203: 2014/09/22(月) 02:26:53.24 ID:Yjuc5S/yo

お題:駆逐艦の子達が大きくなった?



大淀「提督!!」

提督「なんだ?」

大淀「ちょっと来てください!!」

提督「一体なんなんだ…」

大淀「いいから!」


***


大淀「あ、あれ…? いない…」

提督「……説明を願いたいのだが」

大淀「それが、とても難しくてですね……」

提督「説明が難しい…?」

雷「司令官、どうしたの?」

電「おはようございます、朝から忙しいのでしょうか」

提督「ああ、2人とも。おは…」

提督(誰だ?)
劇場版 艦これ
204: 2014/09/22(月) 02:27:34.64 ID:Yjuc5S/yo



提督(雷と電の声が聞こえたはずだが)

提督(振り返った先には見知らぬ女性…見た目は17,8ぐらいだろうか)

提督(雷と電に似ている…成長したらこうなるのだろうと思わせる風貌ではあるが…)

提督(まさか…)

大淀「提督…、件はこの事です」

提督「…」

雷「なあに、2人で惚けているの? 」

電「はわわ、大丈夫なのです?」

提督(これは、流石に想定外だったな…)

提督「2人とも、気付いてないのか…?」

大淀「はい、自覚が無いようです」

提督「なるほど…」

205: 2014/09/22(月) 02:31:07.62 ID:Yjuc5S/yo
仕事中


提督「ふぅ」

提督(いつもなら、そろそろか)

雷「しれーかん!」

雷「休憩の時間なのです、差し入れなのです)

提督「ああ、ありがとう。2人とも」

雷「司令官~、まっさーじしてあげるね」

電「電は反対側をやるのですー」


雷「だんだん眠くなってきたわ」

雷「膝借りていい? 司令官」

電「昨日は雷姉さんだったので今日は電の番なのです!」ギュッ

雷「いいじゃない!」ギュッ

提督「」

提督(あまり密着しないでもらえると助かるのだが)

提督(自覚がないとは、こうも厄介とは…)

206: 2014/09/22(月) 02:35:04.24 ID:Yjuc5S/yo
お風呂



雷「司令官! お風呂に行くわよ」

提督「むぅ…」

提督「今日は駄目だ、一緒に入れない」

雷「え!? どうして? 私達の事、嫌いになっちゃった…?」

電「ごめんなさいなのです…でも一緒がいいのです」

提督「違うんだ」

提督(視線を大淀に投げかけて助けを求める、情けないが気にしてもいられまい)

大淀「…仕方ありませんね」

大淀「提督は少しお仕事が残っているそうです、私がお供しましょう」

雷「そうなの? わかった…」

電「よ、よろしくお願いしますなのです」

207: 2014/09/22(月) 02:36:15.04 ID:Yjuc5S/yo
就寝


提督「今日も一仕事終えた」

提督「もうそろそろ眠る時間…ではあるが」

雷「しれーかん、一緒に眠っていい?」

電「こんばんはなのです」

提督(来たか……このタイミングとはな)

提督(いや、この子達の方が不安だろう)

提督(平常心、平常心)

提督「怖い夢でも見たのか?」

雷「うん…」

電「はい…」

提督(昔の記憶…か)

提督「おいで」

208: 2014/09/22(月) 02:39:55.73 ID:Yjuc5S/yo
雷「んっ…ふぅ」ギュッ

電「にゃ……」ギュッ

提督(くっ…胸の感触が…)

提督(しかも、ブラもつけてないなこれは…)

提督(少し離れるか…)

雷「いやぁ…何所いくの……」

提督(今度は足が絡めてきた…)

提督(こいつら、本当に寝ているのか!?)

提督(俺をからかってんじゃないだろうな)

電「司令官さん…いっちゃやです…」ギュッ

提督(頭がおかしくなりそうだ)

提督(腕が強く掴まれてて外せない)

提督(少し体制を変えるか…)

雷「はっ…んっ」

電「んっ……は…ん…」

提督(おい……なんて声だしてるんだ)

提督(それに感触がダイレクトに)




雷「あつい…」

提督(ならもっと離れろ)

雷「んーー…」

提督(!! おい脱ごうとするな)

提督(仕方ない)

雷「ゃっ……はっ…んっ…はぁ……はぁ……くすぐっ……たぃ……」

提督(…気を逸らせたようだ)

提督(ん?)

提督(そういえば電も動いてたようだが…)

電「むにゃ…」ハンヌギ

提督「」

209: 2014/09/22(月) 02:40:37.69 ID:Yjuc5S/yo

提督(理性を保て、俺)


雷「う……うぅ……」ナミダ

雷「ぃや…いや……」ナミダ

提督「…」

提督(…何を、この子達に対して考えているんだ)

提督(君達は…俺の家族だ)

提督「」ギュッ

提督「」ナデナデ

雷「しれぇかん…」ギュッ

電「しれいかんさん…」ギュッ

提督「おやすみ、雷、電」

210: 2014/09/22(月) 02:45:14.27 ID:Yjuc5S/yo

翌朝




提督(すっかり寝不足だ)

提督「で、あれは一体なんだったのだ」

提督「夕張」

夕張「あはは、ちょっと妖精さんのパワーを借りた発明品だったんですが」

夕張「でも、あれは願いがかなり強くないと反応しないですし」

夕張「それに、必ずしも体成長するとも限らないんですよ」

提督「何? どういう事だ?」

夕張「願いを叶えるために体を一時的に成長させたり若返らせたり出来るんです」

夕張「例えば、老人が若かりし頃の体力を得たいと思えば、若返る事ができたり」

夕張「子供の頃の懐かしい風景を見たいと思えば、その夢を見たり、こっちも若返ったりするんですが」

夕張「どちらにせよ、強く思わないことにはそうなりません」

夕張「あの子たちの場合は…」

提督「……何を叶えるためだ?」

夕張「……」

夕張「恐らくですが、いつも子供扱いされる貴方に対して」

夕張「…少しでも相応しくなろうと、あの姿まで成長してみせた」

夕張「提督、彼女たちは一見、幼く見えますが」

夕張「それでも女の子…女性(おんな)なんです」

夕張「……ここまで言えば分かりませんか?」


提督「…」


夕張(私も飲むはずだったんですけどね…)

夕張(本当に鈍感なお人ですね、貴方は)



提督の苦悩はまだ続く…かもしれない。


終わり

211: 2014/09/22(月) 02:46:06.79 ID:Yjuc5S/yo
終わりです、失礼しました。
JK化シリーズの方の絵、最高っす。

引用: 艦これSS投稿スレ3隻目