1: 2009/04/15(水) 21:24:36.07 ID:+pZ6Q/8x0
-nのフィールド

真紅「お父様…お父様なのですか?」

ローゼン「やあ真紅、アリスになったのかい?おめでとうといいたいところなんだけれど…」

ジュン(あいつが…ローゼンなのか?)

真紅「なにかあったのですか?」

ローゼン「実は…私はアリスゲームを望んではいないのだ」

真紅「え…?」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

2: 2009/04/15(水) 21:25:38.34 ID:+pZ6Q/8x0
ローゼン「私以外の誰かが望んだことらしい。そこで、君に2つほど頼みがある」

真紅「は、はい。なんなりと」

ローゼン「1つ目は、6つのローザミスティカを返してくれないか?」

真紅「は、はい。わかりました」

ローゼン「2つ目は、明日午後3時、場所はどこでもいい、ドールズを1ヶ所に集めて欲しい」

真紅「わかりました」(桜田家でいいわね)

ローゼン「ありがとう。いい子だ。じゃあ、私は用事があるので…あぁ、あと1つだけ」

真紅「なんでしょうか?」

ローゼン「願い事を1つ言ってみなさい」

真紅「は、はい… 私の願いは…姉妹全員で暮らすことです」

ローゼン「ふふっ、了解。じゃあ私はここで」

真紅「ああ、待ってください!…行ってしまわれたわ」

3: 2009/04/15(水) 21:27:43.51 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家への帰り道

真紅(場所は桜田家でいいとして…翠星石と雛苺は家にいるからいいわ
金糸雀と蒼星石は呼べば来るからいいけど…問題なのは水銀燈と雪華綺晶ね)

ジュン「あのさ…」

真紅「なに?」

ジュン「ローゼンが言ってたアリスゲームを望んでいる奴ってさ…」

真紅「え?」

ジュン「ローゼンに恨みがある奴だと思うんだ、例えば弟子とか」

真紅「馬鹿いわないで頂戴!お父様に限ってそんなことあるはずが…言葉を慎みなさい!
罰として明日は桜田家にドールを集めることにするわ!!」

ジュン「えー!?」

4: 2009/04/15(水) 21:28:47.08 ID:+pZ6Q/8x0
-その頃

水銀燈「あれ? 私…生きてる?」

金糸雀「えーと確かカナは…」

翠星石「うーん…ってあれ?」

蒼星石「あれ…?僕は…アリスゲームに…」

雛苺「とりあえずかえるの」

ローゼン「さあ雪華綺晶…いいやきらきー…帰ろう。そして君の体を作らないとね」

雪華綺晶「はい…お父様」

ローゼン「あと、君にも話すことがある」

5: 2009/04/15(水) 21:30:58.49 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家

翠星石「ちょっと真紅!詳しく聞かせてもらおうかです!」

真紅「何をかしら?」

翠星石「だから、なんで翠星石はアリスゲームに負けたはずなのにこうして生きてるですか!?」

雛苺「翠星石、とりあえずおちつくの」

真紅「実は、かくかくしかじかで」

翠星石「な、なんですとー!」

雛苺「だからおちつくの」

真紅「そこで、2人に頼みがあるのだわ明日午後2時40分に、雛苺は金糸雀を、
翠星石は蒼星石をここに呼んできてほしいの」

6: 2009/04/15(水) 21:31:41.52 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「でも、水銀燈と雪華綺晶はどうするのですか?」

真紅「その2人は私に任せるのだわ」

翠星石「でも大丈夫ですか?」

真紅「確証はないけど、頑張るわ」

翠星石「ん?ところでジュンは?」

真紅「疲れたとか言って上に行ったわ」

翠星石「どうりで静かなわけですぅ」

7: 2009/04/15(水) 21:32:26.98 ID:+pZ6Q/8x0
-翌日、午後2時40分

翠星石「それじゃあ行ってくるです」

雛苺「ヒナも行ってくるのー」

真紅「いってらっしゃい、2人とも。さてそろそろ私も行って来るのだわ」

ジュン「ああ、気をつけて」(今の内に紅茶でも用意しておくか)

-薔薇屋敷

翠星石「蒼星石ー!蒼星石ー!いるなら返事ぐらいしやがれですぅー!」

蒼星石「やあ、翠星石」

翠星石「なんですかまだ寝ていたですか」

蒼星石「いやちょっと考え事をね」

翠星石「どうせアリスゲームについてでも考えていたんでしょう」

蒼星石(ギクッ)

8: 2009/04/15(水) 21:33:16.52 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「それで姉妹の目はごまかせても双子の姉の目はごまかせんですぅ」

蒼星石「…しょうがない、正直に話そう。突然だが翠星石、
なぜ僕は倒されたはずなのにこうやって生きているんだい?」

翠星石「それは、かくかくしかじかで…」

蒼星石「ということは、だ。僕たちはアリスゲームをする必要がなくなったわけだが
なら僕たちは何をすればいいと思う?」

翠星石「…それはわからないですが、ただひとついえるのは…アリスゲームの終わりによって、
今までの蒼星石は氏んだんです。今日からまた新たな蒼星石が生まれるんです」

蒼星石「ふっ。君らしいね」

翠星石「さあ、そろそろ行くです」

9: 2009/04/15(水) 21:35:29.79 ID:+pZ6Q/8x0
-病院

真紅「ここに水銀燈がいるの?」

真紅「水銀燈ー!いるなら返事くらいしなさーい」

水銀燈「何の用よぉ真紅…今はアリスゲームをしたい気分じゃないわ…」

真紅(なんで赤十字の上に…)「行ってほしい場所があるの」

水銀燈「いやよめんどくさい」

真紅「それは残念ね…お父様に会えるかもしれないのに」

水銀燈(!?)

真紅「あと、ヤクルトもあったような…」

水銀燈(!?)

10: 2009/04/15(水) 21:36:17.65 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「行かないならしょうがないわね、さようなら」

水銀燈「ま、待ちなさい真紅!ちょ、ちょっとだけなら言ってもいいわよ。
い、いや別にお父様とヤクルトが目当てというわけではないわっ」

真紅「行きますか?行きませんか?」

水銀燈「ちょ、ちょっとだけよぉ!」

真紅(水銀燈を扱うのは簡単なのだわ。雪華綺晶のところにも行ってみるわ)

11: 2009/04/15(水) 21:37:13.42 ID:+pZ6Q/8x0
-ローゼン家

真紅「ついたわ」

水銀燈「真紅、さっき言ってた場所はここなの?」

真紅「いいえ、ちがうわ…。!?水銀燈、静かにして!」

ローゼン「ほら、これが新しい体だ」

雪華綺晶「ありがとうございます。お父様」

水銀燈(あれが、お父様…?で、近くにいるドールは…!?あ、あれ…雪華綺晶じゃない!)

真紅(驚きなのだわ…雪華綺晶がお父様と一緒に住んでるだなんて…)

水銀燈(これは2人に言うべきことがあるわねぇ…)ゴゴゴゴゴゴゴ

真紅(!?水銀燈…今出たらまずいわ!)

12: 2009/04/15(水) 21:38:39.51 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈(は、離しなさいよ!ここで出なかったらいつ出るのよ!)

ローゼン「どうだ?新しい体は」

雪華綺晶「とてもいいです。お父様」

真紅・水銀燈(う、うわーーーー)ドシーン

ローゼン「おや、君たちは…」

水銀燈「いたた…って、真紅!いつまで私にのってるの!?」

真紅(雰囲気最悪なのだわ…)

13: 2009/04/15(水) 21:39:24.07 ID:+pZ6Q/8x0
-その頃、桜田家

ジュン「おっ、来たか」

雛苺「連れてきたのよー」

金糸雀「ローゼンメイデン1の頭脳派金糸雀の登場かしら!」

雛苺(知らない女の人に高速で頬擦りされたときは氏ぬかと思ったの…)

ジュン「お、こっちも来たな」

翠星石「ローゼンメイデン1の庭師翠星石の登場ですぅ!」

蒼星石「同じくローゼンメイデン1の庭師蒼星石!」

金糸雀「あー!カナのパクラないでほしいかしらー!」

蒼星石「ジュン君、突然だけどね、僕は生まれ変わったんだ!」

ジュン(………)

金糸雀「って無視しないでほしいかしらぁ…」

14: 2009/04/15(水) 21:40:19.51 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン「えーと、残りは水銀燈と真紅と雪華綺晶か」

-その頃、ローゼン家

真紅・水銀燈「申し訳ありませんお父様こんな無礼なことをしてしまい…」ペコペコ

ローゼン「わ、わかったよ。許してあげるから謝るのはやめなさい」

雪華綺晶(…ユニーク)

ローゼン 「多分きらきーを呼び出そうと思ってここまで来たんだろう?」

真紅「はい…」

15: 2009/04/15(水) 21:41:02.75 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈(あれ?私は?)

ローゼン「さあ、もう時間がない。真紅、案内してくれるかな?」

真紅「はい、お父様」

ローゼン「さあいこうか、きらきー、水銀燈」

水銀燈・雪華綺晶「はい…お父様」

16: 2009/04/15(水) 21:42:26.81 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家

ジュン「そろそろ来るかな?あっ来たみたいだ」

翠星石「あっ真紅に水銀燈に雪華綺晶に…!」コソコソ

蒼星石(そういえば翠星石は対人恐怖症だったっけ)

真紅「ふっ…聞いて」

水銀燈「驚くな…」

真紅・水銀燈「このお方はずばり!」

雪華綺晶「お父様です」

真紅・水銀燈(ずこー)

17: 2009/04/15(水) 21:43:55.84 ID:+pZ6Q/8x0

翠星石(何コントやってるですか…それより)「こ、このお方が!?」

蒼星石「あの…」

雛苺「ヒナたちをつくった」

金糸雀「お父様なのかしら!?」(決まったかしら…)

雪華綺晶「はい」

ジュン(なんというシンクロ…とりあえず淹れておいた紅茶を持ってくるか)

真紅「あ、ジュン」

ジュン「なんだよ」

真紅「ヤクルトはあるかしら?」

ジュン「ヤクルトねぇ…」(そういえばねーちゃんが買ってきてたような…)

真紅「頼んだわよ」

18: 2009/04/15(水) 21:44:51.22 ID:+pZ6Q/8x0
ローゼン「とりあえず適当なところに座りなさい」

全員「はーい」

ジュン「紅茶淹れてきたぞ。あとヤクルト」

真紅「あら、ありがとう」

水銀燈「あら、気が利くわねぇ」ごくごくごく

ローゼン「さて、君たちをここに集めたのは他でもなくアリスゲームについてだ。
話を聞いていない人のために話をするとしよう」

水銀燈「え?」

ローゼン「実はアリスゲームは私の意志ではないんだ」

水銀燈「な、なんですってぇー!?ちょっと真紅、聞いてないわよ!」

真紅「だって私が言っても聞かなかったじゃない」

19: 2009/04/15(水) 21:45:36.43 ID:+pZ6Q/8x0
ローゼン「そこでだ。私はその犯人を突き止めたいと思う。実は雪華綺晶をnのフィールドに送ったあとに
知らない覆面の男たちが家にやってきて、気を失ったんだ」

金糸雀「顔は覚えてないのですか?」

ローゼン「さぁ…覆面だったし、そのあとに薬を嗅がされたし」

ジュン(クロロフォルム?)

ローゼン「目が覚めると私は知らない場所にいた。そして私に気付いた一人の男がやってきて、
こういったんだ。『ローゼンメイデンが最後の1体になるまでここから出させない』とね」

雪華綺晶「で、最後の1体となった真紅にここにドールズを集めるように言ったと」

真紅・水銀燈「お父様にそんなことするなんて、許せないわ!」

20: 2009/04/15(水) 21:46:25.85 ID:+pZ6Q/8x0

ローゼン「私からの話は以上だ」

水銀燈「ほかに聞いていない人いる!?」

金糸雀「カナは雛苺から」
雛苺「ヒナは真紅から」
蒼星石「僕は翠星石から」
翠星石「翠星石は真紅から」
雪華綺晶「私はお父様から直接聞きました」
真紅「私もお父様から直接聞いたのだわ」

ジュン(水銀燈…)

21: 2009/04/15(水) 21:47:05.43 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈「まあいいけど…。ところで皆、アリスゲームの存在は誰から聞いたのぉ?
ちなみに私は誰かに吹き込まれたわぁ」

真紅「あら?あなたも?」
翠星石「翠星石もですぅ」
蒼星石「僕もだね」
雛苺「ヒナもなのよー」
雪華綺晶「私も…」
金糸雀「カナもかしら~」

ローゼン(何!?いや、まさかな…)

真紅「ん?お父様…どうかしましたか?」

ローゼン「い、いや…なんでもない」

ジュン(?)

22: 2009/04/15(水) 21:47:55.07 ID:+pZ6Q/8x0
雛苺「みんなー。おにごっごやるのー!」

金糸雀「上等かしら!」

翠星石「お、お父様からあんな話を聞いたあとに鬼ごっこなんて…」

蒼星石「いいじゃない翠星石。僕は参加するよ」

翠星石「っ!…しょ、しょうがないですね…」

真紅「ばかばかしい。私はしないわよ」

23: 2009/04/15(水) 21:48:55.73 ID:+pZ6Q/8x0
雛苺「なら真紅が鬼なの」

真紅「…え?って!待ちなさーい!雪華綺晶!のりのりで逃げないで頂戴!
そして水銀燈!飛んで天井付近に行ってタッチされないようにするのはやめなさーい!」

水銀燈「売られたゲームは買い、どんな手段を使ってでも勝つのが私のモットーよぉ」

ジュン「なんだかんだであいつら全員、のりのりじゃないか…」

ローゼン「まあまあ、君、将棋をやらないか?」

ジュン「…why?なぜ?」

-その頃…

?「そろそろ…始めるか」

?「はい」

24: 2009/04/15(水) 21:49:43.95 ID:+pZ6Q/8x0
-夜・病院内

水銀燈「…で、結果から言うと、私はお父様にあったのよぉ」ぺチ

めぐ「ふーん どんな人だった?」ぺチ

水銀燈「紳士的でいい人だったわぁ。あと、アリスゲームを望んでいないともいってたわぁ」スッ ぺチ

めぐ「…」スッ

水銀燈(…そういえば今のめぐにそれは禁句だったわね)スッ ぺチ

めぐ「…はあ」スッ

水銀燈「なに?」スッ ぺチ

めぐ「私、また氏ねなかった」スッ

25: 2009/04/15(水) 21:50:29.94 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈(!)スッ ぺチ

めぐ「今度はいつ氏ねるのかなぁ…」

水銀燈「いい加減にしなさい!」

めぐ(ビク!)

水銀燈「そんなに氏にたいならそこの窓から飛び降りればいいじゃない!
そんな勇気もないくせに氏にたいとか言うんじゃないわよこの馬鹿っ!」バサッバサッ

めぐ(行っちゃった…ふん!いいもん!水銀燈がいなくったって、私は…)

ヒラヒラ

めぐ(ん?カードが落ちてきたわ…ハートの7?)

26: 2009/04/15(水) 21:51:14.11 ID:+pZ6Q/8x0
-草笛家

金糸雀「みっちゃん!今日、カナはお父様に会ったかしら」ぺチ

みつ「ふーん」ぺチ

金糸雀「紳士的でいい人だったかしら~。カナつい惚れてしまったかしら~」

みつ(キラーン)

金糸雀(!?)

みつ「あーーーーーん乙女な金糸雀かわいいーーーーーーー」ズリズリズリズリズリ

金糸雀「みっちゃんほっぺたがうわーーーーーーーーー!!」

-5分後

金糸雀「まだほっぺたが痛いかしら…。そしてみっちゃん、早くハートの6を出して欲しいかしら…」

27: 2009/04/15(水) 21:51:58.95 ID:+pZ6Q/8x0
-薔薇屋敷

蒼星石「…」ぺチ スッスッスッ

結菱一葉「…」ぺチ スッスッ

蒼星石「…」ぺチ スッスッ

結菱一葉「…」ぺチ スッ

蒼星石「…」ぺチ スッ

結菱一葉「…」ぺチ スッスッスッ

-数秒後

結菱一葉「出来たか?」

蒼星石「はい、フルハウス」

結菱一葉「なっ!?」

28: 2009/04/15(水) 21:52:50.67 ID:+pZ6Q/8x0
-ローゼン家

ローゼン「じゃあ私はまだ作業しなくてはいけないからシャワーでも浴びてきてくれ」

雪華綺晶「はい、お父様」がちゃ

ローゼン「さて…。っ!?」

ローゼン「なんだ君たちはうわなにするやめくぁwせ」バタン

?「連れて行け」

-数分後

雪華綺晶「ただいま上がりましたお父様…お父様?」

29: 2009/04/15(水) 21:53:38.25 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家

翠星石「そういえば噂では第9ドールがい」ジュン「第8ドールがいないのにか」

翠星石「なっ…速攻で突っ込まなくてもいいじゃねえですか…」

真紅「よしなさい2人とも。それにもう眠りの時間なのだわ」

-5分後

真紅「じゃあ私たちはもう寝るのだわ」

ジュン「あーい、おやすみ…やっと静かになったな…勉強でもするか」

30: 2009/04/15(水) 21:54:18.84 ID:+pZ6Q/8x0
-30分後

ジュン「えーとここはxに-2yを代入して…」ブツブツ

真紅「!」

ジュン「ん?どうした?真紅…」

真紅「nのフィールドから私を呼ぶ声がするのよ…。確かめるから、一緒に来て頂戴」

ジュン「なんで僕が!」

真紅「あなたは私のマスターだし、あなたしか今起きている人はいないわ。いいからきて頂戴」

ジュン「ふん。わかったよ」

31: 2009/04/15(水) 21:55:17.68 ID:+pZ6Q/8x0
-nのフィールド

ジュン「しかしこんな時間に誰かいるとも考えづらいと」真紅「! 静かにして頂戴」

ジュン(なんだ?)

真紅(あっちのほうから声がするのだわ。行ってみましょう)

ジュン(へいへい)

ジュン(ん?あそこに誰かいるぞ)

真紅(あれは…見たことも聞いたこともないドールだわ。近づいてみましょう)

32: 2009/04/15(水) 21:55:59.96 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「…私を呼んだのは、あなた?」

?「…はい」

真紅「あなた、名前は? 私はローゼンメイデン第5ドール、真紅よ」

薔薇水晶「…薔薇水晶」

真紅「薔薇水晶?あなた…私を呼んでいたみたいだけど、何か用かしら?」

薔薇水晶「…」スッ

真紅「!」

33: 2009/04/15(水) 21:56:56.99 ID:+pZ6Q/8x0
薔薇水晶「ここで決める…」

真紅「不意打ちで早めに勝負を決めようとしても無駄よ。当たらなかったら意味がないわ」

薔薇水晶「なら…」

真紅「!?」

薔薇水晶「水晶に…閉じ込めた…」

ジュン(これはやばいぞ…どうにかして逃げなきゃ…)

真紅「くっ!」(やばいわね…ここはひとまず逃げるわ)

34: 2009/04/15(水) 21:57:43.79 ID:+pZ6Q/8x0
薔薇水晶「ここで終わりですか?お姉様…。なんとも手応えがない…」

真紅(こうなったら私の全ての力を一箇所にぶつけて壊すしかないわ)

薔薇水晶「それではさようなら…お姉様」

パリィン

真紅(よし!)「逃げるわよジュン!」

ジュン「ああ!」

薔薇水晶(逃げられた…)

36: 2009/04/15(水) 21:58:35.52 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家

真紅「なんとか逃げ切れたみたいね…」

ジュン「ああ」ハアハア

真紅「とりあえず今日はもう寝ましょう」

ジュン「そうだな」ハアハア

翠星石「あっ!真紅とチビ人間!今までどこほっつき歩いてたですか!」

雛苺「ふと起きてみたら2人ともいなかったから心配したのよ?」

真紅「ちょっと用事を片付けていたのよ…詳しくは明日話すわ…」

ジュン「今日はもう疲れた…」ハアハア

37: 2009/04/15(水) 21:59:30.06 ID:+pZ6Q/8x0

-翌日

翠星石「さあ詳しく聞かせてもらおうかですぅ!」

真紅「その前に2人にお願いがあるわ」

雛苺「わかったの!」

翠星石(早っ!)「お願いってなんですか?」

真紅「昨日のように蒼星石を呼んできて欲しいのだわ」

翠星石「OKですぅ!」

真紅「いってらっしゃい。さて私もそろそろ…」

38: 2009/04/15(水) 22:00:10.89 ID:+pZ6Q/8x0
-10分後

真紅「全員集まったわね」

水銀燈(めぐ…)「話ってなんなのよぉ」

金糸雀(まだほっぺたが…)

雪華綺晶(お父様…)

真紅「あなたたちを呼び出したのはほかでもなく、薔薇水晶のことよ。昨日の夜、
nのフィールドで私は薔薇水晶というドールと会った」

39: 2009/04/15(水) 22:00:53.68 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン「ほい、紅茶とヤクルト」

真紅「ありがとうジュン。下僕生活が板についてきたんじゃない?」

ジュン「下僕は余計だ」

水銀燈「ひゃっほう!」ゴクッゴクッゴクッ

真紅「で、話の続きだけど、私はその薔薇水晶に襲われたのだわ」

翠星石「ちょっとチビ人間!この紅茶冷めちまってアイスティーになってやがるですぅ!」

蒼星石「僕のはピーチが入ってピーチティー。しかも桃の種入り」

雪華綺晶「私のはレモンティー…」

雛苺「紅茶美味しいの」

40: 2009/04/15(水) 22:01:41.20 ID:+pZ6Q/8x0
金糸雀「ちょっとみんな!人がせっかく淹れた紅茶に文句つけるのは良くないかしら!」

ジュン「そうだそうだ!」

蒼星石「文句言ってるのは翠星石だけだけどね」

真紅「ちょっとみんな!人の話はちゃんと聞いて頂戴!」

翠星石「元はといえばチビ人間が翠星石の紅茶をアイスティーにしたのが悪いんですぅ…」

蒼星石「まあまあ、過ぎたことをうだうだ言うのはみっともないよ」

真紅「というかみんな少しは黙って飲んでる水銀燈を見習いなさい!」

水銀燈「ええ!?」

41: 2009/04/15(水) 22:02:25.52 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「話を元に戻すのだわ。ここで薔薇水晶に関する情報を募集するわ」

雪華綺晶ノ

真紅「はい雪華綺晶。というかこの名前は呼びづらいのできらきーでいいかしら?」

雪華綺晶「はい。薔薇水晶に関する情報はありませんが、昨日あったことを話します」

真紅「続けて頂戴」

雪華綺晶「はい。端的に言うと、お父様が昨日から見つからないのです。」

金糸雀・翠星石・蒼星石・雛苺「!?」

42: 2009/04/15(水) 22:03:52.76 ID:+pZ6Q/8x0
真紅・水銀燈「それは心配ね。探しに行きましょう」

翠星石「2人ともnのフィールドに行っちまったですぅ…」

金糸雀・雛苺「(カナ・ヒナ)たちも探しに行くのよ!」

翠星石「チビ苺まで…」

雪華綺晶「私も!」

蒼星石「待って!僕も行く!」

翠星石「あっちょっと、翠星石もいくですぅ!」

ジュン「…」(図書館行くか)

43: 2009/04/15(水) 22:05:21.56 ID:+pZ6Q/8x0
-図書館

ジュン「えーとここは錯覚だから…」ブツブツ

巴「あら、桜田君」

ジュン「柏葉…」

巴「あら、ここ今の授業じゃまだやってないわよ」

ジュン「少しでも先に進みたいんだ。ほら、不登校だし」

巴「ふーん」

44: 2009/04/15(水) 22:06:24.63 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン「お前こそ図書館になんの用だ?」

巴「ちょっと剣道の本をね…。あ、そうだ桜田君!」

ジュン「なんだ?」

巴「ちょっと一緒に行きたい店があるんだけど…いいかな?」

ジュン「ああ、いいぞ」

45: 2009/04/15(水) 22:08:07.36 ID:+pZ6Q/8x0
-人形屋

ジュン「こんなところに人形屋があったんだ」

巴「知らなかった?最近できたんだけど」

ジュン「ふーん」

カランカラン

?「いらっしゃいませ」

ジュン(うわぁ!う、うさぎ?)

46: 2009/04/15(水) 22:08:57.00 ID:+pZ6Q/8x0
?「これは失礼。ちょっとしたジョークですよ」

ジュン(なんだお面か)

白崎「申し遅れました。私店員の白崎と申します。では、ごゆっくりと」

ジュン「おっこの人形!いい人形だ」

巴「へーわかるんだ」

ジュン「いや、なんとなくさ。あのー白崎さーん、この人形作った人を教えてください」

白崎「その人形、というかここの人形達は全てこの店の店長が作っております。会いますか?」

ジュン・巴「はい!」

47: 2009/04/15(水) 22:10:15.17 ID:+pZ6Q/8x0
-店の奥

白崎(あの人は気難しい人でね、自分が決めた人間としか会わないのさ」

ジュン(そうなんですか)「あのー」

?(ギロッ)

ジュン(! 怖っ!)

白崎「あのーこの子が会いたいと言ってたんですけどね…邪魔でした?」

?「…」グイ

ジュン「痛っ!」

48: 2009/04/15(水) 22:11:03.81 ID:+pZ6Q/8x0
?「…合格」

ジュン「合格…?」

槐「申し遅れたな。俺は槐(エンジュ)だ」

ジュン「桜田ジュンです。ものすごい量の人形がありますね…」(不気味だ)

槐「…」

白崎「僕らは終わるまで待ってようか」

巴「はい」

50: 2009/04/15(水) 22:12:02.71 ID:+pZ6Q/8x0
-5分後

槐「くそっこれもダメだ…」

ジュン「中々いい出来だと思いますけどね」

槐「君にはそう見えるかもしれない、けど…ダメなんだよ…」

薔薇水晶「…」

51: 2009/04/15(水) 22:13:54.06 ID:+pZ6Q/8x0
-夕方

ジュン「すまなかったな巴」

巴「いいのよ…」

ジュン「お詫びといっちゃあなんだが、ここの店の人形、どれでもひとつ買ってやる」

巴「えっ!?…いいの?」

ジュン「ああ」

巴「じゃあ、私は…これ!」

ジュン「ふっ」

52: 2009/04/15(水) 22:14:56.78 ID:+pZ6Q/8x0
-桜田家

ジュン「ただいまー…なんだまだ誰も帰ってきてないのか…」

-一時間後

真紅「疲れたのだわ…」

翠星石「結局お父様は見つからなかったですぅ…」

雛苺「鬼ごっこ楽しかったの」

水銀燈「流石に何時間もいるもんじゃないわね…」

ジュン「って何でお前がいるんだーーーーーーーー!」

53: 2009/04/15(水) 22:15:56.97 ID:+pZ6Q/8x0
-夜

真紅「…」

ジュン「ん?真紅?どうした?」

水銀燈「オセロゲーム大会やるわよぉ」

雛苺「おー!」

翠星石「水銀燈、人気では負けてもオセロではお前には負けねぇですよ!」

真紅「薔薇水晶の登場と共にお父様の失踪点…」

ジュン「それがどうかしたのか?」

真紅「関係があると思わない?」

55: 2009/04/15(水) 22:17:15.66 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈「さあ、1回戦は翠星石vs雛苺よ」

翠星石・雛苺(…)バチバチ

ジュン「さぁね」

真紅「これらの事件は同じ昨日の夜起きた」

水銀燈「1回戦は26枚と38枚で、雛苺の勝ち」

翠星石「なっ…」

真紅「…どうやら考えても答えは出ないようね。ならば…」

ジュン「?」

57: 2009/04/15(水) 22:18:09.65 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈「続いて2回戦、雛苺vs私水銀」 真紅「待ちなさい!」

水銀燈「あら、なにかしら?真紅」

真紅「水銀燈の相手はこの私真紅がするのだわ!」ビシッ

水銀燈「ふぅん…まあ私はどっちが相手でもいいけどぉ、手加減はしないわよ…」ゴゴゴゴ

真紅「望むところなのだわ!」ゴゴゴゴ

雛苺(2人とも…)

翠星石(怖いですぅ…)

58: 2009/04/15(水) 22:18:59.01 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「では、よーい、スタート!」

真紅「…」パチッ トン 

水銀燈「…」パチッ トン

真紅「…」パチッ トントン 

水銀燈「…」パチッ トントン

-数分後

翠星石「2回戦、31vs33で…勝者…真紅」

水銀燈「なっ!?」

真紅「やった…やったのだわ…」

61: 2009/04/15(水) 22:20:21.55 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「続いて決勝戦…といいたいところですが」

水銀燈「?」

翠星石「やい水銀燈!3位決定戦として翠星石と戦いやがれです!」

水銀燈「へっ?」



真紅(今の内に決勝戦をやってしまいましょう)

雛苺(そうしたほうがいいと思うの)

62: 2009/04/15(水) 22:21:07.97 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「とぼけるんじゃねえです!」

水銀燈「バッカじゃないのぉ?この私に挑むなんて100年早いわよ」

翠星石「真紅に負けたくせに、まだそんなことを行ってるですかぁ?」

水銀燈(プチッ)「ふふっふふふふ…あはははは!いいわよ…そんなに負けたいなら、ぼろぼろの
ジャンクにしてあげるわぁ!」



真紅「勝負あったわね…40対24で私の勝ちなのだわ」

雛苺「やっぱり真紅は強いの」

真紅「ところで、なんで2人はあんなに熱くなっているのかしら?」

雛苺「ヒナは知らないのよー」

真紅「とりあえずくんくんのDVDでもみるのだわ」

64: 2009/04/15(水) 22:22:18.73 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「先攻は黒の翠星石からですぅ!」パシッ トン

水銀燈「そこだ!」パシッ トン

翠星石「させるかぁ!ですぅ!」パシッ トントン

水銀燈「負けないわよ!」パシッ トントン



真紅(どう考えても私とやったときよりも気合が入ってるのだわ)

-5分後

翠星石「ぐっ…」

水銀燈「ほらほらぁ、最初の勢いはどうしたのぉ?」

翠星石「う、うるせえです!」



雛苺(翠星石明らかに水銀燈のペースにのみこまれてるの)

65: 2009/04/15(水) 22:23:18.96 ID:+pZ6Q/8x0
水銀燈(すぐには倒さない…じわじわ追い詰める…そう、獲物を狩る肉食動物のように…)

翠星石(くっ…このままでは…やばいですね…)

水銀燈「踊りなさい翠星石ぃ!氏のダンスを!」

翠星石「くっ…」

水銀燈「さぁ!悩みなさい!苦しみなさい!降参でもするがいいわ!」

翠星石(もう、ダメですね…ああ…ジュン…蒼星石…真紅…ああ…走馬灯が…)

蒼星石(諦めちゃダメだよ翠星石)

翠星石(…蒼星石?)

66: 2009/04/15(水) 22:24:10.78 ID:+pZ6Q/8x0
蒼星石(僕が好きなのは…そんな困難にぶつかって弱音をはく翠星石じゃない、
困難に立ち向かっていく…そんな翠星石だ)

翠星石(でも…どうすれば…いいですか?)

蒼星石(大丈夫、諦めなければ、きっと道は開けるさ)スゥー

翠星石(あっ!待つです蒼星石!…いっちまったです…そうですね…翠星石はあきらめてました。
やっぱり水銀燈には勝てない、と…それこそが間違いだったんですね…)

水銀燈「さぁ!あなたのターンよ!」

翠星石「…その前に…訂正があるです…」ゴゴゴゴゴゴ

水銀燈(!?)

翠星石「氏のダンスを踊るのはお前です、水銀燈!」ゴゴゴゴゴゴ

67: 2009/04/15(水) 22:25:40.56 ID:+pZ6Q/8x0
翠星石「そこです!」パシッ トントントントントントン

水銀燈(何?この子…急に燃え上がってきたような…。でも、私だって!)

水銀燈「そうはさせない!」パシッ トントントントン

翠星石「これで終わりですぅ!」パシッ トントントントン

水銀燈「どうかしら!?」パシッ トントントン

水銀燈「…盤面を見る限りじゃあ、互角ねぇ…」

-1分後

真紅「33対31で…翠星石の勝ちなのだわ」

翠星石「イヤッホーー!」

水銀燈「なっ!?」



蒼星石(翠星石…君は強い…)

68: 2009/04/15(水) 22:26:28.67 ID:+pZ6Q/8x0
-翌日

真紅「さて、今日も全員集まったわけだけど」

水銀燈(はあ…)

のり「今日は暑いから流しそうめんやろうと思うんだけど…どうかな?」

ジュン「道具はあるのか?」

のり「それはジュン君が作ってよぉ」

ジュン「はーぁ!?」

69: 2009/04/15(水) 22:28:37.40 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「のり、ジュンだけにやらせるのは不公平なのだわ。私もするわ」

水銀燈「ふっ」
翠星石「あっ!真紅ばっかりずりーです翠星石にも手伝わせるです」
雛苺「真紅ばっかりずるいの、ヒナも手伝うの」
雪華綺晶「私にも出来ることがあれば…」
金糸雀「ふっしょうがないかしら」
蒼星石「じゃあ僕も」

のり「じゃあ水銀燈ちゃんときらきーちゃんは竹を、真紅ちゃんと蒼星石ちゃんと金糸雀ちゃんは
そうめんを買ってきてちょうだい。呼ばれなかった人は休んでてもいいわ」

水銀燈・金糸雀・蒼星石・真紅・雪華綺晶「はーい」
翠星石・雛苺・ジュン「行ってらっしゃーい」

70: 2009/04/15(水) 22:29:34.58 ID:+pZ6Q/8x0
-10分後

ジュン「あのさ…あいつら…変わったよな。なんというか、連帯感があるというか」

のり「多分一緒にすごしていくうちにお互いのことを理解してきたんじゃないかしら?
それにしてもジュン君がそんなこと言うなんて、ちょっと意外」

ジュン「うるさいな」

71: 2009/04/15(水) 22:30:54.28 ID:+pZ6Q/8x0
-50分後

水銀燈「買ってきたわよ」

のり「ああ、庭の方に置いて」

雪華綺晶「はい」

水銀燈(なんか銀様銀様うるさい人間に追いかけられた時は氏の恐怖を感じたわ…)

-10分後

真紅「買ってきたのだわ」

金糸雀(真紅が間違って売り場からスパゲッティを持ってきたことは内緒にした方がいいかしら…?)

蒼星石(そうだね…)

のり「じゃあ次。私と翠星石ちゃんはそうめんを作るから、みんなは竹を切ってて」

全員「はーい」

72: 2009/04/15(水) 22:31:47.95 ID:+pZ6Q/8x0
-庭

蒼星石「ねえみんな。この約5mの竹をどこまで切れるか競争しない?」

水銀燈「へぇ、面白そうね」

蒼星石「それならまず2つのチームに分かれよう」

Aチーム…水銀燈・蒼星石・雪華綺晶
Bチーム…金糸雀・真紅・雛苺・ジュン

蒼星石「それじゃルールを説明するよ。この竹をより長く切った方が勝ち。
ちなみに道具は何を使ってもいい。そこのノコギリもね。
じゃあ、ようい、スタート!」

73: 2009/04/15(水) 22:32:39.96 ID:+pZ6Q/8x0
金糸雀「カナに考えがあるかしら!」

ひそひそ…

真紅「本当にそれで切れるのかしら?」

金糸雀「でもやる価値はあるかしら」

真紅「ふーん、まあ、やるだけやってみようかしらね」

74: 2009/04/15(水) 22:33:43.67 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン「ああ」雛苺「ばっちりなのよー」

真紅「金糸雀、そっちのほうはどう?」

金糸雀「ばっちりかしら!」

真紅「じゃあ、行くわよ」

真紅・雛苺・ジュン「いっせーのでっ!」

75: 2009/04/15(水) 22:34:54.23 ID:+pZ6Q/8x0
ひゅーん

金糸雀(今かしら!)「ピチカート!」ひゅん「終わりのないレクイエム!」

バキッ ドサッ

真紅「…竹が…」

雛苺「二つに割れて…」

ジュン「ちょうど流しそうめんに使えるような形に切れた…だと?」

他(ポカーン)

76: 2009/04/15(水) 22:36:14.26 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「…す、すごいわ金糸雀!」

金糸雀「エッヘンかしら!」

蒼星石「い、今の勝負!Bチームの勝ち!」

金糸雀「とりあえずのりに見せるかしら!」

のり「竹は切れたかしら?」

金糸雀「あっのり!ちょっとこれを見るかしら!」

のり(出来るの早っ!)「で、出来たのはいいんだけどね…まだそうめん出来てないのよ…」

金糸雀「じゃあそれまで待つかしら!」

蒼星石「それにしても金糸雀、よくそんな方法を思いついたね」

真紅「私でも思いつかなかったのだわ」ガラッ ピシャッ



水銀燈・雪華綺晶(ポカーン)

77: 2009/04/15(水) 22:38:02.06 ID:+pZ6Q/8x0
-20分後

翠星石「そうめん出来たですぅ!」

真紅「それでは、流しましょうか」

蒼星石「ところでそこの2人は何をしてるんだろうね」

真紅「金糸雀・雛苺、彼女らを起こして頂戴」

金糸雀・雛苺「はーい」



金糸雀「水銀燈、起きるかしら」

雛苺「きらきー、おきたほうがいいの」

水銀燈・雪華綺晶「はっ!?私は何を!?」

78: 2009/04/15(水) 22:39:13.79 ID:+pZ6Q/8x0
のり「さあ流すわよ」



水銀燈「そうめん美味しいわぁ…」ちゅるちゅる

金糸雀「ちょっと水銀燈!とりすぎかしら!」ちゅるっ

翠星石「そういえばなぜそうめんを流すのですか?」

蒼星石「こうすれば清涼感が出るじゃない」

真紅「日本の文化に触れるのもおつなものなのだわ」ちゅるっ

雛苺「そうめん美味しいの」ちゅるちゅる

雪華綺晶(…)ちゅるちゅる

ジュン「おまえらー!少しは遠慮ぐらいしろー!」

79: 2009/04/15(水) 22:40:29.30 ID:+pZ6Q/8x0
-流しそうめん後

真紅「さあ、そうめんも食べ終わったし、nのフィールドへ行くわよ」

全員「おー!」

ジュン「じゃあ僕は図書館へ行ってくるよ」

-図書館

ジュン(しまったな…今日休館日か…どこへ行こう…)

ピカーン

ジュン(そうだ!あの人形屋へ行こう!)

80: 2009/04/15(水) 22:41:41.20 ID:+pZ6Q/8x0
-人形屋

カランカラン

ジュン「おじゃましまーす…誰もいないのか?奥へ行ってみるか」

-店の奥

ジュン(…)コソコソ(ん?あれは…っ!)

ジュン(あいつは…真紅を襲った薔薇水晶っ…!)

82: 2009/04/15(水) 22:42:58.10 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン(気付かれないように隠れて観察しよう)

槐「薔薇水晶、さあnのフィールドへ行ってあいつらを叩きのめしに行こう」

白崎「さあお前もついて来るんだ!」

ローゼン「私のことはいい…だが彼女たちに手を出したら許さない…!」

ジュン(くそ…あの2人は最初から…ローゼンが危ない!)

槐「黙って行け!」

83: 2009/04/15(水) 22:44:07.51 ID:+pZ6Q/8x0
ジュン(4人ともnのフィールドへ行ったか…ならば僕も)

-nのフィールド・真紅側視点

真紅「お父様ーーーー!」

水銀燈「いるのなら返事してくださーい!」

真紅「あっち側へ行ってみるのだわ」

水銀燈「そっちは?」

金糸雀「だめかしら…こっちにもいなかったかしら…」

84: 2009/04/15(水) 22:44:56.84 ID:+pZ6Q/8x0
-nのフィールド・ジュン視点

ジュン(ちょっと尾行してみるか)

ローゼン「何度も言うが、彼女たちに何かあったら私が許さない」

槐「ふんっ。何かあったらこの銃でバーンだ」

白崎「そろそろ変身を解くとするか…」

槐「ああ」

ジュン(な…?うさぎに変わった…かわいくないな)

ラプラスの魔「さて…そこに1匹ねずみがいるようですねぇ」

ジュン(っ! やばい! 逃げるぞ!)

ラプラスの魔「さあ捕まえた」

ローゼン(っ!)

ジュン(クソッ!)

85: 2009/04/15(水) 22:46:51.19 ID:+pZ6Q/8x0
-nのフィールド・真紅側視点

真紅「やっぱり見つからないわね…。ん?あそこに人が…あれは…薔薇水晶!
それにお父様!ジュン!」

水銀燈「なっあれが…薔薇水晶?」

翠星石(あ、あのひと誰ですか?)コソコソ

蒼星石(さぁ、僕も知らないな)

ラプラスの魔「ローゼンメイデンの皆様、ごきげんよう」

水銀燈・真紅・雛苺・雪華綺晶(ラプラスの魔は苦手(だわぁ・だわ・なの・ですね)

槐「やあやあ、ローゼンメイデンの皆さん。今からこの薔薇水晶が皆様を
滅ぼして差し上げましょう」

ローゼン「何故だ!何故、彼女たちを手にかける!」

塊「ああ、教えてやろう…何故この俺がこんなことをするのかをなぁ!」

86: 2009/04/15(水) 22:47:45.04 ID:+pZ6Q/8x0
-ローゼンが雛苺を完成させた後、ローゼンの家

ローゼン「おい槐、お前が作っていると言っていた人形、もうできたのか?」

槐「はい、もう出来ています」

ローゼン「ふーん。どれ、見せてみろ」

-数分後

槐「これです」

ローゼン「おお、なかなかいい出来じゃあないか」

槐「それでは俺は用事があるので。人形はあとで取りに行きます」ガチャ

87: 2009/04/15(水) 22:49:17.75 ID:+pZ6Q/8x0
ローゼン「ああ、わかった」

ローゼン(それにしても、よく作られてるなぁ。ちょっといじってみるか)

グルグル

ローゼン(おおお、腕が回るようにできてる。弟子も成長してるなぁ。私も頑張らねば)

ボキッ

ローゼン(あっ…)

ローゼン(…とりあえず隠そう!)

88: 2009/04/15(水) 22:49:57.63 ID:+pZ6Q/8x0
-夕方

槐「あのー、人形取りに戻ってきたんですけど…いないのか?」

槐(じゃあ人形だけ返してもらおう)

槐「あれ?どこにも…ない」

-大晦日

ローゼン「日本では、年末に大掃除をするそうだから、私たちもするぞ!」

弟子一同「おー!」

槐(もしかしたら…あの人形が見つかるかも!)

89: 2009/04/15(水) 22:51:17.18 ID:+pZ6Q/8x0
-1時間後

弟子男A「ねぇ、今日家にこない?」サッサ

弟子女A「あら奇遇ね。わたしもそう言おうとしてたところよ」サッサ

ローゼン「こらそこ!口を動かす前に手を動かしなさい!」サッサ

槐「…」わなわな

ローゼン「ん?どうした?えん…じゅ」

槐「師匠…これ…なんですか」

ローゼン(あちゃー)

90: 2009/04/15(水) 22:52:20.32 ID:+pZ6Q/8x0
槐「これ…師匠がやったんですか?」

ローゼン「…」

槐「壊したなら…そう言ってくれたらいいじゃないですか…」

ローゼン「…すまんな」



槐「それから俺と師匠の間に壁が出来た。そしてあの日、俺は決心した」

91: 2009/04/15(水) 23:02:02.08 ID:+pZ6Q/8x0
-1月4日

ローゼン「…じゃあ、ちょっと出かけてくる」

槐「わかりました」

ガチャ

槐(今だ!)

92: 2009/04/15(水) 23:03:12.62 ID:+pZ6Q/8x0
槐「俺はあの時、昨日の夜一生懸命考えた『ローゼンメイデンに頃し合いをさせる方法』
-つまり【アリスゲーム】の概要-をローゼンメイデンのドール6体に吹き込んだ。
そして7番目のドールである雪華綺晶の体を盗んで、薔薇水晶を作った」

水銀燈「そんな…」

ローゼン「ちなみにきらきーの体がないと気づいた私は体なしでドールを作る方法を考えた…」

雪華綺晶「お父様…」

真紅(体なしでドールを作るなんて…)

蒼星石「でも、なぜその時材料を買って来なかったのですか?」

ローゼン「私はあの材料で体を作ると決めたからだ」

金糸雀(単純に材料費がなかっただけじゃないのかしら…)

93: 2009/04/15(水) 23:05:11.89 ID:+pZ6Q/8x0
槐「そして、俺は最後のドールである雪華綺晶を送り出したローゼンを…誘拐した」

-1月5日

ローゼン「やっと出来たか…ちょっと休むか」

ガチャ

?「動くな!動くとこの銃で撃つ!」

ローゼン「な、なんだ君たちはうわなにするやめ」どさ

槐「ふっ」

94: 2009/04/15(水) 23:06:45.40 ID:+pZ6Q/8x0
ローゼン「あの時私を誘拐したのは…君だったのか」

槐「ああ。弟子と共謀してな。勿論ばれないように覆面をしてな」

ローゼン「そしてあの後、私は意識がなくなった」

槐「ああ、クロロフォルムを嗅がせたからな」

ローゼン「そして私は、一切の外部情報を絶たれたところで暮らさなければならなくなった。
そのアリスゲームが終わるまでな。アリスゲームのことはそこで聞いた。だが、疑問がある」

槐「なんだ?」

ローゼン「なぜ、私を殺さなかった?」

槐「ふっ。お前を頃すのはもったいなかったからさ。話はそこまでだ。そろそろ始めるぞ…やれ、薔薇水晶」

95: 2009/04/15(水) 23:08:21.46 ID:+pZ6Q/8x0
薔薇水晶「はい…」

真紅「くっ…!」

蒼星石「真紅、ここは僕に任せて」

真紅「でも…」

蒼星石「いいから早く!あの男を倒すんだ!」

真紅「わかったわ!」

蒼星石(40秒か…)

96: 2009/04/15(水) 23:09:29.87 ID:+pZ6Q/8x0
真紅「くっ!」

水銀燈「あらぁ?真紅ぅ?あいつを倒すなら私も連れてってよ」

真紅「ふっ。世話が焼ける長女ね…いいわよ」

雪華綺晶「私たちも…」

ラプラスの魔「あなたたちの相手は、この私がしてさし上げましょう」

翠星石「で、出やがったですね!この妖怪うさぎ!」

雛苺「なんかこのうさぎかわいくないの…」

金糸雀「というか気持ち悪いかしらぁ…」

雪華綺晶「うるさいうさぎにはお仕置きが必要…翠姉さまと雛姉さまは
援護を頼みます!カナ姉さまはサポートしてください!」

ラプラスの魔「おや?白薔薇…」

雪華綺晶「その呼び名はやめなさい…私は…雪華綺晶…!」

97: 2009/04/15(水) 23:10:56.38 ID:+pZ6Q/8x0
-その頃、蒼星石側

薔薇水晶「いいのですか…? 蒼薔薇のお姉様…」

蒼星石「ああ」

薔薇水晶「では敬意を表してわたしも剣でお相手しましょう…」

-その頃、真紅・水銀燈側

槐「おや?君たちは1番と5番」

真紅「その名前はやめるべきね。私は真紅」

水銀燈「そうよ。私は水銀燈」

槐「ふっ。俺になんのようだ?」

真紅「過去にお父様とどんな確執があろうが」

水銀燈「お父様を誘拐したことを」

真紅・水銀燈「私は、絶対許さない」

槐「ふんっ。いいだろう。ついて来い」

98: 2009/04/15(水) 23:12:03.34 ID:+pZ6Q/8x0
-どこかのビルの屋上

真紅「ここは…」

水銀燈「ビルの屋上…?」

槐「ここは立ち入り禁止区域だ。そこでひとつ俺とゲームをしよう。
負けたほうはあそこから飛び降りるんだ。人形といえど無事ではすまされないだろう」

真紅「それは、あなたもね」

槐「ふっ。ゲームの説明だ。今からそこに立って2人で2つのさいころを投げる
より大きい目を出した方が勝ちだ。ただしすでに出た目を変えることは出来ない」

水銀燈「ふーん。簡単ね」

槐「さあルール説明は終わりだ。今からそこに立て」

ヒューーーン

槐「どうだ?氏の恐怖が身にしみてきたか?」

真紅「ふっ。ゲームは弱気な方が負けるものなのだわ」

99: 2009/04/15(水) 23:13:19.54 ID:+pZ6Q/8x0
-蒼星石側

カキッカキッジャキッジャキッジャキッカキッ

薔薇水晶「なかなか…やりますね…」

蒼星石「隙あり!」

薔薇水晶「させない…!」

106: 2009/04/16(木) 00:00:29.74 ID:NHatqiZ50
-雪華綺晶側

雪華綺晶「くっ!」

ラプラスの魔「ほらほら、油断していると…」

金糸雀(こ、このうさぎなんて強さなの?)

翠星石(全く歯が立たない…)

雛苺(う、嘘でしょ?)

ラプラスの魔「おや?もう終わりですか?なんとも手応えのない…」

108: 2009/04/16(木) 00:02:07.74 ID:NHatqiZ50
雪華綺晶(力で勝てないのなら…!一回に全てを…!)「みんな!ちょっと!」

金糸雀・翠星石・雛苺「何かしら?」

雪華綺晶「とりあえずまいて!作戦会議しますから!」

ラプラスの魔「おや…まかれたようですね…逃がしませんよ…!」

-物陰

雪華綺晶(では今から作戦の説明をしますから…ちゃんと聞いてください)

ヒソヒソヒソヒソ

109: 2009/04/16(木) 00:03:18.49 ID:NHatqiZ50
-その頃、蒼星石側

蒼星石「くっ…!」サク「うっ!」

薔薇水晶「姉さまが弱いわけをご存知ですか…?」

蒼星石「…」

薔薇水晶「それは…姉妹にかかわりすぎた…いわゆる平和ボケ…
大切なものを見つけ…戦わなくなってしまった…」

110: 2009/04/16(木) 00:04:05.41 ID:NHatqiZ50
蒼星石「……違うね」

薔薇水晶「…?」

サクッ サクッ

蒼星石(よし!脱出成功!)「…君は何にもわかってない」

ジャジャジャジャジャジャ

薔薇水晶(驚いた…まだこんなに力があるとは…)

蒼星石「僕は弱くなんかなってない!僕は大切なものを守る為に戦う!」

112: 2009/04/16(木) 00:05:55.96 ID:NHatqiZ50
-その頃、真紅・水銀燈側

槐「では、そろそろ始めようか」

真紅「そうね」

ポーン

水銀燈(っ!今だ!)

ヒューン パシッ パシッ

槐「おい!今何をした!」

水銀燈「2つのさいころに羽を当てたのよ。できないのは、
『すでに出た目を変えること』ではなくて?」

コロンコロン

113: 2009/04/16(木) 00:07:02.06 ID:NHatqiZ50
槐→4
真紅・水銀燈→5

真紅「私たちの勝ちね」

水銀燈「さあ、言ったとおり飛び降りなさぁい」

槐「くっ!」

真紅「?」

槐「動くな!動くと撃つ!」

水銀燈「あれは…拳銃?」

115: 2009/04/16(木) 00:08:18.68 ID:NHatqiZ50
真紅「まったく、ルールも守れないなんて人間のオスは想像以上に下劣ね。まだジュンのほうがいいのだわ」

水銀燈「ほいっ」

ちくっ

槐「痛っ!あれ…?う、うわああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

真紅「おやおや、落ちてしまわれたわ」

水銀燈「左側に倒れれば助かったのにねぇ」

真紅「とりあえずみんなのところへ戻るのだわ」

116: 2009/04/16(木) 00:09:12.17 ID:NHatqiZ50
-雪華綺晶側

雪華綺晶(…というわけなんですけど…できますか?)

金糸雀(案外簡単かしら)

翠星石(わかったですぅ!)

雛苺(わかったの)

雪華綺晶(じゃあ、皆さん、行きますよ…)

ラプラスの魔「さあどこかなぁ~?隠れても無駄ですよ…!」

125: 2009/04/16(木) 01:00:48.56 ID:NHatqiZ50
翠星石・雛苺・雪華綺晶(今だ!)

ラプラスの魔「ん…?これは…苺わだちに植物に…くもの巣?
なるほど…これで私の動きを封じると…」

翠星石「そうです」

ラプラスの魔「でも封じたところで何ができるんでしょうかね!」

雪華綺晶「でも、誰か忘れてませんか?」

雛苺(そろそろね)

127: 2009/04/16(木) 01:05:03.33 ID:NHatqiZ50

ヒューーーーーーーン

金糸雀「ピチカート!」ひゅん

ラプラスの魔「はっ!いつの間に!?」

金糸雀「喰らうがいいかしら!」

ラプラスの魔「ま、まさか…やめろぉ!」

金糸雀「終わりのないレクイエム!」

ズドーーーーーーーー

ラプラスの魔「うぎゅあああああああああああああああああああ!!!」

129: 2009/04/16(木) 01:10:15.03 ID:NHatqiZ50
-蒼星石側

蒼星石「これで…最後だ!」

ジャジャジャジャジャジャジャ

薔薇水晶「くっ!」

ジャジャジャジャジャ…

薔薇水晶(な…このわたしが…)「…流石です…お姉さま…今の15回の斬撃を…受け切れる
ドールは…そう…いないでしょう…」

蒼星石「はっ!まずい!落ちる!」

131: 2009/04/16(木) 01:14:24.80 ID:NHatqiZ50
これは…なんですか…?

そっか…走馬灯か…

わたしは…もう…

思えば目覚めた時から

わたしは…お父様と一緒にいたっけ…

…お父様…

そういえば…お父様は…?

確か…もう…

わたしも、もうすぐ…お父様のところへ…

133: 2009/04/16(木) 01:19:09.53 ID:NHatqiZ50
…ん?あれは…お父様…?

(すまない。ちょっと旅に出ることになった)

旅ですか…また帰ってきますか?

(ちょっとわからない。でもなるべく帰ってくる)

(でも、大丈夫だ。今の君なら、俺がいなくても…)

そ、それはどういう意味ですか?

(今にわかるさ。あ…もう行かなくては)

また帰ってきてくださいよ。いってらっしゃい

136: 2009/04/16(木) 01:25:47.09 ID:NHatqiZ50
(薔薇水晶!薔薇水晶!)

ん?また声が…

(しっかりしなさい薔薇水晶!)

なぜだろう。行かなくては…



薔薇水晶「…ん」

真紅「あ!起きたわ!…立てるかしら?」

薔薇水晶「…はい」



蒼星石「良かったのかな?あの子の心の中覗いて」

翠星石「完全に正しい答えなんてないんです」

蒼星石「まったく、君らしい答えだね」

138: 2009/04/16(木) 01:30:04.69 ID:NHatqiZ50
水銀燈「まったく、世話の焼ける妹だわぁ」

雪華綺晶「そういうお姉さまも、なんだか嬉しそうですね」



金糸雀「妹が出来てうれしいかしら!」

雛苺「なのー!」

139: 2009/04/16(木) 01:33:59.97 ID:NHatqiZ50
薔薇水晶「ありがとう…ございます。でも…わたしは…真紅姉さまと蒼星石姉さまに迷惑を…」

真紅「大丈夫よ」

蒼星石「自分がしたことを忘れなければ、ね」

薔薇水晶「あと…わたしのマスター…いないみたい…」

金糸雀「たしかマスターが氏ぬと強制的に契約は解かれる…」

真紅・水銀燈「まさか…」

薔薇水晶「でも…いいんです。多分また帰ってくる…そんな気がするから…
それにもう…わたしは…1人じゃない」

141: 2009/04/16(木) 01:36:23.93 ID:NHatqiZ50
ローゼン「そういえば、私はちょっと遠いところへ行かなければならなくなったんだ」

真紅「また帰ってきますか?」

ローゼン「ちょっとわからないな。でもなるべく帰ってくる。それに、今の君たちなら、
私がいなくても…」

水銀燈「そ、それはどういう意味ですか?」

ローゼン「今にわかるさ。あ…もう行かなくては。それじゃ」

雪華綺晶「また帰ってきてくださいよ。いってらっしゃい」

金糸雀「行ってしまったかしら…」

真紅「でも…私には姉妹がいるから…寂しくない」

翠星石「大丈夫です!翠星石たちで協力・結束・団結すれば超えられない壁はないんですぅ!」

143: 2009/04/16(木) 01:39:28.42 ID:NHatqiZ50
-1週間後・桜田家

薔薇水晶「お願いです!剣術を教えてください!」

蒼星石「いいよ。まずは挨拶からだ」

水銀燈「あらぁ、剣技の練習?一応私も剣使えるのよぉ。ほら」

蒼星石(こっこれは…!)「これ…」

薔薇水晶「本物…?」

水銀燈「そうよぉ。本物よぉ」

蒼星石「と、とりあえず技見せて」

-数分後

蒼星石「君に本物の剣は早いから、これは没収」

水銀燈「そんなぁ…」

蒼星石「さあばらしー、特訓だ」

薔薇水晶(単純に欲しかっただけじゃ…?)

146: 2009/04/16(木) 01:51:22.81 ID:NHatqiZ50
-翌日

真紅「お父様が行ってしまって、もう1週間ね」

ジュン「ああな」

雛苺「みんなーかくれんぼするのよー」

金糸雀「ローゼンメイデン1の策士金糸雀が絶対に見つかるわけないのかしら~」

水銀燈「長女の実力、見せてあげるわ…!」

翠星石「蒼星石も参加するですぅ!」

蒼星石「わかったよ」

148: 2009/04/16(木) 01:58:10.67 ID:NHatqiZ50
薔薇水晶(お姉さま…ここはひとつ…協力しましょう)

雪華綺晶(そうね)

真紅「でも…私には…姉妹がいる」

雛苺「じゃあ真紅が鬼なのよー。真紅、ちゃんと100数えるのよー」

真紅「え?ってちょっと!聞いてないわよ!…しょうがないわね」

真紅「1…2…3…」(バサッ バサッ)

真紅「…98…99…100!もういいのかしら?」(バサッ バサッ)

真紅「…水銀燈。飛んで私の真上に隠れるのはやめて頂戴」

水銀燈「な!?」バサッバサッ


151: 2009/04/16(木) 02:04:00.97 ID:NHatqiZ50
支援してくれた人乙!

これ書ききるまで4回さるさん喰らったぜ!

じゃあな!

引用: 真紅「お父様…」