6: 2014/01/01(水) 18:24:33 ID:NMJkDW5A

少し浮かんだので、載せさせて貰いますね



ライナー「モテ期が来た」

ベルトルト「へぇ、羨ましいね」

ライナー「今日は5人もの女の子に声を掛けられたんだ」

ベルトルト「そうなんだ」

ライナー「まずミカサ」

ベルトルト「ミカサ?……意外だね」

ライナー「あぁ、俺も予想だにしなかった」

ベルトルト「――ちなみに内容は?」

ライナー「エレンが今日、どの様に目が覚めたのか」

ベルトルト「…………」

ライナー「どうした?」
進撃の巨人マガジン15周年号 (週刊少年マガジンコミックス)
7: 2014/01/01(水) 18:27:16 ID:NMJkDW5A

ベルトルト「う、うん――まぁいいや」

ライナー「どうせモテとは違うと思ったんだろう?」

ベルトルト「よくわかったね」

ライナー「俺だって普通の感覚は理解できる」

ベルトルト「そう、だったらわかるよね――それはモテじゃないって」

ライナー「でも投げ飛ばされなかったんだ、十分にモテだ」

ベルトルト「あぁ……うん、君の普段の扱いは酷いもんね」

8: 2014/01/01(水) 18:28:00 ID:NMJkDW5A

ライナー「次にミーナだ」

ベルトルト「へぇ」

ライナー「恋愛に対する好みについて聞かれた」

ベルトルト「それは脈ありかも」

ライナー「最後に、女性がタイプなのか男性がタイプなのかと聞かれたが」

ベルトルト「…………」

ライナー「女性が好みだと言うと、何故かがっかりされたよ」

ベルトルト「女性が好みと言われてがっかりされた時点で、それはモテじゃないよ」

9: 2014/01/01(水) 18:29:10 ID:NMJkDW5A

ライナー「次はサシャ」

ベルトルト「当ててみよう、パンを下さいと言われた」

ライナー「流石にそれは俺もモテにカウントせんさ、勉強を教えてくれと言われたんだ」

ベルトルト「はずれだったか、ちょっと悔しい」

ライナー「あぁ、と頷いた隙にパンが無くなっていたがな」

ベルトルト「…………」

ライナー「落としたわけじゃないと思ったんだが」

ベルトルト「ライナー……君は、もう」

ライナー「…………」

ベルトルト「気付いているんだろ?」

ライナー「――次はアニだ」

ベルトルト「!?」

10: 2014/01/01(水) 18:31:19 ID:NMJkDW5A

ライナー「アニに関しては今までの曖昧な態度とは違うぞ、後ろから抱き着かれた」

ベルトルト「ライナー、僕達とアニの関係は…」

ライナー「わかっている、誰にも見られていない」

ベルトルト「……それならいいけれど」

ライナー「納得していなさそうだが」

ベルトルト「――放っておいてくれ」

ライナー「そうか」

ベルトルト「それでどうなったんだい?」

ライナー「椅子に座っている時に、後ろから抱き着かれただけだったんだが」

ベルトルト「それだけ?」

ライナー「そう言えば、なんか耳の裏や首の裏に息がかかっていた様な」

ベルトルト「…………」

ライナー「あれはなんだったんだろうな」

ベルトルト「さぁ、そこあたりからアニの落ち着く匂いでも出ていたんじゃないの」

11: 2014/01/01(水) 18:32:54 ID:NMJkDW5A

ライナー「最後にユミル」

ベルトルト「当ててみよう、クリスタに近づくなと言われた」

ライナー「……あたりだ」

ベルトルト「ライナーそれ、モテじゃない」

ライナー「まぁそれは導入部分だ」

ベルトルト「そう」

ライナー「…………」

ベルトルト「ライナー?」

ライナー「その後に思いっきり腹パンされた」

ベルトルト「…………」

ライナー「これはモテじゃないな」

ベルトルト「うん、モテじゃないね」

12: 2014/01/01(水) 18:35:31 ID:NMJkDW5A

ユミル「あー!!もうっむしゃくしゃするー!」ガシガシ

クリスタ「あ、ユミル。もう、どこに行っていたの?」

ユミル「――ライナーを殴ってきた」

クリスタ「え!?」

ユミル「ゆむも言わずにな」

クリスタ「……ユミル」

ユミル「そ、そんな瞳で見るなよクリスタ!――だ、だってよぉ」

クリスタ「他には余計な事、言ってないわよね」

ユミル「……言ってねぇよ」

クリスタ「本当に?」

ユミル「本当に本当だ」

クリスタ「嘘は言ってない?」

ユミル「私がお前に嘘をつく訳ないだろ」

クリスタ「けっこうついているじゃない」

ユミル「それは言ってくれるな」

13: 2014/01/01(水) 18:38:15 ID:NMJkDW5A

クリスタ「もう……でも、好きよユミル」

ユミル「あぁ、私も好きだぞクリスタ」



ユミル(でもお前が愛しているのはライナーなんだよな。くそっ、もう一回殴っておけばよかった)

ユミル(……大人気なく牽制しちまったけれど。いつかお前はあいつを射止めちまうんだろうな)

ユミル(ああぁ!もったいない!あいつにクリスタはもったいないいぃ!)



クリスタ「ユミル、ちょっと痛い」

ユミル「あ――あぁすまん、クリスタ」

クリスタ「ふふ、許してあげる」

ユミル「クリスタぁあ!!」ダキッ





ライナーの【モテ期?の話】

引用: 【進撃】お年玉企画SSS交換会場