1: 2009/03/16(月) 23:48:29.57 ID:BsJfOOHMO
翠星石「藪から棒に何を言い出しやがるですか?」

真紅「そうよ。私には真紅という立派な名前があるのだから、それで呼ぶべきなのだわ。」

ジュン「残念だけど、あだ名を付ける事は決定事項なのです。」

翠星石「それじゃーしょーがねーですね。翠星石も一緒に考えるですよ。」

雛苺「ヒナも一緒に考えるの~。」

真紅「……………」

ローゼンメイデン愛蔵版 1 (愛蔵版コミックス)
11: 2009/03/16(月) 23:58:08.27 ID:BsJfOOHMO
蒼星石「フフ、それは面白そうだ。ぜひ僕も混ぜていただきたいね。」

ジュン「うおっ、蒼星石か。何処から入って来たんだよ。」

蒼星石「僕のピッキングテクがあれば、桜田家の玄関くらいは楽勝だね。」

ジュン「インターフォン鳴らす努力くらいはしてくれよ。」

ガラッ(居間の窓が開く音)

金糸雀「あだ名を考えるのは、ドール一の頭脳派、金糸雀様に任せるかしら。」

ジュン「翠星石、ドールってのは奇抜な登場をしないといけない決まりでもあるのか?」

翠星石「そんなルールは微塵もねーですよ。こいつらだけですぅ」

15: 2009/03/17(火) 00:03:46.60 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「まあ人数がいてダメになるものでもないし、早速「真紅のあだ名や愛称を決める会」の第一回会合を始めますか。」

雛苺「はじまりはじまりなの~。」パチパチ

真紅「ちょっと待ちなさい!その会議は私の意見は......」

ジュン(まるで聞こえないかの様に)「まずは蒼星石、一般的なあだ名の付け方について解説をして貰おうか。」

蒼星石「がってん承知。」


17: 2009/03/17(火) 00:10:02.83 ID:Uw+sUt+IO
蒼星石「じゃあ、あだ名が付くパターンについてだけど、基本的には......
   1.名前の一部からとる
   2.行動や容姿、性格からとる
   3.その他
じゃないだろうか。2は細分化しても良いかもしれないけどね」

ジュン「そんなものかな。取りあえず、【1】のパターンから考えてみようか。」


21: 2009/03/17(火) 00:15:08.63 ID:Uw+sUt+IO
翠星石「名前からですか。翠星石や蒼星石には縁遠い感じですぅ。」

蒼星石「そうだね。でも、雛苺の「ヒナ」や、金糸雀の「カナ」なんかはこのパターンだね。」

金糸雀「水銀燈は一部では「銀様」とか呼ばれているかしら。」

雛苺「きらきーはきらきーなの~。」

ジュン「なるほど。じゃあ、それらを踏まえて真紅の名前から考えてみようか。」

真紅「真紅で良いのに......」

30: 2009/03/17(火) 00:22:07.29 ID:Uw+sUt+IO
蒼星石「雛苺や金糸雀みたいにすると「シン」か。」

雛苺「他のドールに主役の座を取られそうな名前なの~。」

ジュン「人気一番の座はとっくに取られたけどな。」

翠星石「それに随分と男くせー響きがしやがるですぅ。」

金糸雀「じゃあ、水銀燈みたいにして「紅様」かしら?」

ジュン「べにさま......何だか語感が悪いなぁ。」

雛苺「じゃあ「赤様」にするの~。」

34: 2009/03/17(火) 00:28:14.78 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「それも無いな。取りあえず、他のドールっぽいあだ名はダメだな。他を考えないと。」

蒼星石「じゃあ、ベタに「しんくっく」なんてどうだい?」

翠星石「元の名前より長くなってるじゃねーですか。」

ジュン「いや、あだ名としてはアリだな。候補の一つにするか」

金糸雀「それじゃあ次のパターンに行くかしら。」

41: 2009/03/17(火) 00:34:14.66 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「正直、これは範囲が広過ぎるな。」

蒼星石「まあ言い換えれば、名前以外から本人をイメージしたものって事だね。」

ジュン「考えていたってしょうがないな。みんなで挙げて行こうか。」

翠星石・蒼星石・金糸雀・雛苺「はーい。」

真紅「..........」(部屋の角で体操座りをしている)

47: 2009/03/17(火) 00:39:33.22 ID:Uw+sUt+IO
蒼星石「ひんぬー。」

翠星石「小言ババァ。」

金糸雀「不人気......かしら。」

雛苺「げんこつお化けなの~。」

ジュン「筋肉ドール。」

水銀燈「ポンコツジャンクよぉ。」

真紅「ここは私への悪口大会なのだわ......シクシク」


52: 2009/03/17(火) 00:48:30.26 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「だわだわ......って水銀燈いつの間に来てたんだよ。」

水銀燈「窓から声がだだ漏れだったわよぉ。こんなに面白そうな事に参加しない訳にはいかないわよぉ。」

ジュン「しかしあれだな。この手のあだ名は言われる身になるとろくな物が無いな。」

金糸雀「確かにカナも「デコ」とか呼ばれたら傷つくかしら。」

蒼星石「そういえばジュン君も「口リコン」とか言われていたね。」

ジュン「ううっ、心の傷跡が開く........」

56: 2009/03/17(火) 00:53:30.21 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「しかし、このカテゴリからも一つは候補が欲しいな...」

真紅「もう...やめるのだわ......」

翠星石「うっさいです、この赤ダルマ!」

真紅「あ、赤ダルマですって!!!」

ジュン「お、それは良いな。候補に追加っと。」

雛苺「真紅はいつも真っ赤っかなのー。」

61: 2009/03/17(火) 01:03:11.13 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「で、蒼星石。この【その他】ってのは何なんだ?」

蒼星石「それが説明出来るなら、僕も苦労しないよ。まあ、その場のノリで全然関係ないあだ名がついたりするヤツだよ。」

ジュン「そういえば、小学校の頃「勇者」って呼ばれてる奴がいたな。」

金糸雀「何か凄い事でもしでかしたかしら?」

ジュン「いや、そいつが愛知県出身で語尾によく「だがん」をつけていたんだ。それで、だがん→ダガーン→伝説の勇者ダガーン→勇者、ってなったみたいなんだ。」

雛苺「無茶苦茶なの~。」

ジュン「子供の考えるあだ名なんて、そんなもんさ」


71: 2009/03/17(火) 01:13:31.24 ID:Uw+sUt+IO
金糸雀「でも、そんな急にブっとんだ連想は難しいかしら。」

ジュン「フフフ、そんな事もあろうかと......」

蒼星石「おや、何か用意があるのかな。」

ジュン「ジャーン。」

水銀燈「携帯電話と...和英辞書じゃないのぉ」

翠星石「それをどう使うつもりですか?」

雛苺「全然わかんないの~。」

真紅「嫌な予感がするのだわ......」


73: 2009/03/17(火) 01:26:42.20 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「実はこの会の直前に、某巨大掲示板に「ローゼンメイデンの真紅から連想するものって?」というスレを立てたんだ。」(注:架空のスレッドです)

蒼星石「なるほど、そこに書き込まれた事を連想のヒントにする訳だね。」

ジュン「フフフ、むしろこのスレの>>80をそのままあだ名候補にしようと思う。」(この>>80はこのスレの物を使用)

翠星石「これはえげつねー物になる予感がビンビンですぅ。」

ジュン「そして、この辞書は全部で1650Pある。この辞書を>>85の指定したページを開いて、そこにあった単語が真紅のあだ名候補になると言う訳だ。」(注:これもこのスレの>>85)

真紅「もう連想とか関係ないじゃない......」

87: 2009/03/17(火) 01:44:53.57 ID:Uw+sUt+IO
蒼星石「どれどれ、>>80は......」

ジュン「「ゲロしゃぶかフーミンかな…」。マサルさんネタか......」

金糸雀「フーミンは作中で使われてるから、「ゲロしゃぶ」かしら。」

真紅「ゲロしゃぶ.......オェッ」

翠星石「で、辞書の方はっと......」パラッ

雛苺「156Pなの~」

ジュン「随分と最初の方だな、最初の語句は......」

水銀燈「「うろ覚え」ねぇ。イマイチパッとしないわねぇ。」

ジュン「他の語句は......」


89: 2009/03/17(火) 01:57:55.40 ID:Uw+sUt+IO
水銀燈「「鱗」とか「浮気」ぐらいかしらねぇ、使えそうなのは。」

雛苺「浮気と言えばビXチなの~」

ジュン「どこでそんな言葉覚えたんだよ。」

翠星石「しっかしただビXチって言うのも面白くねーですよ。」

蒼星石「じゃあ、「赤ビXチ」っていうのはどうかな?」

ジュン「良いだろう。採用しようか。」

真紅「私はそんなに尻の軽い女じゃ無いのだわ......ううっ、ヒック」


93: 2009/03/17(火) 02:04:44.92 ID:Uw+sUt+IO
ジュン「さて、こうして幾つかの候補が出揃った訳だけれども......」

蒼星石「問題はどうやって決めるかだね。」

水銀燈「流石にこの人数で多数決も無いわよねぇ。」

金糸雀「真紅に呼び掛けて、一番反応したヤツが良いのじゃないかしら。」

翠星石「そいつは、グッド...」

雛苺「アイデアなの~。」

翠星石「人のセリフを盗るんじゃねーです、このチビ苺!」

ガラガラッ(玄関が開く音)

ジュン「あれ、ねーちゃんが帰って来たのかな......」


95: 2009/03/17(火) 02:10:08.63 ID:Uw+sUt+IO
のり「ただいまー。」

真紅「の、のり......」

雛苺「のりおかえりなの~。」

のり「あらあら、みんなそろってどうしたのかしら。」

ジュン「いやぁ、実はね......」

真紅「のり~、うわぁぁぁぁん。」

のり「あら、珍しいわね。真紅ちゃんどうしたの?」

真紅「かくかくしかじか......」

96: 2009/03/17(火) 02:18:58.47 ID:Uw+sUt+IO
のり「なるほど、私のいない間にそんな事があったのね。」なでなで

真紅「そうなのだわ、うぅ....ぐすん。」

ジュン(ヤバい、これはねーちゃんのハイパー説教タイムの始まりか......)

のり「私はね、あだ名っていうのは自然に付く物であって、こういう風に付ける物ではないと思うの。」

蒼星石(さすがのりさん。場の空気を読まない正論だね。)

のり「呼ばれる方も呼ぶ方もそうやって出来たあだ名なら、呼ばれても自然だと思うの。」

99: 2009/03/17(火) 02:32:35.08 ID:Uw+sUt+IO
真紅(流石はのりなのだわ。そのままこの下らない会議を解散に持って行くのだわ。)

翠星石「でも、のりの言い方だとあだ名を付ける事には反対してない感じなのですぅ。」

のり「そうね。実は私、前から心の中で真紅ちゃんをあだ名で呼んでいたの。それでどうかしら?」

真紅「ぐすっ、もうそれで良いのだわ......」

水銀燈「あらぁ、抵抗する気もなくなったのかしら。随分と素直ねぇ。」

真紅(ゲロしゃぶや赤ビXチにされるくらいなら、のりのあだ名を選ぶのだわ。)

のり「あらあら、嬉しい事言ってくれるじゃないの、「不人気」ちゃん。」

真紅「ふ.....にん..........き......」ブクブク、バタン!

雛苺「きゃーっ、不人気が泡を吹いて倒れたの~!」

のり「あらあら、しょうがないわねぇ。」


~~~~~おしまい~~~~~


101: 2009/03/17(火) 02:34:56.89 ID:0j+MU+6i0
結局不人気か

102: 2009/03/17(火) 02:35:29.62 ID:QUJwgYGZP
( ;∀;)

103: 2009/03/17(火) 02:35:57.16 ID:OoPfobcoO
まあ不人気だからな

107: 2009/03/17(火) 02:42:24.56 ID:Uw+sUt+IO
思い付きで立てたスレにお付き合い頂き、ありがとう御座いました。

結局不人気に落ち着きましたが、自分の中で真紅は一二を争うドールです。可愛いから弄りたかったのです。

ではまたいつか

引用: ジュン「真紅のあだ名を考えようと思う。」