加蓮『はい、ということで、本日のゲスト、木村夏樹さんでーす！』

夏樹『誤魔化したな…』

みりあ『そう言えばプロデューサー、この前お巡りさんに呼び止められてたよ？』

加蓮『ほら、絶対教育に悪いって』

Pカンペ「Pたるもの職質くらいは通過儀礼なんだ」

加蓮『などと意味不明な供述を』

夏樹『映像で見てる人にゃ伝わるけど、ラジオの音声だけの人には伝わんないだろこのやり取り』ﾊﾊﾊ

みりあ『何かね、誰と歩いてても声かけられるんだって！杏ちゃんでしょ、若葉ちゃん、美波ちゃん、美優さんに梨沙ちゃんに蘭子ちゃん…』

加蓮『…全部アウトじゃん』

夏樹『そーいや櫂なんか、からかい半分でおまわりさーんって言ってたなぁ。プロデューサーさんは慌てふためいてたけど』

P『……あらぬ誤解をされる前に弁解させてくれませんか』ｶﾞﾁｬﾘ

加蓮『あ、自分から入ってきた』

みりあ『わーい、じゃあみりあの隣プロデューサーね♪』

P『お、おう…まぁ、空いてる席、そこだしな』

加蓮『……これだと思うんだよね』

夏樹『だな』

P『ち、違うんだ！決してやましい気持ちがあるわけじゃ……！』

加蓮『お知らせの後はいつも通り、ゲストトークのコーナーでーす♪』

P『待てって！』

みりあ『すたーてぃんぐ～、なーう♪』

P『ちょっと！』

夏樹『せめて往生際くらいは潔い方がいいんじゃないか？』

P『夏樹…お前わかってからかってるだろ』

夏樹『まぁな』

P『これがイジメの現場ですよ皆さん』

～～～

やよい『うっうー！高槻やよいでーすっ♪皆さんは毎日ちゃんと朝ごはん、食べてますか？忙しくてもしっかり食べないと、元気になれませんよっ！新発売の765プロふりかけ、よろしくお願いしまーす！』

～～～

みりあ『ねえ、みんなは朝ごはん何食べて……あ、キンフレ～！』

P『流れでコーナー入ったぞ』

加蓮『まぁ、形式みたいなもんだしね。で、朝ごはんだっけ？』

P『ポテトだろ』

加蓮『流石に朝からは食べないし…大体私のポテトは別にキャラ売りとかしてないし』

P『え』

みりあ『へ』

夏樹『ん』

加蓮『…何、みんなして』

P『こないだ大手ポテトスナックのアンバサダーになってたよな』

加蓮『アレはプロデューサーさんが取ってきたんじゃん！』

夏樹『けど、好きは好きなんだろ？熱意が凄いって噂になってたしな』

加蓮『それはほら、やっぱりアイドルとしてさ？任されたからにはしっかりやらないとさ、他のメンバーにも迷惑とかさ』

みりあ『本音は？』

加蓮『…好きです』

P『はい、今の好きですは切り抜き投稿ね』

加蓮『そっちの好きじゃない！』

夏樹『いや、かなり真に迫ってたぜ？アタシはそういう趣味ないけど、需要あるんじゃないか？』

加蓮『はぁ……今日は何か四面楚歌過ぎる……』ﾁｭｰｺﾞｸｺﾞｸ

P『チョコミント美味いか』

加蓮『うん、気分切り替わる』

P『俺のポケットマニーなんだけどな…』

加蓮『それで職質されてたよね、パパ活がどうのって』

みりあ『ぱぱかつ？』

加蓮『みりあちゃんにはちょっとまだ早いかなー』

夏樹『ちょっとってか、ずっとマズイだろ』

加蓮『まぁね、それはそう』

みりあ『朝ごはんの話だけど、みりあね、今朝は卵焼きが上手に巻けたんだよ♪』

P『みりあは凄いなあ…俺なんて何回やってもぐしゃついて、結局炒り卵になるのに』

加蓮『私も自分ではやらないかなー…お母さんが作ってくれるし。洗い物くらいはするけど』

夏樹『アタシはストリートで歌ってた頃の習慣があるから、わりとテキトーで済ませてるなぁ…コンビニのパンとかさ』

加蓮『あ、それでか。たまーに李衣菜が張り切ってるの』

夏樹『そうなんだよな、だりーのヤツはアレで料理上手だから、結構作ってくれたりするんだよ。助かるんだけど、ちょっと悪い気もするよな』

加蓮『あー、わかる。仲良しでも他の誰かに甘えっきりだとちょっとね。李衣菜って無自覚に優しいから、結構勘違いさせてそうじゃない？』

夏樹『ハハハ、確かにな。アタシもその手の追っかけはいたりするけど、だりーにもそのうちそういうの出来たりしてな』

P『こういうのも青春って言うんだろうかね』

みりあ『みりあは勘違いじゃなくてちゃんと伝えたいなー』

夏樹『いいんじゃないか？実際、こないだの放送はかなりロックだったと思うしな』

P『ああ、あの時な。まぁ、みりあの場合素でそんな感じだから、真似しようったって誰にも無理だろうけど』

～～～

加蓮『で、話戻すけど』

夏樹『ああ、朝飯の話だったな。そういや、だりーがよく料理を持ち込んでくれるのはいいんだが、いっぺんだけトラブルになった事があったっけなぁ』

みりあ『聞きたい聞きたい！』

P『何だ、鍋でも爆発したか？』

夏樹『流石にそんな大事件じゃないけどさ…その、朝飯に納豆を持って来られた事がな』

加蓮『嫌いだっけ？納豆』

夏樹『まぁ……納豆とミントはどうもな』

加蓮『ミントも？美味しいと思うけどなあ…そう言えば、李衣菜もミントダメなんだっけ』

P『けど、夏樹って茨城だろ？』

夏樹『ああ、よく言われるよ、前にキャシーにもツッコまれたしな…流れで心さんと二人がかりで納豆食べ放題の店に押し込まれちまったけど』ﾄｵｲﾒ

加蓮『あー……あの2人はスイッチ入ったらね…』

みりあ『みりあは納豆好きだよ？ネギ入れたり、卵混ぜたり…あ、でも卵と納豆は嫌いな人もいるみたい、どっちか平気でも合わせるのは嫌だーって』

P『ああ、派閥みたいのはあるな。俺も子供の頃は苦手だったよ。みりあはオトナだなぁ』

みりあ『ホント？みりあ偉い？えへへ、褒められちゃったから明日も納豆食べよー♪』

加蓮『今日も日本は平和だね…』ｼﾐｼﾞﾐ

夏樹『言ってることはわかるが、加蓮、だいぶ枯れてるよなお前って』

加蓮『よく言われるよ、凛とか凛とか凛とかに』

P『一人』

みりあ『お知らせの後はエンディングだよ～！』

～～～

～後日・事務所～

李衣菜「あ～……お腹すいたな～…」

加蓮「…まだ10時前だよ？流石に早くない？」

李衣菜「あたし、基本朝は食べないしさぁ、あはは」

加蓮「…でも夏樹ちゃんには作ってくんだ…」

李衣菜「ちょ！？ど、どこで誰から聞いたの！？」

加蓮「誰からも何も、ラジオで本人から直接聞いたってば。ほら、チャンネルでアーカイブ配信もしてるし」ｽﾏﾎﾐｾｯ

加蓮『…好きです』

李衣菜「へっ？…何これ」

加蓮「違う！これじゃない！！」ｽﾏﾎﾀﾌﾟﾀﾌﾟ

李衣菜「もしかして公開告白的なヤツ！？加蓮ちゃんもなかなかロックな事してくれるじゃん、ウッヒョー！」

加蓮「勝手に盛り上がらないっ！……にしてもさ」

李衣菜「ん、なになに、恋の話？」

加蓮「そこから離れてよ……そうじゃないけど、李衣菜ってまず朝弱かったよね？前に泊まりのロケした時も全然起きなかったと思うんだけど」

李衣菜「ふ……わかってないなあ、それがロックなんじゃん…！」

加蓮「…どこが？」

李衣菜「えっ…？……どこだろ」

加蓮「考えずにもの言うの絶対やめたほうがいいよ」

李衣菜「考えてますー！考えてるけどロックが口をついて出ちゃうんですー！」ﾌﾞｰ

夏樹「お、やってるなぁ」ｶﾞﾁｬﾘ

みりあ「おはようございまーす！夏樹ちゃんと事務所の前でバッタリしちゃった♪」

加蓮「あ、ちょうどいいや、ねえ、聞きたいことあるんだけど」

夏樹「アタシか？いいぜ、何の話だい？」

加蓮「李衣菜って朝弱いと思うんだけど、なのに朝ごはん作りに来てるの？」

夏樹「あー、大体そういう時はだりーがウチに泊まってるかな」

李衣菜「ちょ、ちょっとなつきち！」

加蓮「ふーん？へーえ？」

夏樹「勘繰ってるトコ悪いが、別に深い意味はないぞ？ただホラ、実際に音を合わせてみないとわからないトコとかあるからさ」

李衣菜「そ、そう！それ！別におかしなことは何にもないんだよ！ただ2人でロックに奏であってるって言うかね？ねえなつきち！そうだよね！」

夏樹「ああ、だりーは音感が鋭いからな。実際に直接耳で聞かないと、ビミョーに少しズレちまったりとか色々とな」

李衣菜「…そうなんだけどさぁ」

みりあ「つまり、2人は仲良しって事？」

加蓮「…うん、あまり深くツッコむの、やめとこっか」

～つづく～

わりと似た者同士の李衣菜と夏樹。
だからこそなのかもしれませんが。

では、また次回、お願いします。
週末はお休みするかもです。