50: 2015/04/03(金) 00:05:02.13 ID:5tF65nQDo


前回:P「765院に就職した」1週目

翌日

小鳥「おはようございます♪」

P「あ、おはようございます」

律子「Pさんもここに住むことにしたんですね」

P「え? じゃあ、律子もここに住んでるのか?」

律子「ええ、まあ」

小鳥「私もここに住んでますよ!」

P「へえ……そうなんですか」

小鳥「……ちょっと! もっとこう……部屋教えてくださいとか! 今度遊びに行きますねとか! ないんですか!?」

P「え……あ、じゃあ、部屋教えてもらえますか?」

小鳥「はい♪」

律子「必氏ですねぇ……」

小鳥「悪いですか?」

律子「いえ別に」




P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)
ファミソン8BIT☆アイドルマスター01 [高槻やよい/双海亜美・真美]
52: 2015/04/03(金) 00:16:31.19 ID:5tF65nQDo
図書室

P「へえ……けっこう立派な図書室だなぁ」

P「……せっかくだし何か読んでいこうかな」


1 『眠り姫 ~THE SLEEPING BE@UTY~』

2 『幽霊大全 ~降霊徐霊これ一冊~』

3 『非言語交流 ~猿から宇宙人まで~』

59: 2015/04/03(金) 00:37:50.51 ID:5tF65nQDo
P「ひさしぶりにラノベでも読んでみるか……」スッ

ピタッ

「あっ」
P「あっ」

P「ごめん、どうぞ」

「いや、別にいいぞ。先に読んで?」

P「いや、いいよ。他のにするから」

「そうか? じゃあ、遠慮なく」

P「好きなの? ラノベ」

「うん。えっと……」

P「ああ、俺はP。最近ここで働きだしたんだ」

響「そっか。自分、我那覇響。よろしくね、P」

P「よろしく、響」

60: 2015/04/03(金) 00:38:18.69 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

62: 2015/04/03(金) 00:49:26.56 ID:5tF65nQDo
外庭

わー!わー!


P「鬼ごっこ……かな? まあなんにせよ元気がいいな」

P「小学生ぐらいの子もいれば、高校生ぐらいの子もいる……本当に、すごい所だなここは」


ギャーギャー


P「あれ、喧嘩かな? 止めるべきか……ん?」


「こら! 喧嘩しちゃダメでしょ?」

「でもあいつが……!」
「ちがうよ!こいつが……!」

「言い訳しないの! 二人とも謝りなさい!」

「う……ごめんなさい……」
「ごめんなさい……」

「よくできました。じゃあ、みんなで仲良くあそぼ?」

「「うん!」」



P(へー、あの子、みんなのお姉ちゃんって感じだ……しっかりしてるなぁ)

63: 2015/04/03(金) 00:49:54.45 ID:5tF65nQDo
翌日


P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

65: 2015/04/03(金) 01:01:38.48 ID:5tF65nQDo
医務室

ガチャ

あずさ「あら~、Pさん。今日はどうしたんですか?」

P「あずささんに会いにきました」

あずさ「あ、あら~」

P「あずささん」

あずさ「は、はい、なんでしょう?」




1「今度一緒に買い物にいきませんか?」

2「あずささんはどうしてここで働いているんですか?」

安価下

68: 2015/04/03(金) 01:32:39.66 ID:5tF65nQDo
P「あずささんはどうしてここで働いているんですか?」

あずさ「そうですねぇ……私の場合、ここで働くくらいしかできなかったんです」

P「え?」

あずさ「小さい頃、親とはぐれてこの施設に迷いこんだらしいんですよ、私」

P「捜索願いなんかは……?」

あずさ「ありませんでした。当時のスタッフの皆さんも両親を探してくださったみたいですけど、見つかりませんでした……もしかしたら、捨てられてたのかもしれませんね」

P「…………」

あずさ「そのままこの施設で育って高校を出ました。アルバイトで貯めたお金で短大を出た後、就活をしました。でも、どこにも採用してもらえませんでした」

あずさ「だから、私はここで働いてるんです。それしか選べませんでした」

P「……あの、えっと」

あずさ「謝らなくていいですよ? 気にしてませんから」

P「…………」

あずさ「Pさん」

P「は、はい」

あずさ「たまに……たまにでいいんです。他の子の相手を優先してくださって結構ですから」

あずさ「私の話し相手にも、なってもらえませんか……?」

P「……もちろん、いいですよ」

あずさ「……うふふっ、ありがとうございます~」

69: 2015/04/03(金) 01:33:40.44 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

71: 2015/04/03(金) 01:44:19.01 ID:5tF65nQDo
図書室


響「あっ、P」

P「よっ。なに読んでるんだ?」

響「あっ、えっと……」スッ

『人の上に立つ方法』

P「…………」

響「…………」

P「……立ちたいの?」

響「うん」

P「そっか……」

P(どうしよう、本気で言ってるのかな……理由を訊きたいような、訊きたくないような……)

響「ねえ、自分、立てるかな?」

P「う、うーん……まだ知り合ったばかりだし、よくわからない……かな」

響「そっかー」

P(そうか、響もここの一員である以上、何かあるんだなぁ……)

72: 2015/04/03(金) 01:44:55.05 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

75: 2015/04/03(金) 01:51:49.90 ID:5tF65nQDo
食堂


P「おばちゃん、A定食ひとつ」

「はいよー」

P「…………」チラッ


「…………」ズルズル


P「…………」

「はいおまちー」

P「ねえおばちゃん、あの子何者なの?」

「あの子? ああ、貴音ちゃんね」

P(貴音っていうのか)

「あの子はよくわかんないのよねー。なんでも、ある日突然院長が連れてきたらしいわよ」

P「院長が?」

「院長の愛人の子供なんじゃないかって噂もあるくらいよ」

P「へえ……」


「…………」ズルズル……

76: 2015/04/03(金) 01:52:25.25 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

78: 2015/04/03(金) 01:56:19.87 ID:5tF65nQDo
屋上


「…………」


P(あの子、またいるな)


「…………」


P(話してみたいけど、いつも俺を見たらどこかに行っちゃうからなぁ……どうしようかな)


「…………」


P(…………)


1 話しかける

2 話しかけない

80: 2015/04/03(金) 02:03:44.39 ID:5tF65nQDo

P「ねえ、君……」

「…………」

P「えっと、俺は最近ここで働き始めたPって言うんだけど……」

「…………」

P「…………」

「…………」

P「……あの……」

「…………」スッ

スタスタ

P「…………」


P(やっぱり無理……か)

81: 2015/04/03(金) 02:04:10.86 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

83: 2015/04/03(金) 02:16:00.28 ID:5tF65nQDo
図書室

P「静かだなぁ……」

P「さて、せっかくだし何か読んでいくかな」


1 『無尽合体キサラギ ~ 宇宙の果てまでイッテきM@S ~』

2 『幽霊大全 ~降霊徐霊これ一冊~』

3 『非言語交流 ~猿から宇宙人まで~』

85: 2015/04/03(金) 02:24:00.39 ID:5tF65nQDo
P「たまにはオカルト系の本も悪くないな」

P「…………」ペラ

P「…………」ペラ

P「…………」ペラ


しばらくして……


P「…………」パタン

P「ま、実用的な知識ではないかもしれないけど、いいリフレッシュにはなったかな」

86: 2015/04/03(金) 02:28:28.24 ID:5tF65nQDo
翌日

律子「あ、Pさん。ちょっとお話したいことが」

P「なんだ?」

律子「今晩、夜の見回りお願いできませんか? ちょっと私、用事がありまして」

P「ああ、うん。いいよ」

律子「ありがとうございます」





P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

99: 2015/04/03(金) 11:01:17.43 ID:5tF65nQDo
屋上

P「……あれ?」

P(今日はあの子来てないな……しばらく待ってみるか)

P「…………」

P「…………」

P「…………」


しばらくして……


P(……来ないな。どうしたんだろう)

P「しょうがない、そろそろ戻るか」

100: 2015/04/03(金) 11:07:15.63 ID:5tF65nQDo


律子「それじゃ、お願いしますね。一応戸締まりを確認したら、後は時間まで適当にしてていいんで」

P「ああ、わかった」


しばらくして……

P「よし、窓もドアもちゃんとしまってるな」

P「まだ時間はあるし……どうしようかな」


1 時間まで廊下を見て回る
2 屋上で夜風にあたる
3 事務室で暇をつぶす

102: 2015/04/03(金) 11:29:01.20 ID:5tF65nQDo
屋上

ヒュウゥゥ……

P「……いい風だな」

P(それに……静かだ。街の方とは大違いだな……やっぱり、環境を重視しているんだろうか)

P「……ん?」


「…………」


P(あの子は……たしか食堂の……)

P「ねえ、君」

「なんでしょうか」

P「えっと、君は貴音ちゃん……だよね?」

貴音「はい、そうですが」

P「えっと……」

P(どうしよう、消灯時間はとっくに過ぎてるのに……ここまで堂々とされると何も言えない)

貴音「はて……? どうかされましたか?」

P「ええと、いや……なんていうか……なんでここにいるのかなって思ってさ」

貴音「私は、月を見るためにここに来ました」

P「いや、そうじゃなくて……」

貴音「?」

P(どうしようかな……)

P「えっと……」



1「月が好きなの?」
2「部屋に戻らなくていいの?」

104: 2015/04/03(金) 12:01:24.72 ID:5tF65nQDo
P「貴音ちゃんは、月が好きなの?」

貴音「……どうなのでしょうか、自分でも、分かりません」

P「え?」

貴音「私には、記憶がないのです」

P「記憶喪失……ってこと?」

貴音「はい。ここのすぐそばの森の中で倒れていたそうです」

P「それで、ここにいるのか」

貴音「ええ。たまたま通りがかった高木殿が、私をここに置いてくださりました」

P「なるほどね……」

P(なんだかすごい話だけど、これが本当なら、食堂のおばちゃんが言ってたのはただの噂ってことか)

P(まあ、あのおっさんからこんな子が産まれるわけないよな)

P「……おっと、もうこんな時間か」

貴音「お帰りになるのですか?」

P「うん。あ、でもそういえばここの鍵って……」

貴音「ご心配なさらずとも、私が帰り際にきちんと施錠いたします。私もここの鍵を持っておりますゆえ」

P「そっか。じゃあ、おやすみ貴音ちゃん」

貴音「はい。おやすみなさい」

105: 2015/04/03(金) 12:02:32.43 ID:5tF65nQDo
翌日

律子「昨日はありがとうございました。何もありませんでしたか?」

P「うん、変わったことは何もなかったよ」





P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

107: 2015/04/03(金) 12:20:31.92 ID:5tF65nQDo
外庭

P「春香」

春香「あ、来てくれたんですねPさん」

P「うん。でも、なんでいつもここにいるんだ?」

春香「私、この場所が好きなんです」

P「へえ」

春香「春は桜が咲いて、夏は緑でいっぱいになって、秋は紅葉が綺麗で……冬になると、ちょっぴり寂しくなりますけど、ここが好きなんです」

P「そっか……たしかに、いい場所だよな」

春香「はい」

P「…………」

春香「ねえ、Pさん」

P「ん、どうした?」

春香「例えばですよ? 例えば、仲良くなりたいなーって思ってる人がいたとしたら、積極的にいくべきですかね? それとも、相手から来るのを待つべきですかね?」

P「そうだな……」




1「積極的にいくべきじゃないか?」
2「相手から来るのを待つべきじゃないか?」

111: 2015/04/03(金) 12:51:51.97 ID:5tF65nQDo
P「積極的にいくべきじゃないか?」

春香「そうですか?」

P「ああ、相手から来てくれるとも限らないしな」

春香「そうですか……そうですよね」

春香「わかりました、ありがとうございます」

P「役に立てたならうれしいよ」

春香「また来てくださいね?」

P「ああ、もちろん」

112: 2015/04/03(金) 12:52:18.88 ID:5tF65nQDo
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択

114: 2015/04/03(金) 13:15:16.70 ID:5tF65nQDo
事務室

P「音無さん」

小鳥「あら、Pさん。何か御用ですか?」

P「そうですね……」


1小鳥について訊く
2律子について訊く
3美希について訊く
4亜美について訊く
5あずさについて訊く
6春香について訊く
7響について訊く
8貴音について訊く

121: 2015/04/03(金) 23:22:42.88 ID:5tF65nQDo
P「たまには音無さんともお話しようと思いまして」

小鳥「ほほう、それはそれは……おっと失礼」

P(な、なんか一瞬すごい悪そうな顔にならなかったか?)

小鳥「そういうことでしたら、お相手しますよ」

P「ありがとうございます」

小鳥「そろそろお仕事にも慣れてきましたか?」

P「ええ、まあ、おかげさまで。みんなすごくいい子ばかりで、なんとかやっていけてます」

小鳥「そうですね。みんな、本当にいい子ばっかりで……」

小鳥「……だからこそ、どうしてこんな所にいなくちゃいけないんだって、思うんですよね」

P「…………」

小鳥「あっ、すいません……こんなこと、話してもしょうがないですよね」

P「いえ、いいんですよ。付き合います」

小鳥「……ありがとうございます」

P(考えてみれば、音無さん達も大変だよなぁ。俺が来てから頻度は減ったとはいえ、まだみんなの相手もしてるんだし)

P(……俺が他の職を見つけたら、また逆戻りか……)

P(…………)

P「765院に就職した」3週目

引用: P「765院に就職した」