1: 2012/05/01(火) 23:45:29.79 ID:/UK88uGo0
男「…今食ってるので最後」

女「あァ?なんでねェんだよ?」

男「いや、なんでって…」

女「お前ホント使えねーなー」

男「…」ぐいっ

女「おっ?」

男「なら、口移ししてやろうか?」

女「ば…ばか、なに言ってん…」

男「…」

女「…み、見てんじゃねェよ…///」

男「…なんてな」ひょい

女「て、テメェ!よくも弄んだなクソが!」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)

4: 2012/05/01(火) 23:51:09.14 ID:/UK88uGo0
女「なァ、ゲームしようぜ?」

男「…なんの?」

女「へっへっへ、これだよコレ」

男「昨日発売したばかりの、それか」

女「負けたら今日の昼飯奢れよなァ」



男「…はい、三戦三勝」

女「…ふざけんなよ!なんでだよォ!」

男「いや、それ俺も持ってるし」

女「…クソッ、食堂いくぞ」

6: 2012/05/01(火) 23:54:29.41 ID:/UK88uGo0
女「おばちゃんカレーな!」

男「カツ丼大盛りで」

女「なっ!?」

男「あと、小鉢と味噌汁で」

女「お…おま…」

男「はいはい、ふっかけた自分を恨め」

女「あァームカツク!!」



男「カツいる?」

女「マジで!?」



みたいなん頼みます

8: 2012/05/02(水) 00:00:51.28 ID:/UK88uGo0
女「今日は何の日だー?」

男「…」

女「…今日は何の日だァー!!」

男「…お前の誕生日」

女「わかってんならよォ、何か…」

男「…」スッ

女「な、なんだよこれ」

男「いらないならあげないよ?」

女「あ…」

男「ほら、ハッピーバースデー」

女「…うわー…わー…///」テレテレ

14: 2012/05/02(水) 00:09:07.50 ID:EqfxSM0U0
女「あ?映画?」

男「なんか割引券手に入って」

女「んだよ、タダ券じゃねェのかよ」

男「いいよ、足りない分持つし」

女「…マジか、ならいこっかな…」

男「あー…ちなみにラブストーリーだってさ」

女「あァ?んだそのつまんねーのは」

男「まぁ見に行こうぜ」

女「…ん」

16: 2012/05/02(水) 00:14:45.61 ID:EqfxSM0U0

男「どうだった?」

女「…それなり」

男「ありゃそうでしたかー…」

女「…こっちみてんじゃねーよ」

男「途中から見入ってて最後のほう」

女「言うんじゃねェよバカ!」

男「…DVD、出たらまた見ようか」

女「…おぅ…」

18: 2012/05/02(水) 00:19:09.61 ID:EqfxSM0U0
ピンポーン

男「おーい」

女「」

男「よっ、大丈夫か?」

女「…帰れよ」

男「ほらよ、講義ノート」

女「わりィな…」

男「あと、ほらプリン」

女「…くえねーよ、ばーか」

男「まぁ元気になったら食べなって」

女「…じゃあな」

男「おう」


女「…さんきゅ」

19: 2012/05/02(水) 00:25:18.68 ID:EqfxSM0U0
男「もう風邪は治ったの?」

女「アタシを舐めんじゃねェよ」

男「まぁ原因が原因だし」

女「うるせーよ!その話はすんじゃねェ!」

男「なんだっけ…酔っぱらって外で寝てた?」

女「」

男「まあ、みんな心配してたみたいだし顔見せときなって」

女「…もう、二度と言うなよな」

20: 2012/05/02(水) 00:33:03.17 ID:EqfxSM0U0
prrrrrrr

男「はい」

女「おう、今から行くわ」

男「ん?どこに?」

女「あァ?お前の家以外何処があンだよ」

男「…え?」



女「うぃーっす、きたねェ部屋だな」

男「」

女「足の踏み場ねェなこれ、掃除しとけよ」

男「あ、あの女さん?」

女「?」

男「なんで…来たの」

22: 2012/05/02(水) 00:37:16.82 ID:EqfxSM0U0
女「いやよォ今日飲み会あんだけどさァ」

男「うん」

女「お前んチ近くでさ、女友も寝られるとこあった方がいいって言ってたし」

男「前の二の舞になっても仕方ないからね」

女「だからお前の家にした」

男「…それはおかしい、大体ほかの女の子の家とか」

女「どうせお前は3時くらいまで起きてんだろ?」

男「…」

女「じゃあな、行ってくるわ」バタン

男「」

24: 2012/05/02(水) 00:44:59.19 ID:EqfxSM0U0



prrrrr

男「…はい」

女友「あ、もしもし男君?」

男「あれ?女友さん?」

女友「いまこれ女の携帯から掛けているんだけどね、女がさ結構酔っちゃって」

男「…またですか」

女友「うん、それで男君の家?近いって言っててさ」

男「あ、うん、今日泊まってくみたいですよ」

女友「あ、ホントに?ごめんね!」

男「いいですよ、慣れてますので」

女友「…女のこと、よろしくね」

男「えっ?…はい」

25: 2012/05/02(水) 00:50:01.49 ID:EqfxSM0U0
男「それで、今女はどんな感じですか?」

女友「あー…ちょっと歩けるか微妙かも」

男「なら迎え行きますよ、歩いて行けるんで」

女友「えっ!それは申し訳ないって!」

男「大丈夫ですよ、逆にタクシーとかじゃもったいないので」

女友「…じゃあ、お願いしてもいい?」

男「了解です、すぐ行きますよ」




男「おつかれさまです」

女友「あ、男君ありがとう!女、ホラ男君きたよ!」

女「…おとこォ?」

27: 2012/05/02(水) 00:58:27.47 ID:EqfxSM0U0
男「迎えにきたぞ、立てるか?」

女「…」フルフル

女友「ごめん、さっきからこんな感じで」

女友2「女友ー?タクシー来たし行くよー?」

女友「あっ、うんー今いくー…どうしよう」

男「いいですよ、自分が面倒見ますから」

女友「…本当にありがとう!女、私帰るけど、男君来たから大丈夫だからね」

女「…んー?うん…」

男「待たせるのも悪いですし、任せてください」

女友「じゃあね、ホントにありがとっ!」


男「…さて、女、帰るぞ」

女「…」

男「…仕方ないか、よっこいしょ」

女「…ん」

28: 2012/05/02(水) 01:03:31.68 ID:EqfxSM0U0
男「大丈夫か?」

女「うん…」

男「背中にだけは吐かないでくれよな」

女「…おとこぉ」

男「うん」

女「…ごめんな」

男「うん?」

女「いつも、迷惑ばっかかけてんじゃんアタシ…」

男「…馬鹿だなあ」

女「…?」

男「それが、女のいいところでもあるんだからさ」

女「いいわけねーじゃん…」

男「そうかな、少なくとも俺は好きだけどね」

女「…!!」

29: 2012/05/02(水) 01:08:03.33 ID:EqfxSM0U0
男「あ、いや、その、そういう性格が、ってとこだぞ?」

女「わ、わかって…る、よォ」

男「ハハハ…」

女「…」

男「ほ、ほらもう家着いたから大丈夫だ」

女「あァ…」


男「ふぅ、ただいま…もう1時30分か」

女「…」

男「ん、寝ちゃったか」

女「…」

男「仕方ない、ベッドに寝かせるか」

女「…」ぎゅっ

男「…あれ?」

32: 2012/05/02(水) 01:12:34.16 ID:EqfxSM0U0
男「おい、女?」

女「…」

男「…起きてるだろ」

女「…起きてねェよ」ぎゅっ

男「じゃあ腕に絡むのやめようか」

女「…やだ」

男「寝づらいし、俺が寝れないし…」

女「じゃあ、一緒に寝れば、いいじゃん…///」

男「…」

女「…」チラッ

男「…やっぱ起きてるな」

女「寝てるっつってンだろォ…」プイッ

35: 2012/05/02(水) 01:19:28.50 ID:EqfxSM0U0
男「まあどうせ酔ってるだけだし、明日には忘れてるだろう」

女「…?」

男「ほら、もう寝ろって、また風邪引くぞ」

女「…やだ」

男「なんで…」

女「一緒に…寝るって言ってんじゃん…」

男「」

女「…ダメ、か?」

男「…お前のわがままも本当に困ったものだな」グイッ

女「!!!」

男「よいしょっと…ほら、寝るぞ?」

女「…うん///」

38: 2012/05/02(水) 01:23:26.23 ID:EqfxSM0U0



女「…ン」

女「…あ、あれ?」

女「あ、そうか、男んチか…」

女「…?」

女「!!!」

女「…な、なんでアタシ、男のうでうで腕のなか…///」

女「…」チラッ

男「スースー」

女「…へへっ…」ぎゅっ

女「おとこぉ…///」


男「お目覚めいかがですか?」

女「!?」

44: 2012/05/02(水) 01:32:52.64 ID:EqfxSM0U0
男「やっぱり記憶ないのか」

女「あ…あ…」

男「昨日はおもしろかったなあ、女の見たことのない面が見れたし」

女「…」

男「でもそれはそれで…」

女「…ヒグッ…ヒグッ」

男「えっ、ちょっと、お、女さん?」

女「…ばかぁ、ばかぁ」ぎゅううう

男「ちょっとまって苦しい苦しい!」

女「…グスッ」

男「と、とりあえずお風呂沸かすから、酒臭いかもしれないしさ!」

女「…」こくん

男「…これはマズイ展開になった」

46: 2012/05/02(水) 01:36:44.85 ID:EqfxSM0U0


女「あ、あがったぞ…」

男「うん…」

女「い、いい湯だったな…」

男「そ、そうか…」

女「…」

男「…」



男「あのさ…」
女「なあ…」

女「んだよ、先に言えよ…」

男「い、いいよ…先に言いなって」

女「…」

女「たッ、頼む!なかったことにしてくれ!」

47: 2012/05/02(水) 01:40:45.45 ID:EqfxSM0U0
男「…」

女「ほ、ホラ、アタシってさ、こんなキャラじゃねェだろ?」

男「…」

女「なんつーかさ!弱いアタシとかさ!なんかちげぇじゃん!」

男「…」

女「だっ、だからよォ、この二日間あったことは全部さ!」

男「…」

女「なかったことに、して…」

男「…」

女「…なんとかいえよ」

男「…俺は、そう思わない」

女「…あ?」

48: 2012/05/02(水) 01:48:17.54 ID:EqfxSM0U0
男「女が俺に頼ることは大体決まってた」

男「ガムくれ、飯奢れ、講義ノート見せろ…そういうことばっかりだった」

男「だけど、最近はそれもだいぶ減っていた」

男「いや、日常過ぎてあんまり意識しなくなっただけだったかもしれない」

男「とにかく、それくらい女の存在は俺の中で大きくなっていた」

女「…」

男「だから、昨日見せてくれたあんな一面を忘れることなんて…」

女「お、とこ…」

男「…出来ないよ」

女「…」

男「…それに、女も女だ」

女「…あァ?」

男「…こ、このまま、忘れて、本当にいいのか?」

49: 2012/05/02(水) 01:54:06.35 ID:EqfxSM0U0
女「…わかんねぇ」

男「…」

女「わかんねぇよ、そんなの…」

男「…」

女「アタシだって、お前に頼ってばっかりじゃ、もうダメってわかってンだ」

男「うん」

女「だけど、そんなこと言われてさぁ、今更離れるなんてよォ…」

男「…うん」

女「…出来る、訳…ないじゃん…」

男「…うん」

女「…」

51: 2012/05/02(水) 02:01:00.39 ID:EqfxSM0U0
男「…じゃあ」

女「…?」

男「…昨日今日のことは忘れよう」

女「…」

男「でも、思ってくれてることまで忘れなくて…いいんじゃない、かな」

女「…ん」

男「今日のことは、事故みたいなものだったんだ」

女「…そうだな」

男「…うん、そうしよう」

女「あぁ…」

52: 2012/05/02(水) 02:05:32.28 ID:EqfxSM0U0
男「…さて、お腹空いたね、でもいまアメしかないか…」

女「…じゃあそれ、くれよ」

男「生憎一つしかなくって…」

女「…じゃあもらってやるか」

男「そうだね、そっちの方が女らしいよ」


女「…」コロコロ

男「…」グゥー

女「アメ、食いてェか?」

男「えっ、でももうないし…」

女「…ほら」レロッ

男「…もう、後戻りできないぞ…?」グイッ

女「…やれるもんならな!」



53: 2012/05/02(水) 02:08:01.37 ID:EqfxSM0U0
お疲れさまでした
ちなみに元ネタがありまして、コピペになります


ガムをクチャクチャ噛んでたら、普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて
「私にもガムちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、女の首根っこ掴
んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。殴られるか、悲鳴をあげられ
るか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。ところが、驚いたことにその女は目を閉じ
て唇を少し開いたんだ。俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった
後、その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。
それから何日か後、その女がキャンディーを食ってたので今度は俺の方からひとつくれ
と言ってやった。そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。
俺はその女の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。

今ではその女も俺の彼女。その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。



やっぱり乱暴口調はすばらしいよね!
これにて終局

54: 2012/05/02(水) 02:24:33.23 ID:mZBrdrmT0
乙!良かったと思います

引用: 女「おい、ガムねぇのかよ?」