95: 2014/04/09(水) 19:00:59.91 ID:FnPUMBWa0

96: 2014/04/09(水) 19:09:41.96 ID:FnPUMBWa0
提督「ひびきぃ・・・」グスッ

加賀「・・・何かあったの?」

鳳翔「実は・・・」

説明中

加賀「・・・はぁ、バカみたいね」

提督「響が電話に出てくれない・・・本格的に嫌われたかなぁ・・・」

赤城「響ちゃんが簡単に提督のこと嫌いになるとは思いませんがねぇ」モグモグ

摩耶「食べながら喋んな」

隼鷹「・・・なぁ提督さんよ」

提督「んん?」

隼鷹「直接会いに言ったらどうだい?心配なんだろ?」

提督「・・・だけどさ」

鳳翔「そうですよ。一人で悩んでいるんでしたら、直接話し合うべきだと思いますよ」

提督「でもさ。あんなこと聞かれてるのに自分からノコノコ会えるとでも・・・」

鈴谷「意気地無しめ」

提督「心が折れる事言わないで」
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97: 2014/04/09(水) 19:17:06.83 ID:FnPUMBWa0
鈴谷「ねぇ隼鷹さん」

隼鷹「んあ?」

鈴谷「提督さんはなんで頑なに響ちゃんとの関係を拒むんだろうね」

隼鷹「・・・一応、親としての気持ちもあるんだろうさ」

鈴谷「でも、親の前に恋人でしょ?だったらさぁ」

隼鷹「あたしも、なんとなく提督さんの気持ちはわかるんだがなぁ」

摩耶「男らしくねぇな」

隼鷹「純真な摩耶ちゃんがそんなこと言うのかい?」

摩耶「バ、バカにすんな!」

鳳翔「でも・・・本当にこのままだと響ちゃんとの関係、切れちゃいますよ?」

提督「・・・響からの連絡もこないし・・・」

隼鷹「ん?ってことはあの事知らないのか・・・」

鈴谷「え?なんのこと?」

隼鷹「ちょっくら、うなだれてる提督の耳元で爆撃投下してくるぜ」

鈴谷「ん?」

98: 2014/04/09(水) 19:25:57.52 ID:FnPUMBWa0
隼鷹「提督さんよ・・・ヒソヒソ」

提督「何っ!?それは本当か隼鷹!!」グイッ

隼鷹「おっ!?いきなり胸倉引っ張んなよ」

提督「響は無事なんだろうなぁ!?」ブンブン

隼鷹「おうおうおう・・・酒が回る」ガクガク

提督「くっそ・・・すぐに連絡を!」バッ

提督「電源が切れてる!?普段使わないから充電し忘れてたか・・・くそ!!」

提督「響は病院か!?家か!?」

提督「ええい!どこだっていい!俺は今から鎮守府に向かう!長門か陸奥なら知ってるはずだ」スクッ

鳳翔「ちょっと!?提督!?」

提督「あ、これ代金な。釣りはいらない!また来る!!」ダッ


99: 2014/04/09(水) 19:33:25.18 ID:FnPUMBWa0
隼鷹「うっぷ・・・」

鈴谷「鳳翔さんこれ・・・万札じゃん!あの人三千円も使ってないよ!?」

鳳翔「あの人はいつもそうなのよ・・・はぁ・・・」

摩耶「バカかよ・・・」

鳳翔「あーあ・・・また溜まってくわね」カキカキ

千歳「提督専用鳳翔バンクまた溜まったの?」ノゾキコミ

鳳翔「もう五万も溜まってるわ」

鈴谷「あの人おかしい」

鳳翔「まぁ、後々このお金分の消費するまで無料サービスしてるんですけど・・・」

千歳「増えていく一方なのよね」

摩耶「て言うか。隼鷹はなんて言ったんだ?病院だなんだって言ってたけど」

隼鷹「うえ・・・ああ、響が倒れたって言ったんだよ」

一同「はっ?」

100: 2014/04/09(水) 19:41:19.73 ID:FnPUMBWa0
鳳翔「えっえっ!?響ちゃんは無事なの!?えっ!?」

隼鷹「大したことねぇとは言ってたんだがな」

鈴谷「な、なんで伝えて上げなかったの!?提督走ってったよ!?」

隼鷹「無事だってわかったら面白くないだろ?」

隼鷹「それに、本人には言わないけど、ここにも何人か提督に好意抱いてるやつもいんだろ?」

加賀「ぶっ!」

赤城「加賀!?どうしたのいきなり吹き出して!」

隼鷹「あれぐらい誰かに対して無茶する方が好みだろ?少なくとも、あたしはあれぐらいが好きだがな」

鳳翔「・・・ええ、そうですね」

摩耶「・・・隼鷹も、提督のこと好きなのか?」

隼鷹「ん?冗談よせよ」

鈴谷「え?」

101: 2014/04/09(水) 19:50:05.95 ID:FnPUMBWa0
隼鷹「今の響が倒れたって聞いた時の顔、かっこよかっただろ?」

鳳翔「そうですね。やっぱり、提督は素敵な方です」ニコッ

加賀「・・・」

赤城「加賀?それ食べないなら私にください!」

加賀「どうぞ・・・」

赤城「やった!」

摩耶「・・・久しぶりに見たな・・・」ボソッ

隼鷹「純真摩耶ちゃん」ニヤニヤ

摩耶「ぶっ頃す!」

鈴谷「さてさてー響ちゃんとどんな展開になるかねぇ」ニヨニヨ

隼鷹「あ、そうだ。鳳翔さん」

鳳翔「はい?」

隼鷹「もし提督と響がうまくいったら、仲間内で花見でもしないか?一ヶ月以上先の話になるが」

鳳翔「そうですね・・・響ちゃんと提督に相談してそうしましょう」

隼鷹「やった」

102: 2014/04/09(水) 20:05:03.52 ID:FnPUMBWa0
その頃鎮守府

電「・・・」ドキドキ

響「スー・・・」スヤスヤ

電(はわわ・・・まずいのです・・・響のいい匂いのせいで眠れないのです・・・)ドキドキ

響「ん・・・」ギュッ

電「ーーーーっ!!」ドキンッ

電(響が・・・電の体を抱きしめてくれているのです・・・)

電(このままじゃ一睡もできないのです・・・どうしましょう・・・)

電(あわわ・・・電のドキドキ聞こえてないのですよね?大丈夫なのですよね?)

響「・・・しれいかん・・・」スヤスヤ

電「・・・」

電(・・・電は響が好きなのです。最近、確信しました)

電(でも、響は・・・)

電(こういう形でした言えませんけど・・・)

電「響・・・大好きなのです・・・」ギュッ

104: 2014/04/09(水) 20:13:12.04 ID:FnPUMBWa0
執務室

陸奥「・・・疲れた・・・スケジュール決めるのってこんなに大変なの?」

長門「お疲れ陸奥」

陸奥「まだ起きてたの?」

長門「明日は仕事も無いからな」

陸奥「ねぇ長門、そろそろお金溜まってきたんでしょ?」

長門「まぁな・・・」

陸奥「そろそろ土木とかじゃなくてもっと女の子らしい職探したら?」

長門「・・・お花屋さん・・・とか?」

陸奥「くす・・・可愛いじゃない」

長門「笑うな!///」

陸奥「ごめんごめん。でもいいと思うわよ」

長門「その時は陸奥も一緒にやろう」

陸奥「・・・ええ」

長門「そう言えば、さっき出入り口の所に人がいたぞ?」

陸奥「え?こんな時間に?不審者じゃない?」

長門「いや、提督だと思うが」

陸奥「そう思うなら入れて上げてよ・・・」

105: 2014/04/09(水) 20:24:53.45 ID:FnPUMBWa0
提督「はぁはぁ・・・響は無事か!?」

陸奥「え?連絡言ってなかったの?」

提督「はっ・・・?もしかして響は・・・」ウルッ

陸奥「ちょ、早とちりやめなさい!無事よ・・・過労と寝不足、風邪、ストレスだってさ」

提督「無事じゃないじゃないか・・!?く・・・俺のせいで・・・」

陸奥「いや、無事よ。今、電と一緒にぐっすり寝てるわ」

提督「ストレスと過労、寝不足で倒れたんだろ!?あの年で!!俺がちゃんと見てやっていれば・・・!!」

陸奥「まぁ、確かにあの子は頑張りすぎよね」

長門「しかし、会うのは朝にしてやってくれ」

陸奥「そうね。せっかく寝てる所を起こすのも可哀想だからね」

提督「わかった。ここで待たせてもらう・・・陸奥、このスケジュールじゃ仕事は無理だぞ」

陸奥「えっ!?嘘っ」

提督「あらゆるトラブルを想定して組まないと何か起きたら対応できなくなる」

陸奥「えー・・・響ってすごいのね・・・」

106: 2014/04/09(水) 20:32:58.47 ID:FnPUMBWa0
提督「俺がスケジュールを立てておいてやる。過去のスケジュールを俺に見せてくれないか?」

陸奥「えっと・・・確かここに・・・」

提督「ああ、もう寝ていいぞ。俺がやっておく」

長門「そうか?なら私は寝るが」

陸奥「私は少し見ていくわ。提督に話もあるし」

長門「そうか。なら、おやすみ」

提督陸奥「おやすみ」

パタン

提督「・・・久しぶりだな。こうして机に向かうのも」カリカリ

陸奥「ねぇ、提督。響のストレスの原因なんだと思う?」

提督「・・・心当たりはある」

陸奥「そう・・・ならいいわ。あと、あなたからも言っておいて。無理はしないでって」

提督「ああ、もちろんだ。それに、やっぱり俺には、響が居ないとダメになる」

陸奥「顔見ればわかるわよ・・・全く、お互い素直じゃないんだから」

提督「響は素直だよ。俺が素直じゃないだけ、今回の件、全部俺が悪いんだ」

陸奥「・・・そう」

107: 2014/04/09(水) 20:48:11.13 ID:FnPUMBWa0
居酒屋 鳳翔

鳳翔「でも、どうして響が倒れることになったんでしょうか」

隼鷹「響が無理したんだろ。それにストレスの原因は提督だけどな」

鈴谷「でもー響ちゃんが誘惑して、提督が耐えたんでしょ?」

隼鷹「それがいけなかったんだよ」

鈴谷「どうして?」

隼鷹「お互いのわがままを小出しにするのが一番良い関係なんだよ」

摩耶「以前に金剛が言ってたが。恋がわがままで愛がそれを受け入れるってことだろ?」

隼鷹「そうそう。わがままを受け入れ合える関係が一番長続きするんだ」

隼鷹「だけど今回はどうだい?提督が響のわがままを受け入れなかっただろ?」

鳳翔「でも、今回はわがままの度合いが・・・」

隼鷹「だけど、提督も自分の考えを押し付けるわがままだろ。だから反発し合ってるんだ」

隼鷹「恋愛ってのは磁石と一緒。恋同士、愛同士じゃ反発し合うんだ」

109: 2014/04/09(水) 20:56:41.21 ID:FnPUMBWa0
隼鷹「わがままを小出しにし、それを受け入れる。それをお互いに繰り返す。それが長続きの秘訣さ」

隼鷹「あの二人はその関係が出来るはずだ」

鳳翔「だったら何故それを教えて上げなかったんですか?」

隼鷹「自分で気が付けないなら、それまでの関係だろ。あの二人ならなんとかなる」

鈴谷「すごい自信だねぇ」

隼鷹「あたしの人を見る目を舐めるなよ。お前らもなんとなくわかるだろ」

隼鷹「あの二人は理想な関係だよ。あたしも欲しいねぇ」

鳳翔「隼鷹ならすぐですよ」

隼鷹「理想な関係で思い出したんだけど、羽黒が婚約したって知ってる?」

摩耶「突然だな・・・ってはぁ!?あの羽黒が!?」

鳳翔「あらあら・・・赤飯届けないと」イソイソ

加賀「足柄が発狂しそうね」コクッ

鈴谷「加賀さーん。怖いことサラッと言わないでー」

120: 2014/04/11(金) 01:34:59.88 ID:egBtdMzD0
鎮守府

提督「ん・・・もう寝てもいいんだぞ陸奥」

陸奥「響と提督がどんなスケジュールの立て方してるのか見たいだけだから」

提督「響と俺が同じ立て方かどうか怪しいがな」

陸奥「あの子が提督と同じじゃなかったら逆におかしいんじゃないかしら」

提督「それもそうか・・・」

提督「明日辛くない程度にな」

陸奥「了解」

提督「そう言えば、お前のスケジュール。午後五時までに全部終わらせようとしてるな。夜のスケジュール表は?」

陸奥「えっ?」

提督「えっ?」

121: 2014/04/11(金) 01:42:19.69 ID:egBtdMzD0
陸奥「夜のスケジュール表なんてあるの?」

提督「あるはずだが」

陸奥「受け取ってないわよ?そんなの」

提督「・・・そうか・・・響にはあとで説教だな・・・」

陸奥「ってことはさ。あの子、もしかして夜のスケジュール一人で・・・」

提督「お前、今日の夜のスケジュール出来てないんじゃないか?」

陸奥「受け取ってないものは出来ないわよ!」

提督「もしかして、こんな時にも仕事してないだろうな?」

陸奥「そんなはずないわ。電達が来て一緒に居たもの」

提督「はぁ・・・事情は明日聞くことにするか・・・どれだけ心配させるんだあいつは」

陸奥「・・・あなたが言えた事では無いと思うけれど?」

提督「それもそうか」

122: 2014/04/11(金) 01:48:27.98 ID:egBtdMzD0
提督「見つからない様にしているならどこにあるかわからんな・・・これ以上のスケジュールは無理だ。寝ろ」

陸奥「でも!」

提督「いいから寝ろ。お肌に悪いんだろ?」

陸奥「もう!そうやってすぐ女の子扱いして逃がそうとする!」

提督「女の子だろ?」

陸奥「むー・・・わかったわよ。寝ればいいでしょ寝れば!」プイッ

提督「何怒ってんだよ」

陸奥「怒ってなんか無いわよ!じゃあね!おやすみ!」

パタン

提督「ふう・・・全く、女ってのはすぐに怒り出すからなぁ・・・」チラッ

ガッ

提督「・・・まぁ、俺がこれやるなんて思ってないからここに隠してると思ったぜ」ピラッ

提督「しょうがないやつだ・・・」カキカキ

123: 2014/04/11(金) 01:54:54.45 ID:egBtdMzD0
翌朝

チュンチュン

響「ん・・・」

電「おはようなのです」

響「おはよう・・・」

電「具合の方はどうなのですか?」

響「だいぶ良いよ。心配かけたね」

電「よかったのです」

電(結局一睡も出来なかったのです・・・)

響「さぁ、そろそろ仕事に戻ろう」

電「むっ!ダメなのです!」

響「陸奥には内緒にして・・・」

電「陸奥さんから止めろと言われたのです!電も賛成なので、絶対させないのです!」バッ

響「うっ・・・わかったよ・・・立ち塞がらなくてもいいよ」

響(根回しも完璧じゃないか・・・)

124: 2014/04/11(金) 02:02:58.50 ID:egBtdMzD0
響「昨日は雷達にも世話になったな・・・」

響「雷達に連絡するのに執務室に・・・」

電「むう」プクーッ

響「仕事はしないから大丈夫だよ・・・」

響「電がちゃんと見張ってるところで出来るわけないだろ・・・」

電「絶対なのですよ!?」

響「わかったよ」

電「絶対!ぜーったいなのです!!」

響「しつこい子は嫌われるよ」

電「えっ!?き、嫌わないで欲しいのです・・・!」ウルッ

響「私が嫌うわけ無いだろう・・・どうしたんだ急に」

電「そ、そうなのです・・・響は優しいから・・・」

響「その言葉そっくりそのまま返すよ」

125: 2014/04/11(金) 02:09:28.16 ID:egBtdMzD0
執務室

ガチャ

響「・・・っ!?」

電(はわわ!?司令官さんが机で寝てるのです!?)

提督「ん・・・」

響「ど、どうしよう・・・」オロオロ

電「逃げちゃダメなのです!これはチャンスなのです!勇気を持って・・・」

響「だ、ダメだ!今の私は司令官に合わせる顔が・・・!!」

提督「んー・・・」ムクッ

響「あ、や・・・」

提督「・・・おはよう、響」ニコッ

響「あ・・・」ウルッ

響「し、司令官・・・」ポロポロ

電「・・・」フイッ

126: 2014/04/11(金) 02:20:58.83 ID:egBtdMzD0
響「司令官!!」ダキッ

提督「おっと・・・いきなり抱き着くなよ・・・」

提督「よかった・・・心配したんだぞ?」

響「ごめんなさい・・・!ぐすっ・・・ごめんなさい・・・!!」ポロポロ

提督「・・・よしよし」ナデナデ

電「司令官さんは・・・羨ましいのです・・・」ボソッ

提督「電もありがとう。響の側にいてくれて」

電「どういたしましてなのです」

提督「すまなかった響」

響「ずっと・・・!ずっと不安だったんだ!もう司令官は私のことを好きじゃないのかと・・・ずっと・・・!」

響「会いたく無いと聞いてから・・・ずっと!」

127: 2014/04/11(金) 02:30:17.65 ID:egBtdMzD0
提督「やっぱり・・・聞いてたのか」

響「司令官の望みなら仕方ないと思ってたけど・・・やっぱり、私は我慢出来ずに、夜も眠れず・・・」

響「ごめんなさい・・・司令官が好きになればなるほど・・・わがままな子になってしまって・・・ごめんなさい!!」ギューッ

提督「俺の方こそ・・・悪かった。お前を受け入れる勇気がなかった」

響「それだって私のわがままだ!司令官は悪くない!」

提督「悪いのは俺だ。お前は悪くない。お前の大切な想いを踏みにじった」

電「・・・」スッ

電(二人のところに居るのは少し辛いのです・・・見守ると決めたのに・・・)

電「・・・ごめんなさいなのです・・・二人とも」

129: 2014/04/11(金) 02:39:42.71 ID:egBtdMzD0
提督「・・・あ、そうだ。響、お前、在庫管理一人でやってるだろ」

響「」ギクッ

提督「今、莫大な資材があるんだから一人で無茶するなよ」

響「ごめんよ・・・」

提督「他にも人はいるんだからいくらでも手を借りてやれ。また倒れられたらかなわん」

響「前までは司令官と二人きりで在庫管理してたから・・・」

提督「ん・・・そっか・・・」

提督「勉強も一人でコツコツやっていたんだろ?」

響「・・・最近は忙しすぎて、学校でその・・・自分を慰めたくなるほど溜まっている・・・」

提督「その・・・まだ勇気が無いから・・・もう少ししたら・・・な」

響「・・・我慢してみるよ」

提督「ああ、そうしてくれ」

提督(俺も我慢、俺も我慢・・・今ここでヤリたいけど・・・我慢)

提督「そうだ。来週、一緒に遊園地にでも行かないか」

響「遊園地?いいよ行こう」

130: 2014/04/11(金) 02:43:40.64 ID:egBtdMzD0
響「あ、行くならやっぱり、皆にもお礼がしたいから、あの三人、連れて行ってもいいかな」

提督「暁と雷と電か?」

響「ああ」

提督「ああ、いいぞ」

提督「と言う事で電・・・あれ?」

響「さっきまでそこに居たのに・・・」

提督「・・・探すか。遊園地の事はなるべく早く知らせてたい」

響「そうだね。二手に別れよう」

提督「響はそっちな。残念ながら女子トイレとかは調べられないから」

響「本当に残念そうだね?」ニコッ

提督「冗談っす。響さんマジこえっす」

131: 2014/04/11(金) 02:50:06.80 ID:egBtdMzD0
雷の家

雷「おはよう」

暁「おはよう」

雷「お互い快眠だったわね」

暁「そうね」

雷「ねぇ、昨日の夜に聞きたかった事で、朝からこんな話でアレなんだけどさ」

暁「何?」

雷「同性愛ってどう思う?」

暁「えっ?何、雷ってソッチ系?」

雷「まぁ、否定はしないわ」

暁「やめてよ?私そういう趣味無いから」

雷「同性愛者にも決める権利あるのよ?」

暁「何よ!!私に魅力がないってわけ!!?」

雷「めんどくさいわね」

152: 2014/04/14(月) 12:04:45.60 ID:XQskSO0v0
雷「で、話の続きだけど」

暁「何よ」

雷「電のこと」

暁「電がどうしたの?」

雷「今の流れでそれを聞くのはさすがとしか言えないわね」

暁「どういう意味よ」

雷「相変わらず恋愛に対して疎いわね。疎すぎるわよ」

暁「あんたほどじゃないけど・・・」

雷「えっ?」

暁(何人の男子が好きになってるか知らないのかしら)

153: 2014/04/14(月) 12:09:50.79 ID:XQskSO0v0
暁「電の話は?」

雷「そうだったわね。電も最近様子おかしいのよ」

暁「どんな風に?いつもと変わらないんじゃない?」

雷「ずっと、響の事を目で追ってる様に見えない?」

暁「んーそうかしら」

雷「周りでは二人は付き合ってるんじゃないかって噂が立ってるほどよ?」

暁「えっ知らない」

雷「暁、地獄耳とかなんとか言ってなかったっけ?」

暁「失礼ね!私の耳は天使の耳よ?」

雷「ああ、都合の良い事しか聞こえないのね」

暁「なんですって」

154: 2014/04/14(月) 12:23:43.89 ID:XQskSO0v0
雷「で、暁はどう思うの?」

暁「いや、いきなり聞かれてもわからないわよ」

暁「と言うか私に意見を聞く前に、雷はどう思ってるの?」

雷「・・・実を言うと、前に相談されたのよね。電に」

暁「えっ?」

雷「・・・あんまり、人に言うのもアレなんだけど、暁には言っても大丈夫かな・・・」

暁「えっ、っていうか、なんでいつも私ばかり除け者?」

雷「そんなつもり無いわよ」

暁「胸だって!」

雷「胸は関係ないでしょ!?」

155: 2014/04/14(月) 12:30:13.54 ID:XQskSO0v0
暁「ううー・・・まぁいいわ。それで?」

雷「暁がいちいち話の腰を折るんでしょ?全く・・・」

暁「あーはいはいわかったからわかったから」

雷「なっ!」イラッ

暁「悪かったわよ、ごめん・・・喉渇いた」コクッ

雷「・・・いいわよ。それで、電、響が好きだって言うのよ」

暁「んぐっ!?ゴホゴホっ!!」

雷「ちょっと・・・大丈夫?」スッ

暁「だ、大丈夫・・・!ハンカチありがと・・・」


156: 2014/04/14(月) 12:41:00.16 ID:XQskSO0v0
暁「どうするの?それ」

雷「そうよね・・・でも、やっぱりこのままじゃいけないと思うわ。電も気持ちを押し込んでるのも体に悪いじゃない」

暁「確かに電が響を好きなら告白もしたほうがいいんだろうけど」

雷「そうよね!でもタイミングが・・・」

暁「ちょっと待ちなさいよ。まずは電の意見でしょ?」

雷「あの子が自分の意思で告白出来るとおもう?」

暁「う・・・」

雷「でも確かにそうよね・・・私の意見で勝手に告白させるのは、無責任すぎるわよね」

暁「善は急げ。とりあえず電に連絡してみましょ」

雷「そうね。それがいいわ」

166: 2014/04/16(水) 02:15:50.67 ID:fOf1SUWT0
暁「えーっと・・・」

ガチャ

雷義姉「同性愛と聞いて」

雷「あ、義姉(名前)さ・・・」

雷義姉「ん?」

雷「お姉ちゃん・・・」

雷義姉「よろしい」

暁「お邪魔してます」ペコッ

雷義姉「あら、暁ちゃん。どうかな?私と・・・むふふ」

暁「えっ」

雷「お姉ちゃん!あとで話すから今はちょっと席外して!」

雷義姉「えー雷ちゃんつめたーい」

パタン

暁「・・・相変わらずなのね」

雷「ここの家族、いい人なんだけど、みんな変Oで・・・お母さん以外」

暁「お母さんだけはまともだったわね。そう言えば」

167: 2014/04/16(水) 02:25:31.79 ID:fOf1SUWT0
雷「でも、まだ義姉さんと義兄さんのお兄さんに会ったことないのよね」

暁「え?まだもう一人居るの?」

雷「居るらしいのよね」

暁「ふーん・・・」

雷「もう二、三年戻ってきてないみたいだけど」

暁「とりあえず、暁に電話しましょ」

雷「早くしなさいよ」

暁「わかったわよ」

プルルルルル

プルルルルル

168: 2014/04/16(水) 02:31:55.78 ID:fOf1SUWT0
鎮守府出入り口

電「はぁ・・・逃げてしまったのです・・・」

ピピピピ!

電「はわっ!?な、なんなのですか!?け、携帯!?」

電「えっと・・・暁なのです・・・朝早くどうしたのでしょうか・・・」

ピッ

暁『あっ電、今大丈夫?』

電「大丈夫なのです」

暁『ちょっと話あるから、今から雷の家に来て』

電「え?今からですか?」

暁『まぁ休み明けでも・・・』

雷『ダメよ!』

電「どうしたのです?」

雷『いいから、来るのよ?絶対よ!?』

電「わ、わかったのです!」

雷『それじゃあね!』

169: 2014/04/16(水) 02:37:41.99 ID:fOf1SUWT0
電「なんなのでしょうか・・・」

提督「電」

電「ひゃあ!?」ビクッ

提督「うお!?どうしたいきなり叫んで」

電「な、何でもないのです!!」

提督「そ、そうか?それならいいが・・・と言うかどうして居なくなったんだ?」

電「・・・電にも事情はあるのです・・・」

響「司令官、居たのかい?」

提督「ああ、いたぞ」

電「・・・っ」タジッ

提督「・・・電、俺と響は来週遊園地に行くことにしたんだが、どうだ?電も一緒に」

電「でも・・・お二人の邪魔しちゃ悪いのです」

提督「あの二人も呼ぶさ」

電「・・・ダメなのです・・・」

響「どうしてもかい?」クビカシゲ

電「・・・どうしてもというなら・・・」

提督「決まりだな・・・っと電、ちょっと話がある」

170: 2014/04/16(水) 02:46:06.03 ID:fOf1SUWT0
電「今、雷の家に呼び出されて・・・」

提督「よし、響、代わりに行ってこい」

響「了解。ついでに伝えてくる」

提督「おう」

電「あ、あの!」

提督「・・・執務室に行くぞ」

電「ど、どうしてなのですか!?」

提督「・・・お前、何か悩んでるんだろ」

電「うっ・・・」

提督「・・・とりあえず、執務室で話を聞く」

電「・・・でも、司令官には!」

提督「いいから来い。なっ?」ナデナデ

電「うう・・・司令官はずるいのです・・・」

提督「そんなことねーよ」

171: 2014/04/16(水) 02:48:48.21 ID:fOf1SUWT0
今回はこの辺で


ここの第六駆逐隊の性知識及び羞恥心

暁=無知、話がわからない

響=割と豊富、平気で隠語を発す

雷=割と豊富、性的な話に興味津々

電=むっつりスOベ、大抵の事は知ってる。恥ずかしくて話に入れない

178: 2014/04/22(火) 00:39:27.89 ID:FnpgDoYA0
時間が空き過ぎましたがちょっとだけサイカイシマス

179: 2014/04/22(火) 00:44:49.52 ID:FnpgDoYA0
執務室

電「あの、あの・・・これはどういう・・・」チョコン

提督「俺の膝の上は嫌か?」

電「いえ、そういうわけではなくって・・・あの」

提督「髪ほどくぞ」サワッ

電「い、いきなりはダメなのです!!」

提督「髪をとかすだけだ」

電「あ・・・そうなのですか・・・響に悪いと思ったのです・・・」

提督「手を出すわけないだろ。響にすら手を出すのビビってんのに」

電「・・・そうなのです」

提督「・・・それで、何を悩んでいるんだ?」シャッ

電「・・・司令官さんには言えないのです・・・」

提督「無理にとは言わん。隠したいお年頃だろうしな」

電「・・・ごめんなさいなのです」

181: 2014/04/22(火) 00:51:34.80 ID:FnpgDoYA0
提督「・・・」シャッシャッ

電(男の人に髪をとかされるのは少しムズ痒いのです・・・)

電(でも・・・なんででしょう。安心するのです)

提督「響と違って、電の髪は少しクセがあるけど、ふわふわで柔らかいな」

電「響は・・・サラサラなのです」

提督「響とお前は似たもの同士なのになぁ」

電「えっ、それって・・・」

提督「お前ら二人は相当に切羽詰るまで自分の悩みを他人に話さないで解決しようとする」

電「うっ・・・」

提督「大人になるにつれて、どんどん解決する方法が身についていく」

提督「俺は、それが少し寂しい」

提督「大人になって、可愛く、そして綺麗になっていくのを見てるのは嬉しいんだがな・・・」

提督「やっぱり、懐いていた子供達が離れていく寂しさなのか」

182: 2014/04/22(火) 00:57:27.51 ID:FnpgDoYA0
電「そんなことないのです。今でも、司令官さんに甘えたいのです」

提督「でも、悩みは打ち明けてくれないんだろう?」

電「それとこれとは話が別なのです・・・」

提督「俺に知られちゃまずいのか?」

電「・・・」

提督「・・・響の事、だろ?」

電「ふえぇ!?」ビクッ

提督「うお、予想以上に体が跳ねたな」

電「な、なんで響が・・・!?」

提督「いや、だってお前、響のこと好きだろ?」

電「うぅ・・・///」ウルウル

提督「悪い悪い!泣くなって」

電「だ、だって!気づいてたのに意地悪ばっかり・・・!!」プクゥ

提督「なんていうか、なんとなく察せるよ。わかりやすいし」

電「わかりやすかったのですか!?ど、どの辺が・・・!」オロオロ

183: 2014/04/22(火) 01:04:22.86 ID:FnpgDoYA0
電「い、嫌じゃないのですか!?」

提督「ん?なんでだ?」

電「だって電が響が大好きで・・・響が司令官さんの事が大好きで・・・」

提督「人を好きになるのは自由だろ?それに、俺に魅力がないんだったら、響だって他の人に目が行くだろう」

電「電に魅力がないのですね・・・」グスッ

提督「・・・と言うより、響はお前の事、可愛い妹くらいに見てるんだと思うぞ」

提督「あいつ、自分に向けられている恋愛感情に関して疎いから」

電「恋愛と言えば・・・そろそろバレンタインデーなのです」

提督「突然だな」

電「響にチョコ作らないと・・・」

提督「それもいいが、それよりも、話の続きなんだけど」

電「聞きたくないのです」キカザル

提督「・・・わがままになったな・・・」

184: 2014/04/22(火) 01:14:48.94 ID:FnpgDoYA0
その頃の響

コンビニにて

望月「らっしゃっせー」

響「よっ」

望月「よっ。なんだ響じゃん。いつもの買いに来たの?」

響「まぁね。今から雷の家に行く」

望月「ああ、いつものお菓子の方か」

響「ん、あれ、今日は北上は?」

望月「非番」

響「なんだ。いつも仲がいいところを見るのも楽しみだったのに」

望月「まぁ、明日はいるよ」

響「さて、買い物して、さっさと行くことにしよう」

望月「どうせ暇だけどね」

185: 2014/04/22(火) 01:29:23.68 ID:FnpgDoYA0
今回はこの辺で

186: 2014/04/22(火) 01:35:22.58 ID:MWT/zDU4o

引用: Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」 【艦これ】