193: 2014/04/24(木) 10:33:17.80 ID:qGmwzXH30


前回:Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」【2】

一週間振りに(資材貯め)艦これやったら変わりすぎて驚いた

あと天津風さん可愛い
やっぱり白髪キャラはハズレませんね・・・Верныйさん然り、浜風さん然り

ちなみに貯めた資材は大鳳さん欲しさに大型に消えました(震え声)

お昼過ぎに再開できればします

195: 2014/04/24(木) 19:03:04.60 ID:qGmwzXH30
望月「そう言えば、倒れたって聞いたけど、ダイジョブなん?」ピッ

響「ああ、電達が看病してくれたからね」

望月「そっかぁ。以前から無理するからねぇ」ピッ

響「反省はしてるよ。あまり迷惑かけたくないしね」チャリッ

望月「響を尊敬してる人とか結構居るし、頼られて嫌だって言う子はあんまり居ないと思うよ」ピッ

響「そうかな」

望月「あたしもその一人だし。尊敬って言うか、友達としてね」ピッ

望月「~円になりますねぇ」カタッ

響「ん」チャリンッ

望月「丁度おあずかりっすねぇ」

響「また来るよ」

望月「ありっしたー」
Model Graphix ARCHIVES 艦隊これくしょん 「艦これ」2
196: 2014/04/24(木) 19:10:38.93 ID:qGmwzXH30
コンビニから少し歩いて雷の家

ピーンポン

雷義母「はーい。あれ、響じゃない」

響「おはようございます。雷、居る?」

雷義母「居るよ。雷ー!響来たわよ!!」

雷<えっ!?わかったすぐ行く!!

雷義母「あなたたちは本当に仲がいいね。うちの兄妹も見習って欲しいものだ」

響「仲が悪いの?」

雷義母「長男がね。下二人と一緒に居たくもないってね・・・」

雷義母「まぁ、下二人も問題はあるんだけど」

響「そっか」

雷「お待たせ!なんで響がっ!?」

響「やぁ」

雷「まぁいっか。とりあえず私の部屋に来て!」

響「お邪魔します」

197: 2014/04/24(木) 19:15:27.25 ID:qGmwzXH30
雷の部屋

響「お土産」カサッ

雷「あら、ありがとう。ちょっと飲み物取ってくるわね」

暁「ポッキーじゃない!」

響「みんなで食べられそうなの買ってきたからね」

暁「そう言えば、電呼んだはずなんだけど」パリパリッ

響「電は、あの人と話をしている」

暁「あれ、あのあと電泊まったの?」カサッ

響「あ、ああ・・・」

響(抱き締めてもらった事は内緒にしておこう・・・)

暁「ふーん・・・」パクッ

暁(もし電が本当に響の事が好きで、一緒の布団に寝たら)

暁(電にとって、拷問だったわよねぇ・・・)ポキッ

198: 2014/04/24(木) 19:20:47.58 ID:qGmwzXH30
少し経って

雷「ねぇ響」

響「なんだい?」

雷「電って、最近好きな人出来たと思う?」

響「突然だな・・・まぁでも、最近悩んでいるようには見えたが」

雷「もし、もしもさ。その相手が・・・」

響「まさか・・・あの人のことを・・・それはまずいぞ・・・」

雷「えっ」

暁「えっ、だって司令官は響の事を・・・」

響「いや、電はこの中で一番男受けがいいだろう?少しでもその気になれば・・・」

暁「私的には電もそうだけど、雷も男受け良いと思うわよ」

雷「そ、そうかしら・・・」テレテレッ

暁「男はみんなマザコンって言うじゃない」

雷「どういう意味かしらっ!?」

202: 2014/04/25(金) 02:01:47.88 ID:95QeFFUg0
暁「いつもルマンド買ってくるじゃない!」

雷「美味しいじゃない!それに、お客さんに対しても絶対的なお茶請けになるのよ!」

暁「そういう考え方がおばさんくさいのよ」

雷「誰がおばさんよ!失礼しちゃうわ!」

暁「響もそう思うでしょ?」

響「ルマンド美味しいだろう!?」

暁「しまった。響もそっち側だった」

203: 2014/04/25(金) 02:12:41.24 ID:95QeFFUg0
雷「私の事はこれくらいで!それより!響はどう思う?」

響「電のことかい?そうだね。良いんじゃないか?」

響「好きな人が居るって言うことは、自分を成長させると思うし」

雷「それがもし、同性でも?」

響「性別なんて関係ないよ。好きになってしまったならしょうがないだろう?」

暁「・・・その好きな人に、好きな人が居たら?」

響「今日はやたら質問攻めをするね」

雷「いいから答えて」

響「・・・それは、私にもどうしたらわからないな」

響「わからないだろうけど、そうだな。やることは一つ」

響「その人のために動こうじゃないか」

暁「は?何それ?そんなの、自分が損するだけじゃない!」

響「・・・もしもだもしも。私があの人にそうしたいと思うだけだ」

204: 2014/04/25(金) 02:17:50.47 ID:95QeFFUg0
雷「あーもう!やっぱり我慢できない!」

響「どうしたんだ?今日は二人しておかしなことばかり」

響「それより二人とも来週の話なんだけど・・・」

雷「あのさ響!」

響「ん、大きな声出さなくても聞こえてるよ」

雷「電が好きな人って・・・むぐっ!?」

暁「落ち着きなさい」

雷「んぐぐ!んぐ!!」

暁「で?響、来週が何?」

響「・・・手を離してやったらどうだい?苦しそうだよ」

暁「余計なこと口走る子は黙らせないとね」

響「・・・そうだな」

雷(なんで納得してるのよ!)

205: 2014/04/25(金) 02:26:50.18 ID:95QeFFUg0
響が遊園地の説明中

鎮守府にて

提督「なぁ、いつになったら耳を傾けてくれるんだ?」

電「嫌なのです。司令官さんなんて嫌いなのです」プイッ

提督「・・・はぁ」

電「そうやってすぐ溜息吐くのです。手に入れたいもの全部手に入れて」

電「幸せを逃がそうとするのです」

電「そういうところが嫌いなのです」

提督「俺の幸せは、お前ら全員が幸せになる事だ」

電「嘘ばかりなのです。人は結局、自分が幸せになれればそれで良いと思ってるのです・・・」

提督「嘘かどうか。どう判断するんだ?」

電「・・・それは」

提督(響が居ない一年で、ひねくれ者になっちまって・・・)

提督「俺が、本当にお前たちの幸せを願って無いと思ってるのか?」

電「・・・」プイッ

提督「強がってても、嘘を付けないのはお前らしくて可愛いな」ナデナデ

電「うぅ・・・」

207: 2014/04/25(金) 02:32:54.63 ID:95QeFFUg0
提督「まぁなんだ。素直なままで居ろとか、いい子のままで居ろとか」

提督「別に、期待なんかしてない」

提督「いい子は自分のダメな部分を知っている」

提督「暁だって、雷だって、響にだって悪いところがある」

提督「いい子だから、その自分がダメな部分を隠すことが出来る」

提督「お前だってそうだろ?自分がわがままだと、自分でもわかってる」

電「・・・電は、悪い子でしょうか・・・」

提督「悪い子かどうかは分からないが、いい子だという事は確かだな」

電「何を言ってるのかわからないのです・・・」

提督「悪い子かどうか悩めるのはいい子だけだよ」

電「何を言ってるのかわからないのです・・・」

提督「同じこと二回言わなくても・・・」

208: 2014/04/25(金) 02:41:51.46 ID:95QeFFUg0
提督「なんて言えばいいかな」

電「えーっと・・・つまり・・・電はいい子なのでしょうか?」

提督「んーまぁ・・・未成年で酒飲んでるお前ら全員悪い子だけどな」キッパリ

電「やっぱり悪い子なのです!」ガーン

提督「ルールを守れない子は悪い子だろ?」

電「ごめんなさいなのです・・・」

提督「ルールを守れない子は悪い子だ。だけど、バレなきゃ悪い子だって知られないんだ」

提督「いい子は、悪い部分を隠して生きてるからいい子なんだよ」

提督「それで、罪悪感に押し潰される奴も少なくない」

電「耳が痛いのです」

提督「この世に、本当にいい子なんて居ないと思うぞ」

提督「居たとしたら、悩みの無い馬鹿だ」




天龍「ハックション!!」

龍田「天龍ちゃん風邪かしら?」

天龍「いや、誰かオレの噂でもしてんだろ」

209: 2014/04/25(金) 02:48:10.27 ID:95QeFFUg0
提督「それに、女の子は少し裏があった方が可愛いんだ」ニッ

電「・・・っ」ドキッ

電「その悪戯っ子の様な笑顔も嫌いなのです」ズバァ

提督「ひどいな」

電「・・・でも、なんとなく気が楽になったのです。気が楽になったついでに・・・」スッ

電「司令官さんに言いたい事言うのです」

提督「ん?どうした?俺の方向き直して」

電「真面目な話なのです」

提督「そうか。なら、真面目に聞こう」スッ

電「た、立ち上がられると威圧感を感じるのです」

提督「悪かったな。真面目な話なら座って聞くわけにもいかないだろ?」

電(少し怖いのです・・・でも!)

電「電は・・・いえ、私はもう逃げないのです!」

210: 2014/04/25(金) 02:53:58.61 ID:95QeFFUg0
電「私は!響の事が好きなのです!大好きなのです!!」

電「なので!司令官さん、いえ、あなたが響を幸せに出来ないのなら、私が幸せにするのです!」

電「響が不幸でも、それでも手放さないと言うなら!あなたから響を奪い取るのです!!」

電「それと!響に振り向いてもらえるよう努力するのです!!」

電「あなたが響を幸せにするのでしたら!私は、全力で協力するのです!!」

電「私にとって!響が一番大切なのです!!」

電「はぁ・・・はぁ・・・スゥ・・・」

電「司令官さんのバーカ!!」

提督(バカは余計だろ・・・)

211: 2014/04/25(金) 03:02:55.79 ID:95QeFFUg0
提督「・・・」ナデナデ

電「なっ・・・ひどいこと言ったのになんで撫でるのですか!?」

提督「いや、俺から奪い取ろうとしないのが電らしくていいなぁと思って」

提督「電、お前の本音、聞けて良かったよ」

提督「お前の気持ち、伝わったよ」

提督「そんなお前に、俺から一言」コホンッ

電「・・・っ」ビクッ

提督「お前に響は任せられない!俺が幸せにするからな!!」

提督「安心しろ。響を幸せにするのは、俺が響を一度手放す前から思っていたことだ」

提督「それに、響はお前が居ないとおそらく幸せにはなれないぞ。昨日は、ありがとうな」

提督「響を支えてくれて」

電「・・・響の髪の匂いを嗅がされて、抱きしめていた時間は拷問だったのです」

提督「・・・本当にごめん」ポンッ

212: 2014/04/25(金) 03:08:00.65 ID:95QeFFUg0
電「それに一言じゃない事も謝って欲しいのです」

提督「怖いぞ電」

電「司令官らしいので多めに見ますが・・・」

提督「ありがとうな」ナデナデ

電「う・・・頭を撫でるのは反則なのです・・・」

提督「知っててやってるからな!」

提督「そうだ。電が響を好きになったきっかけでも話してもらおうか!」

電「な、なんでそうなるのですか!?///」

提督「いいだろう?ここまで言っちまったんだ最後まで言っちまおうぜ」グッ

電「いい笑顔で親指立てて言わないで欲しいのです!」

提督「聞きたいなぁ!俺聞きたいなぁ!!」

電「うう・・・わかったのです。話します・・・」

提督(やった)

電「その代わり!!」

提督「ん!?」

電「司令官さんが受けた響の誘い方も教えてもらうのです!?」

提督「いいだろう聞かせてやろう!!」

電「即答なのですか!?」

213: 2014/04/25(金) 03:15:57.31 ID:95QeFFUg0
電のきっかけ、説明後

提督「可愛いやつめ」

電「つ、次は司令官さんなのです・・・///」

電(自分の好きになった理由を話すのは恥ずかしいのです・・・)

提督「そうだな。過激なのからソフトなのまで四種類ぐらいあるが」

電「過激からお願いするのです」キラキラッ

提督「即答かよ」

電「べ、別にそう言うことに興味があるわけではないのです」プイッ

提督「むっつりめ・・・じゃあ早速・・・下着にニーソ姿の響に布団の中で後ろから抱きしめられた」

提督「お風呂上がりにタオルを首にかけてパンツ一枚で目の前を歩く」

提督「俺がゲームやってたり漫画を読んでる時に俺の後ろから胸を優しく撫でて来た」

提督「キスをせがまれた」

提督「過激な順で行くとこんな感じか」

電「司令官さんの自制心どうなってるのですか」

提督「俺もわかんねぇわ」

214: 2014/04/25(金) 03:21:24.50 ID:95QeFFUg0
電「・・・司令官さんに勝てる気がしないのです・・・」

提督「で?告白すんの?」

電「来週の遊園地に、タイミングさえもらえれば」

提督「そうか。なら、俺が協力してやる。夕方、帰り際に観覧車に乗ろう」

提督「その時に俺は腹痛を装って便所に駆け込む」

提督「その隙に響を誘って観覧車に乗る」

電「誘うのは自力なのですね・・・」

提督「当たり前だ!頑張れよ」

電「司令官さんはどうしてそんなに乗り気なのですか?自分の恋人が奪われるかもしれないのに」

提督「お前らの幸せが第一。響が選んだ。それが結果だ」

電「わかりやすいのです」

提督「よし、来週の日曜、決戦な」

電「わかったのです。それでは、電は雷の家に向かうのです」

提督「了解。来週まで、頑張って響の好感度上げろよ」

電「司令官さんも引き止めるのを頑張るのです。では」

パタン

215: 2014/04/25(金) 03:26:28.78 ID:95QeFFUg0
ガチャ

陸奥「提督」

提督「ん?どうした陸奥」

陸奥「電ちゃんがすごく生き生きとしたいい笑顔で帰っていったけど、何かあったの?」

提督「ちょっとな」

陸奥「電ちゃんの笑顔見て、うちの長門がすごく嬉しそうにニヤニヤしてるんだけど」

提督「いつものことだろ」

陸奥「・・・本当になにしたの?」

提督「本音でぶつかりあっただけだ。大したことじゃない」

陸奥「ふーん・・・」

提督「おう、松郎。白菜食うか?」

松郎「」ノッシノッシ

松郎「」パクッバリバリ

提督「ははは、相変わらず食いっぷりが気持ちいいな」

陸奥「響の手からしか食べないと思ってたけど・・・やっぱり提督の手からは食べるのね」

221: 2014/04/30(水) 10:17:51.80 ID:MveNK/ej0
雷の家

暁「遊園地楽しみね!」

雷「でもいいの?私達まで・・・」

響「ああ、助けてくれたからね・・・」

暁「いいじゃない雷!少しくらい私達に幸せを分けてくれるって言うんだから」

雷「・・・いいって言うならいいけど・・・うーん」

響「まぁそう難しく考えるな。ほら、口を開けて」

雷「む」パクッ

響「難しく考えるのは雷らしくないぞ」

雷「そうかしら」ポキッ

暁「おしゃれして行かないとね」

響「二人も早く彼氏を作らないとな」

暁「本当よね」

響「あ、雷は私達にすぐに紹介してね」

雷「どういう意味よ」

222: 2014/04/30(水) 10:28:32.50 ID:MveNK/ej0
響「雷は押し切られるタイプだから」

暁「男運はとことんなさそうよね」

雷「私にだって男を見る目はあるわよ!?」

響「ほう」

暁「ほほう」

雷「腹立つわね!」

雷義母「電ちゃん来たぞ」

響「話がついたみたいだね」

電「ただいま到着なのです」

響「ふふ、何かに吹っ切れた顔をしてるね。悩み事ははっきりしたのかな?」

電「ここからが本番なのです!」

223: 2014/04/30(水) 10:50:55.72 ID:MveNK/ej0
雷「そう言えばバレンタインどうするの?」

響「いつも通りだが」

暁「だろうね・・・」

電「電もいつも通りなのです」

暁「電のチョコは手作りで美味しいから毎年楽しみなのよねー」ワクワク

雷「なんでもらうこと前提なのよ」

響「たまには作ったらどうだい?もう高校来て一年なんだ。気になる男子もいるだろう?」

暁「・・・なんで知ってんのよ」

響「暁は分かりやすいからね」

雷「え?そうなの?」

電「知らなかったのです」

暁「えっ・・・・嘘っ・・・やだ恥ずかしい・・・///」

響「ルマンドがうまい」サクッ

暁「おいこら」

224: 2014/04/30(水) 11:06:36.33 ID:MveNK/ej0
そして月曜日の昼

雷「響」ポンッ

響「ああ?ああ・・・雷か・・・」グタァ

暁「疲れてるわね・・・」

電「朝から上級生やら同級生の女の子達に囲まれていたのですから仕方ないのです・・・」

雷「男顔負けのモテっぷりね」

響「・・・いや、原因は雷のせいだろ」

雷「あ、あら?そうだったかしら?」アセアセ

響「全く・・・」

暁「大して強くないのに俺は強いアピールしてる男を滅多打ちにしたんだっけ?」

雷「だって許せなかったんだもん!」

響「だからといって私を巻き込むな・・・」

雷「それは反省してるわ!でも、腹立つじゃない見栄っ張りな男!」

響「・・・あれくらいだったら雷でも勝とうと思えば勝てただろう?」

雷「・・・あそこまで弱いとは思わなかったのよ・・・」

暁「入学早々なにやってんのよと思いながら見てたわ」

225: 2014/04/30(水) 11:19:19.39 ID:MveNK/ej0
響「まぁ、今日の帰りはあの人と一緒だからね・・・疲れなんか吹っ飛ぶさ」

電「響、電からのチョコなのです。受け取って欲しいのです」

響「ありがとう電」

電「家に帰ってからでも、今すぐに食べてもいいのです!」

電「響のために頑張ったのです!」

暁雷「・・・」チラッ

響「ありがとう。あとで食べるよ」

女「あら、こんなにチョコをもらって、随分おモテになるのね。響さん」

雷(うわ、出たよ。何かと響を目の敵にする人)

暁(取り巻きも含めてめんどくさいのよねぇ)

響「・・・チョコならもういらないよ?」

電(響の天然がこんなところで・・・)

226: 2014/04/30(水) 11:31:55.24 ID:MveNK/ej0
女「・・・あなたねぇ!」イライラッ

響「ん、私は一旦生徒会室に行かないと行けないんだ。話ならあとでしよう」タッ

雷(全く気にしてないのがまたイライラさせる要因なのよね・・・)

電「抑えるのです・・・響にも悪気があるわけじゃないのです・・・」

女「あなたは黙ってて!」

電「」ビクッ

電「あ、そうなのです。女さんにもチョコ、作ってきたのでよかったらどうぞなのです」スッ

雷(おお、引かない!成長したわね電)

暁(私まだチョコもらってないわよ)

女「・・・はぁ、あなた、少し気を使いすぎなんじゃない?ありがたくもらうけど・・・」カサッ

女「いつも人の顔色伺って・・・」パクッ

女「・・・ふふ」ニコニコッ

雷「チョコ、好きなのね」

女「ち、ちがっ!?この子のチョコが美味しいだけよ!」

電「喜んでもらえて嬉しいのです」

女「ああもう!」

227: 2014/04/30(水) 11:44:40.11 ID:MveNK/ej0
放課後

女「・・・お昼は電さんに誤魔化されたけど・・・なんなのあの子!?」

取巻1「女さんを小馬鹿にしたような態度、許せないですよね」

女「何かあの子見てるとイライラするのよ・・・一人で目立っちゃって・・・」

取巻2「何か弱みでも握れればいいんですが・・・」

雷「あ、響、校門のところに司令官が来てるわよ?」

響「終わったら連絡するといったはずなんだが・・・」ニコニコ

響「あ・・・でも生徒会の仕事が・・・」ズーン

雷「一言メールしといたら、私達も部活あるしね」

響「メール入れとくか・・・」

女「あの喜びよう・・・」

取巻1「女さん・・・もしかしたら・・・」

女「ええ・・・そうね。響も遅くなるみたいだし、コンタクトしてみようかしら」



生徒会室

木曾「・・・食べきれん」ズーン

響「そ、そうだね・・・」フイッ

236: 2014/05/04(日) 07:05:23.71 ID:bXRtTKZv0
響「とりあえず、早く要件を言って欲しいな。私だけを呼び出したんだから」

木曾「せっかちだな」

響「あの人を待たせているんだ。早く一緒に帰りたい」

木曾「相変わらずの提督ラブだな」

響「当たり前」

木曾「しかし、今回はちょっと、響の体を張ってもらわないといけないんだ」

木曾「一歩でも間違えば、響、お前の体に傷がつく」

響「傷の一つや二つ、今更だと思うんだけど」

木曾「いや・・・貞操だ」

響「・・・事情だけ一旦聞こうか」

237: 2014/05/04(日) 07:13:17.31 ID:bXRtTKZv0
校門

提督「はぁ・・・寒いな・・・」

提督(響からメールが来てもう一時間が過ぎてるなぁ)

提督「・・・早く会いたいな」

隼鷹「おや、お兄さん一人かい?」

提督「ナンパなら他当たってくれシOタコン」

隼鷹「ひでーな」

提督「今から出勤か?っつーか、シOタコンは否定しないのか」

隼鷹「そうだぜ。近くのパチOコ屋からこっちの方が近道なんだ。女だって若い方が好きに決まってるだろ?」

提督「学校の前でパチOコとか言うな。あと右も左もわからん男を誘惑しようとすんな」

隼鷹「まぁ固いこと言うなって」

隼鷹「それで?響とはどうだい?飲みにこないって事は仲良くやってんだろ?」

238: 2014/05/04(日) 07:27:06.13 ID:bXRtTKZv0
提督「それは・・・まぁ・・・な」ポッ

隼鷹「顔赤くして気持ちわるいな」

提督「なんだと」

隼鷹「まぁいいや。準備とか手伝わないといけないし、これであたしは行くぜ」

提督「そうか。体調管理は大事にしろよ」

隼鷹「ああそうそう。響のこと、大事にしてあげなよ」

提督「・・・はぁ、誰に向かって・・・」

隼鷹「女は男より強いが、ああいう気が強い女ほど、ほんの少しのショックで・・・」

提督「お前は俺の母親か」

隼鷹「なってやってもいいぜ?」ニッ

提督「酒飲みな母親なんていんねーよ」

隼鷹「そうかい?ならあたしはこれで」ヒラヒラ

提督「ああ」ヒラヒラ

提督(響が弱いってことはもう、知ってるっつーの・・・)

239: 2014/05/04(日) 07:34:29.52 ID:bXRtTKZv0
女「すみません」

提督「ん?」

女「あの、初めまして。私、女って言います」ペコッ

提督「は、初めまして・・・」ペコッ

提督(誰だ?この子・・・)

女「えっと・・・」

提督「・・・何?」

女「先ほどお目にかけたときからかっこいいなぁと思って・・・」

提督「ああ、ありがとう」ニコッ

女「あの、それで・・・」ドキッ

女(あれ、あいつの弱みでも握ろうと思ったけどないこれ・・・)ドキドキ

提督「でもごめん。俺待ってる奴居るから」

女「響さんですか?」

提督「・・・クラスメイト?」

女「あ、はい!」

240: 2014/05/04(日) 07:40:22.58 ID:bXRtTKZv0
提督「あいつってクラスでどんな感じなのか聞きたいなぁ」

女「皆の人気者ですよ。慕われてます」

提督「馴染めてないわけじゃないくてよかった・・・あいつ、学校の事話さないからなぁ」

女「あの・・・あなたは響さんとどういう・・・」

提督「父親」

女「え!?」

提督「まぁ、少し事情があってな」

女「恋人じゃ・・・ないんですね・・・」

提督「」ビクッ

提督「ああ、ち、違うぞ?」

女「でしたらその・・・あなたにお近づきに・・・」

提督「お?あれって・・・」

241: 2014/05/04(日) 07:49:59.96 ID:bXRtTKZv0
元気っ娘「響!これ受け取って!」ズイッ

文学系「あの、響さん・・・これ・・・」スッ

響「あ、ありがとう」

響(また増えた・・・)

響「また明日。さよなら」

元気っ娘「また明日ね!」

文学系「さようなら・・・」

提督「おう響、なんだかモテモテだな?」

響「っ!?いや違うぞ!?」

提督「いやぁ響も隅に置けないなぁ」ニヤニヤ

響「なっ・・・」

提督「楽しそうにやってるみたいで安心した」ナデナデ

響「うう・・・怒るぞ・・・」ギュッ

提督「悪い悪い。抱きつくなよー一応学校の前だぞ?」

響「親子なら問題ないだろう?」ギューッ

女「」

242: 2014/05/04(日) 07:55:50.24 ID:bXRtTKZv0
女「あの・・・」

響「ん?居たの?」

女「なっ・・・」

提督「ああ、響のクラスメイトだろ?」

響「まぁそうだけど」

提督「俺の相手しててくれたんだ。ありがとう」

響「そうかい?ありがとう」

響「この人に何もしてないだろうね・・・?」ボソ

女「ひ・・・」

響「行こう」

女「あ、あの・・・」

響「なんだい?」ニコッ

女「いや・・・なんでもない」

提督「そうか?じゃあ、気をつけて帰れよ」

女「はい・・・」

女(あれが殺気・・・っていうのかしら)

247: 2014/05/06(火) 02:02:25.72 ID:qm65EX5X0
響「・・・司令官」

提督「ん?」

響「これ」スッ

提督「ありがとう」ヒョイッ

提督「響のチョコはビターだが、好きだぞ。あとでじっくり頂くとしよう」

響「そう。ならよかった。司令官は甘いものが好きだからな」

響「そうだ。私、おとり捜査をすることになった」

提督「なんの?」

響「強姦犯。去年の二月終わりに、この体育館裏で事件が起きたらしいんだ」

響「生徒会長、いや、木曾が言うに、3年の人気者のイケメンが犯人らしいんだが・・・」

提督「許可はできないが」

響「理事長からは許可は得ているんだが」

提督「あのやろうあとでぶっ飛ばす」

248: 2014/05/06(火) 02:11:32.29 ID:qm65EX5X0
響「私は許せない。事件の内容も、その男も」

響「だから」

提督「そう言えばそんな事件があったな。だが、尚更許可できない」

響「何故」

提督「誰が好きな女をそんな危険なことをやらせたいと思う?」

響「今懲らしめなければ、大学、社会に出ても、男はまた同じ犯罪を繰り返す」

提督「そのためになんでお前が犠牲になる」

響「犠牲になるつもりはない。作戦は用意してくれている」

提督「だからといって・・・」

響「その作戦には、司令官、あなたの許可と協力が居る」

提督「・・・」

響「詳しくは木曾と理事長が説明すると思う。協力してくれるなら」

響「あなたの許可が無ければ、木曾自身がやると言っていた」

249: 2014/05/06(火) 02:16:39.23 ID:qm65EX5X0
提督「・・・はぁ・・・頑固でわがままな奴に惹かれちまったもんだなぁ」

響「む・・・悪かったな」ムスッ

響「あなたには言われたくない」

提督「それもそうだな。似たもの同士だからな。俺たち」

響「・・・うん」

提督「明日にでもあのバカ野郎に連絡して話し合う」

響「そうしてくれ」

響「と言うか。理事長とはどういう関係なんだ?」

提督「幼馴染の腐れ縁だ」

響「えっ」

提督「俺とあいつと一緒に遊んできたバカ野郎だよ」

響「・・・そっか。だから、私を見る目が少し、懐かしい様な目なんだね」

提督「ああ」

250: 2014/05/06(火) 02:22:10.89 ID:qm65EX5X0
理事長室

理事長「木曾ちゃんおっすおす」

木曾「一応学校だぞ。生徒と理事長と言う立場は守れ」

理事長「冷たい娘だなぁ」

木曾「ふん。それより、今日の弁当、いつも通りだったか?」

理事長「ああ、いつもの可愛らしい弁当だったよ」

木曾「じゃあ、母さんのと間違えたのか・・・」

理事長「何?あの可愛らしい弁当入れ間違えちゃったの?木曾ちゃんのファンが増えるじゃないか」

理事長「父さんは認めないぞ」

木曾「そう言う話は無いから安心してくれ」

251: 2014/05/06(火) 02:27:34.03 ID:qm65EX5X0
木曾「それより、響にあの囮は適任なのか?」

理事長「私より木曾ちゃんの方がわかると思うんだけど?」

木曾「さぁな。なるべく他の同性は巻き込みたくなかったんだが」

木曾「貴様が一押しを一人欲しいと行ってきたんだろうが」

理事長「父さん、最近忘れっぽいからなぁ」キィ

理事長「しかし、あの子は適任だろうさ」

理事長「私の初恋の子にそっくりだ。若いままの姿で現れたと思ったさ」

木曾「初恋ねぇ。似合わないぞ」

理事長「ああ、安心しろ。今は母さんと木曾ちゃんしか愛していない」キリッ

木曾「やめろ気持ち悪い」

252: 2014/05/06(火) 02:35:10.02 ID:qm65EX5X0
理事長「うっ・・・涙が出ちゃう。だってお父さんだもん」

理事長「それはさておき、作戦の方はどうだ?」

木曾「事件の犯人はこの自由登校中も学校に来ているようだ。ちゃんとな」

木曾「おそらく、また同じ事をしようとしているのだろう。下級生が何度も声をかけられているのを聞いている」

木曾「俺も目撃している。と言うか話しかけられた」

理事長「塀の向こうに送り込んでやる」

木曾「落ち着け」

理事長「あとはあいつの許可か・・・まぁ、あの子に頼み込まれたら協力はしてくれるだろうさ」

木曾「好きな女をそんな危険な事させるとは思えないが」

理事長「ああ、いい顔はしないだろうね。でもなぁ木曾ちゃん」

木曾「ん?」

理事長「あいつは、そんな単純な男じゃないんだよ」

木曾「・・・」

理事長「・・・さて、腹が減った。今日は母さんを誘って外食にしよう。何が食べたい」

木曾「肉」

理事長「よし、行こう」

261: 2014/05/07(水) 10:00:53.84 ID:sIb8sVb50
翌日

提督「さて、俺の納得できるよう説明してもらおうか?」

理事長「そうだな」

響「」ドキドキ

木曾「・・・」

理事長「で?君はいいのか?」

響「はいっ」ピクッ

提督(ちょっと緊張してるな)

理事長「むう・・・緊張しなくてもいいんだが」シュンッ

木曾「ああ・・・一応理事長だからな」

理事長「一応って・・・」

262: 2014/05/07(水) 10:14:49.33 ID:sIb8sVb50
響「しかし、理事長のおかげで、校則が緩いため、みんな生き生きとした学校生活を・・・」アセアセ

理事長「うむ。この学校は生徒の自主性を重んじているからね」

理事長「髪の色や制服の着崩しも」

理事長「みんなの個性を潰すわけにはいかないからね」

提督「本音を言ってみろ」

理事長「カワイイは正義」

響「はぁ」キョトン

木曾「はぁ・・・本題に入れよ」

理事長「それもそうだね」

理事長「君の意見だね。響ちゃん?」

263: 2014/05/07(水) 10:32:34.61 ID:sIb8sVb50
響「えっと・・・私は、構いません。もし、失敗しても、私が傷つくだけですから」

提督「おい」

理事長「まて」

提督「」チッ

理事長「どうして君はそこまでするんだい?被害を喰らうのは君の関係ない子なんだよ?」

響「それでも、誰かのためになれるなら」

木曾「お前も相変わらずだな響」

理事長「よし、君の心意気やよし。ここからは男と男の会話だ。君達は出て行ってくれ」

響「あの、司令官」

提督「俺がこの話を許可したのは絶対に失敗しないと聞くからだ。わかってるな?」

響「うん。絶対失敗させない」

木曾「安心しろ。俺がついている」

提督「・・・絶対だぞ」

響「・・・うん」

パタン

264: 2014/05/07(水) 10:44:18.15 ID:sIb8sVb50
木曾「俺が誘っていてなんだが、断っても良かったんだぞ」

響「怖いけど、守ってくれるんだろう?」

木曾「なるべく、囮捜査には体の小さく、かわいい手練が欲しかったんだ」

響「可愛いとか手練というのは褒めすぎだよ」

木曾「告白を装った集団強姦。あのクズ共にはやり返すにはそうするしかない」

響「・・・作戦はそれ一つかい?」

木曾「俺が聞かされている作戦はそれだけだが?」

響「ふむ・・・まぁいいか」

265: 2014/05/07(水) 10:53:18.31 ID:sIb8sVb50
理事長室

理事長「あの子は、あいつそっくりだな。性格も見た目も」

提督「そんな話をしにきたわけじゃないのだが?」

理事長「・・・そうだな」

提督「ところで、今回の作戦はなんだあれは?」

理事長「強姦した相手には強姦で返すのが道理だろう?」ニコッ

提督「笑顔で怖いことを・・・変わらないな」

理事長「君も変わらないな。昔から、奥手にも奥手で」

提督「お前、俺に隠してることあるだろ。昔の事で」

理事長「何も無いよ。それで本題だが、君には知り合いの同性愛者を誘って欲しいんだ」

理事長「やるなら多い方がいい・・・徹底的に、立ち直れないほどにな」

提督「俺もお前も、仕事柄、人脈だけは多いからな」

理事長「ああ、あの子は許さない。絶対にね」

提督「女好きも大概にしろよ」

理事長「可愛い子がひどい目にあったらムカつくだろう?興奮もするが」

提督「お前を先に塀の中に送ってやりたいな」

266: 2014/05/07(水) 11:07:48.82 ID:sIb8sVb50
提督「いいか。俺が許可、協力するのは、お前が絶対に成功すると約束したからだ」

理事長「心得てるよ」

提督「・・・ふん。それだけなら俺はもう帰るぞ」

理事長「いつになったらあの子に手を出すんだ?ノロケ話が待ちどうしいんだけど」

提督「うるさい黙れ」

理事長「冷たいなぁ」

提督「昔から、お前の何もかもを見透かしたような目が嫌いなんだ」

理事長「褒め言葉として受け取っておくよ」

理事長「私も一言いいかな」

提督「手短にな」

理事長「あの子は君のことを不審がってるよ。まだ、目の奥で不安がっている」

提督「・・・気持ち悪い」

理事長「すまないね。教育者として、生徒や保護者の癖や行動を見るようにしているから。君もそうだろう?」

提督「・・・ふん」

ガチャパタン


267: 2014/05/07(水) 11:22:34.68 ID:sIb8sVb50
その後、作戦を成功させるために響は自ら犯人に話しかけた

提督の家

提督「演技といえど、気分は良くないものだな」

響「ごめんよ。それでも、他の人と居たら意味ない・・・から」

提督「じゃあ、家でだけでも」ギュッ

響「もう・・・仕方ない人だな・・・」キュッ

響(背中から感じる司令官の鼓動が、私の鼓動を急かしてくる)

響「司令官、ドキドキしてるよ」

提督「そ、そんなことないぞ」

響「顔も少し赤いようだが」

提督「その、なんだ。久しぶりにこうしたから、少し恥ずかしくてな」

響「嬉しいけど、私も恥ずかしい」

提督「そうか・・・それより、明日の事だが」

響「遊園地かい?」

提督「ああ」

響「楽しみだね」ニコッ

提督「・・・ああ」

268: 2014/05/07(水) 11:42:25.82 ID:sIb8sVb50
翌日

雷「遊園地いえい!」

暁「いえい!」

電「い、いえい!なのです!」ドキドキ

響「いえい」

鳳翔「・・・なんで私達まで?」

提督「響に声かけられたからだろ?」

鳳翔「・・・まぁ、それはそうですけど・・・」?!

鈴谷「いえーい!なにして遊ぶ!?」

雷「やっぱ最初はジェットコースターでしょ!行くわよ!」タッ

鈴谷「あ、待ってー」タッ

暁「あ!ちょっと待ちなさいよ!」タッ

提督「・・・はぁ、鳳翔、あいつら頼む」

鳳翔「ふふ・・・はい、わかりました」ニコッ

摩耶「あたしらはどうすんだ?」

提督「お化け屋敷に行こう!」ニカッ

摩耶「ああんっ!?」

電「えっ」

275: 2014/05/13(火) 04:07:03.44 ID:/HmtGCc40
お化け屋敷

摩耶「・・・」ギュウッ

提督「なぁ摩耶。手が痛いんだけど」

摩耶「こ、こんな暗い場所ではぐれたら大変だろ!?だから握ってんだよ」

提督(そういう事じゃないんだが・・・)

電「響」ギュッ

響「一緒に行こうか?」ギュッ

電「はいなのです!」

電(さりげなく握り返してくれたのは嬉しいのです・・・)

摩耶「なぁ!本当に入んのか?」

提督「おう」

摩耶「うう・・・」

摩耶(怖いの苦手なんだよぉ・・・)

276: 2014/05/13(火) 04:17:13.44 ID:/HmtGCc40
提督「くっつき過ぎだぞ摩耶」

摩耶「うるさい」ガシッ

提督「腕に、胸が当たります」

摩耶「スOベ野郎!」ムニッ

提督「ひどい濡れ衣だ」

響「電、大丈夫かい?」

電「少しだけ怖いのです」ガシッ

電(本当は平気なのですけど・・・)

響「そうか。はぐれないようにね」

電「・・・」ムニュッ

響「・・・本当に大きくなったね」

電「重くなってきたのです・・・」

電(そう言う反応が欲しかったわけじゃないのです・・・)ガッカリ

277: 2014/05/13(火) 04:32:50.81 ID:/HmtGCc40
ジェットコースター後

雷「スリル満点だったわね」

暁「そ、そうね・・・」

鈴谷「そうかなぁ?もう少しスリルあった方がいいなぁ。次バイキング行こうよ!」

鳳翔「お疲れ様です三人とも」

鈴谷「あれ。鳳翔さーん。提督と一緒じゃなかったの?」

鳳翔「ええ。提督さんがこちらを頼むと」

鈴谷「せっかくおめかししてたのにねぇ」ニヤニヤ

鳳翔「なっ///」ボッ

暁「鳳翔さんも乙女なのねぇ」ニヤニヤ

雷「少し小腹が空いたわね」

雷「クレープ食べたいわ」

暁「私も小腹が空いたわ」

鈴谷「おーいいねぇ」

鳳翔「クレープ・・・」キラキラ

鈴谷(食べたことないんだ)

283: 2014/05/15(木) 11:03:35.16 ID:nO1LUf1h0
鬱な夢を見た

サイカイシマス

284: 2014/05/15(木) 11:18:11.08 ID:nO1LUf1h0
クレープ屋「いらっしゃいませ」

雷「チョコバナナ一つ」

暁「チョコアーモンド一つ」

鈴谷「ツナサラダ一つ」

鳳翔「ど、どうしましょう・・・どれも美味しそうですね」ジーッ

鈴谷「とりあえず普通のバナナでいいんじゃない?」

鳳翔「そうですね!では、バナナを一つ!」

クレープ屋「わかりました。では、少々お待ちください」

雷「鳳翔さんがクレープ初めてなんて意外よねー」

鳳翔「私、ファーストフードも行ったことないんです」

暁「嘘っ!?」

鈴谷(確かにファーストフードで食べてる鳳翔さんは想像できんわ)

鳳翔「だ、だって人目が気になるじゃないですか・・・私一人だと浮いちゃいそうですし!」

雷「まぁ、一人で行くことなんて滅多にないけどさ」

暁「そうね」

鈴谷「鈴谷は普通に行くけどなぁ」

285: 2014/05/15(木) 11:26:32.60 ID:nO1LUf1h0
クレープ屋「お待たせしました」スッ

雷「あそこのベンチに座って食べましょう」

暁「そうね」モグモグ

鈴谷「やっぱりクレープ生地のパリパリはうまい」モグモグ

雷「ベンチまで我慢しなさいよ・・・」

鳳翔「・・・」モグモグ

雷「あら」

鳳翔「・・・!」パァ

鳳翔「・・・あむっ」パクッ

鈴谷(気に入ったようだねぇ)モグモグ

暁「乙女ね」モグモグ

雷「みんなして我慢できないのかしらね!」モグモグ

鈴谷「雷ちゃんも我慢できてないじゃん」

286: 2014/05/15(木) 11:33:31.14 ID:nO1LUf1h0
その頃

提督「機嫌直してくれよ摩耶」

摩耶「知ったことか・・・本当に怖かったんだぞ!」

提督「ほら、なんでもうまいもん買ってやるから」

摩耶「・・・たこ焼き」

提督「買ってきてやる。響や電は何かないか?」

電「いちごクレープが食べたいのです」

響「私も一緒に・・・」

提督「いやいいよ。俺が一人で行く。響は何か食べたいものは?」

響「焼きそば」

提督(見事にバラバラだな)

提督「了解。それじゃ、おとなしくここで待ってろよ」

響「ああ」

摩耶「・・・」

摩耶(あいつ、なんか企んでんな?)

287: 2014/05/15(木) 11:42:15.73 ID:nO1LUf1h0
電「響、次はどこのアトラクションに?」

響「そうだなぁ。ジェットコースターは外せないよね」

響「フリーフォールもいいね」

電「どれもいいのです。一通り回ることにしましょう」

響「そうだね」

摩耶(以前にもまして仲がいいな。顔ちけぇし)

摩耶(電にしてはやけに積極的だし・・・)

摩耶「あいつなら何か知ってるのか・・・」

響「ん?どうしたんだい?」

摩耶「ああ?いや、なんでもねーよ。相変わらず仲いいなぁと思ってよ」

電「」ドキッ

響「当然だろう?私と電の仲だからね」

288: 2014/05/15(木) 11:58:51.57 ID:nO1LUf1h0
提督「待たせたな」

摩耶「お、サンキュ」

電「ありがとうございます」

響「ありがとう」

提督「やっぱ遊園地と映画館はポップコーンだな」モサッ

摩耶「おい」ボソッ

提督「ん?どうした。明太子味のほうが良かったか?」

摩耶「ああ、それもよかったな・・・じゃなくて」

摩耶「電と響、以上に仲良くないか?」ヒソ

提督「電と響だしな」

提督(電が積極的に響と話してるな。本番は午後だぞ電)

摩耶「お前、なんか企んでんだろ」

提督「」ギクッ

提督「なんのことやら」

摩耶「教えろ」ギロッ

提督(おっかねぇ)

289: 2014/05/15(木) 12:04:01.33 ID:nO1LUf1h0
摩耶に脅されて居る提督

その同時刻、居酒屋にて

隼鷹「久しぶりだな。千歳と二人きりで飲むってのは」

千歳「ええ、そうね。仕事上ばかりだったものね」

千歳「にしても、いいわねぇ。私も遊園地行きたかったわ」

隼鷹「遊園地ねぇ。あそこは遊ばなくても楽しい場所だよ」

千歳「遊園地行って乗り物乗らないってどうなの?」

隼鷹「たまに行くぜ?土日とかにな」

隼鷹「あたしの趣味の一つさ」

千歳「変な人ね」

隼鷹「好きな人は好きなんじゃねーの?遊園地で酒飲むの」

千歳「やっぱりね」

隼鷹「おうよ」

290: 2014/05/15(木) 12:09:40.47 ID:nO1LUf1h0
隼鷹「あー昼間からのビールは最高だぜ!」

千歳「前なら、お昼からなんて千代田に怒られそうだけど、千代田は遠くに働きに行っちゃったし・・・寂しいわねぇ」

隼鷹「今度の花見に誘ってみれば?もしかしたら都合つくかも知れないぜ?」

千歳「でも、向こうで気になる人が出来たとか」

隼鷹「お!いいねぇ恋してるねぇ」

千歳「私も恋人が欲しいわ」グテッ

隼鷹「最近通ってる若いサラリーマンなんてどうだい?あの子は千歳の事好きみたいだぜ?」

千歳「うーん。少し若すぎるのよね。渋さが足りないと言うか・・・下心丸出しというか」

隼鷹「そんなデカ乳ぶら下げてたらほとんどの男が鼻の下伸びるって」

千歳「相変わらずはっきりいうのね」

291: 2014/05/15(木) 12:15:34.74 ID:nO1LUf1h0
千歳「あなた人脈あるでしょ?いい人紹介してくれないかしら」

隼鷹「そうだねぇ。じゃあこうしよう。夕方になったらあたし行きつけのお洒落なバーに行こうぜ」

隼鷹「あそこのマスターなら、千歳も気にいると思うけど」

千歳「えっ」

千歳「隼鷹がお洒落・・・?それに・・・バー?」

隼鷹「おい。あたしが居酒屋とか立ち飲み屋とかでしか飲んでないイメージしてやがんな?」

千歳「ええ」

隼鷹「その通りだけどな!そこのバー以外は滅多に行かねぇよ。居酒屋とかの方があたしに合うし」

隼鷹「ただね。あたしもそこのマスターが好きなんだ。人間的にね」

千歳「紹介してくれるんじゃないの?」

隼鷹「男としては見てねーよ。向こうだって女として見てねーだろうし」

千歳「あらそう」

隼鷹「・・・うまくいってるかね」

千歳「誰が?」

隼鷹「提督と響の二人」

千歳「大丈夫でしょ?あの二人だし」

292: 2014/05/15(木) 12:23:50.50 ID:nO1LUf1h0
隼鷹「疑惑の種が植え付けられたら、本人もわからないうちに育つんだぜ」

千歳「え?」

隼鷹「自分ではわかっているつもりでも、心の奥底では、まだ信じられない気持ちがあるんだ」

隼鷹「響の心には疑惑の種が植えられた」モソモソ

隼鷹「時間という栄養を摂りながら成長した種は花を咲かせ、またいくつかの種を撒く」

隼鷹「それを繰り返す」

千歳「ちょ、なに言ってるの?」

隼鷹「マスターの言葉さ。今のままでは、疑惑は増えるばかり、全てを消し去るには、最初の種を掘り返すしかない」

隼鷹「今の響は、心にいくつもの疑惑の種が植えられている」

隼鷹「本人が気づかないうちにね」ブチッ

隼鷹「何かの拍子にすべてが花開き、何も信じることができなくなるだろうよ」モグモグ

千歳「・・・あの二人にはうまくいって欲しいわね」

隼鷹「うまくいくさ。一歩間違えればすれ違う。ただそれだけだ」

千歳「・・・あなたスルメ食べ過ぎ」

隼鷹「ゲソはみんなもらったぜ」

293: 2014/05/15(木) 12:25:01.11 ID:nO1LUf1h0
今回はこの辺で

次回

電、告白します
Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」【4】

引用: Верный「あの人が一切、私に手を出してこない」 【艦これ】