915: 2014/08/31(日) 15:34:29.57 ID:O/7kdcrko
がちゃっ すたすた……
雷(ふわぁ……まるふたまるまる……お手洗い……ぅー……)
ぱたん ざぁぁーっ
雷(……手を拭いて……)
すたすた……
雷(……ん……執務室の明かりがついて……)
かちゃり
雷「……しれいかん……?」
提督「ん、雷か。こんな時間にどうした?」
雷「ん、んぅーっ……ふぅっ。それはこっちの台詞よ司令官」
雷「秘書艦である私をおいて何お仕事してるの? それもこんな夜遅く」
提督「ちょっとな。明日に手配したいものを色々やってたらな」
雷「……まだかかりそうなの?」
提督「もうちょっと……かな」
雷「もう、そうやって言ってるけどいつも遅くなったりするじゃない!」
雷「どれだけあるの? 手伝うわよ」
提督「いや、大丈夫だって。雷は寝ておいで」
雷「だーめ、夜戦に比べればこれぐらい大した事ないんだから」
雷「椅子もってきて……よいしょっと」
雷「ていっ!」バッ
提督「あ、こら書類とるなっ」
雷「ふんふん……物資の支給要請と遠征の作戦計画書ね、なるほど」
提督「あー、まあ……大規模作戦の折に大分消耗したからな」
雷「それをこれだけの量やっていればそりゃあ時間かかるわね」
雷「いいわ、二人でちゃちゃっと片付けちゃいましょ!」
916: 2014/08/31(日) 15:35:12.62 ID:O/7kdcrko
かりかり かりかり……
雷「司令官、私じゃ頼りない?」
提督「ん? 何を急に」
雷「ずっと私が秘書艦やっているけど、見てるとわかるのよ」
雷「どこか私に遠慮してる。って」
提督「そんなつもりは……」
雷「ある。今のこのお仕事だって、速いうちから手伝えればこんな遅くにならなかったわよ」
提督「…………」
雷「司令官のために秘書艦やっているんだから、何でも私に言って頂戴。ね?」
提督「なんというか、その」
雷「ん?」
提督「雷には傍に居てくれるだけで何か満足しちゃうんだよな」
提督「それ以上を望むのはなんか悪い気がしてしまうんだ、おかしいかな」
雷「何よそれ……艦娘を働かせない提督なんておかしいに決まってるじゃない」
雷「……でも、そっか。…………それならずっと傍に居てあげるわよ!」
雷「だけどこれからは私もちゃんと働かせるように! 私は勝手に手伝うけど」
雷「ちゃんと指示出せるようになりなさい?」
提督「ああ、わかった」
917: 2014/08/31(日) 15:36:01.13 ID:O/7kdcrko
雷「ほら、二人でやればすぐに残りこれだけになったじゃない」
提督「…………」
うつら……うつら……
雷「…………」
雷(もう! 一人で無理しようとするからそうなるんじゃない)
雷(私のひざ掛けだけど……何もないよりはマシね)
そっ……ふぁさっ
雷(仕方ないわね……残りは私がやっつけてあげちゃいましょ!)
―――――
――――
―――
提督「…………ん……ふぁぁぁ……いつの間にか寝てしまっ……」
提督「書類が全部出来上がっている……」
雷「すぅ……すぅ……」
提督(雷が残りをやってくれたのか……なんだか悪い事してしまったな)
提督(ともあれ、雷は寝室に運んでやろう)
すっ……ぐいっ
提督(擬装が無いとこんなにも軽いんだな……っと、揺らさないようにそっとそっと)
雷「……んぅ……」ギュッ
提督(よっ……と。うん、起きてこないな、大丈夫だ)
提督(今日の遠征計画、雷を派遣する予定だったが……まあいいか。代役は他に充てよう)
提督(やってもらった分に比べれば1枚書き直すくらいどうってことはないな)
提督「おやすみ。雷……」
なでなで
雷「しれいかんは……わたしがいないと……だめ……なんだからぁ……すぅ……」
918: 2014/08/31(日) 15:37:09.69 ID:O/7kdcrko
憲兵さん。俺です(両手首を差し出す音)
雷を旗艦にすると色々ダメになりそう
雷を旗艦にすると色々ダメになりそう
920: 2014/08/31(日) 16:57:47.54 ID:YTq2dgceo
乙です
引用: 艦これSS投稿スレ2隻目
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