1: 2012/04/28(土) 22:07:58.82 ID:ZTF2sQ5Z0
~結衣宅~
ピンポーン
京子「お、綾乃かな?はーい」トテトテ
結衣「……京子、綾乃呼んだの?」
京子「うん、ちょっと宿題のプリント忘れちゃっててコピー届けてもらう約束してたの」
結衣「そっか」
ピンポーン
京子「ちょっと待っててね~」トテトテ
ピンポーン
京子「お、綾乃かな?はーい」トテトテ
結衣「……京子、綾乃呼んだの?」
京子「うん、ちょっと宿題のプリント忘れちゃっててコピー届けてもらう約束してたの」
結衣「そっか」
ピンポーン
京子「ちょっと待っててね~」トテトテ
2: 2012/04/28(土) 22:10:35.30 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「お、やっぱり綾乃だ」カチャッ
京子「綾乃、いらっしゃーい!」キイッ
綾乃「と、歳納京子、プリントドドけに来てあげたわよっ!」
京子「えへへ、何時もありがとうね、綾乃!」
綾乃「も、もう、本当にしょうがないわね、歳納京子……」
京子「感謝してますって……!」
京子「……あれ?」
綾乃「どうしたの?」
京子(綾乃の後ろの方に、誰かいるや……)
京子(誰だろ、長い黒髪の女の人?顔は見えないけど……)
京子(何だか不気味だな)
京子「綾乃、いらっしゃーい!」キイッ
綾乃「と、歳納京子、プリントドドけに来てあげたわよっ!」
京子「えへへ、何時もありがとうね、綾乃!」
綾乃「も、もう、本当にしょうがないわね、歳納京子……」
京子「感謝してますって……!」
京子「……あれ?」
綾乃「どうしたの?」
京子(綾乃の後ろの方に、誰かいるや……)
京子(誰だろ、長い黒髪の女の人?顔は見えないけど……)
京子(何だか不気味だな)
4: 2012/04/28(土) 22:12:10.81 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「綾乃、あのひと、知り合い……?」
綾乃「え?」
京子「ほ、ほら、向こうに居るあの人……」
カッ
京子「……!」ビクッ
カッ
カッ
カッ
京子(う、うわ、あの人、こっちに来た……)
京子(な、なにか怖い……)
綾乃「歳納京子?」
綾乃「え?」
京子「ほ、ほら、向こうに居るあの人……」
カッ
京子「……!」ビクッ
カッ
カッ
カッ
京子(う、うわ、あの人、こっちに来た……)
京子(な、なにか怖い……)
綾乃「歳納京子?」
7: 2012/04/28(土) 22:14:17.41 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「あ、あやの、取りあえず部屋に入って?ね?」
綾乃「え?けど私もう帰らないと……」
カッ
カッ
カッ
京子「い、いいから、いいから部屋に入って!」グイッ
綾乃「ちょ、歳納京子っ!?」
カッ
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
京子「う、うわあっ!」バタンッ
綾乃「え?けど私もう帰らないと……」
カッ
カッ
カッ
京子「い、いいから、いいから部屋に入って!」グイッ
綾乃「ちょ、歳納京子っ!?」
カッ
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
京子「う、うわあっ!」バタンッ
9: 2012/04/28(土) 22:17:05.38 ID:ZTF2sQ5Z0
京子(と、取りあえず扉閉めちゃったけど……あの人、扉の目の前まで近づいてた……)
京子(な、なんなんだろ、凄く怖い……)
綾乃「も、もう、歳納京子、乱暴なんだから……」
京子「あ、ご、ごめ……」
ドンッ
京子(な、なんなんだろ、凄く怖い……)
綾乃「も、もう、歳納京子、乱暴なんだから……」
京子「あ、ご、ごめ……」
ドンッ
10: 2012/04/28(土) 22:18:03.98 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「ひっ!」
ドンッ
ドンッ
綾乃「な、なに?誰か扉叩いてる……?」
ドンッ
ドンッ
ドンッ
ドンッ
ドンッ
綾乃「な、なに?誰か扉叩いてる……?」
ドンッ
ドンッ
ドンッ
11: 2012/04/28(土) 22:18:35.87 ID:ZTF2sQ5Z0
結衣「どうしたの?二人とも」
京子「ゆ、ゆいっ……」ウルッ
結衣「え、ちょ、京子?泣いてるの?」
綾乃「ふ、船見さん、誰かが扉を叩いてるのよ」
結衣「え?」
京子「ほ、ほんとだよ!ほら聞いてよ!」
結衣「う、うん……」
シーン
結衣「別に、何も聞こえないけど」
京子「ゆ、ゆいっ……」ウルッ
結衣「え、ちょ、京子?泣いてるの?」
綾乃「ふ、船見さん、誰かが扉を叩いてるのよ」
結衣「え?」
京子「ほ、ほんとだよ!ほら聞いてよ!」
結衣「う、うん……」
シーン
結衣「別に、何も聞こえないけど」
12: 2012/04/28(土) 22:21:47.26 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「ほ、ほんとだよ!扉の前に髪の長い女の人が来てて!扉を!」
結衣「綾乃、ほんとなの?」
綾乃「女の人って言うのは見てないけど……扉を誰かが叩いてたのは聞いたわ」
結衣「ただのお客さんじゃない?」
京子「す、凄く不気味だったんだよ!」
結衣「うーん、そんな事言われてもなあ……」
京子「ううう、こ、こわかった……」
結衣「……そんなに怖かったなら、ちょっと外出てみて来ようか?」
京子「……え」
結衣「綾乃、ほんとなの?」
綾乃「女の人って言うのは見てないけど……扉を誰かが叩いてたのは聞いたわ」
結衣「ただのお客さんじゃない?」
京子「す、凄く不気味だったんだよ!」
結衣「うーん、そんな事言われてもなあ……」
京子「ううう、こ、こわかった……」
結衣「……そんなに怖かったなら、ちょっと外出てみて来ようか?」
京子「……え」
13: 2012/04/28(土) 22:24:54.38 ID:ZTF2sQ5Z0
結衣「ほら、本当にお客さんだったら困るしさ、私も近所づきあいってものもあるし」
京子「だ、だめだよ、結衣、外に出ちゃ駄目……」
結衣「大丈夫、ちょっと扉から顔出して周り見るだけだから」
京子「駄目!」
結衣「へいきへいき……」カチャッ
京子「結衣!」ガバッ
結衣「え、きょ、京子?」
京子「お、お願い、やめて、本当にやめて」
結衣「京子……」
京子「本当に、嫌な予感するの、お願い、外には出ないで」
京子「だ、だめだよ、結衣、外に出ちゃ駄目……」
結衣「大丈夫、ちょっと扉から顔出して周り見るだけだから」
京子「駄目!」
結衣「へいきへいき……」カチャッ
京子「結衣!」ガバッ
結衣「え、きょ、京子?」
京子「お、お願い、やめて、本当にやめて」
結衣「京子……」
京子「本当に、嫌な予感するの、お願い、外には出ないで」
15: 2012/04/28(土) 22:26:37.04 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「あ、綾乃も、駄目だよ、外に出ちゃ」
綾乃「え、け、けど私は帰らなきゃいけないし……」
京子「きょ、今日は泊って行けばいいじゃん、ね?ね?」
結衣「……綾乃、どうする?私は別に構わないけど……」
綾乃「そ、そうね、あの、歳納京子がどうしてもっさて言うなら……」
京子「ほんと!?」
綾乃「え、ええ、家には電話させてもらうけど……べ、別にいいかなって」
京子「よ、よかったぁ……」ホッ
結衣「もう、京子は大げさだなあ……」
綾乃「え、け、けど私は帰らなきゃいけないし……」
京子「きょ、今日は泊って行けばいいじゃん、ね?ね?」
結衣「……綾乃、どうする?私は別に構わないけど……」
綾乃「そ、そうね、あの、歳納京子がどうしてもっさて言うなら……」
京子「ほんと!?」
綾乃「え、ええ、家には電話させてもらうけど……べ、別にいいかなって」
京子「よ、よかったぁ……」ホッ
結衣「もう、京子は大げさだなあ……」
16: 2012/04/28(土) 22:28:51.04 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「だ、だって、本当に不気味だったんだよ!ほんとに!」
結衣「はいはい……」
京子「も、もう!本気で聞いてよ!」
綾乃「じゃあ、私は電話してくるわね」
京子「こう、長い髪が顔を覆っててさ!」
黒髪「……」
結衣「今日の晩御飯はオムライスなんだけど、3人分足りるかなあ?」
結衣「はいはい……」
京子「も、もう!本気で聞いてよ!」
綾乃「じゃあ、私は電話してくるわね」
京子「こう、長い髪が顔を覆っててさ!」
黒髪「……」
結衣「今日の晩御飯はオムライスなんだけど、3人分足りるかなあ?」
19: 2012/04/28(土) 22:32:32.97 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「……え?」
結衣「元々二人分しかお米焚いてないからね、追加で炊いた方がいいかなって」
京子「……え、ちょ、え?」
綾乃「ご、ごめんなさいね、船見さん」
結衣「いいよ、別に……それより、家に連絡出来た?」
綾乃「ええ、そっちの方はオッケーよ」
京子「……結衣、綾乃」
結衣「ん?なに?」
綾乃「どうしたの?」
京子「……いま、そこに誰かいなかった?」
結衣「は?」
結衣「元々二人分しかお米焚いてないからね、追加で炊いた方がいいかなって」
京子「……え、ちょ、え?」
綾乃「ご、ごめんなさいね、船見さん」
結衣「いいよ、別に……それより、家に連絡出来た?」
綾乃「ええ、そっちの方はオッケーよ」
京子「……結衣、綾乃」
結衣「ん?なに?」
綾乃「どうしたの?」
京子「……いま、そこに誰かいなかった?」
結衣「は?」
20: 2012/04/28(土) 22:34:33.39 ID:ZTF2sQ5Z0
綾乃「誰も居ないわよ?」キョロキョロ
京子「そ、そうだよね、あはは、わたし、何言ってるんだろ……」
結衣「それより、京子、暇ならお風呂入れてきてよ」
京子「う、うん……」
綾乃「船見さん、じゃあ私も料理手伝うわ」
結衣「うん、ありがと」
京子(さっきのは……気のせい、だよね?)
京子(この部屋に居るのは私達3人だけ、だよね……)
京子「そ、そうだよね、あはは、わたし、何言ってるんだろ……」
結衣「それより、京子、暇ならお風呂入れてきてよ」
京子「う、うん……」
綾乃「船見さん、じゃあ私も料理手伝うわ」
結衣「うん、ありがと」
京子(さっきのは……気のせい、だよね?)
京子(この部屋に居るのは私達3人だけ、だよね……)
22: 2012/04/28(土) 22:36:43.59 ID:ZTF2sQ5Z0
~浴室~
京子「……栓をして、水を出して……」
京子「あとは温度の設定を……」
京子「設定、を……」
京子「……」
京子(う、後ろに誰かいる気がする……)
京子(あ、あの長い髪の女の人が……)
京子「……」プルプル
京子「き、気のせい、だよ、気のせいだって……」
京子「……栓をして、水を出して……」
京子「あとは温度の設定を……」
京子「設定、を……」
京子「……」
京子(う、後ろに誰かいる気がする……)
京子(あ、あの長い髪の女の人が……)
京子「……」プルプル
京子「き、気のせい、だよ、気のせいだって……」
23: 2012/04/28(土) 22:38:05.43 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「う、後ろ振り返っても誰も居ないよ……そんなの当たり前」
京子「肩の後ろまで誰かが近付いてるなんて事ないから……無いから……」
京子「……」
京子「ふ、振り向くよ」
京子「振り向くからね」
京子「だ、誰も居ないでね……」
京子「……」
京子「……っ!」クルッ
京子「肩の後ろまで誰かが近付いてるなんて事ないから……無いから……」
京子「……」
京子「ふ、振り向くよ」
京子「振り向くからね」
京子「だ、誰も居ないでね……」
京子「……」
京子「……っ!」クルッ
25: 2012/04/28(土) 22:39:33.85 ID:ZTF2sQ5Z0
シーーン
京子「……ふー」
京子(やっぱり誰も居ない)
京子(き、気にし過ぎだよね)
京子「あ、あははは……さ、さて、そろそろご飯出来てるかなあ?」
京子「……ん?」
京子(なんだろ、洗面台に……)
京子(……黒髪が、1本)
26: 2012/04/28(土) 22:41:35.50 ID:ZTF2sQ5Z0
京子(誰の髪だろ、結衣の髪の長さじゃないし……)
京子(私の髪とは色が違うし……)
京子(綾乃は、浴室になんか入ってないし)
京子ー
京子「あ、う、うん、今行くよ、結衣」
京子ー
京子「い、今行くって……」
京子ー
京子「し、しつこ……い?」
京子(あ、あれ、今の声)
京子(浴室にある窓の方から……)
京子(私の髪とは色が違うし……)
京子(綾乃は、浴室になんか入ってないし)
京子ー
京子「あ、う、うん、今行くよ、結衣」
京子ー
京子「い、今行くって……」
京子ー
京子「し、しつこ……い?」
京子(あ、あれ、今の声)
京子(浴室にある窓の方から……)
27: 2012/04/28(土) 22:43:51.64 ID:ZTF2sQ5Z0
きょうこーー
京子「……!」ビクッ
京子(よ、浴室の窓の外は、3階なのに……)
京子(というか、結衣は台所に居るはずなのに……)
京子(ど、どうしよう、窓を開けてたしかめて……)
きょうこ
京子「ひっ……!」
きょうこ
きょうこ
きょうこ
京子「や、いや、やだ……」
京子「やだっ……!」タッ
28: 2012/04/28(土) 22:46:22.32 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「……」タタタッ
結衣「あ、京子、遅かったね、もう晩御飯出来てるよ」
京子「……ゆ、結衣、あの、私を呼んだ?」
結衣「え?呼びに行こうとは思ってたけど……別に呼んではいないよ?」
京子「……そっか」
綾乃「歳納京子のお箸、これでいいの?」
結衣「うん、その赤いヤツね」
京子(……さっきの声、何だったんだろ)
京子(あれも、やっぱり気のせいなのかな……)
結衣「あ、京子、遅かったね、もう晩御飯出来てるよ」
京子「……ゆ、結衣、あの、私を呼んだ?」
結衣「え?呼びに行こうとは思ってたけど……別に呼んではいないよ?」
京子「……そっか」
綾乃「歳納京子のお箸、これでいいの?」
結衣「うん、その赤いヤツね」
京子(……さっきの声、何だったんだろ)
京子(あれも、やっぱり気のせいなのかな……)
30: 2012/04/28(土) 22:49:03.30 ID:ZTF2sQ5Z0
結衣「じゃあ、いただきまーす」
綾乃「いただきます」
京子「いただきます」
黒髪「……」
結衣「はい、綾乃、ケチャップ」
綾乃「ありがとう、船見さん」
京子「……」ガタガタガタ
結衣「京子?どうしたの?」
京子「……だ、だれ?」
結衣「え?」
綾乃「いただきます」
京子「いただきます」
黒髪「……」
結衣「はい、綾乃、ケチャップ」
綾乃「ありがとう、船見さん」
京子「……」ガタガタガタ
結衣「京子?どうしたの?」
京子「……だ、だれ?」
結衣「え?」
31: 2012/04/28(土) 22:51:19.81 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「……結衣の隣に居た人、だれ?」ブルブルブル
結衣「え?誰も居ないよ?」キョロキョロ
綾乃「も、もう、歳納京子、私達を脅かそうとしてるんでしょ?」
京子「ち、違うよ、さっきそこに……そこに……」ブルブル
結衣「京子?ほんとに大丈夫?」
京子「だ、大丈夫じゃないよ!誰なのあの人!」
結衣「お、落ち着いて、綾乃、ちょっとお水取ってきてあげて」
綾乃「え、ええ……」
結衣「え?誰も居ないよ?」キョロキョロ
綾乃「も、もう、歳納京子、私達を脅かそうとしてるんでしょ?」
京子「ち、違うよ、さっきそこに……そこに……」ブルブル
結衣「京子?ほんとに大丈夫?」
京子「だ、大丈夫じゃないよ!誰なのあの人!」
結衣「お、落ち着いて、綾乃、ちょっとお水取ってきてあげて」
綾乃「え、ええ……」
32: 2012/04/28(土) 22:52:43.22 ID:ZTF2sQ5Z0
黒髪「……」
綾乃「はい、歳納京子、おみず」
京子「ひっ!」ドンッ
綾乃「え、と、歳納京子?」
結衣「ああ、もう、お水零れちゃった……」
京子「……」ガクガクガクガク
綾乃「はい、歳納京子、おみず」
京子「ひっ!」ドンッ
綾乃「え、と、歳納京子?」
結衣「ああ、もう、お水零れちゃった……」
京子「……」ガクガクガクガク
33: 2012/04/28(土) 22:54:29.98 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「ゆ、ゆい、あやの、お願いがあるの……」
結衣「ほんとにどうしちゃったの京子?」
京子「い、いいから聞いて」
綾乃「な、なによ」
京子「ふ、布団持ってきて、私と一緒に部屋の隅に居て」
京子「し、氏角を作らないように……」
結衣「は、はあ?」
綾乃「歳納京子、何を……」
京子「い、いいから!おねがい!」
結衣「……!」ビクッ
綾乃「……!」ビクッ
結衣「ほんとにどうしちゃったの京子?」
京子「い、いいから聞いて」
綾乃「な、なによ」
京子「ふ、布団持ってきて、私と一緒に部屋の隅に居て」
京子「し、氏角を作らないように……」
結衣「は、はあ?」
綾乃「歳納京子、何を……」
京子「い、いいから!おねがい!」
結衣「……!」ビクッ
綾乃「……!」ビクッ
36: 2012/04/28(土) 22:57:44.70 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「お、おねがい、何でもするから、何でもするからお願い聞いて、ね?」プルプル
結衣「……はあ、しょうがないなあ、京子は……」
綾乃「ほ、ほんと何でもしてくれるの?歳納京子何でもしてくれるの?」
京子「う、うん、なんでもするから、何でもするからお願いっ」ウルッ
結衣「じゃ、布団持ってくるよ、綾乃は京子を見てあげてて」
綾乃「え、ええ」
京子「……ぜったい、みのがさないから」
京子「ちかづかせないから」
京子「ぜったい」
京子「ぜったい」
綾乃「歳納京子……」
結衣「……はあ、しょうがないなあ、京子は……」
綾乃「ほ、ほんと何でもしてくれるの?歳納京子何でもしてくれるの?」
京子「う、うん、なんでもするから、何でもするからお願いっ」ウルッ
結衣「じゃ、布団持ってくるよ、綾乃は京子を見てあげてて」
綾乃「え、ええ」
京子「……ぜったい、みのがさないから」
京子「ちかづかせないから」
京子「ぜったい」
京子「ぜったい」
綾乃「歳納京子……」
37: 2012/04/28(土) 23:00:24.44 ID:ZTF2sQ5Z0
結衣「はい、布団」
綾乃「あ、ありがと、船見さん」
京子「きょ、今日は3人で包まって、お話してようよ、ね?」
結衣「別にいいけど……」
京子「ずっと寝ないでおこう、そうすれば、近づかれないから」
京子「黒髪のあの人に」
京子「近づかせないから、みのがさないから」
綾乃「……どうしちゃったの、歳納京子……」
綾乃「あ、ありがと、船見さん」
京子「きょ、今日は3人で包まって、お話してようよ、ね?」
結衣「別にいいけど……」
京子「ずっと寝ないでおこう、そうすれば、近づかれないから」
京子「黒髪のあの人に」
京子「近づかせないから、みのがさないから」
綾乃「……どうしちゃったの、歳納京子……」
39: 2012/04/28(土) 23:02:07.32 ID:ZTF2sQ5Z0
フッ
京子「!?」
結衣「あ、停電だ」
綾乃「まっくらね」
京子「ひっ、や、やだ……」
結衣「京子?」
京子「やだやだやだやだやだ!」
綾乃「歳納京子、落ち着いて、ただの停電だから、ね?」
京子「や、やだ、来る、来るよ!」
京子「黒髪のあの人が!」
京子「来るよ!やだぁっ!」
41: 2012/04/28(土) 23:04:37.92 ID:ZTF2sQ5Z0
結衣「京子っ!」ギュッ
京子「ゆ、ゆいっ……わたし、こわい、こわくておかしくなっちゃうっ」
綾乃「歳納京子っ……」ギュッ
京子「あ、あやの、たすけて、たすけてっ……」
結衣「大丈夫、京子が何に怖がってるのか判んないけど……」ギュー
綾乃「私達が、守ってあげるから、悪い物には近づかせないから、ね?」ギュー
京子「ゆ、ゆい、あやのぉ……」ポロポロ
京子「ゆ、ゆいっ……わたし、こわい、こわくておかしくなっちゃうっ」
綾乃「歳納京子っ……」ギュッ
京子「あ、あやの、たすけて、たすけてっ……」
結衣「大丈夫、京子が何に怖がってるのか判んないけど……」ギュー
綾乃「私達が、守ってあげるから、悪い物には近づかせないから、ね?」ギュー
京子「ゆ、ゆい、あやのぉ……」ポロポロ
44: 2012/04/28(土) 23:07:55.34 ID:ZTF2sQ5Z0
パッ
パッパッ
結衣「あ、ほら、照明に電気が戻り始めた」ギュッ
綾乃「ね?歳納京子、もう大丈夫だから」ギュッ
京子「う、うん……」グスン
結衣「もう、京子は子供の頃から泣き虫だなあ……」ナデナデ
綾乃「そんなに歳納京子も嫌いじゃないけどね……」ギュ
京子「う、ううっ///」
パッパッ
パッ
46: 2012/04/28(土) 23:09:24.81 ID:ZTF2sQ5Z0
京子「あ、で、電気ついた///」
京子「ゆ、結衣、綾乃、二人とも、本当にあり」
黒髪「……」ナデナデ
京子「が」
黒髪「……」ギュ
京子「と」
京子「う」
京子「ね」
京子「ゆ、結衣、綾乃、二人とも、本当にあり」
黒髪「……」ナデナデ
京子「が」
黒髪「……」ギュ
京子「と」
京子「う」
京子「ね」
50: 2012/04/28(土) 23:12:54.06 ID:ZTF2sQ5Z0
ピンポーン
あかり「あ、櫻子ちゃん達かな?」
ちなつ「私が出るよ、あかりちゃん」トテトテ
ちなつ「はーい」ガチャッ
向日葵「こんばんわ、吉川さん」
櫻子「ちなつちゃん、お泊りに来たよー!」
ちなつ「うん、もう晩御飯の準備も出来てるから……あれ?」
向日葵「どうしたんですの?吉川さん」
ちなつ(櫻子ちゃん達の後ろの方に、誰かいるや)
ちなつ(誰だろ、長い金髪の女の人?顔は見えないけど……)
ちなつ(あれ、ひょっとして京子先輩?)
あかり「あ、櫻子ちゃん達かな?」
ちなつ「私が出るよ、あかりちゃん」トテトテ
ちなつ「はーい」ガチャッ
向日葵「こんばんわ、吉川さん」
櫻子「ちなつちゃん、お泊りに来たよー!」
ちなつ「うん、もう晩御飯の準備も出来てるから……あれ?」
向日葵「どうしたんですの?吉川さん」
ちなつ(櫻子ちゃん達の後ろの方に、誰かいるや)
ちなつ(誰だろ、長い金髪の女の人?顔は見えないけど……)
ちなつ(あれ、ひょっとして京子先輩?)
51: 2012/04/28(土) 23:14:38.76 ID:ZTF2sQ5Z0
ちなつ「あの、京子先輩、ですか?」
カッ
ちなつ「……!」ビクッ
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
ちなつ「ひっ……」
ちなつ(ち、違う、あれは京子先輩じゃない、何か別の……)
ちなつ「さ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、早く家に入って!」
櫻子「え、ちなつちゃん、どうしたの?」
カッ
ちなつ「……!」ビクッ
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
ちなつ「ひっ……」
ちなつ(ち、違う、あれは京子先輩じゃない、何か別の……)
ちなつ「さ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん、早く家に入って!」
櫻子「え、ちなつちゃん、どうしたの?」
55: 2012/04/28(土) 23:19:59.16 ID:ZTF2sQ5Z0
ちなつ「い、いいから、早く!」バタンッ
櫻子「も、もう、乱暴だなあ……」
ちなつ「ご、ごめんね、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」
向日葵「吉川さん、何かありましたの?顔が真っ青ですわよ?」
ちなつ「う、うん、ちょっとね……家の外に変な人がいたから」
櫻子「変な人?」
櫻子「も、もう、乱暴だなあ……」
ちなつ「ご、ごめんね、櫻子ちゃん、向日葵ちゃん」
向日葵「吉川さん、何かありましたの?顔が真っ青ですわよ?」
ちなつ「う、うん、ちょっとね……家の外に変な人がいたから」
櫻子「変な人?」
56: 2012/04/28(土) 23:20:04.83 ID:ZTF2sQ5Z0
向日葵「あ、もしかして、その変な人って……」
ちなつ「う、うん、京子先輩みたいな感じだったけど、ちょっと」
黒髪「こんなひと、でした?」
ちなつ「……え?」
黒髪「ちなつちゃん」
黒髪「吉川さん」
ちなつ「……え?」
ちなつちゃん
吉川さん
ちなつちゃん
吉川さん
ちなつちゃん
吉川さん
ちなつ「う、うん、京子先輩みたいな感じだったけど、ちょっと」
黒髪「こんなひと、でした?」
ちなつ「……え?」
黒髪「ちなつちゃん」
黒髪「吉川さん」
ちなつ「……え?」
ちなつちゃん
吉川さん
ちなつちゃん
吉川さん
ちなつちゃん
吉川さん
61: 2012/04/28(土) 23:24:50.39 ID:ZTF2sQ5Z0
あかり「ちなつちゃん、遅いなあ……」
あかり「ご飯が冷めちゃうよ」
あかり「……お外でお話してるのかな?」
あかり「ちょっと様子を見て来ようっと」トテトテ
あかり「ちなつちゃーん?」ガチャッ
ちなつ「……」
あかり「ご飯が冷めちゃうよ」
あかり「……お外でお話してるのかな?」
あかり「ちょっと様子を見て来ようっと」トテトテ
あかり「ちなつちゃーん?」ガチャッ
ちなつ「……」
62: 2012/04/28(土) 23:25:51.19 ID:ZTF2sQ5Z0
あかり「あれちなつちゃん、どうしたの?櫻子ちゃん達は?」
ちなつ「……」
あかり「……ちなつちゃん?」
ちなつ「……」
あかり「あの、ちなつちゃんの後ろの方に居る黒髪の子、だあれ?」
ちなつ「……」
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
終
ちなつ「……」
あかり「……ちなつちゃん?」
ちなつ「……」
あかり「あの、ちなつちゃんの後ろの方に居る黒髪の子、だあれ?」
ちなつ「……」
カッ
カッ
カッカッ
カッカッカッ
終
69: 2012/04/28(土) 23:36:00.04 ID:Lo+coolT0
乙
説明はよ
説明はよ
68: 2012/04/28(土) 23:35:51.26 ID:ZTF2sQ5Z0
くろかみお化けにおそわれたひとは
くろかみお化けになっちゃうんですー
くろかみお化けになっちゃうんですー
70: 2012/04/28(土) 23:36:46.29 ID:RY3Egu9J0
>>68
はい
はい
71: 2012/04/28(土) 23:37:30.26 ID:iMM9IVVI0
それでもTさんなら…Tさんならなんとかしてくれる…っ!
引用: 京子「黒髪のあの人が」
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