1: 2012/05/04(金) 02:36:48.01 ID:/rNhWaq/0
綾野「そ、そうだよね。泉美だもんね」

赤沢「当たり前じゃない」

勅使河原「お、おう。変なこと聞いて悪かったな」

赤沢「話はそれだけ?それなら、私もう行くから」

赤沢「あっ、恒一君。一緒に帰りましょう♪」


綾野・勅使河原「デレるわけない……ねぇ……」


~ツンデレ?~
おわり

3: 2012/05/04(金) 02:38:14.18 ID:/rNhWaq/0
恒一「赤沢さんってピンク色が好きなの?」

赤沢「どうしてそう思うの?」

恒一「赤沢さんの私服って何度か見たけど、ピンク色が多いなって思って」

赤沢「……そうね。特に意識したことはなかったけど」

恒一「じゃあ、やっぱりピンク色が好き?」

赤沢「かもしれない。……恒一君はピンク色好き?」

恒一「う~ん。僕は男だし、あまり好きとはいえないかも」

赤沢「そう……」

恒一「けど、赤沢さんはピンク色、似合ってると思うよ」

赤沢「あ、ありがと……」カァア

6: 2012/05/04(金) 02:41:27.62 ID:/rNhWaq/0
――翌日――

赤沢「おはよう」ガラッ

綾野「おはー。……あれ、今日はリボンの色いつもと違うね」

赤沢「ええ。今日は変えてみたの」

綾野「ピンクかぁ~。カワイイじゃん」

赤沢「ありがとう。……あっ、恒一君おはよう」

恒一「赤沢さん、おはよう」

赤沢「……」ジー

恒一「…………えっと、なにかな?」

赤沢「……なんでも」プイッ

恒一「う、うん。じゃあ、席に戻るね……」

赤沢「……」

赤沢「……気付きなさいよ。ばか」ボソッ


~好きな色~
おわり

10: 2012/05/04(金) 02:44:05.93 ID:/rNhWaq/0
赤沢「恒一君、手つなぎ鬼って知ってる?」

恒一「あれのことだよね。つかまった人は鬼と手を繋いでいくっていう」

赤沢「そうよ」

恒一「子供の頃にやった記憶があるなぁ」

赤沢「ちょっと、やってみましょうか」

恒一「え、今?!二人だけで?!」

赤沢「ええ」

恒一「楽しくないと思うよ……」

赤沢「いいから。まず、恒一君が鬼ね」

12: 2012/05/04(金) 02:46:38.93 ID:/rNhWaq/0
恒一「うん……。じゃあ、逃げて」

赤沢「……」

恒一「あの、逃げないの?」

赤沢「つかまえていいわよ」

恒一「……はい。つかまえた」

赤沢「それじゃあ、手、つないで」

恒一「うん……」

ギュッ

恒一「……これから、どうするの?」

赤沢「このまま帰りましょう。もちろん、手は繋いだままだから」

恒一「わかったよ。けど、これゲームとして成立してないと思うんだけど」

赤沢「そうかもしれないわね。……ふふっ♪」


~手つなぎ鬼~
おわり

14: 2012/05/04(金) 02:49:04.06 ID:/rNhWaq/0
赤沢「恒一君。ごめんなさい」ペコ

恒一「ど、どうしたの、突然?」

赤沢「あなたのこと、いないものにしてしまって。改めて謝りたかったのよ」

恒一「いいよ。全然気にしてないから」

赤沢「そう言ってくれるとありがたいわ。……けど、やっぱり私はいまいち納得できない」

恒一「もう過ぎたことだからいいのに」

赤沢「……そうね。私も同じようにするっていうのはどうかしら?」

恒一「えっと、つまり……」

赤沢「私がいないものになるってことよ。この場でだけ、恒一君は私のこと無視してくれればいいの」

16: 2012/05/04(金) 02:51:36.63 ID:/rNhWaq/0
恒一「……それでいいなら、構わないけど」

赤沢「それなら、始めましょう。恒一君はそこに座ってて」

恒一「うん」

赤沢「……恒一君」

恒一「……」ツーン

赤沢(無視されるのってやっぱり辛いわね……)

恒一(ごっことはいえ少し罪悪感が……)

赤沢「ねぇ、こういちくん」

ギュウ

恒一「?!」ビクッ

恒一(あ、赤沢さん、なんで後ろから抱きついて来てんの?!)

18: 2012/05/04(金) 02:53:58.02 ID:/rNhWaq/0
赤沢「……私は今いないものなんだから。そのままよ」ボソッ

恒一(み、耳元で……)

赤沢「……ふぅ~」

恒一(うわぁ、耳に息が……)ビクン

赤沢「ふふっ、おもしろいわね」

赤沢「それじゃあ、次は……」

恒一(なにするんだろう?)

ナデナデ

赤沢「恒一君の髪、サラサラしてる」

恒一(うわぁ、これはくすぐったいよ)カア

21: 2012/05/04(金) 02:56:29.65 ID:/rNhWaq/0
赤沢「ずっと撫でていたいわね。……そうね、ここをこうして」

恒一(なにか髪をいじられてる気がする)

赤沢「出来た。……くすっ、似合ってるわよ。二つ結び」クスクス

恒一(あ~、もうどうしてこんなことに……)

―――――
―――


恒一「それで、赤沢さんの気は晴れた?」

赤沢「ええ。ありがとう」マンゾク

恒一(……結局、僕が遊ばれただけだったような)


~いないものごっこ~
おわり

24: 2012/05/04(金) 02:59:01.38 ID:/rNhWaq/0
赤沢「失礼します」ガラッ

恒一「あれ、赤沢さん。どうしたの?」

赤沢「恒一君の様子を見に来たのよ」

恒一「そうなんだ。わざわざ保健室までありがとう」

赤沢「お礼なんていいのよ。それより、大丈夫?」

恒一「うん。少し横になれば平気だから」

赤沢「そう、安心したわ」

恒一「ははは、心配かけてごめん」

赤沢「……そうね。そのせいかも。私もなんだか疲れたわ」

恒一「それなら少し休む?」

30: 2012/05/04(金) 03:11:09.39 ID:/rNhWaq/0
赤沢「ええ。そうさせてもらうわね」スッ

恒一「えっ、なんで僕のベッドに入ってきてるの?!」

赤沢「他のベッド、荷物が置いてあって寝れないのよ」

恒一「だからって……」

赤沢「ふう、あったかいわね」

恒一(赤沢さん、近い……)ドキドキ

31: 2012/05/04(金) 03:13:44.50 ID:/rNhWaq/0
赤沢「……恒一君、あまり端によると落ちるわよ」

恒一「いや、大丈夫だから」

赤沢「ふぅん。……だったら、私もそっちに」モゾモゾ

ガラッ

恒一「?!」

綾野「こういっちゃ~ん。いる~?」

小椋「こら!大声ださない。保健室だよ」

綾野「ごめんごめん」

恒一(綾野さんと小椋さん?!)

35: 2012/05/04(金) 03:16:05.57 ID:/rNhWaq/0
恒一「赤沢さん、隠れて!」ボソッ

赤沢「そうね」モグリ

恒一「……な、なにかな」

綾野「あっ、いた。大丈夫?」

小椋「もう平気?」

恒一「うん。もう大丈夫だから」

綾野「よかった~」

小椋「授業中だったからさ、ちょっと心配だったんだよね」

恒一「ありがとう。もう少ししたら戻るから」

37: 2012/05/04(金) 03:18:54.97 ID:/rNhWaq/0
綾野「ねぇ、こういっちゃん。看病してあげようか?」

恒一「えっ」

綾野「ほら、熱測ったり、汗ふいてあげたり」ニヤニヤ

恒一「風邪じゃないんだし。それはいいよ」アセアセ

小椋「あたしも興味あるなぁ」ニヤニヤ

恒一「そんなこ、とぉっ!」

綾野「どしたの?こういっちゃん」

恒一(赤沢さん、つねらないでよ。痛いって)

40: 2012/05/04(金) 03:21:42.33 ID:/rNhWaq/0
赤沢「……」ムー

恒一「なんでもないから」

小椋「なんか顔色も悪い気がするけど……」

恒一「大丈夫だから!ほら、もうすぐ授業はじまるからさ。行った方がいいよ」アセアセ

綾野「そっか。残念……」

小椋「榊原君がそう言うなら仕方ないね。それじゃあ、あたし達行くね」

恒一「うん。すぐ戻るから」

41: 2012/05/04(金) 03:23:55.22 ID:/rNhWaq/0
ガララッ

恒一「……」

恒一「……赤沢さん。もう行ったよ」

赤沢「そうみたいね」ヒョコ

恒一「もう、やめてよ。あんなこと」

赤沢「なんのこと。私も、もう行くから」スッ

恒一「えっ」

赤沢「それじゃあ、お・だ・い・じ・に」

ガララッ

恒一「……なんだったんだろう」


~お見舞い~
おわり

43: 2012/05/04(金) 03:26:11.98 ID:/rNhWaq/0
赤沢「恒一君、少しいい?」

恒一「どうしたの?」

赤沢「数学の課題でわからない所があるのよ。教えて欲しんだけど」

恒一「いいよ」

赤沢「ありがとう。ここなんだけど……」

―――――
―――


赤沢「へえ、こうなるのね」

恒一「うん。ここはこの公式を使って……」チラ

47: 2012/05/04(金) 03:28:40.84 ID:/rNhWaq/0
恒一(胸元のボタンがはずれてる……。って、見ちゃだめだよね)

赤沢「ねえ、ここって」ズイ

恒一「う、わ」

赤沢「なに?」ジト

恒一「なんでないよっ」カア

恒一(どうしよう……。少し見えた……)

赤沢「ふぅん。……ところで、さっきから落ち着きがないようにみえるんだけど」

恒一「そう、かな……。あはは」

49: 2012/05/04(金) 03:32:35.44 ID:/rNhWaq/0
赤沢「なにか気になることでもあるの?こっちも落ち着かないんだけど」

恒一「えっと……」

赤沢「はっきり言ったら」

恒一(こうなったら、覚悟決めるか……)

恒一「その、ボタンが……、はずれてるから。直したほうが……//」

赤沢「……そんなこと?」

恒一「え?」

51: 2012/05/04(金) 03:34:48.57 ID:/rNhWaq/0
赤沢「これはね、わざとはずしてたの」

赤沢「……恒一君のこと、誘惑しようと思って」ニヤリ

恒一「あ、あの……。それって……」


赤沢「……なんて、冗談よ」

恒一「え?!」

赤沢「ふふっ。恒一君、顔真っ赤よ」クスクス

恒一「か、からかわないでよ」

赤沢「ごめんなさい。……くすっ」

55: 2012/05/04(金) 03:37:00.26 ID:/rNhWaq/0
恒一「もう……。向こうむいてるから早く直してよ」

赤沢「ええ」

赤沢(……冗談じゃないって言ったら、あなたはどんな顔をするのかしら)


~ボタン~
おわり

72: 2012/05/04(金) 03:52:56.33 ID:/rNhWaq/0
恒一「赤沢さん?」

赤沢「恒一君、奇遇ね。図書室になにか用なの?」

恒一「うん、ちょっとね。赤沢さんは?」

赤沢「私は千曳先生に聞きたいことがあってきたの」

恒一「その用事はもう終わったの?」

赤沢「ええ。けど、先生急用が入ったみたいで帰っちゃったの」

赤沢「それで、戸締りをお願いされちゃって」

73: 2012/05/04(金) 03:55:13.20 ID:/rNhWaq/0
恒一「そうなんだ」

赤沢「もともと予定もなかったし、用が済んだらここで少し勉強するつもりだったけど」

恒一「そっか……。千曳先生に聞きたいことがあったんだけどなぁ」

赤沢「それはお気の毒ね」

恒一「しょうがない。明日にするよ」

赤沢「そうね」

74: 2012/05/04(金) 03:57:59.18 ID:/rNhWaq/0
恒一「……あのさ、もう少しここにいていいかな?赤沢さんがよかったらだけど」

赤沢「かまわないわよ」

恒一「よかった。読みかけの本を読んじゃいたくてさ」

赤沢「へぇ、どんなものを読むの?」

―――――
―――


恒一(……もうこんな時間か。帰らなきゃな)

恒一「赤沢さん。そろそろ……」

75: 2012/05/04(金) 04:00:27.30 ID:/rNhWaq/0
赤沢「すぅー……すぅー……」

恒一「あれ、寝てる」

恒一(どうしようかな……。って、起こすしかないよね)

恒一「おーい。赤沢さん」ユサユサ

赤沢「……んっ」

恒一「あ、起きた?」

赤沢「こう、いちくん……?」トローン

恒一「うん。もう帰らないと」

赤沢「恒一君っ」ダキッ

恒一「え?!」

77: 2012/05/04(金) 04:02:42.78 ID:/rNhWaq/0
赤沢「」スリスリ

恒一「あ、あの寝ぼけてる?//」

赤沢「…………き」

恒一「え?」

赤沢「こういちくん、すきよ」

恒一「あ、あ……」ドキドキ

赤沢「」ハッ

赤沢「こ、恒一君……私……今……//」

恒一「その……えっと……//」

79: 2012/05/04(金) 04:05:02.00 ID:/rNhWaq/0
赤沢「……ば」

恒一「ば?」

赤沢「馬鹿じゃないの!変な勘違いしないでよ!」カァア

赤沢「あなたのことなんてなんとも思ってないわよ!」

恒一「あの」

赤沢「……私、帰るから。戸締りお願い」スタスタ

バタン

恒一「……」


赤沢(なんで、素直になれないのよ……)グスン


~告白?~
おわり

82: 2012/05/04(金) 04:08:38.29 ID:/rNhWaq/0
恒一「あの、赤沢さん」

赤沢「なに?」キッ

恒一「その、この間のことなんだけど」

赤沢「ごめんなさい。今いそがしいから、後にして」

恒一「ごめん……」

83: 2012/05/04(金) 04:11:13.56 ID:/rNhWaq/0
―――――
―――


――屋上・放課後――

赤沢(なんで、こうなるのよ……。私の馬鹿……)

赤沢(このまま恒一君と疎遠になるの……?そんなの嫌よ……)グスッ

ギィバタン

赤沢「こ、恒一君?!」

恒一「やあ」

赤沢「なんの用?」ゴシゴシ

恒一「この前の話、ね」

86: 2012/05/04(金) 04:13:53.37 ID:/rNhWaq/0
赤沢「……あれはただ、あなたをからかっただけよ。それだけ」

赤沢(違う……。違うのに……)

赤沢「それじゃあ、戻るから」スタスタ

恒一「待ってっ」ガシッ

赤沢「離してっ」

恒一「……いつまで逃げるの?」

赤沢「……っ」

恒一「まあ、僕はそういう所も赤沢さんらしいなって思うんだけどね」

赤沢「なにが言いたいの」

88: 2012/05/04(金) 04:16:17.01 ID:/rNhWaq/0
恒一「……僕は赤沢泉美さんが好きです」

赤沢「え……」

恒一「これは僕の嘘偽りのない気持ち。ふられてもかまわない。だから……」

恒一「赤沢さんの本当の気持ちを聞かせて欲しいんだ」

赤沢「私は……」

恒一「うん」

赤沢「…………私も好きよ。恒一君のこと大好き」ニコ

92: 2012/05/04(金) 04:19:47.72 ID:/rNhWaq/0
恒一「よかった。両想いだね」

赤沢「そう、ね……うぅ、ぐすっ……ごめん、なさぃ……」ポロポロ

恒一「大丈夫。気にしてないよ。僕こそもっと早く言えばよかったね」ナデナデ

赤沢「ありがとう……」グスン

恒一「僕の方こそありがとう」ギュッ

―――――
―――


恒一「落ち着いた?」

赤沢「もう、平気よ」

94: 2012/05/04(金) 04:22:18.14 ID:/rNhWaq/0
恒一「そっか。それじゃあ、帰ろうか。はい、手」

赤沢「ええ」ギュウ

恒一「……言いそびれてたんだけどさ、この前のピンクのリボン似合ってたよ」

赤沢「すっごく今更ね」

97: 2012/05/04(金) 04:25:35.26 ID:/rNhWaq/0
恒一「ごめん……」

赤沢「いいわよ、もう。……また、つけようかしら?」

恒一「うん。また見たいな」

赤沢「それは恒一君次第ね。私は簡単にはデレないんだから♪」


~告白~
おわり

98: 2012/05/04(金) 04:27:55.44 ID:/rNhWaq/0
以上です
お付き合い頂きありがとうございました
これで赤沢さんのところへ行けます

99: 2012/05/04(金) 04:29:02.66 ID:9ek6VBFai

104: 2012/05/04(金) 04:39:18.67 ID:/rNhWaq/0
はあ、どうして赤沢さんメインのss書くと途中ですいとんされるのかな……

ドーシテ レーチャン

111: 2012/05/04(金) 05:03:42.12 ID:/rNhWaq/0
>>108
赤沢「ふふっ……恒一君、緊張してる?」
赤沢「握手禁止令?!」

赤沢さんメインだとこれ

113: 2012/05/04(金) 05:14:07.78 ID:/rNhWaq/0
わたしです(aa略

引用: 赤沢「は?なにそれ。私がデレるわけないじゃない」