419: 2014/11/06(木) 02:07:01.68 ID:1veeiDv4O
ーー提督執務室

<<10月31日>>

その日は通常の業務とは別に、ハロウィンで少し慌ただしかった執務室
今はもう日付の変わる直前

駆逐の子達は寝静まり、他の者も宿直担当者以外は部屋に戻っている時間である

金剛「テイトク、今日も1日お疲れ様ネ。紅茶でもどうですか?」

提督「ありがとう金剛、頼むよ」

カフェインも含まれている紅茶は、人によっては寝る前はあまりオススメしないが
普段から紅茶を飲む二人、提督に至ってはコーヒーもよく飲むので今更紅茶1杯程度で睡眠の妨げにはならない

仕事終わりにリラックスした方がよく寝られるので、遅くまでかかった時はよく寝る前のティータイムをよくしていた

金剛「今日はダージリンで煎れてきました。テイトクはいつも通りstraightで?」

テイトク「ああ、いつもすまないな」

金剛「問題nothing♪ こういう時間も大事ネ」

提督「今日はハロウィンでいつも以上に疲れたからな。こんな風にのんびりとした時間は大事だな」


お互い執務室のソファーに腰を下ろし、紅茶を一口飲み一息つく

金剛「近いうちに中規模作戦もありますし、みんなのがrefreshできるように提案してみましたけど、駆逐の子達も楽しんでくれてみたいでよかったデース♪」

提督「最近は作戦準備や訓練、演習ばかりだったからな。皆には良い息抜きになったと思うよ」

金剛「本来のHalloweenとは違う形デスけど、一番大事なのは楽しむ事デス。テイトクも楽しんでくれましたか?」

提督「ああ。十分楽しめたし、いい息抜きになったよ」

一杯の紅茶を堪能し、ゆったりとした時間を過ごす

金剛「そういえば、ワタシも渡す側だったから言ってなかったデース!テイトク、Trick or Treat!」

提督「オイオイ、このタイミングで言うか。お菓子なんてみんな渡したからもうないぞ?」

金剛「Treat代わりに、甘い言葉で愛を伝えてくれてもOKデスよ?」

提督「んー……甘い言葉か……」

420: 2014/11/06(木) 02:07:44.78 ID:1veeiDv4O

ケッコンカッコカリもしている二人
提督としても妻への愛を伝える事はやぶさかではない

執務室の照明は今、メインの電灯は消してあり
テーブルのスタンドライトにより困らない程度の薄明かり

執務室の窓からは、半分程欠けた月からの光も照らしており
まさに夫婦の、恋人達の時間であった


提督は執務室から見える月を見上げ、呟いた


ーーMoon looks beautiful when I'm staying with you.


提督「(『貴女と一緒だと、月が綺麗ですね』……少し遠回し過ぎたかな?)」

金剛はキョトンとした顔をし、少し月を見てから提督を見る

金剛「んー……テイトクー……今日は月がかけてマース。時間と場所もそうだけど、タイミングとムードも大事にしてください……」

提督「あちゃー、駄目か」

金剛「ダメダメデース。だから、Trickでいっぱい甘えマース!」

提督「それじゃいつもとあまり変わらないだろ」

金剛「No、今日は甘えるといってもイタズラ込みデース!覚悟してねー」

そういうと金剛は横に座る提督を押し倒すように抱きつき胸に顔を埋め


ーーI would die for you.


提督に聞こえない小さな声で呟く

『貴方の為なら、氏んでもいいわ』

だが、現役の艦むすである金剛はその言葉を今はまだ相手に伝えない

出撃しても必ず生きて帰るという艦むすとしての覚悟と、誰も氏なせないと指揮を執る最愛の人への信頼

例えただの言葉遊びだとしても、『氏んでもいい』とは言わない

いつか艦むすとしてではなく、一人の女性として提督の横に立てる時まではしまいこんでおくのだ


二人で過ごす平和な時間は、確実に一歩づつ近づいてきているのだから

421: 2014/11/06(木) 02:12:25.38 ID:1veeiDv4O
以上です

ハロウィンで何かイチャラブかけないかと思案してたところに、某月が綺麗ですね的なSSスレを見たらついつい自分も書きたくなり
こんな物ができあがひましたw

英文はググって引っ掛かったのを使っているので、まちがっていたとしてもスルーしてやっ
てくださいw

引用: 艦これSS投稿スレ3隻目