1: 2024/11/30(土) 12:32:28 ID:???00
せつ菜「日々の研鑽として、既に出来ることをもっと出来るように磨く! 大切なことですよね!」

彼方「……そうだねぇ」

せつ菜「というわけで、私も料理スキルを更に磨くために家庭科室をお借りして、こうして料理をすることにしました!」

彼方「……うん。彼方ちゃんたち以外、だぁれもいないもんね」

せつ菜「はい! 万が一失敗したり事故が起きても、人を巻き込む心配はありませんね!」

彼方(彼方ちゃんはいつから人判定されなくなったのかな?)

せつ菜「というわけで、材料を揃える段階から参りましょう、彼方さん!」

彼方「うん……」

>>5「ちょっと待った!」

>>7「そんな危け……じゃなくて、楽しそうなことは2人占めさせないよ!」

せつ菜「! あなたたちは……!」

9: 2024/11/30(土) 13:13:34 ID:???00
歩夢「ちょっと待って!」

侑「そんな危け……楽しそうなことは2人占めさせないよ!」

せつ菜「歩夢さん!? 侑さんまで……!」

彼方「……!」

歩夢(彼方さん、私たちも手伝うよ)パチコーン

侑(前に相談乗ってくれた分のお礼にねっ)ニコッ

彼方(歩夢ちゃん……侑ちゃん……! 彼方ちゃんのためにそこまで……!)

せつ菜「まぁ、料理は皆で作って食べたほうが楽しいですからね! では、この4人で作るとしましょう!」

歩夢(なるべく被害が出にくい、カバーの利く料理を提案しないと!)

侑(料理の知識とか全然ないけど……どうしようかな)

せつ菜「では、今回作る料理を決め、材料を集めるとしましょう!」

歩夢「じゃあ >>11 なんてどうかな?」

侑「>>13はどう?」

16: 2024/11/30(土) 13:33:34 ID:???00
歩夢「チャーハンなんてどうかな? シンプルだから、料理の技術がよくわかると思うんだ」

侑「もつ煮はどう? 色々入れられるよ!」

せつ菜「チャーハンにもつ煮、ですか……うーん……」

彼方(この反応は……?)

せつ菜「うーん……」


>>18の秒数次第

0~3 どっちもヤダ!
4~6 チャーハンにしましょう!
7~9 もつ煮にしましょう!

20: 2024/11/30(土) 13:42:18 ID:???00
せつ菜「お二人には悪いですが、どちらもお断りします!!!」

歩夢「えっ」

侑「そんなぁ……」

せつ菜「私のスキルアップには>>22こそが相応しいと思うんです!!!」

彼方(コイツマジか)

24: 2024/11/30(土) 14:18:47 ID:???00
せつ菜「私のスキルアップ的にはビーフストロガノフなんかが相応しいと思うのです!」

彼方(コイツマジか)

侑(無謀すぎるよ! 戦闘力5のゴミがフリーザに挑むくらいには無謀だよ!)

歩夢(でも、面と向かって反論すると『皆さんは私の料理が不味いと言うんですか!? 酷いです! うわーんっ!』みたいな感じになっちゃうかもしれないし……)

3人(ここは従って、料理の時だけ手を加える形で動こうか……)

歩夢「そっかぁ、じゃあそうしてみよっか」

彼方「煮込み料理も、本人の腕前が試されるからねぇ」

侑「わ、私はなんとなくビーフスト、スト、ストロン……んん゛っ、ビーフストロガノンドロフ食べたいと思ってたから賛成かな!」

彼方(言えてない……)

せつ菜「満場一致ですね! では材料を揃えに行きましょう! 時間は有限ですので、なるべく急ぎましょう! お金は私が持ちますよ!」

歩夢「う、うん……そうだね」

侑(彼方さん彼方さん、ちょっと……)

彼方(うん、いざという時は……だよ)

たったかたったか……

25: 2024/11/30(土) 14:26:45 ID:???00
せつ菜「つきました! 彼方さんの職場ですね!」

彼方(なんでここに来たの???)

せつ菜「では早速材料を買いましょう!」

歩夢「えぇと、ビーフストロガノフに使うのは牛肉の薄切り、玉ねぎ、マッシュルームだったよね」

彼方「あとは、ビーフシチューかハヤシライスのルウなんかを使えばすぐに出来ちゃうねぇ」

侑「カレーと似た感じなんだね」

せつ菜「それもいいですが! 折角なので本格派な形で行きましょう! ソースも手作りします!」

歩夢「えぇ……」

彼方「ま、まぁ意外と簡単に作れるって言うからねぇ……彼方ちゃんも一応やったことあるし」

せつ菜「おっ! 心強いですね!!!
では、材料を手にとっては籠に入れ……お会計していますね!」

タッタッターッ

侑「……」

彼方「材料だけは、ちゃんとまともなものを選んでたねぇ……」

侑「せつ菜ちゃんも、ちゃんと成長してるのかな……」

せつ菜「買ってきましたぁぁぁ!!!!!」

彼方「静かにしよっか」

せつ菜「はい!!!」

彼方「……」ピキピキ

26: 2024/11/30(土) 14:29:29 ID:???00
────虹ヶ咲学園・家庭科室

せつ菜「さて! では早速材料を並べて……と。
手を洗って、調理に取りかかりましょう! まずは下ごしらえからです!」

歩夢「玉ねぎと牛肉を切るところからだね」

せつ菜「2人ずつ分担してやりましょうか!」

彼方「そうだねぇ、こういうのがなんだかんだ時間食っちゃうところもあるもんねぇ」

玉ねぎの薄切り担当 >>28
牛肉を切り分ける担当 >>30

>>2名ずつ指名で

31: 2024/11/30(土) 21:15:52 ID:???00
侑「じゃあ、私が玉ねぎ切ろうかな」

歩夢「ならわた──」

せつ菜「では私も玉ねぎを切りますね!!! 歩夢さんと彼方さんはお肉の方をお願いします!!!」

歩夢「……」ピキッ

彼方(まずい! 侑ちゃんの隣狙いでシフトされるとは……! これじゃ歩夢ちゃんか彼方ちゃんで誘導する作戦が……!)

侑(……! 大丈夫彼方さん、私も玉ねぎくらいは切れるから!)ニコッ、パチコーン

せつ菜(ウインク!? 私にですか!!! これは誘ってる証ですかね!!!)

歩夢(ビーフストロガノフって人肉でも作れたかな)チャキッ

33: 2024/11/30(土) 21:21:39 ID:???00
侑「じゃあ切っていこうか。まずは──」

せつ菜「まるごと両断ですね! そして平らな面を下にしてから薄く切っていきますよおおおおおおおお!!!!!」ザァン、ダダダダダダダダ

侑「え、えっと待ってせつ菜ちゃん。切るならまずは繊維に沿って、それからちゃんと皮を剥いて捨てないと──」

せつ菜「侑さん、知らないんですか? 皮も立派に栄養があって美味しいんですよ! じゃがいもや人参も皮ごと料理したりするじゃないですか! アレと一緒です!」

侑「えっ……」

彼方(いやそうだけども……ここは助け舟を出さないとねぇ)

彼方「せ、せつ菜ちゃん。牛丼やカレーには玉ねぎを入れても、玉ねぎの皮は入れないのは知ってるよね?」

せつ菜「? それってビーフストロガノフを作るのに関係してますか?」

彼方「逆になんでこの話始めで来てないと思ったの?」

34: 2024/11/30(土) 21:27:23 ID:???00
せつ菜「? まぁ今回は私流なので」 ドサーッ

侑(うわぁ……皮と中身が凄く混ざった状態でザルに……!)

せつ菜「おや。侑さん、野菜を切るのが苦手なんですか? 随分時間がかかってるみたいなので、残りの半分は私が切りますよ!」

侑「えっ、ちょっ待っ」

ダダダダダダダダンッ(繊維フル無視+皮付き玉ねぎ量産音)

侑「」

せつ菜「よし、侑さんのも切れましたね! 早速油を敷いたお鍋で炒めていきましょう! そぉい!」バッ、ジュワァァァ

彼方「あぁ、あ、ぁあ……」

侑「……トロトロになるまで炒めて煮込めば、まだなんとかなるかなァ……ねぇ、歩夢」

歩夢「うーん……もうアレの出番なのかもね」

侑「早いよ歩夢! もう少しせつ菜ちゃんを信じようよ!」

せつ菜「? 何の話ですか!?」

歩夢「ふふ、内緒」

せつ菜「私にも聞かせてくださいよ~!」

歩夢「な・い・しょ」ザァンッ、ダァンッ、バァンッ

せつ菜「……は、はい」

35: 2024/11/30(土) 21:31:26 ID:???00
せつ菜「っと、そうでした! ここに刻みニンニクを入れるんでした! では早速……」

歩夢「ミキサーにかけといたよ」ブイイインッ

せつ菜「早いですねぇ! ありがとうございます、歩夢さん!」ガッポイーッ

侑(雑に鍋に入れた……)

せつ菜「では、玉ねぎとニンニクに火がしっかりと通るまで炒めていきましょう!!!」ジャッジャッジャッ

歩夢(この作業だけなら平和だよね)

彼方(木べらで鍋の中身を混ぜながら炒めるだけなんて、不味くなる要素ないもんねぇ)

せつ菜「あ!!! ここに>>37を入れれば……」

彼方「えっ」

42: 2024/12/01(日) 07:44:37 ID:???00
せつ菜「あ!!! ここにパクチーを入れれば……もっと美味しくなるかもしれません!」

彼方「えっ」

歩夢「は?」

侑「ぱ、パクチー?」

せつ菜「はい! 緑が入って彩りも良くなりますし、健康的ですよ!」

歩夢(あのカメムシみたいな臭いのする野菜が……?)

彼方「せ、せつ菜ちゃ~ん、仮にいれるとしても今のタイミングじゃないと思うなぁ」

せつ菜「……>>45」

秒数次第
奇数 ヤダ! 今入れます! ポポイ
偶数 そうかもしれませんね! 今はやめておきます!

47: 2024/12/01(日) 08:09:55 ID:???00
せつ菜「……ヤダ! 今入れます! もう牛肉も入れる頃合いですし! タイミングはベストでしょう!」ポポイ

彼方「な゛っ」

せつ菜「おおっ、見てください! この彩り! 華が加わったと思いませんか!?」

侑(私は鼻がひん曲がりそうだよ!)

歩夢「……お肉、入れよっか」

歩夢(これ以上最悪なことになる前に調理を進めないと……)

せつ菜「あ、お肉に小麦粉は振ってありますか?」

歩夢「うん、ちゃんと適量まぶしておいたよ」

せつ菜「ありがとうございます! ……ですが、こうも真っ白だと少し物足りなさを感じますね」

歩夢「……せつ菜ちゃん?」

せつ菜「せっかくですので、赤みを足しましょう! 唐辛子もまぶします!」

侑「えぇっ!?」

歩夢「せっ、せつ菜ちゃん! それは……」

せつ菜「どうしました?」

歩夢「それは、ダメだよ……! 辛くなって食べにくくなっちゃうよ」

せつ菜「……」

>>49の秒数次第

奇数 辛さは正義です! それに彩りも良くなりますよ! 香辛料は命です! ドサーッ
偶数 確かにそうかもしれませんね……

0 せつ菜を羽交い締めにして進める(2工程分はせつ菜の干渉抜きで進められる)

53: 2024/12/01(日) 19:21:57 ID:???00
せつ菜「辛さは正義です! それに彩りも良くなりますよ! 香辛料は命です」ドサーッ

歩夢「ちょっ……!」

彼方「あーあーあーぁー……」

せつ菜「美しいですね……私も普段は赤いカラーの衣装を着たりしてることもあって、心がときめきます!」

侑「カレーなら普通だよ、うん。そうだよね、ねっ」

彼方「侑ちゃん、悲しいことにせつ菜ちゃんは今からビーフストロガノフを作ろうとしてるんだ」

侑「うぅっ……カレーであってよ……」

せつ菜「? 侑さん、泣くほど楽しみなんですか!?」

彼方(そんなわけないでしょうが……! ぐ、ぬぬぬ……けど、ここで強く言うとこの子は確実に凹んで密かに泣くタイプ……! 過去から学べ、近江彼方……!)

せつ菜「では、並行してブイヨンも入れましょう! そこにお水とケチャップ、中濃ソースも加えます! うおおおおおおおおお!!!!」ドバーッ

歩夢「わ、わぁぁぁ……そんなにいっぱい入れちゃったら味が濃くなっちゃうよ」

せつ菜「大丈夫です!!! ご飯と一緒に食べれば丁度良くなりますから!」

彼方「その域を遥かに超えてる気がするよ~……」

せつ菜「えっ!? 今遥さんより料理がお上手って言いましたか!?」

彼方「なわけねえだろ」

55: 2024/12/01(日) 19:26:21 ID:???00
せつ菜「では、ここから弱火でコトコトと煮込みましょう! 待ちの時間です!」

彼方(来た!)

歩夢(今のうちに、味を調整すれば──)

せつ菜「なので! 歩夢さん、彼方さん!」スッ

2人「!?」

せつ菜「折角なので、励まし合いの意味を超えて1人1曲ずつ歌いませんか?」

歩夢「え、えぇっと……」

彼方「どうしようかなぁ……」

侑「歩夢と、彼方さんに、せつ菜ちゃんが歌う……?」

安価 秒数次第

歩夢 >>58
 奇数 断る(1工程分味の調整可能)
 偶数 断りきれず歌う  
彼方 >>61
 奇数 断る(1工程分味の調整可能)
 偶数 断りきれず歌う

64: 2024/12/02(月) 00:52:22 ID:???00
歩夢「わ、私は遠慮しておこうかな、家庭科室で騒がしくするのは良くないと思うから……」

歩夢(この隙に味を調整したいし……)

せつ菜「そうですか、わかりました! では彼方さん! お互いのソロ曲の後にデュエットといきましょう!」

彼方「う、うぅん、彼方ちゃんは……」

せつ菜「だめ……ですか?」ウルウル

彼方「ぅ、ん……いぃ、よ?」

彼方(畜生ォァーッ なんで彼方ちゃんは年下の上目遣いに弱いんだよ~ッ)

侑「ペンライト準備オッケー! じゃあ2人とも、応援するよ!」

侑(私が応援して注意を引くから、歩夢頑張れ!)

歩夢(侑ちゃん……! ありがとう!)

歩夢(……私の腕だと、1工程分くらいしか正常には戻せない。
何を戻そう……)

下安価 数値次第

1~3 玉ねぎの皮除去
4~6 パクチー除去
7~9 辛味を相頃する
0 最終手段を使う

66: 2024/12/02(月) 01:01:54 ID:???00
歩夢(やっぱり辛いのは嫌だよ……! なんとか辛味を相頃するように……味を調整する!
ヨーグルトに、いちごジャムとかを入れて……混ぜて……こっそりお肉も少し足して……アクを取って……!)

歩夢「ふぅ……」

せつ菜「おや、歩夢さん! お鍋が気になって仕方ないんですか?」

歩夢「わぁっ、う、うん。早く出来ないかな~って楽しみで……」

せつ菜「そうですか! ではそろそろ仕上げに入りましょうか!」

彼方(仕上げ……!)

侑(軌道修正、味の調整はこれがラストチャンス!)

せつ菜「ここに生クリームとお酢を加えて、少し煮込むのですが……あれ?」

歩夢「どうしたの?」

せつ菜「あの……お酢がないような」

侑「えっ?」

彼方「うぅん、たまたま家庭科室で切らしてたのかな?」

せつ菜「うーん……そうですね……」

安価下
奇数 納得がいかないので買ってきます!
偶数 ここはレモンで代用しましょう! 酸性なので大体合ってると思います!
0 お醤油でも入れておきましょう!

71: 2024/12/02(月) 08:26:42 ID:???00
せつ菜「ここはレモンで代用しましょう! 酸性なので大体合ってると思います!」

歩夢「えっ」

彼方「君もう明日から餃子にレモンかけて唐揚げにお酢かけて食べなよ」

せつ菜「すぅ……おぉっ、いい香りがしてきました! 完成です!!! では、白米で美味しくいただきましょう!」

侑「か、彼方さん……」

彼方「うん……これを使うしか、ないかも」

侑「璃奈ちゃんの開発した何でも美味しくなる魔法の粉……!」


────

璃奈『これは最終手段。せつ菜さんの料理を調整出来なかったときに使って欲しい。
この粉はかけた料理に適応して味を変化させて、美味しくすることが出来る。
けれど……これをかけた後に何らかの調味料を足した時には、効果は消え失せる』

────

彼方「最後の工程……ご飯をよそって、バターを乗せてソースをかけたタイミングでなら……」

侑「使える、よね」

彼方(──けれど、これで本当にいいのかな?)

彼方「……」

安価下秒数

偶数 使ってしまおう
奇数 やっぱりやめよう
0  急用のフリをして帰ろう

78: 2024/12/02(月) 14:13:38 ID:???00
彼方(最終手段を使えばその場しのぎになる……けど、そうしなければ未来のせつ菜ちゃんのためにならない。
けど、未来のせつ菜ちゃんを想って使わなければ、彼方ちゃんも、歩夢ちゃんも、侑ちゃんも……)

彼方「……ダメだ、選べないよ」

侑「か、彼方さん……?」

彼方「彼方ちゃんには、今も未来も選べないよ……」

侑「え、あ、携帯出して、え?」

彼方「ん、もしもし、遥ちゃん? えっ、熱が出ちゃったの? わかった、すぐ行くから、待ってて」

侑「え、あ、彼方さん? 彼方さーん!?」

せつ菜「あらら……彼方さんには急用が出来てしまったんですね……では、少々多くはなりますが、3人で食べましょう!!!」

侑「……」

歩夢「にっ……にっ……」

侑「歩夢?」

79: 2024/12/02(月) 14:17:18 ID:???00
歩夢「逃げるな卑怯者!!!」

侑「歩夢ーーーっ!?」

歩夢「いつだって私たち2年生は、せつ菜ちゃんの料理って劇物を食べさせられる可能性が一番高い危険を背負って生きてるんだ!
あなたたち先輩方より1年遅く生まれた、か弱い2年生がだよ!
逃げるなばかっ! 卑怯者!」

彼方(じゃあ君も同じように逃げたら良いんじゃないかなぁ歩夢ちゃん!!!)

侑(っていうか、劇物って言っちゃったよ……!)

せつ菜「私の、料理が……劇物……?」

侑(聞こえちゃったよ!!!)

80: 2024/12/02(月) 14:25:08 ID:???00
せつ菜「私の、料理は……今まで、多くの人に、美味しいって言ってもらえて……だって、璃奈さんも、ランジュさんも、侑さんも……それに、副会長や、他の皆だって……え? わた、私、の料理は……」

歩夢「……ごめんね、せつ菜ちゃん」

せつ菜「歩夢、さん……」

歩夢「せつ菜ちゃんの気を悪くしたくなかったから、今まで我慢してた。
皆、きっとあなたの笑顔を守りたくて、嘘をついてた。
愛のある、嘘を」

せつ菜「なんで、そんなことを……」

侑「……それは、もう皆がせつ菜ちゃんの悲しむ顔を見たくなかったからなんだと思う」

歩夢「だけど……もう違う。
悲しい顔をさせないために、皆で苦しいのを隠し続けるなんて違う。
だから、せつ菜ちゃんを一度だけ否定させて」

せつ菜「……」

歩夢「せつ菜ちゃん、もう一度やり直そう。
やり直して、料理を覚えていこう。
そのためになら、私はせつ菜ちゃんの手を取るよ」

せつ菜「歩夢、さん……」

安価下秒数

1~3 せつ菜再教育ルート1へ
4~6 せつ菜再教育ルート2へ
7~9 せつ菜再教育ルート3へ
0 ???ルートへ

86: 2024/12/02(月) 23:33:01 ID:???00
???ルート

せつ菜「は、はは……手を取る? やり直す? 何を、どうやって? 私にはもう、希望なんてありませんよ……自分の正しいと思っていたことも、自分の大好きも、皆、皆否定されて……お前は間違ってるって突きつけられて……今までの肯定は嘘で、全部私の独りよがりなんて、そんなことを言われて……手なんて取れませんよ」

歩夢「せつ菜ちゃっ──」

せつ菜「来ないでくださいよ!」バシッ

歩夢「あうっ」

侑「ま、待って!」

せつ菜「っ!」

タッタッタッタッタッタッタッ……

歩夢「せつ菜ちゃん!」



せつ菜「もう、もういいです……! 私の大好きが否定されるなら……私の行動が全て独りよがりだと言うのなら……! こんな、こんな世界は……!」

ガラッ

「ん、せつ菜さん? どうしたの」

せつ菜「璃奈さん、それください」

璃奈「? え、これ、発明倉庫の鍵……ダメだよ。私と愛さんが管理してるものだから、あげられな──」

せつ菜「……良いじゃないですか、そんなこと」バッ

璃奈「あっ! だ、だめ……返して……」ガバッ

せつ菜「……」ヒョイッ

ドサッ

璃奈「あぅ……」

せつ菜「後で返します」ツカツカツカツカ

────

88: 2024/12/02(月) 23:40:39 ID:???00
虹ヶ咲学園・発明倉庫

せつ菜「……」カチリ、ガチャ

せつ菜「これが、璃奈さんと愛さんが様々な人たちとの技術を結集して作ったウィルス……【Boom】ですか」

『【Boom】 単体では効果を持たないが、何らかの物質と混ぜ合わせてからばらまくことで人体に感染し、感染した人物はばらまかれた際にBoomと混ぜ合わされた物を求めるようになる。
実験の際にはクワガタムシの細胞と混ぜて実験メンバーに感染させたところ、虫嫌いであるはずのメンバーがクワガタムシの観察を始めて喜ぶようになっていた』

せつ菜「……これに、私の舌の一部を混ぜれば……そして──」

────

せつ菜「虹ヶ咲学園のダクトに、放つ」ポイッ

パリーンッ、ぶわぁっ……

せつ菜「こうすれば、私の味覚は学園中に広まる。
そうすれば、皆私の料理を受け入れてくれますよね。
うふふ……ふふふふふ……あははははははははは!!!!! 皆ぁ! 私の料理を食べてください! そして笑顔になって、笑って、笑って、私を大好きになってくださいねえええええええっ!!!!!」

ハハハハハハハハハハハハハハハ……



おしまい

90: 2024/12/02(月) 23:43:25 ID:???00
まさかのBAD ENDとは……
他3つのルートがどんな感じだったのかも気になるなこれは

引用: 【安価】せつ菜「料理をします!!!」