1: 2011/10/02(日) 10:44:30.16 ID:LpXtP7eZ0
結衣「どうじゃろ?だってwww」プークスクス

ちなつ「あかりちゃん、どうしたの?www」

あかり「ほいでww教室入ってきたら上から水ガバッ机椅子ないわでどうじゃどww」

結衣「wwwwwwwwww」

ちなつ「あかりちゃんwww」
ゆるゆり: 1 (百合姫コミックス)
2: 2011/10/02(日) 10:48:31.24 ID:LpXtP7eZ0
結衣「じゃあ、あかり、ジュース買ってきてよwww」

ちなつ「あww私もお願いwwあかりちゃんwww」プークスクス

あかり「お金ないwwどうじゃろwwww」

結衣「……」ガタン

あかり「!?」

結衣「…ジュース、買いにいけって言ってんだよ。あかり、わかんないのか?」」

あかり「あ、…でも、今お金ないし…」

結衣「あ?」カベドン

あかり「あ、はい、何とかしてきます!」スタスタスタ

3: 2011/10/02(日) 10:51:38.43 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あっ、あかりちゃん。でもその前に」

あかり「なーにー?ちなつちゃん?」

ちなつ「あれやってよwww葉っぱ仮面www」

結衣「wwwww」

あかり「えっ……」

ちなつ「ねえwwやってよwwあかりちゃんww葉っぱ仮面ww」

あかり「で、でも……」

結衣「……ちなつちゃんがやれつってんだよ、あかり」ガタン

あかり「あ…結衣先輩…はい…じゃ、じゃあやります」

ちなつ「wwwww期待wwww」

結衣「wwww」

6: 2011/10/02(日) 10:54:13.95 ID:LpXtP7eZ0
あかり「は、葉っぱ仮面!」

ちなつ「…はぁ、なんだかおもしろくありませんねぇ…」チラッ

結衣「…全裸だろ、普通。葉っぱ仮面は」

あかり「あ…でも…結衣先輩…はずか…しい…」

結衣「あ?」

あかり「い、いえ!なんでも!じゃあ赤座あかり、脱ぎまーす!」

ちなつ「あかりちゃんwwwwwwwwwww」

7: 2011/10/02(日) 10:58:42.75 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……」グスン

結衣「あかり?」

あかり「い、いえ…なんでもありません…」

結衣「じゃあ早く脱げよ」

あかり「え…あ…で、でも今日お腹ちょっと痛いし…」

結衣「ちょっと、だろ?あかりは体も張れないのか?だからクラスでも影が薄いんだ」

ちなつ「ねーあかりちゃん、早く脱いでよ」プークスクス

あかり「あ…ブ、ブラのホックがな、なかなか外れないなー、なんてーねー?!」ヒヤヒヤ

結衣「あ?」

8: 2011/10/02(日) 11:02:21.85 ID:LpXtP7eZ0
結衣「もういい、もういいよあかり」

あかり「!? じゃ、じゃあもうあかり脱がなくていいの!?」

結衣「いや、そういうことじゃなくて」ガバッ

あかり「ちょ、ちょっと結衣ちゃん!?」ドタッ

結衣「……自分で脱げないなら、私が脱がせてやるよ」ニタァ

あかり「え…あ、ちょっと、やめ―」

ちなつ「カメラ持ってきたったwwwwww」

結衣「ちなつちゃんwww」

あかり「ちょっとちなつちゃん!本当にやめてよ!」

結衣「あかりww(動画とれたらyoutubeに流してやろうかなwww)」プークスクス

10: 2011/10/02(日) 11:06:58.87 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あっかり~んwww女子中学生赤座あかりの脱衣、はっじまっるよ~?!www」録画中ピッ

あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃん!?本当にやめてよ!!」

結衣「あかり、うるさい」バシッ

あかり「けほっ…けほっ…でも…結衣ちゃん…ちなつちゃんが……」グスン

結衣「じゃあ今から赤座あかりの肌色、全部公開しちゃいまーす!」デデン!

ちなつ「www期待wwwわくてかwww」

あかり「ちょ、ゆ、結衣先輩!触んないで!!!!!!!」パシン

結衣「……」ピキピキ

あかり「…もう!って、ちょっと結衣先輩!?ごめんなさい、痛かったですか?」

結衣「……」

ちなつ「……」

13: 2011/10/02(日) 11:10:57.64 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「…はぁ…何か今のあれで、台無しです」

あかり「ち、ちなつちゃん!? で、でも…いくらなんでも脱ぐのは……」

結衣「あかり、ちなつちゃんに謝れ」

あかり「えっ、あっ、で、でも……」

結衣「謝れつってんだよ。あかり。早くしろよ」ビキピキ

あかり「あ…うん…ち、ちなつちゃん、ごめんなさい……」

ちなつ「あかりちゃんwwまあわかればいいよwwwチーナ優しいからもう許してあげるww」

あかり「あ、ありがとうございます…」

15: 2011/10/02(日) 11:16:07.99 ID:LpXtP7eZ0
結衣「で?」

あかり「?」

結衣「ジュースはまだかつってんだよ。おまえさっき言われたこともう忘れてんのか?」

あかり「え、あ…いや…」

ちなつ「結衣先輩wwもういいですよwwあかりちゃんお金ないって言ってましたしww」

ちなつ「それにwwあかりちゃんのブラが見れただけでもチーナは大満足ですww」ハワワ

結衣「…ちなつ、おまえは黙ってろ」

ちなつ「ご、ごめんなさい…」

あかり「……」

17: 2011/10/02(日) 11:20:22.56 ID:LpXtP7eZ0
結衣「なんかさー、最近ちなつ、おまえもうざくなってきたよな」

ちなつ「ちょ、ちょっと結衣先輩?」

結衣「で?あかり。おまえはどっち側につくの?この状況」

あかり「え、あ、あかりは―」

結衣「まあwwちなつ側についたらもっといじめるけどなww」

あかり「……」


あかり「ち、ちなつちゃん!やっぱり先輩に口ごたえは駄目だよ!?」

ちなつ「あ、あかりちゃん…?」

19: 2011/10/02(日) 11:24:31.49 ID:LpXtP7eZ0
あかり「あ、あはは…なーんてね?」ヒヤヒヤ

結衣「www」

ちなつ「……」


結衣「あ、そうだあかり」

あかり「なに?」

結衣「お茶、飲む?」

あかり「え、いいの!? あかり今日水筒盗られちゃったから喉からからなんだー」

ちなつ「あかりちゃんwwwまた水筒とられたの?!ww」

あかり「うん…。今日は二個持ってきたんだけどね…」グスン

結衣「……」コポコポコポ

20: 2011/10/02(日) 11:28:32.01 ID:LpXtP7eZ0
結衣「はい。あかり。お茶」

あかり「わーい結衣ちゃんありがとー!」ゴクゴク

あかり「ぷはーっ! やっぱりお茶は、おいしいね!」ゴクゴク


結衣「ああ。日本人はやっぱりお茶だよな」

結衣「あかり、いっぱいあるからどんどん飲んでいいぞ?」コポコポ

あかり「わーい!」ゴクゴク

22: 2011/10/02(日) 11:32:02.33 ID:LpXtP7eZ0
あかり「こんなにお茶を飲めるなんて、あかり幸せ者だよー」ゴクゴク

結衣「…」

あかり「結衣ちゃん、お茶ありがっ…!?」

結衣「…」ボカッ

あかり「…けほっ、けほっ…ちょ、ちょっと結衣ちゃん!?お茶飲んでるときにお腹殴らないでよー」

結衣「……お茶がまわりに飛び散った…」

あかり「!? あっ、何か拭くもの…」

結衣「…制服で拭けよ」

あかり「ゆ、結衣先輩!?」

23: 2011/10/02(日) 11:36:07.25 ID:LpXtP7eZ0
あかり「は、はい…わかりました…」ヌギヌギ

結衣「wwwwwwwwww」

あかり「…け、けっこう飛び散っちゃったねー…」フキフキ

ちなつ「wwwこぼれたお茶を自分の制服でふき取る下着姿の女子中学生ww」

ちなつ「これはwwRecwwwwwwww」録画ポチッ

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃん?ww怒らないの?www」

あかり「あ、あはは…何か今日は疲れちゃったよ…もう怒る気力もないよ…」フキフキ

結衣「あかりwwwwそんなに今日疲れたのかwwww」プークスクス

25: 2011/10/02(日) 11:38:37.11 ID:LpXtP7eZ0
あかり「うん…だから今日はこれ拭いたら帰るね…」

ちなつ「wwwww」




あかり「じゃ、今日はもう帰るね?みんな、今日はありがとう…」スタス

結衣「おいこら」

27: 2011/10/02(日) 11:43:00.22 ID:LpXtP7eZ0
結衣「…今日は京子の家行く約束だったろ?」

あかり「…結衣先輩、京子ちゃんの家行く約束っていつしたの…?」

結衣「ん? いや、別にいつ家行ったっていいだろ。どうせ京子の部屋だけだし」

あかり「……」

ちなつ「……」

結衣「じゃ、ちなつちゃん、あかり? 行くよ?」

ちなつ「は、はい…」スタスタスタ

あかり「……」

結衣「…あかり、行かないとどうなるかわかってるな?」

あかり「え、あ…はい…行きます…」スタスタ

28: 2011/10/02(日) 11:46:00.09 ID:LpXtP7eZ0
―京子部屋前―

結衣「きょーこ!久しぶり!早くドア開けろや!!」

ちなつ「きょ、京子先輩お久しぶりです!」

あかり「…ひ、久しぶり…」

結衣「京子?」ドンドン

結衣「京子?」ドン

結衣「おいこら」

結衣「さっさと出てこいよ」


31: 2011/10/02(日) 11:49:29.78 ID:LpXtP7eZ0
結衣「…おい京子。ラムレーズンアイス買ってきたぞ?」ドンドン

結衣「…京子…」

京子「帰って…」ボソッ

結衣「ん? 京子か? そんな小さい声じゃよく聞こえないぞ。早く開けろよ」ドンドン

京子「帰って!」

結衣「……せっかくおまえに会いに来てやったんだ。顔くらい見せろよ」

結衣「京子?」ドンドン

結衣「おい京子??」ドンドン

結衣「おいこら」

33: 2011/10/02(日) 11:54:28.08 ID:LpXtP7eZ0
結衣「いい加減にしろよ京子ぶっ頃すぞ」(壁キック×2)ドンドン!

結衣「おいこら」(壁キック×2)

ちなつ「ゆ、結衣先輩?! きょ、今日はもう帰りましょうよ…」

あかり「そ、そうだよ! 京子ちゃん今日は深夜アニメ見てて疲れてるかもしれないよ?!」

結衣「うるさいおまえらは黙ってろ」

ちなつ「……」

あかり「……」

結衣「おいこら」ドンドン


京子「…」ギィ

京子「こ、これで顔見せたでしょ?…ね、ね…だからもう帰って…くれ…る…?」コワゴワ

結衣「ああ。考えてやるよ」

36: 2011/10/02(日) 11:58:37.60 ID:LpXtP7eZ0
結衣「あ、部屋見せてくれたら帰ってもいいかな?」ニヤリ

京子「ほ、本当に!? あっじゃあ…ちょっと待ってて少し片づけるから…」

結衣「ああ。早くしろよな」



―数分後―

京子「あ、あっ…じゃあ…入っていいよ…」

結衣「…京子の部屋入るなんて久しぶりだなぁ」ニタァ

京子「あ、あ、あかりちゃん、ちなつちゃん、久しぶり……」コワゴワ

ちなつ「お、おじゃまします……」

あかり「おじゃまします……」

あかり「(京子ちゃん…また少しやつれたのかなぁ…髪も前よりボサボサだよ…)」ヒヤァ

38: 2011/10/02(日) 12:04:27.68 ID:LpXtP7eZ0
結衣「部屋あんまり変わってないよなー」

ちなつ「あ、み、ミラクるん変身セットだ!……」

あかり「……」

京子「ねえ、帰ってよ」ガクブル

京子「も、も、もう…もう、部屋…は、見せ…た…で…しょ…?」コワゴワ

結衣「わーすげぇ、京子3DS持ってんじゃん」

京子「ねえ!もう帰ってよ!」ガタッ

結衣「……」(壁キック)ドン

あかり「ゆ、結衣先輩!?」

京子「ひ、ひいっ!」


結衣「……京子?今何か言った?聞き取れなかったんだけど」

京子「い、い、いえ…何も…(お願い早く帰ってよ…)」ポロポロ

結衣「ん?何で泣いてるの?京子ww」

40: 2011/10/02(日) 12:10:48.50 ID:LpXtP7eZ0
結衣「あっ」チラッ

あかり「ゆ、結衣先輩?!」ビクッ

結衣「あかり、あれやってよあれ」

あかり「あれ?」ビクビク

結衣「…葉っぱ仮面やってよ。あかり」

あかり「えっ…で、でも…恥ずかしいし…」グスン

結衣「あ、京子? あ。葉っぱ仮面ってのは最近のあかりの持ちネタでさー」

京子「……」

結衣「…」ガタン

結衣「…京子?話聞いてる?」ガタン

京子「え、あ…は、葉っぱ仮面?は、葉っぱ隊みたいね…(お願い早く帰ってよ…)」ポロポロ

結衣「うわwwwまた京子泣いてるwwなんでwww」

43: 2011/10/02(日) 12:16:11.87 ID:LpXtP7eZ0
結衣「おいこら」

あかり「だっ…だから…もう葉っぱ仮面はやんないって…」ビクビク

結衣「へぇそうなの?早くしろよ」

あかり「で、でも……」グスン

結衣「あ、そうだ」チラッ

京子「な、何っ??!」

結衣「京子。おまえがやれよ葉っぱ仮面。あかり嫌がってんだし」

京子「えっ?え、あ、で、で、でも…」ポロポロ

結衣「何?おまえちょっと可愛いからって泣けばやんなくていいとか思ってんの?」ピキピキ

京子「…う…えぐっえぐっ…ポロポロ

京子「…や、やんないって…そ、そんなの…」

結衣「おいこら」バシン

京子「!? けほっ…けほっ…痛い…痛いよ…」グスン

47: 2011/10/02(日) 12:21:57.81 ID:LpXtP7eZ0
結衣「じゃ、さっさと脱げよ」ガバッ

京子「えっ?あ、あ…やめ…やめ…」ポロポロ

結衣「葉っぱ仮面はな、葉っぱ隊みたいに脱ぐんだよ。さっき京子が言ってた通りだよ」

結衣「おい京子。さっさと脱げよ」ガシッ(腹にキック)

京子「う…うあ……あっ…ぁ…」

結衣「もういい。もういいよ京子」

結衣「…私が脱がせてやるよ…」ガバッ

京子「!!? さ、触んない…でっ」

結衣「あっ」ガバッ

結衣「おまえ。また手首の傷、増えたんじゃないか?」

京子「……(だから長袖着てたのに…)」ポロポロ

結衣「お父さんとお母さんからもらった体は大切にしなきゃ駄目じゃないか」

結衣「本当。京子は駄目なやつだな」

あかり「……」

ちなつ「……」

49: 2011/10/02(日) 12:26:45.76 ID:LpXtP7eZ0
京子「…ぇってよ…えぐっえぐっ」ポロポロ

結衣「ん?」

京子「か、か、帰ってよ…帰ってって言ってるでしょ!!?」ガタン

結衣「え。なんで?」

京子「…もう部屋は十分見たでしょ?! ねぇ帰ってよ!ねえ!」ポロポロ

京子「は…早く…帰って…よ…でないと…私…」ポロポロ

結衣「で?でないと私、どうなるんだ?」

京子「……」

結衣「ww」

あかり「ゆ、結衣先輩!きょ、今日はもう帰りましょうよ?!」

ちなつ「そ、そうですよ!」

結衣「あ?」

50: 2011/10/02(日) 12:31:51.58 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……(そうだ…ここはあかりが体張らないと…)」制服ヌギッ

ちなつ「!? あかりちゃん!?」

あかり「甘いもの食べ過ぎwwテーマパークwwwほいじゃ隠せよ乙女でどうじゃろwww」

あかり「どうじゃろwww葉っぱカメーン!イタいのイタいのとんでいけー!!!」

結衣「あかりwww」

ちなつ「あ…」チラッ

ちなつ「あ、あかりちゃん…」

結衣「なんだ?面白くなかったのか?京子も笑えよ」

京子「……」

結衣「…まただんまりかよ。面白くない奴だなおまえ」

55: 2011/10/02(日) 12:37:29.41 ID:LpXtP7eZ0
結衣「前からずっとむかつくって思ってたけど」ピキピキ

京子「ひ、ひぃっ!!」コワゴワ

結衣「今日のおまえは一段とむかつくよな」ガバッ

京子「!? …~~~!!!!??」

結衣「ほいじゃーwww床に頭どんでどうじゃろwww」ドゴン!

京子「…い、痛っ…っ…」

結衣「ん?どうした?ちなつとあかりも笑わないのか?面白いだろ?これw」

ちなつ「え…あ…。w」

あかり「…w」

結衣「うわww京子wwあかりとちなつも今の面白いってさww」

京子「……」イタタ

56: 2011/10/02(日) 12:42:14.62 ID:LpXtP7eZ0
京子「…えぐっ…えぐっ…」ポロポロ

結衣「あー…。また泣き始めたよ。これだからこういう女は…」ドシン(腹にキック)

京子「けほっ…っ…っ…」ポロポロ

京子「…えぐっ…痛いよぉ…もうやめ…て…よ…結衣…」ポロポロ

結衣「やっと。やっと名前で呼んでくれたね」ドスンドスン(壁キック音)

結衣「京子」

57: 2011/10/02(日) 12:45:33.28 ID:LpXtP7eZ0
結衣「京子」

京子「けほっ…な、何?」ポロポロ

結衣「氏ね」

京子「…!?」

結衣「今日のおまえ。むかつくから氏ねって言ってんだよ」

京子「えっ? あ…いや…その…」ポロポロ

結衣「…ちなつ、あかり。何かこの部屋でロープ代わりになるものないか?」ニタァ

ちなつ「ゆ、結衣先輩!? あ…ちょっと今探します…」ガサゴソ

あかり「…京子ちゃん…」グスン

結衣「氏ね」


59: 2011/10/02(日) 12:50:24.10 ID:LpXtP7eZ0
結衣「今から京子。首吊って氏ねよ」ピキピキ

京子「か、帰ってよ!!もう…!」コワゴワ

結衣「あ。そうだな」

京子「!? か、帰ってくれ…る…の…?」

結衣「いや、そういうわけじゃないんだが。自殺だったら遺書がまだだなーって」

京子「じゃ、じゃあ遺書書くから、きょ、今日はもう帰ってよ!!!?」ヒヤァ

結衣「ん? 何でそうなるんだ?私はまだ帰らないぞ?」

京子「お願い…もう…帰って…よ…」ポロポロ

結衣「遺書かぁ…そうだ!京子だったら、綾乃と千歳のせいで氏にます!とかさぁww」

結衣「そういうの書いたら面白いんじゃないの?www知らんけどwww」プークスクス

あかり「……」

ちなつ「……」

62: 2011/10/02(日) 12:55:17.71 ID:LpXtP7eZ0
京子「…帰って…帰って…よ…」エグッエグッポロポロ

結衣「wwwwww」

ちなつ「ちょ、ちょっと結衣先輩…?!」

結衣「…ま。今すぐ氏ねって言うのは嘘だよ。氏ねとはいつも思ってるけどさ」

結衣「ちなつ。あかり。おまえらもそう思ってるだろ?」

ちなつ「え…いや…私は…」

あかり「あっかり~ん…」

結衣「…後でおしおきだな。おまえらは」ガタン

あかり「あ、ちょ、ちょっとはあかりも思ってるよ!京子ちゃん氏ねって」ヒヤァ

ちなつ「私もです!」

京子「あかり…ちなつちゃんまで……」ポロポロ

結衣「w」

64: 2011/10/02(日) 13:00:59.08 ID:LpXtP7eZ0
結衣「お。3DS二台もあるじゃん。ちょっとこれ。貸してくれよ」

京子「…か、貸したら…か、帰ってくれ…る…?」ポロポロ

結衣「うん。まあ今日のところはね」ガバッ

あかり「ちょ、ちょっと結衣ちゃん!?」

結衣「あかりのカバンに3DS入れてるだけだよ。何かまずかったか?」

あかり「い、いえ……それくらいなら…」


―数分後―

結衣「じゃ、京子。今日はありがとな」

あかり「おじゃましました…」

ちなつ「おじゃましました…」

京子「…ば、バイ・・・ばい…」

結衣「また殴りに来るからな?じゃあな。京子」

京子「……」ギィガチャン

京子「……」

76: 2011/10/02(日) 13:20:28.94 ID:LpXtP7eZ0

京子「……」

京子「……」

京子母「京子ー?ご飯できたわよー?」ドンドン

京子「……」

京子母「京子ー?」ドンドン

京子「……」

京子母「…部屋の前に置いとくから、食べ終わったら食器部屋の前に置いといてねー?」スタスタスタ

京子「……」

京子「…ゆ…結衣…」ポロポロ

79: 2011/10/02(日) 13:24:45.55 ID:LpXtP7eZ0
京子「……」モグモグモグ

京子「いてて…結衣に蹴られたからお腹痛いや…今日もあんまり食べれないかも…」グスン

京子「…今日…もお母さんががんばってご飯作ってくれ…た…の…に…」グスン

京子「ご飯…全部食べれないや…はは…また心配かけちゃうなぁ……」ポロポロ

京子「……」モグモグ

京子「…そうだ…綾乃に電話しよう…」ピポパ

京子「……ご飯食べて寝ようも、今日は結衣怖くて寝れそうにない…し…ね…」プルルルル…

82: 2011/10/02(日) 13:30:32.69 ID:LpXtP7eZ0
京子「あ…も、も、もしもし」

綾乃「ちょ…、ちょっと、としのーきょーこ!?」

京子「あ、綾乃…こ、こんばんわ…」

綾乃「ちょ、ちょっと!で、また何かあったの?!」

京子「…ううん。別に何もないけど……あ…今日また結衣が家に来たんだ…」

綾乃「ちょ、ちょっと!?としのーきょーこ!?それで大丈夫だったの?!」

京子「う、うん…3DSは二台貸しちゃったけど…って、あっごめんね?一台は綾乃のだっけ…?」グスン

綾乃「…もういい…わ。3DSなんて…。また買えばいいもの。で、それで?」

京子「…あ、綾乃?」

綾乃「で、と、としのーきょーこは大丈夫だったの!?怪我してない!?」

京子「えっ…あっ…うん…まぁ…大丈夫…かな…」ヘヘッ

85: 2011/10/02(日) 13:35:31.75 ID:LpXtP7eZ0
綾乃「う、うん…大丈夫…ならいいの。あっ、ごめん、ちょっと切るね!?」

京子「あ…ごめん…何かしてる最中だった?邪魔してごめん…ね…?」グスン

綾乃「ちょ、ちょっと!な、泣かなくてもいいじゃない!ご、ごめん!」

綾乃「ちょっと今から千歳の家行ってくるから…」

京子「うん…ごめんね…」グスン

綾乃「か、帰ってきたらすぐ電話するから、ね!?じゃ、じゃあね!?」

京子「う、うん…ごめん…じゃあまた後で…」ツーッツーッツーッ

京子「……」

京子「けほっ、けほっ」

京子「…咳をしても一人」

88: 2011/10/02(日) 13:40:51.26 ID:LpXtP7eZ0
京子「……結衣にいじめられて…抵抗できなくて…」

京子「それで綾乃や千歳にまで迷惑もかけて……あかりやちなつちゃんには氏ねって思われてて…」ポロポロポロ

京子「けほっ、けほっ」

京子「…お母さんは週に一回、保健室登校だけでもいいって言ってくれてる…のに…」ジワァ

京子「…週に一度の保健室登校も…できない…こんなひきこもりの私…なんて…」ジワァ

京子「私の生きてる価値って…いったい……」エグッエグッポロポロ

京子「……」ポロポロ

京子「…ぐすん。今日はもうネガティブなことしか考えられない…。もうだめだ…」

京子「…睡眠薬でも飲んで早く寝よう…あ…でも水…」

京子「…下にお母さんいるし…会うの…怖い…」グスン

90: 2011/10/02(日) 13:44:47.32 ID:LpXtP7eZ0
―結衣家―

まり「結衣お姉ちゃん!」

結衣「あっ。まりちゃん!来てたんだ」

まり「うん!」

結衣「あ…そうだ。マリちゃん。今日はプレゼントがあるんだ」

まり「プレゼント?」

結衣「うん。はい。3DS」

まり「!?」

96: 2011/10/02(日) 13:52:53.92 ID:LpXtP7eZ0
衣「はい。3DS」

まり「やたー!」

まり「…でもこれ…」

結衣「ん?」

まり「ま、また誰かのやつ、盗ってきたの?」

結衣「…やだなぁまりちゃんは。京子お姉ちゃんからもらってきただけだよ」ニコッ

まり「…やだ。人から盗ってきた3DSなんか、やりたくない!」ポイッ

結衣「まりちゃん…」

結衣「まりちゃん」ドンッ

99: 2011/10/02(日) 13:57:06.37 ID:LpXtP7eZ0
まり「!?」

結衣「そうやって…人の好意を踏みにじっちゃったりしたら、駄目なんだよ」

まり「ゆ…結衣お姉・・・ちゃん・・?!」

結衣「…いくら結衣お姉ちゃんでも、次そんなことしたら、怒るからね?」

まり「ご…ごめんなさい…。す、3DSやたー!… … …」

結衣「……」

結衣「(何か最近まりちゃんもうざくなってきたな)」メリメシメリ

まり「ゆ、結衣おねっちゃん!3DS、あ、ありがと!」ヒヤァ

結衣「…まりちゃんはほんとに良い子だねー(棒読み)」

まり「……」

結衣「…まりちゃん?」

まり「……」

102: 2011/10/02(日) 14:02:51.71 ID:LpXtP7eZ0
結衣「……」

まり「……」

結衣「そういえばまりちゃん、うに好きだったよね?」

まり「う、うにー……」

結衣「私さ、人間の脳ってさ、何かうにに似てると…思わない?」

まり「…結衣お姉ちゃん…目が…怖い…」

結衣「…そんなに怖がらなくていいよ。まりちゃん」ニタァ

結衣「今すぐ、今すぐの話じゃないんだから…」ニコッ

まり「…人間、うに!やだ!!」グスン

結衣「…まりちゃん…何も泣かなくてもいいのに」ニコ

結衣「冗談だよ冗談?結衣お姉ちゃんがそんなことするわけないじゃん」

結衣「そんな自分の手が汚れること…ねぇ?」

まり「……」

結衣「……(まりちゃんは本当に怖がりで面白いなぁ)」ニタァ

106: 2011/10/02(日) 14:08:56.90 ID:LpXtP7eZ0
―次の日・ごらく部―

あかり「あっかり~ん…」グスン

結衣「w」

ちなつ「wwwwwwwwwwwwwww」

結衣「あっ」

ちなつ「結衣先輩?」

結衣「いや…今日も京子、学校来なかったなぁって…」

ちなつ「はい…そうですね…(さすがにあの後じゃ…ね…)」

結衣「そうだ。昨日、まりちゃんと話してたんだけどさ」

結衣「うにと人間の脳って、似てると思わない?」

あかり「えっ?」コワゴワ

ちなつ「結衣先輩…?」ヒヤァ

結衣「何?みんな?ww」

110: 2011/10/02(日) 14:14:22.41 ID:LpXtP7eZ0
結衣「でさー……誰の脳が良い?って思ってさww」プークスクス

ちなつ「ゆ、結衣先輩!さすがにその話はやめましょうよ!あかりちゃんが…」

あかり「……」ポロポロ

結衣「え?あかり?何で泣いてるの?w」

ちなつ「ちょ、ちょっと結衣先輩…」

結衣「でさー誰の脳が良い?って話でさー、いじめられっ子は脳が委縮するって話だからさー」

結衣「京子はないよなーwwって話になってさー、だったらさ、綾乃?って思ったわけよ」

ちなつ「杉浦先輩……」

結衣「まあ、綾乃の脳は良いと思ったよ。あいつ頭良いし」

結衣「うぜーし」ピキ

あかり「……」

ちなつ「……」

113: 2011/10/02(日) 14:21:23.11 ID:LpXtP7eZ0
結衣「でさー、私解剖とかするの苦手ってのを思いだしてさーwww」

あかり「……」

あかり「ちょ、ちょっと結衣先輩!ほ、本当にやるの?そんなこと―…」

結衣「いや…だからさぁ、今すぐ、今すぐの話じゃないんだよ」

結衣「…また私にうぜーことやってきたらさぁ…その時は綾乃を…って話だよ?」

あかり「も、もしもでも…そういうの!駄目だよ!」ガタ

結衣「あかり」

あかり「何?結衣ちゃん?」ビクッ

結衣「うざい」

あかり「!?」

114: 2011/10/02(日) 14:26:05.07 ID:LpXtP7eZ0
結衣「あかり。そろそろおまえも蹴り時かと思ってたんだ」

あかり「ちょ、ちょっと結衣先輩!?」

結衣「…ちなつ。あかりの首を絞めろ」

ちなつ「……」ガバッ

あかり「ちょ、ちょとちな、つちゃん!?やめー、やめー…」ググググググッ

結衣「にゃにゃのにゃにゃくにゃんwwwwwwwなんにゃにょww」ドシッ(お腹にキック)

あかり「あっ…う…ぇ…ぁ…」

あかり「けほっ…けほっ…」

結衣「w」

ちなつ「w」

116: 2011/10/02(日) 14:30:20.23 ID:LpXtP7eZ0
結衣「そんなの全然全然wwww…たべれなーいwwww」(お腹にキック!)

あかり「…うぇあぁっ…痛いよぉ…ちな…首…やめ…」

ちなつ「ゆっりゆっらっらっらwwwゆるゆりww」ギギギッ

結衣「大事件wwww大事件www」ドスンドシン(お腹にキック音)

あかり「…う…あ…」

ちなつ「あかりちゃんww白目むいてきたwww」

結衣「あかりwww大丈夫かww大丈夫かwwwwwwwww」ドシンドシンドシン(お腹にキック音)


あかり「…ちな…首…だけは…やめ…」

結衣「おいあかりwwww顔真っ赤だぞwwww」

119: 2011/10/02(日) 14:34:06.98 ID:LpXtP7eZ0
―生徒会室―

千歳「あ、綾乃ちゃん…、そこの書類とってくれる…?」

綾乃「…はい」

千歳「……」




千歳「…歳納さんがああなってな?綾乃ちゃんが落ち込むのはようわかるけど…」

綾乃「お、落ち込んでなんか…」ジワァ

綾乃「落ち込んでなんか…ない…わよ…」グスングス

千歳「綾乃ちゃん…」

122: 2011/10/02(日) 14:39:05.91 ID:LpXtP7eZ0
綾乃「……」

千歳「…大丈夫やで?綾乃ちゃん? 歳納さんがああなって落ち込んでるんわ…」

千歳「綾乃ちゃんだけじゃないでー?私も…みんなそうやでー?」

綾乃「…でも、船見さんは…船見さんは…」ポロポロ

千歳「船見さんは…うん…そうやね…船見さんはよ止めんと…」ジワァ

千歳「で、でもな…?私もどうやって船見さん止めたらええか…もうわからんようなってしまったねん…」

綾乃「…ち、千歳?」

千歳「え、あ…うん…なんでもないでー…綾乃ちゃん…」ジワァ

126: 2011/10/02(日) 14:42:24.10 ID:LpXtP7eZ0
綾乃「…ち、千歳、なんかあったの…?」

千歳「……」ポロポロ

綾乃「い、言いたくないなら言う必要はないないナイアガラよ…」

千歳「…綾乃ちゃん…」



千歳「千鶴がな? 船見さんに…やられたんよ…」ポロポロ

綾乃「えっ!?妹さんが…?!なんでまた……」

128: 2011/10/02(日) 14:48:06.10 ID:LpXtP7eZ0
千歳「…ちょっと歳納さんのことで言い合いなってな?」

千歳「船見さんにたてつこうとしたらしいんよ…そしたら…な?」

綾乃「……」

千歳「……体育館横の、さびれた女子トイレに呼ばれて…船見さんに……」ポロポロ

綾乃「……」ポロポロ

千歳「……家帰ってきた千鶴は…内出血だらけやったわ…幸い顔は大丈夫やったけど…」

千歳「……千鶴の制服、洗とるときにみたら靴のあとだらけで…」ポロポロ

千歳「それみたら…わたしな?…なにやってるかようわからんようになってしもて…」ブワッ

綾乃「千歳……」

129: 2011/10/02(日) 14:53:29.57 ID:LpXtP7eZ0
綾乃「…千鶴さんまでやられるなんて…もうこれ以上は…」

千歳「綾乃…ちゃん…?」

綾乃「……いっそ船見さんをこの手で……!」ジャキッ

千歳「あ、綾乃ちゃん!?か、カッターをそんな風につこたらあかんで!?」

綾乃「千歳……。でも…もうこれ以上は…私…私…っ」

千歳「綾乃ちゃん…暴力はあかんでー?…それこそそんなんするんなら」

千歳「…船見さんとやってることは同じや…」

綾乃「でも…、でも…!」

千歳「……船見さんを暴力なしで、止められたらなぁ…」

千歳「でもやっぱりそんなん…無理なんやろか……」

綾乃「……」

133: 2011/10/02(日) 14:59:14.47 ID:LpXtP7eZ0
あかり「…う…うあ…」

ちなつ「どったの?あかりちゃん」モグモグ

あかり「いや…あの…結衣ちゃんに蹴られたとこが痛くて…あんまり食べれないんだ…」グスン

ちなつ「そう…」


向日葵「ですわですわ!」

櫻子「やーいおっOい魔人!」



あかり「…向日葵ちゃんや櫻子ちゃんとも…ずいぶん疎遠になっちゃったね…」

ちなつ「…そうだね」モグモグムシャムシャ

134: 2011/10/02(日) 15:05:39.05 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あ、タコさんウインナー!」

あかり「た、食べていいよ…今日はあかりもう食べられそうにないから…」テテ

ちなつ「そう。ありがと!」

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃん家のウインナーおいしい!」モグモグ

あかり「……」

ちなつ「あ、そういえば。次の時間体育だっけ」モグモグ

あかり「え、あ…うん…」


あかり「(京子ちゃんがああなって…千鶴さんがああなって…)」

あかり「(ちなつちゃんは何も感じないのかったのか…な…)」ヒヤァ

137: 2011/10/02(日) 15:09:26.26 ID:LpXtP7eZ0
あかり「ねぇちなつちゃん」トボトボ

ちなつ「なーにー?」トボトボ

あかり「きょ、京子ちゃんがああなってさ…すごく…かわいそうじゃない?」トボトボ

ちなつ「そう?」トボトボ

あかり「えっ?」ピタッ

ちなつ「私は…京子先輩うざかったし。あのままでもいいと思うけど」

あかり「……」

ちなつ「あかりちゃんはどう思ってるの?」トボトボ

あかり「いや…私は…かわいそうだなぁ…って…」トボトボ

ちなつ「ふーん。そう」トボトボ

あかり「……」トボトボ

141: 2011/10/02(日) 15:19:53.53 ID:LpXtP7eZ0
―ごらく部―

結衣「おいあかり」ガタッ

あかり「何?結衣先輩」

結衣「イジメイケナインジャーwwwやれよ」

あかり「え…でも…」

ちなつ「あかりちゃん」

ちなつ「今日の結衣先輩…キレてるんです」

あかり「?」

ちなつ「何か杉浦先輩と池田先輩に言い合いになっちゃったらしくて…」

ちなつ「だから、早めにやったほうがよさそうだよ。イジメイケナインジャーww」

あかり「……」グスン

142: 2011/10/02(日) 15:22:40.62 ID:LpXtP7eZ0
あかり「変身!い、イジメイケナインジャー!!!」あっかり~ん

ちなつ「www結衣先輩wwイジメイケナインジャーwwですってwwすべり芸ww」

結衣「…ちなつ、うざい。そういうのいいから」

ちなつ「え?wwあ。はい」

結衣「……」

結衣「ちなつうざっ」ペッ

あかり「あっ、結衣先輩駄目だよ…畳につば吐いちゃ…」

ちなつ「……」

あかり「あかり、ちょ、ちょっと拭くものとってくるね?!」ガタッ

結衣「……」

144: 2011/10/02(日) 15:25:39.25 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……」フキフキ

結衣「なあ」

ちなつ「!」ビクッ

あかり「!」ビクッ

結衣「ちなつうざいし、まず最初のうには…ちなつの脳でいいだろ」

ちなつ「ちょ、ちょっと結衣先輩!?」

結衣「前から思ってたんだよ。こいつさーすぐスキンシップとりたがるし…」

結衣「ベタベタしやがるしやたら媚売ってくるし…」

結衣「だからさー、最初のはさー、ちなつでよくない?あかりはどう思う?」

あかり「え?あ…いや…私は…」

145: 2011/10/02(日) 15:28:58.10 ID:LpXtP7eZ0
あかり「え?あ…いや…私は…」

結衣「私は…?あかりはどうなんだ?」

あかり「私は…絶対駄目だと思う!そういうの!」

ちなつ「あかりちゃんの言う通りですよ!だから…やめましょう?こういうの」ヒヤァ

結衣「うん。そうだね。まあ別にあかりの意見なんて求めてなかったんだけど」ガタッ

ちなつ「ちょ、結衣先輩!?」

結衣「………・・…」

147: 2011/10/02(日) 15:34:11.78 ID:LpXtP7eZ0
結衣「……ちなつうざっ」ガバッ

ちなつ「ちょ、結衣先輩…けほっけほっ」

結衣「…こう押し倒してみても…やっぱり」

結衣「やっぱり顔は京子より全然かわいくないな」ヒヤッ

ちなつ「ちょ、ちょっと…!やめてください!」ジタバタ

結衣「……」ドシドシン(お腹にキック!)

ちなつ「あっ…う…あか…りちゃん…」ケホッゲホッ

あかり「…結衣ちゃん!やめようよ!こんなの!!」ガタ

結衣「……」チラッ

結衣「…顔はちなつよりあかりのほうがかわいいな」ドシンドスン(お腹にキック!!)

あかり「結衣ちゃん……」

149: 2011/10/02(日) 15:44:06.13 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「う…うう…痛い…痛い…」ウググ

結衣「…蹴ってもあんまり反応良くないから、余計うざいなおまえ」バシンドスン

あかり「……」

あかり「ちなつちゃん…ごめん!」キリッ

ちなつ「ちょ…あ…あかりちゃん…!?たすけ…う…あ…けほっ」

結衣「あかりに裏切られたのかww」

ちなつ「あ…あ…あかりちゃん…友達…だ…と…思ってた…のに…けほっ」ゲホッ

あかり「……」スタタタッ

151: 2011/10/02(日) 15:47:51.36 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……」スタタタッ

あかり「(…京子ちゃんと千鶴さんが結衣ちゃんに殴られて…)」

あかり「(そしてあかりもいじめられてて…それで次は解剖?!杉浦さんを?)」

あかり「…こんなの…こんなの絶対おかしいよ…」スタタタッ

あかり「誰かが止めなきゃ…誰かが…」スタタッ

あかり「(ちなつちゃんは…絶対いざという時に私の味方をしてくれると思ってた…)」

あかり「(でも…ちなつちゃんもおかしい…)」

あかり「(だったら…今結衣ちゃんを止められるのは…)」グスン

あかり「…一人じゃ無理かもしれない。でも、味方がいれば…!」ガラッ

152: 2011/10/02(日) 15:51:47.37 ID:LpXtP7eZ0
―京子の部屋―

京子「……」ピコピコ

京子「……」ババーン

京子「…一人で、ゲーム。やって、ても…面白くない…」グスン

京子「…やっぱり、みんなが居なきゃ…私…私…」ジワァ

京子「…結衣…もとに戻ってくれよぉ」

京子「けほっ…けほっ…」

156: 2011/10/02(日) 15:57:24.95 ID:LpXtP7eZ0
―生徒会室―

あかり「杉浦先輩!池田先輩!」ガラッ

綾乃「あ、赤座さん!?」

千歳「赤座さん、どないしたん?そんな息切らして…」

あかり「はぁ…はぁ……、結衣ちゃん…が…ち、ちな…ちゃんを…」

綾乃「!?!」ヒヤァ

千歳「大変や!すぐ先生呼びにいかんと―」

あかり「せ、先生…呼ぶ…と…結衣ちゃん色々言われる…だろ…うし…」

綾乃「で、でもそんなこと言ってる場合じゃ…って、千歳?」チラッ

千歳「…何か考えがあるんやろ?赤座さんのことや。きっと…暴力じゃあらへん」

千歳「…で、わたしらはどないすればええん?」

あかり「…と…にかく…ついてきて…ください…」スタタタッ

158: 2011/10/02(日) 16:04:51.91 ID:LpXtP7eZ0
―京子の部屋―

京子「……」ピコピコ

京子「…いつまで続くんだろ…こんな生活……」ピコパーン

京子「ひきこもって、ゲームして、漫画もう描く元気がなくて」グスン

京子「…たまに無理矢理押しかけてくる結衣にびびって、親にさえびびって」ピコピコ

京子「…で、何かあるたんびに綾乃に慰めてもらって…」ピコ

京子「こんな生活…いつまで続くんだろ…」

京子「私…もしかしたら…一生このまま…なの…かな」

162: 2011/10/02(日) 16:09:27.41 ID:LpXtP7eZ0
―ごらく部―

ちなつ「あっ…う……」

結衣「…もうジタバタする元気もないか」ニコッ

結衣「…首絞めて…顔真っ赤にさせても…」

結衣「……やっぱりちなつは全然可愛くない…」ペッ

ちなつ「顔…つば…やめ…てく…」

結衣「……」

結衣「ちなつうざっ」ペッ


あかり「結衣ちゃん!」ガラガラガラッ

綾乃「船見さん!罰金バッキンガムよ!?」

千歳「……」

165: 2011/10/02(日) 16:14:07.29 ID:LpXtP7eZ0
結衣「あかり。何うざいの二人もつれてきてんだ?しかも綾乃って…」

結衣「おまえ、ちなつ終わったらどうなるかわかってんの?w」ピキピキ

あかり「……どうもならないもん!」

結衣「あ?」ピキピキギギッ

ちなつ「…あ・・か…うう…」

結衣「てかさぁ綾乃。おまえむかつくから解剖しようと思ってたんだよ」ニタァ

結衣「手間が省けたよ」ニタァ

千歳「…船見さん…すっかりもう悪役ね…」

綾乃「……」ガバッ

166: 2011/10/02(日) 16:17:40.99 ID:LpXtP7eZ0
結衣「あ?」

綾乃「はぁ…う…ぐぐっ」

結衣「何?綾乃?おまえの力で押し倒せるとでも思ってんの?」ドシン(お腹にキック)

綾乃「う…あ…」

結衣「…のたうちまわって氏ねよもう」サラッ

綾乃「ち、千歳…今よ!」

千歳「…わかっとる!いくで!」エイヤー

結衣「…後ろからいってもいけると思ってんの?おまえら力弱いしこんなんじゃ―」

あかり「うおりゃー!」ガシン!

結衣「!!?」

167: 2011/10/02(日) 16:20:11.55 ID:LpXtP7eZ0
あかり「結衣ちゃん!結衣ちゃん!」ガシンガシンガシン

結衣「あっ…あっ…あかり…!やめ…あっ…う……」

ちなつ「(…やっと首絞めから解放された…ありがとうあかりちゃん…)」

綾乃「…さ、さすがに女子だし…3対1ならどうにかなったわね…」ゼイゼィ

千歳「そう…やな…これでもとに戻ってくれればいいけど…」


170: 2011/10/02(日) 16:24:37.72 ID:LpXtP7eZ0
―京子の部屋―

京子「……」ピコピコナモリーン

京子「…にしてもなんでなんだろ」ナナモリーン

京子「…結衣があんなに怖いやつになったのって…」ピコピコ

京子「……頭打ったって聞いてたけど…まさかそれかな…」ピコピコ



―ごらく部―

結衣「……」ピクピッ

あかり「…ふう!これで一件落着!?バールのようなもので殴ったかいがあったよ~」

綾乃「…ほ、本当にこれで船見さんが元に戻るのかしら!?」

あかり「…戻るよ…。きっと。だって…小さいころからずっと結衣ちゃんと一緒だった…」

あかり「そんな私が…考えた結論だもん!」ドヤァ

千歳「赤座さん…」

175: 2011/10/02(日) 16:34:25.86 ID:LpXtP7eZ0
あかり「結衣ちゃんは…きっとこれできっと戻るから…だから…」チラッ

綾乃「な、何?」ビクッ

あかり「…京子ちゃんをここに呼んできてほしいんです」

綾乃「…あ、赤座さんのほうが親しいし赤座さんが行けば―」

あかり「…京子ちゃんが結衣ちゃんにいじめられてたとき、私、何もできなかったんです」

あかり「…だから私に京子ちゃんを呼びにいくなんて…とても…」

綾乃「で、でも…」

千歳「…行ったらええやん。二人で。…ここは私がみとくし…」

千歳「赤座さんも綾乃ちゃんも、どっちも歳納さんにとって大切な人なんやろ?」

千歳「そうやったら…一緒に行けばええやん?…一人より二人のほうが…喜ぶと思うで?」

あかり「池田先輩…!」ジワァ

綾乃「千歳…そうよ。赤座さん、行くわよ!もうダッシュよ!」スタタタッ

179: 2011/10/02(日) 16:38:23.55 ID:LpXtP7eZ0
―京子の部屋―

京子「……」ピコパーン

ピンポーン

京子「…誰だろ」

ピンポンピンポンピンポーン!

京子「うるさいな…あ、お母さん買い物行ったんだっけ…」

ピンポーン

京子「…出るの怖いな。やっぱりまだまだ人怖いし…」

ピンポンピンポンピンポーン

京子「…うるさい。しかも…しつこい…誰なんだ…こんな昼間に…」ピコピコピコ

180: 2011/10/02(日) 16:43:45.25 ID:LpXtP7eZ0

あかり「なかなかでないわね……さすがに外にでるのは怖いのかも…」

綾乃「……その、まだ持ってるでしょ?それ」

あかり「は、はい…」

綾乃「ちょっと貸しなさい……えいっ」ガシンガシンガシン

あかり「す、杉浦先輩!?バールのようなものでガラス叩いちゃおこられ―」

綾乃「そ、そんなこと言ってる場合じゃないのよ!でてこいとしのーきょーこー」ガシンガシンガシン

あかり「す、杉浦先輩…!」



―京子の部屋―

ドゴンドゴンドゴオン

京子「っ!? こ、今度は何!? あ、空き巣…!?」ガクブル

京子「…ひ、ひぃっ」

京子「……」

182: 2011/10/02(日) 16:47:42.58 ID:LpXtP7eZ0
綾乃「…罰金罰金罰金ばっきんがーむ!!!」ガシガシパリ~ン

あかり「ま、まさかバールのようなもので京子ちゃん家のガラスが割れるだなんて…」ホワァ

綾乃「さあ赤座さん!行くわよ!?」ドタドタドタッ

あかり「はい!」ドタドタドタッ


京子「え…ちょ、何これ誰か部屋にくるの?怖いよ怖いよこわ―」


綾乃「空き巣の心配は、のんのんノートルダムよ!」ゼィゼィ

あかり「あっかり~ん!京子ちゃん、呼びにきたよ!!」ゼーハゼーハー

京子「あ…あかり??!? あ、綾乃…!?」

185: 2011/10/02(日) 16:53:39.35 ID:LpXtP7eZ0
あかり「結衣ちゃんが、元に戻ったんだよ!京子ちゃん!」ニコッ

京子「え?まじ?え?え?」ザワ

綾乃「さ、行くわよとしのーきょーこー!あ、自転車借りてくね!?」ガバッ

京子「え?あ?え?」

京子「…ほ、本当なの?ゆ、結衣が…?」ポロポロ

綾乃「…心配はのんのんノートルダムよ!」ガバッ

あかり「しめしめ無遅刻だよ!京子ちゃん!」

綾乃「は、早く乗るのよとしのーきょーこ!!」

京子「え?あ…うん…」

京子「(結衣が元に戻る…なんて…なんだか夢みたいだ…)」ポロポロ

192: 2011/10/02(日) 17:01:45.97 ID:LpXtP7eZ0
―ごらく部―

あかり「さ、京子ちゃん!元に戻った結衣ちゃんが居るよ!?」

京子「え?うん…そうだけど…」

京子「(やっぱりごらく部の敷居をまたぐのは…怖い…)」ガクブル

京子「(…結衣が元に戻った保障もないわけだし…それに…)」ガタガタ

綾乃「と、と、としのーきょーこ!」

京子「あ、綾乃。私、やっぱりこわ―」

綾乃「心配はのんのんノートルダム!だから大丈夫なの!さあ行くわよ!」

あかり「…大丈夫だよ京子ちゃん。私もいるから」

京子「…綾乃…あかり…」

京子「そう…だよな。もとに戻ったんだよな」ボソッ

京子「根拠はないけど…大丈夫…だよな…!?」スタタタッ

ガラガラガラッ

195: 2011/10/02(日) 17:06:01.25 ID:LpXtP7eZ0

京子「と、としのーきょーこ!ひ、久しぶりに華麗に…さん・・じょう!」ガラガラガラッ




結衣「…きょ、京子…?!」

京子「ゆ、結衣…?!」ガクブル

結衣「…ごめん…私…ずっと…京子の…ことを…」ジワァ

京子「……ゆ、結衣?」

結衣「…なに?」

京子「も、もう蹴ったりなんか…しな…い…?」ポロポロ

結衣「するわけ…ない…じゃん…ごめん…私のしたことで…京子は…千鶴は…」エグッエグッ

198: 2011/10/02(日) 17:12:05.08 ID:LpXtP7eZ0
京子「……ねぇ結衣」

結衣「…ごめん京子…」ポロポロ

京子「…一人じゃやっぱりつまんないんだ。だから…すっごい嫌だけど」

京子「…結衣が居て、あかりがいて、ちなつちゃんが居て、千歳が、千鶴が、生徒会が…」

京子「……それが全部あって、それが私の日常なんだ。それを壊したくないんだ」

京子「…だから結衣…もういいよ。……もう、いいよ許すよ」キリッ

結衣「きょう・・こ・・ありが・・と・・ごめん…ほんとごめん…」ポロポロ


千歳「歳納さん…まるで赤座さんみたいに優しくなったなぁ」

京子「…誰も仲間外れにしたくないんだ。何があっても」

203: 2011/10/02(日) 17:17:27.76 ID:LpXtP7eZ0
あかり「これで一件落着!だねー!」アッカリ~ン

綾乃「とし…のーきょーこ!」グスン

結衣「ごめん京子…本当ごめん…」

京子「…いいって。うん」

結衣「…学校は…どう?来れ…そう?」

京子「うん…まあすぐには…ちょっと怖いけど…」

結衣「ご、ごめん…本当ごめん…」

京子「でも…みんながいるし、すぐ…まあ大丈夫でしょ!」パアァ

結衣「京子…」グスン

あかり「京子ちゃん…」グスン

千歳「歳納さん…」グスン

綾乃「としのー…きょーこー…」グスン

ちなつ「……」

207: 2011/10/02(日) 17:22:00.17 ID:LpXtP7eZ0
―次の日・休み時間―

あかり「あっかり~ん!」カパッ

櫻子「わー!すごーい!あかりちゃん家の弁当って卵焼きじゃなくて伊達巻なんだー!」

向日葵「だ、伊達巻…!正月にしかみませんわ!」キタコレ

櫻子「あかりちゃん、伊達巻ひとつちょーだい!?」

向日葵「わ、私もひとつ…いいかしら?」

あかり「うん!いいよー!あかり、伊達巻重箱詰めてもらったからいっぱいあるしー!」アッカリ~ン

ちなつ「……」

211: 2011/10/02(日) 17:26:24.48 ID:LpXtP7eZ0
櫻子「あかりちゃん家の伊達巻おいしー!」

向日葵「こんなおいしい伊達巻、食べたことありませんわ!」

あかり「えへへー!お母さん伊達巻作るの得意なんだー!」エヘヘ

ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「あー。私はいいですそういうの」

あかり「あ、うん…ごめん…」

ちなつ「……」

ちなつ「(結衣先輩の一件が解決して、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんとも仲直りできて…)」

ちなつ「(私たちの日常は今まで通りに戻った…でも解決…って…)」モグモグ

ちなつ「(こんなの絶対おかしいよ…。あかりちゃんは何とも思わないのかな?)」モグモグ

214: 2011/10/02(日) 17:33:53.53 ID:LpXtP7eZ0
―生徒会室―

綾乃「ふぅー!今日の仕事は終わったし!あとはもう帰るだけね!」キリッ

千歳「うん…」ドンヨリ

綾乃「どうしたの千歳?元気ないわね」

千歳「……」

綾乃「それにしても…暴力嫌がってた千歳が、バール作戦一緒にやるだなんて…」

綾乃「でも結果オーライよね!これで船見さんも元に戻ったし!としのーきょーこも元気に…!」キリッ

千歳「そう…なんやけどな。私も暴力は賛成やなかったんや…」

千歳「でも…千鶴がやられて…こう…」ボソッ

綾乃「ん?千歳?何か言った?」

千歳「え?ううん何もいうてへんよ。さ、帰ろ?」

綾乃「ええ!ごーほーむよ!」キリッ


千歳「(…船見さんにあんなことされて…)」

千歳「(歳納さんみたいに…割り切れる人ばっかやないんや…そうなんや…)」ドンヨリ

216: 2011/10/02(日) 17:37:29.93 ID:LpXtP7eZ0
―数日後・ごらく部―

京子「歳納京子!放課後登校華麗に参上!」ガラガラガラ

あかり「わーい!京子ちゃんだー!」ニコニコ

結衣「きょ、京子…!」ポロポロ

京子「はい!結衣!泣かない泣かない!」

結衣「…ほんとごめん…京子…京子」ポロポロ

京子「もういいよ。結衣」

京子「って…ちなつちゃんは?」

あかり「ちなつちゃんは…何か今日用事で来れないってさ」モグモグ

京子「……」

217: 2011/10/02(日) 17:40:19.74 ID:LpXtP7eZ0
京子「ちなつちゃんが居ないなんて…結局もとに戻ってない…じゃん…」ポロポロ

あかり「だ、大丈夫だよ京子ちゃん!ちなつちゃん今日来ないだけだよ!?」

京子「…本当に?もうみんな大丈夫なの?」

結衣「ああ…根拠はないけど大丈夫!」

あかり「うんうん!きっと大丈夫だよ!」ニコッ

京子「あかり、結衣~~」ポロポロ

219: 2011/10/02(日) 17:44:43.72 ID:LpXtP7eZ0
―数日後・休み時間―

あかり「ちなつちゃん…今度の席はけっこう離れちゃったねー」エヘヘ

ちなつ「…後ろに櫻子ちゃんいるしいいじゃん」

あかり「あ、でもあかりちなつちゃんもまわりにいたほうが良かったよー」

ちなつ「ねえあかりちゃん。私って、ちなつちゃん も って言われる存在なの?」

あかり「え?いや…違うよ!あかりの言い方が悪かっただけだよ!」

ちなつ「あかりちゃん、うざっ」

あかり「ち、ちなつちゃん……」

ちなつ「…じゃ、私トイレ行ってくるから」スタスタスタ

あかり「あ、ちょっと待ってよちなつちゃん!誤解だよぉ」スタタタ

ちなつ「ついてこないで」ピタッ

あかり「……」

221: 2011/10/02(日) 17:48:27.55 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あ。あと」

あかり「?」ビクッ

ちなつ「私、ごらく部にはもう行かないから」

あかり「えっ、えっ?!」

ちなつ「…うざぁぁいあかりちゃんと、泣けば済むと思ってる屑結衣先輩と」

ちなつ「うざくて私よりかわいいらしい京子先輩と…」

ちなつ「そんなうざい人ばっかりの部活、私、行く気ないから」

あかり「え、あ…で、でも結衣ちゃんだって反省してるし―」

ちなつ「……あかりちゃんはいいわねー。簡単に割り切れて」ヒヤッ

あかり「か、簡単だなんて全然そんなこと……!」

ちなつ「あーもういいから。そういうのうざいから。早くあっち行ってよ」

あかり「ちなつ…ちゃん…」

あかり「……」

226: 2011/10/02(日) 17:55:02.11 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……」

あかり「(そう…だよね…みんながみんな…割り切れる…わけじゃない…よね…)」

あかり「(…あかりは京子ちゃんが元気になって、結衣ちゃんが元に戻って…)」

あかり「(…あかりはそれだけで十分…って思ったけど…)」

あかり「(…納得できない人だっているよね…)」

あかり「(あかりだって結衣ちゃんに散々いじめられたし…お腹蹴られたし…)」グスン

あかり「(京子ちゃんだってああやって割り切ってる…けど手首の傷は残ったままだし…)」

あかり「……」

252: 2011/10/02(日) 19:01:14.63 ID:LpXtP7eZ0
みなさん保守ありがとうございました
再開します

254: 2011/10/02(日) 19:05:42.79 ID:LpXtP7eZ0
―ごらく部―

京子「歳納京子、華麗に参上!」キリッ

結衣「京子!」ダキッ

京子「もう抱き着くなって!京子はどこにもいかないよー?!」

結衣「京子…京子…」グスン

京子「結衣…うん…もういいよ。もういいって!」

京子「今日は私、5時間目から来れたし…!」ニコッ

あかり「京子ちゃん、完全復活だね!」

京子「そうだな!」

京子「で、ちなつちゃんは?最近学校でも見ないけど…」

結衣「そういえば私もちなつちゃん、最近あんまりみないな…」

結衣「あかり、何か聞いてる?」

256: 2011/10/02(日) 19:10:08.64 ID:LpXtP7eZ0
あかり「い、移動教室とかが重なってたんじゃないかな!」

結衣「…いや、京子は5時間目からしか来てないから、それで何かちなつちゃんと」

結衣「会えなかったりするのはわかるけど…ちゃんと学校来てる私でも」

結衣「ちなつちゃん、ここ一週間でほとんど見かけなかったぞ?」

あかり「え…あ…いや…」

京子「……」グスン

結衣「きょ、京子!泣くなって…」グスン

結衣「とにかくあかり、何か聞いてないの?」

あかり「え…あ…うん」

結衣「…クラス同じじゃなかったっけ?」

あかり「せ、席替えしたから、ちょ、ちょっと疎遠かなー?なんて」エヘヘ

京子「……」

結衣「……(ちなつちゃん…一体どうしたんだ…?)」


259: 2011/10/02(日) 19:16:10.47 ID:LpXtP7eZ0
―池田家―

千歳「千鶴ー?ご飯できたでー?」ドンドン

千鶴「…姉さん…」

千歳「…千鶴?」ドンドン

千鶴「…今…ちょっと泣いてる…。泣き顔…姉さんに見せたく…ない…」

千鶴「…姉さん…の…悲しんでる顔…みたく…ないから…」

千歳「……」グスン

千歳「…千鶴は本当、優しい子やなー。でもなー?そんな無理しんでええんやで?」

千歳「……こんな時くらい…いっぱいわがまま言うてもええんやで?」

千鶴「……でも…姉さんが悲しんでる…の…一番…見たく…ない…から…」ポロポロ

千歳「…わかった。じゃあご飯ここに置いておくしなー?」

千鶴「…うん…姉さん……ありがと…」

千鶴「……」

261: 2011/10/02(日) 19:18:38.68 ID:LpXtP7eZ0

千歳「……」モグモグ

千歳「…何か最近おばあちゃんも町内会の寄り合いで忙しいみたいやし…」モグモグ

千歳「今日も一人で晩ご飯…か…」ボソッ

千歳「……」

千歳「なんでこんなことなってしもたんやろ……」ポロポロ

千歳「千鶴……」

千歳「……」モグモグ

264: 2011/10/02(日) 19:23:32.17 ID:LpXtP7eZ0
千歳「……」モグモグ

千歳「……千鶴をあんな目にあわせるなんて…許せへん…けど……」モグモグ

千歳「船見さんももとにもどって、すごい反省しとるみたいやし…」モグモグ

千歳「まあ許せる…やろ」モグモグ

千歳「……」モグモグ

千歳「…私は直接なにかされた…って言っても言い合いになっただけやし、許せる」モグモグ

千歳「…でも、千鶴は……?どうなんやろ…」

千歳「…制服の靴あとは…洗えば消える…でも…千鶴の心の傷は…」プルプル

千歳「あ、あかんあかん!暴力で解決したら…あかん…のや…」ジワァ

千歳「そんなんあかん…の…や…」ポロポロ

265: 2011/10/02(日) 19:28:10.34 ID:LpXtP7eZ0
―次の日・休み時間―

あかり「ちなつちゃん!」ガタッ

ちなつ「何?あか…赤座さん?」

あかり「……(ついに名前で呼ばれなくなった…)」

ちなつ「早くしてよ。…後ろのお友達が赤座さん待ってるんじゃないの?」

櫻子「あっかり~ん!あーかり~ん!宿題写させてー!?」

あかり「…ち、ちなつちゃん」

ちなつ「だから何?早くしてよ」

あかり「…もうごらく部には…本当に来ないの…?」

ちなつ「えっ」ガタッ

268: 2011/10/02(日) 19:30:30.58 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「……この前ごらく部にはもう行かないって、言ったよね?」

あかり「でも…でも…!ごらく部は4人じゃなきゃ…!ちなつちゃんがいなきゃ…!」

ちなつ「……赤座さん、場所変えよ?」

あかり「え、うん…」

ちなつ「……」スタスタスタ

あかり「……」スタスタスタ

270: 2011/10/02(日) 19:35:16.11 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……屋上…」

ちなつ「…屋上は涼しいね…あか……言いにくいしあかりちゃんでいいや」ニタァ

あかり「う、うん…屋上は…涼しく…て…いいね」ドンヨリ

ちなつ「さっきの話の続きなんだけどさ」

あかり「う、うん」

ちなつ「私がごらく部にいなきゃ…どうなるの?」ヒヤッ

あかり「ち、ちなつちゃんがごらく部にいなきゃ、その……」

ちなつ「……へぇ。やっぱりあかりちゃんの中では、その程度だったんだね」

ちなつ「私の扱い」

あかり「……そ、そんなことないよ!ちなつちゃんだって!」

ちなつ「…だって?ん?」

あかり「ご、誤解だよ!私は別にちなつちゃんのことを軽くなんかみてないもん!」

ちなつ「へぇ、そう」ヒヤッ

272: 2011/10/02(日) 19:38:40.62 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あかりちゃんも、結衣先輩に蹴られて首も絞められてたよね?」

あかり「そ、そうだけどでも今はもう違うしその…」ゴニョゴニョ

ちなつ「……なんで?なんで私がごらく部に行かなきゃいけないの?」

ちなつ「いじめのせいでふっ、不登校wになったメンヘラリスカきょーこ先輩のために」スタッ

ちなつ「私まで…結衣先輩のこと許さなきゃいけないの?ねぇなんで?」スタスタ

あかり「で、でも…」

ちなつ「でも が多い。あかりちゃん、うざっ」

あかり「……」

274: 2011/10/02(日) 19:43:08.16 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「…まあごらく部にさ、百歩譲って結衣先輩とあかりちゃんが居るのはいいよ」

ちなつ「……何で京子先輩がいるの?あの人うざいだけなんだけどw」ニコッ

あかり「ち、ちなつちゃん…それは…京子ちゃんが部長だから……」

ちなつ「ふーん、そう」

ちなつ「じゃ、私が部長になって、京子先輩いじめちゃえば全部解決だね」

あかり「ち、ちなつちゃん!? だ、駄目だよそんなの…!ちなつちゃん!」

ちなつ「……」

ちなつ「あかりちゃん、うざっ」ドシン(お腹にキック)

あかり「…けほっ…うぐっ…」

ちなつ「…あ、私、頭も打ってないし、あと」

ちなつ「結衣先輩みたいに…容赦なんかしないから?ね?」ニコッ

あかり「う…ちなつちゃん…」

277: 2011/10/02(日) 19:48:04.12 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「……容赦しないってのはね、具体的には」ペチンパチン

あかり「う…いたっ…」

ちなつ「結衣先輩は…顔とかやらなかったけど、私は…やるよ?」

あかり「ちな…つ…ちゃん…?」ビクッ

ちなつ「……」ガシッボカッ

あかり「けほっ…けほっ…」

ちなつ「……屋上に来たんだから、これくらいは想像してよねあかりちゃん」

あかり「…うう…痛い…痛いよぉ」ポロポロ

281: 2011/10/02(日) 19:51:27.75 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「……ま、今日のところはこれくらいにしてあげるよ」ニカァ

あかり「ち、ちなつちゃん…」ポロポロ

ちなつ「…と、でも思ったか!帰り際にお腹三発!」ドシンドシンドスン(お腹にキック)

あかり「うう…う…う…ぇ…」

あかり「ち…な…つ…ちゃ…」

ちなつ「……あかりちゃん、うざっ」スタスタスタ

あかり「うう…(お腹蹴られて…まともに息ができないよぉ…)」

あかり「……(結衣ちゃんのときだってさすがにこんなことなかったのに…)」

あかり「……ちな…ちゃん…」

あかり「うう…」

285: 2011/10/02(日) 19:55:39.28 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「……」スタスタスタ

ちなつ「……」スタスタスタ

ちなつ「…蹴られて血でも吐けばよかったのに…あかりちゃん」スタスタスタ

ちなつ「…ま、そのうち吐くようになったか」スタスタスタ

ちなつ「…せっかく結衣先輩が頭打って、メンヘラ京子先輩が不登校に追い込まれて」スタスタスタ

ちなつ「うざぁいやつもいなくなって、のんびりできるかと思ったのに…」スタスタスタ

ちなつ「あかりちゃん…余計なこと…しやがって」ムカァ

ちなつ「…まあそりゃさ、私まで首絞められるのは…予想外だったけど」

286: 2011/10/02(日) 20:00:00.76 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「あっ。そうだ」ニタァ

ちなつ「……」スタスタスタ



―次の日・昼休み―

あかり「ち、ちなつちゃんとご飯た、食べるなんて…久しぶりだねっ!」ヒヤァ

ちなつ「うん」モグモグ

あかり「……(一緒にご飯食べてるってことは…もう一度考え直してくれた…のかな?)」アセアセ

ちなつ「あかりちゃん、ご飯食べ終えたら…ちょっと話があるんだけど」チラッ

あかり「は、話…?う、うん。わかった。……や、やっぱ屋上は涼しくて気持ちいいね!?」モグモグ

ちなつ「うん」モグモグ

287: 2011/10/02(日) 20:04:17.38 ID:LpXtP7eZ0


あかり「……ふぅ―!お、お弁当ごちそうさま!」アセアセ

ちなつ「……あかりちゃん、食べるの遅いよ」チラッ

あかり「ご、ごめんなさい…それで、話って…」

ちなつ「……」バシンバシンバシン

あかり「ちょ、痛い!ちな…あっ…」

ちなつ「…うざいから。黙ってて」バシンバシン

あかり「う…やめ…やめ…」

ちなつ「うざっ」ドスンドスンドスンドスン(お腹にキック)

あかり「う…あ…(息ができない…頭もバールのようなもので殴られて…痛い…)」イテテ

ちなつ「……」バシンバシン

ちなつ「(こんだけ蹴っておけば…しばらくは無抵抗だろうね)」ニタァ

あかり「う…あ…」

289: 2011/10/02(日) 20:08:11.61 ID:LpXtP7eZ0
―数時間後・屋上―

あかり「え…あ…え…?ゆるゆりはっじ…あっかり~ん?」アッカリ~ン

ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?どうしたの?」

ちなつ「(やっぱり…結衣先輩と違って頭殴ったくらいじゃ…性格まで変わらない…か…)」ガックシ

あかり「……」

ちなつ「…もういいよ。あかりちゃん。帰って」

あかり「で、でも…」

ちなつ「帰れ」

あかり「……」スタスタスタ

292: 2011/10/02(日) 20:15:04.04 ID:LpXtP7eZ0
―京子の家・お風呂―

京子「…ふぃー!今日もごらく部楽しかったなー」チャポン

京子「それに…今日は3時間目から学校来れたし!」

京子「1時間目からいけるのはもうすぐだな!」

京子「あっ…手首……」

京子「…何であんなことしちゃったんだろ…。普通に考えれば、あの結衣が…」

京子「あの結衣があんなことするはず…ない…のに…頭うってたってどうして気付かなかったんだろ…」グスン

京子「……消えないかなぁ……この傷」

京子「……」

京子「あ、そういえば…最近ちなつちゃんみてない…」

京子「……」

294: 2011/10/02(日) 20:21:18.22 ID:LpXtP7eZ0
―池田家(千歳と千鶴の家)―

千歳「千鶴ー?ご飯できたでー?」

千鶴「う、うん…」ガチャッ

千歳「じゃあ食べよっか?(今日は出てきてくれた…)」

千鶴「うん…」


千鶴「姉さん」

千歳「ん?なんや?」

296: 2011/10/02(日) 20:25:08.56 ID:LpXtP7eZ0
千鶴「…その、船見さん…とは、仲直り…したの?」モグモグ

千歳「え?うん。まあ」モグモグ

千鶴「そ、その…船見さんが頭打ってたから…性格変わった、っていうのは…」

千鶴「ほ、ほんとなの?」

千歳「それはほんまやで」モグモグ

千鶴「じゃ、じゃあ…今度船見さんに会ってみようかな…」ボソッ

千歳「千鶴は…、それでええのん?」

千鶴「私は…別に…」

千歳「…そーかぁ。まあ性格変わっとったんやし、別の人みたいなもんやしなー」モグモグ

千鶴「…漫画みたい」

千歳「…ほんまそうやなぁ」パクパク

千鶴「……」

千歳「……」

297: 2011/10/02(日) 20:30:27.35 ID:LpXtP7eZ0
千鶴「も、もしもの話なんだけね…?」

千歳「なんや?」モグモグ

千鶴「…もしも、私と船見さんの中身が…記憶が入れ替わってたとしたら…どうする?」

千歳「…そーやなぁ…」モグモグ

千歳「…今漬けもんとるみたいに」グサッ

千歳「…こうするかもしれへんなぁ」

千鶴「ね、ねえ・・姉さん…」ヒヤァ


千鶴「ね、姉さんはさ、船見さんのこと…う、恨んでるの?」

千歳「……」バン

千鶴「っ!?」

千歳「千鶴?あんまり変なこと聞いたらあかんよ?」

千歳「私だって…女子中学生なんや…いっぱいいっぱいなんや…」つけものグサッグサッ

千鶴「……」ヒヤァ

300: 2011/10/02(日) 20:34:46.61 ID:LpXtP7eZ0
―千鶴の部屋―

千鶴「…そうだ…姉さんは…やっぱり」ピコピコナモリ~ン

千鶴「…船見さんのことを恨んでる…」ピコパコ

千鶴「…船見さんと歳納が一緒になるのが…嫌…だからなのかな…」

千鶴「……」ピコパコーンコパコーン

千鶴「…やっぱり最近の姉さん…何か…怖い…」

301: 2011/10/02(日) 20:39:22.09 ID:LpXtP7eZ0
―結衣の部屋―

まり「ゆ、結衣おねえーちゃんっ」ビクッ

結衣「あ。まりちゃん。きてたの」

まり「う、うん」ビクビク

結衣「…怖がらなくていいよ。前のはちょっと、頭打ってただけだから」

まり「ほ、ほんとに?!」

結衣「うん」ニコ

まり「じゃ、3DSしよっ」

結衣「あっ、その3DSなんだけど……」

まり「きょ、京子ちゃんに返すの?」

結衣「うん…。いくら頭うってたからって…やってたことはやってたことだもんね…」

まり「…!今日の結衣姉ちゃん、好き!」

結衣「……まりちゃんはほんとに良い子だなぁ」ナデナデ

まり「えへへ」

304: 2011/10/02(日) 20:43:39.44 ID:LpXtP7eZ0
―ちなつの部屋―

ちなつ「……」

ちなつ「みんなうざいよ……」カキカキ

ちなつ「あっ。そうだ。あかりちゃんのyoutubeの動画…どうなってるかな…」カチッカチッ

ちなつ「…150再生…。ま、あかりちゃんじゃこんなもんか」

ちなつ「…この動画、あかりちゃんいじめてた時に密かにとっておいて」

ちなつ「私のパソコンにデータだけ残しといて…あとのあかりちゃん動画は」

ちなつ「結衣先輩が元に戻した時に、全部削除したけど…w」

ちなつ「これだけは残ってるんだよねーwww」

ちなつ「wwwwwあっかり~んwwww葉っぱ仮面wwwww」

ちなつ「あかりちゃん、ださっ」

305: 2011/10/02(日) 20:46:36.50 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「…京子先輩も、屑結衣先輩も、あかりちゃんもうざいし…」

ちなつ「もう一回…あの時みたいに戻ってくれないかなぁ…」カチッカチッ

ちなつ「あ…でも、もう対処法あかりちゃんにばれちゃったし…」カチッカチッ

ちなつ「あんま意味ないよね…」

ちなつ「……」カチッカチッ

309: 2011/10/02(日) 20:53:57.68 ID:LpXtP7eZ0
―数日後・ごらく部―

京子「歳納京子!今日は2時間目から!華麗に参上!」ガラガラキリッ

結衣「きょ、京子!」

京子「あ、あれっ…?ちなつちゃんとあかりは?」

結衣「…知らない。どっちも…。あかりは今日見かけたけど…ちなつちゃんは…」

京子「…あっかり~ん」ボソッ

結衣「……」

310: 2011/10/02(日) 20:57:20.79 ID:LpXtP7eZ0
―生徒会室―

綾乃「…今日はとしのーきょーこ!2時間目からきたんですって!?!」キリッ

千歳「…うん……」ドンヨリ

綾乃「…千歳?なんかあった?最近暗いけど……」

千歳「…ちょっと寝不足でなぁ…」

綾乃「そ、そうなの? さ、最近急に寒くなったし寝にくいし―」

千歳「綾乃ちゃん」

綾乃「ん?」

千歳「…読んでみただけ」

綾乃「……」

綾乃「…最近の千歳…何か怖い…」ボソッ

千歳「……」

312: 2011/10/02(日) 21:01:34.17 ID:LpXtP7eZ0
さるさんテスト

313: 2011/10/02(日) 21:02:27.10 ID:LpXtP7eZ0
千歳「綾乃ちゃん…今日は一人で帰るわ…」スタスタ

綾乃「ちょ、ちょっと千歳?」

千歳「ほななー?綾乃ちゃん…」スタスタスタ

綾乃「……ばいばい」トボトボ

綾乃「……」トボトボ


316: 2011/10/02(日) 21:09:04.28 ID:LpXtP7eZ0
―池田家―

千歳「うん、わかった、ほななー?」ツーッツーッツーッ

千鶴「姉さん…」スタスタ

千歳「……ちょっと友達と電話しとっただけや。そんな怖い顔しんでも…」

千鶴「近頃の姉さん、何か怖いよ!!」

千歳「ち…千鶴?」バン

千鶴「ひ、姉さん!?」ビクッ

千歳「…こっちもいっぱいいっぱいなんや。だから…もう…わかってぇなぁ」グスン

千鶴「あ、危ないことじゃ、じゃない!?」

千歳「……」

千歳「…千鶴、お風呂わいたし、お風呂はいってき」

千鶴「ね、姉さん…?」

千歳「……」

317: 2011/10/02(日) 21:13:27.83 ID:LpXtP7eZ0
―お風呂―

千鶴「……」チャポン

千歳「…氏ねばええんや…あんなやつー!!!」ボソッ

千鶴「…まただ…最近ずっとそう…姉さんの独り言…」

千鶴「……(船見さんが…危ないかも…早く連絡しないと…)」ブクプク

千鶴「……」

千鶴「…明日こそは…、学校。行こう…」

323: 2011/10/02(日) 21:25:23.43 ID:LpXtP7eZ0
―次の日の朝・池田家―

千歳「ほななー?じゃあ学校行ってくるわー」キィーガチャ

千鶴「…待って、姉さん」ガチャ

千鶴「…私も行く…学校」

千歳「……はぁ…」

千歳「……今日はさむなるっていうとったでー?天気予報の人がー…」

千鶴「ま、マフラーと手袋持ってきたし…大丈夫…」スチャッ

千歳「あんな?千鶴ぅ…」

千鶴「何?姉さん」チラッ

千歳「…今日は学校いかんでええねん…」グスン

千鶴「ね、姉さん!?」

千歳「千鶴は今日は…行かんでええねん…な?お願いやから…今日は行かんといて…」ポロポロ

千鶴「ね、姉さん!?」

324: 2011/10/02(日) 21:29:06.36 ID:LpXtP7eZ0
千歳「…どうしてもほんまにいくん?」

千鶴「う、うん…」

千歳「ほなしゃーないな…暴力は嫌いなんや…でも…」ジワァ

千歳「やむをええへんときは、しゃーないわな」

千鶴「ね、姉さん!?」

千歳「千鶴…ごめんなあ」バシンバシンバコン

千鶴「う、いたっ…!ね、姉さん!ちょっとねえ…けほっけほっ」

千歳「……」ドシンドスン(お腹にキック)

千歳「……(痛がってる千鶴も…ちょっとかわええかもしれんな…)」ニタァ

331: 2011/10/02(日) 21:37:31.86 ID:LpXtP7eZ0
ちなつ「(あかりちゃん…京子先輩…)」

ちなつ「(あいつら殴り殴られる日常送って…何が楽しいのかしら?w)」プークスクス

ちなつ「(おまけに京子先輩なんか…リスカまでしちゃってww)」

ちなつ「(どんだけメンヘラなのかしらwww)」プークスクスクスクス


―昼休み―

櫻子「いっただっきまーす!」キュップイ

向日葵「いただきます」カパッ

あかり「…いただきます」

あかり「……」モグモグ

櫻子「ねえあかりちゃん、その顔の傷…どうしたの?」モグモグ

あかり「え…あ、えへへ。ちょっとハードルでこけちゃって―…」

櫻子「へー。あかりちゃんも意外にドジなんだね!」

あかり「あ、あはは…」あっかり~ん…

向日葵「(櫻子…ちょっとは空気をよみなさいな!)」パクパク

あかり「……」

334: 2011/10/02(日) 21:44:59.40 ID:LpXtP7eZ0
あかり「……」モグモグ

向日葵「(…櫻子じゃ頼りなさそうだし……でもあかりちゃんがこうなってる以上…)」パクパク

向日葵「(…ならいっそ私が…事情を…!)」パクパク

櫻子「おっ、向日葵今日食べるのはやいじゃん!」モグモグ

向日葵「…ねぇ赤座さん?ちょっと聞いてもよろしいですか?」

あかり「ん?何何?」アセアセ

向日葵「よ、吉川さんとは…最近どうですの?」

あかり「ど、どうって普通だよ…!?」アセアセ

向日葵「そ、そうですか…!」

向日葵「(…やっぱり吉川さん…だったのですわ…)」

向日葵「(あかりちゃんを傷つけるなんて…いくら吉川さんでも私が…)」パクパク

341: 2011/10/02(日) 21:56:05.71 ID:LpXtP7eZ0



向日葵「赤座さん…」

櫻子「…向日葵、あんまり深く関わんないほうがいいよ」ボソッ

向日葵「さ、櫻子!?何のことですの?!」ザワワ

櫻子「……あかりちゃんのこと。……あんまり関わんないほうがいいよ」

向日葵「…櫻子も気付いていましたのね…?」

櫻子「……なんかしんないけど、ごらく部のこと…」

櫻子「…千歳先輩も絡んでるらしいよ」

向日葵「ち、千歳先輩が?ど、どうして…」

櫻子「……」

356: 2011/10/02(日) 22:30:35.19 ID:LpXtP7eZ0
保守ありがとうございます
再開しますあっかり~ん

359: 2011/10/02(日) 22:35:23.61 ID:LpXtP7eZ0
向日葵「……それで、櫻子はどうするつもりなのです?」

櫻子「どうする?って…」

櫻子「どうもできないよ……」

向日葵「…櫻子らしくないですわね…」

櫻子「……この頃の千歳先輩は、おかしいし何か怖い…」

櫻子「…そう綾乃先輩が言ってたんだ…だから…」

向日葵「で、でも同じ女子中学生なんだし…いざ殴り合いでもだいじょ―」スタタッ

向日葵「では私、赤座さんを探しに―」

櫻子「向日葵!」ガシッ

向日葵「ちょっと、櫻子離しなさいな!」

櫻子「いっちゃ…行っちゃだめなんだ…向日葵…向日葵…」グスン

向日葵「櫻子…!」

364: 2011/10/02(日) 22:42:53.04 ID:LpXtP7eZ0
―数時間前―

千鶴「…いてて…うう…姉さん…いたいよぉ…」ジンワリ

千鶴「でも…、伝えなきゃ…船見…船見さんに…」スタッスタッ

千鶴「……携帯…朝行くときはいつもここに置いてた…のに…」ガクッ

千鶴「…ない。姉さんが……」スタッスタッ

千鶴「家の電話…で」

千鶴「…こ、コンセントがむちゃぐちゃに引き抜かれてる…駄目だ…直してる時間がもったいない…」

千鶴「…は、早く船見さんに…つ、つたえ、なきゃ…」スタッスタッ

千鶴「…足首を優先して蹴るなんて…姉さん…本気なんだな…」スタッスタッ

千鶴「こ、公衆電話…確か…あそこの公園の裏に…あった…はず…」

千鶴「…よくあそこの公園を通ってる私でも、見つけるのに5年かかった公衆電話…」スタッスタッ

369: 2011/10/02(日) 22:50:20.55 ID:LpXtP7eZ0



千鶴「公衆電話…ついた…」

千鶴「で…でん…」

千鶴「……船見さんの電話番号忘れた…どうしよ」

千鶴「…学校に電話したところで、普段生徒会の役員で通ってる姉さんが」

千鶴「疑われても…いや…疑われても…日をずらすだけ…」

千鶴「どうすれば…姉さんを止められるのか…」

千鶴「……」

千鶴「! あ、あれは…七森中の制服…!そうだ、もうあの子に…伝言…!」スタタッ

千鶴「…ちょ、ちょっといいかな?」

371: 2011/10/02(日) 22:54:14.70 ID:LpXtP7eZ0


千歳「……」ヘヘヘッ

千歳「…ついに…この時が…きたんや…」

千歳「…何も殺さんでもええ…」ヒヒヒ

千歳「……なみさんを…もうまともに生活できんようにしたったらええんや…」

千歳「まあ…脅しまくるだけでも…だいぶ効果あると思うしなぁ…」ヘヘヘ

千歳「…なるべく殺さんと…生き地獄味わってもらわ―へんと…」

千歳「……千鶴にしたこと、よう反省してもらわへんとあかんしな」ジュルリ

千歳「…………」スタスタスタ

374: 2011/10/02(日) 23:01:31.11 ID:LpXtP7eZ0
―昼休み―

京子「でさー、昨日の魔女っ子ミラクるんがすごかったんだよ!」ニコニコ

結衣「そうなの?じゃ、じゃあ今度また見ようかな」

京子「うんうん!絶対見たほうがいいって!」スタッ

結衣「きょ、京子…顔…近い」

京子「あ、ごめん///」カァー

結衣「(…私もずいぶんとみんなにひどいことした…けど)」

結衣「(京子が元気になってくれて何よりだ…ちなつちゃんのことが気がかりだけど…)」





千歳「船見さん、放課後、ちょっとええかな?」

結衣「え、うん。いいけど。時間けっこうかかる?」

千歳「……ほなな」スタスタスタ

結衣「ち、千歳…?」

375: 2011/10/02(日) 23:04:42.92 ID:LpXtP7eZ0


結衣「…あの千歳の目…すっごい怖かった」ヒヤァ

結衣「…なあ京子、よかったら放課後、私についてきてくれないかな」

京子「え、うんいいけど」スタッ

結衣「だから!」

結衣「か、顔近いって///」

京子「結衣///」






千歳「……」

377: 2011/10/02(日) 23:12:46.07 ID:LpXtP7eZ0
―放課後・屋上―

あかり「ち、ちなつちゃん…は、話って―」ビクビク

ちなつ「……」

あかり「ち、ちなつちゃん!?」ビク

ちなつ「……」

あかり「あ…じゃ、何もないなら私ごらく部に―」

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「何?ち、ちなつちゃん…」ビクビク

ちなつ「……」

あかり「……」

ちなつ「……」

379: 2011/10/02(日) 23:15:12.93 ID:LpXtP7eZ0

あかり「……あかりからもちょっと、聞きたい話があるんだけど…」ビクビク

ちなつ「…?」チラッ

あかり「ど、どうして…あかりのこといじめ…るの?」

ちなつ「……」

あかり「ど、どうして京子ちゃんが…そんなに…い、嫌なの?」

ちなつ「……」

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「な、なに?」

ちなつ「……触れてはいけない」

380: 2011/10/02(日) 23:18:03.35 ID:LpXtP7eZ0

ちなつ「…みんな…触れてはいけないことを持って…生きてるの…わかるでしょ?あかりちゃん」

あかり「え、あ…で、でもあかりは、な、何言われても…!」

ちなつ「…いろんな人がいるんだよ。あかりちゃん」

ちなつ「触れられたくないこと…思い出したくないこと…いっぱい」

ちなつ「持ってる人がいる。だから、許した、で、済まされる話じゃない」

あかり「ちょ、ちょっとちなつちゃん?な、何のこ…と…なの」

ちなつ「……」

385: 2011/10/02(日) 23:27:03.01 ID:LpXtP7eZ0
―放課後・体育館横トイレ―

結衣「…これまたずいぶん物騒なところだな…」

京子「うわっ…く、蜘蛛ー!」

結衣「え!??」ビクッ

京子「へへー!嘘だよ~ん!」

結衣「まったくもう…京子は…本当にびびったぞ……」ホッ

京子「それにしても…千歳遅いね」

結衣「う、うん…。4時には来るって言ってたんだけど…」キョロキョロ






千歳「…なんや、歳納さんもおるやん」ボソッ

千歳「…まあ歳納さんはメンタル弱いし…まあ大丈夫か…手ださんでも…」ボソボソ

389: 2011/10/02(日) 23:36:33.16 ID:LpXtP7eZ0

千歳「船見さ~ん、おはよ~ごめ~んちょっと遅れたわぁ♪」ニコニコ

京子「千歳ー!おはよー!」

結衣「あ、うん…」ヒヤヒヤ

千歳「…今日は歳納さんも一緒なん?」

結衣「う、うん。あ、わ、悪かったかな?」

千歳「ううん…全然そんなことないよー」

千歳「全然、そんなことないよぉ」ニコニコ

結衣「(千歳…目が…怖い…)」ビクッ

千歳「船見さん船見さん…」

結衣「な、なに?ち、千歳」

千歳「船見さん船見さん…」

京子「ち、千歳が壊れた!?」

結衣「ば、ばか京子!縁起でもないこと言うな!!」ビクビク

千歳「……歳納さんやっぱするどいわぁ…」

結衣「!?」

394: 2011/10/02(日) 23:47:52.09 ID:LpXtP7eZ0
千歳「…歳納さん、ご飯食べるときにな?どーしてもつるつるすべるもんあったとき…」

千歳「…どうやって食べる?」ニコッ

京子「え、あーうーん、刺して食べるかなぁ箸で」

千歳「…そうやねん。箸は刺すものやねん」ガシッ

千歳「こうやってな…!」ナイフジャキン

結衣「ひ、や、やめろー!」パシン

千歳「…っ…さすが船見さん…力だけはちょっと強いなぁ」ヘラヘラ

結衣「…ち、千歳!何考えてんだ!やめろよ!こういうの!」

千歳「……」ガシッ

京子「うあっ」

千歳「…歳納さん、人質にとっても、ええのん?」ニタァ

京子「ゆ、結衣ー!!う、ああ…」ポロポロ

結衣「…っ…」

397: 2011/10/02(日) 23:51:58.80 ID:LpXtP7eZ0
結衣「…ち、千歳ー!!」スタタ

千歳「近づくん?そしたら歳納さん私頃しちゃうかもしれへんで??」ヘラヘラ

結衣「…、うう…下手に手を出せない…」

千歳「……」ニコニコ

京子「ゆいー、たすけてよおお…ねぇ…やめようよ…千歳…こういうの…」ポロポロ

千歳「歳納さん」ナイフシャキンシャキン

京子「ち、千歳…!?」ガクブル

千歳「……泣いてすむとかな、おもたらあかんねん。それくらいひどいことを」

千歳「船見さんは…したねん。千鶴に」

結衣「…ご、ごめん!」

402: 2011/10/03(月) 00:00:13.26 ID:G/0qDvsR0
千歳「でな…?歳納さん。船見さんがな?頭うっておかしなって…」ナイフシャキンシャキン

京子「う、うん…」ガクブル

千歳「…で、歳納さんと…それと千鶴がな?船見さんにボコボコにされてん」

結衣「だから!ごめんって!ほんとごめん!だからもう―」

千歳「…なんでやめにしなあかんの? でな?歳納さん」

京子「う、うん…」

千歳「…いつもは穏やかやった船見さんにいじめられて、ひきこもったとき」

千歳「…どう、感じた?」

京子「え、いや…私は…」

千歳「……」ナイフシャキンシャキン

京子「わたしは…」ブワッ

京子「…すっごい・・えぐっえぐっ・・かなし・・かっ・・った・・」

結衣「…千歳!やめろ!もういいだろ!?それはもう解決して―」

千歳「……解決してたら、なんで歳納さんこんな風に泣くん?」

404: 2011/10/03(月) 00:07:19.95 ID:G/0qDvsR0
千歳「そんなん絶対おかしいやん…歳納さん、嫌な思い出言う顔やなくて」

千歳「…ほんとに今悲しそうな顔で泣いとるやん?」

京子「…うう…う…」エグッエグッ

結衣「…それは…ほんと…ごめん…わざとじゃ…ほんとに…頭うって…わからなくなって…」

千歳「…それでな?歳納さん。どれくらいひきこもったんやったっけ?」

京子「あ…う…は、半年…くら…い」エグッエグッ

千歳「じゃあ歳納さん」

千歳「修学旅行、行けへんかったんやな??」

京子「う・・うん・・」エグッエグッ

結衣「…ち、千歳!もうやめろ!やめろって!!」スタタ

千歳「……船見さんは…、ほんまなら楽しく過ごせるはずの」

千歳「中学二年の半年っていう時間を、奪ったんや。歳納さんから。言うてる意味わかる?」

千歳「…もう二度ともどってこうへん中学二年の半年を…船見さんは奪ったんや」

409: 2011/10/03(月) 00:12:58.21 ID:G/0qDvsR0
結衣「だか…ら…ごめんって…ごめん、って…」エグッエグッ

千歳「…いくら泣いても、過ぎた時間は戻ってこうへんねん」ナイフシャキンシャキン

千歳「…いくら楽しみにしてても、どんだけ願っても、時間はもどってこうへんねん」

千歳「…歳納さんはな?いくらがんばっても…もうあの修学旅行の思い出は」

千歳「作れへんねん」

京子「う…うう…」ポロポロ

千歳「…人を踏みにじって、大切な時間まで奪って、おまけにトラウマまで植えつける…」

千歳「…人をいじめるってのは、そういうことやねん」

結衣「……」ポロポロ

414: 2011/10/03(月) 00:19:55.28 ID:G/0qDvsR0
千歳「……船見さんはな、そんなひどいことを…たくさんの人にしてきてん。わかる?重み」

結衣「だ…から…ごめん…って…」ポロポロ

千歳「…起きてしまったことは、もうどうにもならへんねん…」ヤレヤレ

京子「…うう…うう…」ポロポロ

結衣「……」ポロポロ

千歳「……」スタスタ

416: 2011/10/03(月) 00:27:39.75 ID:G/0qDvsR0


櫻子「……千鶴先輩のために千歳先輩は船見先輩を頃しに行く…っていうのが」

櫻子「今日千鶴先輩から…聞いた…こと」

向日葵「! で、でもだからって頃しにいくのはおかしいですわ!?」

櫻子「…向日葵!」ガシッ

向日葵「ちょっと櫻子…離しなさいな!」

櫻子「これ聞いて…わたしなりに一応考えたの」

櫻子「でも…もし向日葵や私がいじめられてたとしたら…」

櫻子「…千歳先輩を…止めようなんて思わ…ない」

向日葵「さ、櫻子…」

418: 2011/10/03(月) 00:34:08.86 ID:G/0qDvsR0
―屋上―

ちなつ「…ねぇあかりちゃん」

あかり「な、なに?!」ビクビク

ちなつ「結衣先輩氏んだら…ちょっと嬉しいよね?」

あかり「えっ えっ?!」

ちなつ「だってー結衣先輩…チーナの首しめてきたんだもん」プンスカ

ちなつ「チーナの首だよ?チーナ、殺されそうになったんだよ?」

ちなつ「…だったら結衣先輩…氏んでも文句は言えないよねー」

ちなつ「あかりちゃんはどう思う?」

あかり「え…いや…あ…」

ちなつ「答え次第では…蹴るよ」

あかり「あ、いえ、あ…」

ちなつ「ww」

421: 2011/10/03(月) 00:42:16.59 ID:G/0qDvsR0
―体育館横トイレ―

千歳「さあ船見さん!いい加減かんねんしーやー!!?」ヘヘヘ

結衣「うぐぐ…で、でも!」

結衣「失った時間は…戻ってこない…ならなんでこんなことするんだ?!」

結衣「い、意味ないだろ!だからやめろ!千歳」

千歳「……別に罰与えてるとかな?そういうわけやないねん…」ナイフシュッシュッ

千歳「…あくまで私は…千鶴の姉やねん…当事者やないねん…」

千歳「でも……」


ガタガタッ

櫻子「千歳先輩!そんなの絶対おかしいですよ!」

向日葵「頃すのといじめは別ですわ!?」

425: 2011/10/03(月) 00:49:45.71 ID:G/0qDvsR0
千歳「…確かに…そうやな。頃すのといじめは別やな。うん」エグッエグッ

千歳「暴力は…何があっても…絶対あかん…って思う」ポロポロ

京子「ゆ、結衣!今だ!」

千歳「…でもな?…人生って…グッドエンドのルートばっかやないねん」ナイフシャキシャキ

京子「ゆ、結衣!うわ危ない!」

結衣「えっ、あっえー!!??」

向日葵「船見先輩!!」

櫻子「船見先輩!」

京子「ゆ、結衣ー!!!!!!」

428: 2011/10/03(月) 00:53:27.73 ID:G/0qDvsR0
千歳「奇跡も…何も人生にはないねん。でもひとつだけ」

千歳「…この結末を変える方法があんねん」

千歳「それはな?」

千歳「こうすることやねん」グサッ


京子「ち、千歳!?」

結衣「ち、千歳…!」

向日葵「千歳先輩!?

櫻子「!!」



千歳「え…あへはは…氏んだら…うう…この嫌な気持…ちも…」

千歳「…全部リセットでき…んねん…」バタッ

431: 2011/10/03(月) 00:56:29.91 ID:G/0qDvsR0
―屋上―

ピーポピーポーピーポーピーポー

あかり「きゅ、救急車!?何かあったの!?」

ちなつ「…結衣先輩が刺されたんじゃないの?w」

あかり「ち、違う…あ、タンカ…あの髪の色は…多分…」

あかり「千歳…先輩…だ…」

ちなつ「えっ」

ちなつ「…馬鹿なんじゃないのあいつ」

439: 2011/10/03(月) 01:05:08.11 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「えらいこっちゃwwえらいこっちゃwwヨーイヨーイヨーイwww」

あかり「ちなつちゃん!ふざけてる場合じゃないよ!私、じゃあもう下降りるね!」スタスタ

ちなつ「」ドスン(お腹にキック)

あかり「う…や、え…てよぉ…こんな…大事件…なんだよぉ…」

ちなつ「…あかりちゃんはここにいればいいの」

ちなつ「ね?」ドシンドスン(お腹にキック)

あかり「う…あ…う…いたっ…う…うがっ」

ちなつ「あっ。血口から。って…唇切っただけかよ…はぁ」

ちなつ「あかりちゃんはリアクションが面白くない」キリッ

あかり「…う…あ…(何とかしてここから抜け出さない…と…)」

ちなつ「……私は結衣先輩みたいに容赦はしない」ドシンドスンドシン

440: 2011/10/03(月) 01:13:04.25 ID:G/0qDvsR0
―救急車内―

結衣「ち、千歳!しっかりしろ!」

千歳「…な…みさん…」

京子「千歳!」

千歳「う…べ…つに…船見…さ…うら…わけやないんよ…」ポロポロ

千歳「た、ただ…あ…んなに千鶴いじめといて…わろとる…船見…さんが」ポロポロ

千歳「許せ…っった…だけ…なん…よ…」ガクッ

結衣「ち、千歳!?」


443: 2011/10/03(月) 01:20:42.62 ID:G/0qDvsR0
―数週間後・屋上―

ちなつ「…」ドシンドスンドシンドスン(お腹にキック!)

あかり「え…あ…う…」

ちなつ「……」

ちなつ「…(何があっても、私の日常って)」

ちなつ「…(そんなに変わるわけじゃないものね)」ガシボカッ

あかり「う…うう…(口の中が血の味がするよぉ…)」

ちなつ「……」

447: 2011/10/03(月) 01:29:01.08 ID:G/0qDvsR0
―病室―

千鶴「姉さん…」ウルウル

綾乃「ち…とせ…」ポロポロ

結衣「……」ポロポロ

千歳「…うん。もーええよ?あとは治るん待つだけやし…」

千鶴「姉さん…!姉さん…!」エグッエグッ

千歳「…そうやね。やっぱ悲しんでくれる人がおるうちは…」ナデナデ

千歳「…こんなことしたらあかんねー…」ポロポロ

結衣「ち、千歳…私…あれから本当によく考えたんだ…それで…」

千歳「…もうええんよ?船見さん…。…暴力は…やっぱり何が…あっても…あかんね」ポロポロ

結衣「千歳…!」

千鶴「…姉さん…もう…どこにも…いか…ないで…」ポロポロ

千歳「…うん。もうどこにもいかへん。だから大丈夫やでー」ナデナデ

452: 2011/10/03(月) 01:35:40.72 ID:G/0qDvsR0
千鶴「…私もう…大丈夫…だか…ら…学校もちゃんと行けてるし…」

千鶴「この…前の…文化祭…だって…すっごい…たのし…ったし…」エグッエグッ

千歳「…うんうんそうなんかー。…千鶴、もう大丈夫?」

千鶴「…みんなが居るし…姉さんも居るし…きっと…大丈夫…な気がする」

千歳「…それは…うう…ほんまによかったわぁ」ポロポロ

結衣「…私、私…」

京子「…私は大丈夫だよ!?結衣がいるし!毎日楽しく過ごせてるし!」

結衣「…京子…」

千歳「…そやな。うん。みんなもう大丈夫やったやん。心配しすぎただけやん」

千歳「千鶴が…あのままずっとひきこもってたら…どないしよ思って私…」ポロポロ

千鶴「…うん。大丈夫だよ姉さん。うん」

457: 2011/10/03(月) 01:44:16.82 ID:G/0qDvsR0
―数日後・病室―

ちなつ「……」スタスタスタ

千歳「なんや…吉川さんも来てくれたんや。てっきりこんのかと…」

ちなつ「…言いたいことがあってきたのw」

千歳「ん?なんやー?」

ちなつ「…何で結衣先輩刺さなかったの?」

千歳「…だからな?ちなつちゃん、あれはな…?そういう問題やなくて…」

ちなつ「あと、何で氏ななかったんですか?」

千歳「……」

ちなつ「氏ねばよかったのにwwうざい結衣先輩殺せなかったくせに」ピキ

千歳「…あんたなぁ!前から思っとったけど、ほんまりんり感おかしいで?!」

千歳「よくまあ点滴つながれた病人むかって―」

ちなつ「…引き抜きますよ?点滴。私は結衣先輩みたいに容赦はしませんから」

千歳「…吉川さん…」ヒヤァ

462: 2011/10/03(月) 01:48:53.25 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「では。今日はありがとうございました…」スタスタスタ

千歳「……」

千歳「…ちなつちゃん…危険すぎるわ…あの子やったら…」

千歳「躊躇せんとほんまに人頃すんちゃうかな…」ボソッ

千歳「……」

466: 2011/10/03(月) 01:55:24.10 ID:G/0qDvsR0
―ごらく部―

京子「歳納京子!華麗に参上!」ガラガラガラ

あかり「あ、あっかり~ん」

結衣「おお!京子!あかり!」

京子「…あれ?ちなつちゃんは?あかり何か聞いてる?ほんと全然来ないけど」

あかり「う…言っていいのかな…こんなこと…でも…もういい…よね?」

結衣「?」

あかり「ちなつちゃん…ごらく部のみんなが嫌いなんだって。それで…」

あかり「もう…ごらく部に行かない、って…」グスン

結衣「ほ、ほんとなのか?!」

あかり「うん…」

京子「あかり、制服…」

467: 2011/10/03(月) 02:00:41.26 ID:G/0qDvsR0
あかり「あ、制服は、あ、こ、転んじゃって―…」アセアセ

京子「…もういいよあかり。隠さなくていいよ。…ちなつちゃんに…やられたんでしょ?」

あかり「……」ポロポロ

結衣「あかり…」

京子「…前からおかしいなとは思ってたんだ。あかりのようす」

京子「…でももう大丈夫だから。うん。私たちがいるから」ニコッ

結衣「あ、でも暴力で解決は…ぜったい駄目だからな!?」

あかり「京子ちゃん…結衣ちゃん…」

474: 2011/10/03(月) 02:08:56.35 ID:G/0qDvsR0
―屋上―

ちなつ「……」ドシンドスン(お腹にキック)

あかり「…う…ちな…ちゃん…ごらく部…もういち…かんがえな…けほっ」

ちなつ「あかりちゃん、うざいっ」ドシンドス(お腹にキック)

あかり「うう…(息ができないよぉ…)」



京子「ちなつちゃん!話は聞かせてもらったぞ!?」ガタン

結衣「いじめは…駄目だ!だからちなつちゃん、早くやめるんだ!」ガタン

ちなつ「えっ」

478: 2011/10/03(月) 02:14:42.97 ID:G/0qDvsR0
結衣「…大丈夫だ!あかりなら…許してくれるはずだ!」

あかり「そ…だよ…私…は…ただみんなと一緒に…いるだけで…わ…せ…」

ちなつ「あかりちゃん」

あかり「ち…な……ちゃん?」

ちなつ「あかりちゃん、うざい」ペッ

結衣「ちなつちゃん!何やってるんだ!!やっていいことと悪いことがあるだろ!」プチン

京子「…! 結衣!!駄目!近づいちゃ!」

ちなつ「」グサッ

結衣「う…ぐ…」

ちなつ「結衣先輩。も。うざいです」ヒヤァ

480: 2011/10/03(月) 02:19:38.66 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「……」グサッグサッグサッ

京子「ち、ちな…つちゃん!?ねえ結衣!?結衣!?」

ちなつ「…結衣先輩はもう起きませんよ。だって私、容赦しませんから」グサッグサッ

あかり「……」

結衣「う…」

ちなつ「…いろんなひとがいます」

ちなつ「でも…私は…」グサッ

ちなつ「たとえどんな理由があっても…いじめっ子が幸せになる?だなんて」

ちなつ「そんな結末、絶対認めませんから」グサッグサッ


結衣「」

489: 2011/10/03(月) 02:26:11.01 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「…あ。もう氏んでるかも」

ちなつ「…」スタスタスタ

あかり「な、なに?!ち、ち、ちなつちゃん!」

ちなつ「…あかりちゃん。もうお腹の痛み、おさまったんだね」

あかり「…ちょ、ゆ、ゆ…」ガクブル

ちなつ「……」

ちなつ「…あかりちゃんも早く逃げたほうがいいと思うよ。刺すから」

あかり「えっ…あ…う…ゆ…」ポロポロ

京子「……」ポロポロ

ちなつ「…京子先輩も、早く逃げたほうがいいですよ?刺しますから」グサッグサッ

結衣「」

ちなつ「…あ…警察? いいですよもういくらでもよんじゃってください」グサッグサッ

結衣「」

500: 2011/10/03(月) 02:35:15.55 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「…いろんな人がいるんです」グサッグサッ

ちなつ「…いじめられて、人生が崩壊しちゃった人、精神病になっちゃった人…」

ちなつ「…自頃しちゃった人…とか」グサッグサッ

あかり「で、でも!それとこれとは!だから!もう!やめて!!」

ちなつ「あかりちゃん、うざっ」グサッグサッ

結衣「」

ちなつ「…そうやって、世の中にいじめっ子が平然と生きてて、何の反省もしないで」グサッグサッ

ちなつ「…そうして、違うターゲットを見つけて…また人を不幸にするんです」グサッグサッ

ちなつ「自頃しちゃった人が戻ってこない…のと同じ」

ちなつ「だから…こうやっていじめっ子に罰を与えるんです」グサッグサッ

ちなつ「…これを異常だというのなら…あかりちゃんたちが優しすぎる…だけです」グサッグサッ

結衣「」

506: 2011/10/03(月) 02:40:15.31 ID:G/0qDvsR0


ちなつ「あ…あかりちゃんと京子ちゃん…行っちゃった…」

ちなつ「…まあ、いっか」

ちなつ「…どうせ少年院とか行くだけでしょ?」グサッ

ちなつ「もういい…もういいんです…結衣先輩…」

ちなつ「所詮…私の人生なんてそこらへんのゴミクズと一緒なんです」

ちなつ「」

結衣「」

511: 2011/10/03(月) 02:43:19.96 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「……」

ちなつ「(…なんで千歳先輩の頭バールで叩いてまで…性格変えさせたのに)」

ちなつ「(なんで最後は自分で自分を刺しちゃったんだろ…)」

ちなつ「…まあ、いっか」


513: 2011/10/03(月) 02:46:19.65 ID:G/0qDvsR0
ちなつ「……ゆっりゆっらっら」グサッ

ちなつ「だ、…いじけ…ん…」バタッ






おしまい!

519: 2011/10/03(月) 02:48:13.29 ID:6wSvMUfT0
夜遅くまで乙!

521: 2011/10/03(月) 02:48:38.21 ID:TT29AtoO0
完走乙

522: 2011/10/03(月) 02:48:41.11 ID:6eBMrWLA0
あかりがもう少し強ければ

527: 2011/10/03(月) 02:50:36.95 ID:G/0qDvsR0
たまにはものすごくバッドエンドでどうじゃろ!というわけで
長々とありがとうございました!綾乃は俺の嫁

533: 2011/10/03(月) 03:00:33.57 ID:G/0qDvsR0
>>530
その後は作ってないけど
とりあえず千歳と電話してたのはチーナっていう設定。
何かもうこれ以上レスするのはあれだけど最後にそれだけ

引用: あかり「どうじゃろ」