真紅「とりあえずはじめから遊んでみましょう」

真紅「オープニングムービーが始まったのだわ」

DS「ｱﾊﾊ ｷｬｯｷｬ ﾜｰﾜｰ」

真紅「笑い声が気味悪いのだわ」

真紅「……なるほど、南極にできた異空間に調査隊が送り込まれて」

真紅「主人公はその調査隊の隊員というわけね」

真紅「どこかで見たB級のSF映画のようね」

真紅「JUMはこんなゲームをやって面白いのかしら？」

真紅「主人公以外の主要人物はゴア、ヒメネス、ゼレーニンの三人ね」

真紅「隊長のゴアは部下の面倒見がよさそうなおじさんね」

真紅「ゼレーニンはきれいな女の人だわ。話し方も知的で上品ね」

真紅「ヒメネスは……握手を拒んだりして粗暴な男ね。あまり好きになれないのだわ」


真紅「デモニカスーツ……このゲームの重要アイテムのようね」

真紅「『賢くて成長する戦闘服』というのもSFにありがちな設定ね」

真紅「それにしてもこのバケツみたいなヘルメットはどうにかならないのかしら」

真紅「あ、調査隊がシュバルツバースに突入したのだわ！」

真紅「突入失敗……まあ、この手の話では当然の結果ね」

真紅「降車デッキに見えない敵……これもありがちね」

真紅「デッキに行ったらいきなり悪魔召喚プログラムというのが送られてきたわ」

真紅「見えない敵が見えるようになったのだわ」

真紅「ここで初戦闘ね」

真紅「戦闘の音楽にもコーラスがかかっているのね。凝っているのだわ」

真紅「倒したらモザイクのかかっている敵がちゃんと識別されたのだわ」

真紅「……今度は医務室に敵が現れたのね。回復薬をもらってから行きましょう」


真紅「先ほどと同じ敵……スライムね。軽く倒してしまうのだわ」

真紅「この騒ぎの間に調査隊員が車外に連れ去られたようね」

真紅「ここから本当の冒険が始まるのだわ」

真紅「セクターアントリア……氷の迷宮ね」

真紅「数歩歩いたらピクシーが仲間になったのだわ」

真紅「このゲームでは悪魔を仲魔にすることが重要なのね」


真紅「……これで全員集まったみたいだわ」

真紅「こんどは別の調査隊に参加していたヒメネスを助けに行くのね」

真紅「爆弾で岩を壊したら悪魔が出てきたのだわ」

真紅「奥に逃げて行ったけれど、これがボスのようね」


真紅「道中でセーブポイントと回復ポイントを見つけたのだわ」

真紅「スロットは2つあるし、セーブしておきましょう」

真紅「ヒメネスのところに辿りついたわ」

真紅「ゴア隊長とボス悪魔との一騎打ちね。なかなかかっこいいわ」

真紅「……！不意打ちですって！？卑怯だわ！」

真紅「あんしんなさいゴア隊長。この私が仇を討つのだわ」


真紅「……返り討ちにあってゲームオーバーなのだわ」

真紅「はぁ……やる気をなくしたのだわ」ﾊﾟﾀﾝ


JUM「ただいまー」ｶﾞﾁｬ

真紅「あらお帰りなさい、JUM」

JUM「ん？もしかしてそれって僕のDSじゃないか！？」

JUM「(アレ？最後に遊んだのなんだったっけ？)」

JUM「(どき魔女やラブプラスだったりしたらヤバイぞ……)」

JUM「(もし真紅が中身を見たら去勢されてしまう！)」

真紅「悪いけれど少し遊ばせてもらったのだわ」

JUM「」

真紅「けれど少し悪趣味ね」

JUM「」

真紅「ねえJUM」

JUM「な、なんだ？」

真紅「よかったらこのゲームの攻略方法を教えてもらえるかしら？」

JUM「(攻略？実際にギャルゲで女の子を落としてみたいってことか？)」

JUM「(もしかして真紅はゲャルゲに興味があるのか？なら助かるかも……)」

JUM「い、いいぞ。それで誰を攻略するんだ？」

真紅「えっ」

JUM「えっ」

真紅「『誰を』？私が攻略してほしいのはこのゲームよ」ﾊﾟｶｯ　ｶﾁｯ

　　　　　U U

JUM「(SJだったのか！よくやった過去の僕！)」

JUM「ああ、ストレンジジャーニーの攻略ね」

真紅「最初のボスが強くて倒せないのだわ」

JUM「このゲームは難易度高いからな……まずは真紅のパーティを見せてくれ」

真紅「これよ」

人間　主人公　Lv3
妖精　ピクシー　Lv2
地霊　ノッカー　Lv2

JUM「これは負けて当然だ」

真紅「どこがいけないのかしら」

JUM「まず全体的にLvが低い。主人公はLv5まで上げておきたいな」

JUM「あとは仲魔だ。タンガタ・マヌって悪魔がいるからそいつを入れるといい」

真紅「分かったわ」

真紅「JUM、これでどうかしら？」

人間　主人公　Lv6
妖精　ピクシー　Lv4
地霊　ノッカー　Lv4
妖鳥　タンガタ・マヌ　Lv5

JUM「これなら大丈夫だ」

真紅「じゃあゴア隊長の弔い合戦に行くのだわ」

JUM「あと、オリアスの弱点は火だから火炎弾とアギで攻めるといい」

真紅「了解なのだわ」

真紅「さっきまで歯が立たなかった敵が余裕で倒せるようになったのだわ！」

JUM「このゲームは氏んで覚えるのが大事だからな」

JUM「いままで出来なかったことが出来るようになる」

JUM「そんな感覚がメガテンシリーズの醍醐味だと思う」

真紅「なんとなく分かった気がするわ」

真紅「それで、次は発電機を取ってくればいいのね」

真紅「あら、ヒメネスが手伝ってくれたわ。少しはいい所があるようね」

JUM「(あんまりヒメネスやゼレーニンを好きにならないほうがいいんだけどな)」

真紅「ついでに持ってきた端末でフォルマサーチができるようになったのだわ」

JUM「フォルマは装備や消費アイテムを作るのに必須だからな」

真紅「とりあえずアントリア1Fで集めてみるのだわ」


真紅「レアフォルマからアンロックAが出来たのだわ。」

JUM「そのアプリがあればB1に進めるようになるぞ」

真紅「1Fの敵も弱く感じるようになってきたし、早速降りてみるのだわ」


真紅「背景が氷の世界から一変して戦場になったわね」

JUM「シュバルツバースは何でもありだからな」

真紅「やっぱり解析が進んでいないアンノウンは強いのだわ……」


※アンノウン…今まで出会ったことがない悪魔
　 攻撃力UP・会話できない・耐性不明と鬼畜な状態である

真紅「女性隊員から悪魔合体の方法を教えてもらったのだわ」

JUM「今のメンツならピクシーとマヌを合体してエンジェルを作るといいぞ」

JUM「でもその前にパーティが空くのを防ぐためにカハクかザントマンあたりを仲魔にすべきだな」

真紅「分かったのだわ」


人間　主人公　Lv7
天使　エンジェル　Lv4
地霊　ノッカー　Lv5
地霊　カハク　Lv6

真紅「この天使はなんだか卑猥だわ」

JUM「目隠しで下丸出しだからなあ……」

真紅「ここにもターミナルがあるのね」

JUM「このゲームは氏にやすいからセーブポイントも多いんだ」

真紅「でも今の私なら大丈夫に決まっているわ！」

JUM「いや、もう少し鍛えたほうが……」

真紅「さ、B2に行きましょう」

JUM「(これは氏亡フラグ立ったかな)」

真紅「またアンノウンが出てきたのだわ」

JUM「(アークエンジェルか？それとも……)」

真紅「とりあえず全員で通常攻撃をしてみましょう」

2ダメージ！　1ダメージ！　1ダメージ！　2ダメージ！

アンノウンのあばれまくり！

全弾主人公にヒット！

ザザー……
主人公は動かなくなった……

真紅「だわっ？」

JUM「やっぱりオニだったか」

真紅「ヒック　グスン」

JUM「おい、泣くなよ真紅」

真紅「序盤で2回も氏んでしまったのだわ……」

真紅「きっと私にはこのゲームをやる資格がないのだわ」

JUM「真紅！大丈夫だ！」

真紅「JUM？」

JUM「僕なんかサバイバーベストを装備してたからB1で氏んだんだぞ！」

JUM「そんな僕でも3周クリアしたしデビサバの閣下も倒せたんだ！」

JUM「だから真紅だってクリアできるさ！」

真紅「JUM……(後半よく分からなかったけど)ありがとう」


※サバイバーベスト
物理耐性だが炎弱点の防具
最初に作れる防具だがB1Fにはアギ使いが多いので付けると氏ぬ

真紅「とりあえずあのアンノウンを倒さなくてはいけないわね」

JUM「あの悪魔はオニって名前で物理攻撃が効きにくいんだ」

JUM「だから出会ったB2Fのアンノウンには魔法をかけるといい」

真紅「分かったのだわ」

JUM「さあ、まずはレベル上げからだ。目標はLv10な」

真紅「よーし、待っていなさい、オニ！」

真紅「これでいいかしら？」

人間　主人公　Lv10
天使　エンジェル　Lv6
堕天使　メルコム　Lv7
地霊　カハク　Lv8

真紅「JUMのアドバイスでメルコムにブフを入れたけれど役に立つのかしら？」

JUM「後でもの凄く助かるはずだ」


真紅「やったのだわ！オニを倒したのだわ！」

JUM「よし、今の状態ならここのボスも倒せるはずだ」

真紅「突撃するのだわ！」


※オニ
全体にランダム物理連続攻撃を仕掛けてくる上に通常攻撃が効きにくい
アンノウン状態だと攻撃力が高いので恐怖である

真紅「この悪魔は何を言っているの？人間が正しいに決まっているのだわ！」

JUM「(真紅はやっぱりLAW寄りか……あとで矯正しといたほうがいいかな)」

真紅「魔王モラクス……全体を恐怖状態にするなんて……」

JUM「こいつは火炎を反射するからブフで攻撃だ」

真紅「弱点を付いたら追加攻撃……これがデビルCO-OPね」

JUM「序盤では貴重なダメージソースだからな」


※恐怖
バッドステータスの一種
ときどき行動不能になる上、仲魔が勝手に引っ込むことがある
この時点では治す方法が無く、プレイヤーにとって恐怖である

真紅「エンジェルがやられた……回復役がいないのだわ」

JUM「だけどモラクスの体力は相当削れているはずだ。いけるぞ！」

真紅「主人公にザントマンを呼び出させて……メルコムはブフね」

真紅「画面が揺れだしたのだわ」

JUM「よし、モラクス撃破だ」

真紅「つ、疲れたのだわ……」

JUM「でも楽しかったろ？」

真紅「そうね、悪くはなかったわ。たまにはこんなゲームもいいわね」



魔王モラクスを倒し、アントリアを脱出した主人公たち！

しかし彼らの苦難はこれから始まるのだ！
　　　　　　　　　　　　　　　　ｼﾞｬｰﾆｰ
真紅が調査隊を導き、この　旅　を成功させると信じて……


ID:V4dWMi5l0先生の次回作にご期待ください

ストレンジジャーニーは良ゲーだがマイナーだったので
布教を兼ねてこんなSSを作ってみた

SS読んでて分からなかったところがあったら答えるよ

いつか真Ⅲマニアクスのハードモードに苦しむ水銀燈とか
真Ⅱのゴッドボイスでジワジワバグる恐怖を味わう翠星石とか書こうかな

みつ「カナ、ただいまー！いい子にしてた？」

金糸雀「ちゃんとお留守番できたかしらー！」

みつ「カナはやっぱりいい子ね！そして可愛い子でもあるわ。
　　 　カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ」

金糸雀「ほっぺがまさちゅーせっちゅぅぅぅぅぅ……」


みつ「ところで今日はカナにお土産があるんだ」

金糸雀「お土産？何かしら」

みつ「ジャーン！SFCとSFCソフト『真・女神転生』の初期ロットよ！」

金糸雀「ゲームかしら？」

みつ「少し昔のゲームだけど面白いわよ」

金糸雀「早速やってみるかしら！」

みつ「(アマノサクガミイベントで失禁するカナ……萌えるわ！)」

金糸雀「電源を入れて、と」ｶﾁ

TV「……」

金糸雀「あれ？配線間違えたかしら？」

みつ「もしかしてこれって……)」

TV「はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせ
　　 はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせ
　　 はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせ
　 　はやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせはやくけせ」

みつ「(噂は本当だったのね！)」

金糸雀「きゃー――！」ﾊﾞﾀｯ

みつ「カナ、大丈夫！？」

金糸雀「うーん……」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ……

みつ「ペロ……これは、尿！」

みつ「計画と違ったけど結果オーライよね！」

みつ「写真を撮っておきましょう」

みつ「ついでに直飲みも……」ｺﾞｷｭｺﾞｷｭ

みつ「ぷはぁー、生き返るわ！」



おしまい