706: 2015/01/03(土) 01:30:44.36 ID:JWQEWi9G0
サイカイシマス
前回:艦娘達「提督の喜怒哀楽がみたい」【7】
707: 2015/01/03(土) 01:34:06.82 ID:JWQEWi9G0
提督「すまない」
摩耶「いや、別にいいけどよ。ちょっと冷めちまったぜ?」
提督「大丈夫だ。鳳翔の料理は冷めても美味い」
摩耶「そうかもしれないけどよー」
提督「電達はどうした?」
摩耶「響は部屋に戻って寝てる。電は少し用事があるとかでどこかへ行った」
提督「そうか。御飯ありがとう。休んでてもいいぞ」
摩耶「本当に体の方は大丈夫なんだろうな?」
提督「また倒れるなんて事はしない。安心してくれ」
摩耶「ならいいけど。無理したら気絶させてでも寝てもらうって・・・」
摩耶「三日月が言ってたぞ」
提督「物騒だな」
摩耶「いや、別にいいけどよ。ちょっと冷めちまったぜ?」
提督「大丈夫だ。鳳翔の料理は冷めても美味い」
摩耶「そうかもしれないけどよー」
提督「電達はどうした?」
摩耶「響は部屋に戻って寝てる。電は少し用事があるとかでどこかへ行った」
提督「そうか。御飯ありがとう。休んでてもいいぞ」
摩耶「本当に体の方は大丈夫なんだろうな?」
提督「また倒れるなんて事はしない。安心してくれ」
摩耶「ならいいけど。無理したら気絶させてでも寝てもらうって・・・」
摩耶「三日月が言ってたぞ」
提督「物騒だな」
708: 2015/01/03(土) 01:47:00.77 ID:JWQEWi9G0
提督「さて・・・腹ごなしもしたし、そろそろ戻ってくる時間だな」
バタン!
19「イク、帰還したのね!」
8「はち、ただいま戻りました」
提督「二人共ご苦労様。私個人の依頼を押し付けてすまないな」
8「お体の方は大丈夫ですか?電さんから聞きましたよ」
提督「ああ、大丈夫だ。それより、情報は?」
19「結構大変だったのね。水中カメラなんて使ったことないから」
提督「すまないな。少しキツかっただろう」
19「正直言うと、体に負担がかかったの。もう少し深かったらやばかったのね」
8「これがその写真です。どうぞ」
提督「・・・うむ、ありがとう。これで、あの子達のせいじゃないと確信が持てた」
提督「ご苦労様。後で報酬を払う。それまで、体をゆっくり休めること。いいな?」
19「はいなのね!」
8「イク、先に行っていてもらえますか?」
19「?了解なのね」
バタン!
19「イク、帰還したのね!」
8「はち、ただいま戻りました」
提督「二人共ご苦労様。私個人の依頼を押し付けてすまないな」
8「お体の方は大丈夫ですか?電さんから聞きましたよ」
提督「ああ、大丈夫だ。それより、情報は?」
19「結構大変だったのね。水中カメラなんて使ったことないから」
提督「すまないな。少しキツかっただろう」
19「正直言うと、体に負担がかかったの。もう少し深かったらやばかったのね」
8「これがその写真です。どうぞ」
提督「・・・うむ、ありがとう。これで、あの子達のせいじゃないと確信が持てた」
提督「ご苦労様。後で報酬を払う。それまで、体をゆっくり休めること。いいな?」
19「はいなのね!」
8「イク、先に行っていてもらえますか?」
19「?了解なのね」
709: 2015/01/03(土) 01:54:29.51 ID:JWQEWi9G0
8「長らく鎮守府を開けてしまいましたね」
提督「そうだな。発見まで時間がかかっただろう」
8「はい。ですが、提督の記憶通り、大体の場所を探したら沈んでいましたよ」
提督「思い出したくもない記憶だな。私が乗っていた船は、ほとんどが回収されずに沈んでいる」
提督「深海棲艦が近くに居るから危険という理由でな」
8「至るところは崩れていはいましたが、ほぼ形は残っていました」
提督「・・・それで」
8「その・・・遺体の方は見つかりませんでした」
提督「・・・だろうな・・・もう何年も前の話だ。肉は魚達についばまれ」
提督「骨は埋まっただろう」
8「力になれず、申し訳ありません・・・」
提督「いや、いい。私の妻や、残った乗客の遺体は最初から期待していない」
提督「そうだな。発見まで時間がかかっただろう」
8「はい。ですが、提督の記憶通り、大体の場所を探したら沈んでいましたよ」
提督「思い出したくもない記憶だな。私が乗っていた船は、ほとんどが回収されずに沈んでいる」
提督「深海棲艦が近くに居るから危険という理由でな」
8「至るところは崩れていはいましたが、ほぼ形は残っていました」
提督「・・・それで」
8「その・・・遺体の方は見つかりませんでした」
提督「・・・だろうな・・・もう何年も前の話だ。肉は魚達についばまれ」
提督「骨は埋まっただろう」
8「力になれず、申し訳ありません・・・」
提督「いや、いい。私の妻や、残った乗客の遺体は最初から期待していない」
710: 2015/01/03(土) 01:59:37.68 ID:JWQEWi9G0
8「・・・そう言えば、別に動いているイムヤやゴーヤ達は?」
提督「奴の鎮守府付近で潜伏している」
8「奴・・・というと、あの計画がついに出来るんですね」
提督「ああ、絶好の機会だ」
提督「お前にも何度か偵察させているからな。あの鎮守府の現状を把握しているだろう」
8「はい・・・正直、見ていられませんでした」
提督「あの鎮守府の艦娘達は、私達が助け出す」
提督「例え、私がダメになろうとも」
8「・・・」
8(提督と、あの鎮守府の子達・・・どちらを取ると言われれば提督を取りたい)
8(やる気を出している提督を裏切りたくないですね)
提督「・・・」ポンッ
提督「全てが終わったら、好きな本をいくらでも買ってやる。それが、お前が出した報酬だったな」ナデナデ
8「楽しみにしてますね」ニコッ
提督「奴の鎮守府付近で潜伏している」
8「奴・・・というと、あの計画がついに出来るんですね」
提督「ああ、絶好の機会だ」
提督「お前にも何度か偵察させているからな。あの鎮守府の現状を把握しているだろう」
8「はい・・・正直、見ていられませんでした」
提督「あの鎮守府の艦娘達は、私達が助け出す」
提督「例え、私がダメになろうとも」
8「・・・」
8(提督と、あの鎮守府の子達・・・どちらを取ると言われれば提督を取りたい)
8(やる気を出している提督を裏切りたくないですね)
提督「・・・」ポンッ
提督「全てが終わったら、好きな本をいくらでも買ってやる。それが、お前が出した報酬だったな」ナデナデ
8「楽しみにしてますね」ニコッ
711: 2015/01/03(土) 02:05:19.61 ID:JWQEWi9G0
ガチャ
青葉「あら?久しぶりですねはっちゃん!」
8「お久しぶりです青葉ちゃん」
提督「どうした青葉」
青葉「司令官から頼まれた物、持ってきました」
提督「もうか?」
青葉「前々から少しだけ整理していたので、おそらく重要だろうと思うものをピックアップしてきました」
青葉「あとは司令官自身が確認してまとめて欲しいです」
提督「そうか。仕事が早いな。もう一つの方は?」
青葉「これから取り掛かります。任せてください!」
提督「ふむ・・・これなら、イムヤとゴーヤの報告次第で証拠が揃うな」
8「手際がいいですね」
提督「人の長所をどう使うかが、私の役目だからな」
提督「だがまぁ、長所は短所にもなる。青葉みたいに、取材の事での手際は評価するが」
提督「周りが見えなくなったりするからな」
青葉「あはは・・・面目ない・・・」
青葉「あら?久しぶりですねはっちゃん!」
8「お久しぶりです青葉ちゃん」
提督「どうした青葉」
青葉「司令官から頼まれた物、持ってきました」
提督「もうか?」
青葉「前々から少しだけ整理していたので、おそらく重要だろうと思うものをピックアップしてきました」
青葉「あとは司令官自身が確認してまとめて欲しいです」
提督「そうか。仕事が早いな。もう一つの方は?」
青葉「これから取り掛かります。任せてください!」
提督「ふむ・・・これなら、イムヤとゴーヤの報告次第で証拠が揃うな」
8「手際がいいですね」
提督「人の長所をどう使うかが、私の役目だからな」
提督「だがまぁ、長所は短所にもなる。青葉みたいに、取材の事での手際は評価するが」
提督「周りが見えなくなったりするからな」
青葉「あはは・・・面目ない・・・」
712: 2015/01/03(土) 02:10:14.78 ID:JWQEWi9G0
提督「青葉は引き続き任務。はちは体を休めておけ」
8「はい」
ガチャ
青葉「了解です!青葉に任せてください!」ダッ
バタン
提督「・・・どうせ提督業を下ろされるなら」
提督「K、お前も一緒に下ろさせてやる」
響「・・・」
電「響!どうしたのですか?司令官さんの部屋の前で・・・」
響「いや、何でもない」
電「顔色が悪いのです!」
響「大丈夫だよ・・・」
電「でも・・・!」
響「大丈夫だって言ってるだろ・・・!?」
電「っ!?ご、ごめんなのです」
響「いや・・・こっちこそすまない。休んでくるよ」
8「はい」
ガチャ
青葉「了解です!青葉に任せてください!」ダッ
バタン
提督「・・・どうせ提督業を下ろされるなら」
提督「K、お前も一緒に下ろさせてやる」
響「・・・」
電「響!どうしたのですか?司令官さんの部屋の前で・・・」
響「いや、何でもない」
電「顔色が悪いのです!」
響「大丈夫だよ・・・」
電「でも・・・!」
響「大丈夫だって言ってるだろ・・・!?」
電「っ!?ご、ごめんなのです」
響「いや・・・こっちこそすまない。休んでくるよ」
713: 2015/01/03(土) 02:14:48.95 ID:JWQEWi9G0
電「・・・明らかに様子がおかしいのです」
コンコン
電「司令官さん、居ますか?」
ガチャ
提督「どうした?」
電「これを・・・栄養ドリンクなのです」
提督「ああ、すまない。心配かけているな」
電「いえ!それより、響の様子がおかしいのですが・・・」
提督「わかっている。青葉に探るように依頼した」
電「・・・司令官さんは、響の事を信頼できないのですか?」
提督「今の響は信頼できないな・・・今のあいつは、私を信頼していない」
提督「私を信頼していない奴を信頼するほど、私は愚かではない」
コンコン
電「司令官さん、居ますか?」
ガチャ
提督「どうした?」
電「これを・・・栄養ドリンクなのです」
提督「ああ、すまない。心配かけているな」
電「いえ!それより、響の様子がおかしいのですが・・・」
提督「わかっている。青葉に探るように依頼した」
電「・・・司令官さんは、響の事を信頼できないのですか?」
提督「今の響は信頼できないな・・・今のあいつは、私を信頼していない」
提督「私を信頼していない奴を信頼するほど、私は愚かではない」
714: 2015/01/03(土) 02:17:51.13 ID:JWQEWi9G0
鎮守府出入り口
響「・・・」フラッ
鳳翔「響ちゃん?大丈夫ですか?」
響「ああ、大丈夫。少し寝不足なだけだよ」
鳳翔「それじゃあいけないわ。はい」
鳳翔「今、朝御飯に間に合わなかった子の為におにぎりを配っているんです。どうぞ食べてください」ニコッ
響「・・・ああ、ありがとう」
鳳翔「どこかにお出かけですか?」
響「ちょっとね」
鳳翔「お気をつけて」ニコッ
響「うん・・・」
響「・・・」フラッ
鳳翔「響ちゃん?大丈夫ですか?」
響「ああ、大丈夫。少し寝不足なだけだよ」
鳳翔「それじゃあいけないわ。はい」
鳳翔「今、朝御飯に間に合わなかった子の為におにぎりを配っているんです。どうぞ食べてください」ニコッ
響「・・・ああ、ありがとう」
鳳翔「どこかにお出かけですか?」
響「ちょっとね」
鳳翔「お気をつけて」ニコッ
響「うん・・・」
719: 2015/01/04(日) 01:06:51.16 ID:2zmwm0L40
サイカイシマス
720: 2015/01/04(日) 01:11:52.72 ID:2zmwm0L40
午後
鈴谷「で?提督どうすんの?」
提督「ん?なにがだ?」
鈴谷「電ちゃんから聞いたよやばいんだって?」
提督「なんのことだ?」
提督(電のやつ・・・ゲロったな)
鈴谷「言っておくけど、電ちゃんに無理やり吐かせたのは鈴谷だから」
鈴谷「息が出来なくなるまでくすぐってあげた」
提督「えげつないことするな」
鈴谷「それで、提督の事だから辞めさせられるなら道連れにーって思ってるんじゃないかなぁと」
提督「・・・」
鈴谷「図星だね」
鈴谷「で?提督どうすんの?」
提督「ん?なにがだ?」
鈴谷「電ちゃんから聞いたよやばいんだって?」
提督「なんのことだ?」
提督(電のやつ・・・ゲロったな)
鈴谷「言っておくけど、電ちゃんに無理やり吐かせたのは鈴谷だから」
鈴谷「息が出来なくなるまでくすぐってあげた」
提督「えげつないことするな」
鈴谷「それで、提督の事だから辞めさせられるなら道連れにーって思ってるんじゃないかなぁと」
提督「・・・」
鈴谷「図星だね」
722: 2015/01/04(日) 01:16:57.53 ID:2zmwm0L40
提督「ならどうした?止めるか?」
鈴谷「止めても無駄なんでしょ?だったら、出来る限り協力する」
鈴谷「提督にならいつでも会いに行くしね。どこに居ても」
提督「・・・ふむ。しかし・・・なぁ」
鈴谷「やっぱりやることない?」
提督「以前に、こんな時の為にと証拠は集めたからな」
提督「あいつの鎮守府の環境は、艦娘のお前たちにとってひどいものだ」
鈴谷「そうかもね」
提督「青葉に頼んで色々してもらった」
提督「その資料はここにまとまってる。それに、今はイムヤとゴーヤが偵察をしている」
提督「戻ってきてその報告も一緒にしたら、今週末には決戦だ」
鈴谷「見せて」
提督「断る」
鈴谷「止めても無駄なんでしょ?だったら、出来る限り協力する」
鈴谷「提督にならいつでも会いに行くしね。どこに居ても」
提督「・・・ふむ。しかし・・・なぁ」
鈴谷「やっぱりやることない?」
提督「以前に、こんな時の為にと証拠は集めたからな」
提督「あいつの鎮守府の環境は、艦娘のお前たちにとってひどいものだ」
鈴谷「そうかもね」
提督「青葉に頼んで色々してもらった」
提督「その資料はここにまとまってる。それに、今はイムヤとゴーヤが偵察をしている」
提督「戻ってきてその報告も一緒にしたら、今週末には決戦だ」
鈴谷「見せて」
提督「断る」
723: 2015/01/04(日) 01:20:40.36 ID:2zmwm0L40
鈴谷「ケチ」ギシッ
提督「知らなくてもいい事だからな」
鈴谷「ところで、もう体大丈夫なんでしょ?」
提督「まぁな・・・ベッドにいつまでも居るわけにもいかんが監視の目が厳しくてな」
提督「三日月に見つかると大目玉を食らう」
鈴谷「本当に三日月ちゃんの言うことは聞くんだね」
提督「・・・すまん」
鈴谷「いいよ。知ってるから」
コンコン
提督「ん?いいぞ」
鳳翔「失礼します。少し遅くなりましたがお昼はいかがですか?」
提督「ああ、もらうよ」
提督「知らなくてもいい事だからな」
鈴谷「ところで、もう体大丈夫なんでしょ?」
提督「まぁな・・・ベッドにいつまでも居るわけにもいかんが監視の目が厳しくてな」
提督「三日月に見つかると大目玉を食らう」
鈴谷「本当に三日月ちゃんの言うことは聞くんだね」
提督「・・・すまん」
鈴谷「いいよ。知ってるから」
コンコン
提督「ん?いいぞ」
鳳翔「失礼します。少し遅くなりましたがお昼はいかがですか?」
提督「ああ、もらうよ」
724: 2015/01/04(日) 01:27:30.98 ID:2zmwm0L40
鳳翔「そういえば・・・響ちゃんが出かけていたんですが、どこへ向かったかわかりますか?」
提督「ん?外出することなど聞いていないぞ。許可もしていない」
鳳翔「えっ」
鈴谷「えー・・・まずいんじゃない?最近響ちゃんの様子おかしかったっしょ?」
提督「気づいてたか・・・」
鈴谷「そりゃあね。気丈に振舞ってるけど、どこか寂しそうな顔をしてたし」
提督「お前、意外と人の表情を見ているな」
提督「響の異変に気付いてるのは私と電くらいかと思ったが」
鈴谷「まぁね。わかりにくい人の顔見てればそれくらいわかるって」
提督「・・・誰の事だ?」
鈴谷「さて、誰だろうね」
提督「ん?外出することなど聞いていないぞ。許可もしていない」
鳳翔「えっ」
鈴谷「えー・・・まずいんじゃない?最近響ちゃんの様子おかしかったっしょ?」
提督「気づいてたか・・・」
鈴谷「そりゃあね。気丈に振舞ってるけど、どこか寂しそうな顔をしてたし」
提督「お前、意外と人の表情を見ているな」
提督「響の異変に気付いてるのは私と電くらいかと思ったが」
鈴谷「まぁね。わかりにくい人の顔見てればそれくらいわかるって」
提督「・・・誰の事だ?」
鈴谷「さて、誰だろうね」
725: 2015/01/04(日) 01:30:26.87 ID:2zmwm0L40
K鎮守府
K「ふむ・・・なるほど、証人もやはり大事だな」
???「そうかもね」
K「憲兵の奴に証人も許可されている」
K「そこでだ、君に頼みがある」ギッ
???「何?」
K「これを、朝潮に渡して欲しい」スッ
???「これは?」
K「俺が吹き込んだ説得の言葉だ。それを朝潮に渡して聞かせて欲しいんだ」
???「・・・」
K「ふむ・・・なるほど、証人もやはり大事だな」
???「そうかもね」
K「憲兵の奴に証人も許可されている」
K「そこでだ、君に頼みがある」ギッ
???「何?」
K「これを、朝潮に渡して欲しい」スッ
???「これは?」
K「俺が吹き込んだ説得の言葉だ。それを朝潮に渡して聞かせて欲しいんだ」
???「・・・」
726: 2015/01/04(日) 01:36:47.47 ID:2zmwm0L40
???「だが、本当に来てくれるのか?」
K「あの様子なら大丈夫。俺の教育はまだ抜けきっていない」
K「俺の声で少しでも揺さぶれば、また元に戻る。幸せになる資格なんて艦娘には無い」
K「戦うことだけを考えればいいんだ」
???「そう」
K「でも、俺は君の事は信頼しているよ」
K「期待しているよ。その名前が嘘にならない様に頼んだよ。Верный」
響「・・・Да」
K「はは、いい子だ」ナデナデ
K(ククク・・・朝潮、壊れるまで俺の計画に協力してもらうぞ)
響「・・・」
K「あの様子なら大丈夫。俺の教育はまだ抜けきっていない」
K「俺の声で少しでも揺さぶれば、また元に戻る。幸せになる資格なんて艦娘には無い」
K「戦うことだけを考えればいいんだ」
???「そう」
K「でも、俺は君の事は信頼しているよ」
K「期待しているよ。その名前が嘘にならない様に頼んだよ。Верный」
響「・・・Да」
K「はは、いい子だ」ナデナデ
K(ククク・・・朝潮、壊れるまで俺の計画に協力してもらうぞ)
響「・・・」
727: 2015/01/04(日) 01:42:26.06 ID:2zmwm0L40
そして夜
168「以上が偵察の結果になります!」
58「なります!」
提督「ご苦労様。褒美は全て終わってからだ。部屋に戻ってもいいぞ」
168「わかりました」
58「はいでち!」
提督「ふむ・・・やはり、現状は変わっていないようだな」
提督「これならこの資料でも・・・」
『どこに行ってたのですか!?』
『無断外出はダメっていつも言ってるのです!!』
提督「・・・電の怒鳴り声・・・様子を見に行くか」
168「以上が偵察の結果になります!」
58「なります!」
提督「ご苦労様。褒美は全て終わってからだ。部屋に戻ってもいいぞ」
168「わかりました」
58「はいでち!」
提督「ふむ・・・やはり、現状は変わっていないようだな」
提督「これならこの資料でも・・・」
『どこに行ってたのですか!?』
『無断外出はダメっていつも言ってるのです!!』
提督「・・・電の怒鳴り声・・・様子を見に行くか」
728: 2015/01/04(日) 01:46:05.89 ID:2zmwm0L40
響「君には関係ないだろう?」
電「関係あるのです!」
電「勝手に居なくなられたら不安になるのです!心配するのです!」
提督「どうした?」
響「司令官・・・」
電「司令官さんも怒って欲しいのです!」
提督「まったく話が見えないんだが」
電「響が何も言わずに外出していたんです!」
響「無事に帰ってきたんだ。それでいいだろ」
電「良くないのです!!」
提督「最近、勝手な行動が目立つな。どうした?」
響「・・・どうもしないさ。ただ、用事が多いだけ」
電「関係あるのです!」
電「勝手に居なくなられたら不安になるのです!心配するのです!」
提督「どうした?」
響「司令官・・・」
電「司令官さんも怒って欲しいのです!」
提督「まったく話が見えないんだが」
電「響が何も言わずに外出していたんです!」
響「無事に帰ってきたんだ。それでいいだろ」
電「良くないのです!!」
提督「最近、勝手な行動が目立つな。どうした?」
響「・・・どうもしないさ。ただ、用事が多いだけ」
729: 2015/01/04(日) 01:52:08.97 ID:2zmwm0L40
提督「それでも、待機命令を無視した挙句、上司の許可もなく出かけるのは感心しない」
響「・・・」
提督「・・・何が不満だ」
響「別に、不満があるわけじゃない」
提督「・・・それじゃあ・・・」
響「司令官に何がわかる!!」
電「っ!」ビクッ
提督「・・・」
響「・・・ごめん。少し疲れているんだ。休ませてもらうよ」タッ
電「・・・ひ、響がおかしくなったのです・・・」ウルッ
提督「大丈夫。たまにはそういう事もある・・・」
提督(しかし、あの響が大声を出すんなんてな)
提督(・・・そういえば、いつもより響のスカートが長かったのは気のせいか?)
響「・・・」
提督「・・・何が不満だ」
響「別に、不満があるわけじゃない」
提督「・・・それじゃあ・・・」
響「司令官に何がわかる!!」
電「っ!」ビクッ
提督「・・・」
響「・・・ごめん。少し疲れているんだ。休ませてもらうよ」タッ
電「・・・ひ、響がおかしくなったのです・・・」ウルッ
提督「大丈夫。たまにはそういう事もある・・・」
提督(しかし、あの響が大声を出すんなんてな)
提督(・・・そういえば、いつもより響のスカートが長かったのは気のせいか?)
730: 2015/01/04(日) 01:59:11.08 ID:2zmwm0L40
三日月「さっき響の怒鳴り声が聞こえたんですけど、どうしたんですか!?」
雷「大丈夫!?響の電の声が聞こえたんだけど!」
暁「どうしたの!?何があったの!?」
電「ひぐっ・・・えぐっ・・・」
提督「暁!雷!電を頼む。泣き止むまで側にいてくれるだけでいい」
提督「電、安心しろ。あとは、時間が解決してくれる」
電「ぐす・・・はいなのです・・・」
雷「大丈夫?どうかしたの?」
電「なんでもないのです・・・」
暁「あ、暁のハンカチ使って?」スッ
電「ありがとうなのです・・・」
雷「大丈夫!?響の電の声が聞こえたんだけど!」
暁「どうしたの!?何があったの!?」
電「ひぐっ・・・えぐっ・・・」
提督「暁!雷!電を頼む。泣き止むまで側にいてくれるだけでいい」
提督「電、安心しろ。あとは、時間が解決してくれる」
電「ぐす・・・はいなのです・・・」
雷「大丈夫?どうかしたの?」
電「なんでもないのです・・・」
暁「あ、暁のハンカチ使って?」スッ
電「ありがとうなのです・・・」
731: 2015/01/04(日) 02:02:00.05 ID:2zmwm0L40
三日月「どうかしたんですか?」
提督「いや、響の様子がおかしくてな」
三日月「そういえばそうですね」
提督「朝潮はどうした?」
三日月「今は初霜と一緒に若葉ちゃん達と一緒に遊んでます」
提督「そうか。ならちょうどいい」
提督「響のスカートの中を確認してこい」
三日月「えっ」
提督「あいつのスカートの丈が長くなっている気がした。それこそ、Верныйの前の丈以上に」
提督「何かを隠しているに違いない。だから、探りを入れて来い」
三日月「何故そう思うのか。聞かせてもらえますか?」
提督「いや、響の様子がおかしくてな」
三日月「そういえばそうですね」
提督「朝潮はどうした?」
三日月「今は初霜と一緒に若葉ちゃん達と一緒に遊んでます」
提督「そうか。ならちょうどいい」
提督「響のスカートの中を確認してこい」
三日月「えっ」
提督「あいつのスカートの丈が長くなっている気がした。それこそ、Верныйの前の丈以上に」
提督「何かを隠しているに違いない。だから、探りを入れて来い」
三日月「何故そう思うのか。聞かせてもらえますか?」
732: 2015/01/04(日) 02:08:18.65 ID:2zmwm0L40
提督「あいつも、電同様に深海棲艦化しているかもしれない」
提督「電を引きずってでも助けたあの日、鎮守府に戻ってきた響にはすでに意識はなかった」
提督「ただ、力の限り、無意識に電を助けていた」
提督「私が声をかけたら、その場に電と共に倒れたんだ」
提督「その時にはすでに、電と同じ痣がどこかにあったのかもしれん」
提督「改装前だったからな。もしかしたら消えているかもしれない」
三日月「わかりました。強引にでも確認してきます」
提督「気をつけろ。お前と比べたら響は強い」
三日月「負けん気なら強いですから」
提督「お前らしい。では、頼んだぞ」
提督(青葉に頼んだのは響の行動記録のみ)
提督(身体的なものは頼んでいない。青葉も気が回らんだろう)
提督「しかし、もし深海棲艦化しているとしたらどうする・・・?」
提督「電を引きずってでも助けたあの日、鎮守府に戻ってきた響にはすでに意識はなかった」
提督「ただ、力の限り、無意識に電を助けていた」
提督「私が声をかけたら、その場に電と共に倒れたんだ」
提督「その時にはすでに、電と同じ痣がどこかにあったのかもしれん」
提督「改装前だったからな。もしかしたら消えているかもしれない」
三日月「わかりました。強引にでも確認してきます」
提督「気をつけろ。お前と比べたら響は強い」
三日月「負けん気なら強いですから」
提督「お前らしい。では、頼んだぞ」
提督(青葉に頼んだのは響の行動記録のみ)
提督(身体的なものは頼んでいない。青葉も気が回らんだろう)
提督「しかし、もし深海棲艦化しているとしたらどうする・・・?」
733: 2015/01/04(日) 02:17:18.17 ID:2zmwm0L40
響の部屋
響「はぁ・・・はぁ・・・」
響(胸が締め付けられる。悪夢を見ている時と一緒だ)
響「はぁ・・・やってしまった・・・」
響「さらに信頼がなくなってしまう・・・」
響「・・・苦しい」
バタン!
三日月「響!」
響「み、三日月・・・ノックぐらいしたらどう・・・」
ガシッ
響「だっ!?な、何故スカートを掴む!?」
三日月「めくるためよ!」
響「めくる理由を教えて」
三日月「いいから下半身を見せて!」
響「・・・変Oか?」
響「はぁ・・・はぁ・・・」
響(胸が締め付けられる。悪夢を見ている時と一緒だ)
響「はぁ・・・やってしまった・・・」
響「さらに信頼がなくなってしまう・・・」
響「・・・苦しい」
バタン!
三日月「響!」
響「み、三日月・・・ノックぐらいしたらどう・・・」
ガシッ
響「だっ!?な、何故スカートを掴む!?」
三日月「めくるためよ!」
響「めくる理由を教えて」
三日月「いいから下半身を見せて!」
響「・・・変Oか?」
734: 2015/01/04(日) 02:24:44.96 ID:2zmwm0L40
三日月「えいっ!」
バサっ
響「み、見るなっ!!」バチッ
三日月「っ!」
響「あ・・・ご、ごめんよ。叩くつもりはなかったんだ・・・でも」
三日月「叩かれたぐらいでくじける私じゃない!」キッ
響「・・・わかった。こっちが折れるよ」
響「はぁ・・・君に諦めろっていう方が大変そうだからね」
三日月「・・・こっちこそ、頼まれたこととはいえ、強引にしてごめんなさい」
響「隠していた私が悪いんだ。全て話す」スッ
三日月「・・・っ!?」
響「この通り、私もなっている。それも、かなりの進行具合だ」
バサっ
響「み、見るなっ!!」バチッ
三日月「っ!」
響「あ・・・ご、ごめんよ。叩くつもりはなかったんだ・・・でも」
三日月「叩かれたぐらいでくじける私じゃない!」キッ
響「・・・わかった。こっちが折れるよ」
響「はぁ・・・君に諦めろっていう方が大変そうだからね」
三日月「・・・こっちこそ、頼まれたこととはいえ、強引にしてごめんなさい」
響「隠していた私が悪いんだ。全て話す」スッ
三日月「・・・っ!?」
響「この通り、私もなっている。それも、かなりの進行具合だ」
735: 2015/01/04(日) 02:32:46.32 ID:2zmwm0L40
響「・・・司令官には内緒にしていてくれ」
三日月「嫌です。全部言うよ」
響「・・・そうか・・・そうだよね・・・」
三日月「響も大切な仲間だし、友達だもの。司令官の力を借りて助けたい」
響「・・・」
三日月「多分、私一人じゃどうしようもないから」
三日月「それじゃあ、一緒に来て報告しよ?」
響「・・・嫌だ。私は司令官に合わせる顔が無い」
三日月「そっか。じゃあ少し落ち着いたらでいいよ。先に司令官の耳に入れておくから」
響「ごめんよ。ありがとう」
三日月「それじゃ、私は司令官の所に行くね」
響「・・・ああ」
響(そうか・・・一人で悩んで、バカみたいだな・・・)
『その名前が嘘にならない様に頼んだよ。Верный』
響「うっ・・・」ズキッ
響(ああ、そうだ・・・これを朝潮に聞かせないといけないんだった・・・)ギュッ
三日月「嫌です。全部言うよ」
響「・・・そうか・・・そうだよね・・・」
三日月「響も大切な仲間だし、友達だもの。司令官の力を借りて助けたい」
響「・・・」
三日月「多分、私一人じゃどうしようもないから」
三日月「それじゃあ、一緒に来て報告しよ?」
響「・・・嫌だ。私は司令官に合わせる顔が無い」
三日月「そっか。じゃあ少し落ち着いたらでいいよ。先に司令官の耳に入れておくから」
響「ごめんよ。ありがとう」
三日月「それじゃ、私は司令官の所に行くね」
響「・・・ああ」
響(そうか・・・一人で悩んで、バカみたいだな・・・)
『その名前が嘘にならない様に頼んだよ。Верный』
響「うっ・・・」ズキッ
響(ああ、そうだ・・・これを朝潮に聞かせないといけないんだった・・・)ギュッ
742: 2015/01/04(日) 22:20:11.52 ID:2zmwm0L40
三日月「・・・という事です」
提督「最悪の事態だな」
提督(電が治った原因もわからない今、響にどう声をかければいいかなんて思いつかない)
三日月「どうしますか?」
提督「今は様子を見るしかない」
提督「どうやって治すかもわからない。何が原因で進行しているのかわからない」
提督「それでも行動がおかしければ、監視を置いてこの鎮守府内で軟禁するしかあるまい」
提督「言い方は悪いがな」
三日月「電ちゃんにもそういう処置をしたんですよね」
提督「ああ」
三日月「・・・」
提督「・・・三日月」
三日月「はい?なんですか?」
提督「最悪の事態だな」
提督(電が治った原因もわからない今、響にどう声をかければいいかなんて思いつかない)
三日月「どうしますか?」
提督「今は様子を見るしかない」
提督「どうやって治すかもわからない。何が原因で進行しているのかわからない」
提督「それでも行動がおかしければ、監視を置いてこの鎮守府内で軟禁するしかあるまい」
提督「言い方は悪いがな」
三日月「電ちゃんにもそういう処置をしたんですよね」
提督「ああ」
三日月「・・・」
提督「・・・三日月」
三日月「はい?なんですか?」
743: 2015/01/04(日) 22:24:42.70 ID:2zmwm0L40
提督「・・・いや、なんでもない」
三日月「またそれですか?」ムッ
提督「からかっているわけではない。ただ・・・な」
提督「そうだ。お願いが一つだけあるんだ」
三日月「なんでしょうか」
提督「あー・・・」
提督(何を伝えたいか自分でもわからなくなっているな)
提督(どうしたものか)
三日月「・・・司令官?」
提督「・・・いや、やっぱりなんでもない」
三日月「そればっかりじゃないですか!」
提督「本当にすまない。どうしても言葉にならないんだ」
三日月「またそれですか?」ムッ
提督「からかっているわけではない。ただ・・・な」
提督「そうだ。お願いが一つだけあるんだ」
三日月「なんでしょうか」
提督「あー・・・」
提督(何を伝えたいか自分でもわからなくなっているな)
提督(どうしたものか)
三日月「・・・司令官?」
提督「・・・いや、やっぱりなんでもない」
三日月「そればっかりじゃないですか!」
提督「本当にすまない。どうしても言葉にならないんだ」
744: 2015/01/04(日) 22:34:21.74 ID:2zmwm0L40
霧島「どうも司令、随分仲がよろしいわね」
提督「霧島か。どうした?」
霧島「解析が終わったのでご報告に」
提督「もう終わったのか?」
霧島「ずっと調べてましたからね」
霧島「結果だけ言えば、今の電は深海棲艦化する心配はないようですね」
提督「そうか。よかった」
霧島「確実な根拠があるわけじゃないけど、もしかしたら隠れてるだけかもしれないし」
提督「そうか。警戒をするに越したことはないが、少しでも肩の荷が下りたな」
霧島「ところで、聞いたわよ」
提督「何をだ?」
霧島「潜水艦たちをKの鎮守府にスパイさせたそうじゃない」
提督「誰から聞いた?ゴーヤか」
霧島「ご明察。それで、気になることを聞いたんだけど」
提督「霧島か。どうした?」
霧島「解析が終わったのでご報告に」
提督「もう終わったのか?」
霧島「ずっと調べてましたからね」
霧島「結果だけ言えば、今の電は深海棲艦化する心配はないようですね」
提督「そうか。よかった」
霧島「確実な根拠があるわけじゃないけど、もしかしたら隠れてるだけかもしれないし」
提督「そうか。警戒をするに越したことはないが、少しでも肩の荷が下りたな」
霧島「ところで、聞いたわよ」
提督「何をだ?」
霧島「潜水艦たちをKの鎮守府にスパイさせたそうじゃない」
提督「誰から聞いた?ゴーヤか」
霧島「ご明察。それで、気になることを聞いたんだけど」
745: 2015/01/04(日) 22:43:17.65 ID:2zmwm0L40
霧島「その鎮守府に響が出入りしてる所を見たらしいのよ」
提督「響がか?」
霧島「見間違いじゃないのと聞いたんだけど、イムヤもゴーヤも見間違いはないと言っていたわ」
霧島「あの響が裏切る事をすると思わないし、あの二人が嘘をついているとは思えない」
霧島「本当は伝えることもないかなとは思ったんだけど」
提督「いや、ありがとう」
霧島「もし、響が裏切ることをしているとしたら、あなたはどうするの?」
提督「さぁな。その時その時で判断するしかないだろう」
霧島「ふふ、そうね。そういう仕事だものね司令は」
霧島「でもあなたはそれが出来る人間だから」
霧島「それだけ、じゃあね」
提督「・・・ああ」
提督「響がか?」
霧島「見間違いじゃないのと聞いたんだけど、イムヤもゴーヤも見間違いはないと言っていたわ」
霧島「あの響が裏切る事をすると思わないし、あの二人が嘘をついているとは思えない」
霧島「本当は伝えることもないかなとは思ったんだけど」
提督「いや、ありがとう」
霧島「もし、響が裏切ることをしているとしたら、あなたはどうするの?」
提督「さぁな。その時その時で判断するしかないだろう」
霧島「ふふ、そうね。そういう仕事だものね司令は」
霧島「でもあなたはそれが出来る人間だから」
霧島「それだけ、じゃあね」
提督「・・・ああ」
746: 2015/01/04(日) 22:50:22.82 ID:2zmwm0L40
提督「三日月、朝潮につけ」
三日月「へっ?」
提督「もしもの事を考えるんだ。もし響があちら側についているとしたらだ」
提督「ここの鎮守府を自由に歩ける。つまり」
三日月「朝潮に簡単に近付けますね・・・あ!」
提督「そうだ。響に警戒しろ。裏切っていないのが幸いなんだがな」
三日月「司令官は響を信じてないんですか?」
提督「今は、信じていない」
三日月「・・・そうですか。わかりました。今は、司令官を信じます」
三日月「もし、響が裏切ってないなら、そのときは」
提督「ああ、誠意を込めて土下座でもなんでもしてやろう」
三日月「・・・はい。では」
三日月「へっ?」
提督「もしもの事を考えるんだ。もし響があちら側についているとしたらだ」
提督「ここの鎮守府を自由に歩ける。つまり」
三日月「朝潮に簡単に近付けますね・・・あ!」
提督「そうだ。響に警戒しろ。裏切っていないのが幸いなんだがな」
三日月「司令官は響を信じてないんですか?」
提督「今は、信じていない」
三日月「・・・そうですか。わかりました。今は、司令官を信じます」
三日月「もし、響が裏切ってないなら、そのときは」
提督「ああ、誠意を込めて土下座でもなんでもしてやろう」
三日月「・・・はい。では」
747: 2015/01/04(日) 22:57:19.64 ID:2zmwm0L40
その頃、畑にて
朝潮「えっと・・・響ちゃん?何か用?二人きりで話したいって・・・」
響「・・・」フラッ
朝潮「えっ・・・」タジッ
響「そう怯えなくても大丈夫だよ」ガシッ
響「悪いようにはしない。これを聞いて欲しいだけなんだ」ピッ
朝潮「これって・・・ひっ!?」ビクッ
響「よく聞いて・・・私がこうしたことも、全て言ってはいけないよ」
響「私はこの鎮守府でも古株だ。誰も、君の言うことは信じない」
響「狼少年になりたくないなら・・・黙っていることが一番だよ」
朝潮「やだ・・・!やだやだ・・・!聞きたくないよ・・・!」ウルウル
響「・・・よく聞いて、思い出すんだ・・・」
朝潮「えっと・・・響ちゃん?何か用?二人きりで話したいって・・・」
響「・・・」フラッ
朝潮「えっ・・・」タジッ
響「そう怯えなくても大丈夫だよ」ガシッ
響「悪いようにはしない。これを聞いて欲しいだけなんだ」ピッ
朝潮「これって・・・ひっ!?」ビクッ
響「よく聞いて・・・私がこうしたことも、全て言ってはいけないよ」
響「私はこの鎮守府でも古株だ。誰も、君の言うことは信じない」
響「狼少年になりたくないなら・・・黙っていることが一番だよ」
朝潮「やだ・・・!やだやだ・・・!聞きたくないよ・・・!」ウルウル
響「・・・よく聞いて、思い出すんだ・・・」
748: 2015/01/04(日) 23:02:42.02 ID:2zmwm0L40
初霜達の部屋
バタン
三日月「はぁはぁ・・・」
初霜「びっくりしたぁ・・・どうしたの三日月?」
三日月「あ、朝潮は!?」
若葉「朝潮か?朝潮なら誰かに呼び出されてたぞ?」
三日月「誰!?」
初霜「誰だかはわからないけど・・・」
三日月「どこに行ったかはわかる!?」
若葉「畑・・・と言う単語は聞こえたぞ」
三日月「畑!?ありがとう若葉!」
若葉「あ、ああ」
バタン
若葉「何があったんだ?」
初霜「・・・なんか深刻だったね」
バタン
三日月「はぁはぁ・・・」
初霜「びっくりしたぁ・・・どうしたの三日月?」
三日月「あ、朝潮は!?」
若葉「朝潮か?朝潮なら誰かに呼び出されてたぞ?」
三日月「誰!?」
初霜「誰だかはわからないけど・・・」
三日月「どこに行ったかはわかる!?」
若葉「畑・・・と言う単語は聞こえたぞ」
三日月「畑!?ありがとう若葉!」
若葉「あ、ああ」
バタン
若葉「何があったんだ?」
初霜「・・・なんか深刻だったね」
749: 2015/01/04(日) 23:11:32.98 ID:2zmwm0L40
畑
三日月「朝潮!?」
朝潮「・・・」
三日月「朝潮!大丈夫!?」
朝潮「大丈夫・・・」
三日月「よかった・・・」
朝潮「・・・」
三日月「本当に大丈夫?」
朝潮「うん。大丈夫だよ。少しぼーっとしただけ」
三日月「そっか・・・」
朝潮「うん・・・」
三日月(目の周りも赤いし、鼻も赤くなってる)
三日月(明らかに何かあったよね)
三日月「今まで誰かと居たの?」
朝潮「い、いや・・・いやぁっ!!」
三日月「朝潮!?」
朝潮「・・・」
三日月「朝潮!大丈夫!?」
朝潮「大丈夫・・・」
三日月「よかった・・・」
朝潮「・・・」
三日月「本当に大丈夫?」
朝潮「うん。大丈夫だよ。少しぼーっとしただけ」
三日月「そっか・・・」
朝潮「うん・・・」
三日月(目の周りも赤いし、鼻も赤くなってる)
三日月(明らかに何かあったよね)
三日月「今まで誰かと居たの?」
朝潮「い、いや・・・いやぁっ!!」
750: 2015/01/04(日) 23:20:02.14 ID:2zmwm0L40
朝潮「ごめんなさい・・・!ごめんなさい・・・!」
三日月「朝潮!どうしたの朝潮!」ギュッ
三日月(明らかにおかしい!司令官に伝えないといけないけど)
三日月(こんな状態の朝潮置いてはいけないし・・・)
三日月「あ、あれ・・・!島風ちゃん!!」
島風「おうっ!?突然どうしたの!?三日月!」
島風「ってあれ!?朝潮もどうしたの!?」
三日月「説明は後でするから、司令官を呼んできてくれない!?」
島風「よ、よくわからないけど島風に任せて!」
三日月「ありがとう!」
朝潮「やだぁ・・・!やだぁ・・・!!」
三日月「大丈夫だから!誰も朝潮をいじめないから!」ギュウッ
三日月「朝潮!どうしたの朝潮!」ギュッ
三日月(明らかにおかしい!司令官に伝えないといけないけど)
三日月(こんな状態の朝潮置いてはいけないし・・・)
三日月「あ、あれ・・・!島風ちゃん!!」
島風「おうっ!?突然どうしたの!?三日月!」
島風「ってあれ!?朝潮もどうしたの!?」
三日月「説明は後でするから、司令官を呼んできてくれない!?」
島風「よ、よくわからないけど島風に任せて!」
三日月「ありがとう!」
朝潮「やだぁ・・・!やだぁ・・・!!」
三日月「大丈夫だから!誰も朝潮をいじめないから!」ギュウッ
751: 2015/01/04(日) 23:29:16.04 ID:2zmwm0L40
提督「朝潮はどうした?」
三日月「わからないんです・・・誰と一緒に居たのか聞いたら、突然・・・」
朝潮「うう・・・うっ・・・」
提督「朝潮・・・大丈夫か?何があった」ナデナデ
朝潮「K司令官が・・・!ふっ!ひくっ!」
提督「落ち着いてからでいい。島風、水を持ってきてくれないか?」
島風「はいはいー!島風にお任せー!!」
提督(またK絡みか・・・今度は何を企んでいる・・・)
三日月「よしよし・・・大丈夫、大丈夫だよ・・・」ナデナデ
朝潮「んぐっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
三日月「わからないんです・・・誰と一緒に居たのか聞いたら、突然・・・」
朝潮「うう・・・うっ・・・」
提督「朝潮・・・大丈夫か?何があった」ナデナデ
朝潮「K司令官が・・・!ふっ!ひくっ!」
提督「落ち着いてからでいい。島風、水を持ってきてくれないか?」
島風「はいはいー!島風にお任せー!!」
提督(またK絡みか・・・今度は何を企んでいる・・・)
三日月「よしよし・・・大丈夫、大丈夫だよ・・・」ナデナデ
朝潮「んぐっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
752: 2015/01/04(日) 23:42:37.49 ID:2zmwm0L40
朝潮「はぁ・・・ごめんなさい。朝潮、また・・・」
提督「気にするな。何があった。話す余裕がないならそれでいい」
朝潮「いえ・・・話します。実は・・・」
提督「そうか・・・。お前を証言者としてその場に出させるつもりなのか」
三日月「それは意味があるんですか?」
提督「もちろんだ。本人が、Kを司令官だと証言し、そして、朝潮が私に無理やり連れてこられたと証言すれば」
提督「私は立派な誘拐犯だ。犯罪者にされるだろう」
提督「そうなれば、提督業が続けられるかという騒ぎではなくなる」
三日月「そっか・・・だから」
朝潮「朝潮は・・・今の司令官はあなただと思っています。自分で居心地がいいからここにいるんです」
提督「気にするな。何があった。話す余裕がないならそれでいい」
朝潮「いえ・・・話します。実は・・・」
提督「そうか・・・。お前を証言者としてその場に出させるつもりなのか」
三日月「それは意味があるんですか?」
提督「もちろんだ。本人が、Kを司令官だと証言し、そして、朝潮が私に無理やり連れてこられたと証言すれば」
提督「私は立派な誘拐犯だ。犯罪者にされるだろう」
提督「そうなれば、提督業が続けられるかという騒ぎではなくなる」
三日月「そっか・・・だから」
朝潮「朝潮は・・・今の司令官はあなただと思っています。自分で居心地がいいからここにいるんです」
753: 2015/01/04(日) 23:49:37.49 ID:2zmwm0L40
三日月「朝潮だってこういってます!証言者で全てが決まるなら勝ち目はないはずです!」
提督「・・・あいつを目の前にして、ちゃんとその言葉が出せるか?」
朝潮「・・・それは・・・」
提督「きつい言い方だが、声だけ聞いて過呼吸や泣き出してしまうんだ」
提督「目の前にしてあいつの不利になる事を言えるとは思えん」
提督「・・・だが、それでもいい」
朝潮「えっ?」
提督「無理して、私を助けようとしなくていい。たまには、自分が楽な方に逃げても構わん」
朝潮「・・・」
三日月「・・・」
提督「この話は終わりだ。それで、誰からそのKの言葉を聞かされた?」
朝潮「・・・」
提督「・・・あいつを目の前にして、ちゃんとその言葉が出せるか?」
朝潮「・・・それは・・・」
提督「きつい言い方だが、声だけ聞いて過呼吸や泣き出してしまうんだ」
提督「目の前にしてあいつの不利になる事を言えるとは思えん」
提督「・・・だが、それでもいい」
朝潮「えっ?」
提督「無理して、私を助けようとしなくていい。たまには、自分が楽な方に逃げても構わん」
朝潮「・・・」
三日月「・・・」
提督「この話は終わりだ。それで、誰からそのKの言葉を聞かされた?」
朝潮「・・・」
754: 2015/01/04(日) 23:54:50.49 ID:2zmwm0L40
朝潮「響ちゃん・・・」
提督「・・・響・・・か」
三日月「響・・・」
朝潮「嘘じゃないんです!でも・・・信じてもらえませんよね・・・」
提督「いや、今はお前を信じよう」
三日月「どうするんですか?」
提督「放っておけ」
三日月「ですけど、響は裏切りしている事になるんですよ?」
提督「いい、放っておけ」
三日月「・・・」
提督「今、あいつを刺激するのは良くない。それだけは言える」
三日月「はい・・・従いますよ」ムスッ
提督「・・・すまんな」
提督「・・・響・・・か」
三日月「響・・・」
朝潮「嘘じゃないんです!でも・・・信じてもらえませんよね・・・」
提督「いや、今はお前を信じよう」
三日月「どうするんですか?」
提督「放っておけ」
三日月「ですけど、響は裏切りしている事になるんですよ?」
提督「いい、放っておけ」
三日月「・・・」
提督「今、あいつを刺激するのは良くない。それだけは言える」
三日月「はい・・・従いますよ」ムスッ
提督「・・・すまんな」
755: 2015/01/05(月) 00:05:20.36 ID:LKLAh83C0
その後、特に進展もせず提督会議前日
青葉「これが響ちゃんの生活態度です」
提督「・・・」
青葉「あまり元気がないですね」
青葉「というより、疲れてますね」
提督「まぁ・・・な」
青葉「無茶は禁物ですよ」
提督「わかってはいるんだが」
青葉「あれから、響ちゃんはあまり部屋を出ることがなくなりましたね」
提督「・・・」
青葉「夜な夜な、夢でうなされることも多々あったようです」
青葉「響ちゃんだけではなく、朝潮ちゃんも」
提督「電と一緒だな・・・」
青葉「これが響ちゃんの生活態度です」
提督「・・・」
青葉「あまり元気がないですね」
青葉「というより、疲れてますね」
提督「まぁ・・・な」
青葉「無茶は禁物ですよ」
提督「わかってはいるんだが」
青葉「あれから、響ちゃんはあまり部屋を出ることがなくなりましたね」
提督「・・・」
青葉「夜な夜な、夢でうなされることも多々あったようです」
青葉「響ちゃんだけではなく、朝潮ちゃんも」
提督「電と一緒だな・・・」
756: 2015/01/05(月) 00:19:41.26 ID:LKLAh83C0
提督「そうだ。青葉、明日の朝、出かける前に全員に集まってもらう」
青葉「みんなに伝えればいいんですね?」
提督「ああ、大事な話があるからな」
青葉「了解です」
提督「報酬は後で払おう。勿論必ず払う」
青葉「はい。それでは」
提督「ああ・・・」
提督(・・・結局、私は最後の最後まで、提督らしいことがあいつらにしてやれなかったな)キイッ
提督(私がここから立ち去る時は、皆笑顔でされるといいなぁとは思ったんだが)
提督「世の中・・・うまくいかないものだな」
提督「・・・また、自分の大切な人を守れないのか・・・」
提督「・・・はぁ」
三日月「ため息を吐くと、幸せが逃げちゃいますよ」
提督「・・・ため息は、幸せじゃない時に出るもんだ」
青葉「みんなに伝えればいいんですね?」
提督「ああ、大事な話があるからな」
青葉「了解です」
提督「報酬は後で払おう。勿論必ず払う」
青葉「はい。それでは」
提督「ああ・・・」
提督(・・・結局、私は最後の最後まで、提督らしいことがあいつらにしてやれなかったな)キイッ
提督(私がここから立ち去る時は、皆笑顔でされるといいなぁとは思ったんだが)
提督「世の中・・・うまくいかないものだな」
提督「・・・また、自分の大切な人を守れないのか・・・」
提督「・・・はぁ」
三日月「ため息を吐くと、幸せが逃げちゃいますよ」
提督「・・・ため息は、幸せじゃない時に出るもんだ」
762: 2015/01/06(火) 11:41:15.62 ID:LIh+kENh0
提督「三日月、あれから朝潮の様子はどうだ?」
三日月「はい、また自分の殻に閉じこもってしまいましたね・・・」
三日月「話してくれるには話してくれますが、前ほど笑顔が消えた気がします」
三日月「一緒になって時間はたっていませんがそう感じます」
提督「・・・目の様子はどうだった?」
三日月「少し大きくなってましたね。ガーゼをすれば見えなくなる程度ですが」
提督「そうか。三日月は朝潮のケアを優先で頼む」
三日月「はい。響の方はどうしましょう?」
提督「姉妹艦の三人に任せてある。ただ、顔も出してくれないらしく、四苦八苦してるようだが」
三日月「・・・そうですか」
三日月「それより司令官、私に隠してることありませんか?」
提督「・・・いや?」
三日月「はい、また自分の殻に閉じこもってしまいましたね・・・」
三日月「話してくれるには話してくれますが、前ほど笑顔が消えた気がします」
三日月「一緒になって時間はたっていませんがそう感じます」
提督「・・・目の様子はどうだった?」
三日月「少し大きくなってましたね。ガーゼをすれば見えなくなる程度ですが」
提督「そうか。三日月は朝潮のケアを優先で頼む」
三日月「はい。響の方はどうしましょう?」
提督「姉妹艦の三人に任せてある。ただ、顔も出してくれないらしく、四苦八苦してるようだが」
三日月「・・・そうですか」
三日月「それより司令官、私に隠してることありませんか?」
提督「・・・いや?」
763: 2015/01/06(火) 11:52:09.75 ID:LIh+kENh0
三日月「嘘つかないでください!」
提督「どうして嘘だと思う?」
三日月「なんとなくです」
提督「・・・根拠もないのに嘘だと言うのか」
三日月「あ、あんまり恥ずかしくて言いたくはないんですけど」
三日月「秘書艦になってから一緒にいる時間が増えて」
三日月「その間、司令官を見て来たんです。響や電ちゃんほど司令官の事は知らないけど」
三日月「嘘をついているときの司令官はとってもわかりやすいんですよ」
提督「・・・」
三日月「すぐ困ったような顔をしてるんですから」
提督「・・・やっぱりお前には勝てん」
提督「私もお前と長い時間一緒に居てわかったことがある」
提督「お前は、噛み付いたら離さないな。自分が満足するまでな」
提督「どうして嘘だと思う?」
三日月「なんとなくです」
提督「・・・根拠もないのに嘘だと言うのか」
三日月「あ、あんまり恥ずかしくて言いたくはないんですけど」
三日月「秘書艦になってから一緒にいる時間が増えて」
三日月「その間、司令官を見て来たんです。響や電ちゃんほど司令官の事は知らないけど」
三日月「嘘をついているときの司令官はとってもわかりやすいんですよ」
提督「・・・」
三日月「すぐ困ったような顔をしてるんですから」
提督「・・・やっぱりお前には勝てん」
提督「私もお前と長い時間一緒に居てわかったことがある」
提督「お前は、噛み付いたら離さないな。自分が満足するまでな」
764: 2015/01/06(火) 12:03:03.38 ID:LIh+kENh0
提督「・・・だが、このことは明日話そう」
提督「私が出かける前に、みんなの前で」
提督「・・・」ナデナデ
三日月「・・・最近、突然撫でますね」
提督「可愛いからな」
三日月「なんか、あんまり嬉しくないです」ムスッ
提督「そうか。それはすまんな」
三日月「・・・明日、司令官として、ちゃんと帰ってきてくださいね」
提督「私も、このままここを去るのは心残りが多いからな。まぁ、なんとかなるさ」ポンッ
三日月「・・・今の勝率は?」
提督「三割程度だな」
三日月「適当言ってますね」
提督「まぁな」
提督「私が出かける前に、みんなの前で」
提督「・・・」ナデナデ
三日月「・・・最近、突然撫でますね」
提督「可愛いからな」
三日月「なんか、あんまり嬉しくないです」ムスッ
提督「そうか。それはすまんな」
三日月「・・・明日、司令官として、ちゃんと帰ってきてくださいね」
提督「私も、このままここを去るのは心残りが多いからな。まぁ、なんとかなるさ」ポンッ
三日月「・・・今の勝率は?」
提督「三割程度だな」
三日月「適当言ってますね」
提督「まぁな」
765: 2015/01/06(火) 12:13:35.73 ID:LIh+kENh0
金剛「うーん・・・」
利根「うーむ・・・」
加賀「なんか、この鎮守府全体が暗くなり始めたわね」
金剛「そうなんデス。もう、提督の喜怒哀楽とか考えてる暇もなくなってきまシタ」
加賀「原因は・・・」
雷「・・・」ズーン
初霜「・・・」ズーン
利根「・・・響と、せっかく元気になりかけた朝潮じゃろうな・・・」
金剛「暗い雰囲気は苦手デス」
利根「うむ・・・難しいところじゃな」
加賀「たった三人が暗いなるのだけでこうなるなんて驚きね」
利根「それだけ、三人の影響力があったんじゃろ」
利根「うーむ・・・」
加賀「なんか、この鎮守府全体が暗くなり始めたわね」
金剛「そうなんデス。もう、提督の喜怒哀楽とか考えてる暇もなくなってきまシタ」
加賀「原因は・・・」
雷「・・・」ズーン
初霜「・・・」ズーン
利根「・・・響と、せっかく元気になりかけた朝潮じゃろうな・・・」
金剛「暗い雰囲気は苦手デス」
利根「うむ・・・難しいところじゃな」
加賀「たった三人が暗いなるのだけでこうなるなんて驚きね」
利根「それだけ、三人の影響力があったんじゃろ」
766: 2015/01/06(火) 12:27:41.62 ID:LIh+kENh0
利根「一人が暗くなって、その周りも暗くなって・・・悪循環じゃな」
雷「響の顔を二日くらい見てない」
初霜「朝潮の嘘の笑顔しか見れてない」
金剛「二人がそんなんでどうするの!?」
雷「そうだけど、やっぱり不安よ。響があんなになるなんて・・・」
初霜「せっかく、仲良くなれたのになぁ・・・」
金剛「確かに、響は意外・・・あんだけ気丈な子がああなってしまうんデスから」
雷「んー・・・よし!私が落ち込んでても仕方ないし!また響のところに行ってくる」
雷「やっぱり頭で考えるのは苦手!響が居ないと始まんないわ」
初霜「・・・私ももう少し頑張ってみようかな」
金剛「切り替えが早いネ」
利根「女心と秋の空と言うじゃろ」
加賀「もう、秋も近づいてますね」
雷「響の顔を二日くらい見てない」
初霜「朝潮の嘘の笑顔しか見れてない」
金剛「二人がそんなんでどうするの!?」
雷「そうだけど、やっぱり不安よ。響があんなになるなんて・・・」
初霜「せっかく、仲良くなれたのになぁ・・・」
金剛「確かに、響は意外・・・あんだけ気丈な子がああなってしまうんデスから」
雷「んー・・・よし!私が落ち込んでても仕方ないし!また響のところに行ってくる」
雷「やっぱり頭で考えるのは苦手!響が居ないと始まんないわ」
初霜「・・・私ももう少し頑張ってみようかな」
金剛「切り替えが早いネ」
利根「女心と秋の空と言うじゃろ」
加賀「もう、秋も近づいてますね」
767: 2015/01/06(火) 12:45:03.67 ID:LIh+kENh0
三番ドック
三日月「朝潮、調子はどう?」
朝潮「はい、今のところ大丈夫です」
三日月「・・・朝潮、明日大丈夫?」
朝潮「・・・わかりません。できるだけのことはしたいと思います」
朝潮「少しでも、司令官の有利になるように」
三日月「・・・司令官って、どっちの?」
朝潮「・・・それは」
三日月「司令官も言ってたけど、無理はしなくていいんだよ。朝潮が楽な方を選んでも」
三日月「自分の気持ちを隠してはダメ。私が言えた義理じゃないけど」
三日月「朝潮も、司令官も、響も」
三日月「朝潮、調子はどう?」
朝潮「はい、今のところ大丈夫です」
三日月「・・・朝潮、明日大丈夫?」
朝潮「・・・わかりません。できるだけのことはしたいと思います」
朝潮「少しでも、司令官の有利になるように」
三日月「・・・司令官って、どっちの?」
朝潮「・・・それは」
三日月「司令官も言ってたけど、無理はしなくていいんだよ。朝潮が楽な方を選んでも」
三日月「自分の気持ちを隠してはダメ。私が言えた義理じゃないけど」
三日月「朝潮も、司令官も、響も」
768: 2015/01/06(火) 12:59:40.34 ID:LIh+kENh0
三日月「もし、勇気が足りないって言うなら、司令官に頼んで、朝潮の側にいる」
朝潮「・・・」
三日月「司令官の為でもあるけど、朝潮の幸せの為にも」
三日月「司令官がここに残ってくれれば、私の為にもなるし」
三日月「その・・・私が得することしかないけど、朝潮は朝潮の為になるように考えて」
三日月「私も、自分より、朝潮の言葉を優先したい。幸せを優先したい」
朝潮「三日月・・・」
三日月「朝潮があっちにつくなら、それでもいい」
朝潮「うん・・・一緒に来てくれれば、嬉しい・・・!」
三日月「じゃあ決まりね!まぁ・・・明日のことは明日しかわからないけど、今日はゆっくり休んで」
三日月「不安で心細いんだったら、一緒に居るよ。悪夢も見てるみたいだし」
朝潮「うん。それじゃあ・・・今日は、一緒に寝てくれるかな?」
三日月「喜んで!」
朝潮「・・・」
三日月「司令官の為でもあるけど、朝潮の幸せの為にも」
三日月「司令官がここに残ってくれれば、私の為にもなるし」
三日月「その・・・私が得することしかないけど、朝潮は朝潮の為になるように考えて」
三日月「私も、自分より、朝潮の言葉を優先したい。幸せを優先したい」
朝潮「三日月・・・」
三日月「朝潮があっちにつくなら、それでもいい」
朝潮「うん・・・一緒に来てくれれば、嬉しい・・・!」
三日月「じゃあ決まりね!まぁ・・・明日のことは明日しかわからないけど、今日はゆっくり休んで」
三日月「不安で心細いんだったら、一緒に居るよ。悪夢も見てるみたいだし」
朝潮「うん。それじゃあ・・・今日は、一緒に寝てくれるかな?」
三日月「喜んで!」
769: 2015/01/06(火) 13:06:39.25 ID:LIh+kENh0
響の部屋前
電「・・・響、聞いているのですか?」
電「明日、司令官さんが司令官さんで無くなるかもしれないのですよ?」
電「響は、司令官さんのこと、本当に好きなのですよね?」
電「だったら、出てきて、司令官さんを支えるべきなのです」
電「そうでもしないと・・・」
響『・・・』
暁「電、ずっとここに居ても仕方ないわよ。響は話を聞く気なんて一つもないわ」
暁「悔しいけど、暁達にはどうしようもないのよ」
電「暁は戻ってもいいのです。電はずっとここにいるのです」
暁「電・・・あんたが責任感じることないじゃない」
電「・・・そんなんじゃないのです・・・」
電「・・・響、聞いているのですか?」
電「明日、司令官さんが司令官さんで無くなるかもしれないのですよ?」
電「響は、司令官さんのこと、本当に好きなのですよね?」
電「だったら、出てきて、司令官さんを支えるべきなのです」
電「そうでもしないと・・・」
響『・・・』
暁「電、ずっとここに居ても仕方ないわよ。響は話を聞く気なんて一つもないわ」
暁「悔しいけど、暁達にはどうしようもないのよ」
電「暁は戻ってもいいのです。電はずっとここにいるのです」
暁「電・・・あんたが責任感じることないじゃない」
電「・・・そんなんじゃないのです・・・」
770: 2015/01/06(火) 13:13:47.75 ID:LIh+kENh0
電「電は、響に元気になって欲しいから」
暁「・・・そう。おにぎりだけでも、持ってくるわね。響の分と電の分」
電「ありがとうなのです」
雷「やっ!暁、戻ってきたわよ。電はずっとそこに座りっぱなしなの?」ボソッ
暁「そうなのよ・・・なんとか言ってあげて・・・あの子の体が持たないわ」
雷「好きなようにさせればいいじゃない。だって・・・あー、いやなんでもないわ」
暁「なによ。暁に隠し事かしら?」グニー
雷「あはつきいはい。ほっへいはい」
雷「ほっぺたいったー・・・良くもやったわね」
暁「お姉ちゃんに隠し事するからよ」
雷「響の方がお姉ちゃんっぽいわよ」
暁「なんですって!」グニー
雷「いはいっへ!!」
電「あはは・・・暁と雷は仲がいいのです」
暁「勿論、暁が仲良くしてあげてるもの!お姉ちゃんだし!」
雷「なんか引っかかる言い方ね!」
暁「・・・そう。おにぎりだけでも、持ってくるわね。響の分と電の分」
電「ありがとうなのです」
雷「やっ!暁、戻ってきたわよ。電はずっとそこに座りっぱなしなの?」ボソッ
暁「そうなのよ・・・なんとか言ってあげて・・・あの子の体が持たないわ」
雷「好きなようにさせればいいじゃない。だって・・・あー、いやなんでもないわ」
暁「なによ。暁に隠し事かしら?」グニー
雷「あはつきいはい。ほっへいはい」
雷「ほっぺたいったー・・・良くもやったわね」
暁「お姉ちゃんに隠し事するからよ」
雷「響の方がお姉ちゃんっぽいわよ」
暁「なんですって!」グニー
雷「いはいっへ!!」
電「あはは・・・暁と雷は仲がいいのです」
暁「勿論、暁が仲良くしてあげてるもの!お姉ちゃんだし!」
雷「なんか引っかかる言い方ね!」
771: 2015/01/06(火) 13:21:03.49 ID:LIh+kENh0
雷「まぁ、この際、暁のことはいいわ」
雷「響、聞いてる!?」
響『・・・』
雷「私、明日の司令官についていくことにしたから!」
電「許可はもらったのですか?」
雷「ううん?勿論無断よ!だから他言無用ね!」
暁「自分勝手すぎるでしょ!?」
雷「響が動かないなら、私達が動くわよ」
暁「私達?」
雷「・・・なんとなくだけど、私以外にも同じ事を考えてる子は居ると思う。だから」
雷「響は私達を信じて、ゆっくりしてね。それだけ、じゃあね!」グイッ
電「えOちょっ、なんで電の手を引っ張るのですかっ!?」
雷「いつまでもここに居たって変わんないわ。作戦会議しましょ。どうせ電も同じこと考えてんでしょ?」
電「バレてたのです!」
暁「ちょっちょっと待ちなさいよ!」
響(・・・信じる・・・か・・・)
雷「響、聞いてる!?」
響『・・・』
雷「私、明日の司令官についていくことにしたから!」
電「許可はもらったのですか?」
雷「ううん?勿論無断よ!だから他言無用ね!」
暁「自分勝手すぎるでしょ!?」
雷「響が動かないなら、私達が動くわよ」
暁「私達?」
雷「・・・なんとなくだけど、私以外にも同じ事を考えてる子は居ると思う。だから」
雷「響は私達を信じて、ゆっくりしてね。それだけ、じゃあね!」グイッ
電「えOちょっ、なんで電の手を引っ張るのですかっ!?」
雷「いつまでもここに居たって変わんないわ。作戦会議しましょ。どうせ電も同じこと考えてんでしょ?」
電「バレてたのです!」
暁「ちょっちょっと待ちなさいよ!」
響(・・・信じる・・・か・・・)
772: 2015/01/06(火) 13:27:00.27 ID:LIh+kENh0
翌日
提督「皆に集まってもらったのは皆に謝りたいことがあるからだ」
提督「お前達に会えるのは最後かもしれないからな。私の顔のせいで怖がらせてしまってすまん」
提督「それからあ、私はお前達全員に平等に接してきたつもりだ」
提督「しかし、途中から、お前達を平等ではなくなってしまった」
提督「やはり、実の娘に似ていると、どうしても甘くなってしまった」
提督「そのことを深く詫びたい。本当にすまなかった」
提督「・・・三日月、こっちにこい」
三日月「えっ・・・」
提督「いいから」
三日月「は、はい・・・」
ザワザワ・・・
提督「皆に集まってもらったのは皆に謝りたいことがあるからだ」
提督「お前達に会えるのは最後かもしれないからな。私の顔のせいで怖がらせてしまってすまん」
提督「それからあ、私はお前達全員に平等に接してきたつもりだ」
提督「しかし、途中から、お前達を平等ではなくなってしまった」
提督「やはり、実の娘に似ていると、どうしても甘くなってしまった」
提督「そのことを深く詫びたい。本当にすまなかった」
提督「・・・三日月、こっちにこい」
三日月「えっ・・・」
提督「いいから」
三日月「は、はい・・・」
ザワザワ・・・
773: 2015/01/06(火) 13:33:37.46 ID:LIh+kENh0
提督「そして、その不平等は、ここに来ても消すことは出来なかった」スッ
三日月「司令官・・・これって・・・」
明石(あれって・・・)
提督「・・・お前達全員に幸せになってもらいたいと、私は心から願っている」
提督「三日月には、特に・・・」
提督「三日月へ、私からの気持ちだ」
三日月「これって・・・指輪・・・ですよね?でもどうして二つ・・・」
提督「・・・いい男見つけて、幸せになってくれ。三日月」ニコッ
提督「・・・」ナデナデ
三日月「しれ・・・か・・・」ウルッ
提督「さて、そろそろ時間だ。私は出かけるぞ。それから、お前達、私か新しい提督が来るまで、待機だぞ」
提督「わかったな?それではな。朝潮と三日月は少し経ってから出発するように」
三日月「司令官・・・これって・・・」
明石(あれって・・・)
提督「・・・お前達全員に幸せになってもらいたいと、私は心から願っている」
提督「三日月には、特に・・・」
提督「三日月へ、私からの気持ちだ」
三日月「これって・・・指輪・・・ですよね?でもどうして二つ・・・」
提督「・・・いい男見つけて、幸せになってくれ。三日月」ニコッ
提督「・・・」ナデナデ
三日月「しれ・・・か・・・」ウルッ
提督「さて、そろそろ時間だ。私は出かけるぞ。それから、お前達、私か新しい提督が来るまで、待機だぞ」
提督「わかったな?それではな。朝潮と三日月は少し経ってから出発するように」
774: 2015/01/06(火) 13:43:37.96 ID:LIh+kENh0
金剛「・・・スマイルが見たいとは思っていましたけど・・・」
利根「うむ・・・」
加賀「確かに素敵ではあったけど」
金剛「私はあんなに寂しそうなスマイル見たくなかったデス」
利根「そうじゃな・・・」
加賀「このまま、終わりたくないわ」
北上「大井っち・・・って、聞く意味ないか」
大井「北上さん・・・もですよね」
北上「まぁね」
磯風「・・・浜風」
浜風「・・・まだ罰受けてる最中じゃない。また提督の命令を無視するの?」
磯風「あとは任せたぞ」
浜風「・・・仕方がないわね。ともかく、その髪型だけは何とかしたら?」
磯風「言うな!このツインテールは罰だからどうしようもないだろう!」
磯風「くっ・・・磯風には似合わない髪型で過ごすのはすごく恥ずかしいんだぞ・・・!」カァァァ
浜風(真面目なのか不真面目なのかよくわからないわね)
利根「うむ・・・」
加賀「確かに素敵ではあったけど」
金剛「私はあんなに寂しそうなスマイル見たくなかったデス」
利根「そうじゃな・・・」
加賀「このまま、終わりたくないわ」
北上「大井っち・・・って、聞く意味ないか」
大井「北上さん・・・もですよね」
北上「まぁね」
磯風「・・・浜風」
浜風「・・・まだ罰受けてる最中じゃない。また提督の命令を無視するの?」
磯風「あとは任せたぞ」
浜風「・・・仕方がないわね。ともかく、その髪型だけは何とかしたら?」
磯風「言うな!このツインテールは罰だからどうしようもないだろう!」
磯風「くっ・・・磯風には似合わない髪型で過ごすのはすごく恥ずかしいんだぞ・・・!」カァァァ
浜風(真面目なのか不真面目なのかよくわからないわね)
779: 2015/01/06(火) 21:05:43.22 ID:LIh+kENh0
提友鎮守府
提友「・・・よう」
提督「連絡ぐらい、来てるだろ」
提友「まぁな・・・どうせ、ガセか何かだろ。とうとう踏み出したんだなKのやつ」
提督「らしいな」
提友「他人事だなおい」
新人「提督さん!体調の方は大丈夫ですか?」
提督「ん?ああ、大丈夫だ」
新人「それなら良かったです」
提督「今日は、大きな作戦を話すみたいだな。ちゃんと集中しろよ」
提友「・・・そういえば、なんでお前秘書艦連れてないんだ?」
提督「すぐにわかる」
新人「・・・?」
提友「・・・よう」
提督「連絡ぐらい、来てるだろ」
提友「まぁな・・・どうせ、ガセか何かだろ。とうとう踏み出したんだなKのやつ」
提督「らしいな」
提友「他人事だなおい」
新人「提督さん!体調の方は大丈夫ですか?」
提督「ん?ああ、大丈夫だ」
新人「それなら良かったです」
提督「今日は、大きな作戦を話すみたいだな。ちゃんと集中しろよ」
提友「・・・そういえば、なんでお前秘書艦連れてないんだ?」
提督「すぐにわかる」
新人「・・・?」
780: 2015/01/06(火) 21:17:40.50 ID:LIh+kENh0
少したって
憲兵「・・・以上が今作戦の内容だ。普段は俺達が説明することは滅多にないんだが」
憲兵「このあと、休憩を挟んでやりたいことがある」
K「・・・」
新人「やりたいこととは?」
憲兵「提督殿の誘拐疑惑が上がっている」
憲兵「それを、確かめたい」
新人「なっ・・・」
憲兵「これより20分ほどの休憩を挟む。その間に証人もつくだろう・・・ではな」
提友「・・・正直なところどうなんだ?」
提督「さぁな」
憲兵「・・・以上が今作戦の内容だ。普段は俺達が説明することは滅多にないんだが」
憲兵「このあと、休憩を挟んでやりたいことがある」
K「・・・」
新人「やりたいこととは?」
憲兵「提督殿の誘拐疑惑が上がっている」
憲兵「それを、確かめたい」
新人「なっ・・・」
憲兵「これより20分ほどの休憩を挟む。その間に証人もつくだろう・・・ではな」
提友「・・・正直なところどうなんだ?」
提督「さぁな」
782: 2015/01/06(火) 21:35:18.00 ID:LIh+kENh0
休憩に入って十分後
朝潮「・・・来ちゃったね」
三日月「そうだね」
提友「お、三日月ちゃん。相変わらず可愛いね」
三日月「もう、突然何ですか?からかわないでください」
提友「だって俺の妹に似てるもんでなぁ」ナデナデ
提友「そっちは・・・あーもしかして証人って」
朝潮「・・・」コクッ
三日月「・・・あの、朝潮、結構いっぱいいっぱいなので・・・」
提友「そっか。ごめんな止めちゃって」
朝潮「いえ・・・」
提友「・・・三日月、お前にこれをプレゼントだ」
三日月「これは・・・?」
提友「じゃあな。いざという時に使ってくれ」
朝潮「・・・来ちゃったね」
三日月「そうだね」
提友「お、三日月ちゃん。相変わらず可愛いね」
三日月「もう、突然何ですか?からかわないでください」
提友「だって俺の妹に似てるもんでなぁ」ナデナデ
提友「そっちは・・・あーもしかして証人って」
朝潮「・・・」コクッ
三日月「・・・あの、朝潮、結構いっぱいいっぱいなので・・・」
提友「そっか。ごめんな止めちゃって」
朝潮「いえ・・・」
提友「・・・三日月、お前にこれをプレゼントだ」
三日月「これは・・・?」
提友「じゃあな。いざという時に使ってくれ」
783: 2015/01/06(火) 21:44:22.81 ID:LIh+kENh0
K「・・・」
朝潮「ひっ・・・!!」ビクッ
三日月「大丈夫・・・私がついてるから・・・」
K「・・・」
カツカツ・・・
カッ
K「・・・朝潮・・・期待しているぞ」ボソッ
朝潮「はっ・・・はっ・・・!」
K「ふふふ・・・」
K(あの様子なら、私に振りになることは言わないだろう)
三日月「朝潮、冷静になって、朝潮は一人じゃない」
三日月「あなたがどんな答えを出そうと、私は朝潮の味方だよ」
朝潮「ふう・・・ふう・・・うん・・・ありがとう」
朝潮「ひっ・・・!!」ビクッ
三日月「大丈夫・・・私がついてるから・・・」
K「・・・」
カツカツ・・・
カッ
K「・・・朝潮・・・期待しているぞ」ボソッ
朝潮「はっ・・・はっ・・・!」
K「ふふふ・・・」
K(あの様子なら、私に振りになることは言わないだろう)
三日月「朝潮、冷静になって、朝潮は一人じゃない」
三日月「あなたがどんな答えを出そうと、私は朝潮の味方だよ」
朝潮「ふう・・・ふう・・・うん・・・ありがとう」
784: 2015/01/06(火) 21:53:13.47 ID:LIh+kENh0
憲兵「さて、そろそろ時間だな」
憲兵「提督殿、前に」
提督「・・・」スッ
憲兵「あなたがK殿の朝潮を誘拐したと疑いがかけられている。まぁあなたの事だ。どうせ黙秘だろう」
提督「よくわかっているな」
憲兵「なら、K殿の証拠提示を行ってもらう」
K「では、まず証拠の定義、及び余罪も多々紹介させてもらおう」
提督「・・・余罪だと?」
K「俺の出す証拠は、俺の朝潮の特徴と証人による言葉だ。では、始めさせてもらう」
K「っと、その前に、余罪についてだが・・・」
K「提督殿は我々の敵である深海棲艦をかばったと言う話がある」
提友(こいつならやりかねないな)
新人(この人ならやりかねない)
憲兵「提督殿、前に」
提督「・・・」スッ
憲兵「あなたがK殿の朝潮を誘拐したと疑いがかけられている。まぁあなたの事だ。どうせ黙秘だろう」
提督「よくわかっているな」
憲兵「なら、K殿の証拠提示を行ってもらう」
K「では、まず証拠の定義、及び余罪も多々紹介させてもらおう」
提督「・・・余罪だと?」
K「俺の出す証拠は、俺の朝潮の特徴と証人による言葉だ。では、始めさせてもらう」
K「っと、その前に、余罪についてだが・・・」
K「提督殿は我々の敵である深海棲艦をかばったと言う話がある」
提友(こいつならやりかねないな)
新人(この人ならやりかねない)
785: 2015/01/06(火) 22:00:03.48 ID:LIh+kENh0
憲兵「ほう?敵をかばった事を報告されているなら問題ないが」
憲兵「そんな報告は一度もないな・・・」
憲兵「で?それを確信させることは?」
K「提督殿の右腕と言っても過言ではない。この子からのタレコミだ」
響「・・・」
提督「・・・」
提友「なっ・・・!?響!お前、こいつを・・・!?」
新人「えっ!?ど、どういうことですか!?まったく状況が読めないんですけど・・・」
響「・・・」
提督「認めよう。深海棲艦をかばったことはある。だが、こちらに損害は一つもない」
K(簡単に認めるだと・・・?どういうことだ)
憲兵「ふむ・・・なるほど。深海棲艦をかばったことはあるんだな。それに対しての処罰は後々」
響(裏切ってしまった。司令官を・・・だが)
憲兵「そんな報告は一度もないな・・・」
憲兵「で?それを確信させることは?」
K「提督殿の右腕と言っても過言ではない。この子からのタレコミだ」
響「・・・」
提督「・・・」
提友「なっ・・・!?響!お前、こいつを・・・!?」
新人「えっ!?ど、どういうことですか!?まったく状況が読めないんですけど・・・」
響「・・・」
提督「認めよう。深海棲艦をかばったことはある。だが、こちらに損害は一つもない」
K(簡単に認めるだと・・・?どういうことだ)
憲兵「ふむ・・・なるほど。深海棲艦をかばったことはあるんだな。それに対しての処罰は後々」
響(裏切ってしまった。司令官を・・・だが)
786: 2015/01/06(火) 22:04:24.92 ID:LIh+kENh0
K「誘拐についての証拠はこれだけある。それと・・・証人の言葉だ。入れ」
朝潮「・・・」ドキドキ
三日月「・・・」キッ
憲兵「その目のガーゼはどうした?」
朝潮「えっと、これは・・・その・・・」
三日月「これはものもらいです。すみません、この子あがちゃってるみたいで・・・私も同行させてもらいました」
憲兵「それは構わないが、そうか。ものもらいなら仕方ない」
K(くっ・・・やはりついてきたか・・・)
憲兵「ふむ。では、朝潮本人に聞きたいことがあるんだが、大丈夫か?」
朝潮「は、はい!なんでも聞いてください!」
憲兵「なら、単刀直入に聞こう。君の提督は、どっちだ?」
朝潮「え・・・それは・・・」
提督「・・・」
K「・・・」ジロッ
朝潮「・・・」ドキドキ
三日月「・・・」キッ
憲兵「その目のガーゼはどうした?」
朝潮「えっと、これは・・・その・・・」
三日月「これはものもらいです。すみません、この子あがちゃってるみたいで・・・私も同行させてもらいました」
憲兵「それは構わないが、そうか。ものもらいなら仕方ない」
K(くっ・・・やはりついてきたか・・・)
憲兵「ふむ。では、朝潮本人に聞きたいことがあるんだが、大丈夫か?」
朝潮「は、はい!なんでも聞いてください!」
憲兵「なら、単刀直入に聞こう。君の提督は、どっちだ?」
朝潮「え・・・それは・・・」
提督「・・・」
K「・・・」ジロッ
787: 2015/01/06(火) 22:10:16.15 ID:LIh+kENh0
朝潮(怖い・・・体の震えが止まらない)
朝潮(司令官と言いたいけど・・・あの人の姿を見てるだけで・・・体が・・・)
朝潮(頭で分かっていても・・・言葉が・・・)
ギュッ
朝潮(手を・・・誰かに握られた・・・)
三日月「・・・」ジッ
朝潮「三日月・・・」
三日月「・・・」ジッ
ギュウッ
朝潮「・・・うん・・・そうだよね」
提督『お前の楽な方を選ぶんだ』
三日月『私はなにがあっても朝潮の味方だよ』
朝潮(朝潮はもう一人じゃない・・・朝潮は、もう逃げちゃいけない!)
朝潮「朝潮の司令官は!最初から司令官ただ一人です」ビシッ
朝潮(司令官と言いたいけど・・・あの人の姿を見てるだけで・・・体が・・・)
朝潮(頭で分かっていても・・・言葉が・・・)
ギュッ
朝潮(手を・・・誰かに握られた・・・)
三日月「・・・」ジッ
朝潮「三日月・・・」
三日月「・・・」ジッ
ギュウッ
朝潮「・・・うん・・・そうだよね」
提督『お前の楽な方を選ぶんだ』
三日月『私はなにがあっても朝潮の味方だよ』
朝潮(朝潮はもう一人じゃない・・・朝潮は、もう逃げちゃいけない!)
朝潮「朝潮の司令官は!最初から司令官ただ一人です」ビシッ
788: 2015/01/06(火) 22:15:08.47 ID:LIh+kENh0
三日月「・・・!」パァ
K「なっ・・・」
憲兵「君の司令官は提督殿・・・そうなるか?」
朝潮「はい!」
K「あ、ありえない!その腕のキズは俺の鎮守府で付いたものだ!脅迫されているだけだ!」
K「そうなんだろう!?」
提督(朝潮・・・)
K「俺が嘘を言っていると言うのかお前!」
朝潮「あなたとは初対面です!」
K「貴様・・・!?」
響「・・・」
響(朝潮は自分の殻を、恐怖を打ち砕いた。それなのに私は・・・)
K「そ、そうだ!朝潮、お前は深海棲艦化しているらしいな!」
K「これもこの子から聞いている!そのガーゼで隠しているんだろう!?」
K「なっ・・・」
憲兵「君の司令官は提督殿・・・そうなるか?」
朝潮「はい!」
K「あ、ありえない!その腕のキズは俺の鎮守府で付いたものだ!脅迫されているだけだ!」
K「そうなんだろう!?」
提督(朝潮・・・)
K「俺が嘘を言っていると言うのかお前!」
朝潮「あなたとは初対面です!」
K「貴様・・・!?」
響「・・・」
響(朝潮は自分の殻を、恐怖を打ち砕いた。それなのに私は・・・)
K「そ、そうだ!朝潮、お前は深海棲艦化しているらしいな!」
K「これもこの子から聞いている!そのガーゼで隠しているんだろう!?」
789: 2015/01/06(火) 22:19:16.42 ID:LIh+kENh0
K「さぁ外して見せてみろ!」バッ
三日月「なっ!?」
朝潮「きゃあ!!」
K「ほら見ろ!目が白く・・・ない・・・!?」
提督「・・・!」
朝潮「あ・・・!ものもらい治った・・・」
提督(冷静な発言だだ・・・いいぞ朝潮)
三日月「よかったね」ニコッ
K「嘘をついたな響ぃ!!」
響「私は嘘などついていない」
憲兵「となると、嘘をついたのはK殿となるか・・・」
提督「さて、ここからは私の番か。K鎮守府の内情を訴えたい」
提督「さぁ見ろ。証拠ならたくさんあるぞ」バサバサッ
K「き、貴様ぁぁぁぁ!!!ハメやがったな!!!」
三日月「なっ!?」
朝潮「きゃあ!!」
K「ほら見ろ!目が白く・・・ない・・・!?」
提督「・・・!」
朝潮「あ・・・!ものもらい治った・・・」
提督(冷静な発言だだ・・・いいぞ朝潮)
三日月「よかったね」ニコッ
K「嘘をついたな響ぃ!!」
響「私は嘘などついていない」
憲兵「となると、嘘をついたのはK殿となるか・・・」
提督「さて、ここからは私の番か。K鎮守府の内情を訴えたい」
提督「さぁ見ろ。証拠ならたくさんあるぞ」バサバサッ
K「き、貴様ぁぁぁぁ!!!ハメやがったな!!!」
790: 2015/01/06(火) 22:26:23.84 ID:LIh+kENh0
提督「響が裏切ったのは私は知らなかった。勿論信頼していたからな」
響「・・・っ!?そんな!私のことは信頼していないと言っていたではないか!」
提督「・・・響、私はお前は信頼している。ずっと前からそう言っているだろう」
提督「お前は私を信頼してる。そうだったな?」
響「う・・・」
提督「その信頼は本物だと思っていた。だが、最近のお前は私を避けて居た」
提督「お前は私を信頼していないと悟った。だから私も信頼していなかった」
提督「信頼されているなら、それ相応に信頼する。それが私のポリシーだ」
提督「言っている事矛盾していることはわかってる。だが理解は出来ると思う」
提督「お前は信頼されていないと思い込んで、こんな事したんだろう。Kの信頼しているという言葉につられて」
響「なんだ・・・はは、私の一人相撲だったのか・・・すまない司令官・・・」ウルッ
提友「翔鶴」
翔鶴「はい。響ちゃん、ハンカチ使ってください」ソッ
響「ありがとう・・・」
K「茶番だ!!こんなもの!!」
提督「さぁ、憲兵殿、その資料に目を通してください」
響「・・・っ!?そんな!私のことは信頼していないと言っていたではないか!」
提督「・・・響、私はお前は信頼している。ずっと前からそう言っているだろう」
提督「お前は私を信頼してる。そうだったな?」
響「う・・・」
提督「その信頼は本物だと思っていた。だが、最近のお前は私を避けて居た」
提督「お前は私を信頼していないと悟った。だから私も信頼していなかった」
提督「信頼されているなら、それ相応に信頼する。それが私のポリシーだ」
提督「言っている事矛盾していることはわかってる。だが理解は出来ると思う」
提督「お前は信頼されていないと思い込んで、こんな事したんだろう。Kの信頼しているという言葉につられて」
響「なんだ・・・はは、私の一人相撲だったのか・・・すまない司令官・・・」ウルッ
提友「翔鶴」
翔鶴「はい。響ちゃん、ハンカチ使ってください」ソッ
響「ありがとう・・・」
K「茶番だ!!こんなもの!!」
提督「さぁ、憲兵殿、その資料に目を通してください」
791: 2015/01/06(火) 22:26:54.89 ID:LIh+kENh0
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