170: 2015/04/04(土) 19:06:02.95 ID:B4VoS9Y3o


最初から:P「765院に就職した」1週目
前回:P「765院に就職した」3週目

翌日


高木「おはよう」

P「あ、おはようございます」

高木「その様子だと、ここでの生活にも大分慣れてきた様子だね」

P「はい、おかげさまで……」

高木「新しい住居なんかは探しているのかね?」

P「ああいえ、それが、忙しくて中々……」

高木「ふむ、まあそう焦らなくてもいいさ。まだ時間はあるからね」

P「え?」

高木「おっと……すまない、気にしないでくれ。こっちの話だ。それでは私はこの辺で失礼するよ」

P「? はあ……」





P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)
ファミソン8BIT☆アイドルマスター01 [高槻やよい/双海亜美・真美]
173: 2015/04/04(土) 21:14:33.56 ID:B4VoS9Y3o
食堂

「はいよ、B定食おまち」

P「ありがとう」

P(ここの食堂は本当に助かるなぁ……ここがなければ俺は生きていけないよ)

ズルズル

P(満足のいく量、良心的な値段)

ズルズル

P(だというのに味はなかなか)

ズルズル

P(広くて清潔な食事スペース)

ズルズル

P「…………」

ズルズル

P「……ごめん、もうちょっと静かにしてもらえないかな」

貴音「なんと……」

174: 2015/04/04(土) 21:15:36.04 ID:B4VoS9Y3o
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

176: 2015/04/04(土) 21:41:05.12 ID:B4VoS9Y3o
亜美の部屋


P「…………」

亜美「うーあー……」ゴロゴロ

真美「こら亜美、ぱんつ見えるよ?」

亜美「兄ちゃんならいいもーん」

P「…………」

真美「兄ちゃんが困るの」

亜美「兄ちゃんは亜美のぱんつ見るのいや?」

P「えっ!? い、いや、うーん……ど、どうだろうね?」

亜美「……いやなの?」ウルウル

P「え、ええと……そ、そんなことない……かな?」

亜美「ほら」

真美「……兄ちゃんって、口リコン?」

P「どうすればいいの……?」





P(何回か遊んだけだけど、亜美ちゃんにはだいぶなつかれたなぁ)

P(それにしても、亜美ちゃんはいつもここにいるけど……友達とかはいないのかな……)

177: 2015/04/04(土) 21:41:31.76 ID:B4VoS9Y3o
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

179: 2015/04/04(土) 22:10:35.52 ID:B4VoS9Y3o
運動場

真「あれ、また来たんですか」

P「あ、いやだった?」

真「いえ別に……」

P「今日はこれからランニング?」

真「ええ、まあ」

P「そう、じゃ、頑張って」

真「…………」

真「Pさんって、仕事何してるんですか?」

P「え? うーん……まあ、みんなと話したりするのが仕事かな」

真「へえー……」

真「……じゃあ、ボクを外に連れて行ったりって、できないんですか?」

P「え……?」

真「どうなんですか?」

P(……うーん、どうなんだろう?)

P「ごめん、わからないや。今度誰かに訊いてみるよ」

真「ほんとですか?」

P「うん」

真「ありがとうございます!」

P(次会う時までに訊いておかないとな……)

180: 2015/04/04(土) 22:11:01.98 ID:B4VoS9Y3o
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

184: 2015/04/05(日) 00:40:45.89 ID:L8VJfKVro
外庭

ワーワー

P「子ども達が遊んでるな。あれは……缶けりかな? 懐かしいな」

P(……一見すると微笑ましい光景なんだよな)

P(あの子たちに何があったんだろう。どうしてここにいるんだろう)

P(俺があの子たちにしてあげられるのは、本当にただ話相手になることだけなのか……?)

P「…………」

「あっ!?」

ヒュー
コン!

P「痛っ!?」

P(な、なんだぁ?……ああ、子どもたちの蹴った缶か……)

「ご、ごめんなさい! 大丈夫ですか!?」

P「い、いや……大丈夫だよ。ほら、これ」

「あ、ありがとうございます……」

P(この子は……たしか前にも一度見たな)

「あ、あの……ほんとにごめんなさい!」

P「いや、いいよ。それよりも早く戻ってあげないと、みんな待ってるよ」

「う……じゃ、じゃあ、えっと……」

P「あ、そうだ。行く前に、名前を教えてくれないかな?」

やよい「あ、はい。私、高槻やよいです! えっと……じゃあ、その……ほんとにすいませんでした!」


P「やよいちゃん、か……ほんとにみんないい子なんだよなぁ……」

185: 2015/04/05(日) 00:41:13.44 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

187: 2015/04/05(日) 01:21:22.64 ID:L8VJfKVro
医務室

あずさ「あら、Pさん。どうしましたか?」

P「すいません、爪切りってありますかね? まだ新しいの買ってなくて……」

あずさ「ええ、ありますよ。はい、どうぞ」

P「ありがとうございます」

あずさ「お家、燃えたそうですね。大変でしょうけど、頑張ってくださいね?」

P「ええ。おかげさまでなんとか生活していけてますし、まだまだ頑張れますよ」

あずさ「うふふっ、頼もしいですね~。その意気ですよ」


しばらくして……


P「爪切り、ありがとうございました」

あずさ「どういたしまして~」

188: 2015/04/05(日) 01:23:10.00 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場、動物保護施設から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、やよい、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

190: 2015/04/05(日) 01:45:16.11 ID:L8VJfKVro
外庭

P「春香」

春香「なんですか?」

P「いや、そのだな……これ、受け取ってもらえないか?」

春香「これは……クッキー? どうして私に?」

P「いや、この前実家から色々送られてきてさ。あんまりお菓子が多いもんだから、他の人にも配ろうと思って」

春香「そう、ですか……ありがとうございます。後で食べさせてもらいますね」

P「うん、そうしてくれ」

春香「…………」

P「……春香? つらそうだけど、どうかしたのか……?」

春香「ああ、いえ、なんでもないですよ?」

P「……そうか? 何かあったら言ってくれよ、力になるからさ」

春香「……ありがとうございます。優しいんですね」

春香「でも、大丈夫ですから。気にしないでください」

P「…………」

P(…………)

191: 2015/04/05(日) 01:45:44.60 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場、動物保護施設から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、やよい、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

194: 2015/04/05(日) 01:54:49.06 ID:L8VJfKVro
事務室

小鳥「あら、Pさん。何かご用ですか?」

P「そうですね……」

1 小鳥について話をする
2 律子について話をする
3 美希について話をする
4 亜美について話をする
5 あずさについて話をする
6 春香について話をする
7 響について話をする
8 貴音について話をする
9 屋上の少女について話をする
10 真について話をする
11 やよいについて話をする

198: 2015/04/05(日) 02:16:17.18 ID:L8VJfKVro
P「音無さん、菊地真って知ってますか?」

小鳥「真ちゃんですか。あの子がどうかしたんですか?」

P「この間ちょっとした知り合いになったんですよ」

小鳥「へえ、そうなんですか……へえ……ふうん……」

P「? なんですか?」

小鳥「いえなにも。あの子はあんまりPさんとの接点はないと思いますけど、知り合ったからには仲良くしてあげてくださいね。根はいい子ですから」

P(ん? なんか表面はいい子じゃないって言ってるような……?)

P「……あ、そうだ。その真に訊かれたんですけど、俺が真を外に連れて行ってあげたりってできます?」

小鳥「…………さあ、どうでしょうねぇ。私にはちょっと……律子さんに訊いてみたらいかがですか?」

P「律子にですか?」

小鳥「はい。私も、言ってしまえばPさんとそんなに変わらない仕事をしてますし。許可とか管理とか、そういった話は律子さんにした方がいいかと……」

P「わかりました。ありがとうございます」

小鳥「いえいえ、お役に立てなくてすいません」

P「そんなことありませんよ。音無さんのおかげで、俺もみんなも随分助かってるんですから」

小鳥「そう言ってもらえると嬉しいです」

199: 2015/04/05(日) 02:16:44.95 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場、動物保護施設から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、やよい、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

201: 2015/04/05(日) 02:20:51.96 ID:L8VJfKVro
屋上


「…………」


P「…………」


「…………」


P「…………」


「…………」チラ

スタスタ……


P(……どうしたものかな)

202: 2015/04/05(日) 02:21:30.72 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場、動物保護施設から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、やよい、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

206: 2015/04/05(日) 02:30:10.76 ID:L8VJfKVro
図書室

P「静かだなぁ……」

P「さて、せっかくだし何か読んでいくかな」


1 『無尽合体キサラギ ~ 宇宙の果てまでイッテきM@S ~』

2 『どんと来い、育児問題』

3 『非言語交流 ~猿から宇宙人まで~』

209: 2015/04/05(日) 02:40:36.47 ID:L8VJfKVro
P「なんだこれ」

P「…………」ペラ

P「…………」ペラ

P「…………」ペラ

P(……なるほど。仕草や表情……言葉がなくても、全く意志疎通ができないってわけじゃないのか……)


しばらくして……


P「…………」パタン

P「……意外と役に立った気がするな。タイトルで避けなくて正解だったかもしれない」

210: 2015/04/05(日) 02:41:02.53 ID:L8VJfKVro
翌日

P「さて、どうしようかな」

1 うろつく(中庭、屋上、食堂、医務室、図書室、外庭、運動場、動物保護施設から選択)

2 誰かに会いに行く(春香、響、真、やよい、貴音、あずさ、美希、亜美、律子、小鳥から選択)

213: 2015/04/05(日) 02:48:50.32 ID:L8VJfKVro
事務室

小鳥「あら、Pさん。何かご用ですか?」

P「そうですね……」

1 小鳥について話をする
2 律子について話をする
3 美希について話をする
4 亜美について話をする
5 あずさについて話をする
6 春香について話をする
7 響について話をする
8 貴音について話をする
9 屋上の少女について話をする
10 真について話をする
11 やよいについて話をする

222: 2015/04/05(日) 22:25:12.58 ID:L8VJfKVro
P「いつも屋上に女の子がいるんですけど、音無さん何か知ってますか?」

小鳥「ああ……それはたぶん、如月千早ちゃんですね」

P「如月千早……ですか」

小鳥「ええ。律子さんからは何も聞いてませんか?」

P「聞いてません。いつも俺に気がつくとどこかへ行ってしまうんですけど……どうすればいいんですかね?」

小鳥「そうですね……律子さんの考えは分かりませんが、私としては知っておくべきだと思いますので、お話しします」

小鳥「千早ちゃんは、失声症です」

P「失声症?」

小鳥「声を出せなくなる病気……こう言えば、分かりやすいでしょうか」

P(なるほど、会話してくれないんじゃなくて、会話ができなかったのか……)

P「……原因は?」

小鳥「精神的なものですね。昔受けたショックが原因です」

P「ショック?」

小鳥「……地雷を踏まないように、少しだけお教えしますね」

小鳥「弟さんを……失ったそうです」

P「!」

小鳥「私からお話しできるのは、このくらいです」

P「……ありがとうございました」


P(千早ちゃん……ただのそっけない子って訳じゃなかったのか……)

P(でも、なんで律子はこのことを教えてくれなかったんだ……?)

P「765院に就職した」5週目

引用: P「765院に就職した」