1: 2009/02/05(木) 21:38:10.92 ID:YoedKk8L0
JUM「ルールは簡単、プレイヤーは、手持ちの「グー」「チョキ」「パー」と書かれたカード3枚ずつを手札としてもって、それを使って通常のジャンケンと同じルールでプレイしていく。」

JUM「が、一度負けるとライフポイントを示す星が1つ奪われ、3つ取られるとゲームオーバーとなる。1時間以内に☆が4つ以上あった人が生き残りだ」
 
JUM「さらに今回は特別ルールとして、☆が一番多かった人は一番少なかった人に『何でも』命令できる、という権利を持つ事ができる!」

真紅「なるほど・・・。積年の恨みを晴らす絶交のチャンス、という訳だわ」

JUM「あぁそうさ。それに今回は『特別ルール』がある。もしも真紅が勝てば敗者に【くんくん冬の特別版~極寒の悲劇~スペシャルDVD】を買わせることもできる」

真紅「だけど負けた時は・・・」

JUM「あぁ、何でも命令に従わなければならない。例えそれが『水銀燈』であっても。」

真紅「・・・分かったわ。誇り高き薔薇乙女の第五ドールである私が負けるはず無いもの。それに・・・」

真紅「くんくんDVDを見たい!!!」

JUM「(クックック・・・!!真紅は落ちたか・・・!!)」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
2: 2009/02/05(木) 21:48:59.23 ID:YoedKk8L0
翠星石「限定ジャンケン?ですぅ?」

JUM「あぁ、そうだ。ルールはかくかくしかじか。どうだ?そそるだろぅ?勝ったら何でも!どんなことでも!命令する事ができるんだぞ?それが水銀燈であってもだ!」

翠星石「水銀燈もやるんですか・・・珍しいこともあるもんですぅ」

JUM「もちろん水銀燈も参加するぞ。(まだ誘ってないけど)翠星石は賢いから、一位を逃すことはあっても最下位になることはまず無いだろう。」

翠星石「(勝ったら・・・勝ったらJUMを独り占めできるですぅ・・・JUMが・・・翠星石だけのものに・・・)」

翠星石「(でも、負けたらどんな屈辱にも耐えなくちゃいけなくなるですぅ・・・)」

JUM「どうする?翠星石。お前ならやれる、自分を信じるんだ!」

翠星石「・・・ですぅ・・。(JUMもこう言ってるし・・・あぁでもでも)」

JUM「翠星石!」

翠星石「ビクッ」

JUM「御前ならやれる・・・やれるんだァァァァ!!!」

翠星石「すー・・・は―・・・すー・・・ ・・・分かったですぅ、やるですよ!!」

JUM「翠星石!それでこそ俺のドール!」

翠星石「やってやるですよ!!(JUMが・・・JUMが『俺の』って!!)」

3: 2009/02/05(木) 22:03:51.87 ID:YoedKk8L0
雛苺「げんていじゃんけん?」

JUM「あぁ、限定ジャンケンだ。ジャンケンは知っているだろう?それをちょっと

雛苺「これ知ってるのー!カイジでやっていたのよー!」

JUM「む・・・知っていたのか?(コイツはヤバいな・・・計画の邪魔になる・・・)あれほど深夜番組は見るなと言っていたのに・・・」

雛苺「テレビじゃないのよ、JUMのPC使ったのよさ!」

JUM「ぼ、僕のを勝手に!? ・・・でもどうしてカイジに行き着く!?」

雛苺「アカギ・・・ アカギに似てたから」

JUM「渋いな・・・(コイツ、神様を見たのか・・・ヤバいな、1%の揺らぎも許されない作戦だと言うのに・・・)」

雛苺「うゆ・・・」

JUM「(コイツを入れる訳にはいかない・・・!何とかして除外せねば!神様を見たからには無害ではないはず!!)」

JUM「(しかし・・・どうやったら・・・・・・・・・)」

JUM「・・・あー、雛苺。無理に参加する必要は無いぞ?それにこんな博打を覚えて、教育に悪いからな。」

雛苺「う、うゆ・・・ 詳しいルールを教えて欲しいのー!」

JUM「かくかくしかじか・・・だ。しかし今回は、負けたら誰のどんな命令にも背いてはいけない、というペナルティがある!!」

雛苺「でも・・・ビリにならなければいいんでしょぅ?私に出来ないことじゃないわね。水銀燈も参加すると言っているのに、私が参加しない訳にはいかないわ」

雛苺「ここで参加するのが大人のれでぃーというものなのよー!参加の意思表明なのー!」

JUM「わ、分かった・・・。雛苺も参加だな。(糞ぅ・・・まぁいい、計画に直接的な狂いは無い・・・神様の力、か。)」

JUM「(・・・ふっ、面白い!俺の真の実力をもってして叩き潰してくれよう!!)」

5: 2009/02/05(木) 22:19:07.68 ID:YoedKk8L0
蒼星石「え?限定ジャンケン?」

JUM「そう、限定ジャンケンだ。君たちドールズが知っているとは思わないが、(雛苺は知っていた)人間の世界では結構流行っているんだぞ。」

蒼星石「限定ジャンケンか・・・。どういうルールなの?」

JUM「かくかくしかじか・・・と言うことだよ。真紅・翠星石・雛苺は参加すると言っていたっけなぁ。あ、後水銀燈も(もちろん誘ってない)」

蒼星石「へぇ、あの水銀燈が・・・ねえ。ふふっ、ルール・・・それだけじゃないんでしょ?」

JUM「流石だな・・・。あぁ、この限定ジャンケンには特別ルールが設けられている。そのルールとはまるまるうまうま・・・だ」」

蒼星石「誰にでも・・・何でも・・・命令できる権利・・・。」

JUM「あぁ。なかなかに魅力的だろ?」

蒼星石「・・・時間範囲は?」

JUM「罰ゲームが決まった瞬間からその次の日の午前4時まで」

蒼星石「!!!!!」

蒼星石「・・・つまり、深夜を跨ぐ・・・ということだね?」

JUM「あぁ」

蒼星石「・・・人間って素晴らしいよ、JUM君。考慮すべき点が分かってる。」

JUM「・・・と、いうと?」

蒼星石「夜中、人間は特に興奮しやすい。より過激なプレイができる、って訳だよ、JUM君」

蒼星石「断る理由が見つからないね。参加させてもらうよ、JUM君」

6: 2009/02/05(木) 22:53:36.86 ID:YoedKk8L0
水銀燈「限定ジャンケン?やぁよぉ、やらないわ。そんなめんどくさいこと」バサバサッ

JUM「待て。 ・・・ヤクルト二本」

水銀燈「舐めてるの?・・・4本よ」

JUM「Yes」

JUM「(コイツ一番扱いやすいな。他の奴等の餌食にならないだろうか・・・。いやいや、勝者は僕1人。その他は全員敗者だ。それ以外ありえない。僕の計画の成功には・・・)」

8: 2009/02/05(木) 23:20:21.13 ID:YoedKk8L0
金糸雀「限定ジャンケン?聞いたことないかしらー」

JUM「そりゃぁ、あまり知られていないゲームだからな(知ってるのは雛苺だけで十分だ・・・。あれもあまり知らないみたいだったしな。マイナーなのを選んで正解だったぜ)」

金糸雀「その・・・げんてージャンケンのルールを説明して欲しいかしらー」

JUM「もちろんそのつもりだよ。 かくかくしかじか・・・・・・ だ。分かった?」

金糸雀「うむむ・・・以外と複雑かしらー・・・」

JUM「(そうか?)まぁ仕方ないさ。皆ルールを覚えるだけで苦戦しているようだし。」

金糸雀「皆って、このゲームには誰が参加するのかしらー?」

JUM「お前以外の全員だよ。ドールズではね」

金糸雀「!! 水銀燈もかしらー・・・?」

JUM「あぁ、水銀燈もだ」

金糸雀「!! 分かったかしら・・・水銀燈が参加するんだから、ここでスルーしたら後で何を言われるか分かったものじゃないかしら・・・

JUM「参加してくれるか?金糸雀(水銀燈凄いな・・・『参加する』ってだけでこんなに・・・)」

金糸雀「薔薇乙女一の頭脳派の金糸雀はこんなゲーム楽勝かしらー!」

金糸雀「楽してズルして1人勝ちかしらー!!」

JUM「(そうだ・・・このゲームはズルしなければ勝てない・・・コイツは本当に理解しているのか気になるところだが・・・)」

9: 2009/02/05(木) 23:44:11.02 ID:YoedKk8L0
JUM「それでは、参加者の受け付けを締め切るぞ。5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・・・・0!」

JUM「・・・・・・ふっ、決まったな」

翠星石「こんなことして何のつもりですぅ?皆覚悟は決まっているですよ」

JUM「そうだな。これ以上前芝居はいらないか」

真紅「早く始めるのだわ」

雛苺「・・・・・・」

JUM「まぁそう焦るな。幾つか言い忘れていたことがあってだな」

全員「?」

JUM「まず、勝者・敗者が二人以上いた場合の話だが」

JUM「勝者が二人以上いた場合、勝負の途中経過に関わらず二名ともを勝者とする。(つまり、☆の数が同等でトップ)
敗者が二人以上いた場合、勝負の途中経過に関わらず、“敗者”となったプレイヤー全員を敗者とする。」
分かりにくいだろうけど勘弁してくれ」

11: 2009/02/06(金) 00:05:34.79 ID:/WEyiR3M0
水銀燈「意味わかんないけど、とりあえず勝てばいい、って話ね」

JUM「その通りだよ水銀燈(ナイスフォロー!)」

真紅「それで、もう一つのルールとは何なのかしら?」

翠星石「さっさと言うですぅ。」

JUM「あぁ、すまない。もう一つは至って簡単。タイムリミットまで手札が残っていた場合は失格負けだ。」

翠星石「分かったで・・・すぅ・・!! って、今になって何を言ってるですか!?!?」

真紅「そうよ!このルールはあんまりだわ!」

金糸雀「聞いてないかしらー!?」

蒼星石「ずるいよJUM君!」

JUM「まぁ待てよお前ら。お前ら、タイムリミッドまでにカードを使い切らなくてもいい、ってルールにしてみろよ」

JUM「何回か試合をして、運良く勝って☆が増えたらもうやらない、ってなるだろ。」

JUM「もしそんなことになったら、一度勝っただけで試合終了だろ。こんなことにはなっちゃいけない」

JUM「分かったか?」

蒼星石「ぐぅッ・・・。で、でも、今になって言うのはずるいよ!」

真紅「まぁ、JUMの言うことにも一理はあるわ。勝ってスッキリ使い切ればいいのだわ」

JUM「その通りだ(真紅・・・GJ!!)」

JUM「分かったら作戦タイム!バトル開始まで30分!」

17: 2009/02/06(金) 19:58:29.91 ID:/WEyiR3M0
金糸雀「(このゲーム重要なのは、どの順番でどのカードを出すか、という点かしらー・・・)」

金糸雀「(定石としては・・・グー、チョキ、パーの順番で・・・バランスを考えて・・・、後半戦を考えればこの作戦が一番かしら)」

金糸雀「(でも、このゲームに勝利した暁には“絶対命令権”があるの・・・皆こんな常套手段は考えつくはずかしら・・・)」

金糸雀「(そしたら裏を読んで・・・?裏の裏は表だから・・・)」

金糸雀「ぐぬぬ・・・」

JUM「(そうだ・・・もっと、もっと悩め!勝負はまだ始まっちゃぁいない。いくら考えたって無駄無駄ァ!)」

翠・蒼「・・・・・・ごにょごにょ・・・・・」

JUM「(やはりコイツ等は共同戦線か・・・)」

真紅「・・・・ふぅ」ズズー

JUM「(コイツは・・・呑気に紅茶なんか啜ってやがる・・・!・・・ふっ、対した自信だ。今から紅茶の代わりに苦汁を啜らせてやるよ!)」


水銀燈「・・・」

18: 2009/02/06(金) 20:07:15.73 ID:/WEyiR3M0
JUM「水銀燈・・・お前は作戦を考えなくていいのか?」

水銀燈「考えてもしょうがないことだわぁ・・・第一に誰が何を使ったか、で格カードの合計枚数が変わるんだし」

JUM「(色々と感づかれても困る・・・話題をそらそう)」

JUM「・・・そうなのか?・・・その知恵が日常生活で使えればヤクルトで釣られる、何てことにはならないだろうになぁ!」

水銀燈「余計なお世話だわぁ!」

JUM「ローザmstkも簡単にGETできるはずだが・・・ ・・・お前って・・・」

水銀燈「な、なによぉ・・・」

JUM「・・・馬鹿か?」

銀・雛「!!!!!」

水銀燈「ふふ・・ふ・・・、お馬鹿さぁん、ジャ、ジャンクにししししてやるわぁ・・・」

JUM「(さて、コレで水銀燈もしばらく冷静ではいられなくなるだろう)」

JUM「・・・あれ?さっきもう1人居たような」

19: 2009/02/06(金) 20:33:45.92 ID:/WEyiR3M0
JUM「まぁいいや」

ピンポーン ガチャ

全員「お?」

巴「こんにちは、JUM君」

JUM「おぉ、柏葉!遅かったな!(うひょひょwww相変わらず可愛いのぉ巴たんwww)」

JUM「新しいルールがかくかくしかじか・・・」

巴「う~ん、ちょっと難しそうだけど・・・雛苺のためにも負けられないわ!」

JUM「ガンバ!(意気込む巴たんカワユス)」

JUM「後はー・・・ジジィか。別にどうでもいいや。来た瞬間から参戦、でいいだろあの爺さんは」

蒼星石「ジジィって・・・酷いよJUM君。」

JUM「勝てばいいんだ、勝てば」

JUM「さて、もうそろそろで30分かな。ゲームを開始しようか」

JUM「水銀燈!金糸雀!翠星石!蒼星石!真紅!雛苺!その他の奴等!用意はいいか!?」

銀金翠蒼紅苺雪薔巴「おー!」

JUM「・・・あれ?」

21: 2009/02/06(金) 20:54:08.22 ID:/WEyiR3M0
JUM「ゲーム開始ィィィ!!!(ちょっと突っ込みたい点もあったけど)」

 ピ~(ゲーム開始音)     残り時間:60分

JUM「さて、お前らがここにいる理由を説明してもらおうか。薔薇水晶?雪華結晶?」

薔薇「お姉さまたち・・・だけ・・・ずるい・・・」

雪華「このことを知って、全ての法則を無視して実体を作ってきたのです」

JUM「・・・まぁいいか。可愛いし。」

雪華「ありがとーございまーすですわー!」

JUM「偉い上機嫌だな?」

雪華「だって、半世紀もの間一人ぼっちだったんですもの。皆で遊ぶなんて初めてのことですし」

JUM「そうか・・・。ルールは聞いてるな?今日は半世紀分、たっぷり遊んでいくといいよ!(申し訳ない気もするが・・・いやいやいや、これは真剣勝負!情けは無用だ)」

JUM「薔薇水晶もな?」

薔薇「ありがとう・・・・・・嬉しい・・・・・・」

JUM「OK、頑張れよ(いずれは頃す子だ・・・)」

22: 2009/02/06(金) 21:14:49.44 ID:/WEyiR3M0
JUM「まずは誰がどこにいるのかを確認だ」

JUM「とりあえず僕の部屋には・・・薔薇水晶と巴(たん)・・・か。」

JUM「奇抜な組み合わせがゆえに想像がつかない・・・」

 ~~リビング~~

JUM「テレビはついてないのか。リビングには誰が―」

水銀燈「負けたわぁ!」

金糸雀「勝ったかしらー!カナのチョキは最強かしらー!」

JUM「・・・やはりというべきか、流石というべきか・・・。あの二人ならやると思っていたよ」

JUM「(なになに・・・水銀燈がパーで負けて☆2、金糸雀がチョキで(運良く)勝って☆4、か」

JUM「しっかし、ここまで軽く動いてもらえると僕としても気が楽だ。それに、初バトルは本気で運だしな」

水銀燈「も、もう1回よぉ!」

金糸雀「受けて立つかしらー!」

JUM「あいつ等・・・二人だけの世界か・・・。こりゃどちらかが破滅するまでそう長くはかからないだろうな」

JUM「僕としても使いにくいキャラはばんばん消していきたいし」

  ~~キッチン~~

JUM「さて、愚図二人は放っておこう。翠星石と蒼星石は・・・」

翠星石『・・・この戦い、愚図が落ちるですぅ!ここは一番の愚図であるJUMを狙うべきだと思うですぅ!』

蒼星石『うん、その意見には賛成だね。でも、JUM君を狙う、というのは・・・』

翠星石『どうしてですか?あんな愚図で堕落した糞チビ人間はそういないですよ?』

蒼星石『それはそうだけど・・・でも、JUM君はゲームの主催者なんだよ?何か秘策を持っているはずだよ』

翠星石『それもそうですぅ・・・』

JUM「こいつ・・・言いたい放題だな・・・ッ。蒼も否定しないし・・・」

翠星石『じゃぁ、誰を餌食にするですか?』

蒼星石『そうだね・・・雪華結晶なんてどうだろう。こちらの世界の情報にも疎そうだし、彼女なら軽く騙せそうだよ』

翠星石『それもそうですねぇ・・・。じゃぁ、一番目の餌食は雪華結晶で決定ですぅ!』

JUM「雪華結晶か・・・。とりあえずこいつらの後をつけていこう。パターンを見極め・・・討つ!」

23: 2009/02/06(金) 22:01:45.60 ID:/WEyiR3M0
翠星石『いたですぅ!雪華結晶!覚悟するですぅ!』

雪華結晶『あら、翠姉さまに蒼姉さまじゃありませんか!え、もしかしてわざわざ私と・・・?』

翠星石『そうですぅ!翠星石たちがわざわざ来てやったんですよ!さっさと☆を寄越すですぅ!』

雪華結晶『ふふっ、嬉しい! お姉さまたちから遊びに誘ってくださるなんて・・・』

蒼星石『悪いけど雪華結晶、僕たちは早く☆を確保したいんだ。☆を・・・』

雪華結晶『蒼姉さまって、青べぇに似てますね』

翠星石『ごちゃごちゃ言ってねーでさっさと勝負するですぅ!』

雪華結晶『そうですねぇ・・・。私もお姉さまたちとは長く遊びたいと思っていますし・・・』

蒼星石『じゃぁ、最初は僕vs雪華結晶でいいね。』

雪華結晶『ちょ、ま』

蒼星石『よし、行くよ。 う~ん、どれにしようかな。・・・これでいいや。※チェック!』

雪華結晶『・・・せっかくの遊びのお誘いを断る訳にもいかないですし・・・。・・・分かりました、お相手いたしますわ!』

雪華結晶『パーでいいですよね。チェック!』

蒼星石『ニヤッ』

蒼星石『僕は・・・チョキだ。僕の勝ちだね、☆を一つ貰うよ』

翠星石『よっしゃーですぅ!流石蒼星石ですぅ!』

雪華結晶『あら、負けてしまいましたね。残念です。』ニコッ

翠星石『次は翠星石の番ですぅ!さっさと準備するですぅ!』

雪華結晶『分かりました。次は・・・う~ん、そうですねぇ、グーにしましょう。チェック!』

翠星石『!?(コイツ・・・!フェイク!?それとも本気!?・・・うぅ、分からんですぅ)』

翠星石『読めない奴ですぅ・・・うぅん!翠星石は攻めの精神ですぅ!パーですぅ!チェック!』

雪華結晶『うふふ、流石ですお姉さま、負けました。』 

翠星石『よ、よっしゃー!ですぅ!』


24: 2009/02/06(金) 22:17:15.38 ID:/WEyiR3M0
JUM「何だ・・・?以外と軽いノリじゃないか・・・ほんわかしてて微笑ましいな」

蒼星石『さて・・・僕らはここら辺で・・・』

雪華結晶『うふふ、怖がる蒼姉さま・・・可愛い♪』

蒼星石『・・・どういうことかな?ゆっきー』

雪華結晶『どうして私にとどめを刺さないのかしら・・・。翠姉さまを斬り殺そうとしたくらいだから、血も涙も無いと思っていたのに』

蒼星石『分かり易く言ってくれるかな? 今日僕、まだ朝のオXXーをしていないからイライラしてるんだ』

雪華結晶『あの時蒼姉さまは・・・翠姉さまを殺さなかったですよね?あれは・・・翠姉さまの“守る心”に恐れをなしたから、だと思うんです』

蒼星石『ッ!? そ、そうじゃない!僕はただ―』

雪華結晶『じゃぁもう一戦、します?』

蒼星石『・・・・・・・』

翠星石『そ、蒼星石!相手にすることねーですよぅ!』

雪華結晶『ふんふんふ~ん~♪』

蒼星石『・・・・・・』

翠星石『蒼星石!』

蒼星石『・・・分かった。やるよ。勝負してやる。』

翠星石『蒼星石!?』

JUM「ざわ・・・ ざわ・・・」

25: 2009/02/06(金) 22:47:43.18 ID:/WEyiR3M0
雪華結晶『うふふ、そうでなくっちゃ。蒼姉さま。・・・じゃぁ私はチョキを、出しますね。チェック!』

蒼星石『またその手か・・・』

蒼星石『(さっきからコイツは本当に宣言通りの手を出している・・・)』

蒼星石『(だがコイツはさっき、僕を挑発した・・・。あれは明らかな挑発だった。僕を攻撃的にさせようとして、か?)』

蒼星石『(攻撃的にしてどうする?裏をかくか?ここで?今までの宣言通りだった手は全て伏線だった、と?)』

蒼星石『(馬鹿な。勝率が低すぎる・・・!相手に信用させるためには・・・最低二度、宣言通りの手を出さなくてはいけない・・・)』

蒼星石『(しかし、僕たちがもう二度、勝負を受ける可能性は限りなく0に近い・・・!)』

蒼星石『(第一、“宣言通り”を破ることができるのは一度だけ・・・!)』

蒼星石『(そう考えるとコイツは・・・もう一度勝負するつもりでいる・・・?)』

蒼星石『(いやいや、コイツは残り☆あと一つだ。賭けに出るにはリスクが大きすぎる)』

蒼星石『(決まりだ!コイツは誘っている!!!僕が挑発に乗るのを!!)』

蒼星石『その手には乗るか!君がチョキを出す、と宣言するのなら!その裏をかいて僕は― パーだ!!』

翠・ジ『!?』

雪華結晶『・・・・・・』

蒼星石『・・・・・・』

雪華結晶『うふふ・・・お姉さま、残念です。』

蒼星石『!』

雪華結晶『私は・・・嘘をつくつもりなど無かったのに』ニタァァ

26: 2009/02/06(金) 22:57:04.37 ID:/WEyiR3M0
JUM「ふっ・・・蒼星石も頑張ったさ。ドールにしてはなかなかの頭脳だ。・・・だが、甘い。」

蒼星石『くッ・・・!頭がぐちゃぐちゃだ・・・。ごめん、翠星石・・・』

翠星石『蒼星石・・・!だから翠星石はやめとけと言ったんですよぅ!馬鹿ですぅ!計画が狂ったですぅ!』

蒼星石『ごめん・・・でも、僕は翠星石の願いを叶えるために・・・絶対にしようと・・』

翠星石『言い訳なんか聞きたかねーですぅ!・・・ほら、まだ☆は一つ増えた状態ですぅ。次のカモを見つけにいくですよ!』

蒼星石『・・・うん』

雪華結晶『うふふ・・・一つ減ってしまいました』

翠星石『ふんっ、一つで済んでありがたいと思いやがれですぅ!』

雪華結晶『ふふっ、怖い怖い』

翠星石『ささっ、気を取り直して頑張るです!えいえい、おー!ですよ!』

蒼星石『おー!』

28: 2009/02/06(金) 23:49:43.69 ID:/WEyiR3M0
JUM「何だ、コンビ解散の危機かと思ったが・・・やっぱ仲イイんだなあの二人」

雪華結晶「あの二人はいつも一緒にいますよね」

JUM「そうだなー、って、んん!? いつからそこに!?」

雪華結晶「~るです!えいえい、おー!ですよ! あたりからです。」

JUM「えぇ!? だって雪華結晶はあそこに・・・っは!?いない!?」

雪華結晶「こんにちは、JUMさん」ニコッ

JUM「あ、あぁ・・・。 ・・・あ、それより雪華結晶」

雪華結晶「? 何でしょう?」

JUM「お前、今ひとつ☆が無い状態だろ?カードを最後に処分しなければいけない訳だし・・・」

雪華結晶「そうなんです。今困っているんです。」

JUM「そうだよなぁ。 ・・・でさ、雪華結晶。僕と組まないか?」

雪華結晶「え・・・」

JUM「嫌・・・かな・・・」

雪華結晶「ほ―」

JUM「・・・・・・」ゴクリ

雪華結晶「本当でーすかー!!うーれーしいですー!!」

JUM「じゃ、じゃぁ・・・」

雪華結晶「はい、お願いします、JUMさん」ニコニコ

JUM「あぁ、よろしく(これで最後の手持ちカードの処分のあては出来た・・・あわよくば、最後の一枚で☆を一つ騙し取ることも可能! 僕の1人勝ちへの道が開けた!)」

JUM「しかし、僕と組むことに何の疑いも無かったみたいだけど、僕を信用してもいいのか?」

雪華結晶「はい、信じてますから」キッパリ

JUM「ぬ・・・そうか、ありがとう(ふっ・・・利用されているとも知らずに・・・呑気な奴。・・・多少胸が痛むが、これも僕の願望のため!)」

JUM「それじゃ、チームを組んでいるということを知られるのは不利になるし、僕は移動するよ。」

雪華結晶「はい。行ってらっしゃい」ニコッ

29: 2009/02/07(土) 00:21:43.47 ID:fxKrpWzD0
JUM「さて・・・雪華結晶は僕の味方だ。次は・・・」

 ~~リビング~~

金糸雀「あぁぅ!なかなか決着がつかないかしらー!」

水銀燈「そうねぇ・・・お互いあいこだったり勝ったり負けたり・・・無駄にカードが減るだけだわぁ・・・」

JUM「よぅ、まだやってたのか。不毛な争い」

銀・金「ジュ、JUM!?」

JUM「やぁ」

水銀燈「い、何時からそこにいたのよぉ!?」

JUM「今来たばっかりだ。そんなにビビらなくてもいいだろ?それにお前ら、無駄にカードを消費しているだけじゃないか。そろそろ新しい展開がほしくなってきたんじゃないか?」

水銀燈「それは・・・」

JUM「そうだろう?」

金糸雀「その通りかしらー・・」

JUM「そうだろそうだろ。そこで僕が提案をしてやろう。」

金・銀「提案?」

JUM「そう、提案だ。まぁ、僕からのアドバイスだな。残り少ないカードをどう有効活用するか、という点においての、ね」

JUM「もちろん見返りは求める。・・そう身構えるなって、僕も人の子だ。情けはあるよ。見返りは・・・そうだな、僕と1回勝負をする。 これでいいよ」

水銀燈「・・・・ぅぅ」

JUM「あのなァ・・・僕はまだ1回も戦ってないんだ。だから早く戦わなくちゃ!ってソワソワしてるんだよ。だから戦う理由がほしいだけだ」

JUM「(戦う理由がほしいだけ・・・一度言ってみたかったんだよな)」

金糸雀「・・・分かったかしらー」

水銀燈「!? ちょ、ちょっとぉ・・・!」

JUM「水銀燈も別に異論は無いだろ?悪い話じゃないはずだけどなぁ。」

水銀燈「別に異論はないわぁ。でも、何か企んでいる気が・・・」

JUM「さっきも言っただろ?俺はカードを減らしたいだけなんだ。やらしい事何か一つも考えてない」

金糸雀「よだれと鼻血が垂れてるかしらー」

JUM「気のせいだ」

JUM「どうする?誇り高き薔薇乙女の第一ドール、水銀燈」

水銀燈「くッ・・・分かったわぁ・・・別に悪い話じゃなさそうだしぃ」

JUM「(くっく!この二人は本当に・・・容易い!!!)」

30: 2009/02/07(土) 01:03:34.00 ID:fxKrpWzD0
金糸雀「・・・で、提案って何なのかしらー?」

JUM「あぁ、提案というよりはアドバイスだ。・・・ほら、お前ら見てみろ。お前らは何も考えずにカードを使っていたようだが、出されたカードを見れば相手が何を持っているかなんて大体わかるぞ?」

水銀燈「・・・あら、ほんとねぇ」

金糸雀「水銀燈はパーがいち・・にぃ・・さん・・・パ、パーは全部使ってるかしらー!チョキは残り2枚、グーが残り3枚かしら」

水銀燈「カ、金糸雀はパーが・・・1枚、チョキが2枚、グーが2枚・・・ね」

金糸雀「ふふん!長期戦なら普通こうするかしらー!」

JUM「そう、このゲームは相手が使ったカードが何なのか見れる、ってことが強みだな。・・・とは言っても、自分の意志で捨てるのは自由なんだが」

水銀燈「もう金糸雀としかやらないから別に見られてもいいわぁ」

金糸雀「水銀燈をやっつけて終わりにするかしら」

JUM「待て待て、その前に僕とバトルだろ? まずは・・・年の功で水銀燈からだ」

水銀燈「まぁいいわぁ。☆3つだし。」

JUM「☆の数が変わってない・・・お前らホントに不毛な争いをしていたんだな・・・」

水銀燈「い、色々あったのよぉ!?」

JUM「分かった分かった。(さて、ここは常識的に考えるとグーか。コイツパーもってないし。何で焦らないんだろ?)」

JUM「(裏読みすぎて自爆した人を僕は見ているからな・・・※蒼星石  勝負は一度っきりだしなぁ・・・)」

JUM「(それに、僕はここはどうしても勝ちたいところ・・・ヤツは保身からグーを出すだろうな。グーを出せばあいこになると思っているんだろうな)」

JUM「ん~、コレでいいや。チェック。(パー)」

水銀燈「私も決めたわぁ、チェックよぉ」

 ピラッ

水銀燈「!!  ・・・まぁいいわぁ、金糸雀から取替えしてやるもの」

JUM「なぁ、お前・・参考までに聞くけど、何でグーにしたんだ・・・?」

水銀燈「? 当たり前じゃない、グーの方がチョキより強いからよぉ」

JUM「そ、そうか・・・(コイツ・・・やっぱり馬鹿だった!)」

JUM「その後僕は金糸雀と対戦し、普通に運で勝った。まぁ、金糸雀が相手だから当たり前と言えば当たり前だろう」

金糸雀「ちょっと、省かないでほしいかしらー!!カナも目立ちたいかしらー!!」

JUM「序盤凄く目立ったろ?それに、今こうして会話している時点で凄いことなんだぞ」

金糸雀「ひ、酷いかしらー・・・」

JUM「まぁまぁ、水銀燈と遊んでいなさい。」

銀・金「真剣勝負よ!!!(かしらー)」

JUM「ちょっとちょっと、もういいか?>>1はもう眠いんだ」

31: 2009/02/07(土) 01:10:55.33 ID:fxKrpWzD0
【途中経過】  JUM ☆5 P2 G3 @2
・パー=P   金糸雀 ☆2 P1 G1 @2
 グー=G   水銀燈 ☆2 P0 G2 @2
チョキ=@   翠星石 ☆4 P2 G3 @3
        蒼星石 ☆3 P2 G3 @2
        真紅  ☆? P? G? @?
        雛苺  ☆? P? G? @?
        巴   ☆? P? G? @?
        ばら  ☆? P? G? @?
        きらき ☆2 P2 G2 @2
       

34: 2009/02/07(土) 14:23:47.35 ID:fxKrpWzD0
JUM「あいつら真面目にやる気あるのか?・・・まぁ、僕が勝つ可能性が高くなるからいいけどさ」

JUM「あいつら、罰ゲームの恐ろしさを理解しているのだろうか・・・蒼星石が勝った日には、何をされるか分からないのに」

JUM「僕の部屋の調子はどうだろう・・・・
・・
 巴たんと薔薇水晶・・・どんな修羅場が形成されているのか・・・」

 ~~ジュンの部屋~~

JUM「・・・ッ!? こ、これは・・・ッ!!!」

35: 2009/02/07(土) 15:39:33.80 ID:fxKrpWzD0
JUM「薔薇水晶が・・・☆残り数0・・・だと・・・?」

巴「こんにちは、JUM君」

JUM「何回目の挨拶だ・・・いや、今はそんなことどうだっていい!この現状だ!」

巴「何かおかしなことでもあったの?」

JUM「おかしいも何も・・・! 何でこんなことになる!?」

 巴 ☆6 P2 G2 @2
 薔 ☆0 P2 G2 @2

巴「私が薔薇水晶に勝ったのよ。・・・ただそれだけの話」

JUM「何故・・・何故こんなことに・・・!? あの薔薇水晶が・・・ありえない!」
ざわ・・・ ざわ・・・
JUM「(この二人、組んでいるのか・・・?)」
ざわ・・・ ざわ・・・
薔薇水晶「私が・・・負けた・・・ただそれだけの話・・・」

JUM「(薔薇水晶も巴たんも・・・なんだこの落ち着きは・・・!?組んでいるのか・・・それとも・・・)」

巴「何を焦っているの?私と薔薇水晶は組んでいる訳じゃないわよ。ただ私の運が良かっただけ・・・」

巴「それに、私はあくまでも勝者は私一人だけと決めているわ。組んだところで邪魔になるだけだもの」

巴「利用価値はあるかもしれないけど、後始末の面倒くささを考えたらそんなことしてられないわね」

JUM「(巴たんが・・・・そんなこと・・・・)」

薔薇水晶「負ける気は・・・無かった・・・でも、何度やっても倒せなかった・・・」

JUM「(くッ・・・!薔薇水晶が何を考えているのか読めない!)」

巴「黙っちゃってどうしたのかしら・・・?ここに来たってことは、勝負しに来たんでしょ?引き篭もり」

JUM「ッ・・ い、いや、僕はただ」

巴「あらあら、まぁたそうやって逃げるのね。あの全校朝会の時みたいに」

JUM「・・・ッ!!!」

36: 2009/02/07(土) 20:03:03.98 ID:fxKrpWzD0
JUM「違ッ―」

巴「なぁんにも違うところは無いわ。人の戦いを後ろからコソコソと盗み見て、他人にアドバイスするフリをしてまんまと自分の保身を果たす・・・」

巴「それで自分が危ないと思ったら戦わない。・・・こんなことでいいの? それに―」

JUM「それに・・・?」

巴「JUM君には“プライド”というものはないの?」

JUM「!!!!!」
ざわ・・・ ざわ・・・・・・・

JUM「(こ、この女・・・!!僕が怒るポイントを的確に・・・!!ゴルゴ13並の破壊力だ!!)」

JUM「(ふっ、だがその手には乗らないぞ。奴が僕と戦いたがっているということだけは分かる。問題は奴が誰と組んでいるか、だ)」

JUM「(可能性としては薔薇水晶が一番高い!)」

JUM「(この部屋に二人っきりで長時間。それに不自然なまでに薔薇水晶の☆が奴に移動している)」

JUM「(カードも各カードを一枚ずつ使って、だ。完璧すぎる)」

JUM「―と、いうのは凡人でも考えつくことだ」

37: 2009/02/07(土) 20:42:29.47 ID:fxKrpWzD0
巴「1人で瞑想を始めたと思ったら、いきなり凡人扱い?ははっ、ムカツク・・・っ」

JUM「そうじゃない、僕の推理は凡人でも考えつくこと、ということだ」

巴「それはそうじゃない。凡人以下のJUM君が凡人と同じ考えが出来る、ということだけで驚きだわ」

JUM「(挑発だ・・・これは挑発!!)」

JUM「・・・そうだな、確かに僕は引き篭もりだ。そして凡人以下だ」

JUM「他人と上手く話すことは出来ないし、中学生の頃から引き篭もり。することと言ったら2ちゃんねる。」

JUM「このままだとNEET確実だ。友達も居ない。家族にはきつく当たっている」

JUM「でもな、こんな僕でも他人以上のことがあるんだ」

巴「・・・? お猿さんが人間よりも優れていることなんて運動神経くらいだと思っていたけど・・・」

巴「あらごめんなさい、JUM君は運動神経ダメダメだったわね。お話を続けて?」

JUM「・・・ッ まぁいい、僕が人より優れていること。それは―」

JUM「性欲だッ!!!!!人間として、いや、生物としての欲望だッ!!!!!」

巴「!? いきなり発狂した!?」

巴「いえ、コレは・・・! 自分を極限までダメ人間化することで発動させる究極奥義・・・!」

巴「“開き直り”!!」

38: 2009/02/07(土) 20:44:26.53 ID:fxKrpWzD0
JUM「引き篭もりのクズ人間の僕は気付いたんだ!!僕は誰よりも工口い、そして変Oだ、と!」

JUM「HとEROをあわせるとHEROになる、という話は知っているよな?」

JUM「僕はHEROになるんだよ。君たちにゲームで勝利し、性奴隷という地位にまで貶めてね!!」

JUM「僕がこんな変Oになるなんて思いもよらなかったろ?」

巴「薄々分かっていたけどね。この口リコン」

JUM「ああぁぁぁ!!やめてくれ!!やめてくれよ!!!!」

巴「・・・?何を今更―」

JUM「これ以上僕を変Oにしないでくれ!!Mにも目覚めちゃうだろ!?」

JUM「工口で変Oで引き篭もりでクズの口リコン容疑者M・・・!」

JUM「まさに僕じゃないか!僕のモチベーションをこれ以上上げないでくれ!」

JUM「ふふふ・・・もう一度言おう、僕がここで変Oになるとは思いもよらなかったろ?」

JUM「前後の文章の関係から僕は『冷静に物事を見極める隠れた天才』というイメージだった(と思う)」

JUM「あぁ、僕が冷静だという点は外れていないよ。かつて無いほど物事を冷静に見れる」

39: 2009/02/07(土) 20:55:17.83 ID:fxKrpWzD0
巴「ぐッ・・・(まずい、押されている!彼のペースに飲まれちゃダメだ!)」

巴「あ、あら、凄く熱くなっているように見えるけど?」

JUM「ふっ・・・君はどこを見ているんだ?確かに僕は今、燃えているよ。猛烈に焼け焦がれている」

JUM「股間が、ね・・・!!頭は冷静に、股間は情熱的に!」

JUM「君はどこを見て僕のことを『燃えている』なんていったんだい?」

JUM「まさか僕の股間を―・・・?」

巴「そんなことあるわけないじゃないッ!!  ふざけるのもいい加減にしなさいよッ!?」

JUM「分かった分かった、落ち着こう?ね?コーヒー入れようか?ん?」

巴「何よそれッ・・・!まるで私が騒ぎ立てているみたいじゃないッ!!」

JUM「は~いそうだねぇ。・・・で、何だっけ?勝負?いいよ、受けてあげるよ。どんな勝負でも!」

JUM「今の僕は誰にも負ける気がしないからね。いくら柏葉といえども僕のこの猛り狂った本能を打ち負かす事は出来ないだろう」

JUM「実際僕の理性もまた、この本能に粉々に粉砕された」

巴「ぐッ・・・!!」

JUM「君はさっき言ったね?僕に『逃げている』、と」

JUM「逃がさないよ・・・君はもはや蜘蛛の巣にかかった蝶だ。」

JUM「ちなみに、ゲーム開始と同時に全ての部屋は監視カメラに見られている。後で柏葉が僕のことを散々罵倒したのも公に出るだろう」

JUM「あれほど僕を罵倒しておいて自分は逃げれるのか・・・?」

巴「ぐぅ・・・っ!!」

JUM「さぁ、闘いを始めよう、お姫様」

40: 2009/02/07(土) 21:17:54.81 ID:fxKrpWzD0
JUM「・・・僕はこれにしよう。チェック!!!チェックゥゥゥ!!!!」

巴「・・・わ、私はこれにするわ。チェック!」

 ピラッ

JUM「!! 負けた!!負けたはぁぁぁあん!!」

巴「もはや何をしても彼のプラスになるだけ・・・!それなら黙って“狩る”!!」

JUM「次だよ!次ぃぃ!!チェック!!」

巴「・・・・・・チェック!」

 ピラッ

JUM「また負けた!君は強いなぁ!あははははははは!!!」

巴「・・・・・」

巴「・・・ねぇ」

JUM「何だい?お姫様。僕は今日、朝のオXXーをしていないからムラムラしているんだ」

巴「JUM君、私に勝てると思っているの?(静かに・・・彼の心に波紋を起こすように・・・)」

JUM「・・・今のままでは勝てない、ということは分かるよ」

巴「!!!」

JUM「さっきから視線を感じるんだよ・・・背中に突き抜けるような痛みが」

巴「・・・ッ!!」

JUM「僕の背後には・・・パソコン!!・・・これが何を指すかなんて・・・ミジンコでも2秒で分かる!」

JUM「僕を裏切ったのか・・・雪華結晶」

41: 2009/02/07(土) 21:18:54.47 ID:fxKrpWzD0
パソコン「・・・・・・」

雪華結晶「・・・うふふ、また会いましたね、JUMさん」

JUM「何故僕を裏切った?雪華結晶」

雪華結晶「だって・・・」

JUM「いや、いい。言わなくていい。 僕を裏切った理由など簡単だ。僕がカスだったから。」

JUM「その件については僕が勝利した後。罰ゲームで追求しよう」

JUM「さて・・・君の『必勝』は打ち砕かれた。これからは真剣勝負だよ。お姫様」

巴「・・・ふふっ、必勝はなくなっても、私は今☆が8つ・・・!貴方の☆は3つ!」

巴「この圧倒的な差を埋められるとは思っちゃいないわよねぇ・・・?」

JUM「・・・くっくっく・・!」

巴「な、何が可笑しいのよ!」

JUM「くっくっく!!はーっはっはっはっは!!!あーっはっはっははひはひひひひひひひ!!!!」

JUM「ふっ・・・こちらも用意はしてあるのだよ。お姫様」

42: 2009/02/07(土) 21:42:20.12 ID:fxKrpWzD0
巴「なにッ・・・!?」

 バタン!

翠星石「こらー!JUMの悪口をいう奴はどこのどいつですかー!」

巴「す、翠星石ッ!?」

JUM「翠星石ぃ・・・っ!柏葉が、僕のことを工口で変Oで引き篭もりでクズの口リコン容疑者Mっていうんだよー!!」ヒックヒック

巴「なッ!?ちが」

翠星石「それは本当ですか!? 雛苺のミーディアム、許さんですぅ!」

巴「ちが」

翠星石「問答無用ですぅ!」

巴「な、何で翠星石がそこまで・・・ッ!」

翠星石「そ、それは翠星石がJUMのことを好きだから・・・じゃなくて、JUMは翠星石のミーディアムだからですぅ!」

巴「ま、まぁ翠星石が来たくらいで私が有利なことに変わりは・・・」

JUM「お前は勘違いをしているっ!変O化した僕は近くに美少女がいるだけでパワーUP!その力は計り知れないっ!」

JUM「翠星石は言わずとも知れた美少女・・・っ!そんな美少女が近くにいて何も変わらないなど・・・ ありえないっ! ありえないんだ・・・っ!」

翠星石「び、美少女だ何て・・・照れるですよ・・・」テレテレ

JUM「続けよう!戦いを!僕等の決闘を!」

蒼星石「・・・・・・」

43: 2009/02/07(土) 21:57:41.30 ID:fxKrpWzD0
JUM「チェック!パー!」

巴「ぐッ・・・!」

JUM「チェック!」

巴「ぐぅぅッ・・!!」

JUM「ー・・・」

・・・・・
・・


JUM「・・・さぁ・・・君の残り☆は後1つだ。どうする?まだ続けるか?」

巴「・・・っ!」

JUM「・・・ふっ、終わったな。ついでにこのスレも終わらせようかな」

巴「まさか私が・・・っ!こんなところで・・・っ!・・ありえないっ!ありえないっ!!」

巴「何か・・・!何か仕掛けがあるはず・・・っ!!何も無しに7連勝なんて・・・っ!ありえないっ!」

JUM「分からないか? ・・・愛の力だよ!!」どんっ!!

雪華結晶「・・・・・・」ヒョォォォォォォ

46: 2009/02/07(土) 23:20:38.39 ID:fxKrpWzD0
巴「・・・くっく」

JUM「?」

巴「くっはっはっはっはっはっはっは!あーはっははははははははははははは!!」

JUM「何だ・・?」

巴「そうかァー!雪華結晶が裏切ったのかァー?あははははは!!」

JUM「いや・・・彼女は君を裏切っちゃぁいない。僕を裏切っただけだ」

雪華結晶「ごめんなさいJUMさん・・・。ゲームを楽しみたくって・・・」

巴「うるさいうるさいうるさーい!! そうだ雪華結晶!私に貴女の☆を寄越しなさい!」

雪華結晶「え・・・?」

巴「聞こえないの!? まだ一つ残ってるんでしょ!!寄越しなさい!!」

雪華結晶「そんな・・・」

巴「うだうだ言ってねーでさっさと寄越せよコラァァアア!!!」

JUM「やめるんだ柏葉・・・暴力での☆の強奪は認められてはいない。」

巴「暴力!? はッ、そんなことしなくてもコイツにはぴったしの手があるわよ!!」

巴「あんた、私が雛苺のミーディアムってこと知ってるわよネェ・・?私がその気になれば雛苺をいつでも・・・」
 
蒼星石「雛苺はもうアリスゲームを降りてる。ミーディアムも糞も無いよ」

巴「蒼貴様ァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

47: 2009/02/08(日) 00:10:38.92 ID:SffmDEXQ0
JUM「柏葉・・・落ちつくんだ。

巴「そうよ・・・!私は雛苺のミーディアム!雛苺のためなら何でもするノオオオオオオオオオ!!!」

巴「でももう終わり・・・・。ローゼンメイデン+αを雛苺と私のペットにして服従させるっていう願いがあったのに・・・」

翠星石「お、恐ろしい女ですぅ・・・」

巴「でもそれももう終わり。いっそこの世界なんてなくなってしまえば―」

JUM「ばかやろう!! そんなことをして、家族を売ってまで得た権利で雛苺が喜ぶと思うか!?」

巴「うっ・・・!」

JUM「お前は本当に雛苺を愛しているんだな・・・・。・・・雛苺のことを思っているなら、こんな馬鹿げたこと計画する必要なんてないじゃないか」

巴「え・・・?」

JUM「雛苺は幸せそうだったぞ。いつも皆に囲まれて、とても楽しそうだった。うちに来てはお前の話ばかりしていたよ」

JUM「お前は・・・・雛苺のことを愛しすぎて、空回りしていたんだ。」

JUM「もうお休み・・・柏葉」

48: 2009/02/08(日) 00:45:33.27 ID:SffmDEXQ0
JUM「さて・・・あれ、薔薇水晶はどこ行った?」

翠星石「あ、気付いたら居なくなってたですぅ。影の薄い奴ですぅ」

金糸雀『何か言ったかしらー!?』

翠星石「うっわ・・・地獄耳・・・ 違うですよー!薔薇水晶のこと言ったですぅー!」

金糸雀『地獄耳で悪かったかしらー!!』

JUM「まっ、いいか。アイツはアリスゲームにも関係していないみたいだしな」

蒼星石「・・・? アリスゲームと何の関係が・・?」

JUM「こっちの話だ。何でもないよ」

雪華結晶「流石です、JUMさん。あの巴さんを説き伏せるなんて・・・」

JUM「なーに、軽いミスを突いて正論で丸め込んだだけさ。誰にでも出来る事だよ」

雪華結晶「裏切ったりしてすいません・・・お姉さまたちと遊ぶのなんて初めてなものですから・・・楽しみたくって」

JUM「分かってるよ。お前は優しい子だもんな。裏切るなんてことしない、っていうのはよく分かってるよ」

雪華結晶「JUMさん・・・ありがとう・・・」

翠星石「むすぅ・・・・・・」

50: 2009/02/08(日) 11:57:37.02 ID:SffmDEXQ0
JUM「さてと、今☆が一つの人は何人いるかな?」

JUM「水銀燈と金糸雀の様子はどうだろう」トントントン

 ~~リビング~~

金糸雀「・・・あ・・」

水銀燈「JUMじゃなぁぃ・・」

JUM「ん、何だお前ら、もうやめたのか?」

水銀燈「カードが無くなっちゃったのよぉ・・・」

金糸雀「お互い☆1で勝負は終了かしらー・・」

水銀燈「もう勝ちは無くなっちゃったのよぉ・・・」

金糸雀「それどころか・・・ビリッけつになる危険性が特大かしらー」

金・銀「・・・はぁ」

JUM「こういう決着のつき方もあるんだな・・・逆に運良いな、お前ら」

JUM「うっ・・・あいたた、お腹が・・・」
 
水銀燈「大丈夫ぅ?お腹は冷やすといけないってあれほど言ったじゃなぁぃ」

金糸雀「水銀燈・・・家庭的かしらー・・」

JUM「あいたた・・ちょっとトイレ・・・」

51: 2009/02/08(日) 12:33:25.78 ID:SffmDEXQ0
 ~~トイレ~~
 ガチャッ バタン

JUM「くっくっく・・・・あーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!」

JUM「容易い!容易いぞ!!至高のローゼンメイデンといえどこの程度か!!あーっはっは!!」

JUM「巴に金糸雀に水銀燈、それに雪花結晶が落ちた!後残るは紅と翠、蒼だけ!」

JUM「僕の野望が達成される日は近い! え~っと、今は ・・・30分経ったか」

JUM「さて・・・用も足したし、ボチボチ狩るとするかな。くっくっく・・・」

52: 2009/02/08(日) 12:42:49.71 ID:SffmDEXQ0
 ジャー

JUM「さて、真紅はどこにいるのかな? 僕の部屋に戻ってみよう」トントントン

 ~~JUMの部屋~~

JUM「おぉ、真紅。お前いままでどこにいたんだ?結構探したぞ(嘘)」

真紅「ずっとここにいたのだわ。 ・・・薔薇水晶と巴のオーラが強すぎてかき消されていたけど」

JUM「確かに、あの二人は異様なオーラを漂わせていたからな。気付かなくてもしょうがないか」

真紅「だわだわ」

JUM「ところで真紅。お前、対戦とかしてるのか?」

真紅「まだ一戦もしてないのだわ」

JUM「そうか・・・このまま対戦しないでゲーム終了になってしまうと、カードを使い切らなかった、ということでお前はビリになるぞ?」

JUM「柏葉と雪花結晶は翠星石と蒼星石があいこで相頃してくれていたし・・・」

JUM「金糸雀と水銀燈はもう相頃した後だ」

JUM「翠星石と蒼星石は自分達で相殺できるだろう・・・」

JUM「お前はどうするんだ?」

真紅「・・・・・・」

53: 2009/02/08(日) 12:52:35.76 ID:SffmDEXQ0
真紅「JUMがいるのだわ」

JUM「ん、僕か? ん~・・・別に構わないが・・・」

真紅「なら解決なのだわ」

JUM「そうだな。  ・・じゃぁ、今、やるか?」

真紅「・・・今?」

JUM「後残り時間は30分。早く終わらせてしまったほうが無難だろ?」

真紅「・・・・・・」

JUM「後で何やらかんやらあっても困るからな。早く終わらせちまおう」

真紅「そうね・・・そのほうがいいかもしれないのだわ」

63: 2009/02/09(月) 18:17:00.53 ID:kOiG3Zik0
JUM「よし、じゃぁまず一枚目はパーでいいな。OK?」

真紅「分かったのだわ。」

チェック! ぴらっ

JUM「次は、パー。いいな?」

真紅「だわ」

チェック! ぴらっ

JUM「つ、次は・・グーだ。いいな?」

真紅「分かったのだわ」

64: 2009/02/09(月) 19:15:55.10 ID:kOiG3Zik0
JUM「(ヤバい・・・僕のカードが切れてしまう・・・ちょっとカードを調達してくるか・・・)」

JUM「ちょ、ちょっとタンマだ真紅!トイレ!」

真紅「なっ・・!?レ、レディーの前ではしたない!早く済ませてくるのだわ!」

JUM「悪いなー!」

 バタン

JUM「・・・さて。翠星石ー?蒼星石ー?いるかー?」

翠星石「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!ですぅ!」

蒼星石「やぁJUM君、用意は出来てるよ。」

65: 2009/02/09(月) 19:41:31.68 ID:kOiG3Zik0
翠星石「ほら、カードを受け取るがいいですぅ!翠星石と蒼星石は2枚ずつ残れば十分ですぅ。」

JUM「・・・うん、ありがとう。これで心置きなく戦えるよ。」

翠星石「もっと感謝するといいですぅ!翠星石の計らいですぅ!」

JUM「あぁ、ありがとう。翠星石(お前も計画のうちに組み込まれているんだがな・・・)」

翠星石「て、照れるですよ・・///す、翠星石は先に戻ってるですぅー!」

蒼星石「ところでJUM君。」

JUM「ん? 何だ、蒼星石。あんまり待たせると真紅に怪しまれるんだが・・・」

蒼星石「そんなに時間を取らせるつもりは無いよ。15秒で済ませる。」

JUM「そういうことなら、何だ?」

蒼星石「僕達を裏切るつもりは無いよね?」

JUM「あ・・・ったりまえだ。」

蒼星石「そう・・・。良かった。」ニコッ

JUM「あぁ。じゃぁ、僕はもう行くよ。」

蒼星石「うん、頑張ってね、JUM君。」

JUM「ああ」

ガチャッ  バタン

JUM「・・・・・・」

68: 2009/02/09(月) 21:09:17.82 ID:kOiG3Zik0
JUM「ッチ・…なんだアイツ…(蒼)…ちょっとストレス解消してから行こうっと」

 ~1分後~

JUM「・・・ふぅ。賢者タイムだぜ」

 ガチャッ バタン

JUM「遅くなったな」

真紅「遅すぎなのだわ。淑女を待たせるなんて、まったくなってない男ね」

JUM「色々とあったんだよ。女のお前には分からないさ」

真紅「? ・・・まぁいいわ、早く続きをやるのだわ」

JUM「ああ。(自分から急かすとは・・・好都合!)」

JUM「よし、じゃぁ僕はグーを出すからな。真紅もグーを出すんだぞ?」

真紅「分かったのだわ」

チェック! せーの、ぴらっ

真紅「!!!!!」

JUM「・・・あぁッ!すまん、真紅ッ!!間違えちまったぜィッ!!」

真紅「JUM・・・!あなた・・・っ!」

JUM「すまん、真紅!!わざとじゃない、わざとじゃないんだ!本当だ!!信じてくれ!!」

JUM「そ、そうだ!次は僕がチョキを出す!だから真紅がグーを出してくれればいい!な?いいだろ?な!?」

真紅「・・・・・・」

JUM「本当だよ!!頼む!!  見る目のある真紅なら、この謝罪が本物であることはわかるはずだ!!」

真紅「・・・分かったのだわ。 でも、次にまた同じことがあるようなら・・・」

JUM「あぁ!分かっている!」

真紅「・・・ならいいのだわ。」

JUM「あぁ! ・・・じゃぁ、僕がチョキを出すから、真紅はグーを」

真紅「分かったのだわ」

チェック! ぴらっ

真紅「!!!!」


69: 2009/02/09(月) 21:27:06.56 ID:kOiG3Zik0
JUM「カカカ・・・!キキキ・・・!ククク・・・!コココ・・・!」

JUM「・・・すまないなァ、真紅。僕は、このゲーム戦い抜くためなら、魂だって悪魔に売り渡すつもりだ・・・」

真紅「ジュ、JUM!!あなた、自分が何をしているのか分かっているの!?」

JUM「あぁ、分かっているとも。・・・でも、僕は勝たなくてはいけないんだ。絶対にね」

真紅「くっ・・・!最初からおかしいと思っていたのだわっ・・・!あなたには不自然な動作が多すぎたっ・・・!」

JUM「その点をあえて見逃した、と? ・・ふっ、至高なる薔薇乙女の第五ドールである真紅が随分と生易しい真似をするじゃないか?」

真紅「JUMを信じていたのよ!!」

JUM「まっ、何にせよこれで僕は二度お前に勝利した。・・・しかし、お前の手元にはまだカードが余っている。・・・・これがどういうことか分かるか?」

真紅「・・・まだ・・・続けようというの? ・・・私を、二度騙しておいて・・・!」

JUM「ふふっ、『奴隷は二度刺す』と言うだろ? ・・・そして、二度あることは三度ある」

真紅「・・私がまだこのゲームを続けると思って?」

JUM「あぁ、それでもいいさ。お前が失格負けでビリになるだけだからな。今のところ、勝ちは僕で決定している。」

JUM「・・・後悔することになるけど、いいのかなぁ・・・」

真紅「なしよ!!こんなのなし!!だってあなたがイカサマをしたんじゃない!なしっ・・・な~しっ・・・!こんなのなしっ!☆を返しなさいっ!」

JUM「・・・今まで散々僕を蔑んできたお前のワガママを、僕が飲むと思うか?」

真紅「ぐっ・・・・!こ、こんなの常識的に考えt」

JUM「『下劣な人間のオス』の常識と、『至高なる薔薇乙女』の常識が同じものであると思うのかぁ?」

70: 2009/02/09(月) 21:38:13.69 ID:kOiG3Zik0
JUM「(ちょっと面白くなってきた)」

JUM「な・・・?そこに座れよ。続きをしよう。・・・もちろん、あいこでカード相殺だぞ?」

JUM「まっ、今更お前が裏切ったところで、お前のカードは残り1枚。逆転は不可能だ」

JUM「無駄なあがきはやめよう。僕もこれ以上お前を傷つけたくないんだ・・・真紅。」

JUM「僕は・・・真紅。水銀燈に襲われた時も、助けてくれた・・・。心が挫けそうになったときも・・いつも側にお前がいてくれた・・・」

JUM「そんなお前を、僕は傷つけたくないんだ・・・。だから・・・無駄なあがきはやめて・・・あいこで終わらせよう。・・な?」

金糸雀「(かなりムチャクチャなこと言ってるかしらー・・・)」

真紅「・・・・・・」

JUM「・・・じゃぁ、僕はパーを出すぞ。真紅、そのカードはパーだな?」

真紅「・・・・・・」コク

JUM「じゃあ・・・チェック。」

 ぴらっ

75: 2009/02/10(火) 18:30:19.62 ID:UDPi18gY0
JUM「アザース(真紅がある意味一番RAKUだな)」

真紅「JUM・・・信じてるのだわ。必ず勝って、優勝をさらってくれると!」

JUM「あぁ、優勝後のことが今から楽しみでしょうがないくらいだ!ひゃっはっはっはっは!!」

真紅「・・・え?」

JUM「おっといかん、本音が出ちまった。・・・まぁ、今更お前に聞かれたところで計画に支障はないんだがな」

真紅「ちょ、ちょっとそれどういう意味なのだわ!? JUM!」

 ガチャッ バタン

JUM「ふぅ・・・・ ・・・さ~て、後は翠星石と蒼星石の☆を1つずつにするだけだな。・・・こいつ等が一番厄介だ。どうするかな・・・」

79: 2009/02/11(水) 11:40:02.69 ID:xBKto2RW0

JUM「さて、どうするかな・・・」

JUM「(蒼星石に攻撃をしかける・・? いや、ダメだ。奴は賢い。戦わないのが賢明だ。)」

JUM「(蒼星石が☆を減らさざるをえなくなる状況を作り出すんだ)」

JUM「(問題は、その状況をどうやって作り出すか、だな。 今、翠星石は☆を4つ持っている。蒼星石は3つ)」

JUM「(理想としては、僕が翠星石の☆を何とかして減らす。→蒼星石が翠星石に☆を渡す。という流れ)」

JUM「(しかし、その場合問題が残るんだよな・・・。翠星石の☆が0になったとして、蒼星石が翠星石に☆を二つあげるとは限らない)」

JUM「(どうするかな・・・。翠星石の☆を減らす方法、か)」

JUM「(いや、ちょっと待てよ?  蒼星石を一度でも騙せれば・・・蒼星石の☆を2つにすれば、翠星石に分ける☆の数が一個であろうとも、二人とも☆1になるじゃないか)」

JUM「(一度だけ・・・翠星石に気付かれないように騙す・・・・。何かいい方法はないかな・・・)」

81: 2009/02/11(水) 11:49:41.99 ID:xBKto2RW0
JUM「(真紅に使った手を・・?  いや、ダメだ。蒼星石と翠星石はいつも一緒にいる。あんなことをしたら警戒されて・・・!!)」

JUM「(翠星石と蒼星石は・・・いつも一緒にいる・・・?)」

JUM「(これだ!!翠星石をこちらに引き込めばいい! しかし、翠星石も馬鹿ではないだろう。簡単な言葉で騙すことは無理だ)」

JUM「(優勝の誘惑・・・。誘惑とは目を曇らせ、実際とは違った風景を目に見せる。その誘惑が膨大であればあるほど、正しい判断が出来なくなる。)」

JUM「(それと、蒼星石の悪情報を翠星石に流しておけばいいか)」

JUM「(勝った時の膨大なメリットと、騙すことを正当化できる理由・・・!これがあれば、翠星石は引き込めるっ・・!)」

JUM「そうと決まれば、さっそく行動を起こそう」

82: 2009/02/11(水) 12:02:31.10 ID:xBKto2RW0
JUM「おっ、いたいた。・・・おや、1人じゃないか。蒼星石は・・っと、あんなところで本読んでやがる。・・・・・・好都合!」
コソコソコソコソコソ

JUM「・・・翠星石・・・」

翠星石「ひゃっ!? ジュ、JU・・・モガ・・」

JUM「ちょっと話がある。何も言わずにちょっと来てくれ」

翠星石「ひゃぅ・・・?」

・・・・・
・・・


JUM「よし、ここまで来れば大丈夫だろ。・・・すまないな、翠星石」

翠星石「べ、別にいやじゃなかったですぅ」

JUM「そうか?それでな、俺の話を聞いてくれないか」

翠星石「何ですか?早くしないと、蒼星石が心配するですぅ」

85: 2009/02/11(水) 14:23:21.89 ID:xBKto2RW0
JUM「あ、そう。蒼星石のことだ。実はな・・・う~ん、これは言いたくない事なんだが・・・」

翠星石「な、何ですか!焦らさないで早く言えですぅ!」

JUM「実はな・・・。蒼星石は今、星を4つもっているんだ。お前には黙って、だ。」

翠星石「なっ・・・!!」

JUM「僕も油断していたよ。蒼星石があんなタヌキだったとはね・・・」

翠星石「そ、そんなの嘘ですよっ!!」

JUM「いや、嘘じゃないさ。お前は蒼星石にこんな話をされただろう?」

JUM「『翠星石の願いを叶えるために、僕の☆を全部あげるよ』、と」

翠星石「!!」

JUM「だけどおかしいだろ? 翠星石に☆を全てあげるなら、もっと慎重にならなくてはいけない。」

JUM「挑発に乗って闘い、負けてしまったら翠星石の首も締めることになってしまう」

JUM「それなのに、蒼星石は『翠星石の願いを叶えるため』という理由で雪華結晶の挑発に乗ったよな」

JUM「おかしいだろ? 二人がもともと持っている☆3つに加え、あの時点で雪華結晶にニ勝して、合計の☆は8つだった」

JUM「十分優勝を目指せる数だ。それなのに何故、またあそこで闘ったんだと思う?」

JUM「そう、カードの枚数を変えるためだよ!!(ドンッ!)翠星石がカードを使った数が1枚なのに対し、蒼星石が使ったのは2枚だ。」

JUM「お前らは最後、二人でカードを相殺させて手持ちをなくすつもりだったんだよな?」

JUM「蒼星石の手持ちが1枚少ないということはつまり、蒼星石だけがカードの相殺に成功することになるんだよ!!」

86: 2009/02/11(水) 14:36:21.99 ID:xBKto2RW0
翠星石「・・・・・・」

JUM「(早口で攻めすぎたか・・・。もう一押ししておくかな)」

JUM「途中で僕にくれたカードも、二人で同じ枚数だけ同じカードを引き抜いてくれたんだろ?」

翠星石「で、でも、どうして翠星石を・・・。蒼星石が優勝できないなら、翠星石をビリにする理由もないじゃないですか・・・」

JUM「考えられることとしては、『誰か』のためだろうな。」

翠星石「誰か・・・?」

JUM「ああ。 翠星石は今、蒼星石の☆は3つだと思っているだろう?」

翠星石「ですぅ」

JUM「だが、実際には蒼星石は☆4つ持っていた。つまり、☆を一つ多くもっていたことになる」

翠星石「・・・・・・ですぅ」

JUM「たかが☆一つで何が出来る?と思うだろう。・・・だが、違うんだよ。」

JUM「最後の最後で、カードの相殺が出来ないことに翠星石が気付いたとしよう。だが、その時にはもう取り返しがつかない」

JUM「そこで蒼星石と組んだ『誰か』がこう言うんだ『☆2くれるなら、そのあまったカードを貰ってあげよう』、と」 

JUM「そうすれば、蒼星石の余った☆1+『誰か』の☆5=☆の合計は6つになる。」

JUM「それに対し、翠星石の☆の合計は2つ+3つ=5つだ。」

JUM「あららぁ、逆転されちまったな?」

翠星石「・・・・・・」

JUM「(ふう、かなり凸凹のある話だったが・・・。疑心暗鬼に囚われたこいつはもはや見破れまい)」

87: 2009/02/11(水) 14:37:43.28 ID:xBKto2RW0
JUM「こんなことではダメだ。そこで、僕から提案がある」

翠星石「・・・・・・提案ですぅ?」

JUM「あぁ。二人で、蒼星石を裏切ろう」

90: 2009/02/11(水) 18:57:05.96 ID:xBKto2RW0
翠星石「・・・その話が本当なら、翠星石は蒼星石を裏切らなきゃいけないですぅ」

JUM「・・・やってくれるか?翠星石」

翠星石「やるです。 ・・・だって、悪いのは蒼星石ですから・・・」


91: 2009/02/11(水) 19:11:43.37 ID:xBKto2RW0
JUM「あぁ、そうだ。悪いのは蒼星石だ。・・・それに、僕が優勝しても翠星石が優勝しても、僕達に不利はない。」

翠星石「優勝できるんですかねぇ。」

JUM「その件だが、僕に作戦がある。聞いてくれ。」

JUM「まず、翠星石は☆を僕に預けてくれ。・・・そう、☆が1つになるまでだ」

JUM「それで、翠星石はこう言って蒼星石のところへいくんだ。『JUMに騙されたですぅ~!って』」

翠星石「ですぅ」

JUM「『預けてくれれば倍にして返す、と言われた』って言えばいい」

JUM「すると、蒼星石は翠星石に☆をくれるだろう。たぶん、一つしかくれない」

JUM「その後、僕が蒼星石と翠星石のところにいって、『僕と勝負して勝ったら返してやろう』って言う」

JUM「だからその時、翠星石は蒼星石が何を出すのかを教えてくれ。そうすれば、勝つ」

92: 2009/02/11(水) 23:35:12.80 ID:xBKto2RW0
翠星石「分かったですぅ!やってみるですよ!」

JUM「ああ。頼んだぞ」

翠星石「☆を3つ持たせてやるですぅ」カチャカチャ

JUM「ああ、ありがとう。さっ、早く行くんだ」

翠星石「分かったですぅ」タッタッタ

・・・・・・
・・・・

93: 2009/02/12(木) 22:49:30.57 ID:v1rfFkkW0
蒼星石「・・・おや、翠星石。どこに行っていたの?」

翠星石「・・・・うぅ」

蒼星石「どうしたの?翠星石。何かあったなら言ってごらん?」

翠星石「・・・や、やっぱり蒼星石が裏切る訳・・・」

蒼星石「・・・裏切る?」

翠星石「な、何でもねーですよ!」

蒼星石「う~ん、よく分からないけど、何かあったなら力になるよ。僕はいつでも翠星石の味方だからね」

翠星石「・・・蒼星石・・・実は・・・ぅぅ・・・」

蒼星石「翠星石・・・何?」

94: 2009/02/12(木) 23:13:02.18 ID:v1rfFkkW0
翠星石「・・・ってことがあったんですぅ・・・・」

蒼星石「そう・・・。つまり君は、そんな奴だったんだな」

翠星石「ごめんなさいですぅ・・・でも、やっぱり蒼星石を裏切るなんてことできなかったんですぅ・・・」

蒼星石「翠星石は悪くないよ。・・・悪いのは、翠星石にそんな嘘を吹き込んだJUM君だ。」

翠星石「・・・・・・」

蒼星石「そうだね・・・。僕としても、このまま☆をむしり獲られるのは痛い。・・だが、このままでは翠星石が負けてしまう。」

蒼星石「見たところ、JUM君がダントツで一位だね。1人で10個以上の☆を所持している。」

蒼星石「そして、ビリの人たちは皆、☆が一つ。・・・これが何を示しているか分かるかい?」

翠星石「分からないですぅ・・・」

蒼星石「たぶん、JUM君は自分以外の全てのプレイヤーを敗者にするつもりだよ。そして、特別ルールで全員を下僕と化すつもりだ」

翠星石「!」

96: 2009/02/12(木) 23:25:53.64 ID:v1rfFkkW0
蒼星石「そこで、僕から“提案”がある。」

翠星石「て、提案ですか・・・」

蒼星石「うん。二人で、JUM君の鼻を明かそう。」

97: 2009/02/12(木) 23:35:13.61 ID:v1rfFkkW0
翠星石「また裏切るんですか・・・」

蒼星石「いいや、違うよ。JUM君は翠星石を利用して僕を貶めようとしていた。このまま行っていたら、翠星石も犠牲になっていただろう」

蒼星石「僕に相談してくれて良かったよ」

翠星石「どうやってJUMを負かすつもりですか?」

蒼星石「簡単な話だよ、翠星石が嘘のサインを送ればいいんだ」

翠星石「あっ、そりゃ簡単ですぅ」

蒼星石「でしょ?」ニコッ

109: 2009/02/15(日) 20:53:32.50 ID:bki7DxXp0
--------------------------------------------------

蒼星石「JUM君、裏切ったね」

JUM「心理戦って呼んでもらいたいな。騙される奴が悪いのさ」

蒼星石「翠星石の分の☆、返して貰うよ」

翠星石「そーです、返しやがれですぅ!」

JUM「ククク、そうだな……僕に勝ったら、翠星石の持っていた☆3つも返してやるよ」

蒼星石「……わかった。それじゃ行くよJUM君!」

JUM「まあ待ってくれ。こっちから見れば☆が4つ懸かってるんだ。普通の勝負じゃ不公平だと思わないか?」

110: 2009/02/15(日) 21:07:05.54 ID:bki7DxXp0
蒼星石「……どういう事だい?」

JUM「いや、別に☆4つ賭けろとは言わないよ。半分の☆2つでいい。僕は☆4つ、お前らは☆2つ賭けて勝負する。どうだ? フェアな勝負だろ」

蒼星石(……なるほど、これで一度にまとめて僕たちの☆を1つにするつもりか)

蒼星石「フェア、ね……わかった、僕たちは☆2つ出そう」

JUM「クク、まあ勝てばいいんだ。勝てば☆4つ手に入って、二人合わせて☆6つじゃないか」

蒼星石「JUM君にはまだ届かないけどね。それじゃ、行くよ。チェック!」

翠星石(ええと、蒼星石がチョキを出したですから、JUMにパーを出させないといけなくて、だから蒼星石は……グーを出したことにすればいいですね)

スッ

111: 2009/02/15(日) 21:55:20.84 ID:bki7DxXp0
JUM「焦るなよ、ゆっくりやろうぜ?」

スッ

蒼星石(……よし、これでいい)

チェック! ペラッ

蒼星石「!!!」

翠星石「JUM!?」

蒼星石 チョキ
JUM グー

JUM「……やっぱり、裏切ってたんだなあ、翠星石ぃ?」

112: 2009/02/15(日) 22:01:10.84 ID:bki7DxXp0
翠星石「な、なんで……」

JUM「翠星石、お前、合図を出す前に一瞬考えただろう?」

翠星石「!!!」

JUM「蒼星石の手をそのまま伝えるなら、何も考えないでいいよなあ?」

翠星石「そ、それはですね……」

JUM「合図が遅いぞお、翠星石ぃ」

蒼星石「……くっ」

JUM「まあ、まとめて片付いたから結果オーライってとこか。ククク……ひゃははははは!」

翠星石「すまんですぅ、蒼星石……」

蒼星石「……」

118: 2009/02/15(日) 22:12:57.12 ID:bki7DxXp0
>>114-117
thx、俺頑張るよ

--------------------------------------------------

翠星石「……蒼星石、翠星石の☆を持っていくです」

蒼星石「翠星石?」

翠星石「この状況は翠星石のせいです、蒼星石が☆を持って行けば、蒼星石2つ、翠星石はゼロで、罰ゲームは翠星石だけで済むですぅ」

蒼星石「……翠星石」

翠星石「……」

蒼星石「僕が翠星石を犠牲にしてまで助かりたい……そう思ってるのかい?」

翠星石「……蒼星石」

蒼星石「大丈夫、まだ時間もカードも残ってる。勝負は終わってない」

「その通りなのよ」

121: 2009/02/15(日) 22:23:29.05 ID:bki7DxXp0



蒼星石「雛苺? そう言えば、>>9から一度も姿を見せてなかったね」

雛苺「シリアスな流れなんだからそういう言い方はやめるのー」

翠星石「今更出てきやがったですねチビ苺! チビチビ相手でも手加減はしねーですよ!」

雛苺「ヒナは勝負しに来た訳じゃないのよ?」

翠星石「勝負じゃなきゃ何だってんですぅ、おちょくりにきたならとっとと……」

蒼星石「落ち着いて、翠星石。……で、雛苺、僕たちに何の用だい?」

雛苺「JUMに勝つためには、2人の力が必要なのー」

123: 2009/02/15(日) 22:33:43.53 ID:bki7DxXp0
JUM「さて……そろそろ決着を付けるか」

雛苺「うゆ、決着の時間なのよー」

JUM「来たな、雛苺」

雛苺「皆も居るのよー!」

一同「……」

JUM「クク……そうだな、この勝負で罰ゲームを受ける奴が決まるんだ! 気になるのも当然だろう」

雛苺「それだけじゃないのよ?」

JUM「ククク、何か策でも練ってきたのか?」

雛苺「これなのよー」

☆×11

125: 2009/02/15(日) 22:43:12.70 ID:bki7DxXp0
--------------------------------------------------

水銀燈『大丈夫ぅ?お腹は冷やすといけないってあれほど言ったじゃなぁぃ』

金糸雀『水銀燈・・・家庭的かしらー・・』

JUM『あいたた・・ちょっとトイレ・・・』

水銀燈『……それにしても……☆1つずつ、カードなしって状況はちょっと絶望的ねぇ』

金糸雀『……かしらー』

雛苺『うゆ、そんな二人にお話があるのー』

--------------------------------------------------

JUM『分かってるよ。お前は優しい子だもんな。裏切るなんてことしない、っていうのはよく分かってるよ』

雪華結晶『JUMさん・・・ありがとう・・・』

翠星石『むすぅ・・・・・・』

JUM『それじゃ、次に行くかな』

翠星石『あ、待つですJUM!』

薔薇水晶『二人は……居なくなった?』

雛苺『……巴は負けちゃったのねー』

--------------------------------------------------

126: 2009/02/15(日) 22:48:32.76 ID:bki7DxXp0
--------------------------------------------------

JUM『おっといかん、本音が出ちまった。・・・まぁ、今更お前に聞かれたところで計画に支障はないんだがな』

真紅『ちょ、ちょっとそれどういう意味なのだわ!? JUM!』

 ガチャッ バタン

真紅『JUM……一体?』

雛苺『真紅、話があるのよ』

--------------------------------------------------

雛苺『JUMに勝つためには、2人の力が必要なのー』

蒼星石『……どういうことだい?』

雛苺『こういうことなの』

雛苺 ☆×3 G0 P0 C0

蒼星石『……』

雛苺『皆の☆とカードを預けて欲しいのよ』

--------------------------------------------------

127: 2009/02/15(日) 22:58:04.89 ID:bki7DxXp0
雛苺「JUM、カードは7枚持ってるのよね?」

JUM「ああ、中身は教えないがな」

雛苺「うゆー、JUMがケチなの」

JUM「それがどうしたんだ?」

雛苺「実は、ヒナも7枚にしてきたのよ。残りは翠星石と蒼星石が相頃したのー」



JUM ☆19 P1 G2 C4
雛苺  ☆11 P? G? C?

128: 2009/02/15(日) 23:08:01.82 ID:bki7DxXp0
JUM「どうしてだ? 後から相頃したほうが勝率は高いだろ」

雛苺「最後の最後で誰かが裏切ったらどうしようもないのよー」

JUM「なるほどな、裏切りの可能性を先に潰したのか」

雛苺「それに、これで残りのカードはヒナとJUMのだけなの」

JUM「それがどうした?」

雛苺「1回の勝負につき、☆4枚。これが最低レートなのー」

JUM「はぁ? 何で僕がそんな勝負を受けなきゃならないんだ!?」

雛苺「受けなきゃ、JUMもヒナもカード残りで最下位なのよ? それに、他の皆はヒナの味方なの」

他一同(ウンウン)

JUM「……なるほどな、不利なレートで受けないと、僕だけが罰ゲームになるのか」

雛苺「それじゃ……いいのね?」

JUM「仕方ないだろう」

129: 2009/02/15(日) 23:11:54.05 ID:bki7DxXp0
雛苺「それじゃいくのよ? レートは☆4つ。ヒナは……これなのー!」

JUM「僕はこれだ」

他一同「……ゴクリ」

チェック!

雛苺 チョキ
JUM パー

雛苺「やったのー! 次はこれなのよ!」
JUM「今度こそ!」

雛苺 グー
JUM チョキ

JUM「クソッ!!」

雛苺  ☆19
JUM ☆11

130: 2009/02/15(日) 23:17:55.92 ID:bki7DxXp0
水銀燈「これなら……」

金糸雀「いけそうかしらー!」

翠星石「やっちまえです、チビチビ!」

真紅「人を騙した報いよ!」

蒼星石「……」

雛苺「これなの!」

JUM「次こそ!」

雛苺 チョキ
JUM チョキ

雛苺・JUM「次!」

雛苺 チョキ
JUM チョキ

131: 2009/02/15(日) 23:22:44.33 ID:bki7DxXp0
雛苺「次はこれ!」

JUM「これだ!」

雛苺  チョキ
JUM グー

雛苺  ☆15
JUM ☆15

翠星石「何やってるですか! JUMと並んじまったですよ!」

雛苺「きゃははははは!」

132: 2009/02/15(日) 23:25:36.94 ID:bki7DxXp0
雛苺「これでいいのよね? JUM」

JUM「ああ、よくやった雛苺」

133: 2009/02/15(日) 23:33:03.24 ID:bki7DxXp0
雛苺「あー、そういえば最後の一枚が残ってたのよー?」

JUM「ああ、そうだったな。処理しちまわないと」

雛苺  チョキ
JUM チョキ

翠星石「え……どういうことですぅ?」

水銀燈「どういうことぉ?」

金糸雀「カナにもさっぱりかしらー」

真紅「JUM! 雛苺! 説明するのだわ! 謝罪と賠償なのだわ!」

蒼星石「……雛苺、僕たちと会ったとき、カードを1枚も持っていなかったよね?」



蒼星石「誰と、勝負したんだい?」

134: 2009/02/15(日) 23:33:35.22 ID:bki7DxXp0



雛苺「蒼星石、気付くのが遅いのよ?」




135: 2009/02/15(日) 23:39:58.74 ID:bki7DxXp0
蒼星石「それに、今思えばJUM君の勝負もおかしかった。最初に配られるカードは全部で9枚なのに……巴さんに7連勝? ありえない」

JUM「ククッ」

蒼星石「妙なところはまだあった。全員が1枚を残した状況なんて、翠星石がしようとしたみたいに誰かが犠牲になれば崩れてしまうのに」

JUM「ククク……」

蒼星石「二人とも、最初からグルだったんだね」





雛苺「それが、どうしたのよ?」

JUM「クハハハハハハハ!!!」

136: 2009/02/15(日) 23:43:07.27 ID:bki7DxXp0
雛苺「トモエ」

巴(バッ)

縛られた一同「!?」

雛苺「それじゃ、限定ジャンケンはここで終わりなのよー?」

JUM「ここからは、罰ゲームの時間だ」



341: 2009/03/15(日) 04:22:03.56 ID:/XvF5MuN0

雛苺を除く七体のドールは、縛られた状態で床に座っていた。
もちろん、私も例外ではない。

「それじゃあ適当に呼ぶから、呼ばれたら僕の部屋まで来てくれ」

「ヒナが連れて行くのよ?」

「えーと、それじゃまず、薔薇水晶」

「……わかった」

雛苺に連れられ、JUMの後を付いていく薔薇水晶。
光のせいで三者の表情はよく見えない。
扉が閉じられた。
何の根拠も無く、不吉な妄想が膨らむ。

沈黙。

突然、天井が揺れた。
誰かが暴れているのかもしれない。
この場にいない誰か――JUMと雛苺、薔薇水晶のうちの、誰か。

342: 2009/03/15(日) 04:23:40.13 ID:/XvF5MuN0
「……JUMは翠星石たちをどうする気ですかねぇ」

「分からないかしらー」

意味も無く天井を見つめる。

「信じるのよ」

その場の全員がこちらを見る。
……独り言のつもりだったのだけれど。

「JUMを、信じましょう。彼が酷い事をする筈がないわ」

「……ふん、馬鹿馬鹿しいわぁ」

この長姉はいつもこうだ。
意識的にか無意識なのかは知らないが、とにかく私を不快にする。

「水銀燈、私は自分のミーディアムを信じているわ。貴方が貴方のミーディアムを信じるのと同じくらいにはね」

「……勝手にすればぁ?」

私は逃げるけど、と言いかけた水銀燈の目前に竹刀が振り下ろされる。
冷徹な目をした巴が立っていた。

「逃がさないわよ」

「……ふん!」

343: 2009/03/15(日) 04:26:03.20 ID:/XvF5MuN0
「……巴さん、どうしてJUM君に加担するんだい?」

今まで黙っていた蒼星石が口を開いた。

「………」

「答える気が無いならいいけど」

「………」

巴は何も言わなかった。

344: 2009/03/15(日) 04:29:04.81 ID:/XvF5MuN0
扉が開いた。
入ってきたのは雛苺だけだった。

「水銀燈、来るのー」

「……分かったわよぉ」

竹刀で促され、渋々といった感じで部屋を出る。
すぐに扉は閉ざされた。

再び、部屋には沈黙が戻った。

「……薔薇水晶が、戻ってこないかしら」

「き、きっとチビ人間の事です、何だかんだ言ってnのフィールドから帰しちまったですよ!」

翠星石の言う事は筋が通っていない。
皆がそれを分かっていたが、指摘する声はなかった。

「黒薔薇のお姉様、薔薇水晶……」

「だいじょーぶです、JUMが酷い事するはずねーです。安心するです、雪華綺晶」

345: 2009/03/15(日) 04:33:11.84 ID:/XvF5MuN0
次の迎えはずいぶん早く来た。

「雪華綺晶、来るのよー」

「二人とも、戻ってきませんね……」

「だ、だからきっと、先に帰ってるですよ!」

「ありがとうございます、翠薔薇のお姉様」

雪華綺晶は微笑み、部屋を出た。

「……巴さん」

「………」

「何が目的なんだい」

「………」

巴は何も言わない。
返事を待つつもりが、そのまま沈黙へ変わる。

「信じるのよ、JUMを」

誰へともなく呟く。
沈黙は変わらなかった。

346: 2009/03/15(日) 04:37:45.63 ID:/XvF5MuN0
「次は蒼星石なのー」

蒼星石は無言で立ち上がった。

「……蒼星石ぃ」

「大丈夫だよ、翠星石。JUM君を信じるんだろう?」

そのまま扉へ近付き――部屋を出る前、振り返った。

「巴さん、戻ってきたら、説明してもらいますよ?」

扉が閉じる。
翠星石は頭を垂れた。

「……大丈夫よ、翠星石」

「そうかしら。それに、JUMには蒼星石に何かする理由がないかしら!」

「そう、ですぅ」

翠星石はゆっくりと顔を上げた。

「チビ人間が、蒼星石に何かするわけないですね」

「………」

巴は、何も言わなかった。

347: 2009/03/15(日) 04:40:49.32 ID:/XvF5MuN0
「金糸雀の番なのよー」

「わ、分かったかしら……」

金糸雀はぎこちなく歩いていった。
もう、部屋には私と翠星石、巴しか残っていない。

「……真紅ぅ」

翠星石の弱々しい声。

「JUMは、JUMは何してるんですかねぇ……」

今にも泣き出しそうな顔。
とても姉とは思えない。

「……信じるのよ」

三度呟く。
誰へ言っているのか、よく分からなかった。

348: 2009/03/15(日) 04:43:06.34 ID:/XvF5MuN0
ひたすら無言が続く。
扉が開いたとき、もしかしたら心のどこかで安心していたのかもしれない。

「翠星石、来るのー」

翠星石はビクリと震えた。
私と巴へ交互に視線を送り、諦めたように立ち上がった。

「真紅……」

扉が閉じる寸前、翠星石の微かな声が聞こえた。

「翠星石は、信じきることができないですぅ……」

残されたのは、私と巴だけ。
翠星石が部屋を出て、より不快な沈黙が残った。

「……多分」

意外なことに、この沈黙を破ったのは巴の方だった。

「多分、JUM君は貴女に全てを話すわ」

「……どういう事かしら?」

「貴女が、最後だから」

それだけ言うと、再び巴は口を噤んだ。

349: 2009/03/15(日) 04:47:30.03 ID:/XvF5MuN0
「真紅、来るの」

とうとう、私が呼ばれた。
JUMの部屋までがこんなに長く感じられた事は無かった。

「JUM、入るのよー」

「お疲れさん。入ってくれ」

JUMの部屋の扉が開かれた。

「……JUM、これは」

息を吸い込む。うまくいかない。
全身が震えている。

「これはどういう事なの!?」

部屋中に散らばる、布の切れ端。
部屋の隅に乱雑に積まれた姉妹たち。
そして、机の上に置かれた、五つの結晶――ローザミスティカ。

「まあ、ゆっくり話そうか、真紅」

「ええ……その必要がありそうね」

JUMは静かに話し始めた。

350: 2009/03/15(日) 04:50:38.50 ID:/XvF5MuN0
「簡単に言うと、真紅、僕はお前達が邪魔になったんだ」

「……JUM、どういうこと?」

「簡単だよ」

ドン、と机を叩く。
顔は苦々しく歪んでいた。

「僕は復学しようと勉強してるんだ。お前らのせいで、それも進みやしない!」

「………」

「おまけに、お前らが毎日吸い取ってくから、体力もどんどん無くなってる」

それは誤解よ、と言おうとした。
口を開いた瞬間、床に叩きつけられた。

「違うなんて言わせないぞ、全部、全部お前らが悪いんだからな!」

顔を押さえつけられ、全身に体重を掛けられる。
痛い、痛い、痛い!

「呪い人形め、氏ね!」

肩の関節が外れ、首が

351: 2009/03/15(日) 04:54:12.96 ID:/XvF5MuN0
「……JUM、終わったの?」

「ああ、終わった。入っていいぞ」

雛苺を部屋へと招き入れる。
幼さからか、それとも純粋に残酷さなのか。
壊された姉妹の事もあまり気にしていないらしい。

「約束どおり、ローザミスティカちょうだい? そしたら、ヒナは出てくから」

「……はあ?」

「約束なのよ? ヒナはアリスになる。JUMはドールのいない生活に戻る」

思わず笑い出しそうになる。
そんな約束、無茶苦茶だって分かりそうなものなのに。

「嫌だよ。それに、今更遅いだろ?」

「なん、で……え? ヒナ、からだ……」

「真紅を壊したんだ。力が伝わらなくなって、お前は止まる。当たり前だろ」

「JUM、なん、で」

雛苺の言葉に、心からの笑顔を向ける。

「人の命を吸い取る呪い人形なんて、居ないほうが良いに決まってる」

驚愕の表情のまま、雛苺は動かなくなった。

352: 2009/03/15(日) 04:57:55.03 ID:/XvF5MuN0
集まったローザミスティカを眺めていると、ドアが乱暴に開けられた。
予想より、早かったみたいだ。

「雛苺は……これは、どういうこと?」

答えずに、手に持ったものを向け、引金を引く。
エアガンだとでも思ったのか、柏葉は避けなかった。
そして、そのまま膝を付いた。

「テイザーって知ってるか? ワイヤー式のスタンガンなんだけどさ」

言いながら、近付いていく。
身動きは取れないようだが、意識は残っているらしい。

「柏葉、人の命を吸い取る呪い人形なんて、居ないほうが良いに決まってる。そうじゃないか?」

そう言った瞬間、胸に激痛が走った。

353: 2009/03/15(日) 05:00:30.36 ID:/XvF5MuN0
「人の命を吸い取る呪い人形なんて……」

最後の力を振り絞って、剣のようにした水晶を飛ばした。
どうやら、私は完全には壊されていなかったらしい。
ローザミスティカを持っていないから、気付かれなかったのだろう。

「居ないほうが良い……」

でも、どうやら本当の意味でこれが最後の力だったようだ。
お父様の事を想い、目を閉じる。

「本当に、そう?」

354: 2009/03/15(日) 05:05:45.92 ID:/XvF5MuN0
胸に刺さった水晶の刃を見る。
熱い。
血がどんどん流れていく。

「氏にたくない……」

僕は必氏に呻いた。

「僕には、やりたい事がたくさんあるのに……」

355: 2009/03/15(日) 05:09:10.69 ID:/XvF5MuN0
半年後

「JUM君」

「あ、姉さん。来てくれたんだ」

「調子はどう?」

「まあまあだよ。いつも通り、それなり」

半年前、家に帰った私が見たのは、血塗れの弟と、その前で倒れている弟の友人でした。
弟は奇跡的に一命を取り留めましたが、記憶と胸から下の自由を失いました。
倒れていた巴ちゃんもショックで言葉が喋れなくなったらしく、ご家族とどこかへ引っ越していきました。

何より不思議なのは、あの日の前まではずっと居たはずの人形達が居なくなっていたことです。
彼女達は何処へ行ってしまったんでしょう。

でも、JUM君はときどき人形の夢を見ると言っています。
その話をする時は、大抵JUM君の調子が悪くなった時なので、きっと真紅ちゃん達が夢の中で応援してくれているのだと思います。

彼女達が何処へ行ったのか、それが少し、今でも気になっています。




真紅「・・・で、その限定ジャンケンって何なのかしら?」

おわり

357: 2009/03/15(日) 05:38:43.02 ID:GLaZKnmu0

引用: 真紅「・・・で、その限定ジャンケンって何なのかしら?」