502: 2015/01/10(土) 22:45:26.14 ID:Legt71Qd0
503: 2015/01/10(土) 22:45:53.37 ID:Legt71Qd0
「はい、お醤油です」
「五月雨、それ濃口じゃありませんか?」
「あっホントだ! ごめんなさい、うす口はこっちでした……」
「もう少し五月雨は落ち着いて行動すれば、ドジが少なく――」
「比叡さん、それ塩じゃ……」
「塩? 塩は青の容器だからこの青……ヒェーッ!?」
「比叡さんも結構うっかりさんなんですね」
「ちゃんとピンクの容器を掴んだつもりだったんだけどなぁ……あれぇー?」
「――比叡さん」
「何ですか? こういう時、水で薄めるのはダメだって榛名が言っていた様な気が……」
「私、比叡さんにちゃんと謝りたかったんです」
「謝る? 何の話ですか?」
「あの時は誤射しちゃってごめんなさい!」
「あー、あの時の事ですね。もう昔の話ですし、別に気にしてませんってば。出汁で薄めるって言ってたんだったかなぁ……」
「ずっと忘れてて、この前ようやく思い出せたんです。本当にごめんなさい……」
「そんなことより五月雨、出汁を少し小鍋で作ってもらえますか?」
「へ?」
「二人だけで料理を作って、皆をあっと驚かせる。今はその為に頑張りましょう!」
「……はい!」
「気合い! 入れて! いきます!」
「Hum……ちょっと味が濃い気もするけど、これはこれでdeliciousネー」
「五月雨が作ったのに焦げてないし、間違った調味料の味がしない……やったじゃん五月雨!」
「頑張ったかいがありました!」
「これで少し、ドジっ子から抜け出せそうかな?」
『比叡、五月雨の両名は直ちに提督執務室に来なさい』
「ヒェッ……」
「あぅっ……」
――――料理、美味しく出来たそうだな。
――――は、はい! 司令もお食べになりますか?
――――そりゃ楽しみだ。ただ、ちょっとその前に焦げた鍋三つと拳でぶち抜かれた戸棚についての説明をしてもらおうか。
――――お野菜を切ってたらいつの間にか焦げちゃってて……。
――――気合いを入れたらちょうど戸棚がそこに……。
――――……次は何も壊さず焦がさず作れ。そこまで頑張ったなら、今更もうやるなとは言わん。
「五月雨、それ濃口じゃありませんか?」
「あっホントだ! ごめんなさい、うす口はこっちでした……」
「もう少し五月雨は落ち着いて行動すれば、ドジが少なく――」
「比叡さん、それ塩じゃ……」
「塩? 塩は青の容器だからこの青……ヒェーッ!?」
「比叡さんも結構うっかりさんなんですね」
「ちゃんとピンクの容器を掴んだつもりだったんだけどなぁ……あれぇー?」
「――比叡さん」
「何ですか? こういう時、水で薄めるのはダメだって榛名が言っていた様な気が……」
「私、比叡さんにちゃんと謝りたかったんです」
「謝る? 何の話ですか?」
「あの時は誤射しちゃってごめんなさい!」
「あー、あの時の事ですね。もう昔の話ですし、別に気にしてませんってば。出汁で薄めるって言ってたんだったかなぁ……」
「ずっと忘れてて、この前ようやく思い出せたんです。本当にごめんなさい……」
「そんなことより五月雨、出汁を少し小鍋で作ってもらえますか?」
「へ?」
「二人だけで料理を作って、皆をあっと驚かせる。今はその為に頑張りましょう!」
「……はい!」
「気合い! 入れて! いきます!」
「Hum……ちょっと味が濃い気もするけど、これはこれでdeliciousネー」
「五月雨が作ったのに焦げてないし、間違った調味料の味がしない……やったじゃん五月雨!」
「頑張ったかいがありました!」
「これで少し、ドジっ子から抜け出せそうかな?」
『比叡、五月雨の両名は直ちに提督執務室に来なさい』
「ヒェッ……」
「あぅっ……」
――――料理、美味しく出来たそうだな。
――――は、はい! 司令もお食べになりますか?
――――そりゃ楽しみだ。ただ、ちょっとその前に焦げた鍋三つと拳でぶち抜かれた戸棚についての説明をしてもらおうか。
――――お野菜を切ってたらいつの間にか焦げちゃってて……。
――――気合いを入れたらちょうど戸棚がそこに……。
――――……次は何も壊さず焦がさず作れ。そこまで頑張ったなら、今更もうやるなとは言わん。
514: 2015/01/10(土) 23:27:48.61 ID:Legt71Qd0
・ドイツ艦ズ『新たな人員確保』
・雷&霞『一人で歩けるったら!』
・蒼龍『あけおめことよろれーす』
・睦月『おりょ?』
・荒潮&山雲『あらー?』
以上五本でお送りします
・雷&霞『一人で歩けるったら!』
・蒼龍『あけおめことよろれーす』
・睦月『おりょ?』
・荒潮&山雲『あらー?』
以上五本でお送りします
520: 2015/01/11(日) 18:07:39.61 ID:SXxaiWmG0
・ドイツ艦ズ『新たな人員確保』、投下します
V.Gのどれでも好きな制服を想像してください(ア○ナ・○ラーズとか世代によっては全く分からないかもなぁ…)
V.Gのどれでも好きな制服を想像してください(ア○ナ・○ラーズとか世代によっては全く分からないかもなぁ…)
521: 2015/01/11(日) 18:08:26.99 ID:SXxaiWmG0
「ビスマルク姉さま、私とドイツに帰りましょ?」
「帰りたいなら一人で帰りなさい。私はここでAdmiralと過ごすわ」
「うぅー……レーベとマックスも説得するの手伝ってよー」
「僕もここに居たいし、それはちょっと無理かな」
「帰るの? ふーん、そう……Auf Wiedersehen.」
「一人じゃ絶対に帰らないんだからっ!」
「早く諦めなさい。レーベ、みかんの買い置きはまだあったわよね? どこ?」
「そこの冷蔵庫の横の籠の中だよ」
「Danke、あったわ」
(ビスマルク姉さんがドテーラでコタ・ツーでみかん……)
「――漣から連絡が来たわ。出来たみたい」
「そう、じゃあ明日からプリンツにも手伝ってもらえるわね」
「これで少しは楽になるかな」
「? 出来た? 手伝う?」
「貴女の店での制服が出来たの」
「ビスマルク姉さま、私何も聞いてない……」
「“働かざるもの食うべからず”、“業にいっては業に従え”、ヤーパンのことわざよ」
「手伝ったら一緒に帰ってくれる?」
「Nein.」
「じゃあ手伝わない」
「マックス、寝袋を出してあげなさい。外は寒いわ」
「段ボールと新聞紙も防寒になるよ」
「重巡プリンツ・オイゲン、頑張ります!」
(添付画像?……ふーん、有名なレストランの制服のアレンジなの)
「Gut、良く似合ってるわ」
「ちょっとコレ恥ずかしいかも……別の服じゃダメ?」
「もっと過激な服になるけど、いいかな?」
「止めはしないけど、オススメもしないわ」
「例えばどんなの?」
「バニーガール」
「ライン演習はしたいけどラインダンスはやりたくないなー……」
「プリンツ、覚悟を決めなさい。もうすぐ開店よ、今日も戦争が始まるわ」
「わあっ!? こ、心の準備がまだなのにー!?」
――――お疲れ様、プリンツ。
――――あぁ……レーベ……ビスマルク姉さまとマックスは?
――――明日の仕込みをしてるよ。
――――……ビスマルク姉さま、楽しそうだった。レーベも、楽しい?
――――うん、大変だけど、楽しいよ。
――――そっかぁ……なら、ここに居るのもいいかもね……。
「帰りたいなら一人で帰りなさい。私はここでAdmiralと過ごすわ」
「うぅー……レーベとマックスも説得するの手伝ってよー」
「僕もここに居たいし、それはちょっと無理かな」
「帰るの? ふーん、そう……Auf Wiedersehen.」
「一人じゃ絶対に帰らないんだからっ!」
「早く諦めなさい。レーベ、みかんの買い置きはまだあったわよね? どこ?」
「そこの冷蔵庫の横の籠の中だよ」
「Danke、あったわ」
(ビスマルク姉さんがドテーラでコタ・ツーでみかん……)
「――漣から連絡が来たわ。出来たみたい」
「そう、じゃあ明日からプリンツにも手伝ってもらえるわね」
「これで少しは楽になるかな」
「? 出来た? 手伝う?」
「貴女の店での制服が出来たの」
「ビスマルク姉さま、私何も聞いてない……」
「“働かざるもの食うべからず”、“業にいっては業に従え”、ヤーパンのことわざよ」
「手伝ったら一緒に帰ってくれる?」
「Nein.」
「じゃあ手伝わない」
「マックス、寝袋を出してあげなさい。外は寒いわ」
「段ボールと新聞紙も防寒になるよ」
「重巡プリンツ・オイゲン、頑張ります!」
(添付画像?……ふーん、有名なレストランの制服のアレンジなの)
「Gut、良く似合ってるわ」
「ちょっとコレ恥ずかしいかも……別の服じゃダメ?」
「もっと過激な服になるけど、いいかな?」
「止めはしないけど、オススメもしないわ」
「例えばどんなの?」
「バニーガール」
「ライン演習はしたいけどラインダンスはやりたくないなー……」
「プリンツ、覚悟を決めなさい。もうすぐ開店よ、今日も戦争が始まるわ」
「わあっ!? こ、心の準備がまだなのにー!?」
――――お疲れ様、プリンツ。
――――あぁ……レーベ……ビスマルク姉さまとマックスは?
――――明日の仕込みをしてるよ。
――――……ビスマルク姉さま、楽しそうだった。レーベも、楽しい?
――――うん、大変だけど、楽しいよ。
――――そっかぁ……なら、ここに居るのもいいかもね……。
531: 2015/01/12(月) 14:48:59.75 ID:s7CXenwq0
・雷&霞『一人で歩けるったら!』、投下します
532: 2015/01/12(月) 14:50:35.28 ID:s7CXenwq0
――――ショッピングモール。
(ホント、情けないったら……)
「――霞?」
「っ!? あぁ、雷。アンタも買い物?」
「部屋で使う小物とかをちょっと見に来たの、霞はもうそれで全部?」
「そうよ、帰る前に一休憩中」
「じゃあまた鎮守府でね」
「えぇ、またね」
(……よりによって雷に会うとか、タイミング最悪じゃない)
「そのうち戻ってくるし、いつまでもここには居られないわね。このぐらい、戦ってた時に比べたらどうってことっ!……ナイッ、タラ」
(……はぁ、みじめよね。足挫いて歩けないとか、ホント最悪……)
「“一人で何でも抱えるな”、か。アンタが傍に居ない時はどうすりゃいいってのよ……」
「バカね、困った時は私達に頼っていいのよ?」
(ホント、情けないったら……)
「――霞?」
「っ!? あぁ、雷。アンタも買い物?」
「部屋で使う小物とかをちょっと見に来たの、霞はもうそれで全部?」
「そうよ、帰る前に一休憩中」
「じゃあまた鎮守府でね」
「えぇ、またね」
(……よりによって雷に会うとか、タイミング最悪じゃない)
「そのうち戻ってくるし、いつまでもここには居られないわね。このぐらい、戦ってた時に比べたらどうってことっ!……ナイッ、タラ」
(……はぁ、みじめよね。足挫いて歩けないとか、ホント最悪……)
「“一人で何でも抱えるな”、か。アンタが傍に居ない時はどうすりゃいいってのよ……」
「バカね、困った時は私達に頼っていいのよ?」
533: 2015/01/12(月) 14:51:04.04 ID:s7CXenwq0
「雷……? 買い物はどうしたのよ」
「後でまた来るわ」
「タクシー、呼んでくれれば一人で帰れるから」
「そんなのダメよ、お金が勿体無いじゃない」
「往復する時間は勿体無くないっての?」
「何で勿体無いの?」
「……負けたわ。曳航よろしく」
「了解、この雷様に任せといて!」
「背負われるって、何か別の意味でみじめね。電も雷も身長伸びすぎじゃない?」
「か、霞もそのうち伸びるんじゃないかしら」
「そういうことはあたしの目を見て言いなさいな」
――――はい、コレ。
――――何これ? 香水?
――――……この前のお礼よ、いらないの?
――――そういうことならもらうわね。ありがと、霞。
――――ちょっと、こっちのセリフ取らないでくれる?……ありがと、雷。
「後でまた来るわ」
「タクシー、呼んでくれれば一人で帰れるから」
「そんなのダメよ、お金が勿体無いじゃない」
「往復する時間は勿体無くないっての?」
「何で勿体無いの?」
「……負けたわ。曳航よろしく」
「了解、この雷様に任せといて!」
「背負われるって、何か別の意味でみじめね。電も雷も身長伸びすぎじゃない?」
「か、霞もそのうち伸びるんじゃないかしら」
「そういうことはあたしの目を見て言いなさいな」
――――はい、コレ。
――――何これ? 香水?
――――……この前のお礼よ、いらないの?
――――そういうことならもらうわね。ありがと、霞。
――――ちょっと、こっちのセリフ取らないでくれる?……ありがと、雷。
538: 2015/01/13(火) 20:14:04.03 ID:IIdztUym0
・蒼龍『あけおめことよろれーす』 、投下します
539: 2015/01/13(火) 20:15:43.66 ID:IIdztUym0
――――提督私室。
「お前、飛龍と鳳翔のところに飲みに行ったんじゃなかったのか? それと、もう年明けて二週間だぞ」
「えへへ~」
(ダメだ、完全に酔ってやがる……)
「ほら、部屋まで送ってやるから来い」
「やら、やらやら~」
「ごねるな、子供じゃあるまいし」
「やーらー!」
「コラ、腕を引っ張るな」
「ひりゅーには負けません!」
「何に負けないんだよ……」
「かがさんにも、あかぎさんにだって、負けません」
「分かった分かった、とにかくこっち来て一度座れ」
「んー……えいっ」
「うおっ!? 押したら危な――」
「二航戦そーりゅー突撃しま~す」
「むぐっ!?」
「ん~? せまいなぁ……」
(ソファーに二人で寝たら当たり前だ! 早く退け! 何でお前はこう俺を窒息させたがるんだよ!)
「んー! んー!」
「あんっ、くすぐったいれすよ提督ぅ」
「ぶはっ! どうしたんだよお前、酔ってるにしても今日はおかしいぞ」
「……また、見たの」
「……そうか」
「バラバラは、やらなぁ……怖いなぁ……」
「そんなものはただの夢だ、お前はこうしてここに居るだろ」
「うん……」
「お前は、乗り越えて、勝った。そうだろ?」
「うん……」
「なら、そんな顔をするな。飛龍に笑われるぞ」
(まぁ、連れてきたのは確実にアイツだし、気付いてたから連れてきたんだろうが)
「……提督」
「何だ?」
「こーくーぼかんそーりゅー、ぬぎます」
「――は?」
「だって、着物苦しい」
「待て、今脱ぐな、服出してやるからそれを着ろ」
「やらー」
「やだじゃねぇよ、裸で横で寝られてたまるか」
「んー……ブラもいいや」
「だから外すなって言ってんだろー!?」
「お前、飛龍と鳳翔のところに飲みに行ったんじゃなかったのか? それと、もう年明けて二週間だぞ」
「えへへ~」
(ダメだ、完全に酔ってやがる……)
「ほら、部屋まで送ってやるから来い」
「やら、やらやら~」
「ごねるな、子供じゃあるまいし」
「やーらー!」
「コラ、腕を引っ張るな」
「ひりゅーには負けません!」
「何に負けないんだよ……」
「かがさんにも、あかぎさんにだって、負けません」
「分かった分かった、とにかくこっち来て一度座れ」
「んー……えいっ」
「うおっ!? 押したら危な――」
「二航戦そーりゅー突撃しま~す」
「むぐっ!?」
「ん~? せまいなぁ……」
(ソファーに二人で寝たら当たり前だ! 早く退け! 何でお前はこう俺を窒息させたがるんだよ!)
「んー! んー!」
「あんっ、くすぐったいれすよ提督ぅ」
「ぶはっ! どうしたんだよお前、酔ってるにしても今日はおかしいぞ」
「……また、見たの」
「……そうか」
「バラバラは、やらなぁ……怖いなぁ……」
「そんなものはただの夢だ、お前はこうしてここに居るだろ」
「うん……」
「お前は、乗り越えて、勝った。そうだろ?」
「うん……」
「なら、そんな顔をするな。飛龍に笑われるぞ」
(まぁ、連れてきたのは確実にアイツだし、気付いてたから連れてきたんだろうが)
「……提督」
「何だ?」
「こーくーぼかんそーりゅー、ぬぎます」
「――は?」
「だって、着物苦しい」
「待て、今脱ぐな、服出してやるからそれを着ろ」
「やらー」
「やだじゃねぇよ、裸で横で寝られてたまるか」
「んー……ブラもいいや」
「だから外すなって言ってんだろー!?」
540: 2015/01/13(火) 20:16:42.49 ID:IIdztUym0
――――提督、何で私、提督のシャツ着て寝てたの……?
――――着せたからに決まってる。
――――えーっと、それってつまり……。
――――安心しろ、酔っ払って記憶があるかも分からん奴に手は出さん。お陰様で一睡もしてないけどな……。
――――あ、あはははは……そうですよね、縮んでないですもんねー……ごめんなさーい!
――――(あの恥ずかしがり方はいつもの蒼龍だな、うん。よし、もう一眠り――まずい、この置いてったブラどうすればいいんだ……?)
――――着せたからに決まってる。
――――えーっと、それってつまり……。
――――安心しろ、酔っ払って記憶があるかも分からん奴に手は出さん。お陰様で一睡もしてないけどな……。
――――あ、あはははは……そうですよね、縮んでないですもんねー……ごめんなさーい!
――――(あの恥ずかしがり方はいつもの蒼龍だな、うん。よし、もう一眠り――まずい、この置いてったブラどうすればいいんだ……?)
542: 2015/01/13(火) 20:18:06.90 ID:IIdztUym0
「提督」
「何だ?」
「浦風の改二はまだなの?」
「俺に聞いてどうする」
「提督の力でどうにかならない?」
「無茶言うな」
「浦風が改二になったら翼とか生えるのかしら」
「お前は浦風を何だと……いや、天使って答えるんだな。聞くまでもなかった」
「姿を見るだけで私なら轟沈を回避出来るわ」
「天使じゃなくて女神だったか……」
「浦風、何時でもこっち戻ってきていいわよ?」
「……良い人なんじゃ、基本的には」
(度が過ぎてるのが平常な気がするんだけど……)
「何だ?」
「浦風の改二はまだなの?」
「俺に聞いてどうする」
「提督の力でどうにかならない?」
「無茶言うな」
「浦風が改二になったら翼とか生えるのかしら」
「お前は浦風を何だと……いや、天使って答えるんだな。聞くまでもなかった」
「姿を見るだけで私なら轟沈を回避出来るわ」
「天使じゃなくて女神だったか……」
「浦風、何時でもこっち戻ってきていいわよ?」
「……良い人なんじゃ、基本的には」
(度が過ぎてるのが平常な気がするんだけど……)
550: 2015/01/15(木) 17:45:20.08 ID:VXPe4/Vj0
・睦月『おりょ?』 、投下します
気付くと睦月型総出演になってた
気付くと睦月型総出演になってた
551: 2015/01/15(木) 17:46:12.85 ID:VXPe4/Vj0
――――睦月型私室。
「如月ちゃん、そのマフラー提督に編んでるの?」
「さぁ、どうかしら」
「じゃあじゃあ誰に編んでるのかにゃー?」
「ひ・み・つ」
「えー教えてよー」
「もう少しで編み終わるから、出来たら教えてあげるわね」
「うん、約束だよ」
「弥生、卯月、何してるの?」
「あっ、えと……」
「ウーチャンハナニモシテナイピョン」
(すっごく怪しいのね……)
「あっあんなところに!」
「おりょ?」
「弥生、戦略的逃走だぴょん!」
「うん」
「あっこら二人とも!」
(弥生も一緒になってってことは、悪いことじゃないのかな?)
「皐月」
「ぼ、ぼぼぼボクに何か用?」
(皐月もおかしいのね……)
「睦月に何を隠してるのかにゃー?」
「む、睦月姉には内緒なんだ! じゃあねっ!」
「……睦月だけ仲間外れみたいで、ちょっと寂しいかも」
「如月ちゃん、そのマフラー提督に編んでるの?」
「さぁ、どうかしら」
「じゃあじゃあ誰に編んでるのかにゃー?」
「ひ・み・つ」
「えー教えてよー」
「もう少しで編み終わるから、出来たら教えてあげるわね」
「うん、約束だよ」
「弥生、卯月、何してるの?」
「あっ、えと……」
「ウーチャンハナニモシテナイピョン」
(すっごく怪しいのね……)
「あっあんなところに!」
「おりょ?」
「弥生、戦略的逃走だぴょん!」
「うん」
「あっこら二人とも!」
(弥生も一緒になってってことは、悪いことじゃないのかな?)
「皐月」
「ぼ、ぼぼぼボクに何か用?」
(皐月もおかしいのね……)
「睦月に何を隠してるのかにゃー?」
「む、睦月姉には内緒なんだ! じゃあねっ!」
「……睦月だけ仲間外れみたいで、ちょっと寂しいかも」
552: 2015/01/15(木) 17:46:40.80 ID:VXPe4/Vj0
「みーかーづき」
「睦月姉さん、何ですか?」
「皆が睦月に隠し事してるみたいなのね。三日月は何か知らない?」
「隠し事? 私は知りませんけど……」
「そっかぁ……ありがと三日月。晩御飯の支度、後で手伝うね」
「はい――晩御飯、今日は頑張ります」
「長月みーつっけた」
「何だ、私に何か用か?」
「長月は睦月に隠し事、もうしないよね?」
「むっ?……悪い、走り込みの時間だ」
「あっ……約束、したのになぁ……」
「望月ー? アレ? どこ行っちゃったんだろ?」
(あー、まずった。買い出し担当とかめんどくさいし見付かるし)
「私、やっぱり皆に嫌われちゃったのかなぁ……」
(……どうすんのコレ、マジめんどくさ……)
「睦月姉さん、何ですか?」
「皆が睦月に隠し事してるみたいなのね。三日月は何か知らない?」
「隠し事? 私は知りませんけど……」
「そっかぁ……ありがと三日月。晩御飯の支度、後で手伝うね」
「はい――晩御飯、今日は頑張ります」
「長月みーつっけた」
「何だ、私に何か用か?」
「長月は睦月に隠し事、もうしないよね?」
「むっ?……悪い、走り込みの時間だ」
「あっ……約束、したのになぁ……」
「望月ー? アレ? どこ行っちゃったんだろ?」
(あー、まずった。買い出し担当とかめんどくさいし見付かるし)
「私、やっぱり皆に嫌われちゃったのかなぁ……」
(……どうすんのコレ、マジめんどくさ……)
553: 2015/01/15(木) 17:47:54.69 ID:VXPe4/Vj0
(お姉ちゃんらしくしようとしたのがダメだったのかな、張り切りすぎちゃったのかな……嫌われるのは、嫌なのね……)
「あー、むー姉こんなとこに居た~。あたし、すっごい探したんだよー?」
「ふみ、づき……?」
「? むー姉何で泣いてるの? 誰かにいじめられたの? あたしに任せて、いじめたやつらやっつけたげる!」
「文月は……睦月のこと、好き?」
「うん、むー姉だーい好き~」
「……うん、睦月も文月のこと大好きだよ」
「えへへ~。あっそうだ、むー姉早く部屋に戻ろ、皆待ってるよー?」
(睦月を皆が待ってる?)
「あー、むー姉こんなとこに居た~。あたし、すっごい探したんだよー?」
「ふみ、づき……?」
「? むー姉何で泣いてるの? 誰かにいじめられたの? あたしに任せて、いじめたやつらやっつけたげる!」
「文月は……睦月のこと、好き?」
「うん、むー姉だーい好き~」
「……うん、睦月も文月のこと大好きだよ」
「えへへ~。あっそうだ、むー姉早く部屋に戻ろ、皆待ってるよー?」
(睦月を皆が待ってる?)
554: 2015/01/15(木) 17:48:30.93 ID:VXPe4/Vj0
「皆ーむー姉居たよー」
「た、ただいまー……」
「ようやく戻ってきたか」
「て、提督!? 何で睦月達の部屋に居るの!?」
「私が連れてきた」
「菊月?」
「どうやら一番最初は私の様だな。――姉者、常日頃から私達の為に気を遣ってくれて感謝している。ありがとう」
「姉者、ねぇ……お姉ちゃんじゃなくていいのか?」
「なっ!? 黙れ司令官!」
(な、何がどうなってるのか全然分からないのね……)
「じゃあ次は私ね、はいコレ」
「コレ、如月ちゃんの編んでたマフラー……」
「私の愛がたーっぷり詰まったマフラーよ、大事に使ってね?」
「き、如月ちゃん顔が近いよ!?」
「ふふっ、なーんちゃって。私がコレをあげるって言ったら、皆も何かあげたいって言い出して、それならいっそパーティーにしちゃいましょうってなったの」
(ひょっとして、それで皆は……)
「弥生と、卯月は、コレを……」
「頑張って鳳翔さんに教えてもらったぴょん」
「すっごく可愛いのね、コレは編みぐるみかにゃ?」
「うん、そう」
「激おこ弥生と超絶ラブリーなうーちゃんの編みぐるみだぴょん」
「ちゃんと、笑顔だから……」
「ありがと二人とも、睦月、とっても大事にするね」
「ボクからはコレだよ。名取さんに少し手伝ってもらったけど、ちゃんとボクが編んだんだ」
「如月ちゃんのマフラーと一緒に使うね、ありがと皐月」
「ちゃんと暖かくして風邪引かないでよ、睦月姉」
「文月からはコレだよ~」
「コレは?」
「プラネタリウムーはっちゃんとクマさんに手伝ってもらったんだ~」
(最近よく三人で一緒に居たのは、コレ作ってたんだ……)
「ありがと文月、後で一緒に見ようね」
「は~い」
「私は物を作るのが苦手だ、だからコレにした」
「わぁ……キレイな花……」
「“睦月”に見頃の花だ。来年もまた、この時期に摘んできて見せてやる」
「ありがと長月。睦月の為にわざわざ寒い中摘んできてくれて、とっても嬉しいのね」
「登山も鍛練の一環だ、別に苦でも無い」
「た、ただいまー……」
「ようやく戻ってきたか」
「て、提督!? 何で睦月達の部屋に居るの!?」
「私が連れてきた」
「菊月?」
「どうやら一番最初は私の様だな。――姉者、常日頃から私達の為に気を遣ってくれて感謝している。ありがとう」
「姉者、ねぇ……お姉ちゃんじゃなくていいのか?」
「なっ!? 黙れ司令官!」
(な、何がどうなってるのか全然分からないのね……)
「じゃあ次は私ね、はいコレ」
「コレ、如月ちゃんの編んでたマフラー……」
「私の愛がたーっぷり詰まったマフラーよ、大事に使ってね?」
「き、如月ちゃん顔が近いよ!?」
「ふふっ、なーんちゃって。私がコレをあげるって言ったら、皆も何かあげたいって言い出して、それならいっそパーティーにしちゃいましょうってなったの」
(ひょっとして、それで皆は……)
「弥生と、卯月は、コレを……」
「頑張って鳳翔さんに教えてもらったぴょん」
「すっごく可愛いのね、コレは編みぐるみかにゃ?」
「うん、そう」
「激おこ弥生と超絶ラブリーなうーちゃんの編みぐるみだぴょん」
「ちゃんと、笑顔だから……」
「ありがと二人とも、睦月、とっても大事にするね」
「ボクからはコレだよ。名取さんに少し手伝ってもらったけど、ちゃんとボクが編んだんだ」
「如月ちゃんのマフラーと一緒に使うね、ありがと皐月」
「ちゃんと暖かくして風邪引かないでよ、睦月姉」
「文月からはコレだよ~」
「コレは?」
「プラネタリウムーはっちゃんとクマさんに手伝ってもらったんだ~」
(最近よく三人で一緒に居たのは、コレ作ってたんだ……)
「ありがと文月、後で一緒に見ようね」
「は~い」
「私は物を作るのが苦手だ、だからコレにした」
「わぁ……キレイな花……」
「“睦月”に見頃の花だ。来年もまた、この時期に摘んできて見せてやる」
「ありがと長月。睦月の為にわざわざ寒い中摘んできてくれて、とっても嬉しいのね」
「登山も鍛練の一環だ、別に苦でも無い」
555: 2015/01/15(木) 17:48:56.29 ID:VXPe4/Vj0
「あたし達でラストか」
「睦月姉さん、腕によりをかけて作りました。食べて下さい」
「デザートはあたし、マジで手間かかったんだから、味わって食べてよ?」
「……うっ……うぅ……」
「ちょっ、いきなり泣くとかやめてくんない!?」
「もっちーむー姉泣かしちゃダメだよ~?」
「あたしじゃねえって!」
「むづぎ、がんげぎぃ……」
――――暖かそうだな、マフラーと手袋。
――――当たり前なのですよ。妹の愛情がたっぷり詰まってるにゃしー、いひひっ!
「睦月姉さん、腕によりをかけて作りました。食べて下さい」
「デザートはあたし、マジで手間かかったんだから、味わって食べてよ?」
「……うっ……うぅ……」
「ちょっ、いきなり泣くとかやめてくんない!?」
「もっちーむー姉泣かしちゃダメだよ~?」
「あたしじゃねえって!」
「むづぎ、がんげぎぃ……」
――――暖かそうだな、マフラーと手袋。
――――当たり前なのですよ。妹の愛情がたっぷり詰まってるにゃしー、いひひっ!
559: 2015/01/17(土) 10:26:34.55 ID:XqllS3Ry0
・荒潮&山雲『あらー?』、投下します
組み合わせで調べたら魔性とか出たけど書けないから自スレ設定で押し通す!!
なお、一般販売品は布、艦娘用は資材で出来ています
組み合わせで調べたら魔性とか出たけど書けないから自スレ設定で押し通す!!
なお、一般販売品は布、艦娘用は資材で出来ています
560: 2015/01/17(土) 10:27:02.22 ID:XqllS3Ry0
――――荒潮用作業スペース。
「荒潮姉、ちょっといいかしらー?」
「あら~どうしたの?」
「服をねー作って欲しいのー」
「うふふふふ~ちょうど今作っていたところよ~」
「それはー山雲のー?」
「そうよ~?」
「朝雲姉のはー無いのー?」
「あらあら、自分のじゃなくて朝雲ちゃんのを頼みに来たのね?」
「はいー」
(朝雲ちゃんのは昨日のうちに出来てるけどぉ、もう一着作るのも面白そうだわ~)
「山雲ちゃんはぁ、どんな服を朝雲ちゃんに着せたいの~?」
「そうねー、朝雲姉がーもっと可愛くなる服かしらー」
「それならこういうのはどうかしらぁ?」
「荒潮姉、ちょっといいかしらー?」
「あら~どうしたの?」
「服をねー作って欲しいのー」
「うふふふふ~ちょうど今作っていたところよ~」
「それはー山雲のー?」
「そうよ~?」
「朝雲姉のはー無いのー?」
「あらあら、自分のじゃなくて朝雲ちゃんのを頼みに来たのね?」
「はいー」
(朝雲ちゃんのは昨日のうちに出来てるけどぉ、もう一着作るのも面白そうだわ~)
「山雲ちゃんはぁ、どんな服を朝雲ちゃんに着せたいの~?」
「そうねー、朝雲姉がーもっと可愛くなる服かしらー」
「それならこういうのはどうかしらぁ?」
561: 2015/01/17(土) 10:27:28.13 ID:XqllS3Ry0
――――翌日。
「こっちの組み合わせはどうかしらぁ」
「そうねー、レギンスじゃなくてー、ニーハイがいいかしらーねー」
「それならタートルネックと合わせてみるのもいいわぁ」
「色はー、白ー?」
「青やピンクもありねぇ」
「朝雲姉はー、どれがいいー?」
「私、着せ替え人形じゃないんだけど」
「あらあら、朝雲ちゃんは私のデザインした服を着るの嫌なのかしらぁ……」
「そ、そういう訳じゃないのよ荒潮姉さん。ただ、朝からずっと何着も服を着替えてるから疲れちゃって……」
「山雲はー、とってもー、楽しいわー」
(そりゃ山雲は見てるだけだもんね)
「うふふふふ~じゃあ少し休憩しましょうか」
「お茶、淹れるわねー」
「あっ山雲、私も手伝うわ」
(あらあら、別々に合わせるよりぃ、二人一緒に合わせた方がこの子達は良いのかもしれないわねぇ)
荒潮ブランド専属モデルが二人増えました。
「こっちの組み合わせはどうかしらぁ」
「そうねー、レギンスじゃなくてー、ニーハイがいいかしらーねー」
「それならタートルネックと合わせてみるのもいいわぁ」
「色はー、白ー?」
「青やピンクもありねぇ」
「朝雲姉はー、どれがいいー?」
「私、着せ替え人形じゃないんだけど」
「あらあら、朝雲ちゃんは私のデザインした服を着るの嫌なのかしらぁ……」
「そ、そういう訳じゃないのよ荒潮姉さん。ただ、朝からずっと何着も服を着替えてるから疲れちゃって……」
「山雲はー、とってもー、楽しいわー」
(そりゃ山雲は見てるだけだもんね)
「うふふふふ~じゃあ少し休憩しましょうか」
「お茶、淹れるわねー」
「あっ山雲、私も手伝うわ」
(あらあら、別々に合わせるよりぃ、二人一緒に合わせた方がこの子達は良いのかもしれないわねぇ)
荒潮ブランド専属モデルが二人増えました。
568: 2015/01/17(土) 10:44:20.65 ID:XqllS3Ry0
・アニメ第三水雷せんたん『楽屋裏』
・初霜『装甲300を希望』
・赤城『食後』
・吹雪改二『成長』
・那珂ちゃん&ぬいぬい『・・・沈め!』
以上五本でお送りします
・初霜『装甲300を希望』
・赤城『食後』
・吹雪改二『成長』
・那珂ちゃん&ぬいぬい『・・・沈め!』
以上五本でお送りします
572: 2015/01/17(土) 18:48:33.21 ID:XqllS3Ry0
・アニメ第三水雷せんたん『楽屋裏』 、投下します
※アニメの若干のネタバレあるのでご注意下さい
※アニメの若干のネタバレあるのでご注意下さい
573: 2015/01/17(土) 18:48:58.39 ID:XqllS3Ry0
――――アニメ二話撮影中。
「吹雪ちゃん、大丈夫?」
「うぅ~逆にあんな風にするの難しいし痛いよぉ……」
「いっそ艤装を改造しちゃうのが早いっぽい?」
「それは流石に危ないのでやめた方が……」
「とくがたくちくかんとくがたくちくかんとくぎゃたくちくかん!」
「川内お姉ちゃんアウトー」
「そういう“那珂ちゃん”だって、私のことは“川内ちゃん”って呼ばなきゃ」
「那珂ちゃんはープロだから公私はちゃんと使い分けられるんだよー?」
「プロがマイク放り投げちゃダメじゃん」
「そういえば吹雪ちゃん、あのポーズってアドリブなの?」
「いや、あれは、そのー……」
「吹雪、階段の踊り場の鏡の前で練習してたよ」
「そうなの? 睦月も部屋で如月ちゃんと演技の練習しよっかにゃー」
「ゆーうーだーちー?」
(あっ……内緒にするって約束だったっぽい……)
「秘密をしゃべっちゃうのはこの口かなー?」
「ご、ごみぇんっぴょいー」
「そろそろ、撮影再開でしょうか……」
「(神通さん、緊張してるのかな?)」
「(神通さんに限ってそれは無いと思うけど……)」
「神通お姉ちゃん、お願いだから本番中に戦闘モードに入らないでね?」
「そうそう、身体火照ったからって演習六時間は長いって」
((……やっぱり神通さんは神通さんだ))
「二人とも、何かあったっぽい?」
「な、何でもないよ夕立ちゃん」
「うん、何でもない何でもない」
「むー、絶対何か隠してるっぽいー!」
「(夕立ちゃんもどっちかっていうとそっち系だし……)」
「(素敵なパーティーに誘われるよね、絶対……)」
――撮影再開するから集まってー!
「「「「「「了解!」」」」」」
――――ねぇ提督、ゴウコンって何の略なの? 鎮守府合同艦隊混合演習の略?
――――……お前はそのままで良いと思うぞ。
――――? 何だか良く分からないけど、次の撮影も頑張るわ!
「吹雪ちゃん、大丈夫?」
「うぅ~逆にあんな風にするの難しいし痛いよぉ……」
「いっそ艤装を改造しちゃうのが早いっぽい?」
「それは流石に危ないのでやめた方が……」
「とくがたくちくかんとくがたくちくかんとくぎゃたくちくかん!」
「川内お姉ちゃんアウトー」
「そういう“那珂ちゃん”だって、私のことは“川内ちゃん”って呼ばなきゃ」
「那珂ちゃんはープロだから公私はちゃんと使い分けられるんだよー?」
「プロがマイク放り投げちゃダメじゃん」
「そういえば吹雪ちゃん、あのポーズってアドリブなの?」
「いや、あれは、そのー……」
「吹雪、階段の踊り場の鏡の前で練習してたよ」
「そうなの? 睦月も部屋で如月ちゃんと演技の練習しよっかにゃー」
「ゆーうーだーちー?」
(あっ……内緒にするって約束だったっぽい……)
「秘密をしゃべっちゃうのはこの口かなー?」
「ご、ごみぇんっぴょいー」
「そろそろ、撮影再開でしょうか……」
「(神通さん、緊張してるのかな?)」
「(神通さんに限ってそれは無いと思うけど……)」
「神通お姉ちゃん、お願いだから本番中に戦闘モードに入らないでね?」
「そうそう、身体火照ったからって演習六時間は長いって」
((……やっぱり神通さんは神通さんだ))
「二人とも、何かあったっぽい?」
「な、何でもないよ夕立ちゃん」
「うん、何でもない何でもない」
「むー、絶対何か隠してるっぽいー!」
「(夕立ちゃんもどっちかっていうとそっち系だし……)」
「(素敵なパーティーに誘われるよね、絶対……)」
――撮影再開するから集まってー!
「「「「「「了解!」」」」」」
――――ねぇ提督、ゴウコンって何の略なの? 鎮守府合同艦隊混合演習の略?
――――……お前はそのままで良いと思うぞ。
――――? 何だか良く分からないけど、次の撮影も頑張るわ!
584: 2015/01/18(日) 16:58:04.77 ID:pbVgdKu90
・初霜『装甲300を希望』 、投下します
初霜だってたまにはそういう気分になるんです
初霜だってたまにはそういう気分になるんです
585: 2015/01/18(日) 16:58:31.72 ID:pbVgdKu90
――――提督執務室。
「なぁ、初霜」
「何ですか?」
「……いや、何でもない」
「ふふっ、変な提督」
「改二、良かったな」
「はい、これでまた守りやすくなります」
「既に完璧だと思うぞ、お前の護衛は」
「装甲盾が無いと装甲は薄いし、完璧とは言い難いわ」
「駆逐艦に大和型クラスの装甲があったら怖いだろ」
「でも、あればもっと簡単に守れます」
「そうだな、こうして膝に乗せてるだけで防弾チョッキになる」
「……一隻でも一人でも多く救えれば、それだけで満足だった」
「あぁ、実際何度も助けられた」
「でも、いつの間にかそれだけだと満足出来なくなってたの」
「……そうか」
「鎮守府に居る間だけ、皆が守ってくれている間だけは……私も甘えても、いい?」
「何度も言ってただろ、初霜のしたいようにすればいい。ここは、そういう場所だ」
「……はい!」
「それで? どうしたい?」
「……暫く、このままで」
「ん、了解」
「後、頭を撫でてもらえると……」
「分かった」
「――提督」
「何だ?」
「絶対、何があっても守ります」
「……あぁ、頼りにしてる」
「なぁ、初霜」
「何ですか?」
「……いや、何でもない」
「ふふっ、変な提督」
「改二、良かったな」
「はい、これでまた守りやすくなります」
「既に完璧だと思うぞ、お前の護衛は」
「装甲盾が無いと装甲は薄いし、完璧とは言い難いわ」
「駆逐艦に大和型クラスの装甲があったら怖いだろ」
「でも、あればもっと簡単に守れます」
「そうだな、こうして膝に乗せてるだけで防弾チョッキになる」
「……一隻でも一人でも多く救えれば、それだけで満足だった」
「あぁ、実際何度も助けられた」
「でも、いつの間にかそれだけだと満足出来なくなってたの」
「……そうか」
「鎮守府に居る間だけ、皆が守ってくれている間だけは……私も甘えても、いい?」
「何度も言ってただろ、初霜のしたいようにすればいい。ここは、そういう場所だ」
「……はい!」
「それで? どうしたい?」
「……暫く、このままで」
「ん、了解」
「後、頭を撫でてもらえると……」
「分かった」
「――提督」
「何だ?」
「絶対、何があっても守ります」
「……あぁ、頼りにしてる」
586: 2015/01/18(日) 16:58:58.79 ID:pbVgdKu90
「ほんに手のかかる妹じゃな」
「子日、護衛の日ー!」
「妹の頼みを聞くのも、悪くない」
「まぁのぅ、可愛い妹の頼みじゃ」
「子日は、可愛いだけじゃ――」
「もうそれはよいわ」
「はぅっ!?」
「痛そうだな……だが、悪くない」
(……ほんに、手のかかる妹達じゃ)
「子日、護衛の日ー!」
「妹の頼みを聞くのも、悪くない」
「まぁのぅ、可愛い妹の頼みじゃ」
「子日は、可愛いだけじゃ――」
「もうそれはよいわ」
「はぅっ!?」
「痛そうだな……だが、悪くない」
(……ほんに、手のかかる妹達じゃ)
587: 2015/01/18(日) 16:59:24.78 ID:pbVgdKu90
――――夕方、食堂。
「……アレ、初霜よね?」
「初霜じゃねぇ」
「初霜がしれぇのお膝に乗ってます!」
「提督、どれでも好きなのをどうぞ!」
「いや、どうぞじゃなくてな?」
「……嫌なの?」
「……水餃子」
「はい!」
(ここまでになるとは予想してなかった……)
「次は提督の番ですよ」
「初霜は何がいいんだ?」
「えーっと、青椒肉絲にします」
「分かった、ほら」
「――うん、美味しいわ」
「俺も次は青椒肉絲食いたい」
「はい、ちょっと待って下さいね」
「浦風、あーん」
「うち、もうお腹いっぱいじゃけぇごめんね姉さん」
「雪風、食べたいです!」
はつしも は あまえる を おぼえた!
「……アレ、初霜よね?」
「初霜じゃねぇ」
「初霜がしれぇのお膝に乗ってます!」
「提督、どれでも好きなのをどうぞ!」
「いや、どうぞじゃなくてな?」
「……嫌なの?」
「……水餃子」
「はい!」
(ここまでになるとは予想してなかった……)
「次は提督の番ですよ」
「初霜は何がいいんだ?」
「えーっと、青椒肉絲にします」
「分かった、ほら」
「――うん、美味しいわ」
「俺も次は青椒肉絲食いたい」
「はい、ちょっと待って下さいね」
「浦風、あーん」
「うち、もうお腹いっぱいじゃけぇごめんね姉さん」
「雪風、食べたいです!」
はつしも は あまえる を おぼえた!
590: 2015/01/18(日) 23:14:10.13 ID:pbVgdKu90
・赤城『食後』 、投下します
このスレではいっぱい食べる可愛い赤城さんを応援しています
このスレではいっぱい食べる可愛い赤城さんを応援しています
591: 2015/01/18(日) 23:14:37.70 ID:pbVgdKu90
――――北海道。
「ふん、ふん、ふんふふ~ん」
「ジンギスカンか」
「はい、ジンギスカンです」
「赤城の鼻歌は初めて聞いたな」
「あの、実は結構恥ずかしかったのであまり気にしないで頂けると……」
「帰ったら加賀に話すか」
「本当に恥ずかしいのでやめてください」
「――で、何人前だ?」
「そうですね、五人前ぐらいでしょうか」
「……体調でも悪いのか?」
「いえ、今日はゆっくり食べたいので」
(――あぁ、そういうことか)
「じゃあ食べ終わったら追加注文って形でいいな?」
「はい、お願いします」
「ふん、ふん、ふんふふ~ん」
「ジンギスカンか」
「はい、ジンギスカンです」
「赤城の鼻歌は初めて聞いたな」
「あの、実は結構恥ずかしかったのであまり気にしないで頂けると……」
「帰ったら加賀に話すか」
「本当に恥ずかしいのでやめてください」
「――で、何人前だ?」
「そうですね、五人前ぐらいでしょうか」
「……体調でも悪いのか?」
「いえ、今日はゆっくり食べたいので」
(――あぁ、そういうことか)
「じゃあ食べ終わったら追加注文って形でいいな?」
「はい、お願いします」
592: 2015/01/18(日) 23:15:07.58 ID:pbVgdKu90
「提督は、お野菜は好きですか?」
「元々好きだが、こういう旨味を吸った野菜は更に好きだ」
「ジンギスカンに限らず、すき焼きや焼きそば、お好み焼きも野菜とお肉が合わさると美味しいですよね」
「お前が食べてると、それだけで美味そうに見えるしな」
「?」
「ほら、もっと食べていいぞ」
「提督もお肉、もっと食べていいんですよ?」
「肉ばっかり食べると後が辛いんでな、今ぐらいの比率でちょうどいい」
「……はい」
「そろそろお代わり頼むか?」
「ではまた五人前、お願いします」
「分かった」
――あそこの二人組、どんだけ食べるんだろうねぇ……。
――知らないのかい? あの女の人、有名な福の神だよ。
――福の神?
――あの人一人でも相当な金額食べて帰るし、たまに大勢連れてきて食べてったりもするし、食べ方があまりにも美味しそうなもんで客寄せにもなるって評判さ。で、ついたあだ名が“福の神”。
――はぁ~……確かに良く食べるけど、気持ち良い食い方だわ。
(赤城にそんなあだ名が付いてたとは知らなかったな――ん?)
「っ……」
(……今日は、珍しいものに縁がある日のようだな)
――――独特の癖はあるが、美味かったな。
――――はい、とても。
――――そうだ、二人で試しにこれ食ってみるか?
――――キャラメル、ですか?
その日、提督は赤城の珍しいところを三度目撃した。
「元々好きだが、こういう旨味を吸った野菜は更に好きだ」
「ジンギスカンに限らず、すき焼きや焼きそば、お好み焼きも野菜とお肉が合わさると美味しいですよね」
「お前が食べてると、それだけで美味そうに見えるしな」
「?」
「ほら、もっと食べていいぞ」
「提督もお肉、もっと食べていいんですよ?」
「肉ばっかり食べると後が辛いんでな、今ぐらいの比率でちょうどいい」
「……はい」
「そろそろお代わり頼むか?」
「ではまた五人前、お願いします」
「分かった」
――あそこの二人組、どんだけ食べるんだろうねぇ……。
――知らないのかい? あの女の人、有名な福の神だよ。
――福の神?
――あの人一人でも相当な金額食べて帰るし、たまに大勢連れてきて食べてったりもするし、食べ方があまりにも美味しそうなもんで客寄せにもなるって評判さ。で、ついたあだ名が“福の神”。
――はぁ~……確かに良く食べるけど、気持ち良い食い方だわ。
(赤城にそんなあだ名が付いてたとは知らなかったな――ん?)
「っ……」
(……今日は、珍しいものに縁がある日のようだな)
――――独特の癖はあるが、美味かったな。
――――はい、とても。
――――そうだ、二人で試しにこれ食ってみるか?
――――キャラメル、ですか?
その日、提督は赤城の珍しいところを三度目撃した。
597: 2015/01/19(月) 11:57:21.22 ID:TwuH17CSO
乙です
はたして赤城さんには嫌いな食べ物は存在するのやら
はたして赤城さんには嫌いな食べ物は存在するのやら
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります