1: 2009/03/16(月) 11:50:05.09 ID:jEpOAakX0
真紅「悔しいのだわ、悔しいのだわ」

真紅「何で私は人気がないのだわ」

真紅「主人公なのに。なんで脇役の方が人気が高いのだわ」

薔薇水晶「元気を出して下さい」

雪華綺晶 「赤薔薇のお姉様…、ガンバ…」

真紅「あなた達に慰められたくないのだわ」

真紅「無人気の分際で私に話しかけないで頂戴」



ローゼンメイデン愛蔵版 1 (愛蔵版コミックス)
2: 2009/03/16(月) 11:53:51.21 ID:jEpOAakX0
薔薇水晶「そんな、ひどい」

雪華綺晶「……シネ」

真紅「大体、あなた達そっくりすぎるのだわ」

真紅「双子でもないのに」


4: 2009/03/16(月) 11:57:43.04 ID:jEpOAakX0
真紅「ああー、むかつくのだわ」

真紅「あなた達の辛気くさい顔を見るだけで、余計、気が滅入るのだわ」

薔薇水晶「辛気くさくなんてないです!」

雪華綺晶「私は明るい……」

7: 2009/03/16(月) 12:00:38.12 ID:jEpOAakX0
真紅「そもそも何であなた達がここにいるのよ!」

薔薇水晶「遊びに来たんです」

雪華綺晶「私が来たいから来た…、私は自由…、誰にも縛られない……」

9: 2009/03/16(月) 12:03:28.85 ID:jEpOAakX0
真紅「雪華綺晶、あなた本来は幽霊みたいな体でしょ?」

真紅「何で、実体化してるのだわ?」

雪華綺晶「細かいことを気にするな……、ばばあ」

薔薇水晶「ちょ、ちょっと、雪華綺晶!」


13: 2009/03/16(月) 12:06:36.36 ID:jEpOAakX0
真紅「い、言うに事欠いて、ば、ばばあですって!?」

雪華綺晶「少なくとも私の方が後に作られた……、年増……」

薔薇水晶「雪華綺晶!お願いだから謝って!ほら、すごい顔で睨んでる!」

16: 2009/03/16(月) 12:09:54.33 ID:jEpOAakX0
真紅「ふん!いくらわめいたところで、私の人気はあなた達より上なのだわ!」

真紅「もう一度、言ってやるのだわ。私の方がに・ん・き・も・の!なのだわ!」

薔薇水晶(……)

雪華綺晶「それはどうかな…」

20: 2009/03/16(月) 12:13:44.90 ID:jEpOAakX0
真紅「どういうこと!?」

雪華綺晶「あなたには愛称がない…」

薔薇水晶「あ、愛称?」

23: 2009/03/16(月) 12:18:07.30 ID:jEpOAakX0
雪華綺晶「私と薔薇水晶にはある…」

雪華綺晶「ばらしーときらきーという…」

真紅「ぐぐぐ」

雪華綺晶「まいったか…、不人気…」

薔薇水晶「お願い!雪華綺晶!これ以上、挑発しないで!」

24: 2009/03/16(月) 12:22:47.87 ID:jEpOAakX0
雪華綺晶「やーい…やーい…、赤だるま…」

薔薇水晶「胃が痛くなってきた。帰りたい」

真紅「違うのだわ!愛称がないのはただ、私の名前が短いからなのだわ!」

25: 2009/03/16(月) 12:30:06.86 ID:jEpOAakX0
真紅「大体、あなた達の名前は難しすぎるのだわ!」

真紅「浮いているのだわ!薔薇水晶はまだ読めるけど」

真紅「雪華綺晶なんて漢字検定一級でも読めないのだわ!」

真紅「当て字にすらなってないのだわ!」

真紅「空気の金糸雀ですら読みを入力すれば変換されるっていうのに!」

雪華綺晶「ちくしょう…、ちくしょう…」

金糸雀「……」

薔薇水晶「 !? 」

29: 2009/03/16(月) 12:34:19.93 ID:jEpOAakX0
金糸雀「空気で悪かったかしら…」

真紅「す、姿が見えないのに声が聞こえる!」

雪華綺晶「幽霊…、恐い…」ブルブル

薔薇水晶「二人とも……」

金糸雀「カナは怒るべきかしら?泣くべきかしら?」


30: 2009/03/16(月) 12:39:31.25 ID:jEpOAakX0
金糸雀「辛いかしら、悔しいかしら」

真紅「あれ、声も聞こえなくなったのだわ」

雪華綺晶「良かった…、いなくなった…」

金糸雀「むきーーーーかしらーーーー!!」

薔薇水晶「わ、私には見えてますよ」

32: 2009/03/16(月) 12:45:40.46 ID:jEpOAakX0
金糸雀「薔薇水晶!あなただけが味方かしら!」

金糸雀「あなたの胸で泣かせて欲しいかしら!」

金糸雀「うああーーーーーーーーーん」

薔薇水晶(な、涙とよだれと鼻水が…、ばっちぃ)

金糸雀 チーーーン!

薔薇水晶(私の服でハナをかみやがった…)

33: 2009/03/16(月) 12:49:41.35 ID:jEpOAakX0
真紅「冗談なのだわ、金糸雀」

雪華綺晶「ぷぷ…、わろす…」

金糸雀「カナの心は傷ついたのかしらー」

薔薇水晶(うう…、染みこんできた…、気持ち悪いよぅ)

36: 2009/03/16(月) 12:57:50.47 ID:jEpOAakX0
真紅「そういえば、私にもしんくっくという愛称があったのだわ」

真紅「やはり、私は人気があるのだわ」

薔薇水晶「あの、私それ初めて聞きました、本当にあるんですか?」

金糸雀「カナも聞いたことないかしらー」

真紅「あるわよ!使われているのだわ!」

雪華綺晶「私はある…」

真紅(意外なところから助け舟が来たのだわ)

真紅(でも、あなたが私の愛称は無いって言わなかったかしら?)

真紅「そうでしょう、やっぱり私は正しいのだわ」

45: 2009/03/16(月) 13:04:06.33 ID:jEpOAakX0
雪華綺晶「ただ…」

真紅「ただ?」

雪華綺晶「使われているのは『真紅萌えスレ』内でのみ…」

雪華綺晶「他のローゼンスレでの使用率は皆無に等しい…」

雪華綺晶「知ってる人は少ない…」

真紅「そんなことはないのだわ!SSの蒼星石の変Oっぷりぐらい」

真紅「知れ渡っているのだわ!だわわ!」

54: 2009/03/16(月) 13:11:17.34 ID:jEpOAakX0
真紅「しかし、なんだかんだで、ここは居心地がいいのだわ」

薔薇水晶「そうなんですか?」

真紅「だってあなた達は無人気トリオなのだもの」

真紅「無人気に不人気だと言われても平気なのだわ!」

金糸雀「きぃぃぃぃーーー、むかつくかしらーーー!」

雪華綺晶「許さない…、絶対に許さない…」

59: 2009/03/16(月) 13:17:12.15 ID:jEpOAakX0
真紅「それに設定もなってないやつもいるのだわ」

真紅「好物くらいきちんと持つのだわ、私の紅茶好きみたいに」

金糸雀「カナの好物は卵焼きかしらー!」

雪華綺晶「私の好物は…桃薔薇のお姉様…?」

薔薇水晶「……」

薔薇水晶「私には何もない…」

65: 2009/03/16(月) 13:24:40.47 ID:jEpOAakX0
薔薇水晶「わたしはだめな子なんですか?」

真紅「そもそも、あなたはローゼンメイデンですらないのだわ」

真紅「所詮は模造品なのだわ!だーわっわっわっわっわ!」

薔薇水晶「う…うう……」

69: 2009/03/16(月) 13:30:51.26 ID:jEpOAakX0
薔薇水晶「ひっぐ…えっぐ…うあーーん」ぽろぽろ

雪華綺晶「なーかせた……、なーかせた……」

雪華綺晶「真紅がばらしーなーかせた…、お父様ーにいってやろ…」

金糸雀「真紅ひどいかしら、薔薇水晶に謝るかしらー」

真紅「わ、わるかったのだわ、薔薇水晶。謝るのだわ」

雪華綺晶「だめだ…、氏をもって償え…」

73: 2009/03/16(月) 13:38:22.07 ID:jEpOAakX0
真紅「雪華綺晶!なんであなたが答えるのだわ!」

雪華綺晶「私は薔薇水晶とつーかーの仲…」

雪華綺晶「薔薇水晶が考えることは分かる…」

薔薇水晶「うう……ううう……」ぽろぽろ


金糸雀「薔薇水晶、カナの胸で泣いて良いかしら」

雪華綺晶「今、薔薇水晶はこう思ってる…」

雪華綺晶「許して欲しいならローザミスティカを雪華綺晶に渡せと…」

76: 2009/03/16(月) 13:49:20.80 ID:jEpOAakX0
真紅「それは嘘なのだわ!雪華綺晶!それはあなたの願いでしょう!」

雪華綺晶「ばらしーの願いは私の幸せ…、私の願いは私の幸せ…」

真紅「なんなのだわ!そのジャイアンみたいな言葉は!」

金糸雀(薔薇水晶、すごい涙かしら、あ…濡れちゃうかしら……)

金糸雀(ああ、もうこんなになっちゃってるかしら…、カナの服が)

薔薇水晶「えーーん」

79: 2009/03/16(月) 13:59:06.38 ID:jEpOAakX0
真紅「というか、雪華綺晶。あなたはローザミスティカを」

真紅「欲しがっていなかったじゃない!」

雪華綺晶「だから、私の願いはあなたの氏…」

雪華綺晶「アホ薔薇のお姉様が動かなくなればそれでいい…」

真紅「面と向かってなんてやつなのだわ!」

金糸雀「うああ、薔薇水晶の涙でカナの体が溶けてきたかしらー!」

薔薇水晶「くすん…だって、私の涙は強酸なんですもの」

雪華綺晶「私は帰る……、二度と会うことはないだろう……不人気よ…」

雪華綺晶「さらばじゃ……」

真紅「待ちなさい……」

金糸雀「わぁ、お肌がつるつるになったかしら」

82: 2009/03/16(月) 14:03:42.01 ID:jEpOAakX0
真紅「うーん、うーーん、ハッ!」

真紅「……ひどい夢をみたのだわ…」

真紅「しゃべり方のおかしい薔薇水晶と雪華綺晶と罵り会う夢だなんて…」

真紅「あと…、誰かいたような気がするけど忘れてしまったのだわ」

真紅「それにしても、私の性格はあんなにひどくは無いのだわ」

真紅「ふぅ、寝直すとするのだわ」

-fin-

84: 2009/03/16(月) 14:06:07.80 ID:jEpOAakX0
gdgdになっちゃいました。ごめんなさい。
ばいちゃ!

引用: 真紅「不人気だと言われても平気なのだわ」