1: 2012/04/30(月) 23:50:14.81 ID:R8zJerhd0
ほむら「待てええええこのケダモノがああああっ」ズキュンズキュン

QB「やれやれしつこいなあ」サッサッ

ほむら「慣れて来てるんじゃねえぞケダモノがあああっ」ドキュンドキュン

QB「毎日母星から急かされるこっちの身にもなってくれ」

ほむら「そんな身体になるくらいなら自頃するわ」

QB「ひどいなあ」

ほむら「第一感情無いんでしょあんたら」

QB「ないけど苦労はしたくないじゃないか」

ほむら「自己中な獣ね」

QB「何を言うんだ、僕たちは宇宙のために…」

ほむら「あんたらの母星爆発させてエネルギーにしなさいよ」

ほむら「しかもスペア大量生産する金あるならそれでエネルギー作りなさいよ」

QB「きゅっぷい」
魔法少女まどか☆マギカ【新装完全版】 1巻 (まんがタイムKRコミックス)
3: 2012/04/30(月) 23:54:53.83 ID:R8zJerhd0
QB「そこまで言うなら僕の苦労を聞かせてやろうじゃないか」

ほむら「いやそこまでは言ってないけど」

QB「なんかごめん」

ほむら「うん」

QB「それで僕の苦労話を聞かせてあげよう」

ほむら「待って」

QB「何でさ」

ほむら「あなたの苦労話は皆で聞くべきだと思うわ」

QB「ひどいなあ」

青赤桃黄緑「うーっす(デスワ)」

QB「とりあえず話すよ」

さやか「ねえねえ、何の話するの」

杏子「さやかェ」

4: 2012/04/30(月) 23:59:22.37 ID:R8zJerhd0
QB「そう、それはここにくる前の話だ、僕がまだ母星にいた頃」
      ダークサイド
マミ「QBにも暗黒の世界に居なかった頃があったのね」

まどか「お前少し黙ってろ」

マミ「お?」

さやか「あ?」

杏子「なんでお前が張り合うんだよ」

QB「寒い寒い冬の時だった、その頃僕たちの家族が住んでいた地域は冬場はピークが-28℃でね」

ほむら「2つの意味でゾクゾクする話ね」

まどか「キュウべえの苦労話とか胸が薄くなるねほむらちゃん」

ほむら「泣くわよ」

まどか「ごめん」

8: 2012/05/01(火) 00:02:29.00 ID:vmwdnn5r0
QB「そう、そんな時僕がいつものように体を売ってお金を稼いでいた時だった」

全員「えっ」

QB「えっ?」

ほむら「ごめん、もう一回言って」

QB「だから体を売ってお金を稼いでいたんだ」

まどか「アレでしょ?ずっと献血する機械になったりスペア使って臓器提供とか」

マミ「そうよね?そうなのよね?」

さやか「生々しいなあ」

杏子「え?なに?体を売るってなに?」キョトン

QB「違うよ、君たちは女性だから言い方を変えるけど殿方が喜ぶような」

さやか「なんだかよく分からんけどそこまでにしておけ、なっ!」

ほむら「生々しいわ」

16: 2012/05/01(火) 00:07:59.55 ID:vmwdnn5r0
まどか「えっ?キュウべえには男の人を喜ばせるような穴があったの?」

杏子「ま、まどか…///」シュゥウゥ

さやか「私人体から湯気が上がるの冬場に帽子とった人意外見た事ないわ」

マミ「今春よねえ」

ほむら「まどか、つまりどういうこと」

まどか「キュウべえ女の子なの」

QB「一応母星の戸籍では女性種個体という事に」

全員「Ω」

QB「あまりに略しすぎじゃないかな」

なんか緑のやつ「な、なんですってー!?」

マミ「うわあ、サムい」

ほむら「いやあなたが言える事じゃないけど」

17: 2012/05/01(火) 00:13:54.14 ID:vmwdnn5r0
QB「母星の人口はおぞましい勢いで増え続けている、そんな中で就職するのはあまりに難しかった」

まどか「」チラッ

ほむら「」プイッ

QB「宇宙のエネルギーを管理すべき生命体の住まう星が一番エネルギーを消費してるなんて皮肉だろう」

QB「そこで我々インキュベーターは我々にはない感情エネルギーを蓄積しようと試みた」

QB「エネルギー枯渇の一歩手前で留保し続けようと試みたのさ」

さやか「宇宙に対してペシミストすぎやしないかい」

杏子「待て、そんな台詞をなんかのゲームで聞いたぞ」

マミ「この巧妙なバンダイナムコゲームスのステマときたらもう」

23: 2012/05/01(火) 00:20:32.33 ID:vmwdnn5r0
QB「そして僕はなんとか間引きリストに入らずに地球支部に就職出来たんだ」

まどか「えっ」

ほむら「間引きって何それ」

QB「あまりに人口が多いから定期的にスペアもろとも存在を抹消されるんだ」

QB「就職しなければ親族もろとも消されてしまう」

さやか「消されたらどうなるの?」

杏子「お前…」

さやか「え?」

杏子「…」

さやか「え?え?何?」

QB「一番初めの体にはけっこう思い入れがあったんだ」

31: 2012/05/01(火) 00:26:00.28 ID:vmwdnn5r0
QB「家族全員が就職祝いにインク永久保存ペンで僕の体に1人ずつメッセージを書いてくれたんだ」

まどか「…」ジッ

ほむら「……」キョロキョロキョロキョロ

QB「勇んで地球支部に行ったさ」

QB「そうして順調に長い年月をかけベテランになった」

QB「そんな時にマミと出会ったんだ」

マミ「その時はもうベテランさんだったのね」

QB「あの時は少し後悔してたんだ」

マミ「あら、どうして?」

QB「表情こそ余裕だったけど、実は物凄く焦っていた」

QB「願いを言われた時に君の家族の事を考えずに反射的に願いを叶えてしまった」

QB「あれは数千年生きていて唯一の後悔だ」

マミ「ブワッ」

36: 2012/05/01(火) 00:30:36.93 ID:vmwdnn5r0
QB「感情が無いから理解し難かったが」

QB「家族のことを思い出してね、今思えばあれは後悔だったんだ」

杏子「泣かせるじゃねえか…」ズビッ

さやか「うん」

ほむら「まったくだわ」

ほむらさやか(非常にマズい事になった)

ほむら(面白半分で皆集めてしまった)

さやか(ちっとも話が理解できない)

ほむらさやか(それと)

ほむらさやか(ほむらさやかってまえだまえだみたいじゃない、ソウルジェムの穢れもチョチョイの…)

QB「それで、家族がメッセージを書いてくれた体なんだけど」

37: 2012/05/01(火) 00:35:29.00 ID:vmwdnn5r0
QB「数千年生きてて、初めて身体を打ち砕かれた」

まどか「…」ジッ

ほむら「I'm a hungry spider you're beautiful butterfly…」

QB「暁美ほむら、君にだ」

ほむら「洒落になんないよ、なーんないよ悪い夢なーらば」

QB「急いで回収しようかと思ったが、憎しみに満ちた顔で僕の体をミンチにしている君の姿が見えた」

まどか「…」ジッ

ほむら「早めに覚めてと呪文のように叫んでるうううっ」

QB「家族に泣いて謝ったさ」

QB「母は笑って許してくれた」

ほむら(非常にマズいわ、私のスペースがもう無い気がする)

QB「でも仕方がないよね、僕がまどかに執拗に契約を迫りすぎたんだ」

QB「唯一の肉親だった両親も先月他界したし大人しく間引かれようと思う」

40: 2012/05/01(火) 00:41:43.50 ID:vmwdnn5r0
QB「それと僕は唯一の感情を持つ個体サンプルなんだ」

QB「エネルギー問題にも大きく貢献できると思うよ」

まどか「キュウべえ…」

マミ「嫌よキュウべえ、やっとできた友達だったのに」

杏子「キモいクズだと思ってたけど、そんな事はなかったぜ」

さやか「う、うん(?、??)」

QB「上手く表現できないけど、君たちのお陰で地球支部の仕事の義務感を忘れられた」

QB「そう、楽しかったんだ」

QB「ありがとう」

41: 2012/05/01(火) 00:46:34.37 ID:vmwdnn5r0
まどか「キュウべえ、行っちゃ嫌だよ」グスグス

QB「泣かないで送り出してくれると嬉しいんだけどなあ」

杏子「まったくだ」グシグシ

ほむら「…」

ほむら「キュウべえ」

QB「どうしたんだい」

ほむら「なんというか」

ほむら「拳銃でブチ抜いてばかりだったけど、あなたと過ごした時間は不愉快だったとは言わないわ」

QB「…」

ほむら「私が失敗した料理をあなたのエサにした時あなたは美味しそうに食べてたわよね」

ほむら「回転弾倉式機関銃でハチの巣にしてもいつも通り接してくれた、わね」

ほむら「グレネード入った饅頭食わせて、肉片に、しても」プルプル

まどか「ほむらちゃん…」

42: 2012/05/01(火) 00:50:00.17 ID:vmwdnn5r0
QB「そろそろだね」

マミ「ええ」

まどか「そろそろ、だね」

杏子「ああ」

さやか「?う、うん」

ほむら「嫌、行かないでキュウべえ!」

QB「皆、ありがとう」

パーン

まどか「ドッキリ大成功wwwwwwwwwwwwww」

マミ「イェーイwwwwwwwwwwwww」

杏子「ヘイヘイホwwwwwwヘイヘイホーwwww」

ほむらさやか「えっ?」

43: 2012/05/01(火) 00:54:09.89 ID:vmwdnn5r0
QB「いやあ感情無いけど少なくとも今は楽しいなあ」

まどか「笑え笑えwwwwwww」

QB「家族とか居ないんだよ、僕ら土くれから生まれるから」

杏子「wwww土くせえwwwwwww」

マミ「佐倉さんほどじゃないでしょwwwwwwww」

杏子「wwwwwwwうるせえwwwwwwwwww」

ほむら「えっ?」

さやか「少なくとも私中盤あたりから理解出来てなかった」

まどか「『嫌、行かないでキュウべえ!』」

まどか「だっておwwwwwwww」

ほむら「」グニャア

さやか「だ、だっておwwwww」

ほむら「セッ!」ブンッ

さやか「何で私だけギョブッ」ドサァッ

46: 2012/05/01(火) 00:58:32.26 ID:vmwdnn5r0
ほむら「まどか意外は全員両手を後ろに組みなさい」チャキッ

まどか意外「」スッ

ほむら「まどかは手を上げなさい」

まどか「どうして?」

ほむら「脇汗クンカクンカ!!」スハースハー

まどか「うわあ…」

ほむら「とりあえずまどか以外はソウルジェムは外すけど木端微塵にするわね」

ほむら「GAU-8・30mmガトリング砲、アヴェンジャー、戦闘機についてた優れものよ」ズシッ

杏子「おいおい、まさか」

ほむら「飛び散りなさい」

マミ「皆氏ぬしかないじゃない!」

まどか以外「うわあああああああ…」


引用: ほむら「ブワッ」