蒼星石「雛苺…」

メガトロン「こいつもお前の姉妹のひとりか蒼星石」

蒼星石「ええ、末っ子に近いですね…名は雛苺」

メガトロン「『まきます』と書いたのは誰なんだ！？」

サウンドウェーブ「私です」

蒼星石（意外…）

メガトロン「そうか、デストロンの貴重な戦力になり得る、お前が薇を撒くんだサウンドウェーブ」

サウンドウェーブ「…」

ｷｺｷｺ

雛苺「んん…ここは…」

サウンドウェーブ「ここはデストロン秘密基地だ」

雛苺「あ、蒼星石なの、久しぶりー！！」

蒼星石「相変わらずだね雛苺」

デストロン「そしてわしが破壊大帝メガトロン、お前の薇を巻いたのはこのサウンドウェーブだ」

サウンドウェーブ「……サウンドウェーブだ」

雛苺「おおきいのー！さうんどうぇーぶ！」

蒼星石「彼らは人間じゃない…ロボット生命体トランスフォーマーだ」

雛苺「へえー」


水銀燈「げえ…雛苺までここに来てるわ…」

スタースクリーム「またお人形ちゃんが増えるのかよ…ん、こっちに気付いたぞ」

雛苺「水銀燈もいるのね、お久しぶり」

水銀燈「あなたはサイバトロン側で撒かれた方がよかったんじゃなくてぇ？」

雛苺「さいばとろん？」

蒼星石「デストロンと対立している…悪の組織のことだよ」

雛苺「悪い人たちなの？」

蒼星石「そうさ、発電所を爆破したりね」

雛苺「よくわからないの」

メガトロン「まあよい、雛苺とやら、蒼星石にはいまデストロン軍団でサイバトロンを倒すため参謀を勤めてもらっている」

雛苺「さんぼう？」

水銀燈（私もいるでしょうがぁぁ）

スタースクリーム「このお人形ちゃんもデストロン軍団に入れるってんですか？」

メガトロン「当然だ！サウンドウェーブが撒いたのだからな」

サウンドウェーブ「雛苺、お前は　サウンドウェーブの下で　働く」

雛苺「なにするの？ヒナおままごとしたい！」

サウンドウェーブ「そんなものはナイ」

雛苺「あう～」


一方、ここはサイバトロン基地！！

バンブル「ねえ見てコンボイ司令官、オイラにも鞄が届いたよ！！」

コンボイ「なんだと！それでは真紅、君の姉妹なのか！？」

真紅「間違いないわね、ローゼンメイデンは全部で六体、そのうち私を含めた三体が起きているから…
　　　　この鞄の中にいるのは雛苺か翠星石か金糸雀…」

バンブル「開けてみるよーわっ、髪長いなあ！」

スパイク「すごいや…惚れちゃいそうだよ」

真紅「翠星石…」

コンボイ「翠星石、というのかこの子は…」

バンブル「早速撒いてみるよ」

真紅「この子は人一倍臆病で人見知りなの、怖い真似しないでちょうだいね」

コンボイ「大丈夫、サイバトロンにそんなやつはいないよ」

真紅（あなたが一番怖いのよ…見た目も声も！）

ｷｺｷｺ

翠星石「んん…ひいい！？」

真紅「翠星石怖がらないで、私よ真紅、そしてこの子たちは敵じゃないわ、みんな恐ろしい見た目だけども」

コンボイ「ひどい言われようだな」

バンブル「おいらバンブル、きみを撒いたのはオイラだよ、よろしく翠星石」

翠星石「いったい何なんですこいつらは！？」

真紅「彼らは超ロボット生命体、トランスフォーマーのサイバトロン達よ」

翠星石「ちょう…とらんすふぉ…？何が何だかさっぱりです！」

翠星石「なるほど…そういうことなんですか」

真紅「永い間兄弟姉妹で争う…私たちとどこか似ているところがあるでしょう？」

翠星石「そう言われればそうですが…」

バンブル「まあオイラ達は正義の戦士だから、安心してよ翠星石」

翠星石「…ちびロボット」

バンブル「へ？」

翠星石「コンボイとかにくらべたらお前は随分ちびですね、たよりなさそうですぅ」

バンブル「うわぁん嫌われちゃったよ司令官！！」

コンボイ「落ち着けバンブル、翠星石、このバンブルはまだ若く多感な時期なんだ、
　　　　　そうイジワルしないでくれるかな」

翠星石「まあコンボイがそう言うなら…仕方ねーです」

真紅「あら翠星石はこういう男性が好みなのかしら」

翠星石「ち、ちげーです！」

コンボイ「はっはっは、いや照れるな」

翠星石「ちげーって言ってるです！！」

テレトラン１「警報！警報！救難信号をキャッチ」

コンボイ「デストロンだ！！この位置は…原子力発電所だ！！」

真紅「原子力発電所…そうなるといつも以上に警戒が必要になるわ…
　　　　まず近隣住民を避難させる、そして爆発には最新の注意を払いなさい
　　　　いいわねコンボイ」

コンボイ「ああわかった真紅」

真紅「では行くわよ！サイバトロン戦士トランスフォーム！！」

ゴガガギギ

翠星石「ひいいい！？車になった！？」

バンブル「これがオイラ達トランスフォーマーの特殊能力さ、地球人から見たらね
　　　　　　さ乗って、おいらのかっこいいとこ見せてあげるよ」

スパイク「じゃあ僕も」

バンブル「だ～め！今日は翠星石しか乗せないよ！」

スパイク「ちぇ、ケチ！」

マイスター「まあまあバンブルもかっこいいとこみせたいのさ、スパイク今日は私に乗りな」

スパイク「ありがとう副官」

真紅「準備はできたわね！？サイバトロン戦士しゅっぱーつ！！」

そして！

メガトロン「フフフ、この原子力発電所のエネルギーは相当なものだぞ、
　　　　　　　これを使えばセイバートロン星を何往復もできるぞ！！」

水銀燈（ていうかあなた達は地球を出る気はないわけぇ？）

蒼星石「マスター、南東１００ｋｍまでサイバトロンが接近しています
　　　　　この速さだとあと１０分でここに到着します」

メガトロン「おおそうか、サウンドウェーブ！エネルゴンキューブの量はどうだ！？」

サウンドウェーブ「この発電所の全エネルギーの８９，２２５％を現在摘出した
　　　　　　　　　　　おまえ、私から降りろ」

雛苺「さうんどは大きいのー！乗りやすいわ！」

サウンドウェーブ「…」


水銀燈「ねえ、あんたたちエネルギーばっかり襲ってるけど政府組織とかは狙わないのぉ？
　　　　　世界征服にはそっちも必要じゃなくて？」

スタースクリーム「俺様もそう思うんだがボスはエネルギー優先らしいぜ
　　　　　　　　　　　　まあ食料だからな」

水銀燈「…」

メガトロン「スタースクリーム！水銀燈！何をサボっておるか！さっさと手伝わんか！この愚か者たちめが！」

スタースクリーム「へいへいわかりましたよボス」

水銀燈「はぁ～い」

メガトロン「よし、そろそろサイバトロンが来る！撤収の準備をしろ！」

一方サイバトロンは！

真紅「いいこと、この一帯の住民を避難させるの。アイアンハイド、スモークスクリーン、
　　　　ハウンド、プロール、あなた達が行きなさい
　　　　エアボット部隊、スカイファイアー、パワーグライドは航空部隊として
　　　　全方向を占拠、デストロン軍団の退却を阻止。
　　　　コンボイ、マイスター、バンブル、ラチェットは私とともに発電所を占拠するわよ！！
　　　　わかった！？」

サイバトロン「了解！」

真紅「では作戦開始！！」

コンボイ「奴らがいる気配は！？」

真紅「感じるわ、水銀燈、蒼星石、…雛苺も…！？」

コンボイ「君の姉妹か」

真紅「ええ…あの子がデストロン軍団なんて…あの子は戦いを好まない子…」

コンボイ「なんとか救い出すことは出来無いものか？」

真紅「わからないわ…あの子とあってからでないと」

コンボイ「そうかわかった…ん？あれはメガトロン！！こっちに気づいていないぞ！！」

真紅「落ち着きなさいコンボイ、ここから貴方の火力を使ったら発電所は危険よ」

コンボイ「いや大丈夫！一発で仕留めて見せるさ！」

真紅「ちょ、コンボ

ザクッ

コンボイ「ほわあああああ！！！」

真紅「コンボイ！！！？？これは…庭師の鋏！！蒼星石！！」

蒼星石「ようこそ真紅、また会ったね」

真紅「蒼星石…コンボイ！しっかりして！？」

コンボイ「運動回路をやられた…ラチェットを呼んでくれ…」

真紅「ホーリエ！」

ヒュン！

真紅「これ以上私のコンボイを傷つけさせはしないわ…」

蒼星石「『私のコンボイ』とは随分仲がいいようだね…いくよ！！」


一方！！

翠星石「あれはホーリエです！」

バンブル「何かあったのかな！？」

翠星石「うん…うん…コンボイの野郎が負傷したそうです！レチェットはいるですか！？」

ラチェット「ラチェットだよ翠星石…わかった、すぐ行こう！」

バンブル「オイラもいくよ！おいで翠星石！！」

翠星石「うう…怖いです」

発電所内！！！！

メガトロン「コンボイめ、蒼星石にやられたようだなフフフ」

スタースクリーム「しかしいつものサイバトロンらしくありませんぜ、
　　　　　　　　　　　　いつもなら全員で総攻撃を仕掛けてくるはずでは？」

メガトロン「黙れスタースクリーム、わしらの強さに怖気付いたのよ」

水銀燈「でも救難信号はキャッチしてるはずよぉ、コンボイだけでくるかしら」

メガトロン「むう…サウンドウェーブ！コンドルを飛ばせ！！」

サウンドウェーブ「コンドル、イジェェーークト！！サイバトロン共ヲ偵察シテコイ」

ゴガガギギ…

雛苺「凄い！鳥さんなの！！乗せて！！」

コンドル「…」

メガトロン「ええいここは託児所ではないのだぞ！！まあよい行けコンドル！！」

雛苺「たかーい！！」

コンドル「……」

一方サイバトロン航空班！！

パワーグライド「こちらパワーグライド、北エリア異常なし」

シルバーボルト「こちらエアーボット部隊シルバーボルト、西エリア異常なし」

スカイファイアー「こちらスカイファイアー、南エリアいじょ、ん、あれは何だ！！？？」

コンドルだ！！

スカイファイアー「こちらスカイファイアー、南エリア上空１５０ｍにてコンドルと遭遇、戦闘に入る！！
　　　　　　　　　　　ん…あれは…人間の女の子！！？」

雛苺「あー敵を見つけたのー！！レーザー発射ー！！」

コンドル「…」

チュンチュン

ドゴオン

スカイファイアー「ぐわああああああああ」

パワーグライド「もしもしパワーグライド！！？大丈夫！？応答して！！」

スカイファイアー「メイン回路をやられた…スカイファイアー戦線離脱…」

雛苺「どんどんやっつけるのよ！」

一方！発電所前ではローゼンメイデン達による戦闘が繰り広げられていた！！

シュバババ

真紅「あなたは悪に染まってしまうの！？蒼星石！？」

シュンシュン

蒼星石「マスターは支配の上での平和を築こうとしている…君の価値観だけで彼らを悪と
　　　　　決めつけていいのかい？　それに僕らはローゼンメイデン、もともとアリスゲームの最中じゃないか
　　　　　この時代のマスターがそれぞれ敵同士だった、それだけだよ」

真紅「確かにサイバトロンは血の気が荒いし作戦も荒いけど…彼らは正義の心を貫いているわ！
　　　っああああ！！」

ザシュ！

コンボイ「真紅！！」

真紅「大丈夫、腕をかすっただけ…貴方は早く修理を…」

蒼星石「遠慮なんかしないよ、一気に片付けるよ」

真紅「仕方ないわね…
　　　　ストリーク！！発射よ！！」

ストリーク「ほいきた！」

ドギューン！！
蒼星石「！！！？？」

シュボン！

蒼星石「…！！」

真紅「サイバトロンに貴方を殺させなんてしなわ、狙ったのは帽子よ」

蒼星石「くっ…！」

真紅「でも隙はできたわね…！！」

シュバババ！！

蒼星石「うわああああ！」

真紅「いまは貴方と争っている場合じゃないの。悪く思わないで」

蒼星石「し…んく…　マスター…早く逃げて…」

コンボイ「彼女は！？」

真紅「気絶しているだけよ、貴方の修理は！？」

コンボイ「なんとか終わったよ、少し脚に違和感があるが」

ラチェット「いまは応急処置しかできませんよ司令官」

コンボイ「ああありがとうラチェット、ではあらためてサイバトロン、突入！！」

サウンドウェーブ「エネルギー強奪量９９，８８７％、サイバトロンガ接近」

メガトロン「よし十分だ、引き上げー！！」

コンボイ「そうはいかないぞメガトロン！！」

メガトロン「ええいコンボイめ！！蒼星石はどうしたんだ！？」

真紅「眠ってもらっているわ」

メガトロン「ぬううコンボイの人形め…わしの蒼星石を…許さんぞ」


水銀燈「あらあ翠星石久しぶりぃ、私の相手は貴方にしてもらうわ」

翠星石「うう水銀燈…翠星石は戦いたくねーです…」


スタースクリーム「けっこんなチビ助じゃああいてにならねえや」

バンブル「お前までおいらをチビ助扱いしたなー！！小さくても強いんだからなー！！」

さあ、戦いだ！！

コンボイ「真紅、君は安全な場所で避難していてくれ」

真紅「わかったわ、コンボイ用心して、ここは原子力発電所なのよ」

コンボイ「ああわかっているとも」

サイバトロン「くらええ！」

ドゴオン！

コンボイ「効かないぞメガトロン！こっちの番だな！！ほあ！」

ゴギャン

メガトロン「ぬがあ！」

真紅「そう、火器を使わず貴方の得意な肉弾戦に持ち込むのよ！」


スタースクリーム「ナルビームをくらいやがれえ！！」

チュンチュン

バンブル「あたんないよーだ！そら！！」

ガシッ

スタースクリーム「脚を！？何しやがる離しやがれ！！」

バンブル「人間のプロレスっていうスポーツの『ジャイアントスイング』ってやつさ！！くらいなスタースクリーム！！」

ゴギャアアアン

スタースクリーム「ぬあああああああ！！」

水銀燈「あの子は相変わらずねえ…さあこっちも行くわよ」

翠星石「翠星石は！翠星石はたたかいたく　きゃあ！」

ザシュザシュ

水銀燈「貴方の意見なんてしらないわよぉ…アリスゲームの最中よ私達は？
　　　　　そして貴方はサイバトロン、私はデストロン軍団航空参謀補佐、水銀燈よ！！そらぁ！！」

シュバババ

翠星石「あああ！！」

バンブル「翠星石！！」

翠星石「庭師の如雨露！！」

ギュゴゴゴ！！

バンブル「これはすごいや！！樹が一瞬で！！」

ローゼンメイデン第三ドール、翠星石の特殊能力、庭師の如雨露は一瞬にして大木を生やすことが出来るのだ！！

水銀燈「守ってばかりでは勝ち目はないわよぉ？そぉら！！」

翠星石「うう…」

パワーグライド「うう…サイバトロン応答してください…こちら航空班…全滅…」

雛苺「こんどるは強いのー！！みんな倒しちゃったの！！カッコいいわ！」

コンボイ「…クェー…」

サウンドウェーブ「コンドルガ帰還シタ」

ゴガギギギ

雛苺「あー！！真紅なのー！久しぶり！！」

真紅「雛苺…あなたは…」

雛苺「こんどるはすっごいつよいのよ！敵を全部倒しちゃったんだから！！」

真紅「…！？航空班！？サイバトロン航空班応答しなさい！！
　　　雛苺…」

雛苺「ですとろんは正義の味方なのよ！」

真紅「雛苺…あなたはこちらに来る気はないのね…？」

雛苺「ですとろんの敵、悪のさいばとろんを倒すの！」

真紅「雛苺…」


水銀燈「さあさあさあ、そろそろ樹が崩壊するわよぉ！？」

翠星石「ううう…助けてですバンブル…」

バンブル「今いくよ翠星石！　！！うわあ！」

チュドン！

サウンドウェーブ「オマエハ大人シク氏ネ」

戦いは混戦と化していた！！

メガトロン「ぐううう…！！コンボイめ…！」

コンボイ「時代遅れのスクラップめ…どうだ、エネルギーを置いて撤退するなら命だけは助けてやるぞ」

メガトロン「ぐううう！！」

翠星石「えええい！！」

水銀燈「樹が大きく伸びた！？まだそんな力が…！？きゃああ！！」

ﾄﾞｻﾘ

そして戦いはサイバトロン側優勢に傾いていた！！
だがその時である！！

スタースクリーム「おいコンボイ！そしてサイバトロン！！動くんじゃねえ！！動くとお前らのお人形ちゃんが吹き飛ぶぞ！！」

翠星石「ううう…」

真紅「翠星石！！？？」

コンボイ「スタースクリーム！なんて汚い真似を！！トランスフォーマーとしての誇りはないのか！？」

スタースクリーム「うるせえ！お前には言われたくねえぜコンボイ！！さあオレ様が少しでも引き金を引けば
　　　　　　　　　　　　お前らの可愛いお人形ちゃんはその名の通り木っ端微塵だぜ！！」
　　　　　　　　　　　　
真紅「翠星石…なんてこと…」

スタースクリーム「命惜しくばサイバトロン共は今すぐ撤退しろ！あとそこの紅いコンボイの人形！
　　　　　　　　　　　　水銀燈は負傷した、お前なら治せるんだろ？そいつもやってもらおうか！！」

メガトロン「よくやったぞスタースクリーム！コンボイ！さあ早く撤退しろ！！」

水銀燈「ローザミスティカだけは割らないようにしてねえスタースクリーム」

翠星石「たすけてくださいです…」

バンブル「翠星石！」

スタースクリーム「おおっと動くんじゃねえぜチビ助、お前には後でたっぷりお礼をしてやるからな？ククク」

真紅「コンボイ…」

コンボイ「撤退だ真紅、君のお姉さん、そして我々の友を頃すわけにはいかない」

真紅「コンボイ…」

バンブル「うわああああスタースクリーム！！翠星石をかえせえええ！！」
ゴォン
スタースクリーム「いってえ！やりやがったなあああもう許さねえぶっぱなしてやるぜえええ！！」

真紅「翠星石！！！」

コンボイ「翠星石！！くそ間に合わないっ！！」

その時である！！！！

ザクウゥ！！

スタースクリーム「ぬわああああああああああ！！！俺の腕にまた鋏がああああ！！」

メガトロン「この鋏は…！！」

ローゼンメイデン第四ドール、蒼星石の庭師の鋏である！！

メガトロン「蒼星石！！無事でおったか！しかし何をするか！？」

蒼星石「マスター、お許しください…しかし翠星石は僕の双子の姉なんです」

スタースクリーム「い、いてえええ　双子の姉だと！？姉だろうがなんだろうがお前らは姉妹で頃し合ってるんだろうが！！
　　　　　　　　　　　何しやがる！！？」

蒼星石「たしかにアリスゲームの最中です…そして僕はアリスになる、いつかは翠星石も倒さなくてはならない…
　　　　　だがそれは僕の手で…君にはさせないよ、スタースクリーム」

翠星石「蒼星石…」

メガトロン「ええい仕方ない、デストロン軍団退却だーー！！乗れ蒼星石！！」

スタースクリーム「いてえ…畜生翠星石のやつ俺様を二度も刺しやがって…！」

水銀燈「まったく相変わらずねえあなたは…私の体は大したことないわ…鞄で寝れば癒されるわ
　　　　　またきっとメガトロンと蒼星石を討つ機会はやってくるわぁ、さあ撤収よ、乗せて頂戴」

スタースクリーム「頼むぜ補佐さんよ、トランスフォーム！！」

ゴガギギギ！

サウンドウェーブ「コンドル、雛苺ヲ乗セテヤレ」

コンドル「…」

雛苺「うわーい！じゃあ真紅に翠星石、また今度ね！！」

シュバァー

コンボイ「発電所は守られた…翠星石、大丈夫か！？」

真紅「ケガは大丈夫そうね、鞄で寝ればなんとかなりそうだわ」

翠星石「うう…もう戦いはいやですぅ」

コンボイ「我々サイバトロンは戦いを本来望まないんだ、争いをなくすためにこうするしかないんだ」

真紅（血の気は荒いけどね…）

コンボイ「さあ、後片付けだ」

皆が安堵の顔を浮かべたその時である！！！！

ボゴオオオン！！

コンボイ「これは！！？」

バンブル「さっきの戦闘でどこか爆発したんだ！！いまに大爆発になってしまうよ！！逃げなきゃ！」

真紅「いいえバンブル、言ったでしょうここは原子力発電所、もし大爆発を起こせば氏の灰がまき散るわ」

コンボイ「いったいどうすれば…」

翠星石「翠星石にいい考えがあるですぅ」

その考えとは！？

真紅「なるほど…庭師の如雨露で施設全体にまで及ぶ巨木を生やし、爆発を止めようと言うのね」

コンボイ「だがもし失敗したら！？」

真紅「やるしかないのよコンボイ、あなたに運任せはいけないと言ったけど
　　　　ときには運に頼らなければならないこともあるのよ、そして翠星石の力を信じましょう」

翠星石「やるだけやってみるです…スィドリーム！！」

ギュゴゴゴｇ！！

見よ！この大木を！！

真紅（もし成功しても翠星石は力を使い過ぎてしまう…大丈夫かしら…）

そして！！

コンボイ「爆発は…免れたのか？」

ラチェット「ええ、爆発の危険のある反応は感じられません」

真紅「よかった…」

バンブル「翠星石やったね！君がヒーローだ！あら？翠星石！？」

翠星石「うう…」

真紅「力を使い過ぎてしまったのね…急いで鞄に入らなければ…
　　　帰るわよコンボイ、サイバトロン戦士トランスフォーム！！！」

ゴガギギギ！！

翠星石「すやすや」

真紅「なんとか間にあったわ…ゆっくり休んで頂戴翠星石」

バンブル「君のおかげで助かったよ翠星石ありがとうね！」

翠星石「うるさくて眠れねえです…チビロボット…」

バンブル「またオイラをチビ扱いして！んもー！」

翠星石「でもまあ…助けてくれて感謝してなくもないですよ…バンブル」

戦いは終わった…

雛苺「うわーい！さうんどうぇーぶの中に入るのー！カンガルーみたいなの！」

サウンドウェーブ「ヤメロ　デテイケ」

フレンジー「うわあなんだよこいつは！？」

蒼星石「マスター、エネルギーを強奪するだけでなく、政府組織を襲撃するのはどうでしょうか？
　　　　　政府を掌握すれば世界征服にも近づきます」

メガトロン「ううむ…おまえは有能な戦略参謀だ蒼星石。だがそれはならん！そうだ！強奪するだけでなく自らエネルギーを創ればよいのだ！
　　　　　　やはり方法は…水力発電だ！ビルドロン部隊、直ちにダムの建設にかかれ！」

蒼星石「……」

スタースクリーム「いいか、次はあの蒼星石抜きで、メガトロンだけがいるところを襲撃するんだ！
　　　　　　　　　　　俺様のナルビームと水銀燈の羽攻撃があればさすがのメガトロンもグッドナイトだ！」

水銀燈「ならばメガトロンのエネルゴンキューブにアルコールを混ぜるのはどうかしら？
　　　　　きっと酔っ払って何もわからなくなるわぁ…でもそれじゃあ蒼星石は倒せないじゃなぁい！」

スタースクリーム「蒼星石はオレ様が認める実力者だ、メガトロンと個別に倒していくんだ！
　　　　　　　　　　　さあさっそくアルコールを仕入れに工場を襲うぞ！行くぞ水銀燈！」


そしてサイバトロン基地では！！

真紅「紅茶を淹れて頂戴、コンボイ」

コンボイ「そういうと思ってもう持ってきたよ」

真紅「あらいい子ね、うん美味しいわ」

コンボイ「本当か！？嬉しいな」

真紅「でもまだまだ雑なところがあるわ…このサイバトロンのように…
　　　　少しずつ綺麗にしていきましょう…ね、コンボイ」

コンボイ「もちろんだ真紅」

翠星石「やいコンボイ、翠星石も何か仕事をあたえるですぅ！」

コンボイ「そうだな、翠星石、君は救護家に任命するよ、戦士たちの傷を癒してくれ」

バンブル「ああ何だか頭が痛くなってきたよ…翠星石治療して！」

翠星石「わざとらしいやつですう！」

マイスター「コンボイ司令官、またこの鞄が届きましたが」

コンボイ「何だと！？撒いてみろマイスター」
ｷｺｷｺ
そこにいたドールは！！

金糸雀「ローゼンメイデン第２ドール金糸雀只今参上かしら！！」

スパイク「また増えたのかい！？」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第二話　おわり

なんとか終わらせられました…

保守してくれた方、読んでくれた方どうもありがとうでした

トランスフォーマーはそれぞれ面白いけど初代のノリが大好きです

ではでは

乙