471: ◆6RLd267PvQ  24/11/20(水) 12:15:03 ID:C31Q
【ぷちシリーズ】卯月「勇者の私が守れたもの」
ぷちかれ・ぷちみお・ぷちなかの・P&ヒロミシリーズ
今回はぷちはほとんど出ません。
過去回の
卯月「私にぷちがいない理由…?」
【ぷちシリーズ】奏「もしもあなたの笑顔に意味があるとするならば」
この2話の補完になります。

472: 24/11/20(水) 12:15:16 ID:C31Q
~事務所・屋上のさらに上空~

※空に立つ二人の姿があった。

卯月「じゃあ、やっぱり…」

奏「ええ、既視感…デジャヴの正体は勇者である前世の……正確には今のあなたでもあるのだけど、その、あなたと深い繋がりがあった存在…例えば」

卯月「仲間だった……とか」

奏「そうなるわね」

卯月「じゃあ、あの【能力】は…」
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473: 24/11/20(水) 12:17:27 ID:C31Q
~屋上~

みりあ「ふむふむ、なるほど~」

みにあ「ナルホドナルホドー」

飛竜「グルリング」

ヒロミ「凄い、完璧に言葉が通じてる」

みりあ「えへへ、みりあの特技なんだ~」

みにあ「ホメテホメテー」

~上空~

奏「飛竜だけじゃない、他のどんなぷちも、動物の言葉すらわかってしまう…彼女は…」

卯月「……この魔法…」ポウッ

奏「癒しの力ね。勇者であれば当然の資質、だけれど」

卯月「……ううん、私にこの白魔法…『スマイルエイド』を託してくれたのは……」

~屋上~

みりあ「あれ、飛竜ちゃん、ここ、ケガしてる?」

飛竜「グル?」

ヒロミ「あぁ…一応薬草でケアはしてるんだけど、雪山だと数がね…」

みりあ「……我がいのりにて、この者のけがれを浄化せん……」ボソボソ

474: 24/11/20(水) 12:17:48 ID:C31Q
ヒロミ「え?」

みりあ「……『ヒーリングライト』っ」ポウッ……

飛竜「グル?……グルービィ!」パタパタ

ヒロミ「な、治しちゃった…」

みりあ「へへ、ナイショだよ、ナイショ」シーッ

みにあ「シーッ」

475: 24/11/20(水) 12:18:09 ID:C31Q
~上空~

卯月「白魔道士……最後のウロボロスとの戦いにはもういなかった……」

奏「……ぷちがいる、って事でわかると思うけど、あの子も凛や未央と同じで、転生者で、だけど前世の記憶はないわ、あなたと違ってね」

卯月「でも、魔法は使えるみたいですけど…」

奏「あなただって最近、凛に魔法や剣術の稽古をつけているでしょ?」

卯月「ホントは、断ろうと思ってたんです…けど」

凛『だって、見てられないよ』

卯月「……私は…結局また…」

奏「ストップ。そんな顔をさせない為に、凛はあなたの力になろうとしたんじゃないの?」

卯月「でも!……あの時、最後の戦いで『いなかった』って事は……私は結局誰も守れてなくて」

奏「ホントはよくない事なのだけど…魂の因果よ!かの者の前世の記憶をここに…!【深層投影】!」フォン……ギュオッ!

卯月「きゃっ…!」ヒュウッ!!

~~~

476: 24/11/20(水) 12:18:20 ID:C31Q
~記憶の世界~

卯月「ここ…は…」

奏「久しぶりに見るんじゃない?『前のあなた』が旅をしていた世界…あなたが、命を懸けて守った世界」

卯月「…でも、私一人じゃ……何も」

奏「見なさい、来たわよ」

~とある寒村の宿~

パチパチ……

ミオ「う~っ、寒い寒い……!」

477: 24/11/20(水) 12:18:29 ID:C31Q
リン「………」フキフキ…

ミオ「剣の手入れもいいけど、ちょっとこっちで話そうよ~」

リン「…今、それどころじゃないでしょ」

ミオ「…そうだけど…でも、私らじゃ何も…」

ガチャ

リン「ウヅキ!」

ウヅキ「………」

ミオ「ミリアちゃん……ミリアちゃんは?」

ウヅキ「…ごめんなさい……」

478: 24/11/20(水) 12:18:52 ID:C31Q
リン「……っ」バッ

~寝室~

ミリア「あ、みんな」

ミオ「ミリアちゃん…」

ミリア「どうしたの、そんな暗い顔しちゃって。あ、この本面白いんだよ、挿絵がいっぱいあって…」

リン「……ミリア…」

ミリア「……ウヅキちゃん、大丈夫かな」

リン「…ウヅキは……でも…」

ミリア「ダメだよ、仲良くしなくちゃ。仲間でしょ、みんな」

リン「…そう、だけど……わかってるけど」

ミオ「……リン…」

リン「わかってるよ…八つ当たりだって…私には回復魔法は使えない…人を傷付ける魔法しか、使えない!」

ミオ「それを言うなら、私だってそうだよ…誰にだって、できる、できないはあってさ」

479: 24/11/20(水) 12:19:03 ID:C31Q
リン「でも……こんな事になるくらいなら、私なんて見捨てて、3人で進めば」

パシィッ!

リン「………ミリア」

ミリア「……ミリアはね、自分がそうしたいからリンちゃんのこと、治したんだよ」

ミオ「ミリアちゃんが……リンを叩いた…?」

ミリア「私だって、もっと戦いたかった!みんなと旅がしたかった!」

リン「だったら!」

ミリア「誰かがいなくなるのはもっと嫌なの!!」

480: 24/11/20(水) 12:19:23 ID:C31Q
ミオ「……っ…!」ダッ…ガチャリ バタン

ミリア「……ミリアの力はもう、残ってない。回復魔法も、幻獣さんや、草木の声を聴くことも、もう何もできない」

ミリア「だから……ほんの少しだけ、残った魔力をウヅキちゃんに預けておいたよ」

~部屋の扉の向こう側~

「ミリアはここでお別れだけど…心はウヅキちゃんが持っていってくれるから…だから、泣かないで」

ウヅキ「………っ……ぐ……うっ……!」

ミオ「……ウヅキ……ミリアちゃん………」サスリサスリ

481: 24/11/20(水) 12:19:26 ID:C31Q
「みんなが守ってくれるこの世界を、ミリア、いつかみんなに伝えてあげたいな。こんな風に、挿絵がいーっぱいの、楽しい本にして!」

「うん…うん」

「だから、笑顔でお別れさせて?……楽しかったなあって、ずっとずっと思えるように」

「必ず勝って…世界を、守って」

~~~

482: 24/11/20(水) 12:19:36 ID:C31Q
~再び現実世界・上空~

ウヅキ「………」

奏「あの後、どうやら彼女……ミリアさんは…あなた達が守った世界で、無事天寿を全うしたみたいね。魂の波形にノイズがないもの」

ウヅキ「え……」

奏「確かに、あなたは目の前で2人の仲間を石にされて砕かれたけど、あなた自身の最期の力で、あの世界は崩壊を免れることができた」

奏「それに、特異点のあなたがいることで、あなたの仲間だったミリアさんは、今この世界で新しい命として、生きている。私達の仲間の、アイドル、みりあちゃんとして」

483: 24/11/20(水) 12:19:54 ID:C31Q
卯月「……へへ……えへへ…そっか、そうだったんだ…」ポロッ……

卯月「私、大事な仲間を、守れなかったってずっと思ってたけど……そっか…」

奏「それは今のあなたが負うべき責でもないのだけどね。……でも、或いは…イーブンなのかしらね、これは」

~~~

~事務所~

みりあ「難しい話はよくわからないけど、みりあは昔魔法使いだったんだって。奏ちゃんから聞いたの。別な世界でね、みんなを何度も何度も助けたんだーって」

P「そうだったのか…道理でライオンやらぷちやら、色んな生き物の言葉がわかるわけだ」

484: 24/11/20(水) 12:20:17 ID:C31Q
みりあ「今も少しだけ使えるよ、ケガを治す力だけだけど」ポウッ…

P「いや…違うんじゃないか?」

みりあ「?」

P「そこにいてくれるだけで、誰かの力になれるんじゃないかな。多分…だけどさ」ナデッ

みりあ「へへ、そうかな。みりあもね、なんとなくだけど、そうだったらうれしいなって」

みにあ「ミニアモナデロー」ギュー

P「へいへい……って、んん?」

ぷちまゆ「ナデマスヨネェ」

ぷちくぼ「ナデテクレテモイイデスケド…」

ぷちみお「ナデギリニシテヤルゼイ」

ゾロゾロ

P「あのな、託児所じゃないぞ、ここは」

※今更。

おわれ。

485: 24/11/20(水) 12:21:01 ID:C31Q
みりあちゃんの魔法の詠唱は公式です
技名も公式。

白魔道士みりあはデレステのSSRですね。

では、お目汚し、失礼をば。

489: 24/11/20(水) 17:44:06 ID:C31Q
>>488
最初期にスローライフファンタジー精神でいこうと作中で言ってます
広げた風呂敷は畳むもさらに広げるも自分次第
チラ裏なので。

引用: ぷちかれ小ネタシリーズ2