200: 2014/12/15(月) 11:05:07.18 ID:fLXdAiul0
・加賀vs元帥卯月『環境の変化』、投下します
前回はこちら
201: 2014/12/15(月) 11:05:35.69 ID:fLXdAiul0
――――演習場。
「コレはどういうことでしょうか元帥殿?」
「お前のところの艦娘数人から、うちの卯月の実力を見たいという要望があった。だから演習をする。何か問題があるのか?」
「ありません。ありませんが、卯月に演習をさせるつもりで来たならば、朧なり潮なりを連れてくれば良かったのでは?」
「本音を言え、本音を」
「うちの艦娘達が警護を嫌がって押し付け合いになって揉めたぞどうしてくれる」
「ふむ、結果がお前さん達とは面白い巡り合わせじゃのぅ」
「全く、相変わらず何を考えているか分からんな、古狸」
「武蔵、元帥に失礼ですよ?」
「構わんよ鳳翔。儂としては滅多に顔を見せん二人に会えただけで満足だ」
「避けているのだから当然だ」
「私も畑とお店がありますので……」
「さて、話はこのぐらいにして――始まるようじゃぞ?」
「コレはどういうことでしょうか元帥殿?」
「お前のところの艦娘数人から、うちの卯月の実力を見たいという要望があった。だから演習をする。何か問題があるのか?」
「ありません。ありませんが、卯月に演習をさせるつもりで来たならば、朧なり潮なりを連れてくれば良かったのでは?」
「本音を言え、本音を」
「うちの艦娘達が警護を嫌がって押し付け合いになって揉めたぞどうしてくれる」
「ふむ、結果がお前さん達とは面白い巡り合わせじゃのぅ」
「全く、相変わらず何を考えているか分からんな、古狸」
「武蔵、元帥に失礼ですよ?」
「構わんよ鳳翔。儂としては滅多に顔を見せん二人に会えただけで満足だ」
「避けているのだから当然だ」
「私も畑とお店がありますので……」
「さて、話はこのぐらいにして――始まるようじゃぞ?」
202: 2014/12/15(月) 11:06:09.03 ID:fLXdAiul0
「加賀ぴょんにボコボコにされに来たぴょん。お手柔らかにお願いするぴょん」
「あまり笑えない冗談ね」
「うーちゃんはか弱いウサちゃんでぇーっす」
「兎が猛獣とは知りませんでした」
「ちょこっとイタズラが好きなだけぴょん。だから~……楽しませてね?」
「審判は吾輩が務めるぞ。それでは加賀対卯月――始め!」
(速度は島風より劣るはず、接近される前に仕留めた方が賢明ね)
「艦載機、全機発艦」
「最初からクライマックスぴょん!?」
「手を抜ける相手ではありませんから」
「じゃあうーちゃんもー……最初から本気で行きます」
(真正面からの突撃……近付く暇など与えません)
「全航空隊、攻撃開始」
「怖いぴょん怖いぴょん、いっぱい来るぴょん」
「逃がしません」
「――怖いから、速くするぴょん」
(速度が上がった?――いえ、そんな生易しいものではないわ)
「うーちゃんフルパワー!」
「もって三十秒といったところかしらね」
「正解でぇーっす。それまでに決めるぴょん」
「決めるのはこちらです」
「それは無理~ぴょん!」
(急旋回による水飛沫で視界を封じても私には通用――っ!?)
「目が多いのも考えものね」
――首、もらいます。
「あまり笑えない冗談ね」
「うーちゃんはか弱いウサちゃんでぇーっす」
「兎が猛獣とは知りませんでした」
「ちょこっとイタズラが好きなだけぴょん。だから~……楽しませてね?」
「審判は吾輩が務めるぞ。それでは加賀対卯月――始め!」
(速度は島風より劣るはず、接近される前に仕留めた方が賢明ね)
「艦載機、全機発艦」
「最初からクライマックスぴょん!?」
「手を抜ける相手ではありませんから」
「じゃあうーちゃんもー……最初から本気で行きます」
(真正面からの突撃……近付く暇など与えません)
「全航空隊、攻撃開始」
「怖いぴょん怖いぴょん、いっぱい来るぴょん」
「逃がしません」
「――怖いから、速くするぴょん」
(速度が上がった?――いえ、そんな生易しいものではないわ)
「うーちゃんフルパワー!」
「もって三十秒といったところかしらね」
「正解でぇーっす。それまでに決めるぴょん」
「決めるのはこちらです」
「それは無理~ぴょん!」
(急旋回による水飛沫で視界を封じても私には通用――っ!?)
「目が多いのも考えものね」
――首、もらいます。
203: 2014/12/15(月) 11:06:44.25 ID:fLXdAiul0
――――居酒屋鳳翔。
「……次は負けません」
「むさぴょん、アレ教えてあげてなかったの?」
「それでは面白くないだろう? 後、むさぴょんは背中が痒くなるから禁止と言ったはずだ」
「むさぴょん、酒を注いでくれんか?」
「手酌で勝手に飲め」
「そう固いこと言ってやるなよむさぴょん」
「……提督よ、今度の秘書艦日を楽しみにしていろ」
「あらあら、何だかとっても楽しそうですね」
「私は楽しくありません」
「加賀が拗ねてるってのは珍しいな」
「拗ねてなどいません。あのような形で負けた自分が情けないだけです」
「まぁそう悲観するな」
「そうだぴょん。アレは演習だと一回こっきりの手品みたいなものだぴょん。だから全然悔しがらなくてもモーマンタイー」
「いえ、最近気が緩んでいたのは事実です。今回のこの一件を機に、気を引き締め直します」
「ほぅ……ならば久しぶりに私とも一戦どうだ?」
「ふふ、久しぶりに私も混ぜてもらおうかしら」
「では、明日は武蔵と鳳翔さんにお願いします」
「やるのは構わんが、くれぐれも鎮守府は壊してくれるなよ?」
「じゃあそろそろうーちゃん達は帰るぴょん」
「何だ、もう少しいいじゃないか卯月」
「明日は早朝からみっちりと仕事が詰まっています。今日息抜きした分は、しっかり働いて頂きますよ?」
「仕方無いのぅ……ではまた来るぞ、武蔵、鳳翔」
「二度と来なくて結構だ」
「お待ちしておりますね」
「次は負けません」
「うーちゃんリベンジマッチは受け付けてないぴょん」
「……“大切でなければ命懸けで守っ――」
「やっぱりいつでもどこでもウェルカムぴょんだからそこのボケ老人にニヤニヤする餌を与えないで下さい」
「では、再戦を楽しみにしているわ」
(バラした子は後でお仕置き決定ぴょん)
――――旗艦頃しの一撃は健在のようじゃな。
――――久しぶりにやったから身体痛いぴょん……。
――――艦娘でなければ主機が壊れて航行不能になるような負担かけとるわけじゃからのぅ。どれ、帰ったら儂がマッサージでも。
――――温泉に行くので三十万程下さい。
――――秘書艦娘が儂を置いていこうとするな。
――――はぁ……またスケジュール調整しないと……。
「……次は負けません」
「むさぴょん、アレ教えてあげてなかったの?」
「それでは面白くないだろう? 後、むさぴょんは背中が痒くなるから禁止と言ったはずだ」
「むさぴょん、酒を注いでくれんか?」
「手酌で勝手に飲め」
「そう固いこと言ってやるなよむさぴょん」
「……提督よ、今度の秘書艦日を楽しみにしていろ」
「あらあら、何だかとっても楽しそうですね」
「私は楽しくありません」
「加賀が拗ねてるってのは珍しいな」
「拗ねてなどいません。あのような形で負けた自分が情けないだけです」
「まぁそう悲観するな」
「そうだぴょん。アレは演習だと一回こっきりの手品みたいなものだぴょん。だから全然悔しがらなくてもモーマンタイー」
「いえ、最近気が緩んでいたのは事実です。今回のこの一件を機に、気を引き締め直します」
「ほぅ……ならば久しぶりに私とも一戦どうだ?」
「ふふ、久しぶりに私も混ぜてもらおうかしら」
「では、明日は武蔵と鳳翔さんにお願いします」
「やるのは構わんが、くれぐれも鎮守府は壊してくれるなよ?」
「じゃあそろそろうーちゃん達は帰るぴょん」
「何だ、もう少しいいじゃないか卯月」
「明日は早朝からみっちりと仕事が詰まっています。今日息抜きした分は、しっかり働いて頂きますよ?」
「仕方無いのぅ……ではまた来るぞ、武蔵、鳳翔」
「二度と来なくて結構だ」
「お待ちしておりますね」
「次は負けません」
「うーちゃんリベンジマッチは受け付けてないぴょん」
「……“大切でなければ命懸けで守っ――」
「やっぱりいつでもどこでもウェルカムぴょんだからそこのボケ老人にニヤニヤする餌を与えないで下さい」
「では、再戦を楽しみにしているわ」
(バラした子は後でお仕置き決定ぴょん)
――――旗艦頃しの一撃は健在のようじゃな。
――――久しぶりにやったから身体痛いぴょん……。
――――艦娘でなければ主機が壊れて航行不能になるような負担かけとるわけじゃからのぅ。どれ、帰ったら儂がマッサージでも。
――――温泉に行くので三十万程下さい。
――――秘書艦娘が儂を置いていこうとするな。
――――はぁ……またスケジュール調整しないと……。
209: 2014/12/16(火) 22:46:36.17 ID:zRc/XugV0
タイトル変更
・特Ⅰ型『きっとそうだから』、投下します
まだ情報出てなかったので…
・特Ⅰ型『きっとそうだから』、投下します
まだ情報出てなかったので…
210: 2014/12/16(火) 22:47:49.07 ID:zRc/XugV0
――――吹雪型私室。
「ねぇ皆、改二になるの誰だと思う?」
「(皆さん、分かってますね?)」
「(大丈夫大丈夫、分かってるって)」
「(把握)」
「(はい、大丈夫です)」
「(全く、手間のかかる一番艦ね)」
「吹雪だと私は思います」
「アタシも吹雪だと思うぜ」
「吹雪、一択」
「私も、そう思います」
「この中ならアンタなんじゃないの?」
「やっぱり? そうだよね? 私だよね?」
「何と言ってもネームシップですから」
「うん、そうだよね!」
「めんどくさい、なれても、パス」
「そこはなってくれないと困るよ!?」
「わ、私ももしそうなった時はパスした方がいいんでしょうか……?」
「大丈夫、その時はちゃんと祝福するよ、磯波」
「吹雪じゃなかったら大本営に行って改二艦を発表してる奴を締め上げればいい話よ」
「き、気持ちだけ有り難く受け取っとくね? ダメだよ、襲撃は」
「しっかり過去にも活躍してるしな、アタシと違って」
「ごめん深雪反応に困る」
「そういえば、何故毎回情報が小出しなんでしょうか」
「私も気になって司令官に聞いてみたことがあるんだけど、知らせてくるのが凄い気紛れな奴だからってことしか、元帥も教えてくれないんだって」
「めんどくさがり、なのかも」
「それは初雪だろ?」
「深雪は、大雑把」
「大雑把じゃなくてそこは豪快って言ってくれよな」
「今、ハーブティー淹れますね」
「ローズヒップがあればお願い」
「叢雲は改二になったら魅力が増すのかな」
「別にこれ以上は望んでないわ」
「ローズヒップ、美容効果、あり」
「増す気満々だな」
「うっさいわね! 私が何を飲もうと勝手でしょ!」
(カモミールの方がいいかな……)
「ねぇ皆、改二になるの誰だと思う?」
「(皆さん、分かってますね?)」
「(大丈夫大丈夫、分かってるって)」
「(把握)」
「(はい、大丈夫です)」
「(全く、手間のかかる一番艦ね)」
「吹雪だと私は思います」
「アタシも吹雪だと思うぜ」
「吹雪、一択」
「私も、そう思います」
「この中ならアンタなんじゃないの?」
「やっぱり? そうだよね? 私だよね?」
「何と言ってもネームシップですから」
「うん、そうだよね!」
「めんどくさい、なれても、パス」
「そこはなってくれないと困るよ!?」
「わ、私ももしそうなった時はパスした方がいいんでしょうか……?」
「大丈夫、その時はちゃんと祝福するよ、磯波」
「吹雪じゃなかったら大本営に行って改二艦を発表してる奴を締め上げればいい話よ」
「き、気持ちだけ有り難く受け取っとくね? ダメだよ、襲撃は」
「しっかり過去にも活躍してるしな、アタシと違って」
「ごめん深雪反応に困る」
「そういえば、何故毎回情報が小出しなんでしょうか」
「私も気になって司令官に聞いてみたことがあるんだけど、知らせてくるのが凄い気紛れな奴だからってことしか、元帥も教えてくれないんだって」
「めんどくさがり、なのかも」
「それは初雪だろ?」
「深雪は、大雑把」
「大雑把じゃなくてそこは豪快って言ってくれよな」
「今、ハーブティー淹れますね」
「ローズヒップがあればお願い」
「叢雲は改二になったら魅力が増すのかな」
「別にこれ以上は望んでないわ」
「ローズヒップ、美容効果、あり」
「増す気満々だな」
「うっさいわね! 私が何を飲もうと勝手でしょ!」
(カモミールの方がいいかな……)
211: 2014/12/16(火) 22:49:31.23 ID:zRc/XugV0
――――司令官、何か新しい情報は入りましたか?
――――まだだ。
――――そうですか……分かったら、すぐに教えてくださいね。
――――(最近毎日聞きに来るな、アイツ……)
――――まだだ。
――――そうですか……分かったら、すぐに教えてくださいね。
――――(最近毎日聞きに来るな、アイツ……)
216: 2014/12/18(木) 03:05:08.07 ID:RnGYKHNN0
・第六駆逐隊『練習』、投下します
スポンジケーキは作ったことが無い
スポンジケーキは作ったことが無い
217: 2014/12/18(木) 03:05:40.13 ID:RnGYKHNN0
――――駆逐艦寮キッチン。
「作るならぶしゅっとノベルがいいんじゃない?」
「果汁が飛び出す本か、新しいがやめておいた方がいい」
「簡単なのならショートケーキね」
「チョコケーキも作ってみたいのです」
「簡単なのならバウンドケーキが作りやすいって間宮さんに聞いたわ」
「弾むケーキか、斬新だな」
「パウンドケーキかぁ……スポンジケーキを作るよりも簡単だし、分量を量って作る練習にもなるかもしれないわ」
「電もパウンドケーキなら間宮さんと作ったことがあるのです」
「一通り聞いて回って来たけど、パウンドケーキを作ると言っていた艦娘は居なかったはずだよ」
「じゃあバウンドケーキに決定ね!」
「暁、どうしてもケーキを弾ませたいのかい?」
「作るならぶしゅっとノベルがいいんじゃない?」
「果汁が飛び出す本か、新しいがやめておいた方がいい」
「簡単なのならショートケーキね」
「チョコケーキも作ってみたいのです」
「簡単なのならバウンドケーキが作りやすいって間宮さんに聞いたわ」
「弾むケーキか、斬新だな」
「パウンドケーキかぁ……スポンジケーキを作るよりも簡単だし、分量を量って作る練習にもなるかもしれないわ」
「電もパウンドケーキなら間宮さんと作ったことがあるのです」
「一通り聞いて回って来たけど、パウンドケーキを作ると言っていた艦娘は居なかったはずだよ」
「じゃあバウンドケーキに決定ね!」
「暁、どうしてもケーキを弾ませたいのかい?」
218: 2014/12/18(木) 03:06:26.01 ID:RnGYKHNN0
「バターを出して」
「はい」
「……暁、今回はコレで問題は無いが、マーガリンはバターじゃないよ」
「そ、そのぐらい知ってるし!」
(ちゃんとメモを取っているようだし、次からは大丈夫と信じよう)
「目盛りをゼロに合わせて、と……いいわよ電」
「はいなのです」
「そういえば、何個分作るの?」
「とりあえず、六個分ぐらい――」
「暁、殻は食べられないよ」
「ちょ、ちょっと手が滑っただけだし!」
「……三個分ぐらいでいいんじゃない?」
「そうですね……」
「はい」
「……暁、今回はコレで問題は無いが、マーガリンはバターじゃないよ」
「そ、そのぐらい知ってるし!」
(ちゃんとメモを取っているようだし、次からは大丈夫と信じよう)
「目盛りをゼロに合わせて、と……いいわよ電」
「はいなのです」
「そういえば、何個分作るの?」
「とりあえず、六個分ぐらい――」
「暁、殻は食べられないよ」
「ちょ、ちょっと手が滑っただけだし!」
「……三個分ぐらいでいいんじゃない?」
「そうですね……」
219: 2014/12/18(木) 03:07:01.88 ID:RnGYKHNN0
「よし、タネは出来た」
「タネ? 埋めるの?」
「焼く前の材料を混ぜ合わせた状態をタネっていうのよ」
「ハンバーグなんかも焼く前のをタネっていうのです」
「し、知っててとぼけてみただけなんだから!」
「あぁ、そうだね。じゃあタネを型に流し込もうか」
「焼き上がりにムラが出来ないように注意してね」
「前に作った時は一つムラが酷いのが出来ちゃったのです……」
「暁に任せて」
「(微調整、お願いするのです)」
「(了解)」
――四十分後。
「ほら、見て見て、ちゃんと膨らんだわ!」
「ハラショー、コイツは美味しそうだ」
「細かく切り分ければ、司令官も執務の合間に手軽に食べれるわ」
「じゃあ四人で持っていくのです!」
――――パウンドケーキ? 有り難くもらうが、何かのお祝いか?
――――あっ……えーっと、その、そう! 作りたくなったの!
――――(当初の目的を忘れるとは、少し浮かれ過ぎていたみたいだ……)
――――(クリスマスにはやっぱりショートケーキを作ろうかしら)
――――(なのとてーとく用のも焼きたいのです)
「タネ? 埋めるの?」
「焼く前の材料を混ぜ合わせた状態をタネっていうのよ」
「ハンバーグなんかも焼く前のをタネっていうのです」
「し、知っててとぼけてみただけなんだから!」
「あぁ、そうだね。じゃあタネを型に流し込もうか」
「焼き上がりにムラが出来ないように注意してね」
「前に作った時は一つムラが酷いのが出来ちゃったのです……」
「暁に任せて」
「(微調整、お願いするのです)」
「(了解)」
――四十分後。
「ほら、見て見て、ちゃんと膨らんだわ!」
「ハラショー、コイツは美味しそうだ」
「細かく切り分ければ、司令官も執務の合間に手軽に食べれるわ」
「じゃあ四人で持っていくのです!」
――――パウンドケーキ? 有り難くもらうが、何かのお祝いか?
――――あっ……えーっと、その、そう! 作りたくなったの!
――――(当初の目的を忘れるとは、少し浮かれ過ぎていたみたいだ……)
――――(クリスマスにはやっぱりショートケーキを作ろうかしら)
――――(なのとてーとく用のも焼きたいのです)
225: 2014/12/19(金) 18:13:52.26 ID:3NRN3EFc0
・ながもん『陽炎と出掛ける』、投下します
226: 2014/12/19(金) 18:14:22.66 ID:3NRN3EFc0
――――街。
「ちょっと、待ちなさいってば!」
「何だ?」
「何で私肩車されてんのっ!?」
「不満か? 文月は喜んでくれたのだが……」
「周囲の視線が痛くて顔から火が出そうよっ!」
「何だ、そんなことか。このビッグセブン長門の肩車だ、気にしなければいい」
「気にするに決まってんでしょ! は・や・く・お・ろ・せ!」
「リズミカルなパンチだな」
(ダメだ……全然効いてない……)
「陽炎、どこか行きたいところがあれば遠慮なく言っていいぞ」
「……服、見たい」
「了解だ。陸奥がよく利用している店に案内しよう」
「ちょっと、待ちなさいってば!」
「何だ?」
「何で私肩車されてんのっ!?」
「不満か? 文月は喜んでくれたのだが……」
「周囲の視線が痛くて顔から火が出そうよっ!」
「何だ、そんなことか。このビッグセブン長門の肩車だ、気にしなければいい」
「気にするに決まってんでしょ! は・や・く・お・ろ・せ!」
「リズミカルなパンチだな」
(ダメだ……全然効いてない……)
「陽炎、どこか行きたいところがあれば遠慮なく言っていいぞ」
「……服、見たい」
「了解だ。陸奥がよく利用している店に案内しよう」
227: 2014/12/19(金) 18:14:50.67 ID:3NRN3EFc0
「確かにセンス良いわね」
「どれでも好きに試着するといい。気に入ったのがあれば私が預かろう」
「長門も見て回ったら?」
「私は大丈夫だ、いつも陸奥が私の服もまとめて買ってくるお陰で、箪笥に着ていない服が大量に眠っている」
(その割には数パターンしか長門の私服って見たこと無い気が……)
「陽炎、選ばなくていいのか?」
「言われなくても選ぶわよ」
――少女試着タイム。
「コレなんてどう?」
「良いな」
「――こっちは?」
「良いな」
「――コレは?」
「良いな」
「――コレ」
「良いな」
「長門に聞いた私がバカだった……」
「私は率直な意見を言っただけだ」
「次、長門も試着、服は私が選ぶから」
「いや、だから私は――」
「つべこべ言わずに着なさい」
高身長、引き締まった体型、整った顔立ち。
導き出される結論は、良いものが見れて満足げな陽炎と服を選んでもらって満足げな長門を見て仲の良い姉妹だなと微笑む店員のほんわか空間の完成。
「どれでも好きに試着するといい。気に入ったのがあれば私が預かろう」
「長門も見て回ったら?」
「私は大丈夫だ、いつも陸奥が私の服もまとめて買ってくるお陰で、箪笥に着ていない服が大量に眠っている」
(その割には数パターンしか長門の私服って見たこと無い気が……)
「陽炎、選ばなくていいのか?」
「言われなくても選ぶわよ」
――少女試着タイム。
「コレなんてどう?」
「良いな」
「――こっちは?」
「良いな」
「――コレは?」
「良いな」
「――コレ」
「良いな」
「長門に聞いた私がバカだった……」
「私は率直な意見を言っただけだ」
「次、長門も試着、服は私が選ぶから」
「いや、だから私は――」
「つべこべ言わずに着なさい」
高身長、引き締まった体型、整った顔立ち。
導き出される結論は、良いものが見れて満足げな陽炎と服を選んでもらって満足げな長門を見て仲の良い姉妹だなと微笑む店員のほんわか空間の完成。
228: 2014/12/19(金) 18:15:20.17 ID:3NRN3EFc0
「まさか全部買うとはね……」
「コレぐらいしか私には金の使い途が無い。お前達の笑顔が見られるなら、安いものさ」
「ふーん……ありがと」
「陽炎、今のをもう一度言ってくれ。携帯のボイスレコーダーに録音する」
「バカじゃないの?」
「これが世に言う“ツンデレ”というものなのか?」
「違うに決まってんでしょ!」
「そうか、ならばそういうことにしておこう」
「だ・か・ら・ち・が・う!」
「やはり良いリズムだな」
「あぁもうっ! このバカ長門ー!」
――――あら? 長門、その服どうしたの?
――――陽炎に選んでもらったんだ。
――――ふーん……私の選んであげた服は着ないクセに。
――――何か言ったか?
――――別に、何も言ってないわよ。
「コレぐらいしか私には金の使い途が無い。お前達の笑顔が見られるなら、安いものさ」
「ふーん……ありがと」
「陽炎、今のをもう一度言ってくれ。携帯のボイスレコーダーに録音する」
「バカじゃないの?」
「これが世に言う“ツンデレ”というものなのか?」
「違うに決まってんでしょ!」
「そうか、ならばそういうことにしておこう」
「だ・か・ら・ち・が・う!」
「やはり良いリズムだな」
「あぁもうっ! このバカ長門ー!」
――――あら? 長門、その服どうしたの?
――――陽炎に選んでもらったんだ。
――――ふーん……私の選んであげた服は着ないクセに。
――――何か言ったか?
――――別に、何も言ってないわよ。
236: 2014/12/19(金) 18:47:48.32 ID:3NRN3EFc0
・『庭を駆け回ったり炬燵で丸くなったり』
・ヲーちゃん『爆撃』
・『こたつむり』
・赤城『食事よりも大切なもの』
・木曾『頼まれた』
以上五本でお送りします
・ヲーちゃん『爆撃』
・『こたつむり』
・赤城『食事よりも大切なもの』
・木曾『頼まれた』
以上五本でお送りします
240: 2014/12/20(土) 20:53:29.08 ID:ffbPa0CC0
・『庭を駆け回ったり炬燵で丸くなったり』、投下します
広いと大変
広いと大変
241: 2014/12/20(土) 20:54:00.20 ID:ffbPa0CC0
――――鎮守府中庭。
「雪合戦したいっぽいー!」
「良いね、やろうか」
「当然アタシもやるよー!」
「はいはーい、私も参加ね」
「涼風と春雨はどうするの?」
「パス、熱い風呂は好きだけど、寒いの苦手……」
「麻婆春雨食べてきます……」
「じゃあ私は参加してくるから、また後でね」
「あいよー」
――深雪さまも混ぜろよな!
――うーちゃん、雪原に出撃しまぁーっす、ビシッ!
――ふわぁ~雪がいっぱいだ~。
――おぅ! 谷風さんも混ぜてもらうよっ!
「……続々と出てくるね」
「皆さん、元気です」
駆逐艦元気組は外で遊び、他は中で暖を取るようです。
「雪合戦したいっぽいー!」
「良いね、やろうか」
「当然アタシもやるよー!」
「はいはーい、私も参加ね」
「涼風と春雨はどうするの?」
「パス、熱い風呂は好きだけど、寒いの苦手……」
「麻婆春雨食べてきます……」
「じゃあ私は参加してくるから、また後でね」
「あいよー」
――深雪さまも混ぜろよな!
――うーちゃん、雪原に出撃しまぁーっす、ビシッ!
――ふわぁ~雪がいっぱいだ~。
――おぅ! 谷風さんも混ぜてもらうよっ!
「……続々と出てくるね」
「皆さん、元気です」
駆逐艦元気組は外で遊び、他は中で暖を取るようです。
242: 2014/12/20(土) 20:55:19.29 ID:ffbPa0CC0
――――鎮守府各施設間通路。
「那珂ちゃんはーアイドルだからー手が霜焼けになるのは――」
「那珂、やりますよね?」
「ハイ、ジンツウオネエサマ」
「姉さん、そっちはどうですか?」
「道を確保するので手一杯かも、長良達は由良の単装砲で吹き飛ばしたりしてるみたいだよ」
「度々聞こえる砲撃音はそれだったんですね……でも、五十鈴さんが居ますから危険は無いはずです」
「天龍ちゃんと龍田ちゃんは駆逐艦寮の周りを中心にやってるし、阿賀野ちゃん達は軽巡寮を中心にやってるみたいだよ」
「大淀さんは加賀さん達と全体指揮してるし、球磨達は各寮の防寒対策頑張ってるし、重巡以上は全員各施設の点検やったりしてるって、私も雪合戦やりたいなぁ……」
「ある程度目処が着いたら、軽巡の皆でやりましょうか」
「おーそれ聞いたらやる気が出てきた。那珂、ペース上げるよ!」
「しょうがないなぁ……」
(やる前に疲れ……姉さんなら大丈夫ですね)
「誰か工廠も手伝ってよー!」
「マスター、口ではなく手を動かして下さい」
軽巡は通路の確保に大忙しです。
「那珂ちゃんはーアイドルだからー手が霜焼けになるのは――」
「那珂、やりますよね?」
「ハイ、ジンツウオネエサマ」
「姉さん、そっちはどうですか?」
「道を確保するので手一杯かも、長良達は由良の単装砲で吹き飛ばしたりしてるみたいだよ」
「度々聞こえる砲撃音はそれだったんですね……でも、五十鈴さんが居ますから危険は無いはずです」
「天龍ちゃんと龍田ちゃんは駆逐艦寮の周りを中心にやってるし、阿賀野ちゃん達は軽巡寮を中心にやってるみたいだよ」
「大淀さんは加賀さん達と全体指揮してるし、球磨達は各寮の防寒対策頑張ってるし、重巡以上は全員各施設の点検やったりしてるって、私も雪合戦やりたいなぁ……」
「ある程度目処が着いたら、軽巡の皆でやりましょうか」
「おーそれ聞いたらやる気が出てきた。那珂、ペース上げるよ!」
「しょうがないなぁ……」
(やる前に疲れ……姉さんなら大丈夫ですね)
「誰か工廠も手伝ってよー!」
「マスター、口ではなく手を動かして下さい」
軽巡は通路の確保に大忙しです。
243: 2014/12/20(土) 20:56:03.79 ID:ffbPa0CC0
――――鎮守府各所。
「プリンツ、手が止まってるわよ」
「ビスマルク姉さま、スコップ似合わない」
「そう? でも、確かに麺棒以外を持つと最近しっくり来ないわね」
(前はあんなに凛々しかったのに、今はすっかりパン屋の店主が板についちゃってる……)
「ほら、また手が止まってるわ」
「主砲で吹き飛ばしちゃダメ?」
「店ごと吹き飛ぶからダメよ」
「鳳翔ー熱燗ー」
「全部終わったら飲ませてあげます」
「全部終わったらって、いつ終わんねんなコレ」
「後もう少しですよ」
「それ、一時間前ぐらいにも聞いたんやけど」
「これぐらいで音を上げるんですか?」
「アホなことぬかすなや。こんなんで音を上げる程、柔な鍛え方してへんわ」
「ふふっ、頼りにしてるわよ、龍驤」
「お汁粉百五十人分……圧巻です」
「正確にはお代わりなんかも考慮に入れてますし、三百人分ぐらいでしょうか」
「大鯨ちゃん、伊良湖、次はお餅の準備始めますよ」
「「はいっ!」」
「雪」
「冷タイラシイワ」
「春雨、マダカナ」
「一緒ニ行ケバ良カッタジャナイ」
「風デ飛バサレル」
「雪ノ宿、食ベル?」
「甘サトショッパサノハーモニーネ」
「一枚チョウダイ」
皆(?)、頑張ってました。
「プリンツ、手が止まってるわよ」
「ビスマルク姉さま、スコップ似合わない」
「そう? でも、確かに麺棒以外を持つと最近しっくり来ないわね」
(前はあんなに凛々しかったのに、今はすっかりパン屋の店主が板についちゃってる……)
「ほら、また手が止まってるわ」
「主砲で吹き飛ばしちゃダメ?」
「店ごと吹き飛ぶからダメよ」
「鳳翔ー熱燗ー」
「全部終わったら飲ませてあげます」
「全部終わったらって、いつ終わんねんなコレ」
「後もう少しですよ」
「それ、一時間前ぐらいにも聞いたんやけど」
「これぐらいで音を上げるんですか?」
「アホなことぬかすなや。こんなんで音を上げる程、柔な鍛え方してへんわ」
「ふふっ、頼りにしてるわよ、龍驤」
「お汁粉百五十人分……圧巻です」
「正確にはお代わりなんかも考慮に入れてますし、三百人分ぐらいでしょうか」
「大鯨ちゃん、伊良湖、次はお餅の準備始めますよ」
「「はいっ!」」
「雪」
「冷タイラシイワ」
「春雨、マダカナ」
「一緒ニ行ケバ良カッタジャナイ」
「風デ飛バサレル」
「雪ノ宿、食ベル?」
「甘サトショッパサノハーモニーネ」
「一枚チョウダイ」
皆(?)、頑張ってました。
255: 2014/12/21(日) 18:06:55.83 ID:JQpC0um/0
・ヲーちゃん『爆撃』、投下します
次のお手本は三隈
次のお手本は三隈
256: 2014/12/21(日) 18:07:25.61 ID:JQpC0um/0
――――朧以下四名私室。
「潮、その額は?」
「急にヲーちゃんが艦載機ぶつけてきたの……何か気に障ることしちゃったのかなぁ……」
「心当たりは?」
「ううん、何にも」
「分かった、アタシが話聞いてくる」
「えっ、でも……」
「ヲーちゃんも、顔合わせづらいかもしれないから」
「……うん、ありがとう、朧ちゃん」
「何処に居るか、分かる?」
「逃げるように空母寮の方へ行っちゃったから、多分その近辺に居ると思う」
「了解、行ってくる」
「潮、その額は?」
「急にヲーちゃんが艦載機ぶつけてきたの……何か気に障ることしちゃったのかなぁ……」
「心当たりは?」
「ううん、何にも」
「分かった、アタシが話聞いてくる」
「えっ、でも……」
「ヲーちゃんも、顔合わせづらいかもしれないから」
「……うん、ありがとう、朧ちゃん」
「何処に居るか、分かる?」
「逃げるように空母寮の方へ行っちゃったから、多分その近辺に居ると思う」
「了解、行ってくる」
257: 2014/12/21(日) 18:07:54.29 ID:JQpC0um/0
――――空母寮前。
(ヲーちゃん……ヲーちゃん……いた。一緒に居るのは、瑞鶴さん?)
「――そりゃ普通は急に爆撃されたら嫌がられるんじゃない?」
「デモ、瑞鶴ハ加賀ニ爆撃シテル。ソレガ仲良シノ証ダッテ、潮ガ」
「アレはお互い合意の上でやってるもの。それに、本当に邪魔になりそうなタイミングは外してるし、爆撃してるから仲良しって訳じゃないわよ?」
「潮、爆撃シタラ悲シソウナ顔シタ……私、ドウシタライイ?」
「理由をちゃんと話せば、潮なら分かってくれるわ」
「ヲ、分カッタ」
「じゃあさっさと行きなさい、“仲良し”なんでしょ?」
「ヲッ! 潮、一番ノ友達!」
(……部屋、戻ろ)
――――潮、ゴメン。痛カッタ……?
――――あはは、ちょっとね。
――――ヲ……本当ニゴメン。
――――これからは爆撃しちゃダメだよ?
――――分カッタ、次ハ卯月ヲ真似テミル。
――――ひゃあぁぁぁぁぁっ!?
――――(真似する相手が悪い、絶対)
(ヲーちゃん……ヲーちゃん……いた。一緒に居るのは、瑞鶴さん?)
「――そりゃ普通は急に爆撃されたら嫌がられるんじゃない?」
「デモ、瑞鶴ハ加賀ニ爆撃シテル。ソレガ仲良シノ証ダッテ、潮ガ」
「アレはお互い合意の上でやってるもの。それに、本当に邪魔になりそうなタイミングは外してるし、爆撃してるから仲良しって訳じゃないわよ?」
「潮、爆撃シタラ悲シソウナ顔シタ……私、ドウシタライイ?」
「理由をちゃんと話せば、潮なら分かってくれるわ」
「ヲ、分カッタ」
「じゃあさっさと行きなさい、“仲良し”なんでしょ?」
「ヲッ! 潮、一番ノ友達!」
(……部屋、戻ろ)
――――潮、ゴメン。痛カッタ……?
――――あはは、ちょっとね。
――――ヲ……本当ニゴメン。
――――これからは爆撃しちゃダメだよ?
――――分カッタ、次ハ卯月ヲ真似テミル。
――――ひゃあぁぁぁぁぁっ!?
――――(真似する相手が悪い、絶対)
258: 2014/12/21(日) 18:38:50.00 ID:JQpC0um/0
――――提督執務室。
「吹雪、この前のやつ届いてるぞ」
「き、緊張します……」
「青葉経由で依頼が来た時は驚いたが、艦娘をより深く知ってもらうには良い機会だったからな」
「機密情報だらけで、私達の日常の話しか出来なかったですけどね……」
「表向きはそうだが、既に一般人にも艦娘とはどういう存在なのか、かなり広く浸透してる。逆に普通の人間と変わらない部分を強調した方が、全員にとってプラスに働くだろ」
「――し、司令官」
「ん? どうした?」
「発売中止にして下さい! 今すぐ!」
「何か書かれたらまずい内容が載ってるのか? チェックした時には全く問題は無かったはずなんだが……とにかく見せてみろ」
「見せられません!」
「見ないと分からないだろ。ほら、どこだ」
「司令官のエOチ!」
「……は?」
「と、とにかく抗議してきます!」
「あ、あぁ……一体何がまずかったんだ?」
時既に遅し、吹雪は暫く鎮守府に籠りました。
「吹雪、この前のやつ届いてるぞ」
「き、緊張します……」
「青葉経由で依頼が来た時は驚いたが、艦娘をより深く知ってもらうには良い機会だったからな」
「機密情報だらけで、私達の日常の話しか出来なかったですけどね……」
「表向きはそうだが、既に一般人にも艦娘とはどういう存在なのか、かなり広く浸透してる。逆に普通の人間と変わらない部分を強調した方が、全員にとってプラスに働くだろ」
「――し、司令官」
「ん? どうした?」
「発売中止にして下さい! 今すぐ!」
「何か書かれたらまずい内容が載ってるのか? チェックした時には全く問題は無かったはずなんだが……とにかく見せてみろ」
「見せられません!」
「見ないと分からないだろ。ほら、どこだ」
「司令官のエOチ!」
「……は?」
「と、とにかく抗議してきます!」
「あ、あぁ……一体何がまずかったんだ?」
時既に遅し、吹雪は暫く鎮守府に籠りました。
265: 2014/12/22(月) 01:47:28.84 ID:jjhUjDTp0
・『こたつむり』、投下します
気が抜けてたっていいじゃない、戦い終わってるんだもの、はつはる
気が抜けてたっていいじゃない、戦い終わってるんだもの、はつはる
266: 2014/12/22(月) 01:48:05.38 ID:jjhUjDTp0
「やっぱ炬燵にはみかんじゃねーの?」
「みかんも、あり。でも、アイスこそ、至高」
「分かっておらぬのぅ。番茶に煎餅、これ以外にあるまい」
「番茶に煎餅は流石に年寄り臭くない?」
「妾を年寄り扱いするのか?」
「炬燵で抹茶アイス、食べてるの、見た」
「アレは子日が妾に買ってきたのを食しただけじゃ」
「へー、てっきり和ばっか食べてんのかと思ってたけど、違うんだ」
「別に妾が何を口にしようと良かろう?」
「その前は、抹茶バウム――」
「コホン、話を戻すぞ。炬燵に番茶と煎餅という組み合わせは――」
「抹茶バウム美味いよな」
「和と洋の、コラボ。グッジョブ」
「其方等少しは人の話を聞かぬか!」
「いや、正直どーでもいいし、人それぞれの好みでいいんじゃねーの?」
「ふむ、確かに一理ある。では他にどういったものが似つかわしいと思うておるのじゃ?」
「食べ物じゃないけど、ゲーム、とか」
「充電器が届く位置に陣取らないと、動くハメになるんだろ」
「うん、常に位置は固定、譲らない」
「そういう意味であれば、トランプなどもよいな」
「ウノでも、いい」
「めんどいからなるべく手を動かさないで済むやつ」
「……のぅ、茶が欲しくならぬか?」
「言い出しっぺ、ゴー」
「異議無し」
「待たぬか! ここは正々堂々勝負で決めるのが良いぞ」
「ペットボトル、ある」
「あたしも水筒あるから」
「……妾も次からそうするかのぅ」
「ところで、お前等いつ自分の部屋に戻るんだ?」
――――ここに、住む。
――――却下。
――――部屋まで運んでくんない?
――――自分の足で帰れ。
――――よもや秘書艦まで追い出したりはせぬよな?
――――まずは炬燵から出ろ、話はそれからだ。
「みかんも、あり。でも、アイスこそ、至高」
「分かっておらぬのぅ。番茶に煎餅、これ以外にあるまい」
「番茶に煎餅は流石に年寄り臭くない?」
「妾を年寄り扱いするのか?」
「炬燵で抹茶アイス、食べてるの、見た」
「アレは子日が妾に買ってきたのを食しただけじゃ」
「へー、てっきり和ばっか食べてんのかと思ってたけど、違うんだ」
「別に妾が何を口にしようと良かろう?」
「その前は、抹茶バウム――」
「コホン、話を戻すぞ。炬燵に番茶と煎餅という組み合わせは――」
「抹茶バウム美味いよな」
「和と洋の、コラボ。グッジョブ」
「其方等少しは人の話を聞かぬか!」
「いや、正直どーでもいいし、人それぞれの好みでいいんじゃねーの?」
「ふむ、確かに一理ある。では他にどういったものが似つかわしいと思うておるのじゃ?」
「食べ物じゃないけど、ゲーム、とか」
「充電器が届く位置に陣取らないと、動くハメになるんだろ」
「うん、常に位置は固定、譲らない」
「そういう意味であれば、トランプなどもよいな」
「ウノでも、いい」
「めんどいからなるべく手を動かさないで済むやつ」
「……のぅ、茶が欲しくならぬか?」
「言い出しっぺ、ゴー」
「異議無し」
「待たぬか! ここは正々堂々勝負で決めるのが良いぞ」
「ペットボトル、ある」
「あたしも水筒あるから」
「……妾も次からそうするかのぅ」
「ところで、お前等いつ自分の部屋に戻るんだ?」
――――ここに、住む。
――――却下。
――――部屋まで運んでくんない?
――――自分の足で帰れ。
――――よもや秘書艦まで追い出したりはせぬよな?
――――まずは炬燵から出ろ、話はそれからだ。
267: 2014/12/22(月) 03:10:19.67 ID:jjhUjDTp0
赤城さんのドシリアスで書こうかと思ったけど、普通にほのぼのにしようかな…
多分、タイトル変更して書きます
見たいという声があればどっちも投下します
多分、タイトル変更して書きます
見たいという声があればどっちも投下します
271: 2014/12/22(月) 20:56:11.61 ID:jjhUjDTp0
・赤城『変わらずまた来年も』、投下します
272: 2014/12/22(月) 20:56:49.72 ID:jjhUjDTp0
――――提督執務室。
「赤城、何見てるんだ?」
「アルバムです。青葉が今まで撮った写真を厳選して、全員分作ってくれたんですよ」
「ちょっと待て、俺もらってないぞ」
「何人かから“提督が私的に使うかもしれない”と指摘があったので、提督には渡さないそうですよ?」
「長い付き合いで今一番傷付くことを言われた気がするんだが……」
「言い換えると、“恥ずかしいから絶対にやめて”ですね」
(大体言った奴が分かった)
「私の写真で良ければ差し上げましょうか? 後、加賀のも」
「いや、いい。何人かのは持ってるし、写真が無くても顔が見たくなれば会いに行けば済む話だ」
「それもそうですね」
「赤城は何か特別な思い出とかあるのか?」
「いえ、特別というものはありませんよ」
「……そうか」
「はい、全て大切な思い出ですから、特別にどれとは言えないです」
(何だ、そういう意味だったか……今日は色々不安にさせられる日だな……)
「強いて言うなら、この写真でしょうか」
「どれだ?」
「この写真です」
「これは……終戦時に撮った写真か」
「はい、最近来た子は当然居ませんが、ここの皆が写っています」
「言われてみれば確かに全員で撮った写真は珍しいな、人数が多すぎて大変ってのもあるが」
「この写真だけは、いつも懐に入れて持ち歩いているんです」
(劣化が激しいってことは、何度もこうして眺めてるんだろうな。赤城らしいといえば赤城らしい)
「――よし、撮るか」
「はい?」
――――流石に多いですね。
――――妖精の本気様々だな、二百人程度なら顔まではっきり判別出来るそうだ。
――――……提督。
――――何だ?
――――来年もまた、撮りましょうね。
――――……あぁ、そうだな。
「赤城、何見てるんだ?」
「アルバムです。青葉が今まで撮った写真を厳選して、全員分作ってくれたんですよ」
「ちょっと待て、俺もらってないぞ」
「何人かから“提督が私的に使うかもしれない”と指摘があったので、提督には渡さないそうですよ?」
「長い付き合いで今一番傷付くことを言われた気がするんだが……」
「言い換えると、“恥ずかしいから絶対にやめて”ですね」
(大体言った奴が分かった)
「私の写真で良ければ差し上げましょうか? 後、加賀のも」
「いや、いい。何人かのは持ってるし、写真が無くても顔が見たくなれば会いに行けば済む話だ」
「それもそうですね」
「赤城は何か特別な思い出とかあるのか?」
「いえ、特別というものはありませんよ」
「……そうか」
「はい、全て大切な思い出ですから、特別にどれとは言えないです」
(何だ、そういう意味だったか……今日は色々不安にさせられる日だな……)
「強いて言うなら、この写真でしょうか」
「どれだ?」
「この写真です」
「これは……終戦時に撮った写真か」
「はい、最近来た子は当然居ませんが、ここの皆が写っています」
「言われてみれば確かに全員で撮った写真は珍しいな、人数が多すぎて大変ってのもあるが」
「この写真だけは、いつも懐に入れて持ち歩いているんです」
(劣化が激しいってことは、何度もこうして眺めてるんだろうな。赤城らしいといえば赤城らしい)
「――よし、撮るか」
「はい?」
――――流石に多いですね。
――――妖精の本気様々だな、二百人程度なら顔まではっきり判別出来るそうだ。
――――……提督。
――――何だ?
――――来年もまた、撮りましょうね。
――――……あぁ、そうだな。
273: 2014/12/23(火) 02:13:10.91 ID:v6pr1Vfm0
・赤城『今』、投下します
食べ歩いて謎の襲撃をしていた理由、雲龍着任の裏話
食べ歩いて謎の襲撃をしていた理由、雲龍着任の裏話
274: 2014/12/23(火) 02:13:48.98 ID:v6pr1Vfm0
――――???
私は、彼女と彼に誇りを守ってもらった。
その恩を、一生忘れることはない。
陽の当たらない部分は、私が背負えばいい。
ただ明るい場所で、笑っていて欲しい。
だけど、彼女はまた私の隣に立った。
彼は、何も言わず頭を下げた。
あの子は、こんな私についてきた。
――だから。
「懲りないですね、もう無駄だというのに」
「何度も言っただろう、ただ平和なだけでは困るのだ。深海棲艦が居なくなった今、軍事予算は大幅に削られ、新たに最新鋭の兵器を作ろうにも国の認可は降りない。それならば、兵器として簡単に産み出せる“艦娘”を利用しない手はあるまい?」
「長きに渡る戦いを終えて、ようやく掴んだ平和を放棄する、と」
「そんなものは仮初めに過ぎん。いずれはまた、新たな戦争が起きる。我々は、その準備をせねばいかんのだ」
「そうですか、私には関係ありませんね。ですから、全て潰します」
「貴様も艦娘ならば分かるだろう? その力を軍事目的に利用すれば、どれだけの成果を産むか。これもまた、平和の為なのだ」
「貴方の言う平和なんて、私にはどうでもいいんです。私が守りたいのは、今の平和だけですから。それを脅かすというのであれば、誰であろうと、何であろうと、止めてみせます」
「そうか、残念だ。望むのならば、最高の待遇で迎えようと思ったのだがな」
「……私が一番好きなものを、教えて差し上げましょうか?」
「何だ、言ってみろ。用意できるものならば、今すぐに用意しよう」
「――仲間の、笑顔です」
――――お帰りなさい、赤城さん。
――――ただいま、加賀。
――――今日はどうしますか?
――――食堂で、皆と食べたいですね。
私は、彼女と彼に誇りを守ってもらった。
その恩を、一生忘れることはない。
陽の当たらない部分は、私が背負えばいい。
ただ明るい場所で、笑っていて欲しい。
だけど、彼女はまた私の隣に立った。
彼は、何も言わず頭を下げた。
あの子は、こんな私についてきた。
――だから。
「懲りないですね、もう無駄だというのに」
「何度も言っただろう、ただ平和なだけでは困るのだ。深海棲艦が居なくなった今、軍事予算は大幅に削られ、新たに最新鋭の兵器を作ろうにも国の認可は降りない。それならば、兵器として簡単に産み出せる“艦娘”を利用しない手はあるまい?」
「長きに渡る戦いを終えて、ようやく掴んだ平和を放棄する、と」
「そんなものは仮初めに過ぎん。いずれはまた、新たな戦争が起きる。我々は、その準備をせねばいかんのだ」
「そうですか、私には関係ありませんね。ですから、全て潰します」
「貴様も艦娘ならば分かるだろう? その力を軍事目的に利用すれば、どれだけの成果を産むか。これもまた、平和の為なのだ」
「貴方の言う平和なんて、私にはどうでもいいんです。私が守りたいのは、今の平和だけですから。それを脅かすというのであれば、誰であろうと、何であろうと、止めてみせます」
「そうか、残念だ。望むのならば、最高の待遇で迎えようと思ったのだがな」
「……私が一番好きなものを、教えて差し上げましょうか?」
「何だ、言ってみろ。用意できるものならば、今すぐに用意しよう」
「――仲間の、笑顔です」
――――お帰りなさい、赤城さん。
――――ただいま、加賀。
――――今日はどうしますか?
――――食堂で、皆と食べたいですね。
275: 2014/12/23(火) 02:16:46.53 ID:v6pr1Vfm0
・木曾『頼まれた』、投下します
第六駆逐隊は天龍龍田と旅行中、なお暁が乗る電車を間違えた模様
第六駆逐隊は天龍龍田と旅行中、なお暁が乗る電車を間違えた模様
276: 2014/12/23(火) 02:18:24.21 ID:v6pr1Vfm0
――――球磨型私室。
「良い食いっぷりだな、お前もちゃんと食えよ?」
――にゃー。
「木曾、お腹空いたクマー」
「球磨姉は自分で作って食えるだろ」
「妹が冷たいクマー……反抗期だクマー……お姉ちゃん悲しいクマー……」
「あぁもう分かった分かった、何が食いたいか言えよ」
「鮭のムニエル食べたいクマ」
「多摩は鰹のタタキがいいにゃ」
「アタシはスープパスタよろしくー」
「私はキノコのリゾットね」
「そんな面倒なもん一度に作れるわけ無いだろ! 食いたいなら誰でもいいから手伝え!」
「仕方無いクマねー……なのとてーとくの力を借りるクマ」
――にゃ?
――ふみ?
「猫の手で料理は出来ねぇよバカ姉貴」
「姉に向かってバカとは何だクマー!」
「文句があるなら自分で作れ」
「分かったクマ。木曾の好物のザッハトルテは二度と作ってやらないクマ」
「べ、別にいらねぇなぁそんなものは……」
(目が泳いでるにゃ)
(アレ絶品だもんねー)
(木曾への交渉材料に作り方教えてもらおうかしら……)
「ヴォー……そろそろ本当にお腹空いてきたクマ、木曾は何食べたいクマ?」
「俺か? 球磨姉が作るなら何でもいいぜ」
「じゃあ木曾の顔作るクマ」
「いらねぇよそんなもん」
「じゃあ猫の顔のオムライスにするクマ」
「……あぁ」
(分かりやすいにゃ)
(分かりやすいねー)
(オムライスなら簡単に作れそう)
「鮭のムニエルはちゃんと木曾が作るクマー」
「自分で作った方が美味いだろ、何で俺が……」
「球磨は木曾が作ったのが食べたいクマー」
「……仕方ねぇな、分かったよ」
――にゃー。
――みゃおー。
「ほら、お前等は危ないからちょっと向こうで多摩姉とでも遊んでろ」
「多摩に勝手に任せるんじゃないにゃ」
「良い食いっぷりだな、お前もちゃんと食えよ?」
――にゃー。
「木曾、お腹空いたクマー」
「球磨姉は自分で作って食えるだろ」
「妹が冷たいクマー……反抗期だクマー……お姉ちゃん悲しいクマー……」
「あぁもう分かった分かった、何が食いたいか言えよ」
「鮭のムニエル食べたいクマ」
「多摩は鰹のタタキがいいにゃ」
「アタシはスープパスタよろしくー」
「私はキノコのリゾットね」
「そんな面倒なもん一度に作れるわけ無いだろ! 食いたいなら誰でもいいから手伝え!」
「仕方無いクマねー……なのとてーとくの力を借りるクマ」
――にゃ?
――ふみ?
「猫の手で料理は出来ねぇよバカ姉貴」
「姉に向かってバカとは何だクマー!」
「文句があるなら自分で作れ」
「分かったクマ。木曾の好物のザッハトルテは二度と作ってやらないクマ」
「べ、別にいらねぇなぁそんなものは……」
(目が泳いでるにゃ)
(アレ絶品だもんねー)
(木曾への交渉材料に作り方教えてもらおうかしら……)
「ヴォー……そろそろ本当にお腹空いてきたクマ、木曾は何食べたいクマ?」
「俺か? 球磨姉が作るなら何でもいいぜ」
「じゃあ木曾の顔作るクマ」
「いらねぇよそんなもん」
「じゃあ猫の顔のオムライスにするクマ」
「……あぁ」
(分かりやすいにゃ)
(分かりやすいねー)
(オムライスなら簡単に作れそう)
「鮭のムニエルはちゃんと木曾が作るクマー」
「自分で作った方が美味いだろ、何で俺が……」
「球磨は木曾が作ったのが食べたいクマー」
「……仕方ねぇな、分かったよ」
――にゃー。
――みゃおー。
「ほら、お前等は危ないからちょっと向こうで多摩姉とでも遊んでろ」
「多摩に勝手に任せるんじゃないにゃ」
277: 2014/12/23(火) 02:20:54.66 ID:v6pr1Vfm0
――――木曾って動物に好かれるよな。
――――何でそう思うんだ?
――――木曾さん!
――――木曾さん木曾さん!
――――木曾ぴょん!
――――な?
――――コイツ等を動物に分類していいのか?
――――何でそう思うんだ?
――――木曾さん!
――――木曾さん木曾さん!
――――木曾ぴょん!
――――な?
――――コイツ等を動物に分類していいのか?
284: 2014/12/23(火) 22:33:29.53 ID:v6pr1Vfm0
間に合った、クリスマスイベント準備中投下
285: 2014/12/23(火) 22:33:57.51 ID:v6pr1Vfm0
――――食堂。
「えーっと、漣ちゃん?」
「何ですか?」
「本気?」
「イエス」
「コレ、着るの?」
「イグザクトリー」
「きょ、拒否権はあるのよね?」
「うん、それ無理。もうビラ配っちゃいました」
「い、伊良湖はどう――」
「着心地は悪くないですね、流石妖精さんです」
「……分かりました、クリスマスはこれを着て仕事をします。どうせ中に居ればあまりお客様には見えませんし」
「何を仰る間宮さん。期間中はずっとですよ?」
「」
「それじゃあお願いしますねー」
「……大鯨ちゃんに二週間程食堂を任せちゃダメかしら」
「暖かいですよ、コレ」
(せめて胸元が開いてなければ……)
「えーっと、漣ちゃん?」
「何ですか?」
「本気?」
「イエス」
「コレ、着るの?」
「イグザクトリー」
「きょ、拒否権はあるのよね?」
「うん、それ無理。もうビラ配っちゃいました」
「い、伊良湖はどう――」
「着心地は悪くないですね、流石妖精さんです」
「……分かりました、クリスマスはこれを着て仕事をします。どうせ中に居ればあまりお客様には見えませんし」
「何を仰る間宮さん。期間中はずっとですよ?」
「」
「それじゃあお願いしますねー」
「……大鯨ちゃんに二週間程食堂を任せちゃダメかしら」
「暖かいですよ、コレ」
(せめて胸元が開いてなければ……)
286: 2014/12/23(火) 22:34:28.13 ID:v6pr1Vfm0
――――鎮守府イベント会場。
「那珂ちゃんサンタは今日も絶好調、キャハッ」
「本当にボクでいいのかな?」
「別に宣伝なら着るの那珂だけで良かったんやない?」
「それは協力してくれた街の皆さんの要望ゲフンゲフンもといイベントは参加してこそ意義があるってやつですよ」
「漣、ボク達を売ったね……? まぁ、いいさ。君の言うことにも一理ある」
「艦載機をソリに見立てるっちゅうのはえぇ発想やとはうちも思うよ。調整やら何やらギリギリで結構苦労したけど、やりがいはあるわ」
「那珂ちゃんはクリスマスライブに向けて準備はバッチリだよ!」
「ボクは何をすればいいのかな?」
「ご年配の方々への配慮をお願いします。白雪達にも頼みましたけど、それでも人手が足んねーって感じで……」
「うん、分かったよ」
「じゃあ今日は宣伝街巡り行ってらっしゃいませー」
「「「了解」」」
「那珂ちゃんサンタは今日も絶好調、キャハッ」
「本当にボクでいいのかな?」
「別に宣伝なら着るの那珂だけで良かったんやない?」
「それは協力してくれた街の皆さんの要望ゲフンゲフンもといイベントは参加してこそ意義があるってやつですよ」
「漣、ボク達を売ったね……? まぁ、いいさ。君の言うことにも一理ある」
「艦載機をソリに見立てるっちゅうのはえぇ発想やとはうちも思うよ。調整やら何やらギリギリで結構苦労したけど、やりがいはあるわ」
「那珂ちゃんはクリスマスライブに向けて準備はバッチリだよ!」
「ボクは何をすればいいのかな?」
「ご年配の方々への配慮をお願いします。白雪達にも頼みましたけど、それでも人手が足んねーって感じで……」
「うん、分かったよ」
「じゃあ今日は宣伝街巡り行ってらっしゃいませー」
「「「了解」」」
287: 2014/12/23(火) 22:35:01.75 ID:v6pr1Vfm0
――――クリスマスイベント前日。
「あっ、もしもし漣AですがBちゃんお願いします」
『モブじゃねぇんですからAとかB呼びはやめろって前に言いませんでしたかねぇ……で、何の用です?』
「クリスマスイベントにご招待します。抵抗は無意味なので拉致られちゃって下さい」
『は? 何言って――赤城さん!? いや、ちょっ、待っ』
『――五人共快く参加してくれるそうです。今から戻りますね?』
「お疲れ様です赤城さん、帰ってきたらパンケーキ焼きますね」
『楽しみにしておきます、では』
「さてさて、元帥は勝手に来るからいいとして、次はっとー」
――――漣のちょっと本気は凄いでしょ、ね?
「あっ、もしもし漣AですがBちゃんお願いします」
『モブじゃねぇんですからAとかB呼びはやめろって前に言いませんでしたかねぇ……で、何の用です?』
「クリスマスイベントにご招待します。抵抗は無意味なので拉致られちゃって下さい」
『は? 何言って――赤城さん!? いや、ちょっ、待っ』
『――五人共快く参加してくれるそうです。今から戻りますね?』
「お疲れ様です赤城さん、帰ってきたらパンケーキ焼きますね」
『楽しみにしておきます、では』
「さてさて、元帥は勝手に来るからいいとして、次はっとー」
――――漣のちょっと本気は凄いでしょ、ね?
289: 2014/12/24(水) 03:25:54.23 ID:WxJ9mDfj0
――――クリスマスイベント当日。
「クリスマスキタコレ!」
「やけにテンション高いな……まぁ今回はお前が陣頭指揮取ってたし、テンションが上がるのも仕方無いか」
「ご主人様、クリスマスにはプレゼントですよね?」
「不公平になるから誰にもやらない方向で決定しただろ」
「いつ“もらう”って言いました? はい、漣特製ケーキです」
「……小耳に挟んだんだが、ホール二十個分ぐらい俺用のが用意されてるらしいな」
「皆昨日は準備と平行して頑張ってましたよ。因みにコレは潮と朧と匿名希望の曙も一緒に作ってますから、厳密には私特製でも何でも無いんですよねー」
「蟹とヲーちゃんと花弁とウサギのマジパンか、作ったのが誰だかよく分かる」
「ご主人様、とりあえず一口食べてみませんか?」
「あぁ、一口でいいならもらう」
「ではでは――ん」
「っ!?」
「自分で言うのも何ですが、ケーキウマー!」
「……顔真っ赤にするぐらいならやるなよ、口移し」
「それ以上言うと、ぶっ飛ばしますよ?」
「サンタコス、似合ってるぞ」
「……追撃とかチートですよ、もう」
「ほら、イベントの主催者なんだから働いてこい」
「あっヤバッ開会の司会忘れてた!?」
「さっさと行ってこい、最高に盛り上げるんだろ?」
「任せて下さい、漣の本気は凄いんだから!」
――――今日は疲れ果てて倒れるまでご主人様方もお嬢様方も帰しませんよ! レッツパーリィ! クリスマス、皆で祝えば、怖くないっ!
「クリスマスキタコレ!」
「やけにテンション高いな……まぁ今回はお前が陣頭指揮取ってたし、テンションが上がるのも仕方無いか」
「ご主人様、クリスマスにはプレゼントですよね?」
「不公平になるから誰にもやらない方向で決定しただろ」
「いつ“もらう”って言いました? はい、漣特製ケーキです」
「……小耳に挟んだんだが、ホール二十個分ぐらい俺用のが用意されてるらしいな」
「皆昨日は準備と平行して頑張ってましたよ。因みにコレは潮と朧と匿名希望の曙も一緒に作ってますから、厳密には私特製でも何でも無いんですよねー」
「蟹とヲーちゃんと花弁とウサギのマジパンか、作ったのが誰だかよく分かる」
「ご主人様、とりあえず一口食べてみませんか?」
「あぁ、一口でいいならもらう」
「ではでは――ん」
「っ!?」
「自分で言うのも何ですが、ケーキウマー!」
「……顔真っ赤にするぐらいならやるなよ、口移し」
「それ以上言うと、ぶっ飛ばしますよ?」
「サンタコス、似合ってるぞ」
「……追撃とかチートですよ、もう」
「ほら、イベントの主催者なんだから働いてこい」
「あっヤバッ開会の司会忘れてた!?」
「さっさと行ってこい、最高に盛り上げるんだろ?」
「任せて下さい、漣の本気は凄いんだから!」
――――今日は疲れ果てて倒れるまでご主人様方もお嬢様方も帰しませんよ! レッツパーリィ! クリスマス、皆で祝えば、怖くないっ!
290: 2014/12/24(水) 03:27:59.09 ID:WxJ9mDfj0
――――イベント会場。
「ご主人様ー」
「漣君、どこ行ってたの?」
「ちょっと呼ばれたんで」
「そうなんだ、多摩と子多摩と球磨君はあっちで露店開いちゃったよ」
「多摩と子多摩で客引き、セールストークは球磨、役割がはっきりしてますね……」
「売れ行き好調みたいだよ、来月はちょっと潤いそう」
「……あの、ご主人様?」
「何?」
「いい加減突っ込んでくれませんか」
「寒くないの?」
「意外に温いですね、ってそうじゃねぇですよ!」
「あはは、可愛いよ、漣君」
「……どうも」
「さざなみねーちゃん、サンタさんなのにゃ? プレゼントほしいにゃ」
「子多摩、店はどうしたんですか?」
「かーさんがここならあんぜんだから、さざなみねーちゃんといっしょにあそんできなさいっていったのにゃ」
「あれ、僕は?」
「なにもいってなかったにゃ」
「えー……まぁ、いいや。とりあえず漣君、子多摩お願い。僕はここの提督さんとかあきつ丸さん達に挨拶してくるよ」
「了解です。子多摩、どっか行きたい場所ありますか?」
「ちょっとおなかすいたにゃ」
「じゃあまずは甘味ですね。独創的な甘味で評判の伊良湖さんって方が増えたみたいですし、ちょっと行ってみましょうか」
「レッツゴーにゃ」
「子多摩、迷子になっちゃ困るんで手繋ぎましょう」
「わかったにゃ」
――――ふしゃーっ!?
――――(ど、独創的ってレベルじゃねぇですよコレ……)
――――トナカイ(のリアル顔型)パフェお待たせしました。
「ご主人様ー」
「漣君、どこ行ってたの?」
「ちょっと呼ばれたんで」
「そうなんだ、多摩と子多摩と球磨君はあっちで露店開いちゃったよ」
「多摩と子多摩で客引き、セールストークは球磨、役割がはっきりしてますね……」
「売れ行き好調みたいだよ、来月はちょっと潤いそう」
「……あの、ご主人様?」
「何?」
「いい加減突っ込んでくれませんか」
「寒くないの?」
「意外に温いですね、ってそうじゃねぇですよ!」
「あはは、可愛いよ、漣君」
「……どうも」
「さざなみねーちゃん、サンタさんなのにゃ? プレゼントほしいにゃ」
「子多摩、店はどうしたんですか?」
「かーさんがここならあんぜんだから、さざなみねーちゃんといっしょにあそんできなさいっていったのにゃ」
「あれ、僕は?」
「なにもいってなかったにゃ」
「えー……まぁ、いいや。とりあえず漣君、子多摩お願い。僕はここの提督さんとかあきつ丸さん達に挨拶してくるよ」
「了解です。子多摩、どっか行きたい場所ありますか?」
「ちょっとおなかすいたにゃ」
「じゃあまずは甘味ですね。独創的な甘味で評判の伊良湖さんって方が増えたみたいですし、ちょっと行ってみましょうか」
「レッツゴーにゃ」
「子多摩、迷子になっちゃ困るんで手繋ぎましょう」
「わかったにゃ」
――――ふしゃーっ!?
――――(ど、独創的ってレベルじゃねぇですよコレ……)
――――トナカイ(のリアル顔型)パフェお待たせしました。
294: 2014/12/24(水) 10:07:48.47 ID:WxJ9mDfj0
クリスマスネタで書く艦娘を五人(1レス一人)まで、ヒトフタマルマルより受け付けます
今日中に書く予定なので一人辺りは短めになります、ご了承下さい
今日中に書く予定なので一人辺りは短めになります、ご了承下さい
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