101: 2018/07/19(木) 23:33:50.84 ID:wa9ei11J0
前回:大淀「提督、艦娘たちがグレました」【前編】
ガチャ
提督「ただいまー」
扶桑「あなた、お帰りなさい」ニコッ
扶桑「もうご飯できてるわ。あなたの好きなサバの味噌煮よ」
提督「嬉しいな。腹ぺこぺこだったんだ」
――――
扶桑「お味はどうだった……?」
提督「美味しかったよ。扶桑の料理は最高だからなぁ」
扶桑「まあ」クスクス
提督(食べる演技までしたけど、膝枕はいつくるんだ)
扶桑「あなた、お風呂もうすぐ沸くから」
提督「ありがとう」
扶桑「それまで膝枕をしてあげる」
提督(このタイミングでか)
扶桑「あなた、私の膝枕が好きでしょう? 扶桑の膝枕は疲れがとれる、膝枕なしじゃ生きていけないって」
提督(扶桑の中の俺はそんなことを言ったのか)
提督「そうなんだよ。扶桑に膝枕してもらうと疲労が吹っ飛ぶんだ」
扶桑「今準備しますね。ソファーに座って……」スッ
102: 2018/07/19(木) 23:48:04.06 ID:wa9ei11J0
扶桑「はい、どうぞ」ニコッ
提督「それじゃあ失礼して…」
扶桑「提督」
提督「えっ? な、何?」
扶桑「私たちは夫婦という間柄なのに、『失礼して』なんて他人行儀なセリフはおやめになって」
提督「そうか、ごめん……なんて言えばいい?」
扶桑「『扶桑の膝枕にダーイブ♪』と」
提督「セクハラオヤジっぽいノリだな。分かったよ」
提督「扶桑の膝枕に、ダーイブ♪」ポフッ
扶桑「うふ、お茶目な方」ニコニコ
提督「……」
提督(これは冗談抜きで疲れがとれそうだ。柔らかくて人肌の温もりが伝わってきて)
扶桑「頭を撫でられるのも、お好きですよね」ナデナデ
提督「ああ」
提督(これもなかなか……リラックスできる)
提督(眠くなってくるな……)
扶桑「どうですか?」
提督「気持ちが安らぐよ。温かくてゆったりできる」
扶桑「それは何よりですわ」
提督「それじゃあ失礼して…」
扶桑「提督」
提督「えっ? な、何?」
扶桑「私たちは夫婦という間柄なのに、『失礼して』なんて他人行儀なセリフはおやめになって」
提督「そうか、ごめん……なんて言えばいい?」
扶桑「『扶桑の膝枕にダーイブ♪』と」
提督「セクハラオヤジっぽいノリだな。分かったよ」
提督「扶桑の膝枕に、ダーイブ♪」ポフッ
扶桑「うふ、お茶目な方」ニコニコ
提督「……」
提督(これは冗談抜きで疲れがとれそうだ。柔らかくて人肌の温もりが伝わってきて)
扶桑「頭を撫でられるのも、お好きですよね」ナデナデ
提督「ああ」
提督(これもなかなか……リラックスできる)
提督(眠くなってくるな……)
扶桑「どうですか?」
提督「気持ちが安らぐよ。温かくてゆったりできる」
扶桑「それは何よりですわ」
103: 2018/07/20(金) 00:00:31.65 ID:914Jky7Z0
扶桑「あっ、良いことを思いついた」
提督「?」
扶桑「耳かきなんてどうかしら。あなた、いつも私に耳掃除をしてもらってるでしょう?」
提督(変な設定を……)
提督「そ、そうだな。お願いしていいかな」
扶桑「任せて♪」スッ
提督(所持してる!? 最初からするつもりだったな)
扶桑「優しく、そーっと」カリカリ
提督「ふふっ」
扶桑「あら、どうされました?」
提督「いや、くすぐったくてつい……」
扶桑「ごめんなさい。力加減が分からなくて」
提督「気持ちいいから続けてくれ」
扶桑「本当ですか? では」カリカリ
――――
扶桑「ありがとうございます提督……じっくり満喫できました」ツヤツヤ
提督(満足してつやつやしてる)
提督「本当に膝枕だけでよかったのか?」
扶桑「ええ……充分です」
扶桑「それでは、そろそろ演習があるので……また膝枕させていただけますか?」
提督「ああ。断らないから好きな時に来てくれ」
提督「?」
扶桑「耳かきなんてどうかしら。あなた、いつも私に耳掃除をしてもらってるでしょう?」
提督(変な設定を……)
提督「そ、そうだな。お願いしていいかな」
扶桑「任せて♪」スッ
提督(所持してる!? 最初からするつもりだったな)
扶桑「優しく、そーっと」カリカリ
提督「ふふっ」
扶桑「あら、どうされました?」
提督「いや、くすぐったくてつい……」
扶桑「ごめんなさい。力加減が分からなくて」
提督「気持ちいいから続けてくれ」
扶桑「本当ですか? では」カリカリ
――――
扶桑「ありがとうございます提督……じっくり満喫できました」ツヤツヤ
提督(満足してつやつやしてる)
提督「本当に膝枕だけでよかったのか?」
扶桑「ええ……充分です」
扶桑「それでは、そろそろ演習があるので……また膝枕させていただけますか?」
提督「ああ。断らないから好きな時に来てくれ」
105: 2018/07/20(金) 00:18:51.68 ID:914Jky7Z0
扶桑「ありがとうございます」ペコリ
ガチャ パタン
提督(そんなに膝枕したい理由って何だ? 頭の中が読めないな)
大淀「提督」
提督「うわっ!? 大淀、どこにいた!」
大淀「提督の机の下に隠れてました」
提督「何故」
大淀「扶桑さんのオーラにたじろいでしまったんですよ……思ったより荒れてなくてホッとしました」
提督「確かに隠れたくなる気持ちは分かるけど」
大淀「ご機嫌になってもらえてよかったですね。さて、次の艦娘に移りましょうか」
提督「一つ閃いたことがある」
大淀「何でしょう」
提督「1人1人に謝らず、外に艦娘たちを招集して全員に謝罪をするのはどうだ?」
提督「まずは俺が帰ってきたことを知らせて、その後に…」
大淀「やめた方がいいです。何度も言ってますけど艦娘たちは機嫌を損ねてるんですよ」
大淀「グレた艦娘たち全員が提督を目の当たりにしたら、何が待っているか……」
提督「かといって、こっそり行動するのも悪い気がする」
大淀「1人ずつ、真心を込めてが正解です。さあ、出かけましょう」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOKです) コンマが深刻度
ガチャ パタン
提督(そんなに膝枕したい理由って何だ? 頭の中が読めないな)
大淀「提督」
提督「うわっ!? 大淀、どこにいた!」
大淀「提督の机の下に隠れてました」
提督「何故」
大淀「扶桑さんのオーラにたじろいでしまったんですよ……思ったより荒れてなくてホッとしました」
提督「確かに隠れたくなる気持ちは分かるけど」
大淀「ご機嫌になってもらえてよかったですね。さて、次の艦娘に移りましょうか」
提督「一つ閃いたことがある」
大淀「何でしょう」
提督「1人1人に謝らず、外に艦娘たちを招集して全員に謝罪をするのはどうだ?」
提督「まずは俺が帰ってきたことを知らせて、その後に…」
大淀「やめた方がいいです。何度も言ってますけど艦娘たちは機嫌を損ねてるんですよ」
大淀「グレた艦娘たち全員が提督を目の当たりにしたら、何が待っているか……」
提督「かといって、こっそり行動するのも悪い気がする」
大淀「1人ずつ、真心を込めてが正解です。さあ、出かけましょう」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOKです) コンマが深刻度
111: 2018/07/20(金) 00:31:53.45 ID:914Jky7Z0
愛宕:グレ度42(中グレ)
提督「扶桑も言ってたけど、そういえば演習の時間だったな」
大淀「ほとんどの艦娘が外に出てますね」
提督「室内に残ってるのは誰がいる?」
大淀「えーっと、確か……」
愛宕「提督……!」
提督「!!」
提督(愛宕。目を丸くして……って)
提督(あれ? 大淀がまた一瞬で消えたぞ)キョロキョロ
提督(いや、それより今は愛宕だ)
愛宕「……」ジトー
提督「1か月ぶりだな……長い間留守にしてしまった」
愛宕「……」ジトー
提督「すまなかった。心配させてしまったな」ペコリ
愛宕「……」ジトー
提督「猛省してるよ。俺は本当に酷いことをしてしまった」
提督「連絡の1つくらい入れればよかったのに、それすらも……」
愛宕「……」ジトー
提督(じと目をやめてくれない。当然か)
提督「扶桑も言ってたけど、そういえば演習の時間だったな」
大淀「ほとんどの艦娘が外に出てますね」
提督「室内に残ってるのは誰がいる?」
大淀「えーっと、確か……」
愛宕「提督……!」
提督「!!」
提督(愛宕。目を丸くして……って)
提督(あれ? 大淀がまた一瞬で消えたぞ)キョロキョロ
提督(いや、それより今は愛宕だ)
愛宕「……」ジトー
提督「1か月ぶりだな……長い間留守にしてしまった」
愛宕「……」ジトー
提督「すまなかった。心配させてしまったな」ペコリ
愛宕「……」ジトー
提督「猛省してるよ。俺は本当に酷いことをしてしまった」
提督「連絡の1つくらい入れればよかったのに、それすらも……」
愛宕「……」ジトー
提督(じと目をやめてくれない。当然か)
112: 2018/07/20(金) 00:46:51.88 ID:914Jky7Z0
愛宕「ごめんなさい、私用事があるので」スタスタ
提督「あ、愛宕! 待ってくれ!」
提督「申し訳なかった」スッ
愛宕「! ど……土下座なんてやめてください」
提督「そうはいかないよ。これは俺の反省の意だ」
提督「お前たち艦娘にしてしまったことへの、謝罪の気持ちだ」
愛宕「……」
愛宕「分かりました。その気持ちは伝わりましたから、土下座はやめてください」
提督「お前の迷惑になるなら」スッ
愛宕「迷惑とかじゃないですけど……」
愛宕「とりあえず、詳しい話は人目につかない場所でしましょう」
提督「何で?」
愛宕「ここにいるとグレてる艦娘に見つかっちゃう可能性があるので」
提督(グレてる艦娘か……いまだに出会わないけど、誰がグレてるんだろう)
提督「分かった、どこに行く?」
愛宕「執務室……は遠いですね。私の部屋が近いですから、行きましょう」
――――
愛宕「提督以外のお仕事、ですか」
提督「そうなんだ。忙しくてな」
愛宕「女の子と遊びまわってるのかと思いました」
提督「みんなそう言うよ……」
提督「あ、愛宕! 待ってくれ!」
提督「申し訳なかった」スッ
愛宕「! ど……土下座なんてやめてください」
提督「そうはいかないよ。これは俺の反省の意だ」
提督「お前たち艦娘にしてしまったことへの、謝罪の気持ちだ」
愛宕「……」
愛宕「分かりました。その気持ちは伝わりましたから、土下座はやめてください」
提督「お前の迷惑になるなら」スッ
愛宕「迷惑とかじゃないですけど……」
愛宕「とりあえず、詳しい話は人目につかない場所でしましょう」
提督「何で?」
愛宕「ここにいるとグレてる艦娘に見つかっちゃう可能性があるので」
提督(グレてる艦娘か……いまだに出会わないけど、誰がグレてるんだろう)
提督「分かった、どこに行く?」
愛宕「執務室……は遠いですね。私の部屋が近いですから、行きましょう」
――――
愛宕「提督以外のお仕事、ですか」
提督「そうなんだ。忙しくてな」
愛宕「女の子と遊びまわってるのかと思いました」
提督「みんなそう言うよ……」
113: 2018/07/20(金) 00:52:30.92 ID:914Jky7Z0
愛宕「それで、償いでしたっけ」
愛宕「私たちのストレスを解消するために、何でも言うこと聞いてくれるんですか?」
提督「ああ」
愛宕「何でもいいんですか?」
提督「何でもいい、俺にできることなら」
提督「言ってくれ愛宕。どうか償いをさせてくれ」ペコリ
愛宕「……ふぅん……償いかぁ……」
愛宕「そういうことなら、お願いしちゃおうかな♪」
↓2 愛宕の要求 コンマをグレ度からマイナス
愛宕「私たちのストレスを解消するために、何でも言うこと聞いてくれるんですか?」
提督「ああ」
愛宕「何でもいいんですか?」
提督「何でもいい、俺にできることなら」
提督「言ってくれ愛宕。どうか償いをさせてくれ」ペコリ
愛宕「……ふぅん……償いかぁ……」
愛宕「そういうことなら、お願いしちゃおうかな♪」
↓2 愛宕の要求 コンマをグレ度からマイナス
116: 2018/07/20(金) 01:03:37.83 ID:914Jky7Z0
42-38=4
愛宕「うふっ」シュルッ
提督「え?」
愛宕「えい」パサッ
提督「あ、愛宕……何してるんだよ……」
愛宕「服を脱いでまーす♪」
提督「それは見れば分かる! ま、まさかお前」
愛宕「何でもしてくれるんですよね?」
愛宕「じゃあ、溺れてください……私の体に」
提督「いや……それは……」
愛宕「断るんですか?」ジリジリ
提督「何でもするとは言ったけど、そういうのはな……」
愛宕「……そう」
愛宕「ならもういいです。償いしなくていいので、出て行ってください」
提督「!!」
提督「……わ、分かった」
提督「俺は反省している。その気持ちを示すために、愛宕の言うことを聞こう」
愛宕「本当ですか? ふふ♪」
愛宕「あ、ついでにもう一ついいですか?」
提督「もう一つ?」
↓2 愛宕の要求その2 コンマをグレ度からマイナス
愛宕「うふっ」シュルッ
提督「え?」
愛宕「えい」パサッ
提督「あ、愛宕……何してるんだよ……」
愛宕「服を脱いでまーす♪」
提督「それは見れば分かる! ま、まさかお前」
愛宕「何でもしてくれるんですよね?」
愛宕「じゃあ、溺れてください……私の体に」
提督「いや……それは……」
愛宕「断るんですか?」ジリジリ
提督「何でもするとは言ったけど、そういうのはな……」
愛宕「……そう」
愛宕「ならもういいです。償いしなくていいので、出て行ってください」
提督「!!」
提督「……わ、分かった」
提督「俺は反省している。その気持ちを示すために、愛宕の言うことを聞こう」
愛宕「本当ですか? ふふ♪」
愛宕「あ、ついでにもう一ついいですか?」
提督「もう一つ?」
↓2 愛宕の要求その2 コンマをグレ度からマイナス
120: 2018/07/20(金) 01:16:15.65 ID:914Jky7Z0
4-71=0
愛宕「余計なものはつけないでください」
提督「余計なもの?」
愛宕「ほら、あるじゃないですか。行為に使うゴム的なものが」
提督「!!」
提督「……ゴム無し……?」
愛宕「そう、ゴムは無しで」
提督「それはちょっとマズい…」
愛宕「嫌なら、回れ右して私の部屋から出て行ってくださーい」
提督「うぐ……! 分かった!」
提督「ゴム無しで愛宕の体に溺れよう」
愛宕「決まりですねっ♪」
愛宕「そうだ、カギを閉めないと」カチャリ
提督(まさかこんな要求もされるとは……予想はしていたが、ありえないだろうと高を括っていた)
提督(大目に見てくれ大淀。これは償いなんだ)
愛宕「提督?」
提督「!」
愛宕「始めましょうか」
提督「あ、ああ」
愛宕「♡」
愛宕「余計なものはつけないでください」
提督「余計なもの?」
愛宕「ほら、あるじゃないですか。行為に使うゴム的なものが」
提督「!!」
提督「……ゴム無し……?」
愛宕「そう、ゴムは無しで」
提督「それはちょっとマズい…」
愛宕「嫌なら、回れ右して私の部屋から出て行ってくださーい」
提督「うぐ……! 分かった!」
提督「ゴム無しで愛宕の体に溺れよう」
愛宕「決まりですねっ♪」
愛宕「そうだ、カギを閉めないと」カチャリ
提督(まさかこんな要求もされるとは……予想はしていたが、ありえないだろうと高を括っていた)
提督(大目に見てくれ大淀。これは償いなんだ)
愛宕「提督?」
提督「!」
愛宕「始めましょうか」
提督「あ、ああ」
愛宕「♡」
121: 2018/07/20(金) 01:29:22.15 ID:914Jky7Z0
――――
(1時間後)
提督「……」ボー
愛宕「提督? ぼーっとしちゃって、どうしました?」
提督「いや……」
提督(とてもすごかった)
愛宕「うふ、私の体に溺れてくれたみたいですね♪」
提督「うん」
提督「……どうしよう」
愛宕「?」
提督「俺はとんでもないことをしてしまった」
提督「償いとはいえ、ゴム無しで発射を……! 発射してしまったんだ!」
提督「愛宕に発射を!! 発射…」
愛宕「発射発射言わないでください! それにしーっ、ですよ」シー
提督「ご、ごめん……」
提督「愛宕」
愛宕「はい」
提督「できてしまったら、どうしようか」
愛宕「責任とってくれないんですか?」
提督「とるよ。でも周囲から大バッシングだぞ? 部下に手を出したと」
愛宕「職場結婚ですね♪」
提督「ははは……そうだな……」
提督(もうどうにでもなれ)
122: 2018/07/20(金) 01:37:30.86 ID:914Jky7Z0
愛宕「演習が終わるまであと1時間くらいですね」
愛宕「それまで服を着て、ここから出ないと」
提督「そうだな。誰かに見られるとマズイ」
愛宕「念のため今のうちに行動しておきましょう」
提督「よし」ササッ
提督(なんか俺、愛宕の浮気相手みたいだな)
――――
愛宕「それじゃあ、他の艦娘とも関係が元通りになることを祈ってますね」
提督「ありがとう」
パタン
提督「ふぅ……」
提督(出歩いてたらグレてる艦娘に見つかる、か)
提督(どうすればいいんだろう。なるべく人通りが少ない場所で待ち受けるか?)
大淀「提督」
提督「!?」ビクッ
提督「大淀」
大淀「愛宕さんとお楽しみでしたね」
提督「やっぱりバレてるよな……」
大淀「声がダダ漏れでしたよ」
提督「嘘だろ!?」
愛宕「それまで服を着て、ここから出ないと」
提督「そうだな。誰かに見られるとマズイ」
愛宕「念のため今のうちに行動しておきましょう」
提督「よし」ササッ
提督(なんか俺、愛宕の浮気相手みたいだな)
――――
愛宕「それじゃあ、他の艦娘とも関係が元通りになることを祈ってますね」
提督「ありがとう」
パタン
提督「ふぅ……」
提督(出歩いてたらグレてる艦娘に見つかる、か)
提督(どうすればいいんだろう。なるべく人通りが少ない場所で待ち受けるか?)
大淀「提督」
提督「!?」ビクッ
提督「大淀」
大淀「愛宕さんとお楽しみでしたね」
提督「やっぱりバレてるよな……」
大淀「声がダダ漏れでしたよ」
提督「嘘だろ!?」
123: 2018/07/20(金) 01:51:27.19 ID:914Jky7Z0
>>105 すみません、最後の安価出すところが深刻度になっていますが、グレ度に訂正します
124: 2018/07/20(金) 01:51:52.99 ID:914Jky7Z0
大淀「本当です。耳を澄ますと聞こえる程度でしたけどね」
大淀「幸い私以外の艦娘は通らなかったので安心してください」フフ
提督「……ごめん」
大淀「何故謝罪を?」
提督「償いとはいえ、愛宕と寝てしまったから怒ってるんだろ?」
大淀「やですねぇ、なんで私が怒らなきゃいけないんですか」クスクス
提督「ずっと目が笑ってないだろ!? 血走ってるし!!」
大淀「気のせいですよ。さ、次の艦娘のもとへ行きますよ」
大淀「愛宕さんの言うとおり、安易に出歩くのはマズイと思います。集団を避けるため人通りの少ない場所へ」
提督「わ、分かった……向かおう」
――――
提督「なるほど、ここか」
大淀「はい。工廠へ続く道はいくつかありますけど、その中でもあまり艦娘が通らないルートです」
大淀「ここなら大勢の艦娘に出会うことはないと思います」
提督(まだ目が怖い……)
提督「よし、張り込んで待つか」
大淀「頑張ってください。私はまた仕事で抜けるので」
提督「案内ありがとう」
提督(さて、誰が通るかな)
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
大淀「幸い私以外の艦娘は通らなかったので安心してください」フフ
提督「……ごめん」
大淀「何故謝罪を?」
提督「償いとはいえ、愛宕と寝てしまったから怒ってるんだろ?」
大淀「やですねぇ、なんで私が怒らなきゃいけないんですか」クスクス
提督「ずっと目が笑ってないだろ!? 血走ってるし!!」
大淀「気のせいですよ。さ、次の艦娘のもとへ行きますよ」
大淀「愛宕さんの言うとおり、安易に出歩くのはマズイと思います。集団を避けるため人通りの少ない場所へ」
提督「わ、分かった……向かおう」
――――
提督「なるほど、ここか」
大淀「はい。工廠へ続く道はいくつかありますけど、その中でもあまり艦娘が通らないルートです」
大淀「ここなら大勢の艦娘に出会うことはないと思います」
提督(まだ目が怖い……)
提督「よし、張り込んで待つか」
大淀「頑張ってください。私はまた仕事で抜けるので」
提督「案内ありがとう」
提督(さて、誰が通るかな)
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
127: 2018/07/20(金) 01:54:12.36 ID:914Jky7Z0
今日はここまでにします、お付き合いありがとうございます
ここは結構和やかな鎮守府なのかもしれない
ここは結構和やかな鎮守府なのかもしれない
132: 2018/07/20(金) 22:54:00.33 ID:914Jky7Z0
山風:グレ度32(小グレ)
提督「あ」
山風「……!」
山風「提……督……?」
提督「山風……留守にして申し訳なかった」
山風「なんで、ここにいるの……?」
提督「帰ってきたんだ」
山風「何してたの……?」
提督「仕事だよ。提督以外にも色々やってるんだ」
提督「本当にごめん。1か月も鎮守府を開けてしまって」ペコリ
山風「……」
提督「深く反省している」
ギュッ
提督「!」
山風「……バカ……」
山風「提督のあんぽんたん……!」ポカポカ
提督「ご、ごめん。寂しい思いをさせてしまったな」
山風「べ、別に……あたしは寂しくなかった……でも、みんな心配してた……」
提督「聞いたよ。俺は大馬鹿者だ」
山風「うん……大バカ……」
提督「あ」
山風「……!」
山風「提……督……?」
提督「山風……留守にして申し訳なかった」
山風「なんで、ここにいるの……?」
提督「帰ってきたんだ」
山風「何してたの……?」
提督「仕事だよ。提督以外にも色々やってるんだ」
提督「本当にごめん。1か月も鎮守府を開けてしまって」ペコリ
山風「……」
提督「深く反省している」
ギュッ
提督「!」
山風「……バカ……」
山風「提督のあんぽんたん……!」ポカポカ
提督「ご、ごめん。寂しい思いをさせてしまったな」
山風「べ、別に……あたしは寂しくなかった……でも、みんな心配してた……」
提督「聞いたよ。俺は大馬鹿者だ」
山風「うん……大バカ……」
133: 2018/07/20(金) 23:12:29.05 ID:914Jky7Z0
山風「あと、最低……」ギュー
提督「本当に最低だよ……ただ謝るだけじゃ、山風たちの鬱憤は晴らせないだろう」ナデナデ
提督「そのくらいのことをしてしまったからな」
提督「山風」
山風「……?」
提督「俺に罪滅ぼしをさせてくれないか」
提督「謝罪の気持ちを、頭を下げる以外の方法で表したいんだ。当然それで許してもらおうとは思ってない」
提督「ただ、山風を不安にさせてしまった報いを受けたい」
山風「ふ、不安になんかなってない……みんなは不安がってたけど……」
山風「報いって……何をしてくれるの?」
提督「山風のして欲しいことをする。何でも言ってくれ」
山風「何でも……」
提督「どんなことでもいい。とはいえ、男1人にできることは限られているけど」
提督「できる限りのことはするよ」
山風「……」
山風「……分かった……」
↓2 山風の要求 コンマをグレ度からマイナス
提督「本当に最低だよ……ただ謝るだけじゃ、山風たちの鬱憤は晴らせないだろう」ナデナデ
提督「そのくらいのことをしてしまったからな」
提督「山風」
山風「……?」
提督「俺に罪滅ぼしをさせてくれないか」
提督「謝罪の気持ちを、頭を下げる以外の方法で表したいんだ。当然それで許してもらおうとは思ってない」
提督「ただ、山風を不安にさせてしまった報いを受けたい」
山風「ふ、不安になんかなってない……みんなは不安がってたけど……」
山風「報いって……何をしてくれるの?」
提督「山風のして欲しいことをする。何でも言ってくれ」
山風「何でも……」
提督「どんなことでもいい。とはいえ、男1人にできることは限られているけど」
提督「できる限りのことはするよ」
山風「……」
山風「……分かった……」
↓2 山風の要求 コンマをグレ度からマイナス
137: 2018/07/20(金) 23:34:07.05 ID:914Jky7Z0
32-17=15
山風「……本当の……」
提督「え?」
山風「本当の……お父さんになって……」
提督「本当のお父さん?」
提督「えっと、つまり法的な手続きをして正真正銘俺の娘になりたいってこと?」
山風「そ、そう……艦娘のお仕事が、終わってからでいいから……」
提督(驚いたな。まさか山風がこんな要求をしてくるとは)
提督(養子縁組か……俺結婚してないけどいいのかな。まあ詳しいことは後で調べるか)
提督(山風が俺の娘……)
山風「ど、どうなの? ダメ……?」
提督「いいよ」
山風「え……本当……?」
提督「山風がなりたいと言うのなら」
山風「……!」パァァ
提督「ただし、これは仮約束だ」
山風「え?」
提督「山風を娘にする上で、色々覚悟しなきゃいけない事があるからな。正式にイエスとは言えない」
提督「この話は、艦娘の仕事が終わってから改めてしよう」
山風「それだと、提督が話を忘れてるかも……」
提督「絶対に覚えておくよ。だから、それまで2人だけの秘密にしておこう」
提督「どうだ?」
山風「……本当の……」
提督「え?」
山風「本当の……お父さんになって……」
提督「本当のお父さん?」
提督「えっと、つまり法的な手続きをして正真正銘俺の娘になりたいってこと?」
山風「そ、そう……艦娘のお仕事が、終わってからでいいから……」
提督(驚いたな。まさか山風がこんな要求をしてくるとは)
提督(養子縁組か……俺結婚してないけどいいのかな。まあ詳しいことは後で調べるか)
提督(山風が俺の娘……)
山風「ど、どうなの? ダメ……?」
提督「いいよ」
山風「え……本当……?」
提督「山風がなりたいと言うのなら」
山風「……!」パァァ
提督「ただし、これは仮約束だ」
山風「え?」
提督「山風を娘にする上で、色々覚悟しなきゃいけない事があるからな。正式にイエスとは言えない」
提督「この話は、艦娘の仕事が終わってから改めてしよう」
山風「それだと、提督が話を忘れてるかも……」
提督「絶対に覚えておくよ。だから、それまで2人だけの秘密にしておこう」
提督「どうだ?」
138: 2018/07/20(金) 23:42:39.86 ID:914Jky7Z0
山風「分かった……」
提督「決まりだな」
山風「でも、忘れないでね……絶対に……」
提督「もちろんだよ」
山風「あと……パパって呼んでいい……?」
提督「えっ」
山風「2人だけの時でいいから……いいでしょ?」
提督「ま、周りに誰もいないことを確認してからな」
山風「ありがとう、パパ」
提督「!!」
提督(結構いいなこの響き)
山風「パパ……もう一つお願いしてもいい……?」
提督「へ? 山風の父親になる、で終わりじゃないのか」
山風「あたしを不安にさせた代償は、高くつく……」
提督(やっぱり不安だったのか。親子になりたいって結構レベルの高い要求だと思うけどな)
提督「何でも言ってくれ」
山風「うん……」
↓2 山風の要求その2 コンマをグレ度からマイナス
提督「決まりだな」
山風「でも、忘れないでね……絶対に……」
提督「もちろんだよ」
山風「あと……パパって呼んでいい……?」
提督「えっ」
山風「2人だけの時でいいから……いいでしょ?」
提督「ま、周りに誰もいないことを確認してからな」
山風「ありがとう、パパ」
提督「!!」
提督(結構いいなこの響き)
山風「パパ……もう一つお願いしてもいい……?」
提督「へ? 山風の父親になる、で終わりじゃないのか」
山風「あたしを不安にさせた代償は、高くつく……」
提督(やっぱり不安だったのか。親子になりたいって結構レベルの高い要求だと思うけどな)
提督「何でも言ってくれ」
山風「うん……」
↓2 山風の要求その2 コンマをグレ度からマイナス
141: 2018/07/21(土) 00:02:57.95 ID:zw5Ou62k0
15-48=0
山風「それじゃあ……」
山風「提督には……けじめをつけてもらう……」
提督「ケジメ?」
山風「そう、やくざ式けじめ……」
提督「いきなりどうした!?」
山風「1か月も留守にして、みんなを……あたしを心配させたのは重罪……」
山風「だから、そのくらいのことをやってもらわないと……」
提督「冗談だよな?」
山風「……」ジー
提督(本気の目だ!!)
提督「いやいや、でも指をつめるのは……!」
山風「指……? 指には、何もしない……」
提督「え……」
山風「指をつめるのは……やくざ同士のやり取りで、ありえること……」
山風「提督は、かたぎだから……お金で解決……」
提督「お前どこでそんな知識を得た!?」
山風「さあ、お金をちょうだい……」
提督(お金か。まあ指を切るよりは……)スッ
提督「ど、どれくらい必要なんだ……?」ゴクリ
山風「え? き、決めてなかった……」
山風「……500円……」
提督(低出費)
山風「それじゃあ……」
山風「提督には……けじめをつけてもらう……」
提督「ケジメ?」
山風「そう、やくざ式けじめ……」
提督「いきなりどうした!?」
山風「1か月も留守にして、みんなを……あたしを心配させたのは重罪……」
山風「だから、そのくらいのことをやってもらわないと……」
提督「冗談だよな?」
山風「……」ジー
提督(本気の目だ!!)
提督「いやいや、でも指をつめるのは……!」
山風「指……? 指には、何もしない……」
提督「え……」
山風「指をつめるのは……やくざ同士のやり取りで、ありえること……」
山風「提督は、かたぎだから……お金で解決……」
提督「お前どこでそんな知識を得た!?」
山風「さあ、お金をちょうだい……」
提督(お金か。まあ指を切るよりは……)スッ
提督「ど、どれくらい必要なんだ……?」ゴクリ
山風「え? き、決めてなかった……」
山風「……500円……」
提督(低出費)
142: 2018/07/21(土) 00:15:41.39 ID:zw5Ou62k0
提督「500円でいいの?」
山風「駄菓子屋で、お菓子買いたい……」
提督「そうか。はい、どうぞ」スッ
山風「ありがとう」
提督「無駄使いするなよ」
山風「はーい」
提督(けじめっていうよりお小遣いだな)
山風「それじゃあ、提督……あたしはこれで」
提督「待った。どこでそんな知識を得たのか聞いてないぞ」
山風「て、提督には関係ないでしょ……」
提督「あるさ。仮とはいえ、お前の父親だからな」
山風「!!」
山風「そうだった……パパ……」
提督「無理にパパって呼ばなくていいんだぞ? 提督が呼びやすいならそれでいい」
山風「2人きりの時はパパって呼ぶ……! そう決めたから」
提督「好きにしていいけど。で、どこで知ったんだ」
山風「……艦娘組……」
提督「は?」
山風「艦娘たちで結成された、組織が出来てるの……」
山風「その名も、艦娘組……」
提督「いつの間にそんなものが」
山風「提督が、ずっと留守にしてたから……グレた艦娘たちが集結して作られたの」
山風「そのグループの目的は……提督に色々すること……」
提督「色々って何!?」
山風「駄菓子屋で、お菓子買いたい……」
提督「そうか。はい、どうぞ」スッ
山風「ありがとう」
提督「無駄使いするなよ」
山風「はーい」
提督(けじめっていうよりお小遣いだな)
山風「それじゃあ、提督……あたしはこれで」
提督「待った。どこでそんな知識を得たのか聞いてないぞ」
山風「て、提督には関係ないでしょ……」
提督「あるさ。仮とはいえ、お前の父親だからな」
山風「!!」
山風「そうだった……パパ……」
提督「無理にパパって呼ばなくていいんだぞ? 提督が呼びやすいならそれでいい」
山風「2人きりの時はパパって呼ぶ……! そう決めたから」
提督「好きにしていいけど。で、どこで知ったんだ」
山風「……艦娘組……」
提督「は?」
山風「艦娘たちで結成された、組織が出来てるの……」
山風「その名も、艦娘組……」
提督「いつの間にそんなものが」
山風「提督が、ずっと留守にしてたから……グレた艦娘たちが集結して作られたの」
山風「そのグループの目的は……提督に色々すること……」
提督「色々って何!?」
143: 2018/07/21(土) 00:20:20.83 ID:zw5Ou62k0
↑すみません、ミスをしたのでもう一度上げます
144: 2018/07/21(土) 00:20:51.53 ID:zw5Ou62k0
提督「500円でいいの?」
山風「駄菓子屋で、お菓子買いたい……」
提督「そうか。はい、どうぞ」スッ
山風「ありがとう」
提督「無駄使いするなよ」
山風「はーい」
提督(けじめっていうよりお小遣いだな)
山風「それじゃあ、提督……あたしはこれで」
提督「待った。どこでそんな知識を得たのか聞いてないぞ」
山風「て、提督には関係ないでしょ……」
提督「あるさ。仮とはいえ、お前の父親だからな」
山風「!!」
山風「そうだった……パパ……」
提督「無理にパパって呼ばなくていいんだぞ? 提督が呼びやすいならそれでいい」
山風「2人きりの時はパパって呼ぶ……! そう決めたから」
提督「好きにしていいけど。で、どこで知ったんだ」
山風「……艦娘組……」
提督「は?」
山風「艦娘たちで結成された、組織が出来てるの……」
山風「その名も、艦娘組……」
提督「いつの間にそんなものが」
山風「パパが、ずっと留守にしてたから……グレた艦娘たちが集結して作られたの」
山風「そのグループの目的は……パパに色々すること……」
提督「色々って何!?」
山風「駄菓子屋で、お菓子買いたい……」
提督「そうか。はい、どうぞ」スッ
山風「ありがとう」
提督「無駄使いするなよ」
山風「はーい」
提督(けじめっていうよりお小遣いだな)
山風「それじゃあ、提督……あたしはこれで」
提督「待った。どこでそんな知識を得たのか聞いてないぞ」
山風「て、提督には関係ないでしょ……」
提督「あるさ。仮とはいえ、お前の父親だからな」
山風「!!」
山風「そうだった……パパ……」
提督「無理にパパって呼ばなくていいんだぞ? 提督が呼びやすいならそれでいい」
山風「2人きりの時はパパって呼ぶ……! そう決めたから」
提督「好きにしていいけど。で、どこで知ったんだ」
山風「……艦娘組……」
提督「は?」
山風「艦娘たちで結成された、組織が出来てるの……」
山風「その名も、艦娘組……」
提督「いつの間にそんなものが」
山風「パパが、ずっと留守にしてたから……グレた艦娘たちが集結して作られたの」
山風「そのグループの目的は……パパに色々すること……」
提督「色々って何!?」
145: 2018/07/21(土) 00:51:15.04 ID:zw5Ou62k0
山風「分からない……噂だと、子供が見ちゃいけないことだとか」
山風「今は使われてない部屋で、プロレスや、柔道の技を練習してるとか……聞いたことある」
提督「何にせよ、ただじゃ済まないっぽいな」
提督「それで、そのメンバーの誰かにヤクザのことを教えてもらったと」
山風「違う……噂で聞いたの……」
提督「なんて噂だよ。発信源は誰なんだ……」
提督「なあ山風、その艦娘組のメンバーに心当たりはないか?」
山風「ごめんなさい……みんな、艦娘として活動してる時は普通だから……」
提督「いいんだよ。ありがとう」
提督(ということは、秘密裏に活動してるってことかな)
提督(メンバー大勢に捕まるのはマズい気がするから、誰か1人を見つけて和解しよう)
提督(そしてそれをきっかけに、艦娘組全員に謝罪して元の関係に戻れたら……)
山風「パパ……あたし、そろそろ行かないと……」
提督「ん、そうか」
山風「忘れないでね、あの約束」
提督「もちろんだ。情報ありがとうな」ナデナデ
山風「……♪」
――――
大淀「へー、初耳ですよ」
提督「大淀が知らないってことは、やっぱり密かに活動してるんだな」
大淀「そもそも、本当にそんな組織あるんですか?」
提督「あくまで噂だから、何とも言えないな」
提督「事実だとしたら、反省してもし切れないよ。俺のせいなんだから」
山風「今は使われてない部屋で、プロレスや、柔道の技を練習してるとか……聞いたことある」
提督「何にせよ、ただじゃ済まないっぽいな」
提督「それで、そのメンバーの誰かにヤクザのことを教えてもらったと」
山風「違う……噂で聞いたの……」
提督「なんて噂だよ。発信源は誰なんだ……」
提督「なあ山風、その艦娘組のメンバーに心当たりはないか?」
山風「ごめんなさい……みんな、艦娘として活動してる時は普通だから……」
提督「いいんだよ。ありがとう」
提督(ということは、秘密裏に活動してるってことかな)
提督(メンバー大勢に捕まるのはマズい気がするから、誰か1人を見つけて和解しよう)
提督(そしてそれをきっかけに、艦娘組全員に謝罪して元の関係に戻れたら……)
山風「パパ……あたし、そろそろ行かないと……」
提督「ん、そうか」
山風「忘れないでね、あの約束」
提督「もちろんだ。情報ありがとうな」ナデナデ
山風「……♪」
――――
大淀「へー、初耳ですよ」
提督「大淀が知らないってことは、やっぱり密かに活動してるんだな」
大淀「そもそも、本当にそんな組織あるんですか?」
提督「あくまで噂だから、何とも言えないな」
提督「事実だとしたら、反省してもし切れないよ。俺のせいなんだから」
146: 2018/07/21(土) 00:57:17.35 ID:zw5Ou62k0
大淀「早く謝らないとですね」
大淀「ひとまず警戒はしておきましょう。引き続き、この人通りの少ないルートで艦娘を待ちながら」
提督「うん」
スタスタ
大淀「あ、早速来ましたね」
提督「あれは……」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
大淀「ひとまず警戒はしておきましょう。引き続き、この人通りの少ないルートで艦娘を待ちながら」
提督「うん」
スタスタ
大淀「あ、早速来ましたね」
提督「あれは……」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
149: 2018/07/21(土) 01:07:20.48 ID:zw5Ou62k0
大井:グレ度68(中グレ)
提督「大井だ」
大井「……」イライラ
提督「明らかに苛立ってるな」
大淀「最大限に気を配って接してあげてくださいね」
提督「もちろん」スッ
――――
大井「ったく……なんであの人は……」ブツブツ
提督「大井」
大井「!!」
大井「て……提督……!」
提督「長い間、留守にしてすまな…」
大井「ここで会ったが百年目ー!!」スタタタッ
提督「!?」
大井「はっ!」シュッ
提督(鋭い蹴り!?)ササッ
提督「ま、待ってくれ大井! 気持ちは分かる、俺はお前たちを…」
大井「このっ!」シュッ
提督「うわっ!?」ササツ
提督「大井だ」
大井「……」イライラ
提督「明らかに苛立ってるな」
大淀「最大限に気を配って接してあげてくださいね」
提督「もちろん」スッ
――――
大井「ったく……なんであの人は……」ブツブツ
提督「大井」
大井「!!」
大井「て……提督……!」
提督「長い間、留守にしてすまな…」
大井「ここで会ったが百年目ー!!」スタタタッ
提督「!?」
大井「はっ!」シュッ
提督(鋭い蹴り!?)ササッ
提督「ま、待ってくれ大井! 気持ちは分かる、俺はお前たちを…」
大井「このっ!」シュッ
提督「うわっ!?」ササツ
150: 2018/07/21(土) 01:22:33.95 ID:zw5Ou62k0
大井「避けないでください!」シュシュッ
提督「避けるだろそりゃ!」ササッ
大井(後ろに回り込んだ!?)
提督「頼む! 落ち着いてくれ!」ギュッ
大井「きゃっ……!?」
大井「は、放してください!」ジタバタ
提督「落ち着いてくれたら放す! お願いだ、話を聞いてくれ」
大井「私たちを放っておいた人の話を聞く筋合いはありません!」ジタバタ
提督「すまなかった!」
提督「すごく反省してる……俺は連絡すら入れず、1か月もここを訪れなかった」
提督「お前たちを放って、お前たちの気持ちを考えず、他のことに熱中していた」
大井「……」
提督「最低な指揮官だよ。どれだけ頭を下げたところで、大井は許してくれないだろう」
提督「それほどまでに、俺はお前を傷つけてしまった」
大井「……そうですね」
大井「何せ、私たちを無視して女性と熱愛していたんですから。腹の虫が収まるわけありません」
提督「は? ね、熱愛なんて……」
大井「それしか無いじゃないですか」
提督「仕事をしてたんだよ! 提督以外にも色んな事してるんだ!」
大井「し、仕事?」
提督「そう、仕事。間違っても他の女性と熱愛なんてそんなことしないよ」
大井「嘘じゃないですよね」
提督「誓うよ」
提督「避けるだろそりゃ!」ササッ
大井(後ろに回り込んだ!?)
提督「頼む! 落ち着いてくれ!」ギュッ
大井「きゃっ……!?」
大井「は、放してください!」ジタバタ
提督「落ち着いてくれたら放す! お願いだ、話を聞いてくれ」
大井「私たちを放っておいた人の話を聞く筋合いはありません!」ジタバタ
提督「すまなかった!」
提督「すごく反省してる……俺は連絡すら入れず、1か月もここを訪れなかった」
提督「お前たちを放って、お前たちの気持ちを考えず、他のことに熱中していた」
大井「……」
提督「最低な指揮官だよ。どれだけ頭を下げたところで、大井は許してくれないだろう」
提督「それほどまでに、俺はお前を傷つけてしまった」
大井「……そうですね」
大井「何せ、私たちを無視して女性と熱愛していたんですから。腹の虫が収まるわけありません」
提督「は? ね、熱愛なんて……」
大井「それしか無いじゃないですか」
提督「仕事をしてたんだよ! 提督以外にも色んな事してるんだ!」
大井「し、仕事?」
提督「そう、仕事。間違っても他の女性と熱愛なんてそんなことしないよ」
大井「嘘じゃないですよね」
提督「誓うよ」
151: 2018/07/21(土) 01:33:22.94 ID:zw5Ou62k0
大井「ふーん……具体的に何を?」
提督「主にプロデューサー、団長、マスター。他には監督とか決闘者とか」
大井「と、特殊ですね」
提督「それを言ったら提督もだろ」
大井「……」
大井「放してください。もう攻撃しませんから」
提督「本当に?」
大井「本当です」
パッ
大井「えいっ」ピンッ
提督「痛っ!? 攻撃しないって……」
大井「デコピンくらいどうってことないでしょう。蹴りを入れる予定だったんですから」
大井「それで?」
提督「?」
大井「ここに帰ってきたってことは、そのお仕事たちを済ませたってことですよね?」
提督「ある程度は。すんなりと理解してくれるんだな」
大井「こちらにも誤解がありましたし、提督を信用してますからね。すみませんでした」ペコリ
提督(お、大井……!)
提督「謝るのは俺の方だよ! すまなかった!」ガバッ
大井「もういいですよ。お仕事なら仕方ないですし」
大井「女性関係だったら容赦しなかったですけど」
提督(そこが重要なのか)
提督「主にプロデューサー、団長、マスター。他には監督とか決闘者とか」
大井「と、特殊ですね」
提督「それを言ったら提督もだろ」
大井「……」
大井「放してください。もう攻撃しませんから」
提督「本当に?」
大井「本当です」
パッ
大井「えいっ」ピンッ
提督「痛っ!? 攻撃しないって……」
大井「デコピンくらいどうってことないでしょう。蹴りを入れる予定だったんですから」
大井「それで?」
提督「?」
大井「ここに帰ってきたってことは、そのお仕事たちを済ませたってことですよね?」
提督「ある程度は。すんなりと理解してくれるんだな」
大井「こちらにも誤解がありましたし、提督を信用してますからね。すみませんでした」ペコリ
提督(お、大井……!)
提督「謝るのは俺の方だよ! すまなかった!」ガバッ
大井「もういいですよ。お仕事なら仕方ないですし」
大井「女性関係だったら容赦しなかったですけど」
提督(そこが重要なのか)
152: 2018/07/21(土) 01:40:52.13 ID:zw5Ou62k0
大井「あの、いつまで土下座してるんです? やめてください」
提督「まだだ。実は大井に頼みがある」
大井「頼み……?」
提督「償いをさせて欲しい」
提督「仕事とはいえ、鎮守府を留守にしてしまったこと。連絡も入れなかったこと」
提督「これは大きな罪だ」
大井「はあ」
提督「だから償いをしたい! 何でも言ってくれ、言うことを聞くから」
提督「どんなことでも……というわけにはいけないかもしれないけど」
提督「できる限り叶える! 大井の頼みを叶えてみせる!」
大井「……へーえ」
大井「それは、心に溜まっていたものがスッキリするかもしれませんね」
提督「スッキリしてもらいたい」
大井「何でもいいんですね?」
提督「ああ、何でもだ」
↓2 大井の要求 コンマを深刻度からマイナス
提督「まだだ。実は大井に頼みがある」
大井「頼み……?」
提督「償いをさせて欲しい」
提督「仕事とはいえ、鎮守府を留守にしてしまったこと。連絡も入れなかったこと」
提督「これは大きな罪だ」
大井「はあ」
提督「だから償いをしたい! 何でも言ってくれ、言うことを聞くから」
提督「どんなことでも……というわけにはいけないかもしれないけど」
提督「できる限り叶える! 大井の頼みを叶えてみせる!」
大井「……へーえ」
大井「それは、心に溜まっていたものがスッキリするかもしれませんね」
提督「スッキリしてもらいたい」
大井「何でもいいんですね?」
提督「ああ、何でもだ」
↓2 大井の要求 コンマを深刻度からマイナス
162: 2018/07/22(日) 20:26:06.00 ID:Cel/jvlU0
68-44=24
大井「それなら……」
大井「わ、私と温泉旅行に行きなさい! これは命令です!」ビシッ
提督「温泉旅行!?」
大井「ダメなんですか?」
提督「ダメじゃないよ。大井の口から、そんな言葉が出てくるなんて思わなかったから驚いたんだ」
提督「聞き間違いじゃないよな」
大井「ハッキリ言いましたよ、温泉旅行って。ちなみに一泊二日なので、すぐに鎮守府に帰れます」
提督「……」
大井「やっぱりダメですか?」
提督「いや、分かった。すぐに予約をとろう」
提督(まさか大井、俺を好いてくれてるのか)
大井「あ、そうそう。勘違いしないでくださいね」
提督「え」
大井「提督と一緒に旅行するのは、長い間留守にしてた罰として召使いをしてもらうためですから」
大井「仲を深めたいだとか、そんなことありえませんからね! 絶対に!」
提督(召使いって……)
提督「分かったよ、肝に銘じとく」
大井「あ! それと」
提督「まだあるのか」
大井「それなら……」
大井「わ、私と温泉旅行に行きなさい! これは命令です!」ビシッ
提督「温泉旅行!?」
大井「ダメなんですか?」
提督「ダメじゃないよ。大井の口から、そんな言葉が出てくるなんて思わなかったから驚いたんだ」
提督「聞き間違いじゃないよな」
大井「ハッキリ言いましたよ、温泉旅行って。ちなみに一泊二日なので、すぐに鎮守府に帰れます」
提督「……」
大井「やっぱりダメですか?」
提督「いや、分かった。すぐに予約をとろう」
提督(まさか大井、俺を好いてくれてるのか)
大井「あ、そうそう。勘違いしないでくださいね」
提督「え」
大井「提督と一緒に旅行するのは、長い間留守にしてた罰として召使いをしてもらうためですから」
大井「仲を深めたいだとか、そんなことありえませんからね! 絶対に!」
提督(召使いって……)
提督「分かったよ、肝に銘じとく」
大井「あ! それと」
提督「まだあるのか」
163: 2018/07/22(日) 20:34:53.35 ID:Cel/jvlU0
大井「温泉旅行だけじゃ飽き足らないので、もう一つお願いいいですか?」
提督「いいよ」
大井「ありがとうございます」
提督「お礼はいいって」
提督(温泉旅行ともう一つか……何だろう)
↓2 大井の要求その2 コンマをさらにマイナス
提督「いいよ」
大井「ありがとうございます」
提督「お礼はいいって」
提督(温泉旅行ともう一つか……何だろう)
↓2 大井の要求その2 コンマをさらにマイナス
168: 2018/07/22(日) 20:50:03.25 ID:Cel/jvlU0
24-16=8
大井「んーと……すみません、やっぱり旅行だけでいいです」
提督「そうか」
大井「ただ、もう1人連れて行きたい艦娘がいるんです」
提督「もう1人か」
提督(大体予想はつく)
――――
北上「……」
提督(まあ北上だよな)
大井「北上さん、今日はよろしくお願いしますね」
北上「よろしくねー」
北上「……提督」
提督「?」
北上「アタシ、大井っちと旅行を楽しむつもりだから」
北上「提督とは楽しむつもりないから。そこんとこ忘れないでよね」プイッ
提督「あ、ああ」
提督(やっぱり機嫌を損ねてるよな)
大井「そろそろ出発しないと、電車に間に合いませんよ」
提督「そうだな。行こう」
大井「んーと……すみません、やっぱり旅行だけでいいです」
提督「そうか」
大井「ただ、もう1人連れて行きたい艦娘がいるんです」
提督「もう1人か」
提督(大体予想はつく)
――――
北上「……」
提督(まあ北上だよな)
大井「北上さん、今日はよろしくお願いしますね」
北上「よろしくねー」
北上「……提督」
提督「?」
北上「アタシ、大井っちと旅行を楽しむつもりだから」
北上「提督とは楽しむつもりないから。そこんとこ忘れないでよね」プイッ
提督「あ、ああ」
提督(やっぱり機嫌を損ねてるよな)
大井「そろそろ出発しないと、電車に間に合いませんよ」
提督「そうだな。行こう」
171: 2018/07/22(日) 21:02:33.27 ID:Cel/jvlU0
――――
ガタンゴトン
大井「旅行って、目的地に行くまでの過程も楽しいですよね」
北上「景色を見たりねー」
提督(荷物は全て俺に任せて、座る席も離れたところ)
提督(仕方ないとはいえ寂しいな……)
大井「すみません北上さん、ちょっと席を外します」スッ
北上「おっけー」
スタスタ
大井「提督、ちゃんと荷物管理してます?」
提督「バッチリだよ」
大井「盗まれたりしないでくださいね」
提督「任せてくれ」
大井「……隣、いいですか?」
提督「北上と話してなくていいのか?」
大井「少しくらいなら。召使いさんが可哀想なので、話し相手になってあげます」スッ
大井「ミカン食べますか」スッ
提督「ありがとう」
提督「もう少しで到着するから、準備しといてくれな」
大井「準備といっても、提督が全て持ってくれてるのでほぼ手ぶらですよ」
提督「確かにな」ハハ
172: 2018/07/22(日) 21:19:06.88 ID:Cel/jvlU0
大井「提督」
提督「ん?」
大井「北上さんの機嫌、直してくださいね。そのために連れてきたんです」ヒソヒソ
提督「そうしたいけど、俺と話す気はないみたいだし」
大井「何とかしてあげてください」
提督「分かったからそんな怖い顔しないでくれ……」
大井「分かればいいんですよ。はい、剥けました」スッ
提督「……?」
大井「何してるんですか、口を開けてください」
提督(食べさせてくれるのか)アーン
パクッ
提督「うん、美味い」モグモグ
大井「……ふふ」ニコッ
――――
提督「おー、良いところだな」
大井「有名な温泉旅館ですからね。入りましょう」
北上「大井っち。部屋に案内してもらったら、早速お風呂行こーよ」
大井「賛成です!」
提督「……」
提督(ここって混浴あったりするのかな。あってもこの2人が入らないか)
提督「ん?」
大井「北上さんの機嫌、直してくださいね。そのために連れてきたんです」ヒソヒソ
提督「そうしたいけど、俺と話す気はないみたいだし」
大井「何とかしてあげてください」
提督「分かったからそんな怖い顔しないでくれ……」
大井「分かればいいんですよ。はい、剥けました」スッ
提督「……?」
大井「何してるんですか、口を開けてください」
提督(食べさせてくれるのか)アーン
パクッ
提督「うん、美味い」モグモグ
大井「……ふふ」ニコッ
――――
提督「おー、良いところだな」
大井「有名な温泉旅館ですからね。入りましょう」
北上「大井っち。部屋に案内してもらったら、早速お風呂行こーよ」
大井「賛成です!」
提督「……」
提督(ここって混浴あったりするのかな。あってもこの2人が入らないか)
173: 2018/07/22(日) 21:32:55.29 ID:Cel/jvlU0
――――
カポーン
提督「あー、良い湯だー」ザバー
提督(由良と行った銭湯もいいけど、温泉もいいよなぁ)
提督(……この竹でできた塀の向こうに女湯があるんだよな)
提督(大井と北上もゆっくりしてるんだろうな)
提督(んー、大井と北上……大井はだいぶ機嫌を直してくれてるけど)
提督(北上はまだ難しいか)
――――
大井「あ」スッ
提督「おお、出る時間がピッタリだな」スッ
大井「どうでしたか提督、男湯の方は」
提督「良い湯だったよ」
北上「……」
提督「北上、そっちはどうだった?」
北上「うん……良い湯だった」
北上「大井っち、向こうで卓球やれるとこあったよね。遊んで行かない?」
大井「え? でも温泉に入ったばかりですし。汗かいちゃうと……」
北上「また入ればいいじゃん。ということで提督、アタシたち2人で遊んでくよ」
提督「了解。俺はお土産コーナーに寄ってるから」
北上「行こう大井っち」グイ
大井「あっ……は、はい」
174: 2018/07/22(日) 21:49:16.56 ID:Cel/jvlU0
提督(やっぱり避けられてるな……どうしたものか)
提督(あ、そうだ)
――――
北上「ご飯美味しかったね」
大井「牛のお肉が柔らかかったですね。味が忘れられません」フフ
提督「2人とも、ちょっといいかな」
大井・北上「?」
提督「実はさっき、お土産コーナーで良いもの見つけてさ。プレゼントしたいんだよ」
提督「まずは大井。この土地限定のハンドクリーム」スッ
大井「そんなの売ってたんですか!? あ、ありがとうございます」
提督「そして北上。この土地限定のポテチ3種類」スッ
北上「……!」
大井「はあ? ちょっと提督! 私に比べて何でそんな安値なもの北上さんに……!」
北上「へぇ……いいセンスしてるね」
大井「!?」
提督「だろ」
北上「でもさー、大井っちの言うとおり、ハンドクリームとポテチって差があるよね」
提督「う……それは……」
北上「ま、嬉しいけどさ。ありがとね」
提督・大井「!!」
提督「ああ! 喜んでもらえて何よりだよ!」
提督(あ、そうだ)
――――
北上「ご飯美味しかったね」
大井「牛のお肉が柔らかかったですね。味が忘れられません」フフ
提督「2人とも、ちょっといいかな」
大井・北上「?」
提督「実はさっき、お土産コーナーで良いもの見つけてさ。プレゼントしたいんだよ」
提督「まずは大井。この土地限定のハンドクリーム」スッ
大井「そんなの売ってたんですか!? あ、ありがとうございます」
提督「そして北上。この土地限定のポテチ3種類」スッ
北上「……!」
大井「はあ? ちょっと提督! 私に比べて何でそんな安値なもの北上さんに……!」
北上「へぇ……いいセンスしてるね」
大井「!?」
提督「だろ」
北上「でもさー、大井っちの言うとおり、ハンドクリームとポテチって差があるよね」
提督「う……それは……」
北上「ま、嬉しいけどさ。ありがとね」
提督・大井「!!」
提督「ああ! 喜んでもらえて何よりだよ!」
175: 2018/07/22(日) 22:08:23.21 ID:Cel/jvlU0
――――
北上「zzz……」
提督「北上もう寝たのか」
大井「最近あまり眠れてなかったんですよ」
大井「ずっと提督のこと気にかけてましたから」
提督「そ……そうだったのか……」
大井「でも、トランプをやってる時は完全にいつもの北上さんでした」
大井「あんなに楽しそうに笑ったのも久しぶりです。少しは元の関係に戻れたみたいですね」ニコッ
提督「そうだといいけど」
提督(北上には改めて償いをしに行こう)
大井「ところで」
提督「?」
大井「私と北上さんの浴衣を見て、結局何も言ってくれませんでしたね?」
提督「あ……ごめん。心では思ってたんだけど」
提督「綺麗だな、似合ってる」
大井「遅すぎです。マイナス2ポイント」
提督「何だそれ」
大井「提督の善行ポイントです。この旅行中、密かに審査してたんです」
大井「10ポイントたまったら私の機嫌が良くなります」
提督「最初から言ってくれよ……というか、許してくれたんじゃないのか」
大井「許したのと私の機嫌の良し悪しは別物ですから」
提督「マジか。今何ポイントたまってる?」
176: 2018/07/22(日) 22:21:55.35 ID:Cel/jvlU0
大井「7ポイントです」
提督「結構たまってるな」
大井「私と北上さんが楽しめるように、色々してくれましたから」クスッ
提督「残りは何をすればたまる?」
大井「そうですね……また今度、何かしてくれたら」
大井「思いついたら言うので、楽しみに待っててくださいね♪」
提督(何を要求されるんだ……)
大井「話は変わりますけど、提督はとても反省してますね」
提督「心から反省してる。もう大井たちに心配をかけないと誓った」
大井「それは充分伝わりました」
大井「……艦娘組のみんなにも、提督は反省してるってこと言った方がいいわね……」ボソッ
提督「!!」
提督「今艦娘組って言ったか?」
大井「ごめんなさい、こっちの話です」
提督「艦娘組のことは知ってるよ」
大井「え?」
提督「山風から聞いたんだ。俺に色々することが目的の組織を、グレてる艦娘たちが作ってるって」
提督「まさか大井、お前……」
大井「……」
大井「そうです。艦娘組のメンバーです」
提督「!!」
提督「結構たまってるな」
大井「私と北上さんが楽しめるように、色々してくれましたから」クスッ
提督「残りは何をすればたまる?」
大井「そうですね……また今度、何かしてくれたら」
大井「思いついたら言うので、楽しみに待っててくださいね♪」
提督(何を要求されるんだ……)
大井「話は変わりますけど、提督はとても反省してますね」
提督「心から反省してる。もう大井たちに心配をかけないと誓った」
大井「それは充分伝わりました」
大井「……艦娘組のみんなにも、提督は反省してるってこと言った方がいいわね……」ボソッ
提督「!!」
提督「今艦娘組って言ったか?」
大井「ごめんなさい、こっちの話です」
提督「艦娘組のことは知ってるよ」
大井「え?」
提督「山風から聞いたんだ。俺に色々することが目的の組織を、グレてる艦娘たちが作ってるって」
提督「まさか大井、お前……」
大井「……」
大井「そうです。艦娘組のメンバーです」
提督「!!」
177: 2018/07/22(日) 22:33:21.38 ID:Cel/jvlU0
大井「でも、もう抜けますから…」
提督「頼みがある! 艦娘組全員に合わせてくれないか?」
提督「俺のせいで荒んでしまって、申し訳なく思ってるんだ……1人1人に謝りたいんだ」
大井「そうですね……中にはかなりグレてる娘もいますからね」
大井「まず、私に任せてもらえませんか? みんなを説得してみます」
大井「それでダメだったら提督が何とかするしかないですけど」
提督「ありがとう! お願いするよ!」
――――
大淀「旅行楽しかったですか?」
提督「楽しかったよ。2人も楽しんでくれたみたいで、本当によかった」
大淀「いいなー……」ボソッ
提督「ん?」
大淀「……提督、お願いがあるですけど」
大淀「今度私とも旅行しませんか?」
提督「大淀と?」
大淀「最初、ハグしてくれたじゃないですか。でも他の艦娘とのやり取りを見てて」
大淀「ハグだけじゃ物足りなくなってきたんです」
提督「いいよ」
大淀「!」
提督「行こうか、旅行。計画しないとな」
大淀「ありがとうございます!」
大淀(言ってみるものね!)フフ
提督「頼みがある! 艦娘組全員に合わせてくれないか?」
提督「俺のせいで荒んでしまって、申し訳なく思ってるんだ……1人1人に謝りたいんだ」
大井「そうですね……中にはかなりグレてる娘もいますからね」
大井「まず、私に任せてもらえませんか? みんなを説得してみます」
大井「それでダメだったら提督が何とかするしかないですけど」
提督「ありがとう! お願いするよ!」
――――
大淀「旅行楽しかったですか?」
提督「楽しかったよ。2人も楽しんでくれたみたいで、本当によかった」
大淀「いいなー……」ボソッ
提督「ん?」
大淀「……提督、お願いがあるですけど」
大淀「今度私とも旅行しませんか?」
提督「大淀と?」
大淀「最初、ハグしてくれたじゃないですか。でも他の艦娘とのやり取りを見てて」
大淀「ハグだけじゃ物足りなくなってきたんです」
提督「いいよ」
大淀「!」
提督「行こうか、旅行。計画しないとな」
大淀「ありがとうございます!」
大淀(言ってみるものね!)フフ
178: 2018/07/22(日) 22:40:00.13 ID:Cel/jvlU0
提督「それで大淀、艦娘組のことなんだけど」
大淀「あ……こほん。そうでした、大井さんがメンバーだったんですよね」
提督「説得してくれるみたいだけど、ダメだったら俺が何とかするしかないって」
大淀「そうするしかないですよね。私もできる範囲内で協力しますから」
提督「ありがとう」
↓2「……」
大淀「提督」
提督「?」
大淀「艦娘組のことはひとまず大井さんに任せて、再び艦娘のご機嫌をとってあげましょう」
大淀「↓2が歩いてますよ」
提督「うん。行ってくる」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
大淀「あ……こほん。そうでした、大井さんがメンバーだったんですよね」
提督「説得してくれるみたいだけど、ダメだったら俺が何とかするしかないって」
大淀「そうするしかないですよね。私もできる範囲内で協力しますから」
提督「ありがとう」
↓2「……」
大淀「提督」
提督「?」
大淀「艦娘組のことはひとまず大井さんに任せて、再び艦娘のご機嫌をとってあげましょう」
大淀「↓2が歩いてますよ」
提督「うん。行ってくる」
↓2 艦娘1人、または複数(金剛型、第七駆逐隊などの呼び方でもOK) コンマがグレ度
185: 2018/07/22(日) 23:04:44.85 ID:Cel/jvlU0
羽黒:グレ度66(中グレ)
提督「羽黒!」
羽黒「!!」
羽黒「こ、この声は……司令官さん……!」
提督「久しぶり。1か月も留守にして申し訳……」
羽黒「……」ゴゴゴゴ
提督(怒ってる。当たり前だ、いくら心優しい羽黒でも怒るに決まってる)
羽黒「……!」ゴゴゴゴ
提督(しかし怖さはない。ウサギが威嚇してるみたいで可愛らしささえ覚える)
提督(だからといって和んだりはしない。羽黒が怒っているという事実を重く受け止め、謝罪をする)スッ
提督「すまなかった」
羽黒「……」
提督「俺はとんでもないことをしてしまった。ひと月も鎮守府を留守にして、連絡もしない」
提督「他の仕事をしていたとはいえ最低だ。心から謝る」
羽黒「……他のお仕事……?」
提督「詳しく聞きたいなら答えるけど、色んな仕事だよ」
羽黒「お怪我をされていたとか、ご病気になられたとかじゃ……」
提督「違う。仕事に熱中していたんだ」
羽黒「……」
提督「羽黒!」
羽黒「!!」
羽黒「こ、この声は……司令官さん……!」
提督「久しぶり。1か月も留守にして申し訳……」
羽黒「……」ゴゴゴゴ
提督(怒ってる。当たり前だ、いくら心優しい羽黒でも怒るに決まってる)
羽黒「……!」ゴゴゴゴ
提督(しかし怖さはない。ウサギが威嚇してるみたいで可愛らしささえ覚える)
提督(だからといって和んだりはしない。羽黒が怒っているという事実を重く受け止め、謝罪をする)スッ
提督「すまなかった」
羽黒「……」
提督「俺はとんでもないことをしてしまった。ひと月も鎮守府を留守にして、連絡もしない」
提督「他の仕事をしていたとはいえ最低だ。心から謝る」
羽黒「……他のお仕事……?」
提督「詳しく聞きたいなら答えるけど、色んな仕事だよ」
羽黒「お怪我をされていたとか、ご病気になられたとかじゃ……」
提督「違う。仕事に熱中していたんだ」
羽黒「……」
186: 2018/07/22(日) 23:19:04.70 ID:Cel/jvlU0
羽黒「そうだったんですか……」
提督「ああ」
羽黒「……では、私はこれで」スタスタ
提督「え? ち、ちょっと待ってくれ羽黒!」ガシッ
羽黒「この本を倉庫に持っていかなきゃいけないんです! 放してください!」
提督「少しだけ俺に時間をくれ! 1分でいい!」
提督「俺は反省してる。羽黒を、艦娘たちを心配させてしまったことを悔いている」
提督「謝っても羽黒の心には届かないだろう」
羽黒「……」
提督「だから、違う方法で俺の気持ちを示したい」
提督「羽黒の言うことを何でも聞こう。どんなことでもいい」
提督「羽黒の望むこと、して欲しいことを何でもする」
羽黒「!」ピクッ
羽黒「……なん……でも……?」
提督「そうだ、何でもだ! 俺にチャンスをくれ!」
提督「羽黒に謝罪の気持ちを伝えるチャンスを!」
羽黒「分かりました」
羽黒「お願い、聞いてくれるんですね?」
提督「聞く。絶対に」
↓2 羽黒の要求 コンマをグレ度からマイナス
提督「ああ」
羽黒「……では、私はこれで」スタスタ
提督「え? ち、ちょっと待ってくれ羽黒!」ガシッ
羽黒「この本を倉庫に持っていかなきゃいけないんです! 放してください!」
提督「少しだけ俺に時間をくれ! 1分でいい!」
提督「俺は反省してる。羽黒を、艦娘たちを心配させてしまったことを悔いている」
提督「謝っても羽黒の心には届かないだろう」
羽黒「……」
提督「だから、違う方法で俺の気持ちを示したい」
提督「羽黒の言うことを何でも聞こう。どんなことでもいい」
提督「羽黒の望むこと、して欲しいことを何でもする」
羽黒「!」ピクッ
羽黒「……なん……でも……?」
提督「そうだ、何でもだ! 俺にチャンスをくれ!」
提督「羽黒に謝罪の気持ちを伝えるチャンスを!」
羽黒「分かりました」
羽黒「お願い、聞いてくれるんですね?」
提督「聞く。絶対に」
↓2 羽黒の要求 コンマをグレ度からマイナス
191: 2018/07/22(日) 23:32:38.68 ID:Cel/jvlU0
66-27=39
羽黒「氷の王国を作りたいです……」
提督「は?」
羽黒「氷の王国です。最近、何回目かのアナと雪の女王を観たんですけど」
羽黒「あんな風に氷で物を作れたら素敵だなって思って」
提督「それで、氷の王国を?」
羽黒「子供みたいですよね……でも、一度でいいから夢を叶えてみたいんです!」
提督(夢なのか)
羽黒「ど、どうですか!? こんな望み、司令官さんに叶えることができますか!?」
提督「できる!」
羽黒「!!」
提督「やってみせる。待ってろ羽黒、俺が必ず氷の王国を作ってみせる」
提督「その時は、もう一度俺の謝罪を見て欲しい」
羽黒「し、司令官さん……」
提督「やってやるぞ!」スタタタッ
羽黒「……」
――――
提督(ああ言ったけど、どうやって作ればいいんだ)
提督(今は夏だぞ? 氷も作るのに時間や金がかかるのに……)
大淀「お困りのようですね」
提督「大淀!」
羽黒「氷の王国を作りたいです……」
提督「は?」
羽黒「氷の王国です。最近、何回目かのアナと雪の女王を観たんですけど」
羽黒「あんな風に氷で物を作れたら素敵だなって思って」
提督「それで、氷の王国を?」
羽黒「子供みたいですよね……でも、一度でいいから夢を叶えてみたいんです!」
提督(夢なのか)
羽黒「ど、どうですか!? こんな望み、司令官さんに叶えることができますか!?」
提督「できる!」
羽黒「!!」
提督「やってみせる。待ってろ羽黒、俺が必ず氷の王国を作ってみせる」
提督「その時は、もう一度俺の謝罪を見て欲しい」
羽黒「し、司令官さん……」
提督「やってやるぞ!」スタタタッ
羽黒「……」
――――
提督(ああ言ったけど、どうやって作ればいいんだ)
提督(今は夏だぞ? 氷も作るのに時間や金がかかるのに……)
大淀「お困りのようですね」
提督「大淀!」
192: 2018/07/22(日) 23:45:07.49 ID:Cel/jvlU0
大淀「氷の王国をどうやって作るかお悩みのようで」
提督「そうなんだよ……方法が思い浮かばない」
大淀「提督、こういう時こそあの艦娘の力を借りるべきですよ」
大淀「明石の力を」
提督「いや……明石とも仲が回復してないし、無理だろう」
大淀「本人から知恵を借りるのは無理かもしれませんけど」
大淀「これは何だと思いますか?」スッ
提督「大きな箱だな」
大淀「ただの箱じゃないですよ。明石の作った、四次元ボックスです」
提督「四次元ボックス!?」
大淀「この中には明石の発明したすごい秘密道具がたくさん収納されてます」
大淀「確か、氷を生み出して建物を作れるものもあったはずですよ」
提督「明石のやつ、ついにネコ型ロボットの域にまで達したか。そんな貴重な箱を借りていいのか?」
大淀「これは私にくれたものなので。好きな時に使っていいよって」
大淀「ちょっと待っててくださいね。えっと……」パカッ ガサゴソ
大淀「あった! 氷製造機とふにゃふにゃグローブ~!」
提督(ドラえもんっぽく言った)
大淀「説明すると、この大きな機械は名前の通り氷を作ってくれるんです」
提督「材料は?」
大淀「要りません」
提督「すごいな」
提督「そうなんだよ……方法が思い浮かばない」
大淀「提督、こういう時こそあの艦娘の力を借りるべきですよ」
大淀「明石の力を」
提督「いや……明石とも仲が回復してないし、無理だろう」
大淀「本人から知恵を借りるのは無理かもしれませんけど」
大淀「これは何だと思いますか?」スッ
提督「大きな箱だな」
大淀「ただの箱じゃないですよ。明石の作った、四次元ボックスです」
提督「四次元ボックス!?」
大淀「この中には明石の発明したすごい秘密道具がたくさん収納されてます」
大淀「確か、氷を生み出して建物を作れるものもあったはずですよ」
提督「明石のやつ、ついにネコ型ロボットの域にまで達したか。そんな貴重な箱を借りていいのか?」
大淀「これは私にくれたものなので。好きな時に使っていいよって」
大淀「ちょっと待っててくださいね。えっと……」パカッ ガサゴソ
大淀「あった! 氷製造機とふにゃふにゃグローブ~!」
提督(ドラえもんっぽく言った)
大淀「説明すると、この大きな機械は名前の通り氷を作ってくれるんです」
提督「材料は?」
大淀「要りません」
提督「すごいな」
193: 2018/07/23(月) 00:03:44.45 ID:hFXfYz8p0
大淀「そしてこのふにゃふにゃグローブをつけると、石や鉄など、どんな固いものでもふにゃふにゃにできるんです」
大淀「もちろん氷も。まるで紙粘土のようにね」
提督「それで氷を変形させるってことか!」
大淀「はい。ただ、そうすると時間がかかってしまいますよね」
提督「そうだな……王国だから、下手すれば1年以上……」
大淀「そこでさらにこの道具です! 精神と時の部屋~!」
提督「聞いたことあるぞそれ!? 別作品のだろ!」
大淀「まあまあ落ち着いてください。一見すると普通のドアですよね?」
大淀「しかし、このドアをどこでもいいので適当な場所に……例えばこの壁に」スチャ
大淀「設置します。するとこのドアの先には、精神と時の部屋とほぼ同じルールの空間ができます」
提督「ほぼ?」
大淀「別に修行するわけではないですからね。空気や重力は地球と同じです」
提督「なるほどな。どれ」ガチャ
提督「うわ、本当だ! ドラゴンボールとは違うけど真っ白な空間が広がってる!」
大淀「氷の王国はここに作りましょう。空間も真っ白だと味気ないので、辺り一面が雪景色なんていいですね」スチャ
提督「ドア外していいのか?」
大淀「はい。どの壁に設置しても通じる場所は同じです」
提督「そうか……感謝するよ大淀! これで羽黒の夢を叶えてやれる!」
――――
(1日後)
羽黒(司令官さん、何をしてるんだろう)
羽黒(あれから顔を合わせてないし、やっぱり無理なお願いをしちゃったかな……)
提督「羽黒ー!」スタタタッ
羽黒(司令官さん!?)
大淀「もちろん氷も。まるで紙粘土のようにね」
提督「それで氷を変形させるってことか!」
大淀「はい。ただ、そうすると時間がかかってしまいますよね」
提督「そうだな……王国だから、下手すれば1年以上……」
大淀「そこでさらにこの道具です! 精神と時の部屋~!」
提督「聞いたことあるぞそれ!? 別作品のだろ!」
大淀「まあまあ落ち着いてください。一見すると普通のドアですよね?」
大淀「しかし、このドアをどこでもいいので適当な場所に……例えばこの壁に」スチャ
大淀「設置します。するとこのドアの先には、精神と時の部屋とほぼ同じルールの空間ができます」
提督「ほぼ?」
大淀「別に修行するわけではないですからね。空気や重力は地球と同じです」
提督「なるほどな。どれ」ガチャ
提督「うわ、本当だ! ドラゴンボールとは違うけど真っ白な空間が広がってる!」
大淀「氷の王国はここに作りましょう。空間も真っ白だと味気ないので、辺り一面が雪景色なんていいですね」スチャ
提督「ドア外していいのか?」
大淀「はい。どの壁に設置しても通じる場所は同じです」
提督「そうか……感謝するよ大淀! これで羽黒の夢を叶えてやれる!」
――――
(1日後)
羽黒(司令官さん、何をしてるんだろう)
羽黒(あれから顔を合わせてないし、やっぱり無理なお願いをしちゃったかな……)
提督「羽黒ー!」スタタタッ
羽黒(司令官さん!?)
194: 2018/07/23(月) 00:11:28.52 ID:hFXfYz8p0
提督「はぁ、はぁ……できたよ、氷の王国」
羽黒「え?」
提督「羽黒の思うような王国かは分からないけどな」
提督「ついて来てくれ」
羽黒「……はい」
羽黒(まさか本当に? ううん、そんなはずは……)
――――
羽黒「う……ウソ……!」
提督「どうだ? ここが城下町だ」
提督「向こうにある噴水は、水じゃなくて雪が出る」
提督「氷のランプは、暗くなると綺麗に光るぞ」
羽黒「ど、どうやって作ったんですか……!?」
提督「明石と大淀の力を借りてな」
羽黒(こんなこともできちゃうんだ……)
提督「さて、肝心の城へ行こうか」
――――
羽黒「わぁ~……!」キラキラ
提督「アナと雪の女王の城を、見よう見マネで作ってみた」
提督「どうかな?」
羽黒「素敵です……とっても素敵……!」
羽黒「え?」
提督「羽黒の思うような王国かは分からないけどな」
提督「ついて来てくれ」
羽黒「……はい」
羽黒(まさか本当に? ううん、そんなはずは……)
――――
羽黒「う……ウソ……!」
提督「どうだ? ここが城下町だ」
提督「向こうにある噴水は、水じゃなくて雪が出る」
提督「氷のランプは、暗くなると綺麗に光るぞ」
羽黒「ど、どうやって作ったんですか……!?」
提督「明石と大淀の力を借りてな」
羽黒(こんなこともできちゃうんだ……)
提督「さて、肝心の城へ行こうか」
――――
羽黒「わぁ~……!」キラキラ
提督「アナと雪の女王の城を、見よう見マネで作ってみた」
提督「どうかな?」
羽黒「素敵です……とっても素敵……!」
195: 2018/07/23(月) 00:18:14.95 ID:hFXfYz8p0
羽黒「あっ、向こうにあるのは玉座?」
提督「そう」
羽黒「座ってみてもいいでしょうか」
提督「どうぞ」
羽黒「そ、それじゃあ……」スタスタ
スッ
羽黒「ひゃっ!? 冷たいっ」
提督「全部氷だからな。俺の服を敷いてくれ」ヌギヌギ
羽黒「いいんです、このままで」
羽黒「わー……本当に氷でできてるんだ……」
提督(喜んでくれてるみたいだ)
羽黒「ありがとうございます、司令官さん」
提督「!」
羽黒「夢が叶うとは思ってなかったです……嬉しい」エヘヘ
提督「お礼はいいよ。これは償いだから」
提督「俺が羽黒にしてしまったことのな」
羽黒「司令官さん……」
羽黒「……あ、あの……ここまでしてもらって、こんなこと言うのもあれなんですけど……」モジモジ
提督「?」
羽黒「もう一個、いいですか」
提督「お願い? いいよ」
羽黒「いいんですか! あ、ありがとうございます」
↓2 羽黒の要求その2 さらにコンマをマイナス
提督「そう」
羽黒「座ってみてもいいでしょうか」
提督「どうぞ」
羽黒「そ、それじゃあ……」スタスタ
スッ
羽黒「ひゃっ!? 冷たいっ」
提督「全部氷だからな。俺の服を敷いてくれ」ヌギヌギ
羽黒「いいんです、このままで」
羽黒「わー……本当に氷でできてるんだ……」
提督(喜んでくれてるみたいだ)
羽黒「ありがとうございます、司令官さん」
提督「!」
羽黒「夢が叶うとは思ってなかったです……嬉しい」エヘヘ
提督「お礼はいいよ。これは償いだから」
提督「俺が羽黒にしてしまったことのな」
羽黒「司令官さん……」
羽黒「……あ、あの……ここまでしてもらって、こんなこと言うのもあれなんですけど……」モジモジ
提督「?」
羽黒「もう一個、いいですか」
提督「お願い? いいよ」
羽黒「いいんですか! あ、ありがとうございます」
↓2 羽黒の要求その2 さらにコンマをマイナス
199: 2018/07/23(月) 00:30:54.60 ID:hFXfYz8p0
39-24=15
羽黒「氷、まだ作れますか?」
提督「作れるよ」
羽黒「その氷で、かき氷を作ってもいいでしょうか……宇治金時の」
羽黒「司令官さんと一緒に食べたいです」
提督「お安い御用だよ。というか、それならわざわざ氷を作らなくても建物のどこかから…」
羽黒「だ、ダメです! 司令官さんが私のために、一生懸命作ってくれたんですから……」
羽黒「壊しちゃダメです」
提督「はは……そうか。嬉しいよ。じゃあ2人分作ってくる」
羽黒「私も行きます!」
――――
提督「うん、美味いな」
羽黒「美味しいですね」ニコッ
提督「夏の暑い日に食べるのも美味いけど、こういう寒いとこで食べるのもいいよな」ハハ
羽黒「分かります」フフ
羽黒「……司令官さん。また、お願いしてもいいですか?」
提督「お願いか」
羽黒「欲張りですみませんっ! でも、あと一つだけして欲しいことがあるんです!」
提督「いいよ、言ってくれ」
羽黒「氷、まだ作れますか?」
提督「作れるよ」
羽黒「その氷で、かき氷を作ってもいいでしょうか……宇治金時の」
羽黒「司令官さんと一緒に食べたいです」
提督「お安い御用だよ。というか、それならわざわざ氷を作らなくても建物のどこかから…」
羽黒「だ、ダメです! 司令官さんが私のために、一生懸命作ってくれたんですから……」
羽黒「壊しちゃダメです」
提督「はは……そうか。嬉しいよ。じゃあ2人分作ってくる」
羽黒「私も行きます!」
――――
提督「うん、美味いな」
羽黒「美味しいですね」ニコッ
提督「夏の暑い日に食べるのも美味いけど、こういう寒いとこで食べるのもいいよな」ハハ
羽黒「分かります」フフ
羽黒「……司令官さん。また、お願いしてもいいですか?」
提督「お願いか」
羽黒「欲張りですみませんっ! でも、あと一つだけして欲しいことがあるんです!」
提督「いいよ、言ってくれ」
200: 2018/07/23(月) 00:44:53.49 ID:hFXfYz8p0
羽黒「その……この場所、他の艦娘にも来てもらいたいんです」
羽黒「私だけが楽しむなんてもったいないので……」
提督「良い考えだな。そうしようか」
提督「スケート場やスキー場なんかも作って」
羽黒「素敵ですね! 今から呼びにいって…」
提督「あー、ちょっと待ってくれないかな……俺はまだ艦娘全員と仲直りしてないから」
提督「解放するのは、全て終わってからにして欲しいんだ」
羽黒「あ……そうですね」
提督「ごめん」
羽黒「いいんです! じゃあそれまで、施設の建設を進めておきます!」
提督「俺も手伝うよ」
――――
大淀「喜んでもらえましたね」
提督「ああ……本当に助かったよ大淀。ありがとう」
大淀「いえいえ。私も氷の王国見てみたかったですし、このくらいどうってことないですよ」ニコッ
大淀「そういえば提督が氷の王国へ行っていた時、大井さんが私のもとに来たんですよ」
提督「大井が?」
大淀「艦娘組のみんなに、留守の真相と提督が反省していることを伝えたら、解散の方向へ進んだらしいです」
大淀「大体の艦娘が提督の行いを許してくれたらしいですよ」
提督「本当か!? よかった!」
大淀「ただし機嫌は直ってないので、1人ずつちゃんと謝って、償いをしてあげてくださいですって」
提督「もちろんだよ。大井に会ったらお礼を言わないと」
大淀「提督、艦娘たちがグレました」【後編】
羽黒「私だけが楽しむなんてもったいないので……」
提督「良い考えだな。そうしようか」
提督「スケート場やスキー場なんかも作って」
羽黒「素敵ですね! 今から呼びにいって…」
提督「あー、ちょっと待ってくれないかな……俺はまだ艦娘全員と仲直りしてないから」
提督「解放するのは、全て終わってからにして欲しいんだ」
羽黒「あ……そうですね」
提督「ごめん」
羽黒「いいんです! じゃあそれまで、施設の建設を進めておきます!」
提督「俺も手伝うよ」
――――
大淀「喜んでもらえましたね」
提督「ああ……本当に助かったよ大淀。ありがとう」
大淀「いえいえ。私も氷の王国見てみたかったですし、このくらいどうってことないですよ」ニコッ
大淀「そういえば提督が氷の王国へ行っていた時、大井さんが私のもとに来たんですよ」
提督「大井が?」
大淀「艦娘組のみんなに、留守の真相と提督が反省していることを伝えたら、解散の方向へ進んだらしいです」
大淀「大体の艦娘が提督の行いを許してくれたらしいですよ」
提督「本当か!? よかった!」
大淀「ただし機嫌は直ってないので、1人ずつちゃんと謝って、償いをしてあげてくださいですって」
提督「もちろんだよ。大井に会ったらお礼を言わないと」
大淀「提督、艦娘たちがグレました」【後編】
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