799: 2009/04/08(水) 21:36:43 ID:uXg13EGE
SS投下します
最近私が密かな楽しみにしていることがある
訓練を体よくサボり、電波通信を使って某掲示板に書き込みをすることだ
そこには私たち第501統合戦闘航空団のファンが集っていて、
私は一ファンになりすましてそこに書きこんでいる
今日もサーニャのかわいかった仕草なんかを、ほんのちょっとだけ皆にも伝えてあげようと、通信端末を立ち上げた
えーっと
「そんなことよりサーニャの話をしようぜ、サーニャの
今日のサーニャは凄くかわいかったぞ
ミーティング中に肩にもたれかかってきたと思ったらすやすや寝息たてちゃってさ、
仕方がないから部屋まで連れていってあげて、部屋を出ようとしたら
背中越しにありがとう…とかもうたまんねーよ」
うん、こんな感じかな
書き込むっと…
お、早速返事があったな
どれどれ…
「まさかとは思いますが、この"サーニャ"とは、あなたの想像上のものではないでしょうか。
もしそうであるならば、あなたは間違いなく統合失調症です」
な、なに言ってんだよこいつ
サーニャが私の妄想だっていうのか?
そりゃ妄想ぐらいするけど、サーニャは今だってちゃんとサーニャの部屋にいるはず…
…ちょっとみてこようかな、サーニャの部屋
ちゃんと布団被ってるか心配だし…
最近私が密かな楽しみにしていることがある
訓練を体よくサボり、電波通信を使って某掲示板に書き込みをすることだ
そこには私たち第501統合戦闘航空団のファンが集っていて、
私は一ファンになりすましてそこに書きこんでいる
今日もサーニャのかわいかった仕草なんかを、ほんのちょっとだけ皆にも伝えてあげようと、通信端末を立ち上げた
えーっと
「そんなことよりサーニャの話をしようぜ、サーニャの
今日のサーニャは凄くかわいかったぞ
ミーティング中に肩にもたれかかってきたと思ったらすやすや寝息たてちゃってさ、
仕方がないから部屋まで連れていってあげて、部屋を出ようとしたら
背中越しにありがとう…とかもうたまんねーよ」
うん、こんな感じかな
書き込むっと…
お、早速返事があったな
どれどれ…
「まさかとは思いますが、この"サーニャ"とは、あなたの想像上のものではないでしょうか。
もしそうであるならば、あなたは間違いなく統合失調症です」
な、なに言ってんだよこいつ
サーニャが私の妄想だっていうのか?
そりゃ妄想ぐらいするけど、サーニャは今だってちゃんとサーニャの部屋にいるはず…
…ちょっとみてこようかな、サーニャの部屋
ちゃんと布団被ってるか心配だし…
800: 2009/04/08(水) 21:37:35 ID:uXg13EGE
よし、サーニャの部屋の前についたぞ
あれ?部屋のネームプレート、掠れて読めなくなっちゃってるな
気がつかなかった
今度隊長にいっとかないとな
まあいいや、さて
「サーニャー…?起きてるー…?」
私はサーニャを起こさないようにそーっと、ドアを開けながら部屋に侵入した
「あ、あれ?」
ベッドにはサーニャの姿はなかった
と、いうかベッドがなかった
数少ない家具も全部なかった
さっきまでサーニャが寝ていたはずの部屋はがらんどうで、
その部屋の主も、居ない
「こんなことって…」
部屋を飛び出し、出会った整備兵の胸ぐらを掴んで叫んだ
「おいおまえ!サーニャはどこに行った!?」
「し、失礼ですがサーニャとは…」
「サーニャ中尉だ!お前いい加減にしろよ!」
「すみません…サーニャ中尉と言う方は存じあげません…」
「そんな…」
エイラは一気に力が抜けたようにその場にへなへなとへたれこんだ
「嘘だ…全部…妄想だったなんて…」
「ど、どうされました?」
「うそだあああああああ!!」
「なにがうそなの?エイラ」
背中越しに、その声を聞いて、エイラは瞬時に振り返った
「サー…ニャ…」
「サーニャ!サーニャサーニャサーニャ!!」
エイラはサーニャに崩れるように抱きついてそのまま泣き出した
「ちょ、ちょっと…エイラ、どうしたの、落ち着いて」
「サーニャだ、本物のサーニャだー、寂しかったよぉ~!」
あれ?部屋のネームプレート、掠れて読めなくなっちゃってるな
気がつかなかった
今度隊長にいっとかないとな
まあいいや、さて
「サーニャー…?起きてるー…?」
私はサーニャを起こさないようにそーっと、ドアを開けながら部屋に侵入した
「あ、あれ?」
ベッドにはサーニャの姿はなかった
と、いうかベッドがなかった
数少ない家具も全部なかった
さっきまでサーニャが寝ていたはずの部屋はがらんどうで、
その部屋の主も、居ない
「こんなことって…」
部屋を飛び出し、出会った整備兵の胸ぐらを掴んで叫んだ
「おいおまえ!サーニャはどこに行った!?」
「し、失礼ですがサーニャとは…」
「サーニャ中尉だ!お前いい加減にしろよ!」
「すみません…サーニャ中尉と言う方は存じあげません…」
「そんな…」
エイラは一気に力が抜けたようにその場にへなへなとへたれこんだ
「嘘だ…全部…妄想だったなんて…」
「ど、どうされました?」
「うそだあああああああ!!」
「なにがうそなの?エイラ」
背中越しに、その声を聞いて、エイラは瞬時に振り返った
「サー…ニャ…」
「サーニャ!サーニャサーニャサーニャ!!」
エイラはサーニャに崩れるように抱きついてそのまま泣き出した
「ちょ、ちょっと…エイラ、どうしたの、落ち着いて」
「サーニャだ、本物のサーニャだー、寂しかったよぉ~!」
801: 2009/04/08(水) 21:37:57 ID:uXg13EGE
ようやく落ち着きを取り戻したエイラは事の顛末を話だした
「なんで部屋にいなかったんだよ~」
「隊長が、部屋の模様替えでもしたらどうかって言うから、
家具を入れ換えて貰ってたの
ごめんね」
「でもでも、そいつがサーニャなんか知らない~って言うんだよ」
エイラはサーニャに甘えながら、非難の眼差しを整備兵に向けた
「私は配属されたてでありまして、リトヴャク中尉のことは、アレクサンドラ・ウラジミーロブナ・リトヴャク中尉と伺っていたのでありまして…」
ばつの悪そうに弁解する整備兵に、迷惑かけてすみません、とサーニャがエイラの肩越しに会釈する
「はあ~でもサーニャが本物で良かったあ~」
「うん…それはいいけど、エイラ、なんだか赤ちゃんみたいだね」
「な、なんでだよ!」
今さらのように顔を赤らめて、サーニャに反論してみるものの、サーニャの腕に抱かれた状態では説得力がいささか欠如していた
「じゃあ…もう離していい?」
「それは…もうちょっとだけ…このままがいいかな…なんて…」
「しょうがないなー、今日だけだかんな♪」
嬉しそうにエイラの真似をして、頭をなでてくるサーニャの胸に、
エイラは真っ赤になった顔を埋めて、サーニャの暖かさ、幸せというものを噛み締めたのだった
後にこの様子をまざまざと見せつけられた整備兵は、
扶桑に帰国して
「エイラとサーニャ、二人のSweetDays」という小説を執筆し、一部業界に大ウケするのだが、それはまた別のお話
おしまい
「なんで部屋にいなかったんだよ~」
「隊長が、部屋の模様替えでもしたらどうかって言うから、
家具を入れ換えて貰ってたの
ごめんね」
「でもでも、そいつがサーニャなんか知らない~って言うんだよ」
エイラはサーニャに甘えながら、非難の眼差しを整備兵に向けた
「私は配属されたてでありまして、リトヴャク中尉のことは、アレクサンドラ・ウラジミーロブナ・リトヴャク中尉と伺っていたのでありまして…」
ばつの悪そうに弁解する整備兵に、迷惑かけてすみません、とサーニャがエイラの肩越しに会釈する
「はあ~でもサーニャが本物で良かったあ~」
「うん…それはいいけど、エイラ、なんだか赤ちゃんみたいだね」
「な、なんでだよ!」
今さらのように顔を赤らめて、サーニャに反論してみるものの、サーニャの腕に抱かれた状態では説得力がいささか欠如していた
「じゃあ…もう離していい?」
「それは…もうちょっとだけ…このままがいいかな…なんて…」
「しょうがないなー、今日だけだかんな♪」
嬉しそうにエイラの真似をして、頭をなでてくるサーニャの胸に、
エイラは真っ赤になった顔を埋めて、サーニャの暖かさ、幸せというものを噛み締めたのだった
後にこの様子をまざまざと見せつけられた整備兵は、
扶桑に帰国して
「エイラとサーニャ、二人のSweetDays」という小説を執筆し、一部業界に大ウケするのだが、それはまた別のお話
おしまい
引用: ストライクウィッチーズ避難所1
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