あかり「……うぅ～、なんだか誰かに見られているような気がするよぉ」

あかり「も、もしかして誰かいるのかな」ﾌﾘﾌﾘ

結衣「！」ｿｿｸｻ

あかり「だ、誰もいないよね？」

結衣（いない、いないよあかり。だから貯水タンクの上だけは見ちゃ駄目だ）

結衣（大丈夫だから、双眼鏡とか用意してないから）

結衣（いや、むしろ私の網膜に拡大収縮リプレイ機能がついてるから）ｷﾘｯ

あかり「何だろう、ここから離れた方がいい気がしてきたよぉ」

結衣（ふふ、少しおびえた表情を浮かべるあかりも可愛いなぁ）

あかり「……～っ！」ﾀﾞｯ

結衣（あ、走り出した）

結衣（……部室まで行くのかな？わたしも、そろそろ行こう）

結衣（……フフ）

…………

あかり「み、見られている感じがようやくなくなったよぉ」

あかり「今度から一人で屋上に行かないほうがいいかなぁ」

あかり「……結衣ちゃんに、どうしたら振り向いてもらえるかなぁ」

あかり「やっぱり、お菓子とか作ってあげたら喜んでもらえるかなぁ」ﾃｸﾃｸ

あかり「うん、やっぱり女の子にはお菓子だよねぇ」

あかり「……まずいって言われたらどうしよぉ」

あかり「結衣ちゃんに、食べてもらえなかったら……」

あかり「」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

あかり「だめだよぉ、せめて、作ってから悩まないと」

あかり「まずいなんて言われないように、美味しく作るんだぁ」ｴﾍﾍ

結衣（……やっぱりあかりは天使だなぁ）

結衣（流石に六十メートルくらい離れていると、あかりの声が二割くらいしか聞こえないけど）

結衣（どうやら、私に何かを作ってくれるみたいだ……）

結衣（……）ﾄﾞﾔｧ

女子１「……！？」ﾋﾞｸｯ

女子２「……ﾋｿﾋｿ」

女子３「ｼｯ、ﾐﾁｬｲｹﾏｾﾝ!」

結衣（……早く部室いこ）

ごらく部部室


あかり「結衣ちゃん、遅いよぉ」

結衣「ごめん、ちょっと用事があってさ」

京子「そういや帰りのホームルームが終わるなり教室を飛び出してったよね、どこ行ってたの？」

結衣「まあ、ちょっとね」

京子「えぇ～、ちょっとって何だよ～」

結衣「ちょっとはちょっとだ」

ちなつ「京子せんぱい、結衣せんぱいを困らせないでください！」

京子「だって気になるじゃん」

結衣「大した用事じゃないから」

あかり（……結衣ちゃんの用事ってなんだったんだろう？）

結衣（言えない、ずっとあかりのストーキングをしてたなんて、口が裂けても言えない）

あかり「京子ちゃん、今日は何をするの？」

京子「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた！」ｶﾞﾀｯ

京子「今日は、二人羽織をしたいと思います！」

結衣「……は？」

ちなつ「……はぁ」

あかり「わ、わぁ～」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

京子「反応してくれるのはあかりだけか……なんだよ～、もっとテンションあげようよ～」

結衣「いや、脈絡なく京子が変なことを言い出したから」

ちなつ「どうしたんですか京子せんぱい、脳に味噌じゃなく砂糖が詰まってるんですか？」

京子「いいのかな、ちなつちゃん？」

ちなつ「はい？」

京子「二人羽織、これすなわち二人の密着！」

ちなつ　結衣　あかり「！」

京子「そう！ちなつちゃんとの熱烈な絡みが……！」

ちなつ「結衣せんぱいと、体の密着……///」

結衣（い、いいのか？あかりと密着なんて、そんなことがあっていいのか！？）

あかり（も、もし結衣ちゃんと一緒だったら……///）

京子「で、皆賛成で良い？」

結衣「京子がどうしてもしたいっていうなら、仕方ないな」

ちなつ「結衣せんぱいとペアが組めるならいいですよ」

京子「えぇ～、私と組もうよ、ちなつちゃ～ん」ｶﾞｼｯ

ちなつ「ちょっと、止めてくださいよ～」

あかり（……こ、これってもしかしてチャンス？）

あかり（ちなつちゃんと京子ちゃんがペア。そうすれば、自然に、ごく自然にあかりと結衣ちゃんがペアに！）

あかり（……そ、それなら仕方ないよね？///）

あかり「あかりは、京子ちゃんとちなつちゃんが組んだらいいと思うなぁ」

京子「おお、あかり、よく言ってくれた！」

ちなつ「ちょっとあかりちゃん、何言ってるの？」

結衣（あ、あかり……もしかして、わたしと組みたくて？）

結衣（い、いや、自惚れちゃあ駄目だ。変O淑女は自惚れない）

結衣（だけど、これはチャンスだ！）

結衣「ちなつちゃん、京子と組めば？」

ちなつ「ゆ、結衣せんぱいまで！」

結衣「どうせこいつはちなつちゃんと組むまでだらだら文句を言い続けるし」

結衣「また今度組んであげるから、今日のところは京子と組んでくれないか？」

ちなつ「ゆ、結衣せんぱいがそう言うなら」

ちなつ「べ、別に京子せんぱいのためとかじゃないんですからね！」

ちなつ「結衣せんぱいに言われたから、しかたなく組んであげるんですから！」

京子「ちなつちゃ～ん！」ﾀﾞｷｯ

ちなつ「く、くっ付かないでください！」

あかり（や、やったぁ！）

あかり「じゃ、じゃあ、よろしくね結衣ちゃん」

結衣「うん、よろしくあかり」

あかり（少し、あかりをアピールした方がいいかな？）

あかり（え、えと……）ﾀﾞｷｯ

結衣「あ、あかり？」

結衣（あ、あかりの柔らかい体が！良い匂い、めちゃくちゃ良い匂いだよ！）

結衣（よし！ディモールトよし！）

あかり「……」ｷｭｯ

結衣（申し訳程度に腕に力を入れるあかり可愛い）

あかり「エヘヘ///」

結衣（でへへへ）

京子「お、今からくっ付いているなんて、二人もやる気だな」

ちなつ「ず、ずるいあかりちゃん！」

結衣「それで京子、二人羽織で何を食べるんだ？」

結衣（私はあかりを食べたいんだけど）

京子「ふふふ、慌てるでない」

結衣（どうでもいいから早くあかりとくっ付きたい）

京子「では、発表します！」

京子「食す食材は、バナナに練乳、そしてそうめんです！」

結衣　ちなつ「……」

あかり「？」

飯食ってきます

何だかんだあっていざ実食

あかり「じゃあ、被るね」

結衣「うん、じゃあ最初はあかりが手だな」

あかり「分かったよぉ」ﾋﾟﾄ

結衣「」ﾄﾞｷｯ

結衣（あかりが、私の背中に……///）

あかり（結衣ちゃんの背中……凄く安心する///）

結衣（このまま、ずっと一緒だったらいいのに///）

あかり「じゃ、じゃあまずはバナナだね///」

結衣「う、うん」

結衣（あ、あかりが私にバナナを食べさせて……）

あかり「うんしょ、よいしょ……」

あかり「うぅ～、上手く剥けないよぉ」

あかり「どうしたら、上手く剥けるかなぁ」

結衣「……///」

あ

あかり「結衣ちゃん、今どんな感じ？」

結衣「ひゃ、ひゃい！？」

あかり「バナナ、今どんな感じ？」

結衣（そ、そうだ、バナナ、バナナ）

結衣「半分くらい剥けたかな？」

あかり「そっか、じゃあもう少しだね」ﾑｷﾑｷ

結衣「あ、全部剥けた」

あかり「うん……あ、練乳かけないと」

結衣（京子のやつ、練乳はバナナにかけて食べないと駄目とか言い出したからな）

あかり「結衣ちゃん、練乳どこ？」

結衣「白くてどろどろしたやつなら、手を下げた辺りにあるよ」

あかり「分かったよぉ……これ、かな？」

あかり「これを……上手くバナナにかけて……」ﾄﾞｩｼｭｯ

あかり「あうぅ……ちょっと暴発しちゃったよぉ」

あかり「結衣ちゃん、白いのかからなかった？」

結衣「大丈夫、ちょっと顔と服にかかっただけだから」

結衣（……あかりが出した白いのが、私の頬に……）

結衣（……///）ﾍﾟﾛﾘ

あかり「え、ええ！？べ、弁償するよぉ」

結衣「気にしなくて良いよ、これくらい」

あかり「で、でも洗濯くらいしないと悪いよぉ」

結衣「本当に、気にしなくて良いから」

結衣（……あれ？これって、あかりの家で私の服を……）

結衣「あかり、やっぱり……」

あかり「ありがとぉ結衣ちゃん、やっぱり優しいね」ﾆｺｯ

結衣「あ、あはは」

結衣（ま、いっか）

あかり「じゃ、じゃあ……この練乳がかかったバナナを、結衣ちゃんの口に……」

結衣「来て、あかり///」

あかり「う、うん……」

結衣「あかり、もうちょっと右」

あかり「こ、ここ？」

結衣「あ、違う、そっから上」

あかり「こ、こっち？」

結衣「うん、そう、そのまま」

結衣「いいよ、そのまま、そのまま、私の口に突っ込んで」

あかり「う、うん」ｽﾞﾎﾞｯ

結衣「……っん！」

結衣（は、入ってきたぁ///）

結衣（白いのが、口の周りについてくる///）

結衣（あかりが食べさせてくれるバナナ……美味しい///）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

あかり「た、食べてる？」

結衣「んん、ほいひいよ」ﾓｺﾞﾓｺﾞ

あかり「よ、良かったぁ」ﾎｯ

結衣「……かわいい」

あかり「え？」

結衣「いや、あかりがかわいいなって」

あかり「……///」

あかり「……あ、ありがとぉ」

あかり（ゆ、結衣ちゃんが、かわいいって///）

結衣（ちょ、調子に乗りすぎたかな）ｵﾛｵﾛ

結衣「つ、次！そうめん食べたいな！」

あかり「わ、分かったよぉ」

結衣「じゃあ、バナナをそこにおいて……そう、箸を取って」

あかり「こ、これかな？」

結衣「そう、それ。そうめんは、そこから左……」

あかり「……これだね」

結衣「うん、それを私の口に……」

次レス途絶えたら寝落ちだから落としてくれ

結衣「……」ｼﾞｭﾙｼﾞｭﾙ

あかり「……」

結衣「……」ｼﾞｭﾙﾙ

あかり（結衣ちゃん……良い匂いだなぁ）

あかり（ちょっとくらい、嗅いだって良いよね？）

あかり（……///）ｽﾝｽﾝ

結衣「……あかり？」

あかり「」ﾋﾞｸｯ

あかり「な、何！？」

結衣「いや、手が止まってたから……」

あかり「あ、ご、ごめんねっ！」ｱｾｱｾ

結衣「いや、大丈夫だけど……」

結衣（あかり、何考えてたんだろ……？）

結衣（結衣ちゃんかわいい、抱いて！とか……）

結衣（うん、ないわ）

あかり（ば、ばれてないよね？結衣ちゃんの、か、髪の匂いを嗅いでたの……///）

結衣「……う、うん、美味しかった」

あかり（……だ、大丈夫みたいだよぉ）

結衣「じゃあ、交代だね」

あかり「う、うん///」

あかり（あれ？もしかして、これって……）

あかり（ゆ、ゆゆゆ結衣ちゃんとの、か、間接キスじゃあ///）

結衣「どうした、あかり？」

あかり「か、間接……」

結衣「え？」

あかり「な、なんでもないよぉ！」

あかり（はわわ、キスなんて大人だよぉ///）

結衣「じゃあ、あかりもバナナからでいいか？」

あかり「う、うん……」ﾎﾟﾜｱ

結衣「練乳をかけて、と」

結衣（考えろ、考えるんだ私）

結衣（大丈夫、未来は私の手の中だ）

結衣（このままバナナをあかりの口の中に突っ込んで楽しむ）

結衣（それは確かに正解であり、しかし不正解だ！）

結衣（それでは進まない、進めるには、違う道だ）

結衣（違う道を、自分だけの旅路を急ぐんだ！）

結衣（このままッ！！練乳を！あかりの！
　　　体に…………ぶっかけて！汚しぬけるッ！）

あかり「きゃぁっ！？」

結衣「なんてことだ、練乳があかりに（棒）」

あかり「うぅ～、凄くべとべとしてるよぉ」

結衣「ごめん、あかり。私が、練乳から手を滑らしてしまったばっかりに……（棒）」

あかり「ううん、いいよぉ。手を滑らしちゃったんだもんね」

結衣（計画通り）ﾆﾔﾘ

あかり「うぅ……でもこれじゃあ……」

結衣「親に叱られるな」

あかり「や、やっぱりそうかなぁ」

結衣「……くっ！本当にごめん、私のせいで……！」

あかり「そ、そんなことないよぉ、結衣ちゃんは悪くないよぉ」

結衣「いや、私のせいだ……だから」

結衣「償いをさせてくれ」

あかり「償い…？」

結衣「その服を、私の家で洗濯させてくれ」

結衣「そのままじゃ気持ち悪いだろうし、今すぐ私の家に来て」

あかり「え、ええ！？」

結衣「驚くのも無理はない、でも、私には、それしか……！」

結衣「それしか、償い方が見つからないんだ……！！」

あかり「……結衣ちゃん」

結衣（落ちたな）ﾆﾔﾘ

あかり「わ、分かったよぉ」

結衣（いやっほうい！）

あかり「で、でも京子ちゃんたちが……」

ちなつ「ふふふ、京子せんぱいこれですか？これがいいんですか？」

京子「ち、ちなつちゃん……ひぅっ！や、やめ……ひゃぅ！」

ちなつ「駄目ですよ～京子せんぱい。京子せんぱいが素直になるまで、止めないんですから」

京子「……あ、あぅうう。な、なんでこんなこと……」

ちなつ「京子せんぱいがこれで喜んじゃう淫乱女だからですよ～？自覚ないんですかぁ？」

京子「ち、違うもん！そ、そんなぁ……んっ！あぁ……」

ちなつ「あれれ、そんな嘘吐いちゃう京子せんぱいには、やっぱりお仕置きが必要ですね～」

京子「ひっ！……う、うぅぅう///」


結衣「……ね、ほっといていいでしょ？」

あかり「……う、うん」

…………

結衣「あかり、湯加減はどうだ？」

あかり「ひゃ、ゆ、結衣ちゃん！？」

結衣「ああ、服を取りに来ただけだから、気にしないで」

あかり「う、うん」

あかり（そ、そんなこと言われても、気にしちゃうよぉ///）

結衣（……これがあかりの服か///）

結衣（嗅いでいいんだよな？）

結衣（だって、ここに置いてあるってことは）

結衣（私に服の匂いを嗅がれても、いいってことだよな？）

結衣（と、いうわけで……）

結衣「」ｽﾝｽﾝ

結衣「……///」ｽﾝｽﾝ

結衣「//////」ｸﾝｶｸﾝｶ

結衣（練乳の匂いに混じって……）

結衣（あかりの、あかりの匂いが……///）

結衣（も、もう辛抱たまらん……！）ｸﾝｶｸﾝｶ

あかり「ゆ、結衣ちゃん？」

結衣「」ﾋﾞｸﾘ!

結衣（ば、ばれた……！？）

あかり「な、なんでまだそこにいるのかなぁ、って」

結衣「…………黒い」

あかり「え？」

結衣「黒い、あれが」

あかり「……も、もしかして」

結衣「そう、あれだ」

あかり「」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

結衣（毒を喰らわば皿まで、このさいテーブルまで噛り付こう）

結衣「大丈夫、私がなんとかするから」ｷﾘｯ

あかり「ゆ、結衣ちゃ～ん……」

あかり（うぅう……怖いよぉ）

結衣（ふふ、これでここに残る言い訳ができたぞ）ﾄﾞﾔ!

結衣（じゃ、堪能しましょうか）ｸﾝｶｸﾝｶ

あかり「うぅ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

あかり（……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

あかり「」ﾁﾗﾁﾗ

あかり「……！？」

あかり「！？……！！？」

あかり「」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

あかり「きゃあああああああああ！？」ﾊﾞｼｬﾝ!

結衣「」ｸﾝｶｸﾝｶ……！？

あかり「ゆ、ゆゆゆゆ結衣ちゃん！」ｶﾞﾗｶﾞﾗ

結衣「……」ｱｾｱｾ

あかり「ご、ごごごごごお………………！！？」

結衣「…………」ｽﾝ

あかり「……」

あかりが結衣の用意してくれたパジャマを着る

あかり「……」ｶﾞﾗｶﾞﾗ……ｶﾞﾀﾝ←玄関から出る音

結衣「……」ｽﾞｰﾝ

結衣は自分の部屋へ行き2時間ねむった…
そして……
目をさましてからしばらくして
あかりが逃げたことを思い出し………泣いた…

ごめん、もう眠くて何がなんだか分からなくなった
このまま書いてもあれだからもう落としてくれ

乙