985: 2014/09/04(木) 17:12:19.56 ID:0pSQZA3nO

深雪「ああ゛ー……ちょーあちぃ……」

提督「……ああ、暑いな」カキカキ

深雪「こんな暑いのに執務室のエアコンが壊れるとか最悪すぎるだろ……あ゛ー!」

提督「壊れたもんは仕方ないだろ……一応、明日には工廠妖精が空いた時間にエアコンを直してくれるって言ってんだし、それまでは我慢してくれ」ペラッペラッ

深雪「いや、ほんとマジでこの暑さは無理だって! タダでさえめんどーな書類仕事だってのに、こんなんじゃやってらんねーよ!」

提督「……まあ、たしかにこの暑さは体にこたえるよな」

深雪「そーだぜ、司令官。だから今日はこのへんで仕事は終わりにしてさ、エアコンの効いた寮で、初雪もまぜて一緒にゲームでもしようぜ!」

提督「実に魅力的な提案だが、残念ながらそれはできない話なんだよなぁ……今日中に終わらせなきゃいけない書類がまだまだたくさんあるから、遊んでる余裕はないんだ……はぁ」

深雪「えぇー、まだあるのかよ……朝から執務室にこもりっきりでやってるのに、そりゃないぜ」

提督「すまん、本当ならもっと少ないはずだったんだが、いろいろあってな……だから、夕飯前には先にあがっていいぞ。そのあとは俺がなんとか終わらせるから」

深雪「えっ、マジで夕飯前には上がってもいいのか!? ……でも、それだと司令官が大変なんじゃないか?」

提督「なに、このくらいならすぐ終わるさ。それに、頭を使うのが苦手な深雪さまに、これ以上書類仕事をさせるのはかわいそうだからな」

深雪「なっ、言ったなー、このー! ……でも、サンキューな」

提督「ははっ……だが、それまではしっかりと働いてもらうからな?」

深雪「わ、わかってるってそのくらい」

提督「それじゃ、まずはこの書類を頼む」

深雪「うげぇ……まあ、あと数時間だし頑張るか!」

提督「おう、そのいきだ」

……
…………

986: 2014/09/04(木) 17:12:49.28 ID:0pSQZA3nO

提督「……ふぅ、これでやっと終わりだ。飯も食わずにずっとやってたってのに、結局、日付がかわるギリギリまで掛かったか……はぁ、疲れたし眠いし腹も減ったなぁ……」

コンコン

提督「ん、こんな時間に誰だ? ……入っていいぞー」

ガチャッ

深雪「よっ、司令官、深雪様だよ! もう深夜だってのに、やっぱりまだ仕事してたんだな」

提督「いや、それならちょうど今終わったところだ。それより、深雪こそこんな時間にどうした?」

深雪「ふふん、それはなー……じゃーん! こんな遅くまで仕事をしていた司令官のために、深雪様特製の夜食をもってきたんだよ! どうせ、夕飯も食わずにやってたんだろ?」

提督「お、おお、マジか! 夕飯を食ってなかったから、今すごく腹が減ってたところなんだよ」

深雪「へへ、それじゃあ、さっそく召し上がれ。この深雪様特製『深雪スペシャル丼』をな!」

提督「おー、これはなかなかうまそうだが……これってカツ丼か? いや、でも、天ぷらのようなものも入ってるような……んん?」

深雪「どうだ、豪華だろ? それは、今日の夕飯のあまりを間宮さんにもらって、全部まとめて卵で閉じたものだぜ。だから、その丼一杯でいろんな味を楽しめるお得な料理、それが『深雪スペシャル丼』だよ!」

提督「なるほどな……それじゃ、いただきます!」モグモグ

深雪「ふふっ、うまいか?」

提督「ああ、コレはなかなかイケるぞ……でも、深雪って意外と料理スキルあったんだな」モグモグ

深雪「おい、そればどーゆー意味だよ、司令官?」

提督「ああ、すまん。深い意味はないんだ」モグモグ

深雪「ふーん? ……ま、深雪様もこういう簡単なものくらいなら、普通に作れるんだぜ? どう、見直した?」

提督「ああ、これなら毎日食ってもいいくらいだ。流石、深雪様だな」モグモグ

深雪「へっ!? ま、毎日って……」

提督「……ふぅ、御馳走様でした。いやぁ、本当にうまかったし、おかげでもう満腹だ」

深雪「あ、ああ、お粗末さま! そ、それじゃ、これは深雪様が片づけておくから、ま、また明日な!」

ガチャッ
タッタッタッ

提督「おう、なんかいろいろとすまんな……って、もう行っちまったのか。なんか顔が赤かったように見えたが、どうしたんだろうか?」

……
…………

深雪「司令官の飯を毎日……そ、それってやっぱりそういう意味なのか? で、でも、鈍感な司令官のことだしどうせ……だけど、もしかしたら……うーん」

初雪「ちょ、深雪! このままだと座礁する! 舵きって!」

深雪「へへ、司令官にならそれでも……あー、でも、なぁ……」

初雪「あぁ、座礁した……これはやばい……っていうか、深雪? ……ちょっと聞いてる?」

深雪「……へっ? あ、ごめん。なんだって?」

初雪「深雪がぼーっとしてたせいで、吹雪が座礁したんだけど……」

深雪「げっ!? マジかよ!?」

初雪「あ、上空より敵機多数……これは……」

深雪「……うわああぁぁ!? 吹雪がぁ!?」


終わり


たまにはかわいい深雪様のことも思い出してください

987: 2014/09/04(木) 18:32:24.36 ID:vLEi61Gn0
深雪さん、それモロずぼら飯じゃないですか

989: 2014/09/04(木) 23:47:58.72 ID:02HDODHAO
若葉「若葉だ」

提督「……どうした、急にそんなわかりきったことを言い出して」

若葉「提督、あなたは電と雷と文月と私を区別できるか?」

提督「曲がりなりにも提督だからそれぐらいはできる」

若葉「ふむ、しかし私は彼女たちに比べて些か地味な気はしないか?」

提督「どういう意味だ?」

若葉「電は小動物のような性格からくる人気に加え、腹黒いイメージとしてプラズマという派生もいる」

提督「電としちゃ飛んだ風評被害だと思うがな」

若葉「雷はあの包容力のある性格から口リおかんの異名を持つ」

提督「ダメ提督製造機とも言われているな、雷を秘書艦にしてるときは甘えすぎないように気をつけてる」

若葉「さらに文月はあの甘ったるいボイスから文月教と言われる宗教紛いのファンの集まりがある」

提督「文月のあの声は脳がとろけそうになるほどに魅了されるからな」

若葉「それに比べて私は自己紹介時の『若葉だ』の一言くらいしか注目されない」

提督「ただ名前言ってるだけじゃねーか」

若葉「そうだ、だから彼女たちに負けない個性が欲しいのだが……」

提督「うーん、だったら――」



990: 2014/09/04(木) 23:48:28.73 ID:02HDODHAO
~キス島~

イ級「ギャース」つ魚雷

若葉「」チュドーン!

若葉「痛いぞ!だが…悪くない」中破


我、夜戦ニ突入ス!

若葉「24時間、寝なくても大丈夫」シャッシャッシャッ

イ級「」チュドーン!






提督「うん! いい感じにドMとしてキャラが立ってるぞ!」
若葉「これでいいのか……?」

991: 2014/09/04(木) 23:49:26.54 ID:02HDODHAO
終わり

若葉は提督のことをなんて呼ぶか決まってないので普通に「提督」にしました

引用: 艦これSS投稿スレ2隻目