1: 2024/12/02(月) 20:21:43 ID:???00
とまマル、きななつ

2: 2024/12/02(月) 20:22:22 ID:???00
きな子「クラゲさん、ふわふわしてるっす。とっても可愛いっす」

夏美「きな子はクラゲとも会話できますの?」

きな子「やったことないけど、試してみるっす。姉者ちゃん、調子はどうっすか?…ふんふん」

夏美「わかるんですの?」

きな子「わかったっす、姉者はきな子が好きみたいっす!」

夏美「私もきな子が大好きですの!」

きな子「えへへ、夏美ちゃんっ」

夏美「うふふ、きな子っ」

冬毬「…姉者、私の部屋をデートスポットにするのはやめてください」

3: 2024/12/02(月) 20:22:58 ID:???00
マルガレーテ「まったくよ、仲良くしたいなら夏美先輩の部屋でしなさいよね」

きな子「ふんふんふん。なるほど、マルガレーテちゃんも冬毬ちゃんのことが大好きみたいっす!」

冬毬「なっ…」

マルガレーテ「は、はぁ!?いきなり妙なこと言わないでよ!そりゃ冬毬のことは嫌いじゃないっていうか、大切な仲間っていうか、好きか嫌いかで言えばもちろん好きっていうか…」

4: 2024/12/02(月) 20:23:20 ID:???00
きな子「マルガレーテちゃん、今のはクラゲのマルガレーテちゃんのことっすよ?」

マルガレーテ「…えっ?」

夏美「これはこれは、思わず本音が出ちゃったって感じですの」

冬毬「ま、マルガレーテ…」

5: 2024/12/02(月) 20:23:42 ID:???00
マルガレーテ「あ、ぅ」

きな子「ふふっ、二人とも顔が真っ赤になってるっす」

夏美「にゃは、初々しくて可愛いですの」

冬毬「も、もう充分でしょう、クラゲの鑑賞会はおしまいです」

6: 2024/12/02(月) 20:24:09 ID:???00
マルガレーテ「そ、そうよ。ほら、二人は隣の部屋に戻った戻った」

夏美「だ、そうですの。行きましょ、きな子」

きな子「はーい、お邪魔しましたっすー」

マルガレーテ「ま、まったく、変なこと言ってなんなのかしら。ねぇ、冬毬」

7: 2024/12/02(月) 20:24:27 ID:???00
冬毬「…」

マルガレーテ「…冬毬?」

冬毬「…嬉しかったです」

マルガレーテ「え?」

8: 2024/12/02(月) 20:25:08 ID:???00
冬毬「私のことを大切だと言ってくれて、好きだと言ってくれて」

マルガレーテ「あ、ああ」

冬毬「私も同じ気持ち。マルガレーテのことがとても大切です」

マルガレーテ「…っ」

9: 2024/12/02(月) 20:25:45 ID:???00
冬毬「…マルガレーテ?」

マルガレーテ「ちゃんと言って」

冬毬「えっ」

マルガレーテ「私と同じ気持ちなら、ちゃんと言い直してよ」

10: 2024/12/02(月) 20:27:26 ID:???00
冬毬「言い直す、とは」

マルガレーテ「リテイクってことよ。…私だけが思ってることを言うなんて、恥ずかしいじゃない」

冬毬「あ…ふふっ、確かに、フェアではありませんでしたね」

マルガレーテ「ん…それで、冬毬はどういう気持ちなの?」

11: 2024/12/02(月) 20:28:03 ID:???00
冬毬「はい。私もマルガレーテのことがとても大切で」

マルガレーテ「っ」

冬毬「嫌いなわけではありません」

マルガレーテ「…はぁ?」

12: 2024/12/02(月) 20:28:19 ID:???00
冬毬「好きか嫌いかで言えば、好きに入るのではないでしょうか」

マルガレーテ「なにそれ、ひどくない?」

冬毬「マルガレーテと同じセリフを言ったつもりです」

マルガレーテ「あなたねぇ…」

13: 2024/12/02(月) 20:28:48 ID:???00
冬毬「…なんて、照れ隠しとはいえ、この場で気取るのは適切ではありませんね。マルガレーテ、大好きです」

マルガレーテ「…!」

冬毬「…返事は、してくれないのですか?」

マルガレーテ「な、なんだかすごくドキドキしちゃって」

14: 2024/12/02(月) 20:29:23 ID:???00
冬毬「私もです」

マルガレーテ「そ、そうよね、ごめん、ちゃんと言い直させて」

冬毬「はい」

マルガレーテ「その、私も、冬毬のことが好きで…大好き、です」

15: 2024/12/02(月) 20:30:10 ID:???00
冬毬「…」

マルガレーテ「な、なんとか言ってよ」

冬毬「…す、すみません、想像以上にドキドキしています」

マルガレーテ「!」

16: 2024/12/02(月) 20:34:03 ID:???00
冬毬「こんな、こんなドキドキ初めてで、どうしたらいいのか」

マルガレーテ「…湯気が出そうなくらい、顔が真っ赤よ」

冬毬「マルガレーテこそ…今にもボンっと音を立てて熱を吹き出しそうです」

マルガレーテ「そりゃそうでしょ、同じ気持ちなんだから」

17: 2024/12/02(月) 20:36:55 ID:???00
冬毬「そうですね、同じ気持ちですから、仕方ありません」

マルガレーテ「うん、今すごく嬉しい。隣、いい?」

冬毬「もちろんです」

マルガレーテ「…やっぱり、まだ恥ずかしい」

18: 2024/12/02(月) 20:40:07 ID:???00
冬毬「照れてるマルガレーテも可愛いです」

マルガレーテ「言わないでよ。っていうか、なんで冬毬はもういつもどおりの顔してるのよ」

冬毬「鍛えが違いますので」

マルガレーテ「どういう理屈よ、まったく」

19: 2024/12/02(月) 20:40:41 ID:???00
冬毬「それにしても、今回はきな子先輩たちにしてやられましたね」

マルガレーテ「ずっとあんな調子よね。いつもくっついてるし、前からそうだったのかしら」

冬毬「以前から仲睦まじい関係ではありましたが、最近は顕著です。地区予選前の特訓が二人の距離を縮めたのでしょう。二人をレクチャーしていた、誰かさんのおかげかもしれませんね」

マルガレーテ「ふん…それならなおさら、今日のことはきっちりとお返ししてやるんだから」

20: 2024/12/02(月) 20:42:22 ID:???00
夏美「二人は上手くいったかしら」

きな子「冬毬ちゃんとマルガレーテちゃんならきっと大丈夫っす」

夏美「それにしても、本当にクラゲがあんなことを言ったんですの?」

きな子「さあ、どうかなぁっす」

夏美「こーら、ちゃんと教えるですの」

きな子「ふふっ、真実はきな子のみが知る、っす!」



終わり

21: 2024/12/02(月) 20:43:11 ID:???00
とまマルでした。きななつの世界線でもありました。

宣伝となり恐縮ですが、以下はきななつの過去作です。
よろしければ併せてお願いします。

きな子「おじゃましてますっす」

ありがとうございました。

引用: SS マルガレーテ「クラゲの本音」