1:◆UeZ8dRl.OE 2015/02/15(日) 13:43:14.67 ID:vVyxVwG70
・引き続き終戦後の後日談を書いていきます

・リクエストを受け付けて、消化したらまた募集していきます

・設定から逸脱するようなものは、パラレル扱いにします


前回はこちら


前スレは以下の4つです

【艦これ】大鳳「一度入ったら抜け出せない鎮守府?」

【艦これ】大鳳「出入り自由な鎮守府」

【艦これ】提督「鎮守府として色々不味いことになった」

【艦これ】大鳳「浦風が可愛い鎮守府」提督「多分一応は鎮守府」


艦隊これくしょん ‐艦これ‐ 艦娘型録

12: 2015/02/15(日) 23:13:20.56 ID:vVyxVwG70
――――艦載機保管庫。

「ピカピカ、デキタ」

 今日も今日とてほっぽちゃんは艦載機を整備しながら、毎日必ず来る空母の誰かを待っています。

 そして、今日もまたドアの開く音に目を輝かせながらほっぽちゃんは振り向きます。

「オ菓子、置イテ……ケ?」




「――久シブリダナ、北方」



――――翔鶴、遠方偵察中。

(今日も異常無し。帰って瑞鶴にご飯作らないと)

「――あら? アレ、何かしら?」

 ――モウッ! 何デ私バカリ追イカケルノダコノ鳥達ハッ!

「……助けた方が、良いのよね?」



――――海岸。

「あ、あの、大丈夫?」

「腹減ッタ……氏ヌ……」

「クッキーで良ければありますけど、食べますか?」

「食ウ!」

「ひゃあぁぁぁぁっ!? 指ごと食べないで下さいぃ」

「オイヒイゾ、コリェ」

「んぅ……指、離してもらえないでしょうか……」

「――ムグムグ」

「ひゃあぁぁぁぁっ!?」

(面白イカラモウ少シコウシテヨッカナ)

13: 2015/02/15(日) 23:14:15.37 ID:vVyxVwG70
――――提督執務室。

(何だこの状況は……)

「北方、元気ニシテイタカ?」

「シテタ!」

「ソウカ」

「瑞鶴、そんなに似てる?」

「うん、翔鶴姉っぽい」

「勝手ナコトヲ言ウナ。似テナドイナイ」

(鳥に追い掛け回されてたところとか、そっくりだと思うけど)

「あの、私の指は食べ物じゃ……」

「ムグムグ」

「んぅ……やめて下さいぃ……」

(癖ニナッチマウナ、コレ)




――――港湾棲姫、空母水鬼、レ級がまとめてやってきました。

27: 2015/02/16(月) 09:34:03.86 ID:biMntBZ00
「浦風、世の中って残酷ね」

「姉さん、元気出すんじゃ」

「私にも何かもっとこう、インパクトがあればいいのかしら……」

「姉さんは今のままでも十分魅力的じゃて」

「髪をお団子にしてみる? いえ、それだとあの強烈な個性の那珂と被るわ。それなら露出を多く――ダメだわ、雲龍みたいな服は羞恥心が邪魔してしまう……」

(姉さんがこのまま考え込んで突拍子もない色物になってしまうんは、うち嫌じゃ……)

「スク水空母、メイド空母、全身タイツ空母……どれもピンと来ないわね」




 今のままがいいと泣かれたので思い止まりました。

28: 2015/02/16(月) 09:34:35.84 ID:biMntBZ00
「これは、ありとあらゆる可能性を映し出す鏡」

「不幸だったり、幸せだったりするです」

「覗く、覗かない、自由です」

「見て嫌な気分になっても保証しないです。悪しからず」

「最初の実験台、誰がなるです?」

「秋月さん、決まりです」

「――エOチなのでも、最後まで見届けるですよ?」




――――まだ関係がそこまでに至っていない艦娘には、その場面しか映らない深刻なエラーが発生しています。

55: 2015/02/17(火) 12:37:45.20 ID:W9TMoAyZ0
――――海上。

(今日も良いお土産が手に入りましたし、加賀が怒る前に急いで戻らないといけませんね。――あら?)

「アレは、対空射撃でしょうか……。あそこは無人島だったはずですが」

 何かトラブルかもしれないと、赤城はその無人島へと慎重に近付いて行く。万が一、また何かしらの施設が秘密裏に作られているなら、それを彼女が見過ごしておけるはずもない。

(音から判断するに一人、出来れば抵抗などはしないでくれると有り難いのですが……)

 終戦後も、最近までは戦いに身を置いていた赤城。たった一人相手に遅れをとることなど有り得ないが、同じ艦娘を攻撃するような事態は避けたいというのが本音だった。
 勿論、何らかの事情でここに流れ着いて出られなくなったはぐれ艦娘の可能性もあるので、警戒されないよう艦載機を発艦させずに音のした方へと近寄っていく。
 そして、少し開けた場所に出た赤城の視界に飛び込んできたのは――。




「お腹……空きましたぁ……」

 土で汚れ、木の枝でところどころ破けている緑色の着物を着た、自分に馴染みのある名前を持った艦娘のへたり込む姿だった。




――――対空射撃で鳥を落とそうとしていた天城が保護されました。

60: 2015/02/17(火) 15:24:16.17 ID:W9TMoAyZ0
~雷の場合~

『司令官、朝になったわ。起きて準備してね』

『何? まだ起きてないの? 朝からそんなんじゃダメよ』

『司令官、朝よ! あ・さ! これでも起きて来なかったら起こしに行くわ。ホント、司令官には私がついていないとダメなんだから』




~如月の場合~

『司令官、朝よ、起きて?』

『司令官ったら、お寝坊さんなのね。そろそろ本当に起きないとダメよ?』

『起きないと今から行って、キス、しちゃうわよ?――なーんちゃって……するなら起きてから、ね?』




~雲龍の場合~

『提督、朝です』

『起きないの?』

『艦載機、全機発艦。今から起こしに行きます』




~山城の場合~

『提督、朝です。起きて下さい』

『早く起きてくれます? 姉様が待ってるんですけど』

『はぁ、不幸だわ……今から起こしに行きます。――行くまでは、起きないでいいですから』

65: 2015/02/17(火) 20:27:12.13 ID:W9TMoAyZ0
~マックスの場合~

『グーテンモルゲン。提督、朝よ』

『まだ寝ているの? ふーん……そう』

『あなた、普段から無理をし過ぎなのよ。今から部屋に行くけど、起きるまで待つわ。……あまり、心配させないで』




~レーベの場合~

『グーテンモルゲン、提督、朝だよ』

『提督、まだ寝てるの? ボクの声だと起きれないのかな?』

『ボクはいいんだけど、ビスマルクがそわそわしてるし起こしに行くよ。――でも、まだ起きてなかったらボクも隣で二度寝しちゃいそうだ』




~ビスマルクの場合~

『グーテンモルゲン、良い朝ね。提督、早く起きなさい』

『提督、貴方も軍人なら時間は守るべきね。もう起床時間は過ぎているわ』

『この私を待たせるとは良い度胸ね。今から起こしに行くから覚悟しなさい!……そんなに眠いのなら、後で膝を貸してあげるわ』




~プリンツの場合~

『フォイヤー!』

『フォイヤーフォイヤー!』

『早く起きないとビスマルク姉さん連れて帰るから。もう一発フォイヤー!』



~ユーの場合~

『提督、朝、です』

『提督、ヤーパンは時間に細かいって聞いてたけど、違う?』

『あさだち? を、処理したら提督は起きられるの? 合ってる?』




※お手持ちのユーちゃんはこんなこと言いません。

87: 2015/02/19(木) 12:50:51.60 ID:CDkHiezA0
・ヴェールヌイ『ハラショー、これは良い湯だな』、投下します

やっぱり姉妹

88: 2015/02/19(木) 12:51:20.89 ID:CDkHiezA0
「司令官」

「んー?」

「どうして頭をポンポンしてるんだい?」

「髪を上げてるのが珍しかったんで手が勝手に、な」

「……司令官は髪を触るのが好きな変Oさんなのです」

「グサッと来るからやめろ」

「冗談だよ、電に似ていただろ?」

「よく似てたぞ。二人から言われたみたいに思えて余計にキツかったぐらいには」

「そう拗ねないでくれ司令官。本当にそう思っているなら、こうして一緒に温泉に入ったりしないさ」

「――なぁ、ヴェールヌイ」

「何だい?」

「前は恥ずかしいって一緒に入るの嫌がってたよな?」

「そんな時もあったね」

「何で入ろうと思う気になったんだ?」

「見られても恥ずかしくなくなったからだよ」

「……普通、逆じゃないか?」

「未成熟な子供の身体を見て司令官が興奮するというなら、見せたかもしれないな」

「割と本気で悩んでる問題だからやめてくれ」

「……こうして意識してしまうと、流石に恥ずかしいな」

「ここに帽子は無いから、顔が赤いのは隠せんぞ」

「――司令官」

「何だ?」




「今にも逆上せそうだ」

「今すぐ上がれ、そんなハプニングはいらん」

89: 2015/02/19(木) 12:51:46.42 ID:CDkHiezA0
「――どうだい、司令官」

「くるっと回ってポーズを決めたのが可愛かったな、もう一回」

「……夕食の準備が出来ているだろうから、早く戻ろう」

「浴衣姿も可愛いぞ」

「司令官、どうしても廊下で寝たいというなら止めはしない」

「照れ隠しに部屋を追い出そうとするのはやめろ。凍え氏ぬ」




「ハラショー、コイツは料理人の腕を感じる」

「一応どっかの爺さん行きつけの旅館だからな。サービスから何から何まで一流だ」

「司令官、マグロとイカを交換しよう」

「別に構わんが」

「交渉成立だね――じゃあ、はい」

「……お前、交換がしたかった訳じゃないだろ」

「何の話だい? とりあえず、早く口を開けてくれると助かる」

「分かったよ、ほら」

「――うん、新鮮で美味しいな」

「・・・・・・仕返しか、おい」

「どうしたんだい、司令官」

「俺もしてやろうと思ったが、やらなくていいな」

「司令官、心の狭い男は嫌われるよ」

「嫌いか?」

「そう聞きながら準備する司令官は、嫌いじゃない」

「……ほら、イカだ」

「スパシーバ」




――――すぅ……すぅ……。

 ――――(二人きりになると途端に甘えてくる辺りは、姉にそっくりだな)

――――流石にそれは……恥ずかしいな……すぅ……。

 ――――……寝言、だよな?

90: 2015/02/19(木) 12:52:17.79 ID:CDkHiezA0
~高雄の場合~

『提督、起床時間です。本日はどういたしましょう』

『えーっとえーっと、高雄、まだ待機していた方がよいでしょうか?』

『私の秘書艦日が、今日で良かったわ。提督、今から起こしに参ります』




~愛宕の場合~

『ぱんぱかぱーん! 提督、朝ですよ~』

『提督、ちょっと起きるの遅すぎじゃないかしらー?』

『んもぅ、提督ったら意外とお寝坊さんなんだから。新妻ルックで起こしに行くから、待っててくださいね?』




~摩耶の場合~

『おい、朝だから起きろ』

『チッ、起きろって言ってんだろ、クソがっ!』

『よーし、あたしに喧嘩売ってんだな? 今から起こしに行くから覚悟しとけよっ!』




~鳥海の場合~

『司令官さん、起きて下さい。朝ですよ?』

『私の計算では、これ以上寝ていると艦隊運営に支障が出てしまいます』

『この時間まで寝ているということは、司令官さんは相当お疲れなんですね。明石さん特製栄養ドリンク、お持ちします』

91: 2015/02/19(木) 12:53:50.72 ID:CDkHiezA0
1のオリョクルが終わったら潜水艦スレは立てます、ちょっと今は余裕が無いので…



引用: 【艦これ】浦風「姉さんが拗ねとる鎮守府」大鳳「最近私の影が薄い鎮守府」