742: 2013/01/16(水) 19:26:57.92 ID:hEuXwz8y0


最初から:モバP「あー、今年も帰省楽しかったなー。早く帰って仕事しなきゃ」

前回:ちひろ「意識不明重体ドッキリ!」モバP「市原仁奈編」

ちひろ「さーて、それじゃあ気合い入れていきましょう!!」

P「……」

ちひろ「次のターゲット、誰にします?」

P「……もう、誰でもいいです。なんか、誰に当たっても嫌な予感しかしないんで……」

ちひろ「じゃあまたまたランダムで、えーいっ!」


>>753

書きたいって人がいたらすぐに申し出るように

767: 2013/01/16(水) 19:39:37.68 ID:hEuXwz8y0
ちひろ「……」

          すっ……

          【宛先:高峯 のあ
           件名:プロデューサーさんが
           本文:のあさんの名前をうわ言で呼んでるの
               ○×病院に来て                 】

P「……なんともまあ、先の読めない人を……」

ちひろ「ただ、今までのメンバーと比べれば、格段に心労は少なく行けるんじゃないでしょうかね?」

P「でも、普段おとなしい留美さんでもアレだったんですよ?」

ちひろ「でも、のあさんは大人しさのタイプが違いますし!」

P「……」

ちひろ「最悪、氏にそうになったら助けますから!」

P「……よろしくお願いします」

ちひろ「あ、返信来ました。すぐ来るそうです。それじゃあプロデューサーさん、スタンバイ、お願いしますね!」

P「はいはい」

―――
アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 第3巻 [DVD]
772: 2013/01/16(水) 19:50:00.74 ID:hEuXwz8y0
―――

          がちゃっ

P「……」

のあ「……」

P「……」

のあ「……」

P「……」

のあ「……妙な感じね」

P「……」

のあ「こんな所、来るつもりはなかったのに……メールを見た瞬間、どうにも止められなかったの」

P「……」

のあ「少し前の私なら、そんな事、絶対に無かったはずなのに……
    そうね……予想外だったわ。貴方が居たことが、貴方が居ないことが、私にこんなに影響を与えていたなんて……」

P「……」

のあ「今思えば……プロデューサー、やっぱり貴方は私を……いえ、私が、貴方に魅かれていたのかも、しれないわね」

P「……」

780: 2013/01/16(水) 20:03:01.57 ID:hEuXwz8y0
のあ「……貴方は、凄く魅力的な人だったわ」

P「……」

のあ「『ダール・イ・レゼベール』……かしら。貴方は私を導いて、私は貴方の傍で輝く。
    気がつくと、私の中ではそれが当り前になっていた……本当に、驚きよ」

P「……」

のあ「こんなことを言うのはおかしいかもしれないけど……私は初めて、私以外の人に『私』を見たのよ。
    きらきらと輝く鏡みたいに、貴方は私の全てを映して、私をさらに私として輝かせてくれた……」

P「……」

のあ「……でも、それもオシマイみたいね」

P「……」

のあ「……私はもう、アイドルである『私』にすら興味がない。心のどこを探しても、欠片もないわ」

P「……」

のあ「……今は」

P「……」

のあ「大きな穴が開いたみたいな虚無感だけ。ただ、それだけ」

P「……」

782: 2013/01/16(水) 20:13:21.45 ID:hEuXwz8y0
のあ「……私はね、プロデューサー……お別れを言いに来たの、貴方と、『私』に。
    この虚無感に、押しつぶされてしまう前に……貴方と、貴方の中のアイドルの『私』にね」

            pipipi!

P「……のあ……さん……」

のあ「……」

P「……のあ、さん……」

のあ「……」

P「……」

のあ「………………おかしな話ね」

P「……」

のあ「私が『私』を見捨てようとしてるのに……それでも、貴方は『私』を必要としてるの?」

P「……の、あ……さ……」

のあ「……そう」

P「……」

のあ「だったら、それも、悪くないわ」

P「……」

789: 2013/01/16(水) 20:21:51.54 ID:hEuXwz8y0
のあ「……貴方に全てを委ねてしまうのも、悪くない」

P「……」

のあ「『共に歩み』『他の者に依らず』」

P「……」

のあ「『氏が二人を分かつまで』……」

P「……」

のあ「流石に、永遠の愛は誓えないけど……私は貴方の傍に……」

        コンコン! コン! コンコン!

P「……のあさん」

のあ「……ッ……」

P「……俺も、流石に永遠の愛は誓えませんけど、出来る限り傍に居るって、誓いますよ」

               ぎゅーっ!!

のあ「……調子がいいことばっかり」

P「おはようございます。のあさん」

のあ「お帰りなさい、プロデューサー」

790: 2013/01/16(水) 20:28:33.73 ID:hEuXwz8y0
ちひろ「てってれー♪」

          【  ド ッ キ リ  大☆成☆功 】

のあ「……ドッキリ? 千川さん、それって……」

P「つまり、嘘だったんです。俺が意識不明の重体っていうの」

のあ「……あら、そうだったの」

P「ごめんなさい。騙しちゃって」

のあ「……いいわ」

ちひろ「えっ、いいんですか! やったー!!」

のあ「ええ……ようやく……私も、大事なことに気付けたから……
    こうやって、騙されでもしなかったら、きっと、ずっと、気付けなかっただろうから……」

P「……まあ、許してくれるってことなら、嬉しいです。ありがとうございます!」

のあ「その代わり」

P「はい?」

のあ「誓いの方は……嘘で終わらせないでね」

P「ははは……努力します」

ちひろ(うわぁ……重……)

796: 2013/01/16(水) 20:31:50.40 ID:hEuXwz8y0
―――

P「体も心も傷一つついてない! 奇跡だ!!」

ちひろ「もっと大事なものを持ってかれた気がしますけどねー。
     さて、それじゃあ傷一つついてないってことで、続行ですね!!」

P「えっ」

ちひろ「だってそうでしょう? 体力有り余ってるってことだし!」

P「えっ、えっ!?」

ちひろ「じゃあまたまたランダムで、えーいっ!」



引用: モバP「あー、今年も帰省楽しかったなー。早く帰って仕事しなきゃ」