1: 2014/01/17(金) 15:08:52 ID:RVtbHRkE

2: 2014/01/17(金) 15:10:04 ID:RVtbHRkE

…男の作業部屋


男(…よしっ、あとはヘッドとスカートを組み合わせれば、納品予定分完了です)

男(百個以上ありますが……)ガックリ

男(ええい、ちゃっちゃと終わらせて、寝るんだ!)

男(宅配レンタルで新作痴が届いてるんだ!)

男(今回はブルーレイだぜ!PS3で観るしかないけどなっ!)

男「毛穴までバッチリ高精細に観てやるぜ!」ヒャッホーイ

幼馴染「誰のでしょう?」

男「はぅあっ!?」ビクゥッ!
放課後ていぼう日誌 11 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

3: 2014/01/17(金) 15:10:44 ID:RVtbHRkE

幼馴染「何をそんなに驚くのですか、ただ愛しの幼馴染が訪ねてきただけだというのに」

男「お、驚いてない!全然!何を言ってるのかな?」

幼友「なぜ喋り方が素なのかな?」

男「幼友ちゃんまで……どうしたのでしょうか、こんな時間に」

幼馴染「今日はウチに幼友が泊まりにきていたのですが、お酒が無かったもので」

幼友「買いに出たついでに寄ってみたんですよ。よかったら一緒に飲むかな…と思って」

男「なるほど、そうでしたか。しかし叔父さんの店に納品するルアー作りに追われているので、もうしばらくお相手できません」

幼馴染「それは見ていてもいいのでしょうか」

幼友「横で飲んでいてもいいのでしょうか」

男「まあ、構いませんが……面白くないと思います」

幼馴染「では、お邪魔します」フー ヤレヤレ

幼友「では、頂きます」クツロギクツロギ

男(……くっ、長居モード全開か)

9: 2014/01/17(金) 19:04:44 ID:bq2mC/sY

幼馴染「それにしても、たくさん作るのですね」

幼友「儲けになるんですか?」

男「本当、内職程度の稼ぎにしかなりません。叔父さんの店に卸すのですが、この鯛ラバーの完成品で一個200円です」

幼友「叔父さんはそれを幾らで売るの?」

男「たしか平常価格で550円、まとめての注文だと多分400円くらいでしょう」

幼馴染「まとめ買いの注文など、どこから入るのでしょう」

男「鯛ラバ船と呼ばれる、乗り合いの釣り船を経営している方が注文してくれるそうです」

幼友「色んなカラーがあるねー」

幼馴染「このピンクの本体に蛍光のラバーの組み合わせなんて、鯛は何だと思って食べるのでしょう」

男「本当のところは鯛に訊かないと解りませんが、小ダコやミミイカをイメージして作っている……つもりです」

10: 2014/01/17(金) 19:06:04 ID:bq2mC/sY

男「そもそもルアーについては特にカラーのリアルさは重要でないと思っています」

幼馴染「ほほう」

男「むしろその時の魚の活性、時期的に好むエサの種類、そして何より『魚の興味を引く』というのが最も大事な機能でしょう」

幼友「美味しそう、じゃなくて興味ですか」

男「そうです。エサだと思って食いつくか、それとも敵だと思って攻撃するか……特に後者のバイトの事をリアクションバイトと呼びます」

幼馴染「傭兵?」

男「仕事のバイトではなく、噛み付くという意味のbiteです。まあこの鯛ラバーの場合は明らかに食べようとして食いつくわけですが」

幼友「食べられると思うのかなー」

男「高価なルアーを使っても釣れない事もあるくせに、時にはコンドームで釣れる事もあるそうです」

幼友「またまた」

幼馴染「ご冗談を」

男「本当です」

幼友「…まじで?」

男「まじで」

16: 2014/01/17(金) 22:20:40 ID:5B/iT0pc

幼馴染「こっちの箱には何が入っているのでしょう」ガタッ

男「バルサのハギレ材です。切り口は棘がたつので、触らないで下さい」

幼友「なんか色々ありますねー」

幼馴染「こっちは?」

男「ワイヤーなどの金物が入っています。細かいものもあるので、触らないで下さい」

幼友「作業部屋持ってるなんてすごいなー」

幼馴染「これは?」

男「ヘラ浮き用の発泡素材やトップが入っています、触らないで下さい」

幼馴染(……なぜ、危ないものとかじゃないのに触ってはいけないのでしょうか)ピーン

男(物色するんじゃねえ!その箱には秘蔵DVDケースが入ってんだ!)ドキドキ

29: 2014/01/21(火) 13:36:35 ID:SdI4Ijrk

幼馴染「あの細っこいヘラ浮きがどんな物から作られているのか気になります」

幼友「見たい見たい」

男「だだ駄目です」アセアセ

幼馴染「……ふーん?」

男「そ、それよりこっちの方が面白いです」

幼友「バス用のラバジ?」

幼馴染「でもラバーが帯状です」

男「これをバイスに固定して、ラバーの端をプライヤーで摘まんで引っ張り……」

幼友「ふんふん」

30: 2014/01/21(火) 13:37:13 ID:SdI4Ijrk

男「じゃあ幼友ちゃん、プライヤーぎりぎりのところをハサミでゆっくり切って下さい」

幼友「はーい」シャキーン

幼馴染「ゆっくり…だそうです」

男「そうそう、その辺」

幼友「いきますよー? とーう」チョキッ


…プチプチ…バラバラバラッ


幼友「え! バラけたー!?」

幼馴染「うわ、何それ気持ち良さそうです! 交代交代!」

男(ヒューゥ…興味が逸れたかな)ヤレヤレ

31: 2014/01/21(火) 13:37:59 ID:SdI4Ijrk

幼馴染「おおお…気持ち良く解れる…!」

幼友「もっかい、もっかい交代!」

男「そこに並べてあるやつ全部お願いします」

幼馴染「よしきた!」

幼友「いくぞー、とーう! ふはは、良いではないか良いではないか!」ヘッヘッヘッ

幼馴染「らめええぇぇ! 解されちゃうううぅぅ!」ケラケラ

男(……アホだなー)

幼馴染「……今、何か失礼な事を考えましたか」

男「滅相もない、無邪気で可愛いなぁ…と」キリッ

32: 2014/01/21(火) 13:38:52 ID:SdI4Ijrk

男(……今の内に問題の箱を撤去しておこう)ゴソゴソ

男(これでよし! あとの箱には疚しい物は入っていないはず──)

幼馴染「幼友、また代わって下さい」

幼友「おらっ! 引き裂いてやんよっ!」ヒャッハー

幼馴染「……ハマッてますね。男、何か私の暇つぶしはありませんか」

男「ん?…じゃあ、鯛ラバに目玉シールでもつけますか」

幼馴染「おお…細かい」

男「別に目の位置が決まった形状のヘッドではないので、左右でズレOレとかでなければ適当で構いません」

幼馴染「ピンセットを使うのですね」

男「貼り終わったヘッドはその上からクリア塗装するので、そっちの台のゴム板の上に並べていって下さい」

幼馴染「解りました。ええと…こんな感じ? 一個できました、どうでしょうか」

男「なんかエラい寄り目で可愛いけど、まあ大丈夫です」

幼馴染「では、どんどんいきます」フンスフンス

33: 2014/01/21(火) 13:39:22 ID:SdI4Ijrk

男(ふう……指が痛くなってきたな)テキパキ

幼馴染「男、だいぶできたので少し休みます。目が疲れました」

男「そっちのは少し先の納品なので、急がなくて大丈夫です」

幼馴染「……この棚に並んでるのが塗料なのですね」

男「そうです、色々あります」

幼馴染「本当、文字通り色々な色があります……これはクリアー?」

男「クリアーもあると思います」

幼馴染「厚塗り用なのでしょうね、すごいとろみです……ペペ・スペシャル…?」

男(ローション置いてたー!)ブフォッ

51: 2014/01/24(金) 18:59:12 ID:VTwCriMA

男「ぺいっ!」バッ

幼馴染「わっ…!? なぜ奪いますか」

男「このクリア塗料は粘性が高いので、傾けないようにしないと蓋が貼りついて取れなくなります! ほ、本当です!」シャーッ

幼馴染(……私は傾けたりしてないのに…むしろ男が奪う時の方が振り回しています)ジトーッ

男(とりあえずこのローションは、こっちのボックスに隠そう…)コソコソ

幼馴染(何か、あやしいです…)

52: 2014/01/24(金) 18:59:43 ID:VTwCriMA

幼友「男さーん、全部ほぐしましたよー」

男「お、お疲れ様です……とりあえず買ってきたお酒でも飲みながら、休んでて下さい」

幼馴染「男は飲みますか?」

男「俺はもうちょっと我慢します」

幼友「そこのローソファー、借りていいかな?」

男「どうぞどうぞ」

幼馴染「では私も、そっちで休みます」

53: 2014/01/24(金) 19:00:19 ID:VTwCriMA

男(やれやれ…とっとと製作を済ませよう…)

幼友「んー? これ、何だろ…」プニョーン

幼馴染「何でしょう、ゴムのようなビニールのような…」


男(オ ナ ホ だ!!!)ガクガクブルブル


幼馴染「ソフトルアーの素材みたいです」ツンツン

幼友「あははー、キモチ悪ーい」

54: 2014/01/24(金) 19:00:59 ID:VTwCriMA

男「ぺーいっ!!」プニョーン

幼馴染「また奪われました」ムッ

男「こ、これは体温で変形してしまうので触ってはだめです! 本当です!」キシャーッ

幼馴染「なぜ『本当』を念押ししますか」

男(良かった…外観がシンプルなやつで…)

幼友「……何か隠してる匂いがする」

男「臭いません! まだ使ってませんのでっ!」

幼馴染「使う……?」

男「いいから、お前ら大人しく飲んでろ!!」

64: 2014/01/27(月) 11:52:09 ID:cSCssDXs

幼友「しっかし、このルアー作りが男さんの収入源だったんですね」

男「半分は趣味です。釣具や日常の遊び事をカバーする程度のお金にしかなりません」

幼馴染「男……就職はどうするつもりでしょう?」

幼友「嫁としては気になるトコだろーね」

男「冗談抜きで叔父さんの釣具店を継ぐ話が出ています。もちろん暫くは社員として、時には乗合船の船頭なんかも兼ねながら…です」

幼友「繁盛してるの?」

男「固定客をかなり抱えているので、手堅く経営できているようです。ひとつだけですが、支店もあります」

幼馴染「ほほう」

男「実はその事もあって、簿記など経理系の資格取得を目指していたりします」

幼馴染「おお…意外とビジョンを持ってました…」

幼友「超意外、まじで意外」

男「…失礼な」

65: 2014/01/27(月) 11:52:52 ID:cSCssDXs

幼馴染(将来は釣具店経営……)

………


客A『いやー、こないだの遠征は大漁だったわ』

幼馴染『それは良かったです』

客B『これ遠征のお土産のお菓子、名物らしいから』

幼馴染『わざわざありがとうございます』ホクホク

客A『よく釣れるのも、この店の看板女将の幼馴染ちゃんが幸運の女神だからだしねー』

客B『そうそう、幼馴染ちゃんが出してくれた餌なら大漁間違いなしだよ!』

幼馴染『そんな、女神だなんて』

客A『いや、ホントだよ。また遠征の時には、お土産買ってくるからね』

………


幼馴染「悪くない」ニヤリ

幼友「何が?」

66: 2014/01/27(月) 11:53:49 ID:cSCssDXs

幼馴染「それこそミノーやクランクみたいなルアーは作らないのでしょうか」

男「作らなくはありませんが、ほとんど自分で使う用です。商品とするには手間がかかり過ぎて、お話になりません」

幼友「作るの楽しそうだけどね」

男「楽しいし、本当に手間暇かければ工芸品的な価値を付加して高値をつけられます……が、無名の俺の作ではやはり商売にはなりません」

幼馴染「作った事はあるのですか」

男「もちろん。勿体無くて使えませんが、そこの棚の上に並べてあります」

幼友「うわ、綺麗! 本当に工芸品だね…」

男「当然プラスチックの型など作れませんので、全てバルサ木材の削りだしになります」

幼馴染「これはいかにも手間暇かかりそうです」

幼友(……ん? 何、この封筒。宅配レンタルのDVDだ)チラッ

幼馴染(まだ開封してません……)コクッ


…ビリリッ

77: 2014/01/30(木) 12:41:41 ID:ekc8xO/w

男「やはり手作りのプラグ系ルアーは品質にバラつきが出ます。もちろんそこが魅力でもあるわけですが……」

幼馴染「魅力……ですか」

幼友「こっちには『魅惑』って書いてるけど」

男「ミリョクです。そのままじゃ片側に寄って泳いでしまうシャッドクランクを、自分でアイ調整するのも楽しいものです」

幼馴染「調整…ねえ」

幼友「こっちは『調教』だけどね」

男「……はい?」

78: 2014/01/30(木) 12:42:16 ID:ekc8xO/w

幼馴染「『お隣のEカップお姉さんにされるがまま、魅惑の筆下ろしスペシャル120分』」

幼友「『ウチのムスコを調教して下さい、優しい巨O幼馴染におねだりPart2』」

男「!!!?」ブフォッ

幼馴染「オサナナジミもので巨Oモノ……怒るべきか」

幼友「ふふん、少なくともご不満はあるみたいよ? 幼馴染ちゃん?」

男「はわ…はわわ…」カタカタカタ

79: 2014/01/30(木) 12:43:45 ID:ekc8xO/w

幼馴染「ま、とりあえず」スポッ

幼友「これはそのまま封をして…っと」シール ペタペタ

幼馴染「帰りがけにポストに入れておきますので、ご心配なく」

男「せ、殺生や……それは殺生やでぇ……」ガクッ

幼友「3Pモノだったらどうしようかと思ったよ…」チッ

幼馴染「『チッ』…?」

幼友「間違えた『ホッ』だね」クスッ

男(危ねえ…前に借りたの3Pモノだったぞ…)ダラダラ

86: 2014/01/31(金) 14:54:12 ID:cl8346Xc

幼馴染「さて…と」

男「?」

幼馴染「巨Oモノだったから…というわけではなく、なぜ男にはこんな物が必要だったのでしょう?」ニコニコ

幼友「やっほーぅ、面白くなってきたよー」

男「…俺が何を観ようと、自由のはずです」

幼友「おお、反撃するんだ」

87: 2014/01/31(金) 14:55:13 ID:cl8346Xc

幼馴染「結局、私では満足できないと?」ピキッ

男「別腹という言葉があります」ケッ

幼馴染「その理屈を許すなら、浮気でも別腹では?」ピキピキ

男「その辺の分別はついているつもりですが、付き合っている相手が信用できませんか?」ハァ…ヤレヤレ

幼友「意外と白熱し始めてる…」プププッ

幼馴染「まあ、確かに男性がそういった映像を観るのはごく当たり前の事とは思っています」ニコッ

88: 2014/01/31(金) 14:56:14 ID:cl8346Xc

男「なら、話は終わりです」

幼馴染「しかし…」

男「えっ」

幼馴染「貴方の分別のボーダーはどこにあるのでしょう? 映像までならOK? …いや、本当は──」

男「なッ…何を言うつもりだッ!!」ガクブル

幼馴染「──デリヘルも、セーフなのでは…?」ニヤッ

幼友(安心させた直後に畳み掛けるッ! 刑事コロンボばりの攻勢だッ!)

男「ち…違うッ! 『今は』そんなモノ、利用しないッ!! 『あの時』はまだッ…」

幼馴染「『今は』…だと? 今、『あの時』と言ったな……?」ゴゴゴゴゴ…

男「はッ……!!」

89: 2014/01/31(金) 14:58:17 ID:cl8346Xc

幼馴染「ブラックバス釣り二日目の夜……貴様自身が吐いた台詞、忘れたとは言わせんぞッ…!!」


『──俺は、他の女に目をくれた事はありません』

『昔からずっと幼馴染だけを想ってきました』

『結婚しよう、幼馴染──』


幼馴染「あの時は雰囲気に流されたッ…! しかし貴様は過去、デリヘルを利用しようとした前科があるんだッ……!!」バアアアァァァン!

幼友「いやー、ヘンターイ」

男「変Oじゃねえ、寧ろ正常だ! しかも最後の台詞は捏造じゃないかッ!!」

90: 2014/01/31(金) 15:01:50 ID:cl8346Xc

幼馴染「幼友! 羽交い締めにして下さい!」

幼友「いえっさー」ガバッ

男「ああッ! 背中に幸せな感触がッ!」アハーン

幼馴染「オラオラオラオラッッッ!!!」コチョコチョコチョ

男「あひゃっ! やめッ…うひッ! いやっ! 目醒めるッ…らめえええぇぇぇっ!!」ビクンビクンッ

幼友「恐ろしい……」ブルブルッ

幼馴染「…やれやれだぜ」フッ

男「私…穢されたのね……」グスンッ

100: 2014/02/03(月) 10:45:06 ID:FnS.SyyM

幼友「なるほどー、ここは男さんにとって『色んな用途』での作業部屋だったんですね」クスッ

男「うおおおぉぉぉ……こんなプライバシーまでブチ暴かれるなんて……」

幼友「ぷぷっ…お気の毒、そっかーここで一人で励むんだ…」ニヨニヨ

男「やーめーろー!」

幼馴染「私には何の事か解りません」シレッ

幼友「嘘をつけ」

男「はぁ……最悪です」

幼友「封をしちゃったけど、いっそみんなで鑑賞会でもすればよかったのかな?」

幼馴染「え? 男を?」

幼友「それもよし」

男「もう帰れ、お前ら本当に帰れ」

101: 2014/02/03(月) 10:45:51 ID:FnS.SyyM

幼馴染「でも本当に自分の部屋とは別に、こんな作業部屋があるのはすごいです」

幼友「自家発電し放題!」

男「引っ張んな! ……幼馴染は昔も来た事があるはずです」

幼馴染「ああ、やっぱりそうでしたか」

幼友「えっ! そんな昔から相互鑑賞会を…」ムハーッ

男「引っ張んなってば!」ギャー

幼馴染「ここは男弟の部屋だったのですね」

幼友「男さん、弟いたんだ?」

男「はい、現在は県外の高校に通っていますが、この春卒業で帰ってきます」

幼馴染「地元の大学に?」

男「合格発表はまだですが、本人いわく『落ちてるわけない』そうです」

102: 2014/02/03(月) 10:46:29 ID:FnS.SyyM

幼友「優秀なんですね」

男「自慢の弟です、俺とは比較対象にすらなりません」

幼馴染「そんな事はありません」ムッ

幼友「男さんには弟君とは違う魅力がありますよ、きっと」

男「いやー、そんな」テレッ

幼馴染「最後の『きっと』がものすごく慰め感を放っています」

幼友「でも帰ってくるなら、この自家発電部屋も返さなきゃいけないんじゃないの?」

男「部屋に変な名前をつけないで下さい。でもその通りなのです」

幼馴染「自家発電部屋なのですね」

男「そっちじゃねえ!」

103: 2014/02/03(月) 10:47:07 ID:FnS.SyyM

幼馴染「さて、では私達はおいとまします」

男(来なきゃよかったのに……)チッ

幼友「じゃあ封筒は返しときますからー」

幼馴染「おやすみなさい」


……バタンッ


男(くっそ……本当に封筒を持って出やがった……)

男(仕方ない…見飽きたネタで、我慢するか…)

104: 2014/02/03(月) 10:48:28 ID:FnS.SyyM

………



幼友「男さんの貴重な一面が見れたねー」クスクス

幼馴染「本当、許すまじです」

幼友「でもAVなんかに本気で怒ってるわけじゃないんでしょ?」

幼馴染「それはまあ、私もそこまで子供ではありません」

幼友「ふふっ…その割にはグッズの知識は乏しそうだったけど」

幼馴染「グッズ?」

幼友「あの『トロトロ』とか『プニョーン』とかね。男さんの名誉のために明かさなかったけど」

幼馴染「やっぱり何か怪しいグッズだったのでしょうか」フンスフンス

105: 2014/02/03(月) 10:50:04 ID:FnS.SyyM

幼友「じゃあ幼馴染ちゃんの部屋に帰って、封筒の中身の鑑賞会&勉強会でもしようか」

幼馴染「でも封筒にはもうテープを貼りましたが」

幼友「開けたあと両面テープか糊で大丈夫だよ。たぶんタイトルからして両方のグッズが出てくると思うんだよね」

幼馴染「おおお……まじですか」ドキドキ

幼友「『プニョーン』の二人での使い方、覚えてあげればいいと思うよ?」

幼馴染「な、何のことやら!」キラキラ

幼友「よーし、今夜は寝ない覚悟だ!」

幼馴染「らじゃ!」ビシッ

107: 2014/02/03(月) 11:01:24 ID:QMTRmvH.
忘れてた

『閑話、男の秘密作業部屋編』おわり

…という事で

幼友「釣りロマンを求めてっ」幼馴染「春の気配編です」

引用: 男「釣りロマンを求めて」幼馴染「二投目です」