やよい「ううー、またポケットティッシュでした～…残念…！」

次郎「泣きのもう1回！……ダメ、券が必要、そう…」

ぷちかれ「ﾔﾖﾁｬﾝﾄ ｼﾞﾛｰﾀﾞ」

やよい「あ、ぷちかれちゃん」

次郎「何、もぐらちゃんも福引？」

ぷちかれ「ﾓｸﾞﾗﾁｶﾞｳ ﾌﾟﾁｶﾚ」

抽選の人「いらっしゃい。券5枚ある？」

ぷちかれ「ｲｯﾊﾟｲｱｯﾀ」ﾊｲｯ

次郎「なっ！…どうしたのコレ」

ぷちかれ「ｵﾁﾃﾙ」

次郎「その手があったかあ」

やよい「ダメですよ、マネしちゃめっです」

次郎「わかってるよ…流石にアイドルだし、風聞はね…」

ぷちかれ「ｺﾚ ﾏﾜｽ」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

ぷちかれ「ﾎﾟﾃ」ｺﾛﾝ

ｶﾗｰﾝ ｶﾗｰﾝ

百合子「あ、あそこで福引やってる！」

北沢志保「百合子さん、券足りないから無理ですよ」

百合子「わかってるよ…けど何か気になる…！…あれ？」

やよい「すごーい！」

百合子「やっぱり、あそこで跳びはねてるの、やよいさんだ！」

志保「本当、何かあったのかしら」

百合子「事件の匂いがするっ！志保、ちょっとこれ持ってて！」ﾀﾞｯ

志保「ちょ、百合子さん！」

～～～

抽選員「2等！高級ホテルのビュッフェにご招待～！」ｶﾗｰﾝ

ぷちかれ「ﾌﾞｯﾍ」ﾎﾟｶｰﾝ

やよい「食べ放題だよぷちかれちゃん！前に伊織ちゃんと行ったから知ってます！」

ぷちかれ「ﾅﾏｲﾓ ｱﾙｶﾅ?」

次郎「生ハムならあるかも…じゃなくて！そういうのってタッパーとか持ち込めたり……無理、あ、はい」

やよい「持って帰ってもらうつもりでしたね？」

次郎「だって…うらやましいし…」ｲｼﾞｲｼﾞ

ぷちかれ「ｳﾏﾔﾗｼｲ」

百合子「ああっ！もしかして、商店街の怪奇の正体さん！」

志保「怪奇って……確か、前に噂になってるって百合子さんが言ってた…」

ぷちかれ「ﾎﾟﾃｪ?」

次郎「勝手に怪奇になってたんだ…まぁ、わからないじゃないけどね」

やよい「ぷちかれちゃんはおばけじゃないですよ？ねぇ？」

ぷちかれ「ｵﾊﾞｹ ﾄﾞｺﾖ」ﾜｸﾜｸ

※ぷちかれは虫取り網でおばけ探しをしたことがあります。

抽選員「それにしても運がいいねえ」

次郎「本当にねぇ…おじさんはまた豆苗でも買って…」

抽選員「5名様ご案内のチケットだから、仲良しなら皆で行けばいいじゃない」

次郎「……ほへ」

ぷちかれ「ﾌﾟﾁｶﾚ ｼﾞﾛｰ ﾔﾖﾁｬﾝ ｱﾝﾀﾗ ﾀﾞﾚﾖ」ﾕﾋﾞｻｼ

百合子「え、わ、えっと、な、ななこぷりこ……噛んじゃった……」

志保「動揺しすぎです…七尾百合子さんと、北沢志保です」

ぷちかれ「ﾌﾟﾘｺ ｷﾀｻﾞ」

百合子「百合子です！！」

ぷちかれ「ｺﾞﾆﾝ」ﾌﾝｽ

～～～

～翌日・とある高級ホテル～

ぷちかれ「ﾎﾟｯﾋｬｱ…」ｷﾗｷﾗｷﾗ

百合子「わぁ……す、凄いお料理の数……全部食べきれるかな…」

志保「全部は流石に……あ、パンケーキ…とりあえずこれは確保と」ﾋｮｲｯ

次郎「ん、パンケーキ好きなの？」

志保「いえ、特別好きというわけでも…ただ、友達の好物なので、味を覚えておこうかなと」

百合子「志保…ふふっ、きっと喜ぶよ、可奈ちゃん♪」

志保「そういうのいいですから、百合子さんも早く好きなものを選んでください、時間来ちゃっても知りませんよ」

百合子「あ、そうだった！…えっと……って言っても目移りしちゃう…」

次郎「へっへっへー、ご馳走ご馳走♪」ﾖｿｲﾖｿｲ

百合子「次郎さん、迷いがないというか、手当たり次第ですね…」

次郎「だってどれもこれも普段食べられない料理ばっかだし、馬券と違ってハズレがないんだから！」ﾊﾟｱｯ

百合子「競馬とビュッフェを同列で語る人を初めて見た気がします」

やよい「百合子さん、こっちのお野菜、今が旬だからとーっても美味しいと思いますよ！」

百合子「わ、流石やよいさん、知識がすごい…！えっと、じゃあこれと、これと、こっち…ああでも、あのお魚も食べてみたい…！」

ぷちかれ「ｲﾁｺﾞﾎﾟﾃﾃｰ♪」ﾖｿｲﾖｿｲ

次郎「…どこにイチゴ入ってんの？」

百合子「普通のポテトサラダ…ですよね」

ぷちかれ「ｺﾚ? ｲﾁｺﾞﾎﾟﾃﾃ」

～事務所～

ありす「へくしっ」ｸﾁｭﾝ

文香「風邪…ですか、ありすちゃん」

ありす「いえ、急に冷えてきたからだと…やはり、滋養の為にも季節の果物を食べなくては…」

※原因。

～～～

ぷちかれ「ｵｲｼｲﾈｪ ｵｼｬｶﾅ ﾅﾎﾟﾚｵﾝ ｲﾁｺﾞﾎﾟﾃﾃ♪」ﾓｷｭﾘ

志保「お魚にナポリタンにポテトサラダね…」

百合子「バランス良いですね…それにしても、面白い言葉選びだなぁ…ナポリタンがナポレオンになっちゃうなんて」ﾆｺﾆｺ

次郎「時の皇帝もびっくり仰天、だろねぇ…はぁ…幸せだ…おじさん泣けてきちゃうよ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ぷちかれ「ｼﾞﾛｰ ｲﾂﾓﾛｸﾅﾉ ﾀﾍﾞﾅｲ」ﾕﾋﾞｻｼ

次郎「失礼しちゃうな、これでも前よりは売れて来て……っと、もうないや、料理…取ってこないと」ｽｯｸ

志保「あ、私もおかわりを…時間がないですし、急がないと」ｽｯｸ

やよい「本当は弟や妹達にもお料理持って帰ってあげたかったけど、今日は仕方ないです」

百合子「あ、そっか…ぷちかれちゃんも、お友達いっぱいいるのに私達なんかがお邪魔しちゃって、迷惑じゃなかったかな」

ぷちかれ「ﾋﾟｰｼｬｶﾞﾈ ﾅﾝﾄｶｽﾙｯﾃ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

百合子「ピーシャ…？ 悪魔か何か…？」

※それはピシャーチャだ。

～～～

ぷちかれ達「「「ﾊﾗﾍﾙ」」」

ぷちかれE「ｵｺﾞｯﾃ」

P「ま、流石に超高級とはいかないけど、可哀想だしな……ん？電話…」ﾋﾟｯ

『あ、繋がった。もしもし、765プロの水瀬伊織よ、ご機嫌いかがかしら？810プロの社長さん』

P「ああ、水瀬さんとこのご令嬢じゃないか、久しぶり…前にプロダクションの懇親会で会ったっけな」

伊織『何か、ウチの事務所と劇場の仲間がお世話になっちゃったとかで、そっちも困ってるんじゃない？』

P「あー…もしかして、そちらさんも」

伊織『そっちのもぐらちゃんと仲良しの雪歩がいじけちゃったのよ』

P「あはは…穴掘り仲間だったなそういや」

伊織『て事で、お世話になったお礼も兼ねて、私と詩花でパーティーを開くことにしたから、今から来れたら765プロの事務所まで来てくれる？』

P「うん、わかった。ぷちかれ達を連れていくよ。ありがとうな」ﾋﾟｯ

ぷちかれE「ﾂﾚﾃｹ」

「「「ﾊﾗﾍﾙ」」」

P「こっちはこっちで楽しくやるかあ」

～～～

～商店街～

百合子「まさか、肝心のおはぎが会場にないだなんて…あんまりでは…」ｸｽﾝ

志保「そう都合よく何でもはないですよ、洋食メインのビュッフェなんですから」

和菓子屋店おば「はい、おはぎ、毎度」

百合子「…はぁ、癒される甘さ…」ﾊﾑｯ

志保「よく入りますね…」

百合子「おはぎは別腹なの！」

志保「いや、もち米ですし、絶対に重いと思うんですが」

～～～

～次郎のアパート～

類「ミスターやました、いる～？」

次郎「勝手にはいって～…」ｸﾞﾃﾞｰ

道夫「……酷い顔だな、山下くん…」

次郎「へへ……ちょっと調子乗って、食べすぎちゃって…」

類「ミスターさくらばにCALLかけてみる？」

次郎「いや、大丈夫…そこまでじゃないし…原因わかりきってるし…うっぷ…」

道夫「コンビニで薬を買ってきた。飲んで安静にしておくことだな」

次郎「あー、はざまさんの優しさが沁みる…るいもありがとね…」

類「No Problem! いつでも呼んでよ」

次郎「…でも、楽しかったなあ…」

～～～

やよい「それでね、こーんな大きなケーキもあって！」

伊織「あら、その程度なの？だったらウチのホームパーティーのケーキはその3倍くらいはあるわね」

詩花「ふふ、伊織ちゃん、そういうのは大きさじゃないんだよ♪はい、オレンジジュース」ｺﾄｯ

伊織「流石、気がきくじゃない詩花」

詩花「やよいちゃんもどうぞー」

やよい「はい、ありがとうございますっ」

詩花「私の家もパーティーはよく参加してたけど、それと楽しいかどうかは別の話だから。やよいちゃんは楽しかった？」

やよい「はい！また、みんなで集まって何かできたらなーって！」

伊織「その時は今度こそ雪歩も連れていきなさいよ…めちゃくちゃ落ち込んでて危うくブラジルまで穴を掘りかけたんだから…」ﾊｧ…

～～～

～765プロ劇場～

志保「はい、パンケーキ。量はそんなにだけど」

可奈「わぁ、パンケーキ！いいの！？何で？？」

志保「前にちょっと、色々ね。それで…」

可奈「ぱぱぱぱ～ん♪ぱぱぱぱ～ん♪」

志保「聞いてない…嬉しそうだからいいけど」

千早「それ、メンデルスゾーンかしら」

可奈「あ、千早さ～ん♪見てくださいよ～、志保ちゃんが焼いてくれたんです！」

千早「…焼いた……ああ、メンデルスゾーンのLPかしら？今時珍しいわね、私もよく」

志保「パンケーキです」

～～～　

～810プロ～

ぷちかれ「ﾄﾓﾀﾞﾁ ﾌｴﾀ」ﾊｲｯ

P「お、これ写真か。帰りにスマホで撮ったんだな」

ブルブ「ﾌﾞﾌｫｰ」ﾉｿﾞｷｺﾐ

ぷちかれ「ｼﾞﾛｰ ﾔﾖﾁｬﾝ」

P「いつも迷惑かけてるメンバーだな…」

ぷちかれ「ｷﾀｻﾞ」

P「ああ、志保だと槙原の方と被るもんな」

槙原志保「ふぁひ？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

P「カスがこぼれるから掃除するかクッキー食べるかどっちかにしろよ」

志保「いいじゃないですか、結局自分で掃除するんですから」ﾊﾟｯﾊﾟ

しほみに「ﾊﾟｯﾊﾟﾌｪ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

P「どう見ても汚れのが侵攻が早いよ」

ぷちかれ「ﾃﾞ ﾌﾟﾘｺ」ﾕﾋﾞｻｼ

P「ふーん、そうかそうか、ぷりこさん……」

ぷちかれ「ｿｳ」

P「……誰？」

ぷちかれ「ﾌﾟﾘｺ」

おわれ。

今まで親交があった次郎とやよい。
そして以前おまけコーナーでちらっと顔見せした百合子と志保。
今回でまた友達が増えたぷちかれなのでした。

どうもあの時から劇場では尾ヒレがついてぷちかれのバイトが怪奇譚の如くに囁かれていたらしいですが、まあ765プロではよくあることでしょう。

お目汚し、失礼をば。