1: 2009/01/17(土) 20:23:51.19 ID:r7gHarly0
~in桜田邸JUM部屋~



JUM「あー、何か最近ろくなインチキ商品がないなあ」

「こんなんじゃクーリングオフのし甲斐が全然ないや」カチカチッ

真紅「まだそんな遊びをしているの?相変わらず根暗ね」

JUM「うるさいなぁ・・・人が何に楽しみを見出そうとも僕の勝手だろ」カチカチッ

真紅「あらJUM、今見ているそれはなにかしら?」

JUM「なんだ真紅、ウォシュレットに興味あるのか?」

真紅「ウォシュレット?」

JUM「トイレ用品の一種だよ」

「こんなのに興味示すなんて・・・さすがトイレに住もうとしていただけのことはあるな」

真紅「変なこと思い出させないで頂戴!」

3: 2009/01/17(土) 20:30:25.09 ID:r7gHarly0
JUM「最近胡散臭い呪い人形とかそういうのは不作でさ」

「今はもう高い物なら何でも食らいつく感じで漁ってるんだよな」

真紅「それでこれなの?」

JUM「ウォシュレットは・・・まあ要するに用をたした後にを洗浄してくれる装置だ」

真紅「・・・」

JUM「結構高いんだぞ。昔とは違って色々な機能が付いているからね」

「温便座で水勢調整、乾燥風なんてのは当たり前、人が近づくとオートで便蓋が開くんだ」

「放水ノズルも工夫されていて前後に動いたりシャワー状に洗浄してくれる、もちろん温水でだ」

「更には誤作動防止のために便座に重量がかかってないと放水ノズルが出てこない仕様にもなっている」

「の位置を赤外線で感知し正確に洗浄してくれるし、果ては女性に嬉しい消音機能が云々」

「大体ウォシュレットというものはどっかのトイレ会社の人たちがストリップ劇場で人の体を勉強しペラペラペラペラペラペラ」

真紅「そんなこと熱く語られても困るのだわ」

5: 2009/01/17(土) 20:36:25.89 ID:r7gHarly0
JUM「そうだな、じゃあ今回のターゲットはこいつにするかな」

真紅「これを買うつもり?」

JUM「買いはしないって。ちょっと遊んですぐまたクーリングオフさ」

真紅「そんなに何でもかんでもクーリングオフってできるものなの?」

JUM「そこいら辺は大丈夫」

「ちゃんと自主的にクーリングオフを規定している業者と遊ぶから」

真紅「変なところだけ周到ね」

JUM「プロですから」

7: 2009/01/17(土) 20:42:52.27 ID:r7gHarly0
~数日後~


アザッシター  ブロロロロロロロ……


のり「JUMく~ん、またへんな荷物が届いているんだけどぉ・・・」

JUM「だから別に買いやしないんだから大丈夫だって、いい加減慣れろ」

のり「でもこんな高価な物・・・」

JUM「いーからたまには姉ちゃんも楽しんでみろよ。今回は実用的なものだからさ」

真紅「何しているの?JUM」

JUM「ああ、いい所に。この前の通販のウォシュレットが届いたんだ」

翠星石「ウォシュレット?なんですか?それ」

JUM「トイレマニアの真紅に聞くといい」

真紅「巻き毛ウィップ!」ピシィ

JUM「へぶしっ」

8: 2009/01/17(土) 20:49:01.13 ID:r7gHarly0
~数刻後~


JUM「よし、セット完了」

真紅「外見はあまり変わらないのね」

JUM「ふっふっふ、それなら便器に近付いてみるがいい」

真紅「――――!!勝手に蓋が開いたのだわ!」

JUM「センサーが感知してオートで開くんだ」

「さらにこのボタンを押すことでドールもちゃんと座れるよう便座が・・・」

翠星石「おおお!座れる面積が広くなったですぅ!」

JUM「これでいつも使ってるサポート便座を使わなくても済むだろ」

翠星石「こいつは画期的ですぅ!人間の技術も侮れんです」

JUM(お前たちを作り出した人間の技術には遠く及ばない気もするがね・・・)

9: 2009/01/17(土) 20:55:51.82 ID:r7gHarly0
JUM「それで便座に座ってこのボタンを押すとノズルが出てきて放水するんだ」

真紅「それで洗浄するのね」

JUM「ああ、センサー付きだから正確にを狙ってくれるぞ」

翠星石「・・・」

JUM「折角だから真紅、試してみるといい」

真紅「そうね、折角だしやってみるのだわ」

JUM「・・・・・・・・・・・・」

真紅「・・・・・・・・・・・・早く出て行きなさい」

JUM「いや、僕に構わずさっさとそのドロワーズを下げて使い心地をレポーt」

真紅「巻き毛ウィップ!」ピシピシイッ

JUM「2Hit combo!」

12: 2009/01/17(土) 21:01:19.65 ID:r7gHarly0
バタン

JUM「痛ってぇ・・・別にいいじゃないか、人形に何しようと持ち主の勝手だろ・・・」

翠星石「本気で言ってるならとんだ下衆野郎ですぅ」



ジャーーーーーーーーーー  バタン


JUM「どうだったよ?」

真紅「そうね。水温も適温、洗浄してほしい所をピンポイントで当ててくるコントロール」

「使ってて気持ちよかったのだわ」

JUM「気に入るのはいいけど返品する物だという事を忘れないでくれよ?」

15: 2009/01/17(土) 21:06:21.76 ID:r7gHarly0
雛苺「何してるのー?」

JUM「ああ、今丁度ウォシュレットを取り付けたところなんだ」

雛苺「ウォシュレット?」

JUM「トイレマニアの・・・」

真紅 クワッ!!!!!!

JUM「・・・僕に聞くといい」

雛苺「? だからJUMに聞いているのよー?」

16: 2009/01/17(土) 21:12:08.20 ID:r7gHarly0
JUM「ペラペラペラ」

雛苺「へー、を洗ってくれる装置なのねー」

真紅「はしたないことを言わないの雛苺」

JUM「実際に使ってみた方が良さがわかると思うぞ」

雛苺「わかったの!早速使ってみるのー」ギィ ガチャッ


紅・翠 ギュッ

JUM「? 二人ともどうしたんだ、そんな僕のズボンなんか掴んで?」

翠星石「雛苺のトイレシーンを覗こうったってそうはさせねーです!」

JUM「・・・」(いっけねー、完全に変O認定されちまったい)

17: 2009/01/17(土) 21:17:44.11 ID:r7gHarly0
ジャーーーーーーーーーー  バタン

雛苺「面白いのー!ボタンを押すとお湯がピューッって飛び出してくるのよー!」

JUM「まあすぐに返品してやるんだけどな」

雛苺「返しちゃうのー?」

JUM「ここまでハイスペックなウォシュレットなんて必要無いって」

雛苺「ふーん?じゃあ返しちゃう前にみんなに自慢するのー」

「それでみんなにも使ってもらってウォシュレットの良さを知ってもらうのよー」

JUM「ウォシュレットパーティーでも開くつもりか?」

真紅「嫌なパーティーね」

雛苺「のりー、いいー?」

のり「うふふ、仕方ないわねぇ~、お姉ちゃん腕によりをかけてごちそう作っちゃうわよ~」

JUM「姉ちゃんものらなくていいよ・・・」

24: 2009/01/17(土) 21:27:44.91 ID:r7gHarly0
~トイレパーティー前夜~


JUM「本当にやることになるとは」

翠星石「まあ結局みんなで集まって食べたり遊んだりするだけです」

真紅「だからって水銀燈まで呼ばなくてもいいじゃない」

雛苺「何言ってるのー!仲間はずれはかわいそうなのー!」

JUM「そうだぞ真紅、みんなローゼンから作られた姉妹なんだ」

「いつまでも仲違いしたままじゃローゼンだって悲しむぞ」

真紅「・・・・・・そうね、悪かったわ」

雛苺「あー、明日が楽しみなのー」




JUM(隠しカメラをトイレに仕込めば撮り放題……いや、人数いる分見つかるリスクが大きいか)

(それに折角の親睦会の雰囲気を僕がぶち壊す訳にもいかないからな……仕方ない、あきらめよう…)

28: 2009/01/17(土) 21:33:25.24 ID:r7gHarly0
~トイレパーティー当日~

ピンポーン

蒼星石「やあ、来たよ」

金糸雀「来たかしらー」

水銀燈「・・・・・・来てやったわよぉ」

雛苺「いらっしゃいなのー、早速上がるのー」

水銀燈「・・・・・・嫌がらないのね?」

JUM「ちゃんと玄関から入ってくるならお客様だ、今日は真紅も歓迎モードだし拒絶する理由は無いよ」

水銀燈「ふぅ~ん?まあいいけど。お邪魔するわ」

31: 2009/01/17(土) 21:38:38.27 ID:r7gHarly0
蒼星石「ところで今日のパーティーなんだけどトイレパーティーなんだって?」

真紅「何かそんなことになっているけど、結局親睦会みたいなものよ」

蒼星石「その温水便座ってなんだい?」

雛苺「それはトイレマニアのJUMに聞くといいのよー」

金糸雀「トイレマニアってまるで盗撮魔みたいかしらー・・・」

JUM「こら雛苺!変なこと言うんじゃない!」

雛苺「うゆー・・・だってこの前自分で言ってた筈なのー・・・」

紅・翠「確かに言っていたのだわ/ですぅ」

JUM「むぐう・・・、まあそんな事しちゃないが盗撮が気になるならトイレを調べておくといい」

(ふぅ、やっぱりカメラは仕掛けないで正解だったか・・・)

37: 2009/01/17(土) 21:44:04.76 ID:r7gHarly0
JUM「それで温水便座なんだが、まあつまりは洗浄マシーンだ」

銀・金・蒼「・・・」

真紅「いつも枯れ落ち葉で拭いている水銀燈には羨ましい装置じゃないの?」

水銀燈「あら、いつもミーディアムに処理してもらってる赤ちゃんが言うじゃない?」

翠星石「チビ人間に拭いてもらっていたですかっ!?」

真紅「そんな訳ないじゃないっ!水銀燈・・・やはりあなt」ポカッ

真紅「痛っ・・・JUM?」

JUM「今のはお前が悪い。謝るべきだ」

蒼星石「そうだね。今のは何もしていない水銀燈に勝手に突っかかっていっただけだ、真紅が悪い」

真紅「くっ・・・、・・・ごめんなさい水銀燈、ついいつもの癖で憎まれ口叩いちゃったわ」

水銀燈「・・・別にいいわよぉ、今に始まったことじゃないし」

40: 2009/01/17(土) 21:50:01.63 ID:r7gHarly0
雛苺「そんなことよりみんなトイレに行ってみてほしいのー」

金糸雀「そうね、今日のメインは温水便座なんだから使ってみるかしらー」

蒼星石「それじゃあ序列ってことで水銀燈から使ってみるといいよ」

水銀燈「なによそれ。別に私は最後でいいわぁ」

金糸雀「まあそう言わない言わない、好意は素直に受け取っておくものかしら」ズイッズイッ

水銀燈「な、あ、ちょ、ちょっと、わ、わかったわよ、わかったからっ」

翠星石「行ってらっしゃいですぅ」


キィ…バタン


JUM「なあ真紅」

真紅「何?」

JUM「何で僕は縛られているの?」

真紅「・・・・・・・・・」プイッ

JUM「・・・・・・・・・」

42: 2009/01/17(土) 21:55:35.84 ID:r7gHarly0
ジャーーーーーーーーーー  バタン

JUM「で、どうだった?三人の使い心地の感想を是非」

紅・翠 ピクピクッ

蒼星石「うん、すごく良かった。オートで蓋が開閉するなんて思わなかったよ」

金糸雀「そうねー、座るところも水も温かくて特に冬場なんか重宝しそうかしらー」

水銀燈「確かに悪くないわねぇ。自分の手を汚さずにすむし、あったらいいとは思うわぁ」

雛苺「? 真紅と翠星石がさっき変な顔してたのー」

JUM「どうした二人とも?ゼンマイでも切れかかってるのか?」

真紅「な、何でもないから気にしないで」

翠星石「そ、そーですぅ、別に何でもないから気にすんなですぅー!」


真紅(下心がある質問に聞こえたなんて言えない・・・)

翠星石(さすがに疑い過ぎですね・・・)

44: 2009/01/17(土) 22:00:53.80 ID:r7gHarly0
のり「みんな~、そろそろお昼ご飯にしない~?」

真紅「そうね、それじゃみんなお昼にしましょう」

翠星石「今日はごちそうですぅ。翠星石が作ったのもあるから心して食べるです」

蒼星石「へぇ、それは楽しみだな。翠星石の料理は美味しいからね」

金糸雀「みっちゃんもお料理はお得意かしら」

「みっちゃんにも来てほしかったけど、仕事が入っちゃたのが残念かしらー」

雛苺「巴も招待したんだけど『ごめんそれはちょっと行きたくない』って言われちゃったのー」

JUM(そりゃトイレパーティーなんて言われて行きたがる奴はいないだろうな)

(・・・『巴のトイレパーティー ~白いJUMが食べたいの~』・・・・・・どう見ても工口ゲです)

47: 2009/01/17(土) 22:06:18.91 ID:r7gHarly0
一同「いただきま~す」


金糸雀「あ、このピザおいしいかしら」

翠星石「それは翠星石が手伝ったやつですね。美味しいのもとーぜんですぅ!」

蒼星石「このハンバーグは・・・翠星石がよく美味しいって話していた花丸ハンバーグ?」

のり「あら~、翠星石ちゃんったらそんな事言ってくれてるのぅ~?嬉しいわ~」

JUM「ほら、水銀燈にはヤ○ルトも用意しておいたぞ」

水銀燈「・・・・・・人間のくせに気が利くじゃない」

JUM「お褒めにあずかり光栄にございます」

水銀燈「・・・・・・ふん」チューチュー

雛苺「みんなもっと食べるのよー、食べて食べて出していくといいのよー」

真紅「はしたないこと言わないの雛苺」

49: 2009/01/17(土) 22:11:44.01 ID:r7gHarly0
一同「ごちそうさまでした~」


JUM「いやー、あれだけあったのにみんなよく食べたなー」

のり「それでこそ作った甲斐があったっていうものよぅ~」

翠星石「あ、洗い物なら手伝うですぅ」

蒼星石「僕も手伝うよ」

雛苺「ヒナもヒナもー」

真紅「JUM、紅茶を淹れて頂戴」

JUM「はいはい、わかってますよー・・・」グルグルギュルルル・・・

JUM(ちょっと食べすぎたか?お腹が重い・・・こりゃトイレが先だな)

JUM「すまん、ちょっとその前にトイレ行かせてくれ」

53: 2009/01/17(土) 22:17:02.43 ID:r7gHarly0
~in桜田邸トイレ~


JUM(トイレトイレ・・・っと、あれ、水が透明?あ、ブルー○ットが切れてたのか)

(替えに交換しなきゃ・・・ってあれ、無い、無いぞ?いつも買い置きしてあるはずなのに)

(あれがないと便器にこびり付いたりして嫌だし、消臭してくれないからな)

(・・・うーんおっかしいなー、どこにも無い。買ってくるしかないのか、面倒くさいなあ)

グルルキュルルル・・・・・・

(あ、あれ?結構波が激しいぞ?猶予はあまりないのか・・・?)

56: 2009/01/17(土) 22:22:43.04 ID:r7gHarly0
グルグルグルグル……

JUM(これは結構まずいな、このまましてしまうか・・・?)

(いや、トイレに悪臭を残していたらまた何言われるかわからん)

(ただでさえ変O認識されていそうなのにこれ以上不名誉なレッテル貼られるのはごめんだ)

(『うOこ臭くってチビなお前はこれからはビチグソ人間ですぅ~』)

(とか言われたら、いかに翠星石相手といえど衝動的に殴りつけかねん)

(でも替えはないし、買いに行く時間もなさそうだ・・・どうする!?)

グギュルルゥウゥーーー

(いかん!何か、何か画期的なピンチ脱出法はないか?)

(何か○ルーレットみたいなやつで芳香剤のような匂いがするやつがあれば・・・)

58: 2009/01/17(土) 22:27:42.16 ID:r7gHarly0
ギュギュギュギュルーーー

JUM(ややややばいやばいやばいやばい!思考が働かなくなってきたぞ・・・!)

(何か色ついて匂いして小さくて・・・・・・)



(そ・・・そそそ、そうだ!あ、あれなら条件に当てはまりそうだ!)

(赤くって小さくって・・・そうだ、闘ってる時とか薔薇の匂いもしたような気がしたしな!)

(水に沈めれば赤い色素がにじみ出てそれっぽいことになってくれそうだし!)

(あいつなら!あいつならきっと僕のピンチを救ってくれるはず!)

(ブルー○ットがない今、お前に全てを賭ける!今いくぞ!ホーリエ!)

62: 2009/01/17(土) 22:32:25.47 ID:r7gHarly0
ドタドタドタ・・・

JUM(確かいつも真紅の鞄に・・・いた!いくぞ!ホーリエ!)

ホーリエ「!!??」


ドタドタドタ・・・ガチャッバタンッ!


JUM(さあ、早くこのタンクの中に!)

ホーリエ「!?!?!?」プクプクプク…

JUM(お?ほ、ほんとに水が赤くなっていくなんて・・・予想外にも僕の読み通りだ!)

(人工精霊って一体何なんだ・・・まあそんなこと言ったら呪い人形達だって仕組みなんかわからんし)

(都合のいい不思議の塊ってことにしておこう)

グルルピキューーー
(ととと、とにかく・・・いざ、排泄!)

64: 2009/01/17(土) 22:37:46.72 ID:r7gHarly0
~排便中~


JUM「ふーーっ、間一髪だったな」

(後はを洗浄して出るだけだな)

「さて、ボタンを押して、っと」

ポチッ ウィィーーーーン   シャーーーー

JUM「あー、極楽極楽・・・って何か薔薇っぽくない匂いがするなあ?」

「これは薔薇の匂いというより・・・それに何かに違和感があるなあ?」

ブスッ

JUM「!!? 痛ってえぇぇえぇーーーーー!?」

67: 2009/01/17(土) 22:42:27.27 ID:r7gHarly0
翠星石「な、何事ですぅーーー!?」

蒼星石「トイレの方からだ!JUM君の声が聞こえたのは!」

雛苺「JUMー?大丈夫なのー?」


JUM「痛ってえ・・・に何か刺さった・・・」

水銀燈「何その恰好?丸出しで四つん這いなんて、まだ大人の時間には早いわよぉ?」

翠星石「どうしたです?に何か・・・・・・で、ですぅ!?」

金糸雀「こ、これは・・・!?」

真紅「騒々しいわね、一体何事・・・ジ、JUM!?おに薔薇を生やすなんて何考えてるの!?」

72: 2009/01/17(土) 22:47:38.07 ID:r7gHarly0
JUM「ば、薔薇が生えてるって?」

金糸雀「刺さった・・・ああ、棘が刺さったのかしらー」

蒼星石「と、とりあえず抜いたほうがよさそうだよね・・・?」プチッ

水銀燈「ずいぶんと汚らわしい薔薇ねえ」

真紅「一体どういうつもり?JUM?」

JUM「知らないよ・・・ただちょっとブルー○ットが切れたからホーリエを代わりにタンクに沈めて」

「排便後のトイレを薔薇の香りで満たしてやろうと思っただけなのに・・・」

雛苺「でもちゃんと流してないからとっても臭いの~」

翠星石「確かに臭ぇですぅ~、その上チビなお前はこれからはビチグソ人間と呼んでやるですぅ~」

JUM「んだとコラアアァァア!!!」

真紅「フンッ!」

JUM「ゴフウゥゥッ!」

真紅「・・・ホーリエを・・・どうしたって!?」ゲシッ

73: 2009/01/17(土) 22:52:53.38 ID:r7gHarly0
JUM「・・・マジすんません」

真紅「次こんなことしたら、わかってるわね!?」ギロッ

水銀燈「こわぁ~い。でもこんなくっさいミーディアムを持った真紅もたいへんねえ」クスクス

真紅「雛苺、流して頂戴」

雛苺「うぃー」


ジャバーーーーーーーーーー

蒼星石「あ、でも異物が無くなったら薔薇の香りがするようになってきたね」

金糸雀「人工精霊にこんな使い道があったなんて知らなかったかしらー」

翠星石「そりゃこんな使い方ビチグソ人間以外に思いつく奴はいねーですぅ」

75: 2009/01/17(土) 22:57:46.10 ID:r7gHarly0
JUM「あの、すいません、そのビチグソ人間ってのはやめていただけませんでしょうか?」

「それ、ほんとなんか壮絶に凹むんで、ホントすいません・・・」グスッ

蒼星石「や、やめてあげようよ翠星石、ちょっと可哀そうだよ・・・涙目だし」

翠星石「ふん、しょーがねー野郎ですぅ、ここは蒼星石に免じてチビ人間に戻してやるです」

JUM「あ、ありがとうございます、ありがとうございます・・・」シクシク

水銀燈「情けないミーディアムねぇ、なんでこんな弱っちぃのぉ?」

真紅「多対一で責められる状況にトラウマでもあるからじゃない?」

金糸雀「それじゃピチカート、潜ってくるかしらー」

ピチカート「!?」プクプクプク…

77: 2009/01/17(土) 23:02:28.52 ID:r7gHarly0
真紅「何を考えているの!?金糸雀」

金糸雀「この前トイレの便器の中にピチカートが入っちゃったことがあったかしら」

「その時はこんな変化することはなかったから興味がわいたかしらー」

蒼星石「そんな所にピチカートを入れるなんて、あんまり非常識なことはしない方がいいよ?」

金糸雀(便器に閉じ込めた犯人は蒼星石・・・まあこっそり侵入しようとしたカナも悪かったかしら)

翠星石「つまり貯水タンクに沈めるのが人工精霊の正しい使い方だったってことですぅ?」

水銀燈「何よその正しい使い方って。トイレに持ち込む時点で大間違いじゃない」

雛苺「でも面白そうなのー!JUM、早く座ってウォシュレットしてみるのー!」

JUM「はい、わかりました・・・」

真紅(誰もJUMが下半身丸出しなことには突っ込まないのね・・・)

80: 2009/01/17(土) 23:07:33.04 ID:r7gHarly0
雛苺「それじゃ、スイッチオンー!」


ポチッ ウィィーーーーン    ・・・・・・

JUM「あれ?水が出てこないんですけど・・・?」

真紅「でもノズルが出てくる音はしていたのだわ」

JUM「あ、いえ、出ていますね。水じゃなくて・・・風が・・・」

水銀燈「それあれじゃなぁい?風じゃなくって、空気」

翠星石「あー、何かわかるです。真紅が薔薇でチビカナが空気、ドールの特性をよく表してるです」

金糸雀「ひ、酷いかしらー・・・」

82: 2009/01/17(土) 23:12:38.12 ID:r7gHarly0
水銀燈「ウフフフ、面白いわぁ。実にお似合いな結果ねえ」

金糸雀「ムッ、そんなこと言うんだったら次はメイメイをいれてみるかしらー!」シュバッ

メイメイ「!!」ガボガボガボ・・・

水銀燈「ちょっと!何勝手なことしてんのよ!ジャンクにされたいの!?」

金糸雀「何を怖がっているのかしら~?ネタの匂いがする結果が見えているからかしら~?」

水銀燈「!!」

蒼星石「うん、正直僕も予想できちゃった」

翠星石「ですぅ」

真紅「だわ」

雛苺「なのー」

JUM「ごめん、僕も・・・」

84: 2009/01/17(土) 23:17:28.70 ID:r7gHarly0
ポチッ ウィィーーーーン    シャーーーー

翠星石「んー、予想通りの甘ったるい匂いがしてきたですぅ」

蒼星石「まあこれ以外ないって感じだよね」

雛苺「美味しそうな匂いなのー」

JUM「しかも、さらにオプションがあってですね・・・」

金糸雀「ただのヤ○ルトじゃないかしら?」

JUM「いえ、それはそうなんですが・・・その・・・に、全くもって命中しません」

「というよりべたついて気持ち悪いだけです・・・」

翠星石「命中しない上にベタベタに汚すだけなんて使わない方がマシですぅ」

水銀燈「お、おばかさぁん!ヤ○ルトを馬鹿にするなんて、あんた達は何もわかってないわぁ!」

真紅「落ち着きなさい、誰もヤ○ルトを馬鹿になんかしてないわ、あなたを馬鹿にしているのよ」

水銀燈「!!!しぃんくゥゥゥゥーーーーーー!!!!!」

88: 2009/01/17(土) 23:22:57.23 ID:r7gHarly0
JUM「あ、すいません、喧嘩はやめてください。僕が代わりになんでもしますから・・・」

翠星石「そーです、落ち着くです水銀燈。まだ楽しいイベントの最中です」

真紅「ごめんなさい、またやっちゃったのだわ」

蒼星石「ごめん、真紅には後でちゃんと謝らせるからここは押さえて」

金糸雀「カ、カナも悪かったかしらー、ついカッとなってやってしまったかしらー・・・」

水銀燈「~~~~~~ッ!フンッ!」

雛苺「ほらほら、次はベリーベルを入れてみるから機嫌なおすのよー」

ベリーベル「・・・」プクプクプク…

JUM「もう好きにして下さい・・・」

91: 2009/01/17(土) 23:27:44.78 ID:r7gHarly0
ポチッ ウィィーーーーン    シャーーーー

真紅「予想通りの匂いね」

翠星石「苺の匂いが満ち溢れてきたですぅ」

JUM「そうですね・・・あれ、またに違和感が」

金糸雀「真紅のときは薔薇が生えたということは・・・JUM、立ってみるかしらー」

JUM「やっぱりそういう事ですかね・・・仕方ない、立ちましょう」スッ

雛苺「!!おっきい苺がおになってるのー!!!」プチッ

翠星石「食べたらダメですよ?食べたらお前は苺になってしまうです」

水銀燈「プフッ、なぁんだ、やっぱり安直な結果になっちゃうのねえ」

蒼星石「そ、そうなんだよ。誰がやったって目に見える結果になっちゃうものなんだよ」

蒼星石(ふぅ、少しは機嫌直ったかな?)

真紅(に苺を生やすJUM、その苺を躊躇いもなく摘み取る雛苺)

(その事象に疑問を抱かなくなっているみんな。何か間違っているような気もするのだわ)

95: 2009/01/17(土) 23:32:53.36 ID:r7gHarly0
蒼星石「じゃあ次はレンピカ・・・」

ババババッ

蒼星石「みんな・・・?なんで邪魔をするの?」

真紅「流れ的にやめた方がいいと思うから止めるのだわ」

蒼星石「流れ?」

水銀燈「おばかさぁん・・・まだわからないの?」

「それとも認めたくなくて気付かない振りをしているの?」

真紅「金糸雀や水銀燈なんか酷いネタを並べられていたのだわ」

「そんな流れの中レンピカを入れたりしたら・・・」

雛苺「つまりJUMのお股に二本目が生えてきちゃうかもしれないってことなのー」

97: 2009/01/17(土) 23:37:47.89 ID:r7gHarly0
蒼星石「!!そんな・・・馬鹿な・・・」

翠星石「た、確かにありえない話じゃないかもですぅ。実際薔薇や苺が生えている訳ですし」

蒼星石「で、でも僕女の子だよ?・・・お、お股に・・・何か・・・ある訳、ないじゃない・・・」

真紅「もちろんわかっているのだわ。だけど可能性として0ではない」

「薔薇や苺なら可愛げがあってもそんなグロテスクなもの処理のしようがないのだわ」

蒼星石「そ、そんなことあるわけないよ!レンピカ!」

レンピカ「・・・」プクプクプク・・・

蒼星石「JUM君!お願いだ!そんなことないんだって、僕は普通の女の子なんだって!証明してっ!」

JUM「はい、わかりました・・・お好きになさってください・・・」

真紅「JUM!いい加減目を覚ましなさい!」


金糸雀(・・・・・・何か違うかしら?)

99: 2009/01/17(土) 23:42:42.47 ID:r7gHarly0
金糸雀(確かに水銀燈なんかはネタが炸裂していたけど・・・それ以外にも気になった事があるかしら)

(命中しなかった・・・つまりそれは水銀燈の羽の攻撃特性かしら)

(考えてみれば真紅の時の薔薇、ヒナの時の苺もそれぞれローズテイル、苺わだち、攻撃の特性)

(じゃあカナの時の風は・・・あ!)

(あれは空気じゃなかったかしら、カナの攻撃特性の‘音圧’だったということかしら!)

103: 2009/01/17(土) 23:47:33.02 ID:r7gHarly0
(それに最初JUMのおは赤みがかった液体がついていた・・・あれは紅茶の色?)

(そして雛苺の時JUMのおは白の強いピンク色に濡れていた・・・苺ミルク!)

(おに生えていた薔薇や苺の香りに騙されたけど)

(実際に出ていた水はドールに近しい飲料になっていたかしら!)

(そしてカナのときは音圧に邪魔されて水が出てこれなかっただけだったかしら)

(つまり、あのタンクに人工精霊をいれると水は飲料、放水仕様は攻撃特性になるかしら!)

(ということはレンピカを入れた今、放水は蒼星石の攻撃特性を持つ・・・)

(・・・!!これはJUMが危険かしら!!!)

106: 2009/01/17(土) 23:52:55.49 ID:r7gHarly0
蒼星石「ボタンを押すよ、JUM君!」

ポチッ ウィィーーーーン

金糸雀「危ないかしらー!!!!」グイイィッ!

JUM「え?あ、うわっ」ズルッ


ウォシュレット「チュイーーーン!!!」バシュウウゥゥウッッ!!!


水銀燈「!!!!!」

真紅「なっ!?か、壁に穴が開いたのだわ・・・」

翠星石「なにがおこったですぅ・・・?」

雛苺「び、びびび、びっくりしたのー・・・」

金糸雀「恐ろしい切れ味・・・まさにウォーターカッターかしら・・・」

115: 2009/01/17(土) 23:59:48.61 ID:r7gHarly0
金糸雀「つまり ―――――――― 

           ――――――――ということかしら」

蒼星石「そんな・・・ごめん、JUM君、危険な目にあわせて、まさかこんなことになるなんて」

JUM「い、いや、大丈夫だからいいよ・・・それにおかげで目が覚めた」

雛苺「もうこれはレンピカをトイレに出入り禁止にしないと危険極まりないのよー」

水銀燈「それでこれからどうするのぉ?これ以上は危険だからやめとく?」

JUM「いや、あとはスィドリームだけだろう?やろう、やろうじゃないか!」

真紅「やけにやる気に満ちているわね?」

JUM「だって他は試したのに翠星石のだけやらないなんて仲間はずれみたいで可哀そうじゃないか」

翠星石「チビ人間・・・」

JUM(金糸雀の話を聞くと水は水質変化、放水は攻撃特性だったな)

(水質は甘ぁいお水にでもなるんだろ、そして翠星石の攻撃は健やかに伸びやかに・・・)

(・・・これは僕の股間の粗末な若木を世界樹へと育てあげる大チャンスに違いない!)

119: 2009/01/18(日) 00:05:12.94 ID:iINMKOc50
翠星石「それじゃスィドリーム、頼んだですよ」

スィドリーム「・・・」プクプクプク・・・

JUM「さて、それじゃ最後のひと押しをしますかね」

ポチッ ウィィーーーーン    シャーーーー

真紅「どう?何か変わったところはある?」

翠星石 ドキドキ

JUM(ん・・・痛みはないし、匂いもしない・・・水がべた付くが体にも変化はなさそうだな)

水銀燈「外から見る限りじゃそんな変わったところは見受けられないわねぇ」

JUM「そうですねー、特に変わったところはねーみてーですぅ」

ドールズ「!!!!!!」

123: 2009/01/18(日) 00:10:31.66 ID:iINMKOc50
水銀燈「ブフッ!・・・ククククッ・・・アッハハハハハハハハハハハハ!」

「なにそれ!?おっかしぃ~!!アハハハハハハハ!」

翠星石「ななななななななななな、なんちゅー喋り方してるですか!?このチビ人間は!?」

JUM「そ、そそ、そんなこと言われてもJUMにもさっぱりですぅ!」

「何故かこんな喋り方しかできなくなっちまったですぅ!」

翠星石「きぃーー、なんてムカつく言い方しやがりますですかこのゴミ屑人間!普通に喋れですぅ!」

金糸雀「というよりこの口調は翠星石そのものかしらー・・・」

雛苺「正直気持ち悪くてしょうがないのー・・・」

翠星石「そう言われるとまるで翠星石が気持ち悪いって言われてるみてーじゃねーですか!」

「やめるですぅ!その喋り方やめるですぅ!このですぅ人間!!!」

JUM「JUMだって好きでこんなことしてる訳じゃないですぅ!」

「自分の意志とは無関係にこうなっちまうんですぅ!!」

水銀燈「アハハハハハハ…ヒィ~、ヒィ~!」

127: 2009/01/18(日) 00:15:31.18 ID:iINMKOc50
金糸雀「まさかこの口調が攻撃特性だなんて思わなかったかしらー」

雛苺「でもわかる気がするのー、あの口調で馬鹿にされると感じるイライラは大きくなるのよー」

蒼星石「翠星石は普段から意地悪だからなぁ、それも相まってなんだろうね」

真紅「でもこの口調どうやったら治るのかしら。いつまでもこのままじゃ気持ち悪いのだわ」

JUM「そんなのJUMが知りたいですぅ・・・」

翠星石「お前もう口開くなですーーーー!!!!」

水銀燈「アヒヒアハハハヒヒハハハ・・・フゥ~、フゥ~、フゥ~~~!!」

134: 2009/01/18(日) 00:20:48.40 ID:iINMKOc50
翠星石「お前も笑い過ぎですぅー・・・・・・水銀燈?」

水銀燈「・・・カ、カヒュー、カヒュー・・・・・・」

真紅「いけない、笑い過ぎて過呼吸になっちゃっているわ」

「誰かヤ○ルトとビニール袋を早く持ってきて!」

蒼星石「わかった、すぐ持ってくる!」

雛苺「わかったのー!」

水銀燈「・・・カヒュー、ゼェ、ゼェ・・・・・・」

真紅「しっかりしなさい水銀燈、大丈夫よ、私が付いているから」

金糸雀(真紅が水銀燈を看病するなんて珍しい光景かしらー)

141: 2009/01/18(日) 00:25:28.17 ID:iINMKOc50
蒼星石「ビニール袋持ってきたよ!」

雛苺「ヤ○ルトはもうなかったのよー」

真紅「仕方ないわね、メイメイをタンクに沈めて頂戴!」

翠星石「あのヤ○ルトを飲ませるつもりですか!?」

真紅「今は水銀燈を回復させる方が重要よ、手段を選んでいる暇はないわ、早く!」

金糸雀「わ、わかったかしらー」ポチャン

JUM(スイッチポチッとな)  ウィィーーーーン    シャーーーー

JUM「さあ、僕が股を開いている間にヤクルトを回収するんだ!」

翠星石(何このシチュエーション?殺意しか湧いてこないんですけど頃していいですぅ?)

蒼星石「口調が戻った?」

金糸雀「タンクからスィドリームを出してメイメイをいれたからかしらー?」

146: 2009/01/18(日) 00:30:58.10 ID:iINMKOc50
真紅「さあ、飲むのよ」

水銀燈 ゴクッ ゴクッ ゴクッ ゴクッ・・・

水銀燈「ゲホッ、ゲホッゴホッ・・・ハァ、ハァ、ハァ・・・」

蒼星石「大丈夫?水銀燈?」

水銀燈「ハァ、ハァ・・・え、ええ・・・迷惑掛けたわね・・・ゲホッ」

雛苺「お礼なら真紅に言うといいのー、必氏に看病していたのよー」

金糸雀「指示がとっても的確だったかしら。真紅が指揮をとっていなかったら結構危険だったかしらー」

水銀燈 チラッ

真紅 プイッ

水銀燈「フンッ・・・相変わらず可愛くない・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがと」

翠星石(便所ヤクルトは黙っておいた方がいいですねぇ)

148: 2009/01/18(日) 00:35:41.09 ID:iINMKOc50
真紅「それじゃ、一通り遊んだことだし、くんくんでも見ない?」

翠星石「賛成ですぅ!」

JUM(僕の世界樹計画が・・・ちぇっ)



~数刻後~



ピンポーン

業者「ごめんくださーい、○○サービスの者ですけどー」

「クーリングオフの件で便座を回収に参りましたー」

JUM(あれ、サービス会社?今日だったっけ?)

のり「は~い、今行きま~す」


業者「どうも、回収に参りました、それじゃちょっと商品を見せてもらいますね」

のり「どうぞどうぞ、こちらですぅ~」

150: 2009/01/18(日) 00:40:41.77 ID:iINMKOc50
業者「・・・お客さん、ノズルからヤ○ルトが出てくるんですけど、何考えてるんですか?」

JUM(や、やばい、メイメイを取り出してなかった!)

業者「それに試し打ちしてみても全然に当たってこないんだけど・・・どんな扱い方したんです?」

JUM「そ、それはですねぇ・・・」

業者「とにかく、これじゃクーリングオフはできませんね。規約書に書いてあるでしょ?」

「商品価値の回復が困難になるほど商品を使い切ってしまった場合はクーリングオフできない、って」

「非常識な使い方されてセンサーいかれさせただけじゃなく、ヤ○ルトって・・・」

JUM「いや、これには深い訳があってですね、ってクーリングオフしてもらわないと困るんですけど」

業者「ですが、契約は契約です。ちゃんと買い取って頂きますので、それでは失礼致します」


バタン

JUM「そ、そんな・・・」

153: 2009/01/18(日) 00:45:33.49 ID:iINMKOc50
のり「・・・JUM君、これはどういうことかしら」

JUM「いや、みんなあのトイレ気に入っちゃってさ、手放さなくてもいいかなーって・・・」

のり「でもこんな高価なものはいらないわよね?ちゃんとクーリングオフするって言ったのに」

JUM「・・・はい、すみませんでした」

のり「あ~、もうこんな時間!みんな~、そろそろ帰らなきゃお家の人が心配するわよぅ~?」

のり「という訳でみんな、お客さんたちを玄関まで送り届けてあげなさいな」

JUM「ぼ、僕も送り届けムギュウ」

のり「お前はこっちだ」

JUM「・・・・・・・・・ヒィンッ・・・」

157: 2009/01/18(日) 00:50:47.85 ID:iINMKOc50
~桜田邸玄関~


\JUMクン、スコシアタマヒヤソウカ…/  \オ、オタスケェー/

金糸雀「今日は楽しかったかしらー」

翠星石「またいつでもくるといいですぅ」

\シュウセイシテヤルッ!/  \ギャフンッ/

蒼星石「壁に穴開けちゃってごめん・・・」

雛苺「あれは蒼星石のせいじゃないのよー?大丈夫なのー」

\オラオラオラオラオラオラッ!/  \ヒギィッ/

水銀燈「いいの?あの人間氏ぬんじゃなぁい?」

翠星石「飼い犬に躾は必要です。心配無用ですぅ!」

真紅「そういうことよ。それじゃ、帰りの道中気を付けてね」

水銀燈「・・・・・・・・・」

蒼星石「それじゃあね、また来るよ」


\ハイ! シンデクダサイ・・・/  \アァ・・・ヒカリガ・・・・・・/

159: 2009/01/18(日) 00:55:47.80 ID:iINMKOc50
~草笛家~


みつ「ただいまー、ひゃー遅くなっちゃったー」

「カナはもう寝ちゃってー・・・いるわねー」

「鞄で寝なきゃ休まらないって言ってたのにこんなところで寝ちゃって」

「って私のせいか・・・折角の休日だったのに一緒に遊んであげられなくてごめんね」

「・・・?何この箱・・・と手紙?」


『楽しかった今日のお裾分けかしらー』


「タッパーの中にハンバーグ・・・今日食べてきたのね・・・」

「ありがとう、カナ。今日は楽しかった?」ナデナデ

金糸雀「・・・・・・ムニャムニャ」ニコー

161: 2009/01/18(日) 01:01:26.26 ID:iINMKOc50
~結菱屋敷~


蒼星石「マスター、お茶が入りました」

一葉「ああ、ありがとう。・・・・・・今日は楽しかったか?」

蒼星石「え?ええ、まあ・・・」

一葉「ハハハ、そんな申し訳なさそうな顔をするな」

「・・・マスターを置いて一人外で楽しんできてしまったことに罪悪感でも覚えてしまったんだろう?」

蒼星石「!!」

一葉「フフッ、全くお前の生真面目っぷりにも困ったものだな。私に遠慮などすることなどない」

「お前が笑っていてくれると私も嬉しい、お前の喜ぶ顔がそのまま私の幸せなんだからな、蒼星石」

蒼星石「あ・・・ありがとうございます。マスター」ニコッ

164: 2009/01/18(日) 01:07:30.70 ID:iINMKOc50
~有栖川大学病院~


水銀燈「知ってるぅ?最近のトイレって――――」
水銀燈「まったく、あいつら揃いも揃って――――」
水銀燈「やっぱりアリスに一番ふさわしいのは――――」

めぐ「ふーん」ニコニコ

水銀燈「何よ・・・ニヤニヤしちゃって、気持ち悪いわねぇ」

めぐ「いつになく饒舌だなーって、そんなに楽しかったの?」

水銀燈「そ、そんなこと誰も言ってないでしょ!おばかさぁん!!」

めぐ「ふーん」ニヤニヤ

水銀燈「――ッ!・・・・・・・・・楽しかったわよぉ」

めぐ「でっしょー?私にはわかっちゃうんだから意地張らない張らない」

水銀燈「・・・・・・・・・いつかめぐも一緒に行くんだからね」ボソッ

めぐ「え?なに?」

水銀燈「何でもないわぁ、おやすみ」

めぐ(・・・ありがとう、私の天使様)クスクス

167: 2009/01/18(日) 01:12:54.63 ID:iINMKOc50
~桜田邸リビング~


翠星石「な、何ですぅ?今日の晩御飯は?」

真紅「素うどんにたくあん一かけら・・・」

のり「ごめんねぇ~?今月誰かさんがお金使い過ぎちゃってぇ~」

JUM ビクンッ

雛苺「物足りないのー、うにゅーも食べたいのよー・・・」

のり「我慢してね?ちょっと節約しないといけなくって。まあ何もかも誰かさんが悪いんだけどぉ~」

真紅「まったく不出来な下僕を持つと大変なのだわ」

翠星石「全くその通りですぅ、チビ人間のせいなんだからチビ人間のたくあん寄こすです」ヒョイパクッ

JUM(肩身が狭い・・・)

169: 2009/01/18(日) 01:18:14.33 ID:iINMKOc50
~桜田邸JUM部屋~


JUM「・・・だけど僕はこの趣味をやめるつもりはないぞ」

「もはやクーリングオフと僕は切っても切り離せない恋人のようなものなんだ」

「さあ、恋人への道を開くPCよ、目覚めておくれ・・・」

カチッ 

JUM「・・・あれ?」

カチカチッ

JUM「な、PCの電源が入らない!?」

のり「あ、JUM君の部屋のブレーカーは落としておいたから~」

「部屋の明かりは非常灯がつくから大丈夫よねぇ~?」

JUM「・・・・・・うわ~~~~ん!!お姉様ごめんなさ~~~い!もうしませんから~~~!!」

「僕から電気を取り上げないで~~~~~お姉様~~~~~~!!」





~完~

171: 2009/01/18(日) 01:19:04.10 ID:E2ca5Fks0

引用: 真紅「JUM、ウォシュレットって何?」