610: 2014/10/02(木) 22:07:29.80 ID:bhjYue1u0
611: 2014/10/02(木) 22:08:00.99 ID:bhjYue1u0
――――鎮守府、多目的ホール。
「――それでは、これより“真・鎮守府お嬢決定戦”を始めたいと思います。司会は私、三日月と」
「望月でーす。よし、あたしの仕事終わり」
「そんな訳無いでしょ、最後まで真面目に司会やって」
「だっるー……」
「始めに、自薦もしくは他薦によりエントリーされた皆さんに入場してもらいます」
「じゃあ入ってー」
「まずはエントリーNo.1、熊野嬢。神戸生まれのお洒落な重巡と言いつつ、ドラム缶をこよなく愛するお茶目さがポイントです」
「ちょっと、紹介が酷くありませんこと?」
――それ、鈴谷が考えたんだよー。
「続きまして、エントリーNo.2、三隈嬢。正統派系のお嬢様な雰囲気からは考えられない衝突癖がポイントです」
「わざとじゃありませんのよ?」
――嘘だっ!
「続いてエントリーNo.3、暁嬢。背伸びをしてレディーだと言い張り、周囲から微笑ましい目で見られている様は、ある意味世間知らずなお嬢と言えなくもない?」
「ちょっと、何で暁だけ疑問系なのよ!」
――まぁ、そうなるな。
「続いてエントリーNo.4、綾波嬢。そのぷにぷにほっぺに癒されたい男性は数知れず、天性の方向音痴もチャームポイントの一つです。――あれ、綾波さんは?」
「保護者が捜索中だってさ」
――間に合った! ほら、早く行って!
「遅れちゃいましたー」
「き、気を取り直しまして、エントリーNo.5、初春嬢。気品漂うその立ち居振舞いは、平安時代の姫を連想させます」
「妾だけ普通な紹介でつまらぬのぅ」
――寝起きはそんなに良くなっ!?
「すまぬな子日、手が滑ってしもうたわ」
「望月、はい」
「めんどくさ……あーっと、エントリーNo.6、飛鷹嬢。先日の十二単が印象的な、酒瓶を持たなきゃお嬢系」
「何を飲もうが私の勝手でしょ」
――そうだそうだー。
「次、エントリーNo.7、ビスマルク嬢。ドイツが誇る超ド級構ってちゃん、別名“大きな暁”」
「コレを書いたのは誰! 名乗り出なさい!」
――何? どこか違った?
「ほっといて次、エントリーNo.8、金剛嬢。ティータイムをこよなく愛し、お茶を飲む以外何もしないぐうたら系お嬢」
「ぐうたらなんてしてないヨ!?」
――金剛姉様も比叡姉様の面倒をちゃんと見てください。
「――それでは、これより“真・鎮守府お嬢決定戦”を始めたいと思います。司会は私、三日月と」
「望月でーす。よし、あたしの仕事終わり」
「そんな訳無いでしょ、最後まで真面目に司会やって」
「だっるー……」
「始めに、自薦もしくは他薦によりエントリーされた皆さんに入場してもらいます」
「じゃあ入ってー」
「まずはエントリーNo.1、熊野嬢。神戸生まれのお洒落な重巡と言いつつ、ドラム缶をこよなく愛するお茶目さがポイントです」
「ちょっと、紹介が酷くありませんこと?」
――それ、鈴谷が考えたんだよー。
「続きまして、エントリーNo.2、三隈嬢。正統派系のお嬢様な雰囲気からは考えられない衝突癖がポイントです」
「わざとじゃありませんのよ?」
――嘘だっ!
「続いてエントリーNo.3、暁嬢。背伸びをしてレディーだと言い張り、周囲から微笑ましい目で見られている様は、ある意味世間知らずなお嬢と言えなくもない?」
「ちょっと、何で暁だけ疑問系なのよ!」
――まぁ、そうなるな。
「続いてエントリーNo.4、綾波嬢。そのぷにぷにほっぺに癒されたい男性は数知れず、天性の方向音痴もチャームポイントの一つです。――あれ、綾波さんは?」
「保護者が捜索中だってさ」
――間に合った! ほら、早く行って!
「遅れちゃいましたー」
「き、気を取り直しまして、エントリーNo.5、初春嬢。気品漂うその立ち居振舞いは、平安時代の姫を連想させます」
「妾だけ普通な紹介でつまらぬのぅ」
――寝起きはそんなに良くなっ!?
「すまぬな子日、手が滑ってしもうたわ」
「望月、はい」
「めんどくさ……あーっと、エントリーNo.6、飛鷹嬢。先日の十二単が印象的な、酒瓶を持たなきゃお嬢系」
「何を飲もうが私の勝手でしょ」
――そうだそうだー。
「次、エントリーNo.7、ビスマルク嬢。ドイツが誇る超ド級構ってちゃん、別名“大きな暁”」
「コレを書いたのは誰! 名乗り出なさい!」
――何? どこか違った?
「ほっといて次、エントリーNo.8、金剛嬢。ティータイムをこよなく愛し、お茶を飲む以外何もしないぐうたら系お嬢」
「ぐうたらなんてしてないヨ!?」
――金剛姉様も比叡姉様の面倒をちゃんと見てください。
612: 2014/10/02(木) 22:08:29.21 ID:bhjYue1u0
「次ー、エントリーNo.9、榛名嬢。騙しやすそう騙されやすそう、どんなことにでも大丈夫と笑顔で答える素直さがポイント」
「榛名も断る時は断ります」
――私のデータによると、大丈夫ですが口癖なだけね。
「次、エントリーNo.10、比叡嬢。世間知らずとかそんな次元を超越した料理の数々。その中から産まれた絶品カレーは、奇跡の産物なのかもしれない。気合いの入った暴走元気系お嬢」
「気合い! 入れて! 行きます!」
――比叡さん、頑張きゃあっ!
――白露ー!?
「誰か白露にバケツ、ラストー、エントリーNo.11、大鯨嬢。間宮食堂で働くほんわか系な彼女。しかし、瑞鳳とは九九艦爆と天山の可愛さについて熱い議論を交わしたこともある艦載機ラブ勢だ」
「天山が一番可愛いです」
――九九艦爆の脚!
「あーい、コレで全員だよ」
「続いて審査員の三人をご紹介します。まずは当然この方、司令官です」
「仕事に早く戻らせろ」
「続いてはくじ引きで決定したこの方です」
「お嬢の意味を考えさせられる面々ね……」
「最後はこの方、お艦ofお艦、鳳翔さんです」
「ふふ、よろしくお願いします」
「それでは司令官が早く戻りたいと仰っているので、早速審査の方に移りたいと思います」
「あーい、三人とも紙に番号書いたらこっち渡してー」
「――はい、それでは発表致します。見事に全票を獲得し、鎮守府お嬢決定戦を制したのは――熊野さんです!」
「まぁ、当然の結果ですわね」
「お三方、理由をお聞かせ頂けますでしょうか?」
「レストランのドリンクバーで厨房までもらいに行くのは熊野ぐらいだ」
「ハンバーガーを食べに行って、席に座って店員が来るのを待ってたって聞いたわ」
「たこ焼きにフォークが付いてないって言ったそうね」
「なっ!? ど、どういうことですの!?」
「親しみやすいってことだ」
「鈴谷に騙され過ぎね」
「おめでとうございます、熊野」
「す、素直に喜べませんわ……」
「それではこれにて“真・鎮守府お嬢決定戦”を終わりたいと思います」
「撤収ー」
――――良かったじゃん熊野、満場一致だったよ。
――――世間知らずナンバーワンと言われて嬉しい訳ありませんわ!
――――ほら、トッポでも食べて機嫌直しなって。
――――……イチゴ味はありますの?
「榛名も断る時は断ります」
――私のデータによると、大丈夫ですが口癖なだけね。
「次、エントリーNo.10、比叡嬢。世間知らずとかそんな次元を超越した料理の数々。その中から産まれた絶品カレーは、奇跡の産物なのかもしれない。気合いの入った暴走元気系お嬢」
「気合い! 入れて! 行きます!」
――比叡さん、頑張きゃあっ!
――白露ー!?
「誰か白露にバケツ、ラストー、エントリーNo.11、大鯨嬢。間宮食堂で働くほんわか系な彼女。しかし、瑞鳳とは九九艦爆と天山の可愛さについて熱い議論を交わしたこともある艦載機ラブ勢だ」
「天山が一番可愛いです」
――九九艦爆の脚!
「あーい、コレで全員だよ」
「続いて審査員の三人をご紹介します。まずは当然この方、司令官です」
「仕事に早く戻らせろ」
「続いてはくじ引きで決定したこの方です」
「お嬢の意味を考えさせられる面々ね……」
「最後はこの方、お艦ofお艦、鳳翔さんです」
「ふふ、よろしくお願いします」
「それでは司令官が早く戻りたいと仰っているので、早速審査の方に移りたいと思います」
「あーい、三人とも紙に番号書いたらこっち渡してー」
「――はい、それでは発表致します。見事に全票を獲得し、鎮守府お嬢決定戦を制したのは――熊野さんです!」
「まぁ、当然の結果ですわね」
「お三方、理由をお聞かせ頂けますでしょうか?」
「レストランのドリンクバーで厨房までもらいに行くのは熊野ぐらいだ」
「ハンバーガーを食べに行って、席に座って店員が来るのを待ってたって聞いたわ」
「たこ焼きにフォークが付いてないって言ったそうね」
「なっ!? ど、どういうことですの!?」
「親しみやすいってことだ」
「鈴谷に騙され過ぎね」
「おめでとうございます、熊野」
「す、素直に喜べませんわ……」
「それではこれにて“真・鎮守府お嬢決定戦”を終わりたいと思います」
「撤収ー」
――――良かったじゃん熊野、満場一致だったよ。
――――世間知らずナンバーワンと言われて嬉しい訳ありませんわ!
――――ほら、トッポでも食べて機嫌直しなって。
――――……イチゴ味はありますの?
621: 2014/10/03(金) 22:50:24.64 ID:ZK4JY1rz0
・青葉『取材を忘れてカメラを片手に』、投下します
622: 2014/10/03(金) 22:50:57.03 ID:ZK4JY1rz0
――――鎮守府近くの山。
「司令官司令官、ほら見てください! あそこに珍しい花が咲いてますよ!」
「あぁ……花、花な……ふぅ……」
「何かあっちに変わった形のキノコも――って聞いてますか司令官」
「青葉、頼む、ペースを、落とせ……」
「コレでも青葉的にはスローペースです」
「ベリースローで頼む……」
「スゥロォオォペェエェス?」
「すまん、突っ込む気力が無い」
「――もしかして、ご迷惑でしたか?」
「何回も言わせんな、嫌なら来ない」
「なら安心ですね、さぁどんどん行きましょう」
「いや、迷惑じゃないが体力的にキツいのは――」
――早く来ないと置いてっちゃいますよー?
(……帰りに湿布と栄養ドリンク買って帰るか)
「司令官司令官、ほら見てください! あそこに珍しい花が咲いてますよ!」
「あぁ……花、花な……ふぅ……」
「何かあっちに変わった形のキノコも――って聞いてますか司令官」
「青葉、頼む、ペースを、落とせ……」
「コレでも青葉的にはスローペースです」
「ベリースローで頼む……」
「スゥロォオォペェエェス?」
「すまん、突っ込む気力が無い」
「――もしかして、ご迷惑でしたか?」
「何回も言わせんな、嫌なら来ない」
「なら安心ですね、さぁどんどん行きましょう」
「いや、迷惑じゃないが体力的にキツいのは――」
――早く来ないと置いてっちゃいますよー?
(……帰りに湿布と栄養ドリンク買って帰るか)
623: 2014/10/03(金) 22:51:36.12 ID:ZK4JY1rz0
――――山頂付近。
「も、もう動けん……」
「たまにはちゃんと運動しないとブクブク太っちゃいますよ?」
「残念ながら太りにくい体質でな」
「今、一部の重巡を司令官が敵に回しちゃった気がします」
「言わなきゃいいだけの話だ」
「青葉、LINEに書いちゃいました」
「何で山頂に電波来てんだよ!? ってかそんなもん書くな!」
「冗談ですよ、青葉も太らない体質ですし」
「そりゃあんだけ動けば太らんだろ」
「――司令官」
「何だ?」
「はい、チーズ」
「っ!? コラ青葉、撮るならちゃんと先に言え」
「司令官の慌てた顔、頂いちゃいました」
「お前なぁ……」
「写真って良いですよね。見れば思い出がパッと蘇っちゃいます」
「氏ぬほど疲れた記憶が鮮明に思い出される訳か」
「そこは青葉と一緒で楽しかったって書き換えといて下さい」
「分かった、カメラ構えて子供みたいにはしゃぐ青葉が可愛かったって書き換えといてやるよ」
「っ……不意打ちは卑怯ですよ、もう」
「も、もう動けん……」
「たまにはちゃんと運動しないとブクブク太っちゃいますよ?」
「残念ながら太りにくい体質でな」
「今、一部の重巡を司令官が敵に回しちゃった気がします」
「言わなきゃいいだけの話だ」
「青葉、LINEに書いちゃいました」
「何で山頂に電波来てんだよ!? ってかそんなもん書くな!」
「冗談ですよ、青葉も太らない体質ですし」
「そりゃあんだけ動けば太らんだろ」
「――司令官」
「何だ?」
「はい、チーズ」
「っ!? コラ青葉、撮るならちゃんと先に言え」
「司令官の慌てた顔、頂いちゃいました」
「お前なぁ……」
「写真って良いですよね。見れば思い出がパッと蘇っちゃいます」
「氏ぬほど疲れた記憶が鮮明に思い出される訳か」
「そこは青葉と一緒で楽しかったって書き換えといて下さい」
「分かった、カメラ構えて子供みたいにはしゃぐ青葉が可愛かったって書き換えといてやるよ」
「っ……不意打ちは卑怯ですよ、もう」
624: 2014/10/03(金) 22:52:06.13 ID:ZK4JY1rz0
――――青葉も撮ってやる、カメラ貸せ。
――――遠慮します。
――――逃げるな、おとなしく撮られろ!
――――青葉は撮るのは好きでも、撮られるのは苦手って前にも言ったじゃないですかー!
――――遠慮します。
――――逃げるな、おとなしく撮られろ!
――――青葉は撮るのは好きでも、撮られるのは苦手って前にも言ったじゃないですかー!
633: 2014/10/04(土) 08:43:45.45 ID:zCerf5Lw0
・卯月『ウサギ美味しいぴょん』
・加賀『頭脳、ですか?』
・電響『拾った』
・ヲーちゃんとながもん『深海悽艦等に私が心奪われるはずがーー』
・時津風『しれぇー!』
以上五本でお送りします
・加賀『頭脳、ですか?』
・電響『拾った』
・ヲーちゃんとながもん『深海悽艦等に私が心奪われるはずがーー』
・時津風『しれぇー!』
以上五本でお送りします
638: 2014/10/04(土) 23:09:48.41 ID:zCerf5Lw0
・卯月『ウサギ美味しいぴょん』、投下します
639: 2014/10/04(土) 23:10:46.11 ID:zCerf5Lw0
――――提督執務室。
「だからうーちゃんを食べるぴょん」
「意味も分からず言ってるだろお前。それと正しい歌詞は、“兎美味しい”じゃなくて“兎追いし”だ」
「細かいこと気にしてたらハゲるぴょん」
「卯月、カチカチ山って知ってるか?」
「うーちゃん浮くから大丈夫でぇーす」
「待ってろ、唐辛子を磨り潰して背中に塗ってやる」
「全国うーちゃん愛護法に引っかかるぴょん」
「誰がそんなもん作るかよ」
「元帥ぴょん」
「……納得出来ちまうのが恐ろしいな」
「それより早くうーちゃんと遊ぶぴょん」
「コレ書き終わったら、この前みたいなの以外なら遊んでやる」
「“睦月型パンツ当てクイズ”は面白くなかったぴょん?」
「面白いわけあるか! 加賀にあんな冷たい目向けられたの初めてだったんだからな……」
「じゃあ今日はにらめっこでいいでぇーっす」
「普通のか?」
「にらめっこに普通以外ってあるぴょん?」
「多分無いな――よし、終わった」
「じゃあ早速やるぴょん」
(この歳でにらめっこってのもかなり恥ずかしいが、変な遊びに付き合わされるよりはマシか……)
「にらめっこしましょーあっぷっ――」
――ちゅっ。
「っ!? お前何やってんだ!」
「うーちゃんが美味しいかどうか味見させてあげたんだぴょん」
「あのなぁ……ん? どうした卯月、顔赤いぞ?」
「な、何でもないぴょんぷっぷくぷー!」
「コラ逃げるな、熱あるか確認するから」
「ボーマンカン! うーちゃんゲッコーチョー!」
「訳が分からん、いいから大人しくしろ」
「あぅー……」
「熱は――無いな。しんどかったりダルかったりするか?」
「……司令官」
「何だ?」
「卯月とずっと、ずーっと遊んでくれる?」
「普通の遊びなら、何時でも付き合ってやるさ」
「――司令官、大好きぴょん!」
(何だか良く分からんが、元気の様だし、まぁいいか)
「じゃあ次はお医者さんごっこするぴょん」
「それのどこが普通だー!」
「だからうーちゃんを食べるぴょん」
「意味も分からず言ってるだろお前。それと正しい歌詞は、“兎美味しい”じゃなくて“兎追いし”だ」
「細かいこと気にしてたらハゲるぴょん」
「卯月、カチカチ山って知ってるか?」
「うーちゃん浮くから大丈夫でぇーす」
「待ってろ、唐辛子を磨り潰して背中に塗ってやる」
「全国うーちゃん愛護法に引っかかるぴょん」
「誰がそんなもん作るかよ」
「元帥ぴょん」
「……納得出来ちまうのが恐ろしいな」
「それより早くうーちゃんと遊ぶぴょん」
「コレ書き終わったら、この前みたいなの以外なら遊んでやる」
「“睦月型パンツ当てクイズ”は面白くなかったぴょん?」
「面白いわけあるか! 加賀にあんな冷たい目向けられたの初めてだったんだからな……」
「じゃあ今日はにらめっこでいいでぇーっす」
「普通のか?」
「にらめっこに普通以外ってあるぴょん?」
「多分無いな――よし、終わった」
「じゃあ早速やるぴょん」
(この歳でにらめっこってのもかなり恥ずかしいが、変な遊びに付き合わされるよりはマシか……)
「にらめっこしましょーあっぷっ――」
――ちゅっ。
「っ!? お前何やってんだ!」
「うーちゃんが美味しいかどうか味見させてあげたんだぴょん」
「あのなぁ……ん? どうした卯月、顔赤いぞ?」
「な、何でもないぴょんぷっぷくぷー!」
「コラ逃げるな、熱あるか確認するから」
「ボーマンカン! うーちゃんゲッコーチョー!」
「訳が分からん、いいから大人しくしろ」
「あぅー……」
「熱は――無いな。しんどかったりダルかったりするか?」
「……司令官」
「何だ?」
「卯月とずっと、ずーっと遊んでくれる?」
「普通の遊びなら、何時でも付き合ってやるさ」
「――司令官、大好きぴょん!」
(何だか良く分からんが、元気の様だし、まぁいいか)
「じゃあ次はお医者さんごっこするぴょん」
「それのどこが普通だー!」
640: 2014/10/04(土) 23:12:14.67 ID:zCerf5Lw0
――――提督、兎の丸焼きはお好きですか?
――――捕まったぴょん……。
――――今度は何したんだよ。
――――パンツがダメなら空母の人達のブラにしてみようと思ったぴょん。
――――お前も大概チャレンジャーだな……。
――――捕まったぴょん……。
――――今度は何したんだよ。
――――パンツがダメなら空母の人達のブラにしてみようと思ったぴょん。
――――お前も大概チャレンジャーだな……。
660: 2014/10/05(日) 23:51:25.21 ID:qepSSyE+0
・加賀『頭脳、ですか?』、投下します
司会の人選を間違えた
司会の人選を間違えた
661: 2014/10/05(日) 23:51:57.18 ID:qepSSyE+0
――――鎮守府、多目的ホール。
「みんなー“艦隊の頭脳決定戦”、始めるよー。司会は文月とー」
「長月だ」
「じゃあ早速頭が良いって人達に入ってもらうねー」
「エントリーNo.1、霧島。艦隊の頭脳といえば自分だと自負する頭脳派。但し機械は叩いて直す」
「アレは叩くのが一番効率的です」
――敵を直接殴る作戦はノーなんだからネ!
「次だ。エントリーNo.2、鳥海。眼鏡を外すと歩けないド近眼系眼鏡女子。最近は市販の眼鏡でも大丈夫になり、眼鏡を衝動買いしている模様。その支出は計算の内なのか?」
「大丈夫です。その分は姉二人のスイーツ代から捻出していますから」
――マカロンからポッキーに格下げは酷いんじゃないかしらー?
「次、エントリーNo.3、大淀。着任早々仕事をテキパキと処理する書類のスペシャリスト。最近軍指令部から帰って来いとラブコールを受けているが拒否し続けているようだ」
「ここの方が待遇も良いですし、仕事もやりがいがあります」
――いいから古巣に戻るであります!
「あきつ丸、来月はバイト増やしますから頑張って下さいね?」
――鬼! 悪魔! 大淀!
「文月、交代だ」
「はーい、えっとねーエントリーNo.4、メロンさん。工廠でずーっと機械弄りとかしてる引きこもりさん! 今度またアニメ見せてねー」
「あはは……来てもいいけど、部品で遊ばないでね?」
――マスターは引きこもりではありません、出不精なだけです。
「どんどん行くよーエントリーNo.5、たこ焼きさん。文月達の体を治してくれるお医者さん。あたし、次はコーヒーカップに乗りたいなー」
「明石焼きとたこ焼きは違うのよ文月ちゃん? コーヒーカップ、考えときますね」
――怠惰スーツ、作って欲しい。
「コーヒーカップ楽しみー。次いっくよー、エントリーNo.6、ビッキー。ロシア語って難しそうだし何か頭良さそー」
「その理屈だと、ドイツ艦娘達も含まれそうだね」
――響は雑学に詳しいのです。猫の飼い方は響に教えて貰ったのです。
「猫可愛いよねー。えっとー……長月、次何番だっけ?」
「自分の名前と同じだ」
「あっそっかーありがとー。エントリーNo.7、はっちゃん。難しくてあたしには読めない本いーっぱい読んでるよー」
「最近は古文がマイブームです」
――あんなの呪文なのね。
「みんなー“艦隊の頭脳決定戦”、始めるよー。司会は文月とー」
「長月だ」
「じゃあ早速頭が良いって人達に入ってもらうねー」
「エントリーNo.1、霧島。艦隊の頭脳といえば自分だと自負する頭脳派。但し機械は叩いて直す」
「アレは叩くのが一番効率的です」
――敵を直接殴る作戦はノーなんだからネ!
「次だ。エントリーNo.2、鳥海。眼鏡を外すと歩けないド近眼系眼鏡女子。最近は市販の眼鏡でも大丈夫になり、眼鏡を衝動買いしている模様。その支出は計算の内なのか?」
「大丈夫です。その分は姉二人のスイーツ代から捻出していますから」
――マカロンからポッキーに格下げは酷いんじゃないかしらー?
「次、エントリーNo.3、大淀。着任早々仕事をテキパキと処理する書類のスペシャリスト。最近軍指令部から帰って来いとラブコールを受けているが拒否し続けているようだ」
「ここの方が待遇も良いですし、仕事もやりがいがあります」
――いいから古巣に戻るであります!
「あきつ丸、来月はバイト増やしますから頑張って下さいね?」
――鬼! 悪魔! 大淀!
「文月、交代だ」
「はーい、えっとねーエントリーNo.4、メロンさん。工廠でずーっと機械弄りとかしてる引きこもりさん! 今度またアニメ見せてねー」
「あはは……来てもいいけど、部品で遊ばないでね?」
――マスターは引きこもりではありません、出不精なだけです。
「どんどん行くよーエントリーNo.5、たこ焼きさん。文月達の体を治してくれるお医者さん。あたし、次はコーヒーカップに乗りたいなー」
「明石焼きとたこ焼きは違うのよ文月ちゃん? コーヒーカップ、考えときますね」
――怠惰スーツ、作って欲しい。
「コーヒーカップ楽しみー。次いっくよー、エントリーNo.6、ビッキー。ロシア語って難しそうだし何か頭良さそー」
「その理屈だと、ドイツ艦娘達も含まれそうだね」
――響は雑学に詳しいのです。猫の飼い方は響に教えて貰ったのです。
「猫可愛いよねー。えっとー……長月、次何番だっけ?」
「自分の名前と同じだ」
「あっそっかーありがとー。エントリーNo.7、はっちゃん。難しくてあたしには読めない本いーっぱい読んでるよー」
「最近は古文がマイブームです」
――あんなの呪文なのね。
662: 2014/10/05(日) 23:52:28.13 ID:qepSSyE+0
「子分って本なの? 次ーエントリーNo.8、マックス。マックスも何か難しそうな本読んでたよねー?」
「アレは色々な国のズッペのレシピよ」
――お店の為に、マックスは色々勉強してるんだよ。
「一度ストップだ文月」
「なになにー?」
「さっきから文月の印象で紹介しているが、ちゃんとカンペは読んでいるのか?」
「ほぇ? カンペってなーに?」
「……交代だ、私がやろう」
「はーい」
「エントリーNo.9、神通。常識的な彼女らしく一般教養もしっかり把握。最近は照明や色彩の勉強の傍ら、足を綺麗に見せ――」
「長月? 武蔵さんばかりとではなく、私とも特訓してみませんか?」
「え、遠慮させてもらおう……次でラストだ、エントリーNo.10、木曾。巷では厨二と騒がれているものの、個性的な姉達の戦術スキルを全て身に付けた彼女は本物だ。努力の天才、木曾だキソー」
「最後考えたの誰だ! 大井姉ぇか!?」
――球磨じゃないクマー。
「続いて審査員のみんなを紹介するよー。最初はみんな大好き司令官!」
「だから仕事させろよ」
「二人目は艦隊の頭(かしら)、加賀さんだ」
「提督の仕事なら今頃吹雪がやっています」
「三人目は通りすがりの謎のおじいさんだよー」
「どうも、通りすがりのお爺さんじゃ」
「今すぐ誰か元帥のところの卯月に連絡しろ! 徘徊老人が居るぞ!」
「では早速審査に移ろう、手元の紙に番号を書いて文月に渡して欲しい」
「回収するよー」
「――それでは結果を発表する。栄えある第一回艦隊の頭脳決定戦に勝利したのは……霧島さんだ」
「“艦隊の頭脳”ということであれば、当然の結果ね。――でも、平和になった今は私より相応しい人が居るんじゃないかしら?」
「ほぅ……そりゃ誰だ?」
「私の使っている鎮守府管理プログラムを作ったのは明石さん。それを機能させられる設備を整えたのは夕張。“鎮守府の頭脳”ということなら、二人の方が相応しいわ」
「霧島、貴女はそれでいいの?」
「データは正しいからこそ意味があるんです。“艦隊の頭脳”としては当然の選択ね」
「前々から儂のところにあの二人は引き抜きたかったんじゃ、卯月も喜びそうだしな」
「さっさとその卯月に連れて帰ってもらえ徘徊老人」
「えっと、私と明石さんが選ばれたってことでいいのかしら……?」
「色々好きにやってるだけなんですけど……」
「アレは色々な国のズッペのレシピよ」
――お店の為に、マックスは色々勉強してるんだよ。
「一度ストップだ文月」
「なになにー?」
「さっきから文月の印象で紹介しているが、ちゃんとカンペは読んでいるのか?」
「ほぇ? カンペってなーに?」
「……交代だ、私がやろう」
「はーい」
「エントリーNo.9、神通。常識的な彼女らしく一般教養もしっかり把握。最近は照明や色彩の勉強の傍ら、足を綺麗に見せ――」
「長月? 武蔵さんばかりとではなく、私とも特訓してみませんか?」
「え、遠慮させてもらおう……次でラストだ、エントリーNo.10、木曾。巷では厨二と騒がれているものの、個性的な姉達の戦術スキルを全て身に付けた彼女は本物だ。努力の天才、木曾だキソー」
「最後考えたの誰だ! 大井姉ぇか!?」
――球磨じゃないクマー。
「続いて審査員のみんなを紹介するよー。最初はみんな大好き司令官!」
「だから仕事させろよ」
「二人目は艦隊の頭(かしら)、加賀さんだ」
「提督の仕事なら今頃吹雪がやっています」
「三人目は通りすがりの謎のおじいさんだよー」
「どうも、通りすがりのお爺さんじゃ」
「今すぐ誰か元帥のところの卯月に連絡しろ! 徘徊老人が居るぞ!」
「では早速審査に移ろう、手元の紙に番号を書いて文月に渡して欲しい」
「回収するよー」
「――それでは結果を発表する。栄えある第一回艦隊の頭脳決定戦に勝利したのは……霧島さんだ」
「“艦隊の頭脳”ということであれば、当然の結果ね。――でも、平和になった今は私より相応しい人が居るんじゃないかしら?」
「ほぅ……そりゃ誰だ?」
「私の使っている鎮守府管理プログラムを作ったのは明石さん。それを機能させられる設備を整えたのは夕張。“鎮守府の頭脳”ということなら、二人の方が相応しいわ」
「霧島、貴女はそれでいいの?」
「データは正しいからこそ意味があるんです。“艦隊の頭脳”としては当然の選択ね」
「前々から儂のところにあの二人は引き抜きたかったんじゃ、卯月も喜びそうだしな」
「さっさとその卯月に連れて帰ってもらえ徘徊老人」
「えっと、私と明石さんが選ばれたってことでいいのかしら……?」
「色々好きにやってるだけなんですけど……」
663: 2014/10/05(日) 23:52:54.23 ID:qepSSyE+0
「“艦隊の頭脳”様からの有り難い推薦だ、遠慮なく喜んどけ」
「それじゃあ“艦隊の頭脳”は霧島さん、“鎮守府の頭脳”はメロンさんとたこ焼きさんに決定ー! みんなまたねー」
「また会おう、諸君」
――――この前お願いしたマイク、出来ましたか?
――――出来てますよ。はい、どうぞ。
――――流石夕張と明石さんね、想像以上の出来だわ。
――――また何かあればいつでもお気軽に仰って下さいね。
「それじゃあ“艦隊の頭脳”は霧島さん、“鎮守府の頭脳”はメロンさんとたこ焼きさんに決定ー! みんなまたねー」
「また会おう、諸君」
――――この前お願いしたマイク、出来ましたか?
――――出来てますよ。はい、どうぞ。
――――流石夕張と明石さんね、想像以上の出来だわ。
――――また何かあればいつでもお気軽に仰って下さいね。
671: 2014/10/07(火) 18:42:02.82 ID:Zpso8RJA0
・電響『拾った』、投下します
海岸か路地裏か悩んだけどこっちで
海岸か路地裏か悩んだけどこっちで
672: 2014/10/07(火) 18:42:30.30 ID:Zpso8RJA0
――――路地裏。
「響、本当にこっちが近道なのですか?」
「そのはずだよ」
「物凄く狭いのです……」
「聞いたのが多摩だから、もしかしたら猫が使っている道なのかもしれない」
「いくら電達が小柄でも、猫さんの道は厳しいのです……」
「暁なら余裕で通れそうだ」
「それ、暁に言ったら拗ねるから絶対に言っちゃダメなのです」
「最近、暁は“小さい”という単語に敏感になりすぎている気がする」
「この間は牛乳飲み過ぎてお腹壊してたのです」
「全く、困った長女だ」
「でも、みんな暁のこと大好きなのです」
「愛されキャラということさ」
「――響、ちょっとストップなのです」
「何だい? 体がつっかえたのなら自力でどうにかしてくれ、この狭さだと方向転換は難しい」
「そうじゃないのです。何か聞こえませんか?」
「――鳴き声?」
「響、本当にこっちが近道なのですか?」
「そのはずだよ」
「物凄く狭いのです……」
「聞いたのが多摩だから、もしかしたら猫が使っている道なのかもしれない」
「いくら電達が小柄でも、猫さんの道は厳しいのです……」
「暁なら余裕で通れそうだ」
「それ、暁に言ったら拗ねるから絶対に言っちゃダメなのです」
「最近、暁は“小さい”という単語に敏感になりすぎている気がする」
「この間は牛乳飲み過ぎてお腹壊してたのです」
「全く、困った長女だ」
「でも、みんな暁のこと大好きなのです」
「愛されキャラということさ」
「――響、ちょっとストップなのです」
「何だい? 体がつっかえたのなら自力でどうにかしてくれ、この狭さだと方向転換は難しい」
「そうじゃないのです。何か聞こえませんか?」
「――鳴き声?」
673: 2014/10/07(火) 18:43:58.96 ID:Zpso8RJA0
――――暁型私室。
「ただいまなのです」
「戻ったよ」
「二人ともお帰りー、ってその段ボールどうしたの?」
「拾った」
「何でわざわざ段ボールなんか――」
――みゃー。
「……子猫?」
「電がどうしても連れて帰ると言って聞かなかったんだ」
「捨てられてて、可哀想だったのです……」
「もう電には“ていとく”がいるじゃない」
「て、ていとくの世話もちゃんとするのです!」
「ていとくと喧嘩するかもしれないわ」
「とりあえず飼うかどうかは後で決めるとして、まずはその子に餌をあげた方がいいと思うよ。お腹を空かせているみたいだ」
――みぃー……。
「はわわ、そうだったのです。雷、ていとくにもあげるので餌のお皿を出して欲しいのです」
「もう、しょうがないわねーちゃんと後で加賀さんに相談するのよ?」
「はいなのです」
「そういえば、暁はどこかに出掛けているのか?」
「ビスマルクさんとお茶を飲みに行くって出てったわ」
(最近仲が良いな、あの二人。やっぱり似た者同士、通じ合う何かがあるのかもしれないな)
――にゃー。
――ふみゃっ!?
――うにゃーお。
――……みゃー?
――にゃ。
――みゃーん。
「――雷、さっきの心配は杞憂だったみたいだよ」
「どういうこと?」
「“ていとく”の名前は伊達じゃない、ってことさ」
「もう仲良しさんになってるのです」
「しきりに頭擦り付けてるわね……」
「これを引き離すのは少し骨が折れそうだ」
「――電、もう名前は考えたの?」
「まだなのです」
「じゃあ、こういうのはどう?」
「ただいまなのです」
「戻ったよ」
「二人ともお帰りー、ってその段ボールどうしたの?」
「拾った」
「何でわざわざ段ボールなんか――」
――みゃー。
「……子猫?」
「電がどうしても連れて帰ると言って聞かなかったんだ」
「捨てられてて、可哀想だったのです……」
「もう電には“ていとく”がいるじゃない」
「て、ていとくの世話もちゃんとするのです!」
「ていとくと喧嘩するかもしれないわ」
「とりあえず飼うかどうかは後で決めるとして、まずはその子に餌をあげた方がいいと思うよ。お腹を空かせているみたいだ」
――みぃー……。
「はわわ、そうだったのです。雷、ていとくにもあげるので餌のお皿を出して欲しいのです」
「もう、しょうがないわねーちゃんと後で加賀さんに相談するのよ?」
「はいなのです」
「そういえば、暁はどこかに出掛けているのか?」
「ビスマルクさんとお茶を飲みに行くって出てったわ」
(最近仲が良いな、あの二人。やっぱり似た者同士、通じ合う何かがあるのかもしれないな)
――にゃー。
――ふみゃっ!?
――うにゃーお。
――……みゃー?
――にゃ。
――みゃーん。
「――雷、さっきの心配は杞憂だったみたいだよ」
「どういうこと?」
「“ていとく”の名前は伊達じゃない、ってことさ」
「もう仲良しさんになってるのです」
「しきりに頭擦り付けてるわね……」
「これを引き離すのは少し骨が折れそうだ」
「――電、もう名前は考えたの?」
「まだなのです」
「じゃあ、こういうのはどう?」
674: 2014/10/07(火) 18:44:54.23 ID:Zpso8RJA0
――――ちゃんと責任を持って飼うなら許可します。それで、名前は決めたのかしら?
――――“なの”なのです。
――――……ごめんなさい、もう一度言ってちょうだい。
――――だから、“なの”だよ。
――――電と会話したら混乱しそうな名前ね……。
――――“なの”なのです。
――――……ごめんなさい、もう一度言ってちょうだい。
――――だから、“なの”だよ。
――――電と会話したら混乱しそうな名前ね……。
677: 2014/10/08(水) 18:01:30.65 ID:yifqmWcS0
・ヲーちゃんとながもん『深海悽艦等に私が心奪われるはずがーー』 、投下します
ながもん は ながもん改 に 進化した!
ながもん は ながもん改 に 進化した!
678: 2014/10/08(水) 18:02:03.82 ID:yifqmWcS0
――――提督執務室。
「長門」
「何だ?」
「お前の最優先保護対象は駆逐艦娘だったよな?」
「あぁ、そうだ」
「この間、“姿形がどれ程変わっても深海棲艦は深海棲艦。保護するなど反対だ”と言いに来たよな?」
「む? そうだったか?」
「とぼけんなこの節操無し! その頭に乗ってるのは何だ!」
「提督こそボケたのか? ヲーちゃんだ」
「ヲ!」
「三日前のあの発言はどこに消えた可愛いなら何でもいいのかヲ級は空母だいいからさっさと部屋に戻してこい!」
「そう怒鳴るな、ヲーちゃんもびっくりしてしまう」
「提督、声オッキイ」
「はぁ……今日は島風が監視をしている日のはずだが?」
「私が代わった。何だ、この長門では力不足と言いたいのか?」
「俺が聞きたいのは、何でここにわざわざ連れてきたのかってことだ」
「そんなことは見れば分かるだろう。可愛いからだ!」
「それは強く拳を握り締めて言わなきゃならんことか?」
「ヲー……長門モ、声オッキイ」
「すまないヲーちゃん。お詫びにこのペロペロキャンディーをあげよう。何味がいい?」
「ヲッ! グレープ味!」
「よし、分かった。提督も食べるか?」
「苺。その菓子が大量に入ったバッグはまた鳳翔に頼んだのか」
「あぁ、ヲーちゃんバッグだ。流石は鳳翔さん、仕事が早かった」
「ヲッ! 私ニソックリナ人形モ作ッテクレタ!」
「そうか、良かったな」
「オ菓子モイッパイクレタ。鳳翔モ凄ク良イ人」
(潮が言った通りか、お菓子くれるイコール良い人認定は確かに少し危ないな……まぁ、ここには悪い奴なんざそもそも居ないが)
「――提督、暫くヲーちゃんの監視には細心の注意を払ってくれ」
「……何かあったのか?」
「どうも最近、一般人らしからぬ者が度々客として訪れている。この子に気付いての事ではないだろうが、気を引き締めておくに越したことは無い」
「分かった。全員に伝えておく」
――――長門、監視を交代します。
――――……もう一日監視を――。
――――却下します。警備の仕事に戻って下さい。
――――くっ、せめて仕事が鎮守府内の警備で無ければ……。
――――長門、頑張レ!
「長門」
「何だ?」
「お前の最優先保護対象は駆逐艦娘だったよな?」
「あぁ、そうだ」
「この間、“姿形がどれ程変わっても深海棲艦は深海棲艦。保護するなど反対だ”と言いに来たよな?」
「む? そうだったか?」
「とぼけんなこの節操無し! その頭に乗ってるのは何だ!」
「提督こそボケたのか? ヲーちゃんだ」
「ヲ!」
「三日前のあの発言はどこに消えた可愛いなら何でもいいのかヲ級は空母だいいからさっさと部屋に戻してこい!」
「そう怒鳴るな、ヲーちゃんもびっくりしてしまう」
「提督、声オッキイ」
「はぁ……今日は島風が監視をしている日のはずだが?」
「私が代わった。何だ、この長門では力不足と言いたいのか?」
「俺が聞きたいのは、何でここにわざわざ連れてきたのかってことだ」
「そんなことは見れば分かるだろう。可愛いからだ!」
「それは強く拳を握り締めて言わなきゃならんことか?」
「ヲー……長門モ、声オッキイ」
「すまないヲーちゃん。お詫びにこのペロペロキャンディーをあげよう。何味がいい?」
「ヲッ! グレープ味!」
「よし、分かった。提督も食べるか?」
「苺。その菓子が大量に入ったバッグはまた鳳翔に頼んだのか」
「あぁ、ヲーちゃんバッグだ。流石は鳳翔さん、仕事が早かった」
「ヲッ! 私ニソックリナ人形モ作ッテクレタ!」
「そうか、良かったな」
「オ菓子モイッパイクレタ。鳳翔モ凄ク良イ人」
(潮が言った通りか、お菓子くれるイコール良い人認定は確かに少し危ないな……まぁ、ここには悪い奴なんざそもそも居ないが)
「――提督、暫くヲーちゃんの監視には細心の注意を払ってくれ」
「……何かあったのか?」
「どうも最近、一般人らしからぬ者が度々客として訪れている。この子に気付いての事ではないだろうが、気を引き締めておくに越したことは無い」
「分かった。全員に伝えておく」
――――長門、監視を交代します。
――――……もう一日監視を――。
――――却下します。警備の仕事に戻って下さい。
――――くっ、せめて仕事が鎮守府内の警備で無ければ……。
――――長門、頑張レ!
683: 2014/10/09(木) 21:47:54.72 ID:+w0yOlG40
・時津風『しれぇー!』、投下します
雪風と時津風には頬袋が備わっているような気がする
雪風と時津風には頬袋が備わっているような気がする
684: 2014/10/09(木) 21:48:26.39 ID:+w0yOlG40
――――早朝、提督私室。
「しーれーえー!」
「ぐおっ!?」
「朝だよしれー、起きて起きて」
「っ……」
「アレ? どしたのしれー、しれぇー、しれぇーってばー」
「起きた、起きたから上で動くな……危うく永眠しそうになったぞ……」
「寝ちゃダメだよしれー、朝御飯作って」
「お前なぁ……」
「ほらほら、早く起きないと叩くよー」
「起きるから降りろ、朝飯作らんぞ」
「はーい」
(餌付けに成功して警戒解いてくれたのは有り難いが、コレはコレで大変だな……)
「しれー、早く早くー」
「分かったからちょっと待て、服ぐらい着替えさせろ」
――三十分後。
「味はどうだ?」
「おいひーよー」
「焦らずゆっくり食え、別に口に詰め込まなくても誰も取らん」
「むぐ?」
(ハムスターが一匹増えたか……)
「しれー、食べたらどっか連れてって」
「執務室」
「叩くよ?」
「叩くな、どこか行きたいところでもあるのか?」
「動物園とか行ってみたいかなー」
「わざわざ行かなくても熊と猫と兎ならすぐに見れるんだがな」
「何その微妙なラインナップ……」
「動物園ってことは、見たい動物がいるのか?」
「うん、前から見に行きたかったんだー」
「分かった、じゃあその動物が居る動物園に行くとするか」
「その前にしれー、お代わり」
「朝から良く食うなお前……」
――――しれー! こっちこっちー!
――――コラ、先々行くな時津風。
――――カピバラ可愛いよねー、ねぇしれー。
――――(齧歯類、か……)
「しーれーえー!」
「ぐおっ!?」
「朝だよしれー、起きて起きて」
「っ……」
「アレ? どしたのしれー、しれぇー、しれぇーってばー」
「起きた、起きたから上で動くな……危うく永眠しそうになったぞ……」
「寝ちゃダメだよしれー、朝御飯作って」
「お前なぁ……」
「ほらほら、早く起きないと叩くよー」
「起きるから降りろ、朝飯作らんぞ」
「はーい」
(餌付けに成功して警戒解いてくれたのは有り難いが、コレはコレで大変だな……)
「しれー、早く早くー」
「分かったからちょっと待て、服ぐらい着替えさせろ」
――三十分後。
「味はどうだ?」
「おいひーよー」
「焦らずゆっくり食え、別に口に詰め込まなくても誰も取らん」
「むぐ?」
(ハムスターが一匹増えたか……)
「しれー、食べたらどっか連れてって」
「執務室」
「叩くよ?」
「叩くな、どこか行きたいところでもあるのか?」
「動物園とか行ってみたいかなー」
「わざわざ行かなくても熊と猫と兎ならすぐに見れるんだがな」
「何その微妙なラインナップ……」
「動物園ってことは、見たい動物がいるのか?」
「うん、前から見に行きたかったんだー」
「分かった、じゃあその動物が居る動物園に行くとするか」
「その前にしれー、お代わり」
「朝から良く食うなお前……」
――――しれー! こっちこっちー!
――――コラ、先々行くな時津風。
――――カピバラ可愛いよねー、ねぇしれー。
――――(齧歯類、か……)
686: 2014/10/09(木) 22:08:34.95 ID:+w0yOlG40
今から五本までリクエスト受け付けます
若干スランプ気味なのでちょっと書くのに時間かかるかもしれません
若干スランプ気味なのでちょっと書くのに時間かかるかもしれません
692: 2014/10/09(木) 22:22:28.74 ID:+w0yOlG40
・鈴谷『褒められる機会が無くなった』
・大和&武蔵『姉妹喧嘩』
・ヲーちゃん『赤城、怖イ……』
・雷&夕雲『甘えるならどっち!?』
・暁『暁に相応しいアイスを見付けたわ!』
以上五本でお送りします
・大和&武蔵『姉妹喧嘩』
・ヲーちゃん『赤城、怖イ……』
・雷&夕雲『甘えるならどっち!?』
・暁『暁に相応しいアイスを見付けたわ!』
以上五本でお送りします
696: 2014/10/10(金) 23:28:37.29 ID:6+D6/aQz0
・鈴谷『褒められる機会が無くなった』 、投下します
褒められたい勢
褒められたい勢
697: 2014/10/10(金) 23:29:08.75 ID:6+D6/aQz0
――――提督執務室。
「――あっ、脱字あんじゃん。うわーテンション下がるわー……」
「頑張って書き直せ、それ終わるまで昼はお預けだ」
「鈴谷ちょーお腹空いてるんですけどー」
「だったら口を動かさず、手を動かすんだな」
「ケチ、先にご飯ぐらい食べさせてくれたっていいじゃん。マジこういうのパワハラだと思うんですけどー」
「そうか。昔から続いてる有名なカツカレーの店に連れていってやろうかと思ってたんだが、お前は行きたくないのか。実に残念だ」
「五分あればこんなの余裕っしょ! 提督、今のうちにアタシの上着取ってきて!」
(カレーの力は偉大だな、本当に……)
「――あっ、脱字あんじゃん。うわーテンション下がるわー……」
「頑張って書き直せ、それ終わるまで昼はお預けだ」
「鈴谷ちょーお腹空いてるんですけどー」
「だったら口を動かさず、手を動かすんだな」
「ケチ、先にご飯ぐらい食べさせてくれたっていいじゃん。マジこういうのパワハラだと思うんですけどー」
「そうか。昔から続いてる有名なカツカレーの店に連れていってやろうかと思ってたんだが、お前は行きたくないのか。実に残念だ」
「五分あればこんなの余裕っしょ! 提督、今のうちにアタシの上着取ってきて!」
(カレーの力は偉大だな、本当に……)
698: 2014/10/10(金) 23:29:45.09 ID:6+D6/aQz0
――――カレー屋。
「ほっほぉー、こんなお店知ってるなんて、提督もやるね~」
「うちの鎮守府には歩く食べログが居るからな、俺が見つけた訳じゃない」
「今度アタシも聞こっかなー全国の美味しいカレー屋」
「お前まで勝手にフラフラ出ていくなよ?」
「大丈夫だって、加賀さんのアイアンクローで頭潰されるのはマジ勘弁だし」
「霞ですら泣きながら謝ってたからな、アレ……」
「――あのさ提督、実は鎮守府の見回り手伝おっかなーって思ってるんだけど、鈴谷じゃ務まんない?」
「……本気か?」
「うん、本気、マジで」
「急にどうしたんだよ、何かあったのか?」
「ほら、遊んでばっかだとそのうち飽きるじゃん? そういうのもやってみよっかなーなんて……思ったん、だけどー……ダメ?」
「――話はしとくから、後は長門と陸奥に聞け。基本的にはアイツ等に任せてる」
「え? マジ?」
「言い出したのはお前だろうが、何で驚く」
「だって、鈴谷には無理とか言われると普通思うじゃん?」
「鈴谷はやるって言ったことはやるだろ、違うか?」
「そう言われちゃうとサボったり手抜きは出来ないよねー……」
「するつもりだったのか?」
「――しないよ、やる時はやる鈴谷ですから」
「まぁ、やるからには頑張れ」
「りょーかいしましたー」
(明日辺りには熊野も言い出しそうだし、それも二人に伝えとくとするか)
――――鈴谷、頭でも打ちましたの?
――――ほら、鈴谷も鎮守府の一員だし、仕事するのは当然じゃん?
――――私に嘘を吐いてもバレバレでしてよ?
――――……が、頑張ったら提督が褒めてくれるかもしれないかなーって。
――――呆れてモノも言えませんわ……。
「ほっほぉー、こんなお店知ってるなんて、提督もやるね~」
「うちの鎮守府には歩く食べログが居るからな、俺が見つけた訳じゃない」
「今度アタシも聞こっかなー全国の美味しいカレー屋」
「お前まで勝手にフラフラ出ていくなよ?」
「大丈夫だって、加賀さんのアイアンクローで頭潰されるのはマジ勘弁だし」
「霞ですら泣きながら謝ってたからな、アレ……」
「――あのさ提督、実は鎮守府の見回り手伝おっかなーって思ってるんだけど、鈴谷じゃ務まんない?」
「……本気か?」
「うん、本気、マジで」
「急にどうしたんだよ、何かあったのか?」
「ほら、遊んでばっかだとそのうち飽きるじゃん? そういうのもやってみよっかなーなんて……思ったん、だけどー……ダメ?」
「――話はしとくから、後は長門と陸奥に聞け。基本的にはアイツ等に任せてる」
「え? マジ?」
「言い出したのはお前だろうが、何で驚く」
「だって、鈴谷には無理とか言われると普通思うじゃん?」
「鈴谷はやるって言ったことはやるだろ、違うか?」
「そう言われちゃうとサボったり手抜きは出来ないよねー……」
「するつもりだったのか?」
「――しないよ、やる時はやる鈴谷ですから」
「まぁ、やるからには頑張れ」
「りょーかいしましたー」
(明日辺りには熊野も言い出しそうだし、それも二人に伝えとくとするか)
――――鈴谷、頭でも打ちましたの?
――――ほら、鈴谷も鎮守府の一員だし、仕事するのは当然じゃん?
――――私に嘘を吐いてもバレバレでしてよ?
――――……が、頑張ったら提督が褒めてくれるかもしれないかなーって。
――――呆れてモノも言えませんわ……。
700: 2014/10/11(土) 19:20:48.07 ID:jPsaPNq50
ちょっと頭痛するんで小ネタ投下で今日はご容赦を…
699: 2014/10/11(土) 09:58:12.18 ID:j9AQTB1SO
乙です
>歩く食べログ
他鎮守府に食材分けたりするあの子のことですね
>歩く食べログ
他鎮守府に食材分けたりするあの子のことですね
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります