1: 2012/04/05(木) 19:02:39.28 ID:Zh/6kqVx0
結衣「ねぇ!あかり!あかり?!」
あかり「ゆ、結衣ちゃんと京子ちゃんがすきだよぉ…」
結衣「ほ、ほんとに?!」ウズウズ
あかり「う、うん…」
結衣「…」ニヤニヤニヤニヤニヤ
あかり「(なんか結衣ちゃん…顔こわいなぁ…)」
あかり「ゆ、結衣ちゃんと京子ちゃんがすきだよぉ…」
結衣「ほ、ほんとに?!」ウズウズ
あかり「う、うん…」
結衣「…」ニヤニヤニヤニヤニヤ
あかり「(なんか結衣ちゃん…顔こわいなぁ…)」
2: 2012/04/05(木) 19:04:25.98 ID:/q9EzX280
しえn
14: 2012/04/05(木) 19:54:35.97 ID:/q9EzX280
結衣「もう一つ聞きたいんだけどさ」
あかり「な、何かな結衣ちゃん」
結衣「私と京子……どっちの方が好きなんだ?」
あかり「えっ」
結衣「じーっ」
あかり「あかりは……」
結衣「あかりは?」
あかり「ふたりとも大好きだから、どっちがだなんて決められないよぉ」
結衣「…………」
あかり「な、何かな結衣ちゃん」
結衣「私と京子……どっちの方が好きなんだ?」
あかり「えっ」
結衣「じーっ」
あかり「あかりは……」
結衣「あかりは?」
あかり「ふたりとも大好きだから、どっちがだなんて決められないよぉ」
結衣「…………」
17: 2012/04/05(木) 20:00:00.32 ID:/q9EzX280
結衣「いやー、あかりならそう言うと思ったよ。でもさ、本心は違うんじゃないかな?」
あかり「えっ? そんなことないよぉ」
結衣「恥ずかしいのは分かるけどさ、私とあかりの仲じゃないか。あかりの気持ち、教えて欲しいな」
あかり(本当にふたりとも同じぐらい大好きなんだけどなぁ……。今日の結衣ちゃん、なんか変)
あかり「そ、そういう結衣ちゃんはどうなの? 誰が好きなのか教えて欲しいな」
あかり「えっ? そんなことないよぉ」
結衣「恥ずかしいのは分かるけどさ、私とあかりの仲じゃないか。あかりの気持ち、教えて欲しいな」
あかり(本当にふたりとも同じぐらい大好きなんだけどなぁ……。今日の結衣ちゃん、なんか変)
あかり「そ、そういう結衣ちゃんはどうなの? 誰が好きなのか教えて欲しいな」
19: 2012/04/05(木) 20:03:56.18 ID:/q9EzX280
結衣「わ、私のことはどうでもいいだろ。今大事なのはあかりが私と京子、どちらが好きなのかだ」
あかり「ぶーっ、どうでもよくなんてないよぉ。あかりだって結衣ちゃんのこと気になるよ」
結衣「えっ……!?」ドキッ
あかり(何だか結衣ちゃんの顔が真っ赤に……?)
結衣「あ、ああああかりは私のことがそんなに気になるのか?」
あかり「もちろんだよっ」
あかり(だって結衣ちゃんはあかりの大事な大事なお友達だもん!)
結衣「そうか。嬉しいなぁ……」
あかり「ぶーっ、どうでもよくなんてないよぉ。あかりだって結衣ちゃんのこと気になるよ」
結衣「えっ……!?」ドキッ
あかり(何だか結衣ちゃんの顔が真っ赤に……?)
結衣「あ、ああああかりは私のことがそんなに気になるのか?」
あかり「もちろんだよっ」
あかり(だって結衣ちゃんはあかりの大事な大事なお友達だもん!)
結衣「そうか。嬉しいなぁ……」
20: 2012/04/05(木) 20:08:28.34 ID:/q9EzX280
あかり「何だか今日の結衣ちゃん、面白いかも」
結衣「私が?」
あかり「怖い顔したかと思えば、いきなり嬉しそうな顔になったり……変なの」
結衣「あちゃー、そんなに顔に出てるのか。自分では気づかなかったよ」
あかり「結衣ちゃんって何でも出来るように見えて、どこかおマヌケな所があるよね」
結衣「言うじゃないか、あかり。そんな子にはこうしちゃうぞ」
あかり「あはっ! あははははっ! 結衣ちゃんだめっ。そこ、くすぐっちゃ……あんっ! だ、だめだってばぁ……」
結衣「おっと、私としたことが……つい京子みたいなことをしてしまったよ。ごめんごめん」
結衣「私が?」
あかり「怖い顔したかと思えば、いきなり嬉しそうな顔になったり……変なの」
結衣「あちゃー、そんなに顔に出てるのか。自分では気づかなかったよ」
あかり「結衣ちゃんって何でも出来るように見えて、どこかおマヌケな所があるよね」
結衣「言うじゃないか、あかり。そんな子にはこうしちゃうぞ」
あかり「あはっ! あははははっ! 結衣ちゃんだめっ。そこ、くすぐっちゃ……あんっ! だ、だめだってばぁ……」
結衣「おっと、私としたことが……つい京子みたいなことをしてしまったよ。ごめんごめん」
22: 2012/04/05(木) 20:12:40.54 ID:/q9EzX280
あかり「はぁ、はぁ……ふぅ。やっと落ち着いたよぉ」
結衣「あはは……反省してます」
あかり「うーん、あかりには反省してるように見えないかも」
結衣「そんなことないって。悪かったよ」ニヤニヤ
あかり「ニヤケ顔で言っても説得力皆無だよっ!」
結衣「にやけてなんか……」
あかり「にやけてるもん。そんな結衣ちゃんにはお仕置きでーす!」
結衣「え……ちょ、ちょっとあかり!?」
結衣「あはは……反省してます」
あかり「うーん、あかりには反省してるように見えないかも」
結衣「そんなことないって。悪かったよ」ニヤニヤ
あかり「ニヤケ顔で言っても説得力皆無だよっ!」
結衣「にやけてなんか……」
あかり「にやけてるもん。そんな結衣ちゃんにはお仕置きでーす!」
結衣「え……ちょ、ちょっとあかり!?」
25: 2012/04/05(木) 20:18:46.72 ID:/q9EzX280
結衣「おいっ、そこは触っちゃ……あんッ! あひぃっ!」
あかり「今度はここをこーしてあーしてそーして……」
結衣「わ、私が悪かった! だからそろそろ……あはぁんっ!」
あかり「それじゃあこれぐらいで……あっ」ツルッ
どんがらがっしゃーん
結衣「あいたたた……」
あかり「うーん……大丈夫、結衣ちゃん?」
あかり(転んだ勢いで結衣ちゃんの上にのしかかる感じになっちゃった。怪我なんてしてないよね……?)
結衣「あ、あぁ。なんとかね……って、うわっ!」
あかり「どうしたの結衣ちゃん。どこかぶつけちゃった?」
結衣「い、いやそうじゃなくて……」
結衣(あかりの顔が目の前に、というか私とあかりの体が密着してるじゃないか)
あかり「今度はここをこーしてあーしてそーして……」
結衣「わ、私が悪かった! だからそろそろ……あはぁんっ!」
あかり「それじゃあこれぐらいで……あっ」ツルッ
どんがらがっしゃーん
結衣「あいたたた……」
あかり「うーん……大丈夫、結衣ちゃん?」
あかり(転んだ勢いで結衣ちゃんの上にのしかかる感じになっちゃった。怪我なんてしてないよね……?)
結衣「あ、あぁ。なんとかね……って、うわっ!」
あかり「どうしたの結衣ちゃん。どこかぶつけちゃった?」
結衣「い、いやそうじゃなくて……」
結衣(あかりの顔が目の前に、というか私とあかりの体が密着してるじゃないか)
26: 2012/04/05(木) 20:26:01.33 ID:/q9EzX280
結衣「あかり」
あかり「なぁに、結衣ちゃん」
結衣「さっきの質問の答え、聞かせてくれないかな」
あかり「さっきの質問って……結衣ちゃんと京子ちゃんのどちらが好きかって言うこと?」
結衣「うん」
あかり「さっきも言ったけど、私はふたりとも同じぐらい……わっ!」
あかり「いきなりあかりの手を掴んでどうしたの、結衣ちゃん?」
結衣「私の胸の音、聞いてくれないか……ほら」
あかり(結衣ちゃんの胸、思ったより大きいなぁ。それにどくんどくんってしてる……)
あかり「も、もしかして結衣ちゃんって……」
結衣「うん。恥ずかしいんだけど、私は……」
あかり「心臓が病気になっちゃったの!?」
結衣「違うって」
あかり「なぁに、結衣ちゃん」
結衣「さっきの質問の答え、聞かせてくれないかな」
あかり「さっきの質問って……結衣ちゃんと京子ちゃんのどちらが好きかって言うこと?」
結衣「うん」
あかり「さっきも言ったけど、私はふたりとも同じぐらい……わっ!」
あかり「いきなりあかりの手を掴んでどうしたの、結衣ちゃん?」
結衣「私の胸の音、聞いてくれないか……ほら」
あかり(結衣ちゃんの胸、思ったより大きいなぁ。それにどくんどくんってしてる……)
あかり「も、もしかして結衣ちゃんって……」
結衣「うん。恥ずかしいんだけど、私は……」
あかり「心臓が病気になっちゃったの!?」
結衣「違うって」
27: 2012/04/05(木) 20:26:43.07 ID:/q9EzX280
密着してるのにわざわざ胸に手を当てるっておかしいやん?
28: 2012/04/05(木) 20:34:13.34 ID:/q9EzX280
あかり「じゃあなんでこんなにどくんどくんってしてるの?」
結衣「それはね……」
あかり「それは……?」
結衣「あかりのことが大好きだから」
あかり「?」
結衣「あはは……やっぱりピンと来ないよね」
あかり「うん。だってあかりも結衣ちゃんのこと大好きだけど、胸はこんなにどくんどくんしてないし」
結衣(今のって何気にごめんなさい宣言にも聞こえるよね)
結衣「それはね……」
あかり「それは……?」
結衣「あかりのことが大好きだから」
あかり「?」
結衣「あはは……やっぱりピンと来ないよね」
あかり「うん。だってあかりも結衣ちゃんのこと大好きだけど、胸はこんなにどくんどくんしてないし」
結衣(今のって何気にごめんなさい宣言にも聞こえるよね)
29: 2012/04/05(木) 20:40:40.27 ID:/q9EzX280
結衣「えっとさ……あかりが私に抱いてる好きっていうのと、私があかりに抱いてる好きっていうのは、ちょっと違うんだよ」
あかり「違うって?」
結衣「あかりが抱いてるのは友達として好きってものでしょ?」
あかり「うん」
結衣「私が抱いてるのはさ、それ以上っていうかなんていうか……恋人みたいな、感じ」
あかり「えぇっ! あかり女の子だよっ! 結衣ちゃんも女の子だよね……?」
結衣「やっぱ変だよね。でも私はあかりが大好きなんだ、恋人になりたいぐらいに」
あかり「結衣ちゃん……」
あかり「違うって?」
結衣「あかりが抱いてるのは友達として好きってものでしょ?」
あかり「うん」
結衣「私が抱いてるのはさ、それ以上っていうかなんていうか……恋人みたいな、感じ」
あかり「えぇっ! あかり女の子だよっ! 結衣ちゃんも女の子だよね……?」
結衣「やっぱ変だよね。でも私はあかりが大好きなんだ、恋人になりたいぐらいに」
あかり「結衣ちゃん……」
30: 2012/04/05(木) 20:49:44.35 ID:/q9EzX280
あかり「ごめん、結衣ちゃん。あかり、そういう気持ちはよくわからないよ」
結衣「別に謝らなくていいよ。おかしいのは私の方なんだから」
結衣「あかりに打ち明けることができてすっきりとしたしね」
あかり「結衣ちゃん。本当に、本当にごめんなさーい!」ダッ
結衣「待って、あか……」
結衣「…………」
結衣「行っちゃった、か」
結衣「別に謝らなくていいよ。おかしいのは私の方なんだから」
結衣「あかりに打ち明けることができてすっきりとしたしね」
あかり「結衣ちゃん。本当に、本当にごめんなさーい!」ダッ
結衣「待って、あか……」
結衣「…………」
結衣「行っちゃった、か」
32: 2012/04/05(木) 20:56:01.62 ID:/q9EzX280
京子「おーっす。やっと日直の仕事から解放されたよ……」
結衣「京子……」
京子「ん? 何かあったの?」
結衣「えっ?」
京子「結衣、なんだか悲しそうな顔してるじゃん」
結衣「なんでもないよ」
京子「まぁ結衣がそう言うんならいいけどさー」
京子「というか! なぜちなつちゃんがいないのだー!」
結衣「いきなり大声だすなって……というかあかりはスルーか」
京子「あ、あぁ……忘れてた」
結衣「ひどい部長だな、まったく」
京子(あかりと何かあったかと思ったんだけど、ハズレかな?)
結衣「京子……」
京子「ん? 何かあったの?」
結衣「えっ?」
京子「結衣、なんだか悲しそうな顔してるじゃん」
結衣「なんでもないよ」
京子「まぁ結衣がそう言うんならいいけどさー」
京子「というか! なぜちなつちゃんがいないのだー!」
結衣「いきなり大声だすなって……というかあかりはスルーか」
京子「あ、あぁ……忘れてた」
結衣「ひどい部長だな、まったく」
京子(あかりと何かあったかと思ったんだけど、ハズレかな?)
34: 2012/04/05(木) 21:05:50.77 ID:/q9EzX280
結衣「悪いけど、今日はもう帰るよ」
京子「えー、一人じゃつまんなーい」
結衣「ごめん」
京子「何があったかは聞かないけどさ、あんまり抱え込むなよ?」
結衣「ん、ありがと。それじゃ……」
京子「…………」
京子「さて、何をするかな」
京子「えー、一人じゃつまんなーい」
結衣「ごめん」
京子「何があったかは聞かないけどさ、あんまり抱え込むなよ?」
結衣「ん、ありがと。それじゃ……」
京子「…………」
京子「さて、何をするかな」
35: 2012/04/05(木) 21:11:35.26 ID:/q9EzX280
――あかりのお部屋
あかり「結衣ちゃん、あかりのこと……好きなんだ」
あかり「あかりも結衣ちゃんのこと好きだけれど……それは結衣ちゃんの好きとは違う」
あかり「でも、恋人って男の人と女の人がなるものだよね」
あかり「うーん、実はそうじゃないのかなぁ」
あかり「あかり、恋とかしたことないからよく分からないよぉ」
あかり「明日から気まずくなりそうだなぁ……はぁ」
あかり「結衣ちゃん、あかりのこと……好きなんだ」
あかり「あかりも結衣ちゃんのこと好きだけれど……それは結衣ちゃんの好きとは違う」
あかり「でも、恋人って男の人と女の人がなるものだよね」
あかり「うーん、実はそうじゃないのかなぁ」
あかり「あかり、恋とかしたことないからよく分からないよぉ」
あかり「明日から気まずくなりそうだなぁ……はぁ」
36: 2012/04/05(木) 21:17:03.36 ID:/q9EzX280
次の日――
京子「おっ、あかり」
ちなつ「おはよ、あかりちゃん」
あかり「おはよう京子ちゃんにちなつちゃん。あれ、結衣ちゃんは……?」
京子「なんか用事があるってさ」
ちなつ「結衣先輩に会えないなんて……チーナ、大ショック」
京子「安心したまえ。ちなつちゃんにはこの私がついているぞ! さぁ、私の胸に飛び込んできたまえー」
ちなつ「お断りします。行こ、あかりちゃん」
あかり「あはは……」
京子「おっ、あかり」
ちなつ「おはよ、あかりちゃん」
あかり「おはよう京子ちゃんにちなつちゃん。あれ、結衣ちゃんは……?」
京子「なんか用事があるってさ」
ちなつ「結衣先輩に会えないなんて……チーナ、大ショック」
京子「安心したまえ。ちなつちゃんにはこの私がついているぞ! さぁ、私の胸に飛び込んできたまえー」
ちなつ「お断りします。行こ、あかりちゃん」
あかり「あはは……」
37: 2012/04/05(木) 21:21:09.93 ID:/q9EzX280
――学校内
京子「そんじゃ、放課後ねー」
あかり「うん、あとでね」
ちなつ「早く結衣先輩に会いたいな……」
あかり(ちなつちゃんは結衣ちゃんのことがすごく好きだけれど、もしかしてその好きっていうのも……)
あかり(結衣ちゃんのためにあかりをキスの練習に使うぐらいだからなぁ。きっとそうなんだよね……)
京子「そんじゃ、放課後ねー」
あかり「うん、あとでね」
ちなつ「早く結衣先輩に会いたいな……」
あかり(ちなつちゃんは結衣ちゃんのことがすごく好きだけれど、もしかしてその好きっていうのも……)
あかり(結衣ちゃんのためにあかりをキスの練習に使うぐらいだからなぁ。きっとそうなんだよね……)
39: 2012/04/05(木) 21:30:25.14 ID:/q9EzX280
あかり「はぁ……」
ちなつ「どうしたのあかりちゃん、ため息なんかついて」
あかり「ちなつちゃんって、結衣ちゃんの恋人になりたいの?」
ちなつ「えっ! そりゃまぁ……うん、そうだよ。わたし、結衣先輩のこと大好きだもん」
あかり「そっか。ごめんね、いきなり変なこと聞いちゃって」
ちなつ「ううん。でもなんでこんな質問したの?」
キーンコーンカーンコーン
あかり「あ、チャイムなっちゃった。急ご、ちなつちゃん!」
ちなつ「う、うん」
ちなつ「どうしたのあかりちゃん、ため息なんかついて」
あかり「ちなつちゃんって、結衣ちゃんの恋人になりたいの?」
ちなつ「えっ! そりゃまぁ……うん、そうだよ。わたし、結衣先輩のこと大好きだもん」
あかり「そっか。ごめんね、いきなり変なこと聞いちゃって」
ちなつ「ううん。でもなんでこんな質問したの?」
キーンコーンカーンコーン
あかり「あ、チャイムなっちゃった。急ご、ちなつちゃん!」
ちなつ「う、うん」
41: 2012/04/05(木) 21:34:37.37 ID:/q9EzX280
昼放課――
櫻子「今日は竹輪の磯辺揚げだー!」
向日葵「少しは静かになさい、櫻子」
櫻子「えー! だって竹輪の磯辺揚げだよ?」
向日葵「わけがわかりませんわ……」
櫻子「あ、それよりもちなつちゃん!」
ちなつ「なに?」
櫻子「ちょっと耳貸して」
向日葵「吉川さんに変なこと吹きこむんじゃないでしょうね」
櫻子「違うってば。ちなつちゃん……」ゴニョゴニョ
ちなつ「っ!?」
あかり「わっ、ちなつちゃんの顔がまっかっかに……」
櫻子「今日は竹輪の磯辺揚げだー!」
向日葵「少しは静かになさい、櫻子」
櫻子「えー! だって竹輪の磯辺揚げだよ?」
向日葵「わけがわかりませんわ……」
櫻子「あ、それよりもちなつちゃん!」
ちなつ「なに?」
櫻子「ちょっと耳貸して」
向日葵「吉川さんに変なこと吹きこむんじゃないでしょうね」
櫻子「違うってば。ちなつちゃん……」ゴニョゴニョ
ちなつ「っ!?」
あかり「わっ、ちなつちゃんの顔がまっかっかに……」
42: 2012/04/05(木) 21:39:22.39 ID:/q9EzX280
向日葵「ちょっと櫻子。一体何を言いましたの?」
櫻子「うーん、それを言っていいかどうかはちなつちゃんにおまかせかな」
向日葵「はぁ? 一体どういうことですの、吉川さん」
ちなつ「えっと……誰にもいわないって約束してくれる?」
向日葵「えぇ、約束しましょう」
ちなつ「あのね、実は私……結衣先輩のことが好き、なの」
向日葵「! そ、それはその……友達以上、という意味で?」
ちなつ「うん……」
櫻子「うーん、それを言っていいかどうかはちなつちゃんにおまかせかな」
向日葵「はぁ? 一体どういうことですの、吉川さん」
ちなつ「えっと……誰にもいわないって約束してくれる?」
向日葵「えぇ、約束しましょう」
ちなつ「あのね、実は私……結衣先輩のことが好き、なの」
向日葵「! そ、それはその……友達以上、という意味で?」
ちなつ「うん……」
43: 2012/04/05(木) 21:46:15.60 ID:/q9EzX280
向日葵「櫻子はなんでそんなことを知ってたんですの?」
櫻子「朝にちなつちゃんとあかりちゃんが話してるのを偶然聞いちゃって。周りには私以外居なかったから大丈夫だと思うけど」
ちなつ「あかりちゃんがいきなりあんな話降ってくるから……もう」
あかり「ごめんね、ちょっと気になっちゃって」
ちなつ「女が女を好きになるなんて、変だっていうのは分かってるんだけどね」
櫻子「そうかな、別にいいんじゃない?」
向日葵「そうですわ! 私はむしろ応援いたしますっ!」
ちなつ「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、ちょっと声が大きいかも」
向日葵「ハッ! 私としたことがつい……」
櫻子「これだから向日葵は……やれやれだね」
向日葵「なんですって、櫻子のくせに!」
あかり「まぁまぁ、櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも落ち着いて……」
櫻子「朝にちなつちゃんとあかりちゃんが話してるのを偶然聞いちゃって。周りには私以外居なかったから大丈夫だと思うけど」
ちなつ「あかりちゃんがいきなりあんな話降ってくるから……もう」
あかり「ごめんね、ちょっと気になっちゃって」
ちなつ「女が女を好きになるなんて、変だっていうのは分かってるんだけどね」
櫻子「そうかな、別にいいんじゃない?」
向日葵「そうですわ! 私はむしろ応援いたしますっ!」
ちなつ「そう言ってくれるのは嬉しいんだけど、ちょっと声が大きいかも」
向日葵「ハッ! 私としたことがつい……」
櫻子「これだから向日葵は……やれやれだね」
向日葵「なんですって、櫻子のくせに!」
あかり「まぁまぁ、櫻子ちゃんも向日葵ちゃんも落ち着いて……」
46: 2012/04/05(木) 21:56:06.16 ID:/q9EzX280
櫻子「恋か……若いっていいねぇ」
向日葵「なーに年寄り臭いこと言ってるんですか櫻子。もう……」
櫻子「向日葵は好きな人とかいるの?」
向日葵「それは言えませんわね」
櫻子「言えないってことはいるってことだね。へー、向日葵に好きな人が……」ニヤニヤ
向日葵「勝手に決めつけないでくださる? そういう櫻子はどうなんですの」
櫻子「うーん……恋とかそういうのはない、かな」
向日葵「なーに年寄り臭いこと言ってるんですか櫻子。もう……」
櫻子「向日葵は好きな人とかいるの?」
向日葵「それは言えませんわね」
櫻子「言えないってことはいるってことだね。へー、向日葵に好きな人が……」ニヤニヤ
向日葵「勝手に決めつけないでくださる? そういう櫻子はどうなんですの」
櫻子「うーん……恋とかそういうのはない、かな」
47: 2012/04/05(木) 21:59:16.73 ID:/q9EzX280
向日葵「そうですか、残念」
櫻子「何で残念なの?」
向日葵「それは……中学生にもなって恋をしてないだなんて、櫻子は可哀想だなぁと思いまして」
櫻子「なにをー! 私は向日葵に負けてるだなんて認めないぞ!」
向日葵「誰も勝ち負けだなんて言ってないでしょ」
櫻子「ふんだ! 見ててよ向日葵。向日葵の好きな人よりもっと素敵な人を見つけてやるからね!」
向日葵「…………」
櫻子「ん? どしたの、いきなり黙って」
向日葵「な、何でもありませんわ! さ、早くご飯を食べましょう」
櫻子「何で残念なの?」
向日葵「それは……中学生にもなって恋をしてないだなんて、櫻子は可哀想だなぁと思いまして」
櫻子「なにをー! 私は向日葵に負けてるだなんて認めないぞ!」
向日葵「誰も勝ち負けだなんて言ってないでしょ」
櫻子「ふんだ! 見ててよ向日葵。向日葵の好きな人よりもっと素敵な人を見つけてやるからね!」
向日葵「…………」
櫻子「ん? どしたの、いきなり黙って」
向日葵「な、何でもありませんわ! さ、早くご飯を食べましょう」
50: 2012/04/05(木) 22:08:20.45 ID:/q9EzX280
あかり「ねぇ、もしも……もしもの話なんだけど」
櫻子「ん?」
あかり「好きな人に告白してフラれたら……その人と、今まで通りの関係でいられると思う?」
櫻子「なんだか恋する乙女の質問って感じだね、あかりちゃん」
向日葵「ちゃかさないの」
ちなつ「あかりちゃん、それはもしかして私が結衣先輩にフラれるって思ってるってこと?」
あかり「違うよぉ。なんとなく気になっただけ」
ちなつ「それならいいけど。まぁ正直な所……難しいんじゃないかな」
向日葵「そうですわね。今まで通りっていうわけにはいかないでしょうね」
櫻子「えー、ふたりとも後ろ向きだなぁ。そりゃ恋人としてだけ見てればそうかもしれないよ」
櫻子「でもさ、恋人としてだけじゃなくって、友達としても大事な人なら大丈夫だと思うんだけど」
向日葵「そう? 告白するっていうことは恋愛感情を持ってるわけでして……友達としてだけ付きあおうとしても、どこかに恋愛的な物を抱いてしまうと思うのだけれど」
ちなつ「はぁ……結衣先輩に告白するべきか、しないべきか……」
向日葵「あ、ごめんなさい吉川さん」
ちなつ「ううん、謝らないで。私も向日葵ちゃんと同じような考えだから」
櫻子「ん?」
あかり「好きな人に告白してフラれたら……その人と、今まで通りの関係でいられると思う?」
櫻子「なんだか恋する乙女の質問って感じだね、あかりちゃん」
向日葵「ちゃかさないの」
ちなつ「あかりちゃん、それはもしかして私が結衣先輩にフラれるって思ってるってこと?」
あかり「違うよぉ。なんとなく気になっただけ」
ちなつ「それならいいけど。まぁ正直な所……難しいんじゃないかな」
向日葵「そうですわね。今まで通りっていうわけにはいかないでしょうね」
櫻子「えー、ふたりとも後ろ向きだなぁ。そりゃ恋人としてだけ見てればそうかもしれないよ」
櫻子「でもさ、恋人としてだけじゃなくって、友達としても大事な人なら大丈夫だと思うんだけど」
向日葵「そう? 告白するっていうことは恋愛感情を持ってるわけでして……友達としてだけ付きあおうとしても、どこかに恋愛的な物を抱いてしまうと思うのだけれど」
ちなつ「はぁ……結衣先輩に告白するべきか、しないべきか……」
向日葵「あ、ごめんなさい吉川さん」
ちなつ「ううん、謝らないで。私も向日葵ちゃんと同じような考えだから」
51: 2012/04/05(木) 22:17:25.13 ID:/q9EzX280
放課後――
あかり(はぁ……ごらく部、行きたくないなぁ)
ちなつ「あかりちゃん、部室に行こ?」
あかり「うん……」
ちなつ「あれ、もしかして調子悪いの?」
あかり「そういうわけじゃないんだけど」
ちなつ「何だか今日のあかりちゃん、ちょっと変かも……って変なのはいつもか」
あかり「えぇっ! ひどいよぉ、ちなつちゃん」
ちなつ「あ、つい口が滑っちゃった」
あかり「もう、いじわる! 先に部室行っちゃうんだから!」
ちなつ「あ、まってよあかりちゃーん」
あかり(はぁ……ごらく部、行きたくないなぁ)
ちなつ「あかりちゃん、部室に行こ?」
あかり「うん……」
ちなつ「あれ、もしかして調子悪いの?」
あかり「そういうわけじゃないんだけど」
ちなつ「何だか今日のあかりちゃん、ちょっと変かも……って変なのはいつもか」
あかり「えぇっ! ひどいよぉ、ちなつちゃん」
ちなつ「あ、つい口が滑っちゃった」
あかり「もう、いじわる! 先に部室行っちゃうんだから!」
ちなつ「あ、まってよあかりちゃーん」
52: 2012/04/05(木) 22:20:33.03 ID:/q9EzX280
――ごらく部
京子「おぉ、来たかちなつちゃーん!」
ちなつ「抱きつかないでください、鬱陶しいです」
あかり「あの、あかりもいるんだけど……」
京子「ん~? あかりも私の愛のハグが欲しかったのかな?」
あかり「あ、それはいらないかも」
京子「ガーン! あかりにまで拒否されるなんて……もうだめだ、氏のう」
あかり「えぇっ! 氏んじゃダメだよ京子ちゃん!」
京子「ハグ、してほしい?」
あかり「えっ、それは……」
京子「してほしいよね?」
あかり「して、ほしい……かも」
京子「もう、あかりは甘えん坊さんだなぁ!」ガバァ
京子「おぉ、来たかちなつちゃーん!」
ちなつ「抱きつかないでください、鬱陶しいです」
あかり「あの、あかりもいるんだけど……」
京子「ん~? あかりも私の愛のハグが欲しかったのかな?」
あかり「あ、それはいらないかも」
京子「ガーン! あかりにまで拒否されるなんて……もうだめだ、氏のう」
あかり「えぇっ! 氏んじゃダメだよ京子ちゃん!」
京子「ハグ、してほしい?」
あかり「えっ、それは……」
京子「してほしいよね?」
あかり「して、ほしい……かも」
京子「もう、あかりは甘えん坊さんだなぁ!」ガバァ
54: 2012/04/05(木) 22:27:28.82 ID:/q9EzX280
ちなつ「あの、結衣先輩は……?」
京子「そうだ! あかりをハグしてる場合なんかじゃなかった!」ポイッ
あかり「ひどいっ!?」
京子「結衣のやつ、調子悪いみたいで早退しちゃったんだよね……」
あかり「えっ……」
ちなつ「結衣先輩が?」
京子「うん。今から結衣の家に行こうと思うんだけど、どうする?」
ちなつ「行くに決まってるじゃないですか! ね、あかりちゃん?」
あかり(もしかして、昨日あかりが結衣ちゃんの告白を断ったから……?)
あかり(そうじゃないとしても、あかりが結衣ちゃんの家に行ったら迷惑じゃ……)
あかり「あかりは……」
京子「そうだ! あかりをハグしてる場合なんかじゃなかった!」ポイッ
あかり「ひどいっ!?」
京子「結衣のやつ、調子悪いみたいで早退しちゃったんだよね……」
あかり「えっ……」
ちなつ「結衣先輩が?」
京子「うん。今から結衣の家に行こうと思うんだけど、どうする?」
ちなつ「行くに決まってるじゃないですか! ね、あかりちゃん?」
あかり(もしかして、昨日あかりが結衣ちゃんの告白を断ったから……?)
あかり(そうじゃないとしても、あかりが結衣ちゃんの家に行ったら迷惑じゃ……)
あかり「あかりは……」
55: 2012/04/05(木) 22:31:47.41 ID:/q9EzX280
あかり「あかりは……行けないよ。結衣ちゃんに合わせる顔なんて、ない」
ちなつ「え? それってどういうことなの……?」
京子「結衣とケンカでもしたのか?」
あかり「ケンカっていうわけじゃないけど……とにかくもうあかりは結衣と会っちゃダメなの!」ダッ
ちなつ「あかりちゃん!? 待って……」
あかり「ごめんなさい、ごめんなさい……結衣ちゃん」
あかり(あかり、昨日から逃げてばかりだよ……)
ちなつ「え? それってどういうことなの……?」
京子「結衣とケンカでもしたのか?」
あかり「ケンカっていうわけじゃないけど……とにかくもうあかりは結衣と会っちゃダメなの!」ダッ
ちなつ「あかりちゃん!? 待って……」
あかり「ごめんなさい、ごめんなさい……結衣ちゃん」
あかり(あかり、昨日から逃げてばかりだよ……)
56: 2012/04/05(木) 22:36:16.31 ID:/q9EzX280
京子「つかまえたっと」
あかり「京子ちゃん!?」
京子「私から逃げようだなんて百年早いぞ、あかり」
あかり「離して、離してよぉ……!」
京子「離さない。あかりこそ話してよ」
あかり「あかり、何も掴んでないもん」
京子「そうじゃなくて、結衣との間に何があったかを話してってことなんだけど……」
あかり「あ」
京子「やれやれ……早とちりですなぁあかりさんや」
あかり「京子ちゃん!?」
京子「私から逃げようだなんて百年早いぞ、あかり」
あかり「離して、離してよぉ……!」
京子「離さない。あかりこそ話してよ」
あかり「あかり、何も掴んでないもん」
京子「そうじゃなくて、結衣との間に何があったかを話してってことなんだけど……」
あかり「あ」
京子「やれやれ……早とちりですなぁあかりさんや」
57: 2012/04/05(木) 22:43:09.45 ID:/q9EzX280
あかり「こほん……結衣とあかりに何があったかは絶対に話せないよ」
ちなつ「なんで?」
あかり「結衣ちゃんに内緒で話していいことじゃないって思うから」
あかり「結衣ちゃんが良いっていうなら話すよ」
京子「結衣の家には行く、ということでいいのかな?」
あかり「うん……あかりは結衣ちゃんとお話ししなきゃ、だめだもん」
あかり(本当はすぐにでも逃げたいけれど……それじゃ絶対に後悔する気がする)
あかり(って京子ちゃんが捕まえてくれなかったら、絶対に逃げてたのに、何言ってるんだろ)
ちなつ「なんで?」
あかり「結衣ちゃんに内緒で話していいことじゃないって思うから」
あかり「結衣ちゃんが良いっていうなら話すよ」
京子「結衣の家には行く、ということでいいのかな?」
あかり「うん……あかりは結衣ちゃんとお話ししなきゃ、だめだもん」
あかり(本当はすぐにでも逃げたいけれど……それじゃ絶対に後悔する気がする)
あかり(って京子ちゃんが捕まえてくれなかったら、絶対に逃げてたのに、何言ってるんだろ)
60: 2012/04/05(木) 22:54:16.49 ID:/q9EzX280
――結衣の家
ちなつ「ピンポン連打しないでくださいよ、京子先輩」
京子「分かってるって」
ぴんぽーん
京子「……反応がない」
ぴんぽーん ぴんぽーん
ちなつ「まさか結衣先輩の身に何かが!?」
ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん
京子「ちょ……ちなつちゃん、連打しちゃだめだって」
ちなつ「結衣先輩の身に何かあったらどうするんですか京子先輩!」
ぴんぴんぴんぴんぴぴんぽーん
結衣『うるさいぞ京子!』
ちなつ「ピンポン連打しないでくださいよ、京子先輩」
京子「分かってるって」
ぴんぽーん
京子「……反応がない」
ぴんぽーん ぴんぽーん
ちなつ「まさか結衣先輩の身に何かが!?」
ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーん
京子「ちょ……ちなつちゃん、連打しちゃだめだって」
ちなつ「結衣先輩の身に何かあったらどうするんですか京子先輩!」
ぴんぴんぴんぴんぴぴんぽーん
結衣『うるさいぞ京子!』
61: 2012/04/05(木) 22:56:03.89 ID:/q9EzX280
京子「私じゃなくてちなつちゃんなんだけど」
結衣『人のせいにするなよ。こんなことをやるのはお前ぐらいだろーが。ねぇちなつちゃん?』
ちなつ「えっと、その……ごめんなさい」
結衣『ちなつちゃんが……嘘だろ』
京子「まったく、とんだ濡れ衣だよ! 謝罪を要求する!」
結衣『日頃の行いが悪い』
結衣『人のせいにするなよ。こんなことをやるのはお前ぐらいだろーが。ねぇちなつちゃん?』
ちなつ「えっと、その……ごめんなさい」
結衣『ちなつちゃんが……嘘だろ』
京子「まったく、とんだ濡れ衣だよ! 謝罪を要求する!」
結衣『日頃の行いが悪い』
62: 2012/04/05(木) 23:01:08.54 ID:/q9EzX280
結衣『まったく、トイレに入ってたというのに……』
京子「やけに時間かかってたね。大きい方?」
結衣『そっかぁ、京子はその愉快なお口を縫って欲しいんだな?』
京子「妙に生々しい表現はやめてください」
結衣『とりあえず開けるよ』ガチャ
あかり「結衣ちゃん」
結衣「あかり……」
あかり「あのね、あかり、あかり……」
結衣「ここで立ち話もあれでしょ。上がってよ」
あかり「う、うん……」
京子「やけに時間かかってたね。大きい方?」
結衣『そっかぁ、京子はその愉快なお口を縫って欲しいんだな?』
京子「妙に生々しい表現はやめてください」
結衣『とりあえず開けるよ』ガチャ
あかり「結衣ちゃん」
結衣「あかり……」
あかり「あのね、あかり、あかり……」
結衣「ここで立ち話もあれでしょ。上がってよ」
あかり「う、うん……」
65: 2012/04/05(木) 23:07:38.81 ID:/q9EzX280
結衣「とりあえず、お茶でも入れるね」
ちなつ「結衣先輩、お身体の方は大丈夫なんですか?」
結衣「あー、うん。大丈夫だよ」
京子「早退する時の結衣、すごく調子悪そうだったから心配だよ。お茶なんていいって」
結衣「だいぶ落ち着いたから大丈夫だって」
京子「そっか。じゃあラムレーズンちょうだい!」
結衣「調子に乗るな」
京子「けちー」
ちなつ「結衣先輩、お身体の方は大丈夫なんですか?」
結衣「あー、うん。大丈夫だよ」
京子「早退する時の結衣、すごく調子悪そうだったから心配だよ。お茶なんていいって」
結衣「だいぶ落ち着いたから大丈夫だって」
京子「そっか。じゃあラムレーズンちょうだい!」
結衣「調子に乗るな」
京子「けちー」
66: 2012/04/05(木) 23:11:42.93 ID:/q9EzX280
ちなつ「ほうじ茶ですか。さすが結衣先輩、チーナ感激ですっ」
あかり「いただきます」
京子「うっまーい! もういっぱーい!」
結衣「もっとゆっくり飲めよ……」
京子「和菓子が食べたくなるなぁ」
結衣「お前はどこまで図々しいんだ」
京子「冗談だって。それじゃ、そろそろ本題に入るとしますか」
あかり「いただきます」
京子「うっまーい! もういっぱーい!」
結衣「もっとゆっくり飲めよ……」
京子「和菓子が食べたくなるなぁ」
結衣「お前はどこまで図々しいんだ」
京子「冗談だって。それじゃ、そろそろ本題に入るとしますか」
67: 2012/04/05(木) 23:13:21.27 ID:/q9EzX280
ほうじ茶が好きなのは結衣本人じゃねーか
チーナが好きなのはミルクティーと抹茶だわ
チーナが好きなのはミルクティーと抹茶だわ
68: 2012/04/05(木) 23:20:47.75 ID:/q9EzX280
ちなつ「教えてください結衣先輩。あかりちゃんとの間に何があったんですか?」
結衣「……あかりにはどこまで聞いたの?」
京子「何も……あ、違うか。結衣とあかりに何かがあった、っていうのだけは知ってる」
結衣「そっか。あかり、京子とちなつちゃんに話していい?」
あかり「あかりは結衣ちゃんがいいなら、いいよ」
結衣「分かった。それじゃ、昨日あったことを話すとしよう――」
結衣「……あかりにはどこまで聞いたの?」
京子「何も……あ、違うか。結衣とあかりに何かがあった、っていうのだけは知ってる」
結衣「そっか。あかり、京子とちなつちゃんに話していい?」
あかり「あかりは結衣ちゃんがいいなら、いいよ」
結衣「分かった。それじゃ、昨日あったことを話すとしよう――」
69: 2012/04/05(木) 23:28:01.77 ID:/q9EzX280
京子「結衣があかりに告白!?」
ちなつ「そんな……」
京子「結衣が早退した理由っていうのは……」
結衣「昨日のことをふと思いだしたら、気分が悪くなってね。情けない話だけど」
あかり「結衣ちゃん、その……」
結衣「謝ったりしちゃだめだよ。あかりは何も悪いことなんてしてないんだから」
あかり「でも」
結衣「いいの。むしろ謝ったりしたら怒るかもよ」
ちなつ「そんな……」
京子「結衣が早退した理由っていうのは……」
結衣「昨日のことをふと思いだしたら、気分が悪くなってね。情けない話だけど」
あかり「結衣ちゃん、その……」
結衣「謝ったりしちゃだめだよ。あかりは何も悪いことなんてしてないんだから」
あかり「でも」
結衣「いいの。むしろ謝ったりしたら怒るかもよ」
70: 2012/04/05(木) 23:34:25.65 ID:/q9EzX280
京子「結衣とあかりの間に何があったのかも分かったし、結衣は体調よくなったみたいだし……帰るとしますか」
ちなつ「そう、ですね」
京子「ちなつちゃん……」
結衣「明日はちゃんと集合場所に行くから」
京子「寝坊したら置いて行くぞ?」
結衣「それはこっちの台詞だっての。それじゃあね」
京子「おう」
ちなつ「お邪魔しました、結衣先輩」
あかり「お邪魔しました……」
ちなつ「そう、ですね」
京子「ちなつちゃん……」
結衣「明日はちゃんと集合場所に行くから」
京子「寝坊したら置いて行くぞ?」
結衣「それはこっちの台詞だっての。それじゃあね」
京子「おう」
ちなつ「お邪魔しました、結衣先輩」
あかり「お邪魔しました……」
72: 2012/04/05(木) 23:42:52.75 ID:/q9EzX280
京子「明日になれば」
ちなつ「はい?」
京子「明日になれば、いつも通りのごらく部が戻ってくる」
ちなつ「それはどうでしょうね……私は結衣先輩のことが好きだったけれど、結衣先輩はあかりちゃんのことが好きで」
ちなつ「でも結衣先輩はあかりちゃんにフラれて……」
ちなつ「いつも通りのごらく部が戻ってくるなんて、ありえませんよ」
ちなつ「別に誰が悪いっていうわけじゃなくて、ほんのささいなすれ違いが起きてしまっただけ」
京子「私たちの友情って、そんなにもろいものじゃないと思うよ」
ちなつ「はい?」
京子「明日になれば、いつも通りのごらく部が戻ってくる」
ちなつ「それはどうでしょうね……私は結衣先輩のことが好きだったけれど、結衣先輩はあかりちゃんのことが好きで」
ちなつ「でも結衣先輩はあかりちゃんにフラれて……」
ちなつ「いつも通りのごらく部が戻ってくるなんて、ありえませんよ」
ちなつ「別に誰が悪いっていうわけじゃなくて、ほんのささいなすれ違いが起きてしまっただけ」
京子「私たちの友情って、そんなにもろいものじゃないと思うよ」
74: 2012/04/05(木) 23:55:22.35 ID:/q9EzX280
あかり「…………」
ちなつ「いきなり立ち止まってどうしたの、あかりちゃん」
あかり「ごめん京子ちゃん、ちなつちゃん……先に帰ってて」
京子「いいけど……何するの?」
あかり「あかり、今日は結衣ちゃんの側にいたい」
ちなつ「告白断ったのに、そういう中途半端なことはしないほうがいいと思うけど」
京子「うーん、ちなつちゃんの言う通りだと思うぞ」
あかり「分かってる。でも……」
京子「ま、止めたりはしないけどさ。行こう、ちなつちゃん」
ちなつ「……はい」
ちなつ「いきなり立ち止まってどうしたの、あかりちゃん」
あかり「ごめん京子ちゃん、ちなつちゃん……先に帰ってて」
京子「いいけど……何するの?」
あかり「あかり、今日は結衣ちゃんの側にいたい」
ちなつ「告白断ったのに、そういう中途半端なことはしないほうがいいと思うけど」
京子「うーん、ちなつちゃんの言う通りだと思うぞ」
あかり「分かってる。でも……」
京子「ま、止めたりはしないけどさ。行こう、ちなつちゃん」
ちなつ「……はい」
75: 2012/04/06(金) 00:01:56.40 ID:/q9EzX280
ちなつ「京子先輩、さっき私たちの友情はそんなに脆くないって言いましたよね」
京子「言ったよー。それがどうかしたの?」
ちなつ「先輩は今回のことにあまり関わりがないから、そんなことが言えるんですよ……」
京子「うーん、そうでもないんだよねー」
ちなつ「え?」
京子「だってさー、私はちなつちゃんのことが好きだし」
ちなつ「いや、京子先輩の好きと私や結衣先輩の好きでは違うんじゃ……」
京子「違わないんだな、これが。私は恋愛的な意味でちなつちゃんのことが大好きだよ。キスしたいなぁ……とか思ってるし」
ちなつ「京子先輩……?」
京子「言ったよー。それがどうかしたの?」
ちなつ「先輩は今回のことにあまり関わりがないから、そんなことが言えるんですよ……」
京子「うーん、そうでもないんだよねー」
ちなつ「え?」
京子「だってさー、私はちなつちゃんのことが好きだし」
ちなつ「いや、京子先輩の好きと私や結衣先輩の好きでは違うんじゃ……」
京子「違わないんだな、これが。私は恋愛的な意味でちなつちゃんのことが大好きだよ。キスしたいなぁ……とか思ってるし」
ちなつ「京子先輩……?」
78: 2012/04/06(金) 00:07:19.58 ID:eN2NMUns0
京子「ま、ちなつちゃんは結衣ラブだから諦めてるけどねー」
京子「でも、友達としてもちなつちゃんのことは大好き!」
京子「ちなつちゃんだって結衣のことを、結衣だってあかりのことをそう思ってるんじゃないかな」
ちなつ「いやいや……みんなが京子先輩と同じような考えっていうわけじゃないんでしょう」
京子「そりゃそうだけどさ……まぁ、なんとかなるって。マイペースでいきましょー」
ちなつ「はぁ……本当にお気楽ですね、京子先輩。まぁ先輩のそういう所、嫌いじゃないですけど」
京子「でも、友達としてもちなつちゃんのことは大好き!」
京子「ちなつちゃんだって結衣のことを、結衣だってあかりのことをそう思ってるんじゃないかな」
ちなつ「いやいや……みんなが京子先輩と同じような考えっていうわけじゃないんでしょう」
京子「そりゃそうだけどさ……まぁ、なんとかなるって。マイペースでいきましょー」
ちなつ「はぁ……本当にお気楽ですね、京子先輩。まぁ先輩のそういう所、嫌いじゃないですけど」
81: 2012/04/06(金) 00:18:40.39 ID:eN2NMUns0
――結衣の家
あかり(戻ってきたはいいけど、インターホンを鳴らす勇気がなかなか出ない……)
あかり(指がぷるぷる震えて前に進まないよぉ……)
あかり(…………)
あかり(あれ? 何か聞こえる……)
結衣「うぅっ……ぐすっ……」
あかり(結衣ちゃん……泣いてる)
結衣「あかり……胸が張り裂けそうなぐらい好きなのに……なんで、なんでだよぉ……うぅ、うわぁぁぁあんっ!」
あかり(ごめんね、ごめんね……)
あかり(戻ってきたはいいけど、インターホンを鳴らす勇気がなかなか出ない……)
あかり(指がぷるぷる震えて前に進まないよぉ……)
あかり(…………)
あかり(あれ? 何か聞こえる……)
結衣「うぅっ……ぐすっ……」
あかり(結衣ちゃん……泣いてる)
結衣「あかり……胸が張り裂けそうなぐらい好きなのに……なんで、なんでだよぉ……うぅ、うわぁぁぁあんっ!」
あかり(ごめんね、ごめんね……)
83: 2012/04/06(金) 00:23:41.30 ID:eN2NMUns0
あかり(あかり、結衣ちゃんのこと大好きだよ)
あかり(でも恋とかそういうのじゃなくて……)
あかり(…………)
あかり「そうじゃなくても、結衣ちゃんの告白を受け入れてれば……」
あかり「結衣ちゃんがこんなに苦しい思いをすることもなかったのかな」
あかり「あかりが、あかりが結衣ちゃんの恋人になってれば……!」
結衣「それは違うんじゃないかな」
あかり「結衣ちゃん!?」
あかり(でも恋とかそういうのじゃなくて……)
あかり(…………)
あかり「そうじゃなくても、結衣ちゃんの告白を受け入れてれば……」
あかり「結衣ちゃんがこんなに苦しい思いをすることもなかったのかな」
あかり「あかりが、あかりが結衣ちゃんの恋人になってれば……!」
結衣「それは違うんじゃないかな」
あかり「結衣ちゃん!?」
85: 2012/04/06(金) 00:28:19.58 ID:eN2NMUns0
結衣「途中から声にでてたぞ」
あかり「えぇっ!」
結衣「まったく……盗み聞きとはあまり関心しないぞ」
あかり「ご、ごめんなさい!」
結衣「泣きすぎて多分ひどい顔してるから……このまま扉越しでいいかな」
あかり「うん」
あかり「えぇっ!」
結衣「まったく……盗み聞きとはあまり関心しないぞ」
あかり「ご、ごめんなさい!」
結衣「泣きすぎて多分ひどい顔してるから……このまま扉越しでいいかな」
あかり「うん」
87: 2012/04/06(金) 00:30:43.11 ID:eN2NMUns0
結衣「途中から声にでてたぞ」
あかり「えぇっ!」
結衣「まったく……盗み聞きとはあまり関心しないぞ」
あかり「ご、ごめんなさい! 盗み聞きしようとしたわけじゃなくて、インターホンを鳴らす勇気がなかなかでなくて……」
結衣「そんなことだろうとは思ったけどね」
あかり「少し、お話できるかな」
結衣「泣きすぎて多分ひどい顔してるから……このまま扉越しでいい?」
あかり「うん」
91: 2012/04/06(金) 00:45:54.56 ID:eN2NMUns0
あかり「結衣ちゃん……あかりと、付き合ってみない?」
結衣「…………」
結衣「さっきも言ったけどさ、私のためにっていうなら……それは何か違うと思うんだ」
結衣「そんな理由で付き合い始めても、きっと長続きしないよ」
あかり「そうかな? あかりはそういう理由でも、いいんじゃないかって思うよ」
結衣「…………」
結衣「さっきも言ったけどさ、私のためにっていうなら……それは何か違うと思うんだ」
結衣「そんな理由で付き合い始めても、きっと長続きしないよ」
あかり「そうかな? あかりはそういう理由でも、いいんじゃないかって思うよ」
93: 2012/04/06(金) 00:51:38.83 ID:eN2NMUns0
あかり「あかりは結衣ちゃんのことが大好き。結衣ちゃんが悲しんでるよりは笑ってる方があかりは嬉しいの」
あかり「あかりと結衣ちゃんが付き合うことで結衣ちゃんが幸せになるなら、あかりもとっても幸せになると思う」
結衣「でもそれじゃああかりの気持ちはどうなるのさ。さっきから私のことばかり……」
あかり「結衣ちゃんが嬉しければ、あかりも嬉しいって言ってるのに……」
結衣「そんな考えじゃ私は納得できないぞ。二人とも幸せだとしても、私のことばかり優先しているじゃないか」
あかり「じゃあ、結衣ちゃんは逆のことを考えてくれればいいんじゃないかな」
結衣「逆?」
あかり「あかりと結衣ちゃんが付き合うことで結衣ちゃんが幸せになるなら、あかりもとっても幸せになると思う」
結衣「でもそれじゃああかりの気持ちはどうなるのさ。さっきから私のことばかり……」
あかり「結衣ちゃんが嬉しければ、あかりも嬉しいって言ってるのに……」
結衣「そんな考えじゃ私は納得できないぞ。二人とも幸せだとしても、私のことばかり優先しているじゃないか」
あかり「じゃあ、結衣ちゃんは逆のことを考えてくれればいいんじゃないかな」
結衣「逆?」
94: 2012/04/06(金) 00:57:51.01 ID:eN2NMUns0
あかり「あかりが嬉しそうにしてれば、結衣ちゃんは嬉しい?」
結衣「もちろんだよ……あ、そういうことか」
あかり「うん。あかりは結衣のことをたっくさーん考えて、結衣ちゃんはあかりのことをたっくさーん考えて……」
あかり「そうすれば、ふたりともとっても幸せになるんじゃないかな」
結衣「あかり……うぅ、うぅっ……」
あかり「え、ど、どうして泣くの結衣ちゃん!?」
結衣「何でだろ。嬉しいはずなのに、涙が止まらないや……」
あかり「結衣ちゃん……あ、あれ? 何で? あかりも、あかりも涙が止まらないよぉ……」
結衣「もちろんだよ……あ、そういうことか」
あかり「うん。あかりは結衣のことをたっくさーん考えて、結衣ちゃんはあかりのことをたっくさーん考えて……」
あかり「そうすれば、ふたりともとっても幸せになるんじゃないかな」
結衣「あかり……うぅ、うぅっ……」
あかり「え、ど、どうして泣くの結衣ちゃん!?」
結衣「何でだろ。嬉しいはずなのに、涙が止まらないや……」
あかり「結衣ちゃん……あ、あれ? 何で? あかりも、あかりも涙が止まらないよぉ……」
95: 2012/04/06(金) 01:01:49.37 ID:eN2NMUns0
あかり「へっくしゅん!」
結衣「あかり?」
あかり「うー、寒くなってきた。そろそろお部屋に入れてぇ」
結衣「あっ、ごめん。すぐに開ける」ガチャ
あかり「ぷっ……結衣ちゃんすごい顔してる」
結衣「あかりだって泣きすぎて顔が真っ赤だぞ」
あかり「もう、結衣ちゃんのいじわる!」
結衣「あかり……」
あかり「だ、だだだだだめだよぉ結衣ちゃん! キスはまだだめ!」
結衣「えぇっ、そんなぁ」
あかり「こういうものには段階があるんだよっ!」
結衣「あかり?」
あかり「うー、寒くなってきた。そろそろお部屋に入れてぇ」
結衣「あっ、ごめん。すぐに開ける」ガチャ
あかり「ぷっ……結衣ちゃんすごい顔してる」
結衣「あかりだって泣きすぎて顔が真っ赤だぞ」
あかり「もう、結衣ちゃんのいじわる!」
結衣「あかり……」
あかり「だ、だだだだだめだよぉ結衣ちゃん! キスはまだだめ!」
結衣「えぇっ、そんなぁ」
あかり「こういうものには段階があるんだよっ!」
98: 2012/04/06(金) 01:05:38.09 ID:eN2NMUns0
数時間後――
あかり「結衣ちゃん家にお泊りするの、久しぶりだなぁ。二人きりっていうのは初めてだね」
結衣「たまに京子が一人で泊まりに来るけどな」
あかり「そうなんだー。いいなぁ」
結衣「そこは嫉妬するところだと思うんだけど」
あかり「え?」
結衣「いや、なんでもないよ。それじゃ、電気消すぞ」
あかり「うん」
あかり「結衣ちゃん家にお泊りするの、久しぶりだなぁ。二人きりっていうのは初めてだね」
結衣「たまに京子が一人で泊まりに来るけどな」
あかり「そうなんだー。いいなぁ」
結衣「そこは嫉妬するところだと思うんだけど」
あかり「え?」
結衣「いや、なんでもないよ。それじゃ、電気消すぞ」
あかり「うん」
101: 2012/04/06(金) 01:13:23.54 ID:eN2NMUns0
あかり「結衣ちゃんの身体あったかーい」
結衣「あかりの身体も温かいぞ」
あかり「えへへ……誰かの身体を抱きしめて寝るなんて初めてだよぉ」
結衣「そうだな。緊張して眠れないかも」
あかり「明日は学校だから寝坊しないようにしないとね」
結衣「そうだな。おやすみ、あかり」
あかり「おやすみなさい、結衣ちゃん」
結衣「あかりの身体も温かいぞ」
あかり「えへへ……誰かの身体を抱きしめて寝るなんて初めてだよぉ」
結衣「そうだな。緊張して眠れないかも」
あかり「明日は学校だから寝坊しないようにしないとね」
結衣「そうだな。おやすみ、あかり」
あかり「おやすみなさい、結衣ちゃん」
102: 2012/04/06(金) 01:18:10.48 ID:eN2NMUns0
次の日――
京子「おやおやー? お二人で登校とは仲が良いですなー」ニヤニヤ
ちなつ「あかりちゃん……これ、どういうことなのかなぁ?」
あかり「えっとね……」
結衣「私とあかりは付き合うことになったんだ」
ちなつ「ええええええええええええええっ!」
京子「おめでとー」
京子「おやおやー? お二人で登校とは仲が良いですなー」ニヤニヤ
ちなつ「あかりちゃん……これ、どういうことなのかなぁ?」
あかり「えっとね……」
結衣「私とあかりは付き合うことになったんだ」
ちなつ「ええええええええええええええっ!」
京子「おめでとー」
104: 2012/04/06(金) 01:26:49.56 ID:eN2NMUns0
ちなつ「くぅ……あかりちゃんが羨ましすぎるぅぅううっ!」
あかり「あはは……」
京子「大丈夫、ちなつちゃんには私がついてるから!」
ちなつ「…………」
京子「やっぱりスルーですか。厳しいねぇ」
ちなつ「ま、まぁ考えておいてあげますよ」
京子「えっ! 本当? やったー!」
ちなつ「考えておくって言っただけです。そんなに嬉しそうな顔しないでください」
京子「だって嬉しいんだもーん」
ちなつ「ったく、すぐに調子に乗るんだから京子先輩は……」
あかり「あはは……」
京子「大丈夫、ちなつちゃんには私がついてるから!」
ちなつ「…………」
京子「やっぱりスルーですか。厳しいねぇ」
ちなつ「ま、まぁ考えておいてあげますよ」
京子「えっ! 本当? やったー!」
ちなつ「考えておくって言っただけです。そんなに嬉しそうな顔しないでください」
京子「だって嬉しいんだもーん」
ちなつ「ったく、すぐに調子に乗るんだから京子先輩は……」
106: 2012/04/06(金) 01:30:43.52 ID:eN2NMUns0
結衣「朝から騒がしいなぁ、京子」
あかり「京子ちゃんらしいけどね」
結衣「まぁな。それじゃ……行こう?」
あかり「うん!」
あかり(結衣ちゃんの手は、あかりよりほんの少し大きくて、とっても温かくて……大好き)
あかり「京子ちゃんらしいけどね」
結衣「まぁな。それじゃ……行こう?」
あかり「うん!」
あかり(結衣ちゃんの手は、あかりよりほんの少し大きくて、とっても温かくて……大好き)
107: 2012/04/06(金) 01:34:21.22 ID:eN2NMUns0
ちなつ「あ! あかりちゃんと結衣先輩……手つないでる!」
京子「なにー! よーし、私達も手をつなぐぞちなつちゃん!」
ちなつ「お断りします」
京子「えーっ! もう、恥ずかしがり屋だなぁちなつちゃんは」
ちなつ「別に恥ずかしいわけじゃないので」
京子「じゃあ繋ごうよ!」
結衣「おい……そろそろ置いてくぞ」
ちなつ「待ってくださいよ結衣先輩!」
京子「あぁっ! いきなり走らないでよちなつちゃんっ!」
あかり「京子ちゃんも早く早くー!」
おわり
京子「なにー! よーし、私達も手をつなぐぞちなつちゃん!」
ちなつ「お断りします」
京子「えーっ! もう、恥ずかしがり屋だなぁちなつちゃんは」
ちなつ「別に恥ずかしいわけじゃないので」
京子「じゃあ繋ごうよ!」
結衣「おい……そろそろ置いてくぞ」
ちなつ「待ってくださいよ結衣先輩!」
京子「あぁっ! いきなり走らないでよちなつちゃんっ!」
あかり「京子ちゃんも早く早くー!」
おわり
109: 2012/04/06(金) 01:35:47.07 ID:/9IhDOh8O
乙!!
111: 2012/04/06(金) 01:42:18.74 ID:eN2NMUns0
>>105
立て逃げしたら(アカン)
立て逃げしたら(アカン)
121: 2012/04/06(金) 02:24:44.53 ID:eN2NMUns0
タイムリープとは・・・たまげたなあ
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