている場合じゃないだろう!」

ジュン「今は力をあわせて始皇帝を倒す事が先決!」

ジュン「どうしても真紅とやりたいなら僕にやれ!」

真紅「ジュン・・・!」

真紅の好感度が15上がった!
現在65/100

水銀燈「じゃあ遠慮なくやらせてもらうわぁ」ババババババ

ジュン「うべぇーっ!」さくさくさくさくさくっ

真紅「ジューン!!!」

65: 2009/06/02(火) 04:40:05.72 ID:SftRJdHb0
ジュン「酷い目にあった・・・・」

アレックス「自業自得だよ」

リン「・・・・来たわよ、始皇帝が」

水銀燈「ちょっ!何よあれ!キングギドラじゃない!」

真紅「ぶふっ!」

――補足説明――
始皇帝は完全体になった際、(何故か知らないけど)怪物への変身能力を手に入れたのよ
その時、一番最初に変身したのが三つ首、金色、二股の尾、のどう見ようとしても
キングギドラ
にしか見えない竜だったのかしら
映像では暗くて腕があるかどうかは見えなかったんだけど、もし腕が無かったら完璧にキングギドラね

リン「キング・・・ギドラ・・・?」

アレックス「なんだいそれは?」

水銀燈「遥か昔、恐竜を絶滅させたといわれる邪龍よぉ。あれは五m程しかないけど、まさか実在していたなんて・・・」

真紅「何でww貴女はwwwそんなにノリノリで解説しているのよwwwwwwあーもう駄目、腹痛い」

水銀燈「うっ、うるさいわね!良いじゃないの、怪獣映画が好きだって!」

66: 2009/06/02(火) 04:42:18.54 ID:SftRJdHb0
リン「それじゃあこっちも兵を復活させなければね」

ジュン「ああ、それなら多分問題ないよ」

リン「え?」

ジュン「君たちの名前を使って戦車頼んでおいたから」

リン「・・・・え?」

ジュン「もうすぐ到着するんじゃないかな。・・・ああ、来た来た」

リン「私の一世一代の見せ場は・・・・?」

アレックス「ドンマイ、リン」

67: 2009/06/02(火) 04:44:27.69 ID:SftRJdHb0
ジュン「と言う訳で、僕たちの仕事は始皇帝を倒すだけとなったのだった」

アレックス「何が『と言う訳』だよ!よりによって一番難しいのを残しやがって!」

真紅「美味しい所は全部掻っ攫っていく。それが主人公であり、私達の正しい生き様なのだわ」

ジュン「大丈夫だって、いざとなったらレベル五の絆パンチが炸裂するから」

リン「レベル五?」

真紅「一が自分の魂との絆。そこから順に難易度が上がっていって、レベル五では愛するものとの絆を拳に纏うのだわ」

ジュン「まさに王道だろ?任せておけって!」

リン「(何言ってるのかしらコイツ・・・)」

水銀燈「(あのパンチにそんなレベル設定があるの初めて聞いたわよ・・・)」

68: 2009/06/02(火) 04:46:11.37 ID:SftRJdHb0
――開戦――

始皇帝「ウゴオオぉ嗚呼嗚呼オオオオオオ!!!!!!!!」

ざっざっざっざっざっざっ(歩く音)

ジュン「それじゃ、兵隊さんたち頑張ってください!」

きゅらきゅらきゅらきゅら(戦車の音)

真紅「皆行くわよ、最終決戦に!」

「「「「オー!」」」」

水銀燈「なんであんた達そんなにやる気に溢れているのよぉ・・・」

69: 2009/06/02(火) 04:48:27.79 ID:SftRJdHb0
どかーん!どかーん!

うおー!うおー!

アレックス「まさかこの流れ弾(&矢)溢れる中を突っ切って行くのかい?」

ジュン「まさか。始皇帝はある程度形勢が悪くなったら地下の祭壇に行くはずだから、そこでしとめる」

真紅「屋内なら変身能力も制限されるって言う事ね!」

水銀燈「へぇ、考えるじゃない」

どかーん!

ジュン「それにしても戦車隊は頑張ってるなあ、敵無しじゃないか」

リン「そりゃ時代が違うし・・・」

ジュン「このままだったら僕たちが何かするまでも無く勝っちゃうかも?」

真紅「ちょっと!それは困るのだわ!」

始皇帝「グ・・・グオ・・・・」

始皇帝「グオオオオアアアアアアア!!!!!!」カッ

チュドーン!!!

70: 2009/06/02(火) 04:50:04.20 ID:SftRJdHb0
ジュン「!!!!!!!」

真紅「戦車隊が・・・・・」

リン「壊滅した・・・・」

ジュン「え、うそ、何あのチート能力」

アレックス「おい!また巨大化するぞ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「ギャアアアオオオオオオオ!!!!!!!!」カッカッカッ

71: 2009/06/02(火) 04:52:04.08 ID:SftRJdHb0
どーんどーんどーん

アレックス「手当たり次第に熱線を放ってやがる!」

リン「あれ・・・20mはあるわよ・・・・」

ジュン「これは『ハムナプトラ』であって『ゴジラ』じゃ無いんだぞ・・・!」

水銀燈「助けてモスラぁ・・・」

ジュン「現実逃避をするな!」

真紅「いけない!首がこっちを向いたわ!」

水銀燈「ええ!?まだ氏にたく無いわよぉ!」

チュドーン!!!!

「「「「「うわぁー!!!」」」」」

72: 2009/06/02(火) 04:54:06.84 ID:SftRJdHb0
――――――

真紅「う・・・・わ、私、生きてるの・・・?」

ジュン「う、うう・・・・・・」ボ口リ

真紅「ジュン!酷い傷じゃない!」

ジュン「無事か真紅・・・よかった・・・」

真紅「まさか私の事を庇って・・・・?」

ジュン「か、勘違いするなよ・・・・お前に氏なれたら寝覚めが悪いじゃないか・・・・」

真紅「喋らないで!今助けを呼んでくるから!」

ジュン「なんにせよ・・・・お前が無事で・・・・よか・・・・・」がくっ

真紅「ジュン!ジュン!氏なないで!お願い!」

73: 2009/06/02(火) 04:56:10.07 ID:SftRJdHb0
真紅のジュンへの想いが増大する!

「ギョオオオオアアアアアオオオオオオオ!!!!!!!!!」

ジュン「・・・・・・・・」

真紅「始皇帝・・・絶対に許さない!」

真紅の好感度が50上がった!
現在115/100
限界突破!
真紅の体が真っ赤に光る!
愛する人を守るため、真紅はついに、レベル五の絆パンチを手に入れた!

真紅「始皇帝、覚悟ぉぉぉ!!!!!!」ダッ

74: 2009/06/02(火) 04:58:04.75 ID:SftRJdHb0
「シン・・・・ク・・・・・・・」

真紅「ジュン、力を貸して!」ぴっかあああああ

「オマエヲ・・・・タオス・・・・・!!!」

真紅「化け物と成り果てた貴女には決して理解できない事!」だだだだだ

真紅「これが!絆の!ちk・・」

「ガアアアアアアアア!!!!!!!」カッ

ちゅどーん!

真紅「うっぎゃあああ!!!!????」どっかーん

75: 2009/06/02(火) 05:00:26.61 ID:SftRJdHb0
真紅「あ・・・いたたた・・・・・」

真紅「(そりゃこの対格差で勝てるわけねーのだわ・・・・)」

リン「ちょっと真紅、大丈夫!?いま直撃してなかった!?」

真紅「いえ、大丈夫よ。心配しないで」

アレックス「あんなのまともに食らって平気なのか?」

真紅「あれ?本当だわ、傷一つ無い」

真紅「・・・・・・・・・・・・」

真紅「・・・・・あれよ、絆の力で無事だったのだわ」

アレックス「そんな理由で良いの!?」

77: 2009/06/02(火) 05:02:04.44 ID:SftRJdHb0
真紅「ローゼンメイデンにとって絆の力は即ち強さ」

真紅「ジュンとの絆がフルパワーモードになっている私にとって、あんな攻撃屁の河童」

真紅「なんら矛盾は無いのだわ」

――補足説明――
真紅はあんな事言っちゃってるけど、そんな都合の良い話があるわけないかしら
確かに絆は大切だけど、そもそもあんな大怪我してるジュンから大した力が得られる訳もなく・・・
真紅が無事なのはもとの身体能力の高さと、ちょっとトリップしちゃった精神状態が理由かしら
いわゆる主人公補正って奴?
カナには関係の無い事かしら~。主人公補正なんて縁の無い話かしら~。
カナにはみっちゃんさえ居ればそれで良いのかしら!
だから・・・空気って言われても・・・・別に・・・・・気にしないかしら・・・・・

・・・・・・ぐすっ

リン「じゃあその絆の力とやらで私達の盾になってくれる?食らっても平気なんでしょ?」

真紅「・・・・貴女、頭沸いてるんじゃないの?やる訳無いじゃない」

78: 2009/06/02(火) 05:04:06.73 ID:SftRJdHb0
真紅「ところで、水銀燈は?」

アレックス「ああ、彼女ならそこで無様にも気絶しているよ」

水銀燈「     」

真紅「あわれね・・・」

リン「どうするの?起こす?」

真紅「いえ、もうこのまま寝てて貰いましょう。多分起きてても何の役にも立たないのだわ」

アレックス「あはは、僕もそう思うよ」

79: 2009/06/02(火) 05:06:09.00 ID:SftRJdHb0
真紅「さて、我が軍も随分とボロボロになって」

アレックス「もう戦闘車両なんか一つもなくなっちゃったね」

リン「アレどうやって倒しましょうか・・・・」

真紅「いえ、倒すだけなら多分簡単に出来ると思うわ」

リン「え?」

真紅「あそこまで大きくなったらそろそろ戦闘機が飛んで来るでしょう」

真紅「ミサイルでも何発か打ち込まれれば簡単に倒れるのだわ」

真紅「むしろ私がいかにかっこよく奴を倒すか!そこが問題なのよ」

80: 2009/06/02(火) 05:08:09.51 ID:SftRJdHb0
アレックス「・・・・じゃあ戦闘機の邪魔でもするかい?手柄を貰うために」

真紅「それはあまり得策ではないわね」

リン「何故?」

真紅「考えてもみなさいよ、どんどん巨大化して、戦闘機すら歯が立たない化け物よ?」

真紅「最悪、核落とされても不思議じゃないのだわ」

アレックス「おおーう・・・」

リン「シャレにならないわね・・・」

81: 2009/06/02(火) 05:10:08.54 ID:SftRJdHb0
リン「そうこう言ってる間に戦闘機が飛んできたわよ」

真紅「ゲ、早く何か手を考えないと!」

アレックス「いやー・・・もう彼らに任せれば良いと思うけどなー・・・」

リン「あ、一機落とされた」

真紅「(落とされた・・・?)」

真紅「はっ!そうよ、この手があったわ!」

アレックス「うおっ!何だいきなり、大声出して」

真紅「撃墜された戦闘機の時間のネジを巻き戻して・・・・・・」(つんつん)

真紅「(・・・ってなによ、ホーリエ、今良い所なのよ)」

真紅「(え?世界観に触れるからそう言う特殊能力は使っちゃ駄目?)」

真紅「・・・・今のは無しよ、二人とも」

リン「・・・・・?」

アレックス「なんのこっちゃ・・・」

82: 2009/06/02(火) 05:12:09.69 ID:SftRJdHb0
どごーん、どごーん、どごーん

「ウ・・・ウアアアアあああぁぁぁ・・・・・」しゅーん

アレックス「始皇帝の体が縮んでいく・・・・」

リン「たおしたの・・・・?アイツを・・・・・」

真紅「え!?もう終わっちゃったの!?」

アレックス「そうみたいだね、近代兵器バンザイ!」

真紅「私の見せ場・・・・・」

83: 2009/06/02(火) 05:14:06.43 ID:SftRJdHb0
真紅「くっ、このままじゃ終わらせないのだわ!」ダッ

アレックス「おい、真紅、どこへ行くんだよ!」

真紅「もしかしたらまだ生きているかもしれないでしょ!?」

真紅「せめて止めを刺す役だけはやらせてもらうのだわ!」どどどどど

リン「あっという間に米粒に・・・・」

アレックス「図体に似合わず足速いんだなあ」

84: 2009/06/02(火) 05:16:07.24 ID:SftRJdHb0
始皇帝「う・・・うう・・・・」

始皇帝「まさかあんな兵器まで出てくるとは・・・・」

始皇帝「映画では殆どこっちの圧勝だったのに・・・・」

真紅「始皇帝ィィィ!!!!!」どどどどどどどど

始皇帝「あ・・真・・・・紅・・・・・?」

真紅「すれ違いざま絆ラリアート!!!」ドガァ

始皇帝「うっげぇ!!!」

85: 2009/06/02(火) 05:18:05.41 ID:SftRJdHb0
真紅「まだ終わらないわよ!」

真紅「真紅は腰を深く落とし!」

始皇帝「ぐ・・は・・・・」ヨロヨロ

真紅「真っ直ぐに相手を突くのだわ!」

真紅「真紅流絆正拳突き!」ボゴォ

始皇帝「・・・・・がはっ」バタリ

始皇帝を倒した!

真紅「正義は必ず勝つのだわ!」

87: 2009/06/02(火) 06:08:32.52 ID:SftRJdHb0

水銀燈「      」(気絶)

物語を終え、世界が崩壊していく!

リン「あ、体が消えていく・・・・」

アレックス「本当だ、良く見ると周りの景色も・・・」

リン「あー、何か段々思い出してきたわ、私達氏んでるのね」

アレックス「・・・・・・・」

リン「うん、短い間だったけど楽しかったよ。・・・・私はもうすぐ消えちゃうから言えないけど、真紅達によろしく言っといて」

アレックス「ああ・・・」

アレックス「・・・・・・じゃあな」

リン「うん、バイバイ・・・・・・」ふっ

88: 2009/06/02(火) 06:10:33.94 ID:SftRJdHb0
真紅「ジュン!大丈夫!?」タタタ

アレックス「おい真紅、遅いじゃないか、リンはもう消えちまったぞ」

真紅「あ・・・ごめんなさい・・・・・」

アレックス「まあいいよ、僕たちもそれなりに楽しんだからさ・・・・」

アレックス「別れは辛いけど、ま、くよくよしなさんな」

真紅「アレックス・・・・」

アレック石「ああ・・・体が消えていく・・・」

アレ星石「もう時間だ・・・・」

蒼星石「さよなら、真紅」パァァァ

89: 2009/06/02(火) 06:14:15.29 ID:SftRJdHb0
真紅「ちょおおおっとまてぇぇぇぇい!!!!」

蒼星石「うわっ!何だよ、ビックリしたなあ」

真紅「蒼星石!?何で貴女がここに居るの!?」

蒼星石「蒼星石・・・・それ僕の名前かい?」

真紅「(漂っている魂を寄せ集めた時に蒼星石も一緒に混じったのね・・・)」

真紅「貴女、何も覚えていないの?」

蒼星石「なんか記憶がおぼろげなんだよなあ・・・・」

真紅「・・・・・それもこれも水銀燈が!水銀燈のせいよ!」

水銀燈「     」(未だ気絶中)

真紅「ちょっと水銀燈!起きなさい!」パシパシパシ

90: 2009/06/02(火) 06:17:08.93 ID:SftRJdHb0
水銀燈「な、なによぉ、痛いじゃないのよぉ!」

真紅「ホラ、感動のご対面なのだわ」

蒼星石「・・・やぁ」にこっ

水銀燈「!?!?!?!?!?!?」

真紅「どんな気持ち?自分が横から掠め取ったローザミスティカの持ち主が目の前に居るってのは」

水銀燈「あ、あわ、あわわわわわわわ」

――補足説明――

はい、ここで補足説明かしらー
何でリン役の人はさっさと消えちゃったのに蒼星石は普通に真紅と話しているのか?
とっても疑問よね
まあ、有り体に言っちゃうとnフィー適応度の差かしら
私達ローゼンメイデンは一般の人に比べてnフィーへの適応度が高いから、氏んだ後でもまだ形を保っていられるの
そもそもが人形だったり、nフィーの存在を知っていると言うのも大きいかしら!
そこら辺をふらふら漂っていた蒼星石が、たまたまアレックスの役を割り当てられた・・・・
水銀燈が嫌いだったり、微妙に自我が残っているのも適応が高いからかしら!

91: 2009/06/02(火) 06:22:01.75 ID:SftRJdHb0
真紅「幸いにも、彼女は今すぐ自分のローザミスティカを返せば今までの件はチャラにすると言っているのだわ」

真紅「さあ、はやく蒼星石のローザミスティカを渡しなさいな」

水銀燈「で、でも、これは私がアリスゲームで・・・」

真紅「お黙り!」

水銀燈「ひぃ!?」

真紅「貴女だってさっき『氏にたくないよぉ!』とかみっともなく騒いでたじゃないの!」

真紅「人を頃しておいて自分だけ助かろうなんて乙女にあるまじき行為なのだわ!恥を知りなさい恥を!」

水銀燈「う、うう・・・・・」

93: 2009/06/02(火) 06:25:54.48 ID:SftRJdHb0
真紅「よかったわね、蒼星石、これで生き返れるのだわ」

蒼星石「え?うん、よくわからないけど・・・・やったね!」

水銀燈「なによぉ・・・あなた達は良いかも知れないけど、私なんて呼び出され損じゃないのよぉ・・・・」

水銀燈「こっち来てから色々とエライ目にあうし・・・散々だわ・・・・」

真紅「・・・わかったわよ、後でヤクルト10パック買ってあげるから」

水銀燈「本当!?その言葉、忘れるんじゃないわよ!?」

真紅「はいはい、何はともあれ、これで一件落着ね」

「まさか・・・・このままで終わらせるものですか・・・・」

94: 2009/06/02(火) 06:28:00.56 ID:SftRJdHb0
蒼星石「あれは?」

水銀燈「・・・始皇帝?」

真紅「いいえ違うわ、あれは最初の段階で始皇帝の役を奪い取った者」

真紅「その力を利用して、私達を始末しようとしていた者」

真紅「・・・・・七番目、雪華綺晶よ」

雪華「あら、いつから気付いていたんです?」

真紅「さあね、教えてあげない」

真紅「でも、良く考えて見ると前々から不自然な言動はあったわね」

真紅「そんな事より、無駄な足掻きは止めなさいな。もう勝負はついたわ、貴女じゃ私には勝てない」

真紅「この、超絆パワーを手にした今、ドール同士の争いで負けるとは思えないわ」

雪華「それはどうかしら・・・こっちにはあなたのマスターを人質に・・・・」

真紅「な、何ですって!?」

水銀燈「そんな事して、恥ずかしいと思わないのぉ!?」

蒼星石「そうだそうだ!」

真紅「そこ、外野!野次を飛ばさない!」

95: 2009/06/02(火) 06:30:08.46 ID:SftRJdHb0
雪華「言いたい事はそれだけ・・・?それではこの人質を・・・・」

雪華「ってあれ?居ない・・・?」

ジュン「僕はこっちだ・・・・ばーか・・・」

雪華「馬鹿な!あの傷で動けるわけが・・・・」

真紅「言いたい事はそれだけ?」すっ

雪華「はっ!?」

真紅「トルネード絆パアアアンチ!!!」どかーん

雪華「きゃああああああ!!!!」どさぁ

真紅「安心しなさい、命までは取らないわ」

水銀燈「それでも10mは吹っ飛んでるじゃない・・・・おっそろしい子・・・」

96: 2009/06/02(火) 06:31:07.71 ID:SftRJdHb0
真紅「ジュン!大丈夫!?」

ジュン「全然大丈夫じゃない・・・・・」

蒼星石「そんな体でよく動けたね。凄いガッツだ」

ジュン「だってお前、満身創痍で倒れている所に何だかめっちゃ怪しい奴が近づいて来るんだぞ?」

ジュン「そりゃ這ってでも逃げるわ」

水銀燈「あなた意外に根性あるわね・・・」

97: 2009/06/02(火) 06:32:21.46 ID:SftRJdHb0
真紅「何はともあれ一件落着」

真紅「さ、それじゃ帰りましょう」

雪華「     」きゅう

水銀燈「まってよ、コイツどうするのよ」

真紅「え・・・まあ、流石に頃すのもかわいそうね」

真紅「・・・・・適当にふんじばってそこら辺転がしておきましょうか」

蒼星石「(外道・・・)」

ジュン「(あのウサギが縄をほどいてあげる姿なんか想像できないぞ)」

98: 2009/06/02(火) 07:05:07.24 ID:SftRJdHb0
真紅「それじゃ蒼星石、体は結菱さんの家にあると思うから」

蒼星石「わかった。ありがとうね、真紅」

真紅「いいってことよ」

ジュン「・・・あれ?そういや何で蒼星石が居るんだ?」

水銀燈「(遅っ!?)」

真紅「色々あったのよ」

ジュン「ああ、そうなんだ」

蒼星石「(それで納得するの!?)」

ジュン「(どうせまた何かくだらない理由なんだろうな・・・・)」

99: 2009/06/02(火) 07:07:07.05 ID:SftRJdHb0
真紅「あ、それとジュン、悪いんだけどここから一人で帰ってくれない?」

ジュン「え?別にいいけど・・・・」

真紅「悪いわね、少し野暮用があるのよ」

ジュン「ふーん・・・」

水銀燈「野暮用なんてあったの?真紅」

真紅「いやあねえ水銀燈、目の前に居るじゃないの、ホラ、そこに」

100: 2009/06/02(火) 07:08:54.86 ID:SftRJdHb0
水銀燈「・・・い?」

真紅「これから言う話は別に聞き流してくれても構わないんだけど・・・」

真紅「私見ちゃったのよ、普段最凶とか言っていきがっているドールが無様に命乞いをする所を」

水銀燈「・・・・・・」だらだらだら

真紅「幸い蒼星石の記憶はあやふやみたいだし?当人の行動によっては黙ってあげても良いと考えているんだけど・・・」

水銀燈「な、何が望みよぉ・・・」

真紅「べつにぃ?ただ、そうね、その子にはあまり余計な行動を取らずに大人しくして居て貰いたいわね」

102: 2009/06/02(火) 07:11:15.21 ID:SftRJdHb0
水銀燈「く・・・!」

真紅「ああ、それと、もし血迷って私の、私の最愛のジュンを傷つけた場合だけど・・・」

水銀燈「なによ、まだ何かあるのぉ?」

真紅「予告するわ、水銀燈、もし私のジュンに何か危害を加えた場合」

水銀燈「・・・・・(ごくり)」

真紅「貴女はこの私の手によって・・・・見るも無残に縦に裂かれる事となるわ」

水銀燈「(ひぃぃぃ!!!)」

103: 2009/06/02(火) 07:12:52.63 ID:SftRJdHb0
しゅーん

ジュン「あ、戻ってきた。もう用事は済んだのか?」

真紅「ええ、なんら滞りなくね」

ジュン「それでまあ、なんだ、その・・・」

真紅「なあに?ジュン」

ジュン「冒険は、楽しかったか?」

真紅「・・・?」

ジュン「いや、お前結構張り切ってたじゃん」

ジュン「つまらなかったらちょっとかわいそうかな・・・・っておもってさ」

104: 2009/06/02(火) 07:14:26.38 ID:SftRJdHb0
真紅「・・・はあ、何かと思えばそんな事?」

ジュン「そんな事ってなあ・・・」

真紅「そんなの、聞くだけ野暮だと思わない?」

ジュン「そ、そうかな」

真紅「そうよ、大事な事は口に出せば逃げていく」

真紅「楽しかったかどうかなんて、自分の心の中にしまっておく物よ?」

ジュン「そうか・・・そうだな」

真紅「さ、早くのりに土産話でも聞かせに行きましょう」


真紅「(そう、大事な事は心に秘める物)」

真紅「(ふふふ・・・ジュン・・・私気付いちゃったのよ)」

真紅「(あなたがいかに私にとって大切な存在なのか・・・)」

真紅「(決して、放したりはしないわよ・・・・)」

ジュン「おい、真紅?なにやってんだ?」

真紅「あ、なんでもないわ。ごめんなさい、ジュン」

105: 2009/06/02(火) 07:15:39.65 ID:SftRJdHb0
こうして、真紅の(気紛れの思いつきによる)大冒険は終わった!
この後、蒼星石は無事に復活し、結菱さんと感動のご対面をする事となる!
水銀燈は弱みを握られ脅しをかけられ、二度とアリスゲームをしよう等とは思わないだろう!
みんな仲良しハッピーエンド、雪華綺晶は運がよければウサギさんに助けてもらえるはずだ

そして、真紅は・・・・

翠星石「おい、チビ人間、スコーンが焼けたですよ」

雛苺「ジュ~ン、遊んで~!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

翠雛「ハッ!?」

真紅「・・・・・・」ゴゴゴゴ

翠星石「や、やっぱり蒼星石に分けに行って来るですかねぇ~・・・」

雛苺「ヒ、ヒナも一人で遊ぶの~・・・・」

真紅「・・・さ、ジュン、紅茶を淹れて頂戴」

ジュン「あ・・・うん・・・」

真紅「ハムナプトラ3を見たのだわ」
副題~真紅、ヤンデレへの途~

完!

106: 2009/06/02(火) 07:17:15.20 ID:SftRJdHb0
地獄だった・・・支援レスも殆どないし・・・・
でも途中で投げ出すのはもっと嫌だった・・・・

これから布団入って泣きます

108: 2009/06/02(火) 07:24:39.15 ID:Wwy3yaeX0
ROMってたがなんだこの超展開w
乙です

引用: 真紅「ハムナプトラ3を見たのだわ」