1: 2008/04/20(日) 02:30:29.04 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「クッキー作りくらいできて当然なのにぃ」
真紅「う、うるさいわね! 意外と大変なのよ」
ローゼンメイデン 愛蔵版 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

5: 2008/04/20(日) 02:34:33.24 ID:wFEsq9iV0
真紅「そんなに威張るなら作ってみなさい!」
水銀燈「いいけどぉ、ただ作るだけじゃあつまんなぁい」
真紅「なら勝負よ。どちらがいいクッキーを作るか、アリスの名にかけて!」
水銀燈「ふん、面白いわ。判定はJUMにお願いするわぁ」
JUM「僕かよ」

7: 2008/04/20(日) 02:39:42.68 ID:wFEsq9iV0
数十分後

真紅「できたわ」
水銀燈「私もよぉ」
JUM「うーん。見た目はどっちもまずまずだな。まず真紅のを…」
真紅「ど、どうなのJUM」
JUM「うん、相変わらずまずいなあ」
真紅「下僕のくせに! 主人に気をつかいなさい!」
JUM「いてっ! 勝負っていったのはお前だろ!」

8: 2008/04/20(日) 02:45:02.24 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「真紅のはいいから私のを食べなさいよぉ」
JUM「はいはい。匂いはまあ普通か? ポリポリ」
水銀燈「どうかしらぁ?」
JUM「……」
水銀燈「JUM?」
のり「JUM君どうしたのぅ?」
真紅「早くしなさい」
のり「まさか…! こいつ…氏んでいる!」

桜田ジュン氏亡

12: 2008/04/20(日) 02:49:12.11 ID:wFEsq9iV0
真紅「これは結果を聞くまでもないのだわ」
水銀燈「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! おいしさのあまりかもしれないじゃない!」
真紅「たとえそうであったとしても氏に至る料理は既に毒ではなくて?
   おいしさの余り氏んでしまうレストランがあったとして客がくると思うの?
   そんな証明もされない美味しさのために誰がリスクを冒すの?
   私ならごめんだわ。そんな食べ物」
水銀燈「くっ…!」

15: 2008/04/20(日) 02:52:59.06 ID:wFEsq9iV0
真紅「まあ負け犬は自分が作った毒物でもありがたく食ってるのが似合ってるわ」
水銀燈「なんですって~!?」
雛苺「なにしてるの~?」
水銀燈「そうだ雛苺!」
雛苺「うぃ?」
水銀燈「私と勝負しなさぁい」
真紅「勝てそうな相手に挑むなんてあなたプライドってもんが」
水銀燈「お黙り!」

18: 2008/04/20(日) 02:56:01.62 ID:wFEsq9iV0
雛苺「しょうぶ? だったらお絵かきであそぶの!」
水銀燈「絵? アリスになるためには絵画の知識も必要ねえ。いいわ。それにしましょう」
のり「紙とクレヨンならあるわよぅ」
真紅「のり、あなたちょっと落ち着きすぎよ」

19: 2008/04/20(日) 02:58:26.85 ID:wFEsq9iV0
数分後
雛苺「できたの~」
水銀燈「私もよぉ」
のり「ヒナちゃんのは相変わらず前衛的な絵ねえ」
真紅「雛苺。これはなんなの?」
雛苺「くんくんとうにゅーと巴とJUMなの~」
真紅「まあまだ分からなくもないわ」

20: 2008/04/20(日) 03:01:25.60 ID:wFEsq9iV0
真紅「で、こっちは」
のり「ひまわりかしら~?」
水銀燈「失礼ね。お父様よ!」
パンッ
水銀燈「!?」
真紅「ふざけないでちょうだい! 黄色の塊じゃないの!」
水銀燈「それは光で…」
真紅「お父様はいつから恒星になったの!?」

21: 2008/04/20(日) 03:05:40.75 ID:wFEsq9iV0
雛苺「ひなのかち~」
水銀燈「ち、違うわ! もっと学のある人が見れば」
真紅「あなたの絵が百光年譲って抽象画だとしても一般人に理解されない名画などないのよ
   かのピカソだって本物を目の前にすればスゴ味があるわ。圧倒されような迫力が。
   あなたのはそれがない。無知な人間を説得させる力が無い限り、作者がいくら弁明しようと
   それは駄作でしかないのよ」
水銀燈「うう…」

28: 2008/04/20(日) 03:10:33.24 ID:wFEsq9iV0
翠星石「なに騒いでるですか。テレビの音が聞こえねぇですぅ」
真紅「だめよ翠星石。今来ては」
水銀燈「翠、星、石~」
翠星石「ひっ! なんですか?」
水銀燈「勝負よ! 勝負しなさい! このまま負け犬で負われないわ!」
翠星石「! なるほど、そういうことですかぁ」ニヤリ

29: 2008/04/20(日) 03:13:58.34 ID:wFEsq9iV0
翠星石「じゃあ肩書き勝負にするですぅ」
水銀燈「なぁにそれ」
翠星石「肩書きの質、量で相手を上回った方の勝ちですぅ」
水銀燈「ふふん。そんなの負けるわけないわぁ。私はローゼンメイデン第一」
翠星石「2005年度ツンデレオブザイヤー」
水銀燈「う、わ、私はローゼンメイデン最強の」
翠星石「人気投票一位」
水銀燈「うう…」
翠星石「水銀燈は二位でしたっけえ~?」

32: 2008/04/20(日) 03:18:48.76 ID:wFEsq9iV0
翠星石「敗者は勝者の靴を舐めるべきですぅ」
水銀燈「ま、負けてなんかいない!」
翠星石「じゃあ肩書き何があるんですぅ?」
水銀燈「そ、それは」
蒼星石「もうやめなよ翠星石」
翠星石「ここかr水銀燈「蒼星石! 勝負なさい!」
蒼星石「僕は勝負なんて」
水銀燈「原作でもアニメでも一番早く氏んだあなたに負けるわけないしぃ」
蒼星石 イラ

34: 2008/04/20(日) 03:23:47.38 ID:wFEsq9iV0
蒼星石「じゃあミィーディアムの合計年齢で勝負しよう」
水銀燈「いいわよぉ」
蒼星石「僕は二人のマスターで百六十を超えてるんだけど?」
水銀燈「え!? め、めぐは十代だからえーっと」
翠星石「指を使うなですぅ」
水銀燈「わ、わかってるわよ! えーっと三十ちょっとだからえーっと」
真紅「のり、冠CDや主人公のOVAがあるのに水銀燈が勝てない理由がわかる?」
のり「なんなのぅ」
真紅「バカだからよ」
雛苺「バカなのー」

36: 2008/04/20(日) 03:27:21.65 ID:wFEsq9iV0
蒼星石「僕の勝ちだね」
水銀燈「なん…ですって…?」
翠星石「さあ翠星石と蒼星石の御脚をなめやがれですぅ」
蒼星石「できるだけ卑しくお願いするよ」
水銀燈「こんなこんなことって…」
ばらしー「こんにちわ…」
水銀燈「よく来てくれたわ! 偽物!」 
ばらしー イライラ

38: 2008/04/20(日) 03:31:01.90 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「勝負しなさい」
ばらしー「アリスゲーム…?」
水銀燈「そうじゃないわぁ。もっと嗜み的なものよ」
ばらしー「それじゃあ早口言葉でしょうぶしましょう…」
水銀燈「ぷっ。あなた自分のキャラ分かっていってるのぉ?」
蒼星石「君が言えたことじゃないよ」
ばらしー「ではいきます
     シャア中佐さあ注射
     シャア中佐さあ注射
     シャア中佐さあ注射」
水銀燈「シャアチュウシャサーチューサー!」

39: 2008/04/20(日) 03:34:30.34 ID:wFEsq9iV0
真紅「あなた、饒舌だったのね」
ばらしー「台詞がすくないだけです…」
水銀燈「負けた、負けたわ悉く…」
翠星石「そんなとこでorzしてんじゃないですぅ。邪魔だから隅にでもいろですぅ」
金糸雀「遊びにきたかしらー!」
雛苺「そろそろパターンなのよ」

41: 2008/04/20(日) 03:37:05.57 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「負けた負けた負けた負けた負けた」
金糸雀「な、なにごとかしら?」
真紅「かくかくしかじかということなのだわ」
金糸雀「そんなことしてたのかしら。なら水銀燈、ヴァイオリンで勝負するかしら」
水銀燈「…ヴァイオリン?」
金糸雀「そうかしらー。カナのを貸してあげるかしら」

43: 2008/04/20(日) 03:40:28.43 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「そ、そうね。早口言葉がいえようがなんなの足しにもならないしぃ」
金糸雀「かしらー」
水銀燈「ここらで一つ、私のローゼンメイデンたる理由を見せてあげるわぁ」
翠星石「ご託はいいからさっさとやるですぅ」
蒼星石「流れ的にどうせしずかちゃん的な演奏だよ」
水銀燈「では、いくわぁ」


44: 2008/04/20(日) 03:44:38.40 ID:wFEsq9iV0
シュ スパン ピピピン
水銀燈「あ、あら?」
真紅「弦が全部…」
雛苺「切れたのー」
翠星石「どんな弾き方したらそんな風になるんですぅ…」
金糸雀「わ、私のヴァイオリン壊したかしらー!?」
水銀燈「だ、大丈夫よ! 真紅、時間を戻して」
真紅「だめよ。お父様から与えられた道具の時間を巻き戻すことはできないわ。
   それが出来たら自身の体も壊れようが治すことができてしまうもの。
   私たちはお父様がお作りになったものに干渉することができない。それがイデの意志なのだわ」
水銀燈「そ、そんな」
真紅「唯一、お父様以外で直せるJUMもあなたが頃してしまった」

49: 2008/04/20(日) 03:48:42.51 ID:wFEsq9iV0
金糸雀「ひどいかしらー! うわーん!」
翠星石「なんてやろうですぅ。他人の大事なものを壊すなんて」
真紅「私のブローチも壊したもの。それくらいやるわ」
蒼星石「信じられない。謝ってもすまされる問題じゃない」
真紅「私のブローチもね」
雛苺「水銀燈謝るの~」
真紅「そうよ私にも謝罪しなさい」
ばらしー「ジャンク…」

51: 2008/04/20(日) 03:51:45.55 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「ち、ちがう。わざとじゃないのよぉ。ただ弾こうと思ったら…」
真紅「あら、じゃあ私が偶然あなたの羽根を引っこ抜いてもかまわないのね」
水銀燈「それはちが…」
真紅「なにがちがうの?」
水銀燈「う、う、うわーん! ごめんなさぁいぃぃ!!!」

53: 2008/04/20(日) 03:55:25.91 ID:wFEsq9iV0
翠星石「あ、にげたですぅ」
蒼星石「やれやれ。真紅、君の演技力には驚いたよ」
真紅「それぐらい出来て当然だわ。私はローゼンメイデン第5ドールよ」
雛苺「うぃ?」
真紅「金糸雀、ヴァイオリンを貸しなさい。直してあげるわ」
金糸雀「な、なおせるのかしらー?」
真紅「ええ」
JUM「まったくこの性悪人形め」
真紅「あら、JUM。復活したの?」
JUM「一時的に仮氏になっただけさ。どうして水銀燈をそんなにいじめるんだ?」
真紅「だってあの子の困った顔って…」

56: 2008/04/20(日) 03:59:22.54 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「めぐー!」
めぐ「どごふぅ!!! がはあ……。ど、どうしたの水銀燈」
水銀燈「うまうままるまるでみんながいじめるのぉ」
めぐ「あらあら、可哀想に。でも水銀燈にはとっておきがあるじゃない」
水銀燈「え? なぁにぃ?」
めぐ「それは身長よ! 水銀燈は姉妹の中で一番身長が高いでしょ?」
水銀燈「そ、そうだったわ! さすがめぐ」

59: 2008/04/20(日) 04:03:37.13 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「やったー! やったやったー!」
めぐ「でも、私よりは遙かに小さいわねこのドチビ。あまり調子に乗らないほうがいいわよ」
水銀燈 ビクゥ!?
めぐ「うふふ、どうしたの水銀燈、そんなに真っ青になって?」
水銀燈「な、なんでもないわぁ。きょ、今日はもう外に出ない」
めぐ「そう」
水銀燈「か、肩でも揉むぅ? それともジュースでも買ってきましょうかぁ?」
めぐ(みんなが水銀燈をいじめるのは仕方ないことよ。だって水銀燈の困った顔は)

真紅・めぐ「とってもかわいいもの」

                          おわり

63: 2008/04/20(日) 04:06:01.70 ID:wFEsq9iV0
最後のほうで急いでしまった感がいなめない。
もう少し早くやるべきだった。つきあってくれた人とんくす






きらしー「……」

74: 2008/04/20(日) 08:54:35.96 ID:wFEsq9iV0
くんくん探偵またみてねー♪

水銀燈「はぁい♪」
真紅「ねえ水銀燈」
水銀燈「なぁにぃ?」
真紅「私のブローチ弁償しなさいよ」

75: 2008/04/20(日) 08:56:59.80 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「う…。あなたも古いこと根に持ってるわねぇ」
真紅「あなたに言われたくないわ」
水銀燈「でもぉ弁償しろったって売ってないしぃ」
真紅「オーダーメイドで作りなさい」
水銀燈「そんなお金ないわよぉ……」

76: 2008/04/20(日) 09:01:09.13 ID:wFEsq9iV0
蒼星石「いいのかい?」
水銀燈「蒼星石?」
蒼星石「当方は君を法的に訴える用意があるよ。そしたら君は投獄だ」
水銀燈「法!? た、たしかめぐが
    めぐ「いい水銀燈? 世の中には法というものがあってね、それを破ると捕まるのよ
       捕まったが最後、法を盾にいろんな要求をされてあんなことやこんなこと
       ーっ!!!」
                            といっていた…」
真紅「前科がついたドールをお父様が愛してくださるかしら」
水銀燈「ひいぃ! や、やるわ。いえ、やらせてください」

77: 2008/04/20(日) 09:05:12.25 ID:wFEsq9iV0
翠星石「会計係の翠星石ですぅ。水銀燈は今、いくらほど持ってるんですぅ?」
水銀燈「無一文よぉ……」
真紅「ミーディアムにねだりなさい。もしくは剣を売りなさい」
JUM(ほとんどヤクザだな…)
水銀燈「そ、そんなことできわけないわぁ。ただでさえめぐは治療で大変なのにぃ」
翠星石「だったら、バイトするですぅ」
水銀燈「バイトぉ?」

79: 2008/04/20(日) 09:09:50.20 ID:wFEsq9iV0
コンビニ セブン・モロボシ

JUM「なんで僕が…」
水銀燈「人形単体で雇ってくれる店なんかあるわけないじゃなぁい」
JUM「姉ちゃんに頼めばいいだろ」
真紅「のりは朝からいないのだわ」
雛苺「水銀燈ぶかぶかなのー」
水銀燈「動きづらくてしょうがないわぁ」
JUM「人形サイズの制服なんてあるわけないだろ」

81: 2008/04/20(日) 09:13:05.68 ID:wFEsq9iV0
JUM「せめてお前達は帰れよ」
蒼星石「僕たちは契約が履行されるのを見届けなければならないんだ」
JUM「小癪な…。僕は商品ならべたりしてるから水銀燈はレジを頼む」
水銀燈「おっけぇい」
JUM「それじゃあ」
水銀燈「ちょっと待って」
JUM「なんだよ」
水銀燈「レジが邪魔で前が見えないわ」

82: 2008/04/20(日) 09:15:25.12 ID:wFEsq9iV0
翠星石「ぶふぅ。水銀燈の奴チビですぅ」
真紅「だめよ翠星石。私たちの首をしめているわ」
JUM「適当にかごでも踏み台にしてればいいだろ! ほら」
水銀燈「ありがとぉ」
JUM「まったく」

ぴぽぴぽぴぽ

JUM「いらっしゃいませ」
水銀燈「いらっしゃいませぇ♪」

84: 2008/04/20(日) 09:20:27.31 ID:wFEsq9iV0
客つクリームパン 旧ポーション 新ポーション
水銀燈「はぁい。お会計うけたまわりますぅ。百五円が一点、百…ちょっとぉ」
客「な、なにか?」
水銀燈「乳酸菌とってるぅ?」
客「は?」
水銀燈「こんなに身体に悪そうなものばかりとっちゃだめじゃなぁい。飲むヨーグルトを買うべきだわぁ」
客「いや、俺客だし」
水銀燈「お客様だからこそお体に気遣ってるんじゃなぁい。ねえ、乳・酸・菌…」
客「うう…」
JUM「わー!! すいません、お客様。すぐ会計をすませます」

87: 2008/04/20(日) 09:22:43.67 ID:wFEsq9iV0
JUM「何勝手なことやってるんだ!」
水銀燈「だってぇ」
JUM「だってもくそもあるか。もう僕がレジをする。お前は商品並べてろ」
水銀燈「はぁい」
JUM「間違えたりするなよ」
水銀燈「わかってるわよぉ。うるさいわね」

90: 2008/04/20(日) 09:26:36.15 ID:wFEsq9iV0
JUM「快楽天が一点、失楽天が一点、コミックマショウ一点。合計で人としての何かです」
客「……」
JUM「ありがとうございましたー。やっと客がとぎれたか。水銀燈のとこにいってみるか」
水銀燈「うふ、うふふ。面白いわぁ」
JUM「何立ち読みしてるんだよ! それは毎週木曜日発売のヤングジャンプじゃないか!」
水銀燈「別に立ち読みくらいしたっていいじゃない。毎月1回はローゼンメイデンが乗るヤングジャンプくらい」
JUM「仕事しろー!」

92: 2008/04/20(日) 09:30:55.76 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「あ、そうそう。アイスコーナーに無かった商品があったから補給しといたわぁ」
JUM「アイスコーナーは僕も見たけど全部あったぞ」
水銀燈「肝心なものがなかったわよぉ」
JUM「肝心なものって……なんでヤクルトが入ってるんだよ! ジュースコーナーにあるだろ!」
水銀燈「だってぇ、凍ったヤクルトと普通のヤクルトは買い分けたいでしょう?」
JUM「お前のその乳酸菌製品の需要の高さはどこから来た根拠なんだよ! あーあーふたが破れちゃってる」
水銀燈「あーあー、JUMが乱暴に扱うからよぉ」
JUM「凍ったからだよ!」

93: 2008/04/20(日) 09:33:35.01 ID:wFEsq9iV0
JUM「こんなことじゃあ給料なんて夢のまた夢だぞ…」
水銀燈「あ、そうそう」
JUM「今度はなんだ?」
水銀燈「ピルクルの在庫がなくなってたあわぁ、げふー」
JUM「お前が飲んだだろうが!!!!!」

95: 2008/04/20(日) 09:37:10.04 ID:wFEsq9iV0
翠星石「そもそも水銀燈をコンビニで働かせようとするのが間違いですぅ」
JUM「連絡入れて逃げるように去ったけど大丈夫なんだろうな」
蒼星石「負債増やしてどうするんだ、水銀燈」
水銀燈「しょうがないじゃなぁい。おいしそうなんですもの」
真紅「どうするの? 一銭も貯まってないのだわ」
雛苺「巴の親戚がレストランやってるっていってのよ~」
水銀燈「次はそこね」

97: 2008/04/20(日) 09:40:59.15 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「そういうわけで働かせてほしいのぉ」
「まあ巴ちゃんの紹介なら。料理できるの?」
水銀燈「え、ええ勿論。おいしすぎて昇天するような料理よぉ」
真紅「!」
JUM「!」
「それならいいんだけど。はいこれ制服ね」
水銀燈「ちょ、ちょっとこの帽子長すぎて前が見えないわぁ」

99: 2008/04/20(日) 09:46:25.70 ID:wFEsq9iV0
のり「高そうなところねぇ」
男子「大丈夫、大丈夫、こっちにはタダ券があるんだし」
男子(幾星霜の失敗を乗り越えやっとデートにこじつけた。さあ、がんばれ俺!)
翠星石「ご注文を承りにきてやったですぅ」
のり「翠星石ちゃん!?」
翠星石「だ、だれですぅそれは? あっしはしがないウェイトレスですぅ」
のり「そうねえ。こんなところに翠星石ちゃんがいるはずないものぅ」
男子「はっはっは。桜田さんはおっちょこちょいだな! 僕はシェフの気まぐれで」
のり「じゃあ、私もそれでぇ」
翠星石「シェフ二つですねえ。命しらずですぅ」
男子「は?」
翠星石「なんでもねえですぅ」

100: 2008/04/20(日) 09:49:41.94 ID:wFEsq9iV0
数十分後

蒼星石「シェフの気まぐれ二つ、お持ちしたよ」
のり「あら? 蒼星石ちゃん?」
蒼星石「ちがうよ全然ちがうよ」
男子「また知り合いと間違えたのかい? はっはっは、パク」
のり「そうよねえ。いるはずないものねえ? うん?」
男子「……」
蒼星石「た、大変だ! 血を流して倒れているよ!」

105: 2008/04/20(日) 09:54:27.53 ID:wFEsq9iV0
男子(僕は氏ぬのか…。桜田さん、君と一緒にご飯がたべれてよかった。
   父さん、母さん、先立つ不幸をお許しください)

しかし彼が最後に考えるのは最愛ののりでも両親のことでもなかった。

男子(ご飯…? そうか、わかったぞ僕の氏因が。あの料理そんなにまずかったのか
   なんとかこれを伝えなくては。そうでなくては桜田さんが食べてしまう)

のり「ど、どうしましょう」
蒼星石「とりあえずご飯を食べて落ち着こうよ」
ドシャァ!
蒼星石「靴が飛んできて料理を破壊したあ!?」

男子(桜田さん、これが最後の…ぼくの出番です…)
名も無き男子、氏亡

106: 2008/04/20(日) 09:54:59.48 ID:wFEsq9iV0
>>103
あ、リサーチが足りてなかった

108: 2008/04/20(日) 09:59:04.50 ID:wFEsq9iV0
蒼星石「氏の間際で自己主張でもしたのか」
のり(違うわ。山本君はそんな人じゃあない。料理を破壊する…料理を止める…危険…)
のり「そうだわ!」
蒼星石「!?」
のり「帰ってお夕飯の準備しなきゃ」
蒼星石「僕も手伝うよ」

109: 2008/04/20(日) 10:01:04.59 ID:wFEsq9iV0
真紅「氏人が出たということで追い出されてしまったのだわ」
水銀燈「ふふん。まあ予測できた事態ね」
翠星石「いばることじゃねーですぅ」
JUM「あとはえんじゅ先生のとこくらいしか心当たりは」
水銀燈「それだわぁ」

110: 2008/04/20(日) 10:04:19.48 ID:wFEsq9iV0
えんじゅ「……」
水銀燈「ど、どうかしらぁ?」
えんじゅ「すごいな。上手いもんだ。これなら充分やっていける」
水銀燈「や、やったぁ」
翠星石「最初からその道のプロにあらかじめ確認してもらえばよかったんですぅ」
真紅「水銀燈に人形つくりの才があるとは驚きね。ライバル出現よJUM」
JUM「僕は服のほうだからいいんだよ!」

111: 2008/04/20(日) 10:07:17.17 ID:wFEsq9iV0
えんじゅ「それじゃあ僕はちょっと出かけてくるから。留守番頼むよ」
水銀燈「まかせてぇ」
ばらしー「いってらっしゃい」
水銀燈「さあて、私の作った人形でもかざろうかしら」
ばらしー「お父様の店で勝手なことをしてはダメです」
水銀燈「そのあなたのお父様が私の腕を認めたのよぉ」
ばらしー「……」
水銀燈「大丈夫よぉ。売る気はないからぁ」

112: 2008/04/20(日) 10:13:03.36 ID:wFEsq9iV0
数時間後
えんじゅ「さて、人形二人はお留守番してたかな」
「すいません」
えんじゅ「はい?」
「あの店はあなたの店ですか? あの人形が並んでいる」
ミッ○ーマウス くまの○ーさん き○ぃちゃん
えんじゅ「はうぅ!? さて、なんのことやら私には」
「うそをつかないでください。無断で使用しましたね。賠償金三千万円が要求されています」
えんじゅ「ちょ、ちょっと待ってくれ! あれは娘たちが勝手にやったことで」
「交渉はこちらの弁護士にお願いします」
えんじゅ「終わりだ…私は、終わりだ…」

113: 2008/04/20(日) 10:16:23.67 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「と、いうわけで逃げてきたのよぉ」
翠星石「ひでえ話ですぅ」
ばらしー「お父様…」
真紅「あんたの武勇伝はいいわ。私のブローチはどうなったの」
水銀燈「そ、それはだから諦めてもらうしか」
真紅「ふざけないでちょうだい。ブローチが弁償できないっていうなら別の方法で払ってもらうわ」
水銀燈「別の方法って?」
真紅「あなたは今日からJUMの下僕よ」

116: 2008/04/20(日) 10:20:09.54 ID:wFEsq9iV0
水銀燈「JUMの!?」
真紅「そう。あなたは下僕の下僕ということ。最下層の人間として身体で払ってもらうわ」
水銀燈「くっ。不本意だけど仕方ないわぁ…」
真紅「もちろんめぐには二度と会えないわ」
水銀燈「いやああああああああ!」
JUM「いやいや、誰が下僕だ」
水銀燈「お、お願いよ真紅! それだけは許してぇ」
真紅「貧乏で負け犬のあなたに他に手段があって?」
水銀燈「お願い。お願いよぉ…」
カラン
蒼星石「うん?」

117: 2008/04/20(日) 10:23:35.72 ID:wFEsq9iV0
真紅「それは…!」
水銀燈「お父様のブローチ!?」
カラカラカラ…ドシャアー!
JUM「うわあ! なんだあ!?」
雛苺「痛いの! 痛いのよー!!」
翠星石「ブローチで部屋が埋め尽くされていくですぅ!」
真紅「これはどういう…」
カラン…
蒼星石「やっと止まったか。お父様の仕業だろうね」
翠星石「ものすごいメッセージ性を感じるですぅ。某第5ドールに対して」

118: 2008/04/20(日) 10:26:30.81 ID:wFEsq9iV0
真紅「お、お父様が私を責めてるとでもいうの!?」
JUM「それ以外、どんな解釈があるっていうんだ」
水銀燈「お父様が…私をかばってくれた…。ああ、お父様が」
JUM「お前の負けだ」
真紅「こんなことが…」
蒼星石「こんなにいっぱいあるんだから一つもらうよ」
翠星石「ですですぅ」
雛苺「ひなもー」
水銀燈「じゃ、じゃあ私もぉ」
真紅「!」

119: 2008/04/20(日) 10:30:44.19 ID:wFEsq9iV0
真紅「だめよ! 水銀燈にはあげないわ!」
水銀燈「な、なんでぇ!?」
真紅「だめったらだめよ! これは私に送られたものだわ。勝手に取ったら泥棒よ!」
水銀燈「ひっ…。こんなにたくさんあるんだからぁ」
真紅「だめ!」
水銀燈「う、う、うわーん! おばかさぁぁぁぁん!!!」
翠星石「また泣いて逃げたですぅ」
真紅「今回は痛み分けということにしておいてあげるわ。次こそは」
           
           あなたを完全に涙目にしてあげる!

JUM「ほんと性悪人形だなぁ」
                 おわり。次はない

121: 2008/04/20(日) 10:37:40.38 ID:wFEsq9iV0
レストランあたりからgdgdになってるのは感じたが意地で終わらせた
おつきあいしてくれた方どうもありがとう

123: 2008/04/20(日) 10:45:44.04 ID:Ro/8JZLV0
最後の聖☆おにいさん的展開に吹いたw

乙!

130: 2008/04/20(日) 13:38:52.85 ID:wFEsq9iV0
正直影響された部分はある
いや大好きです

引用: 水銀燈「あぁら真紅。そんなこともできないのぉ?」