701: 2014/10/11(土) 19:21:57.50 ID:jPsaPNq50


前回はこちら

――――提督執務室。

「はい、北上さん」

「大井っち、ありがとねー」

「いえ、お礼なんてそんな……」

「出前扱いされて嬉々としてカレー作ってくるって、お前それでいいのか?」

「いいんです、北上さんですから」

「提督ー早く食べよー」

「あぁ、そうだな。大井も一緒に食べていくか?」

「いえ、私は部屋に戻って食べますから。お二人でどうぞごゆっくり」

「大井っち、私は気にしないよ?」

「(北上さん、私が居たら思う存分甘えられないんじゃないですか?)」

「(あー……うん、まぁそうかもねー)」

「やっぱり遠慮しときます。じゃあ北上さん、また何かあったらすぐに呼んで下さいね」

「うん、本当にありがとね大井っちー」

「さて、食べるか」

「いただきまーす」

「――今日のは少し辛めだな」

「うん、結構ピリピリくるねー」

「だが、癖になる味だ」

「スパイスの配合からしてるって言ってたよ?」

「うちの連中はカレーに凝る奴が多いな本当に……」

 ――十五分後。

「――ねぇ、提督。私もう我慢出来ない……」

「……俺もだ、北上」

「じゃあ、いいよね?」

「あぁ、いいぞ」




「あー涼しー」

「ようやく汗がひいてきたな……」

「提督、汗で気持ち悪いし下着も替えたいからちょっと部屋に戻るねー」

「俺もその間に着替えとく。それにしてもあのカレーどんなスパイス入れたんだ? 身体中から汗が噴き出したぞ」

「ついでに大井っちが居たら聞いてみる」

「あぁ、頼んだ」




――――大井っち、あのカレー何か特別なもの入れた?

 ――――新陳代謝を高めるスパイスです。ひょっとして美味しくなかったですか……?

――――味は美味しかったよ。でも、汗が止まんなくなっちゃってさー。

 ――――ごめんなさい北上さん、次からは分量控え目にしてみますね。
艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 艦娘型録
704: 2014/10/12(日) 15:14:51.32 ID:OQJjdDKs0
・大和&武蔵『姉妹喧嘩』、投下します

大淀が働きたくないあきつ丸を無理矢理引きずってきたのであきつ丸ようやく着任

705: 2014/10/12(日) 15:15:37.19 ID:OQJjdDKs0
――――提督執務室。

「――戦艦寮、随分風通しが良くなったそうだな」

「そ、そうみたいですね」

「まさかとは思うが、取っ組み合いの喧嘩して端から端まで壁をぶち抜く大和型なんて、うちの鎮守府には居ないよな?」

「壁だけで済んで良かったじゃないか。流石は明石、良い仕事をしている」

「そうだな、全壊もあり得たから被害としては軽微と言えなくもない――訳あるかっ! 喧嘩するならせめて外でやれ! 大体何で喧嘩なんかした。お前達仲が良いだろ」

「武蔵にプレゼントを渡そうとしたんです」

「それで、喧嘩になった」

「間をすっ飛ばすな、ちゃんと説明しろ」

「その……を……」

「?」

「ブラを、買って贈ったんです」

「ひょっとして、それを着けたくないって武蔵が受け取らなかったから喧嘩になったのか……?」

「流石は相棒、察しが良いな。正にその通りだ」

「たまに街を一緒に歩くと周囲の視線が気になってしまって、上着を着せるにはまずブラからだと思ったのですが……」

「“何を気にすることがある、サラシは必ず巻いているぞ”、と返したら喧嘩になってしまったという訳さ」

「……武蔵」

「何だ、提督よ」

「お前、服着ろ。提督命令だ、拒否は許さん」

「断る」

「大人しく着ない場合は、着ぐるみで一日遊技場で子供の相手をさせる」

「拷問とは見損なったぞ提督よ!」

「長門は寧ろ喜びそうな拷問ですね」

「お前に憧れてる清霜の為にも、暑がりで猫舌なんていうのは隠したくは無いか?」

「くっ、つくづく卑劣な真似を……」

「いい加減諦めたらどうですか、武蔵」

「……提督が選んだ服なら、一度ぐらいは袖を通してやる」

「大和の買ったブラも忘れないで下さいね」

「それは断固拒否させてもらおう」

「お前の基準はどうなってんだよ」




――――提督、また大和と武蔵が喧嘩をしたようです。

 ――――今度は何だ?

――――武蔵が大和のセーブデータに上書きしてしまったそうです。

 ――――理由が更に馬鹿馬鹿しくなってんじゃねえか……。

715: 2014/10/13(月) 14:42:35.28 ID:/d+yt36r0
・ヲーちゃん『赤城、怖イ……』、投下します

赤城=お菓子の人

716: 2014/10/13(月) 14:44:46.95 ID:/d+yt36r0
――――ヲーちゃんの部屋。

「……」

「ヲ?」

「……」

「赤城、何?」

「――深海棲艦って、少し魚っぽいですよね」

「ヲッ!?」

(イ級に足が生えたりしてましたし、魚類から両生類、最終的には完全に人型のイ級等も、あのまま戦いが続いていれば生まれていたのでしょうか?)

(ヲ……赤城、私ヲ食ベヨウトシテル……?)

「そういえば、この間北海道に行ってきたんです。レーズンバターサンド食べますか?」

「ソレ、安全?」

「安全ですよ。ほら、私も食べますから」

「ヲ……ナラ、食ベル」

「はい、どうぞ」

「イタダキマス」

「いただきます」

「――コレ、凄ク美味シイ!」

「気に入ってもらえたみたいですね。定番ですし、私も気に入ってます」

(赤城、良イ人。私、食ベナイ)

「いっぱい食べたら、貴女もそのうち大きくなるんでしょうか?」

(ヲッ!? 私、大キクナッタラ食ベラレル……?)

「お菓子以外で何か食べたいものはありますか?」

「ダ、大丈夫。オ菓子デ、満足」

「そうですか。なら、今度またご当地のお菓子を買って来ますね」

「ヲ……」

(私、ヲーちゃんに嫌われてるんでしょうか……)

 ――翌日、ヲーちゃんの部屋。

「――赤城さんが怖い?」

「ヲ……私、食ベラレナイカ不安」

「確かに赤城さんは食べる事が大好きだけど、貴女を食べたりは絶対にしないわ」

「デモ、私ノコト魚ト似テルト言ッタ。イッパイ食ベサセテ大キクナッタラ食ベル気カモシレナイ……」

(一体彼女にどんな話をしたんですか赤城さん)

「――ヲーちゃんを、食べる?」

「っ!? 潮、話を聞いて。それは誤解――」

「ヲーちゃんは大事な友達なのに……食べるなんて、酷いです……」

(コレは少し事態の収拾に時間がかかりそうね……)

717: 2014/10/13(月) 14:45:46.57 ID:/d+yt36r0
――――ヲッ! コレモ美味シイ!

 ――――各地のご当地お菓子です。どれがいいか分かりませんから、全種類買って来ました。

――――ヤッパリ、赤城モ良イ人。

 ――――赤城さん、ヲーちゃん食べたりしない、ですよね……?

――――? 食べる?

 ――――い、いえ、あの、何でもない、です……。

719: 2014/10/13(月) 19:19:07.11 ID:/d+yt36r0
――――鎮守府入口。

「吹雪さん、残りの書類お願いしますね」

「はい、任せて下さい」

「じゃあちょっと行ってきます」

「行ってらっしゃい、大淀さん」

 ――某温泉宿。

「何で自分の行き先が分かるんでありますかー!」

「勘です」

「だがしかし、そう簡単には捕まらないであります!」

(逃げちゃいましたか……)

「――あの、今チェックアウトした人の部屋って泊まれますか?」

 ――翌日、某キャンプ場。

「げぇっ!? 大淀!?」

「そんな化け物を見たみたいに驚かないで下さい」

「もう諦めて帰るであります! ちゃんとそのうち帰るであります!」

「コレも仕事ですから」

「絶対に“仕事”じゃなくて“私事”であります……」

 ――翌日、某カプセルホテル。

「……ん? 何かが入り口に――」

 ――あーきーつーまーるー。

「お、お化けでありますぅぅぅぅっ!?」

「失礼な事を言わないで下さい、私です」

「何だ、大淀で……大淀!?」

「さぁ、帰りま――」

「まだだ、まだ終わらんでありますよ!」

(逃げ方に磨きがかかってきてるような……)

 ――某ネカフェ。

「見付けました」

「逃走経路はバッチリであります!」

 ――某橋の下。

「そろそろ諦めて帰りませんか?」

「意地でも逃げ切ってやるであります!」




「ただいま戻りました」

「お帰りなさい。あきつ丸さん見付かりましたか?」

「えぇ、お金が無くなったら最後に駆け込む先は分かってましたから」

「? それならわざわざずっと追わなくても良かったんじゃ……」

「――だって、この方が楽しいですから」

720: 2014/10/13(月) 19:20:00.37 ID:/d+yt36r0
――――あきつ丸、少し鳳翔さんのところへ飲みに行きませんか?

 ――――……何を企んでいるでありますか?

――――別に何も。ただ、提督とケッコンカッコカリした経緯を詳しく聞きたいだけです。

 ――――そういうことなら付き合ってもいいであります。

――――細工をしてケッコンカッコカリの書類にサインをしてもらおうと何度か試みたのですが、全て見破られてしまって。

 ――――何してるでありますか書類のスペシャリスト。

723: 2014/10/15(水) 03:42:17.37 ID:09bChvyq0
スランプに陥った時、助けてくれたのは一匹の兎だった

次々と試練を二人に叩きつける卯月

その先に待っているのは栄光か、絶望か

二人の熱い思いは、提督へと届くのか

――君は、“甘える”という言葉の本当の意味を知る

次回、『合意とみてよろしいぴょんね?』

カンムスファイト、レディーゴー!

※没ネタが3つ出来るぐらい難航してたので、もう少し投下までお待ちください

727: 2014/10/15(水) 21:19:45.89 ID:09bChvyq0
・雷&夕雲『甘えるならどっち!?』 、投下します

タイトル詐欺っぽくなった、甘えるって何だっけ…

728: 2014/10/15(水) 21:20:18.29 ID:09bChvyq0
――――休憩スペース。

「雷よ!」

「夕雲です!」

「何を騒いでるんだお前等。初雪から五月蝿いって苦情が来たぞ」

「ねぇ司令官、甘えたくなるなら私よね!?」

「夕雲に決まってます!」

(あっ、コレめんどくさくなるな……)

「すまん、用事を――」

「合意とみてよろしいぴょんね? これより雷バーサス夕雲の甘えさせ上手勝負を執り行うぴょん!」

「……お前、今バケツの中から出てこなかったか?」

「細かいことは気にしちゃダメぴょん。とにかくやるぴょん」

「望むところよ!」

「夕雲型一番艦の実力、見せてあげます」

(しまった、逃げるタイミング逃した……)



・三番勝負、二本先取で勝利

・審査は当然提督が行う

・勝負内容は“卯月が決める”

729: 2014/10/15(水) 21:20:44.65 ID:09bChvyq0
――――第一ラウンド。

「まずは小手調べぴょん。司令官をよりリラックスさせた方が勝ちぴょん」

「先攻雷、行っきまーす。司令官、肩を揉んであげるわね」

「ん……練習したのか? 前より上手いな」

「ふふーん、いつまでも以前の私だと思ったら大間違いなんだから」

「次、行くぴょん」

「夕雲の番ね。提督、こっちへ来て座って下さる?」

「? 何をする気だ?」

「こうするんですよ――提督、いつも夕雲達の為に頑張ってくれてありがとう」

「……撫でられる側に回ったのは、いつ以来だろうな」

「おーっと抱擁からの頭撫で撫でコンボが決まったぴょん! 一ラウンド目から早くも夕雲の高等テクニックが炸裂でぇーっす!」

「何よ、雷だってあれぐらい出来るわよ!」

「雷には再現できない部分があるから無理ぴょん。夕雲のはマシュマロみたいぴょん」

「マシュマロ? マシュマロなら私も作れるわ」

「簡単にアレが作れたら苦労しないし……」




――――第一ラウンド、夕雲の勝利。

730: 2014/10/15(水) 21:21:11.53 ID:09bChvyq0
――――第二ラウンド。

「次は司令官の趣味趣向当て早押しクイズでぇーっす。先に三問正解した方の勝ちだぴょん」

「この雷様に司令官に関することで分からない問題なんて無いわ!」

「知っていて当然ね」

(何故だろう、不安しか無い……)

「第一問。司令官は何フェチ?」

「はい!」

「雷、解答するぴょん」

「足、特に太股と髪!」

「正解ぴょん」

「なぁ、コレは俺の公開処刑か何かか?」

「提督、夕雲は何時でも髪を触ってもらって構わないんですよ?」

「ちょっと夕雲、然り気無く司令官にアピールするなんてずるーい!」

「次、早く次いけ卯月」

「了解でぇーっす。第二問、司令官の好きなした――」

「はい!」

「夕雲、答えてぴょん」

「黒」

「正解ぴょん。どんどんいくぴょん第三問、司令官の持ってる漫画に出てくる女の子の髪型で一番――」

「はい!」

「雷、どうぞだぴょん」

「ストレートのロングとツインテールが同率一位!」

「正解ぴょん」

「ストップ! もうこれ以上は色々ヤバそうだから雷の勝ち!」

「納得はいきませんけど、提督がそう言うなら従うわ」




――――第二ラウンド、雷の勝ち。

731: 2014/10/15(水) 21:21:39.26 ID:09bChvyq0
――――最終ラウンド。

「最後は純粋に司令官に甘える様な行為をさせた方の勝ちだぴょん」

「最初からコレやれば良かったんじゃないか?」

「さ、さぁ持てる力の全てを使って甘えさせるぴょん!」

(強引に流しやがった……)

「司令官、私に何でも言っていいのよ?」

「何でも、と言われてもなぁ……」

「提督、お疲れでしょう? 膝枕をしてあげるわ」

「まだ書類があるから遠慮しとく」

「じゃあ司令官、私の髪を触ってもいいわ。髪触るの好きでしょ?」

「夕雲の髪の方が、長くて触りがいがあると思わない?」

(髪触るのって、甘えることになるのか……? まぁ、いいか)

「ん……撫でるだけでいいの?」

「少しぐらいなら引っ張ったりしてもいいのよ?」

「それやって氏ぬほど怒られたから二度とやらん」

「ずるいぴょん! うーちゃんも撫でるぴょん!」

「手は二本だ、諦めろ」

「司令官、いつでも撫でたくなったら私を呼んでね」

「夕雲もお待ちしています」

(――甘えてるっていえば、完全に俺は甘えてるかもな……)

732: 2014/10/15(水) 21:22:05.97 ID:09bChvyq0
――――司令官、そんなもの食べちゃダメじゃない!

 ――――いや、小腹が空いてな?

――――カップラーメンは没収よ。加賀さん達にも提督が買わないように見張る様伝えておくわ。

 ――――(夜食で重宝してたんだがなぁ、カップラーメン……)

735: 2014/10/16(木) 03:42:36.32 ID:PlN7s6yX0
――――提督執務室。

「司令官、ごきげんよう、なのです」

「おはよう暁。――ん? その持ってる袋は何だ?」

「今はまだ内緒よ、後で司令官にも教えてあげるから冷蔵庫に入れさせてもらうね」

「あぁ、溶けるような物なら急いで入れとけ」

「これで良し、と……ふぅ」

「じゃあこの書類とこれとこれ頼む」

「暁に任せて、全部カンペキに仕上げて見せるわ」

(この前、“完璧”を“完壁”って書いてくれてたけどな……)

「……ねぇ司令官、コレ何て読むの? 前は読めたんだけど、わ、忘れちゃったわ」

「どれだ? えーっと、これは“びぜんおさふね”って読むんだ。って何だコレ、伊勢の外出理由報告書か?」

「びぜんおさかな?」

「まぁあそこは一応魚獲れる場所だが、お魚じゃなくて長船だ。とりあえずそれは俺がやるから、他のをやっといてくれ」

「分かったわ」

 ――午後三時。

「さぁ司令官、ヒトゴマルマルになったわよ」

「ヒトゴマルマルに何かあるのか?」

「そんなのティータイムに決まってるじゃない」

(おやつの時間って言ったら怒るだろうからやめとくか……)

「今日は暁に相応しいアイスを買って来たの、司令官も一緒に食べましょ」

「暁に相応しい?」

「ちょっと待っててね、今出すから――ほら、コレよ司令官。暁に相応しいでしょ?」

「なるほど……“レディー”ボーデンか」

「司令官、どのぐらい食べる?」

「適当でいいぞ、そんなに山盛りにされても食えんが」

「じゃあスプーンでお皿に移すからストップって言ってね。――アレ? ふーんっ! えいっ! やぁっ!」

「……」

「このっ! ていっ!」

「……暁、少し柔らかくなるまで待とうな」

「……うん」




――――残りは部屋に持って帰って四人で食べるのか?

 ――――響と雷と電はしばらくコレ食べたくないんだって、まだまだ三人とも子供ってことよね。

――――(三人とも飽きるほどこればっかり食わされたのか……まぁ美味しいものでもずっとはキツイよな……)

 ――――司令官もレディーに相応しいお菓子とか見つけたら暁に教えてね?

――――ん? あぁ、うん、まぁ、探しとく。ローテーション出来て飽きないやつ、そんなのあるか……?

742: 2014/10/16(木) 05:37:43.50 ID:PlN7s6yX0
・木曾『俺の姉貴達がこんなに変わり者のはずがない』

・『夜徘徊する謎の女』

・金剛型四姉妹『ティータイムネー』

・提督『夕雲から妹を抱き締めてあげてと頼まれた』

・メカ夕張『提督、充電して下さい』

以上五本でお送りします

リトちゃんかリトーちゃんか、それが問題だ

747: 2014/10/16(木) 23:33:06.11 ID:PlN7s6yX0
・木曾『俺の姉貴達がこんなに変わり者のはずがない』、投下します

次のリクエストは真逆のお昼予定

木曾は姉相手だと弱い

748: 2014/10/16(木) 23:33:43.23 ID:PlN7s6yX0
――――球磨型私室。

「木曾、球磨とジャンケンするクマ。負けたら語尾に“クマ”付けるクマ」

「そういうのは俺じゃなくて多摩姉ぇとやってくれよ」

「多摩なら木曾のマントで寝てるクマ」

「また勝手に……コラ多摩姉ぇ、俺のマントで寝るな」

「にゃー……? 木曾、お姉ちゃんは眠いのにゃ。用がないなら起こすんじゃないにゃ」

「球磨姉ぇが暇だから遊びたいんだとさ、多摩姉ぇ付き合ってやりなよ」

「しょうがないにゃあ……木曾の可愛いところを言い合うゲームとかどうにゃ?」

「それ面白そうだクマ、やるクマ」

(変に止めようとすると余計にからかわれるってことは学習済みだぜ姉貴達。ちょっと散歩でも――)

「後で提督にリストにしてあげるクマ」

「それ良い考えだにゃ」

「ちょっと待てそこのアニマルズ」

「何だクマ? お姉ちゃんは妹の可愛さを提督に伝えようとしてるだけだクマー」

「何も問題にゃい」

「大有りだ!」

「何々ー? 面白い事やるなら私も混ぜてよー」

「北上さんがやるなら私もやりたいです」

(北上姉ぇと大井姉ぇまで来やがった……)

「じゃあ球磨からいくクマー、水上機いらないって言ってるけど“弾着観測射撃もありだな”って呟いてるの聞いたクマ」

「もっと強くなりたいって考えちゃいけないってのかよ。まぁゴチャゴチャしたのより、真正面からやり合う方が好きなのは変わらないけどな」

「多摩は電の飼ってる猫に餌をあげながら優しく笑ってるの見たにゃ」

「俺が笑っちゃいけないってのか?」

「むしろもっと木曾は笑った方がいいと思うにゃ」

「私はまるゆが重いもの持って歩いてるのを、後ろから心配そうにずっとついて行くの見たよ」

「一人で出来るって言ってるのに、手を貸す訳にもいかないだろ」

「私があげた服着て“あり……なのか?”って真剣に悩んでる姿とか可愛いわ」

「……姉貴達、久し振りに姉妹喧嘩ってのをしてみたくなったから付き合ってくれよ」

「おっ、やるクマか?」

「望むところにゃ」

「まーたまにはいいかもねー」

「木曾が負けたらまた写真撮らせてね?」

「上等だ! 昔の俺と思うなよ!」




――――で? 負けたのか?

 ――――今度こそ勝てると思ったんだ……。

――――癖から動きから作戦までバレてる相手に四対一挑むなよ……。

756: 2014/10/18(土) 04:31:43.19 ID:mmx+jG/60
タイトル変更

・『逆恨み』、投下します

返品されたら書き直すので、リクエストした方は遠慮なく言ってください

陰陽師っぽくしようとしたら色々おかしくなった……

757: 2014/10/18(土) 04:32:23.41 ID:mmx+jG/60
――――鎮守府内、某所。

「――アカン、ほんまに封印壊れとる」

「アタシが来た時にはもう気配は消えちまってたぜ」

「すっかり油断しちゃってたわ……」

「はよ見つけて、また封印せんと」

「三人とも、何の話をしているの?」

「そっか、雲龍は来たばかりだからまだこの事については知らなかったんだっけ。ほら、私達って艦載機の飛ばし方がちょっと特殊じゃない? そのせいかは分からないんだけど、霊的なモノに敏感なの」

「……飛鷹って、真顔で冗談を言う人だったのね」

「あら、冗談じゃないわよ?」

「そもそもうちら自体幽霊みたいなもんやし、幽霊は居らんっちゅう方が悪い冗談ってもんや」

「……本当、なの?」

「マジもマジ、大マジだって」

「とりあえず、悪さされると困るから今夜すぐにでも探さないとね」

「今日は晩酌お預け、か。かぁー良い酒手に入ったんだけどなぁ……」

「雲龍も夜になったらここに集合や。分からんことも色々あるやろうけど、その時にまた説明するわ」

「分かったわ」

758: 2014/10/18(土) 04:33:10.24 ID:mmx+jG/60
――――同日、深夜。

「それで、具体的に何をするの?」

「見つけて、捕まえて、封印。こんだけや」

「色々手順はあるけど、基本的には龍驤の言った通りよ」

「ふーん……そういえば、その封印されてたっていうモノは何なの?」

「あー……知らない方が幸せってこと、あるじゃん?」

「そう言われると気になってしまうわ」

「そんなに気になんねんやったら、終わってから教えたるわ」

「それじゃ、まずは見つけに行きましょうか」

 ――駆逐艦寮前。

「どうや隼鷹」

「外れ、ここにゃ居ないよ」

「何を調べているの?」

「俗に言う嫌な気配ってやつよ」

 ――戦艦寮前。

「――居やがった、ここに居るぜ」

「よっしゃ、ほな行くで」

「雲龍、私達から離れないようにして」

「えぇ」

 ――戦艦寮内、一階廊下。

「気配はどっからするんや?」

「二階の奥の方からいやーな気配が伝わってきてるね」

「二階の奥って確か、ビスマルク達の部屋じゃなかった?」

「同室に居るの、レーベとマックスやったな……ちょっと急ぐで」

「雲龍、はいコレ。とりあえず持っといて」

(コレ……お札?)

 ――二階廊下。

「二人とも、いつも通りしっかり頼むで」

「任せときな!」

「さっき渡したお札、合図出したら貼ってちょうだい」

「私もやるの?」

「当然や、何の為に連れてきたと思ってるんよ。――ほら、来るで」





「憎い……ニクい……艦娘が……ニクイ」

(アレは……ビスマルク?)

759: 2014/10/18(土) 04:33:42.07 ID:mmx+jG/60
「逆恨みもえぇ加減にせぇや! 紙は矢、射抜きて祓えや異なる者!」

「ぐぅっ……マタ私の邪魔をするノカ!」

「アタシの晩酌一日分の恨み! 酒は手、露を払いて路を掃う!」

「お前達ノ、お前達のセイで私ハァッ!」

「だから恨むんなら私達じゃなくて、艦娘に気移りして貴女を振った彼氏を恨みなさいって! 言の葉は言の刃、この葉は魔を絶つ刃なり!」

「グアァァァァァッ!?」

「雲龍今よ! ビスマルクから出てきた黒いのにそれ貼って!」

「え? こ、これで、いいの?」

「アァァァァ……」

「……消えた?」

「一時的にお札に封印したんよ。後は適当な石にでもそれ貼って、きちんと元の場所に封印して放り込んだらお仕事終了や」

「ビスマルクーおーい、こんなところで寝てたら風邪引くぜ?」

「んぅ……アレ、私、何でこんなところで寝てたの……?」

「寝る前にお酒でも飲んでたんじゃない?」

「(ビスマルクはさっきのこと、覚えていないの?)」

「(覚えとらへんで。余計な事言って不安がらせる事もないやろ)」

「……龍驤」

「何や?」

「貴女、実は結構凄かったのね」

「今までうちをどういう目で見とったんや……」





――――はぁ? そんな話俺は知らんぞ?

 ――――でも、龍驤達が……。

――――夢でも見てたんじゃないのか? 雲龍、今日はもう部屋に戻って休め。

 ――――(……提督の背中に皆の生霊みたいなのがしがみついているように見えるのも、気のせい?)

764: 2014/10/18(土) 21:05:30.18 ID:mmx+jG/60
・金剛型四姉妹『ティータイムネー』、投下します

765: 2014/10/18(土) 21:06:01.87 ID:mmx+jG/60
――――金剛型私室。

「スコーンが焼けたヨー」

「お姉様、私は蜂蜜がいいです」

「榛名は今日はジャムにします」

「クロテッドクリーム残ってたかしら?」

「紅茶は何にするネー?」

「私はお姉様と一緒がいいです!」

「榛名はダージリンを」

「私はアールグレイをお願いします」

「了解デース」

「ふと思ったんですけど、お姉様もビスマルクさんみたいにカフェでもしてみたらいいんじゃないでしょうか」

「それはいい考えですね、榛名もお手伝いします」

「経理はこの私が居れば完璧ね」

「ちょ、ちょっと待つネー。勝手に話を進めないで欲しいデース」

「――扶桑さんと山城は、よく駆逐艦を連れて出掛けてるのをお見かけしますよ」

「長門さんと陸奥さんは警備の仕事に励んでおられますね」

「大和さんと武蔵さんは道場。伊勢さんは最近明石さんと包丁作りを始めたと聞きましたし、日向さんは訪れた子供にラジコンを教えています」

「わ、私だって鎮守府の為に貢献してマース!」

「例えば、何です?」

「ティ、ティータイムの大事さを皆に教えてマース……」

「お姉様、私はそんなお姉様でも大好きです!」

「微妙なフォローはやめるネ比叡、姉としての威厳がbreakするヨ……」

「はい、ダージリンの味は大丈夫です」

「私のHeartがPinchデース!」

「私の収集したデータによると、あきつ丸の次に働きたがらないイメージがお姉様には定着しているかと」

「ビ、ビスマルクのCafeと漣が準備中のCafe、三軒もいらないと思いマース」

「スコーンは他のお店では扱いませんし、いいと思うんだけどなぁ……」

「榛名はこのジャムも売り物に出来ると思います」

「それぞれ需要が違うし、各店舗の集客に影響は無いわね」

(Shit! 退路を完全にShutoutされたネ……)

「どうしてもお嫌なら、榛名達と比叡姉様の料理を――」

「テートクゥ! 加賀ー! Cafeの営業許可をお願いしマース!」

「やっとお姉様がやる気を出してくれました! やっぱり金剛お姉様はあぁでないといけませんね!」

「(喜んでいいのでしょうか……)」

「(アレで比叡姉様は幸せなんでしょう)」

766: 2014/10/18(土) 21:06:36.67 ID:mmx+jG/60
――――金剛、貴女には戦艦寮の寮監を任せていたはずですが?

 ――――妹達にあれだけ言われたら、やらない訳にはいかないデース。

――――ティータイム、減るわよ?

 ――――ティータイムには私もお店でティータイムしマース。

――――(そんな時間、出来るかしらね……)

769: 2014/10/19(日) 19:43:37.91 ID:nngwKrKr0
・提督『夕雲から妹を抱き締めてあげてと頼まれた』、投下します

基本無表情が二人

770: 2014/10/19(日) 19:44:07.51 ID:nngwKrKr0
――――鎮守府、廊下。

「……本当にやらないとダメか?」

「早霜も提督の事は少なからず思っているはずよ。後はきっかけさえあれば、あの子もきっと打ち解けてくれるわ」

(そんな雰囲気微塵も感じてないんだが……)

「――来た」

「何かあったらフォローしっかり頼むぞ、憲兵に突き出されるのは勘弁だからな」

「はぁい、じゃあ頑張ってください」




「司令官? 私に、何か?」

(どうか泣かれませんように!)

「……何を、しているの?」

(――髪、さらさらだな)

「こういうことをするのなら、他に適した子達が居るのではないかしら」

(髪質は長波と似た感じか)

「ん……そろそろ、離していただけますか?」

(……はっ!?)

「す、すまん! 抵抗されなかったんでつい……」

「理由は、聞かせていただけるの?」

「あー……その、な……早霜、俺の事避けてないか?」

「そんなことは無いけれど、不快な思いを司令官にさせていたのでしたら、謝らせていただきます。ごめんなさい」

「いや、不快とか思ってた訳じゃない。ただ、俺だけじゃなく他の奴とも距離を置いてる様に見えたのが気になってな」

「少し、ここの人達にまだ馴染めていないだけです」

「ヲーちゃんにキャラメルあげたって話を聞いたが?」

「アレは、買い物のついでにたまたま買ってきた物をあげただけ」

「那智にはなついてるよな?」

「那智さんは……特別な、人だもの」

「――なら、不知火はどうなんだ?」

「っ……不知火さんは、私とは話したくないようだから……」

(落ち度と言うのは今回ばかりは可哀想だが、変に誤解を生んでるようだな……)

「ここは変わり者が多いが、全員良い奴だ。姉妹艦とはうまくやれているようだし、少しずつ慣れていけばいいさ。まぁ、俺にもついででいいから慣れてくれると助かる」

「……努力、いたします」

「そうか、さっきは急に抱き締めたりして本当に悪かった。今度お詫びにキャラメルアイスの美味い店に連れていくから許してくれ、じゃあまたな」

「えぇ、楽しみに、しています」




――――不知火さん、頬にアイスが付いているわ。

 ――――不知火としたことが、不覚……。

――――(この組み合わせ、意外に見てて面白いな)

771: 2014/10/19(日) 19:55:18.48 ID:nngwKrKr0
――――海辺。

「カステラにミルク饅頭、気に入ってくれるといいんですけど――あら?」

 ――砂、熱イ……陽射シ、暑イ……モウ、ダメ……。

「……ワカメじゃ、ありませんよね?」




――――熱中症一歩手前の深海棲艦が保護されました。

774: 2014/10/20(月) 06:30:18.01 ID:6vPOep/D0
・メカ夕張『提督、充電して下さい』、投下します

今回も乙女回路の実験に提督は付き合わされたようです

775: 2014/10/20(月) 06:31:59.48 ID:6vPOep/D0
――――提督執務室。

「何でまたメカ夕張の方が来てるんだよ……」

「マスターは今いいところだからパス、だそうです」

「俺がお前のマスターと最後に顔合わしたの、いつか覚えてるか?」

「百八十五日前です」

(あの引きこもりめ、そろそろ一度外に連れ出さんといかんな)

「――提督、申し訳ないのですが、一つお願いを聞いていただけますでしょうか?」

「何だ?」

「マスターが充電を失敗したらしく、後一時間で機能が停止します。充電させてください」

「アイツそんな状態でここに寄越したのか……分かった。それで、どうすればいいんだ?」

「はい、背中にUSBの差し込み口があるので、コレを差してそこに繋いで下さい」

「そうか、じゃあ背中には自分で――」

「いえ、手が届かないのでお願いします」

「……は?」

「ですから、関節の可動域的に絶対に差せない場所にあるのです」

「何でそんなめんどくさい場所につけたんだあのバカは!」

「他の場所だと見栄えが悪いと仰っていました」

「実用性を考えろよ……」

「提督、後五十八分です」

「あぁもう分かった、服を少し捲るが構わないな?」

「あの、出来れば捲らずにしていただけないでしょうか……?」

(顔は夕張だからメカと分かっていてもそこで恥らうような素振りされるとやりにくいな……っていうかどういう機能を組み込んでんだアイツ)

「後、五十七分です」

「とりあえず、どの辺にあるか先に教えてくれ」

「ちょうどブラのホックを止める辺りです」

「どうしてそこでその説明の仕方をチョイスした」

「そうプログラムされていますので」

「まぁいい、じゃあ差し込むぞ」

「もう少し左です」

「この辺か?」

「もう少し下です」

「――あった、ここか」

「んっ……」

「後はコレを繋いで、と。どうだ? 充電出来てるか?」

「はい、問題ありません。ご迷惑をおかけしました」

「じゃあ仕事に戻るとしよう」

「スリープモードに移行します。充電完了まで、後、四時間五十九分」

「夕張ぃぃぃぃっ!」

776: 2014/10/20(月) 07:12:50.65 ID:6vPOep/D0
次のリクエストは13時から五本まで受け付けます



・緊急任務『逃げ回る深海棲艦を捕まえろ』

保護した深海棲艦が逃げ出した。これを速やかに保護、及び拘束せよ。

この任務の旗艦には浦風の寝顔写真を眺めてにやけている装甲空母を運用されたし。

指定可能箇所は鎮守府全区域。今までに話の中で触れた範囲と、これはあってもおかしくないという場所を指定されたし。

※ちょっとしたお遊びです、あまりこのスレで出番のない子も出るかも?

タイムリミットは今日一日、見つければ終了、途中中断挟みます

安価下1で場所を指定してください

778: 2014/10/20(月) 07:34:57.37 ID:6vPOep/D0
――――入渠ドック。

「誰か居る?」

「大鳳さん、どうかしたの?」

「深雪こそどうしたの? 入渠するほどのダメージを負うなんて」

「いやーこの深雪様としたことが後ろから近付いてた電に気付けなくってさー飛びつかれて柱に頭ぶつけちゃって」

「あの子、深雪に何故か極端になついてるわよね」

「最近は察知してキャッチ出来てたんだけどね」

「あぁそうだ、全身黒いふわふわの服で覆ったヲーちゃんサイズの女の子来なかった?」

「ここには来てないなー」

「そう、ありがとう。ゆっくり休むのよ?」

「はーい」




安価下1で次の場所を指定してください

780: 2014/10/20(月) 07:49:07.00 ID:6vPOep/D0
――――工廠。

「夕張、いる?」

「はいはーい、何ですか?」

「こっちにゴス口リっぽい服来たヲーちゃんサイズの女の子来なかった?」

「私は見てませんね……メカ夕張、見た?」

「いえ、ここに接近したのは今日は大鳳さんだけです」

「そう、分かったわ。あっそうだ、たまには貴女も工廠から出てきて駆逐艦の子達と遊んでみない?」

「あー……か、考えときますね」

「マスター、カップそばが出来ました」

(文月と五月雨を工廠に遊びに行来させたら流石に出てくるかしら)




安価下1で次の場所を指定してください

782: 2014/10/20(月) 08:01:44.98 ID:6vPOep/D0
――――食堂。

「間宮さん、大鯨、黒い服の手のひらサイズの女の子が来なかったかしら」

「いえ、こちらにはそんな子来てませんね」

「私もちょっと分からないです、ごめんなさい……」

「その子なら、さっき裏で試作品をあげた途端に泣き出して逃げていっちゃいましたよ?」

「伊良湖、貴女何を食べさせたの……?」

「わさび饅頭です、大鳳さんもお一つどうですか?」

「え、遠慮させてもらうわ」

「伊良湖、独創性のある甘味を作るのはいいんですけど、もう少し甘味っぽくした方が……」

「私もそう思います……」

「分かりました、クリームを入れてみます」

(((そういう問題じゃない)))




伊良湖はまともに作る傍ら創作甘味を次々と考え出す研究熱心な人です

次の場所を安価↓1で指定してください

784: 2014/10/20(月) 08:20:03.07 ID:6vPOep/D0
――――提督執務室。

「提督、こっちには来てませんか?」

「来てたら当然連絡してる。下手に大事にするわけにもいかんし、引き続き地道に探してみてくれ」

「分かりました。そういえば、何で逃げ出したんですか?」

「意識を取り戻した瞬間、なのが口を開いて目の前に居たらしい」

「驚いて逃げ出してしまったのね……」

「まぁ幸いな事に砲や艦載機は一切身に着けてないから、攻撃される心配は無い」

「でも、一般人に見られるのは流石にまずいわ」

「あぁ、だからなるべく早く頼む。加賀や龍驤にも捜索させてるから、二人にも話を聞いてみるといい」

「了解です」




場所指定or加賀か龍驤に連絡、安価↓1でお願いします

786: 2014/10/20(月) 08:54:12.60 ID:6vPOep/D0
――――駆逐艦寮。

「何堂々と入ってきてんのよ! アンタは出禁って言ったでしょ!」

「私は文月に会いに来ただけだ、何を怒っている」

「人の話聞いてた? 出禁よで・き・ん!」

「そうか、では今日は陽炎と過ごすとしよう」

「どうしてそういう発想に行き着くのよアンタは……ってコラ、離しなさいよ!」

「パンケーキは好きか?」

「まぁ、嫌いじゃないわね」

「よし、では行こう」

「……奢りなさいよ?」

「当然だ、このビックセブンの財布には諭吉が七枚、準備は万端だ!」




(ここには間違っても居ないでしょうね……)




次の場所を指定or加賀か龍驤に連絡、安価↓1で指定お願いします

788: 2014/10/20(月) 09:18:25.75 ID:6vPOep/D0
「加賀、そっちはどう? こっちは食堂に立ち寄ったというところまでは分かったのだけど、それ以降の足取りがさっぱりで……」

『さっきまで金剛のところで紅茶を飲んでいたようね。霧島が捕獲しようとしたみたいだけど、逃がしてしまったそうよ』

「ということは、戦艦寮にはもう戻ってこないでしょうね。加賀は今どこに向かっているの?」

『念のために私は一般開放スペースに逃げられないよう、完全に封鎖してきます。貴女は他の寮や施設を引き続き見て回ってちょうだい』

「えぇ、分かったわ」

『ヲーちゃんと一緒で甘いお菓子や匂いに釣られやすいようだから、どこかでお菓子を調達するのも手かもしれないわ』

「そうね、試してみる価値はあるかもしれない」




次の場所を安価↓1でお願いします

792: 2014/10/20(月) 09:48:02.72 ID:6vPOep/D0
――――トイレ。

「ごめんなさい、誰が入っているのか確かめたいから返事してもらえないかしら?」

「……」

「恥ずかしいのは分かるけど、協力して」

「……」

(怪しいわね……ここに隠れているかも)

「……たかぁ……」

「?」

「ふるたかぁ、もう芋けんぴは飽きたってばぁ……むにゃ……」

「……次の場所に行きましょうか」




次の場所を安価↓1で指定して下さい

次で一度休憩を挟みます、再開はリクエストをチェックして題を発表した後を予定しています

794: 2014/10/20(月) 10:16:03.40 ID:6vPOep/D0
――――畑。

(こんなところまで逃げてきたとは思えないけど、念の為に調べておきましょうか……あら?)

「――味はどうですか?」

「コレハイイモノネ、モウ一ツ下サルカシラ?」

「はい、たくさんありますからいくつでもいいですよ」

「目ヲ覚マシタラ猫ニ食ベラレカケテイタシ、和菓子ヲモラエバ罠、紅茶ヲ御馳走シテモラッタラ虫取リ網ヲ持ッタ眼鏡ノ大女に追ワレ、散々ダッタワ……」

「大変だったんですね。ここはあまり人も来ませんから、ゆっくりしていってもらって構いませんよ」

「アリガトウ、助カルワ」




(鳳翔さんのところなら安心ね、提督と加賀達に連絡しておかないと)




離島棲鬼を無事発見しました、休憩挟まずこれにて終了です

最初から鳳翔さんのところに行った時点で発見の予定でしたし、キリもいいのでここまでにしたいと思います

参加して下さった皆様、お付き合いいただきありがとうございました

昼のリクエストも時間が合って気が向けば書き込んでいってくださいませ

リトちゃんかリトーちゃんで呼び方を悩み中

795: 2014/10/20(月) 10:21:46.14 ID:e1f1ObWSO
乙です
親しみやすくてかわいいから「リトちゃん」の方がいいな


引用: 【艦これ】提督「鎮守府として色々不味いことになった」