1: 2013/05/01(水) 11:51:34.53 ID:SypWvixA0
※注意
このSSは佐天さんと上条さんが、学園都市で起きたっぽい不思議な話や怪談を追求する――と言う超深夜番組のレポーター&カメラマンをするお話です
基本的にグダグダと会話が続いていくだけで、オチらしいオチもありません
またその場のノリとテンションで書いているので、ギャグなのかシリアスなのかホラーなのかすら不明です
ちなみに七話目まで完結せずに落ちた場合には、途中で番組が打ちきりになったと思って下さい
尚、書き手の都合により、更新は一度に一話程度、頻度は1~3週間に一回ぐらいとなりますが、どうかご了承下さいませ
それでは最後までお付き合い頂ければ幸いです
このSSは佐天さんと上条さんが、学園都市で起きたっぽい不思議な話や怪談を追求する――と言う超深夜番組のレポーター&カメラマンをするお話です
基本的にグダグダと会話が続いていくだけで、オチらしいオチもありません
またその場のノリとテンションで書いているので、ギャグなのかシリアスなのかホラーなのかすら不明です
ちなみに七話目まで完結せずに落ちた場合には、途中で番組が打ちきりになったと思って下さい
尚、書き手の都合により、更新は一度に一話程度、頻度は1~3週間に一回ぐらいとなりますが、どうかご了承下さいませ
それでは最後までお付き合い頂ければ幸いです
2: 2013/05/01(水) 11:52:19.53 ID:SypWvixA0
――――学園都市七大不思議探訪 番組予告編
佐天「さーてやってきましたっ!学園都市七大不思議探訪!うっいはるー、見てるーーー?愛してるぞーーーーーーーーーーっ!!!」
上条「ちょっと待て!これ学園中に流れんだぞ!?」
佐天「別に大丈夫ですってば!後から幾らでも編集できますよ!ほらなんか上条さんも言いたい事があったら言っといた方が良いですよ?」
佐天「ほらほらっ、『愛してるぞ、美琴!』、プリーーーーーズっ!!」
上条「どうせ切られるんだから意味はないだろっ!?と言うか対象の人選と台詞に作為的なモノが感じられるよねっ!」
佐天「この番組はあなたの身近な都市伝説や学校の怪談、本当にあった怖い話を、ワタクシっメインリポーター佐天涙子とぉ――」
上条「カメラマン兼アシスタント兼雑用パシリの上条です」
佐天「――んがっ、取材して視聴者の皆さんへ送りするっ、突撃リポーター型オンライン番組でーす」
上条「……そうなの?オンラインって何?投票とかすんの?」
佐天「ヒドっ!?どうしてアシスタントさんが内容把握してないんですかっ!怠慢ですよ、ぶーぶーぶーっ」
上条「いや俺学校帰りに佐天さんに捕まって、近くの公園まで連行された挙げ句、問答無用でハンディカム持たせられたんだけど?」
上条「見ろホラ、カメラを横移動させると近所のガキンチョが『何あのおねーちゃんテンション振り切ってない?頭大丈夫?フ○ミ通なの?』って見てんだぞ」
佐天「ま、まぁまぁまぁ、それはいーじゃないですかっ!ちょっと時間がねー、無かったんですから!」
上条「いやまぁ困ってるんだったら助けるけどさ。つーか本当に何すんの?」
佐天「学園内のケーブルテレビの番組なんですよー?知りません、生徒がスポンサー募ってやってるヤツ」
上条「知ってるけどもそっちじゃなくてだな。何で七不思議?何で都市伝説?」
佐天「あーそりゃあたしが好きだからですが何か?」
上条「佐天さんってこーゆーテレビの仕事してんの?」
佐天「いえそうじゃなく、今日の放課後クラスメイトのお見舞いに行ったんですよ」
上条「それ流していい話か、ってあぁ後で編集出来るんだっけ」
佐天「まぁ本人の許可も得てますし。で、その娘が担当していた番組があったんですが、ちょい前に人がバタバタ倒れた事件ありましたよね」
上条「あぁヴェントん時の話な」
佐天「えっ?」
上条「えっ?」
佐天「ベント?誰です?」
上条「あーうん!俺の知り合いがその時期に偶然来てたんだ!」
佐天「さーてやってきましたっ!学園都市七大不思議探訪!うっいはるー、見てるーーー?愛してるぞーーーーーーーーーーっ!!!」
上条「ちょっと待て!これ学園中に流れんだぞ!?」
佐天「別に大丈夫ですってば!後から幾らでも編集できますよ!ほらなんか上条さんも言いたい事があったら言っといた方が良いですよ?」
佐天「ほらほらっ、『愛してるぞ、美琴!』、プリーーーーーズっ!!」
上条「どうせ切られるんだから意味はないだろっ!?と言うか対象の人選と台詞に作為的なモノが感じられるよねっ!」
佐天「この番組はあなたの身近な都市伝説や学校の怪談、本当にあった怖い話を、ワタクシっメインリポーター佐天涙子とぉ――」
上条「カメラマン兼アシスタント兼雑用パシリの上条です」
佐天「――んがっ、取材して視聴者の皆さんへ送りするっ、突撃リポーター型オンライン番組でーす」
上条「……そうなの?オンラインって何?投票とかすんの?」
佐天「ヒドっ!?どうしてアシスタントさんが内容把握してないんですかっ!怠慢ですよ、ぶーぶーぶーっ」
上条「いや俺学校帰りに佐天さんに捕まって、近くの公園まで連行された挙げ句、問答無用でハンディカム持たせられたんだけど?」
上条「見ろホラ、カメラを横移動させると近所のガキンチョが『何あのおねーちゃんテンション振り切ってない?頭大丈夫?フ○ミ通なの?』って見てんだぞ」
佐天「ま、まぁまぁまぁ、それはいーじゃないですかっ!ちょっと時間がねー、無かったんですから!」
上条「いやまぁ困ってるんだったら助けるけどさ。つーか本当に何すんの?」
佐天「学園内のケーブルテレビの番組なんですよー?知りません、生徒がスポンサー募ってやってるヤツ」
上条「知ってるけどもそっちじゃなくてだな。何で七不思議?何で都市伝説?」
佐天「あーそりゃあたしが好きだからですが何か?」
上条「佐天さんってこーゆーテレビの仕事してんの?」
佐天「いえそうじゃなく、今日の放課後クラスメイトのお見舞いに行ったんですよ」
上条「それ流していい話か、ってあぁ後で編集出来るんだっけ」
佐天「まぁ本人の許可も得てますし。で、その娘が担当していた番組があったんですが、ちょい前に人がバタバタ倒れた事件ありましたよね」
上条「あぁヴェントん時の話な」
佐天「えっ?」
上条「えっ?」
佐天「ベント?誰です?」
上条「あーうん!俺の知り合いがその時期に偶然来てたんだ!」
3: 2013/05/01(水) 11:53:39.29 ID:SypWvixA0
佐天「はぁ、なーんか隠してるような?まぁそん時の彼女や彼女のスタッフが取材をかましたんですけど。全員倒れちゃいまして」
佐天「番組スタッフが足りない以上、彼女達が受け持つ時間帯にがっつり穴が空いちゃったんですね」
上条「はーそんで佐天さんがフォローしようって?でも素人が手を出していいの?」
佐天「誰だって最初は素人ですってば。編集とかは別番組のスタッフさんがやってくれますし」
上条「それで急遽超低予算で安易な番組でもやっとけ、と」
佐天「あっれー?アレアレアレー?もしかして乗り気じゃない?」
上条「うーん、ほら怪談とか都市伝説とかって、放課後とか夜とか遅い時間が多いよな?一人で行くのは危ないんじゃないかなー、って」
佐天「やっだなぁもうそんな事ですか。二人で行くから大丈夫ですよぉ!」
上条「あーそなの」
佐天「はい、だから次からもお願いしますね」
上条「あぁ任せろ!――って俺?どうして俺なの?」
佐天「いやー恥ずかしながら他に年上の男の人の知り合いって居ないんですよねー」
上条「他のスタッフさん居るだろ」
佐天「暇を持て余してそうなのは、ちょっと」
上条「暇って言われたよ!?」
佐天「本当にご迷惑なら諦めますけど」
上条「んー……んじゃ、暗くなったら俺の側を離れない事。それが守れるんだったら」
佐天「やっべぇ噂には聞いていましたが、超ナチュラルに口説きやがりましたね!」
上条「常識の範囲内のお話だよ!」
佐天「だがあたしには既に初春という恋人がっ!かかってこい!やったンぞコラ!」
上条「……あのな佐天さん、こないだ初春さんが『最近、周囲の目が痛いんです……』って本気でヘコんで――」
佐天「あーっ!あーあーあーあーっ!!!聞こえないなーっ!マジ説教なんて聞きたくないですっ!」
上条「『一般の方が黒子さんを見るような、まるでシビルウォ○のミュータン○扱い――』」
佐天「とまぁカメラマンの泣き落としに成功した所で、番組説明ですねっ!ねっ!」
上条「おい今誰か泣いたか?泣いているのは初春さんの方だからな?カガ○は今泣いているかも知れないけど、初春さんはオールウェイズ泣いてるからね?」
佐天「涙子だけにっ!!!」
上条「何ともかかってないよ!?ニアミスぐらいだよ!」
佐天「番組スタッフが足りない以上、彼女達が受け持つ時間帯にがっつり穴が空いちゃったんですね」
上条「はーそんで佐天さんがフォローしようって?でも素人が手を出していいの?」
佐天「誰だって最初は素人ですってば。編集とかは別番組のスタッフさんがやってくれますし」
上条「それで急遽超低予算で安易な番組でもやっとけ、と」
佐天「あっれー?アレアレアレー?もしかして乗り気じゃない?」
上条「うーん、ほら怪談とか都市伝説とかって、放課後とか夜とか遅い時間が多いよな?一人で行くのは危ないんじゃないかなー、って」
佐天「やっだなぁもうそんな事ですか。二人で行くから大丈夫ですよぉ!」
上条「あーそなの」
佐天「はい、だから次からもお願いしますね」
上条「あぁ任せろ!――って俺?どうして俺なの?」
佐天「いやー恥ずかしながら他に年上の男の人の知り合いって居ないんですよねー」
上条「他のスタッフさん居るだろ」
佐天「暇を持て余してそうなのは、ちょっと」
上条「暇って言われたよ!?」
佐天「本当にご迷惑なら諦めますけど」
上条「んー……んじゃ、暗くなったら俺の側を離れない事。それが守れるんだったら」
佐天「やっべぇ噂には聞いていましたが、超ナチュラルに口説きやがりましたね!」
上条「常識の範囲内のお話だよ!」
佐天「だがあたしには既に初春という恋人がっ!かかってこい!やったンぞコラ!」
上条「……あのな佐天さん、こないだ初春さんが『最近、周囲の目が痛いんです……』って本気でヘコんで――」
佐天「あーっ!あーあーあーあーっ!!!聞こえないなーっ!マジ説教なんて聞きたくないですっ!」
上条「『一般の方が黒子さんを見るような、まるでシビルウォ○のミュータン○扱い――』」
佐天「とまぁカメラマンの泣き落としに成功した所で、番組説明ですねっ!ねっ!」
上条「おい今誰か泣いたか?泣いているのは初春さんの方だからな?カガ○は今泣いているかも知れないけど、初春さんはオールウェイズ泣いてるからね?」
佐天「涙子だけにっ!!!」
上条「何ともかかってないよ!?ニアミスぐらいだよ!」
4: 2013/05/01(水) 11:55:03.90 ID:SypWvixA0
佐天「あーもうウッサイなぁカメ条さん、番宣なんだから番組の宣伝しないと」
上条「上手くないからな?カメラ担当だからって、上条をカメ条つっても笑いは取れないからな?」
佐天「上条さんだって下に――あぁやだゴメンなさいあたしにはまだハードルが高すぎますっ!」
上条「おい今視線をどこに向けてた!?あとさっきから聞いてるけど、佐天さんのハードルは跳ぶ必要の無いのばっかりだからな?」
佐天「あたしっセクハラなんかにっ負けないっ!」
上条「されてないよね?むしろ俺がされている側だよね?」
佐天「『へっへっへーカメラにゃ映ってないが、俺の下条はこんな大き――』」
上条「誰か止めてっ!?中一の娘がそんな発言したらケーブルテレビ免許差し止めになっちゃうから!?」
佐天「そんな時は叫べば良いんですよ、はいレッツリピートアフターミー」
上条「佐天さんあんま頭良くないよね?割と最初っから思ってたけど」
佐天「『愛してるぞーーーーーっ、美琴ーーーーーっ!!!』」
上条「あーもうヤケだっ!愛してるぞーっ、美琴ーっ!」
佐天「よく言った!それでこそ男だぜっ!よっフラグ一級建築士!」
上条「人をやっつけ仕事みたいに言うなっ!」
佐天「と、まぁノルマが終わった所で、実はっ、なんとっ、重大発表があったりしますっ!」
上条「番宣は?内容一個も紹介していないよね?つーかノルマって何?」
佐天「いーんですよぉそんなもんは。どうせ深夜27時半の番組なんて、誰も興味ありませんって」
上条「それはもう朝っつった方が早いよなオイ!つーか何か、これ朝三時半の番組なの?……あぁでも中一の子が任せられるんだから、そんなもんか?」
佐天「番宣だから今日だけは違いますけどね」
上条「へー今日だけは――“今日”?」
佐天「ではでは改めて重大発表です。後から幾らでも編集出来る、って言いましたけど――これ実は生放送だし無理ですから、残ぁ念んっ!」
上条「はぁ?オイだったら今も全部放送されちまったのか!?」
佐天「あ、ちなみに御坂さんには事前に『あたし出るから見て下さいねっ?』って告知済みです」
上条「なんでした!?というか俺に何させてんの!?」
佐天「大丈夫ですってば。こんなどローカルな番組告知見てる人なんて他に居ませんって」
佐天「むしろお二人の仲を進展させてアリガトウゴザイマス、って感謝してくれてもいいんだぜ?」
上条「駄目なんだよおぉっ!俺の仲間にこーゆーしょーもない番組をチェックすんのが、大好きな奴が居るんだ!」
上条「『学生が必氏に作ったのを鼻で笑うのって超楽しいじゃないですか?あ、でもたまーに超感動作があってそれはそれで』って言う後輩系ドSが――」
ちゃーちゃっちゃちゃーちゃちゃっちゃー
佐天「おっとアナキ○さんからのお呼び出しがかかってますねー。あ、どうぞどうぞ?あたしに構わず取ってくださいな?」
上条「やめろよおぉっ!学園内へ俺が携帯に向かって土下座する姿を流したいのかっ!?」
佐天「真実の報道をするのが、この佐天涙子のポリシーでありますっ!」 ピシッ
上条「タチ悪りぃな!?つーか無責任すぎるわっ!誰が喜ぶんだその絵面っ!」
佐天「あ、すいませんー。残念ですがそろそろ中継のお時間が終わるみたいですねー」
上条「フォローはっ!?俺の交友関係のフォローはしないで終わるのっ!?」
佐天「はいアト残り時間10、9、8――」
上条「いや拙いって!このまま終わんのは俺の人生も終わるから!」
佐天「テレビの前のみっんなー、新番組で佐天さんと会おうぜ!約束だぞ!」
佐天「あ、うっいはるーーーーっ!けっこ――」プツンッ
上条「上手くないからな?カメラ担当だからって、上条をカメ条つっても笑いは取れないからな?」
佐天「上条さんだって下に――あぁやだゴメンなさいあたしにはまだハードルが高すぎますっ!」
上条「おい今視線をどこに向けてた!?あとさっきから聞いてるけど、佐天さんのハードルは跳ぶ必要の無いのばっかりだからな?」
佐天「あたしっセクハラなんかにっ負けないっ!」
上条「されてないよね?むしろ俺がされている側だよね?」
佐天「『へっへっへーカメラにゃ映ってないが、俺の下条はこんな大き――』」
上条「誰か止めてっ!?中一の娘がそんな発言したらケーブルテレビ免許差し止めになっちゃうから!?」
佐天「そんな時は叫べば良いんですよ、はいレッツリピートアフターミー」
上条「佐天さんあんま頭良くないよね?割と最初っから思ってたけど」
佐天「『愛してるぞーーーーーっ、美琴ーーーーーっ!!!』」
上条「あーもうヤケだっ!愛してるぞーっ、美琴ーっ!」
佐天「よく言った!それでこそ男だぜっ!よっフラグ一級建築士!」
上条「人をやっつけ仕事みたいに言うなっ!」
佐天「と、まぁノルマが終わった所で、実はっ、なんとっ、重大発表があったりしますっ!」
上条「番宣は?内容一個も紹介していないよね?つーかノルマって何?」
佐天「いーんですよぉそんなもんは。どうせ深夜27時半の番組なんて、誰も興味ありませんって」
上条「それはもう朝っつった方が早いよなオイ!つーか何か、これ朝三時半の番組なの?……あぁでも中一の子が任せられるんだから、そんなもんか?」
佐天「番宣だから今日だけは違いますけどね」
上条「へー今日だけは――“今日”?」
佐天「ではでは改めて重大発表です。後から幾らでも編集出来る、って言いましたけど――これ実は生放送だし無理ですから、残ぁ念んっ!」
上条「はぁ?オイだったら今も全部放送されちまったのか!?」
佐天「あ、ちなみに御坂さんには事前に『あたし出るから見て下さいねっ?』って告知済みです」
上条「なんでした!?というか俺に何させてんの!?」
佐天「大丈夫ですってば。こんなどローカルな番組告知見てる人なんて他に居ませんって」
佐天「むしろお二人の仲を進展させてアリガトウゴザイマス、って感謝してくれてもいいんだぜ?」
上条「駄目なんだよおぉっ!俺の仲間にこーゆーしょーもない番組をチェックすんのが、大好きな奴が居るんだ!」
上条「『学生が必氏に作ったのを鼻で笑うのって超楽しいじゃないですか?あ、でもたまーに超感動作があってそれはそれで』って言う後輩系ドSが――」
ちゃーちゃっちゃちゃーちゃちゃっちゃー
佐天「おっとアナキ○さんからのお呼び出しがかかってますねー。あ、どうぞどうぞ?あたしに構わず取ってくださいな?」
上条「やめろよおぉっ!学園内へ俺が携帯に向かって土下座する姿を流したいのかっ!?」
佐天「真実の報道をするのが、この佐天涙子のポリシーでありますっ!」 ピシッ
上条「タチ悪りぃな!?つーか無責任すぎるわっ!誰が喜ぶんだその絵面っ!」
佐天「あ、すいませんー。残念ですがそろそろ中継のお時間が終わるみたいですねー」
上条「フォローはっ!?俺の交友関係のフォローはしないで終わるのっ!?」
佐天「はいアト残り時間10、9、8――」
上条「いや拙いって!このまま終わんのは俺の人生も終わるから!」
佐天「テレビの前のみっんなー、新番組で佐天さんと会おうぜ!約束だぞ!」
佐天「あ、うっいはるーーーーっ!けっこ――」プツンッ
5: 2013/05/01(水) 11:56:02.20 ID:SypWvixA0
――常盤台女子寮
御坂「……あれ?なに今の?生放送?生放送よねぇっ!?」
御坂「しかも最後、佐天さん結婚って言いかけてなかった……?」
御坂「……」ピッ
御坂「『あ、もしもし初春さん?今ちょっと良いかな、相談が――』」
御坂「『――うん、うん。あぁアーカイブ?有料会員になれば、誰でもダウンロード出来るのね?』」
御坂「『ありがとー助かったわ。今度ケーキでも奢るから――ううんっ!?そうじゃないし!』」
御坂「『ってか見てたの?――あー、呼んでたもんね――あ、あはは……』」
御坂「『いやいやいやいやっ!だから違うってば!』」
御坂「『うー……はい、そこはまぁ、悪かったかなって』」
御坂「『あーうん。んじゃまた。はいー』」
御坂「……」カチャカチャ
御坂(……あれ?)
御坂「予告番組はアーカイブ対象外ってどういう事よおおぉぉぉぉぉっ!?」
御坂「……」ピッ
御坂「『あ、もしもし?ごめん何度も。今――』」
御坂「『え?録画してたの!?本当に!?――』」
御坂「『あーんじゃ今から取りに行くから!詰め所でしょ?』」
御坂「『いや駄目ヤツには知らせないで!絶対渡す訳がないからっ!』」
御坂「『うん――はい、また後で』」
御坂(……ブルーレイ買お……)
――学園都市七大不思議探訪 番組予告編 -終-
御坂「……あれ?なに今の?生放送?生放送よねぇっ!?」
御坂「しかも最後、佐天さん結婚って言いかけてなかった……?」
御坂「……」ピッ
御坂「『あ、もしもし初春さん?今ちょっと良いかな、相談が――』」
御坂「『――うん、うん。あぁアーカイブ?有料会員になれば、誰でもダウンロード出来るのね?』」
御坂「『ありがとー助かったわ。今度ケーキでも奢るから――ううんっ!?そうじゃないし!』」
御坂「『ってか見てたの?――あー、呼んでたもんね――あ、あはは……』」
御坂「『いやいやいやいやっ!だから違うってば!』」
御坂「『うー……はい、そこはまぁ、悪かったかなって』」
御坂「『あーうん。んじゃまた。はいー』」
御坂「……」カチャカチャ
御坂(……あれ?)
御坂「予告番組はアーカイブ対象外ってどういう事よおおぉぉぉぉぉっ!?」
御坂「……」ピッ
御坂「『あ、もしもし?ごめん何度も。今――』」
御坂「『え?録画してたの!?本当に!?――』」
御坂「『あーんじゃ今から取りに行くから!詰め所でしょ?』」
御坂「『いや駄目ヤツには知らせないで!絶対渡す訳がないからっ!』」
御坂「『うん――はい、また後で』」
御坂(……ブルーレイ買お……)
――学園都市七大不思議探訪 番組予告編 -終-
6: 2013/05/01(水) 11:56:54.67 ID:SypWvixA0
――学園都市七大不思議探訪 第一話 『両想いになれる自販機』
佐天「ンしよーーーーぜっ!!!」
上条 ピッ
佐天「あ、携帯の電源切りましたね?良いんですかー、きっと怒ってますよー?」
上条「誰のせいだよっ!?」
佐天「浮気した方が悪いと思います」
上条「してねぇしっ!そもそも誰とも付き合ってすら居ないからなっ!」
佐天「いやでもたった今、御坂さんに生放送で告白しちゃいましたよね?よっ、この『幻想頃し』っ!」
上条「佐天さんもしてただろ!?公共の電波で求婚しやがってたよな?あと俺の『幻想頃し』に女頃し的なニュアンスは、ない」
佐天「いやー、あたしは別に初春へいつも言ってますし?」
上条「いやそれマジで止めてやれよ。君ん所には白衣って言う、素人さんドン引きさせるプロ問題児が一人――」
佐天「見損ないました上条さん!人の陰口良くないよっ!」 キリッ
上条「あーうん、確かにそれはそうなんだけどさ」
佐天「白衣さんがバ×ア声だとかっ!空気を読まないレ×キャラとかっ!なんて酷い事を言うんですかっ!?」
上条「うん、今スッゴイ酷い事を言っているのは、誰だかちょっと考えてみようか?」
佐天「『超電磁砲のオマケが本編絡んでくんじゃねぇぞ』とか、上×黒SSが人気で、『お姉様お姉様つってるけど、口だけでNTRだろ』とか」
上条「二番目は俺達暇人の妄想だからね?決して公式ではないからね?」
佐天「風紀委員で偉そうにしている割には、学園で事件起こりまくってるじゃねぇか――あたしの友達にそんな、そんな酷い事を言うなんて!」
上条「君はその友達を無くすから、これ以上喋らない方が良いと思うよ?」
佐天「ゴメンナサイは!」
上条「ご、ごめんなさい?」
佐天「はいっ、許してあげます」
上条「まさか今の俺言った事にならねぇだろうな?なぁっ!?」
佐天「ンしよーーーーぜっ!!!」
上条 ピッ
佐天「あ、携帯の電源切りましたね?良いんですかー、きっと怒ってますよー?」
上条「誰のせいだよっ!?」
佐天「浮気した方が悪いと思います」
上条「してねぇしっ!そもそも誰とも付き合ってすら居ないからなっ!」
佐天「いやでもたった今、御坂さんに生放送で告白しちゃいましたよね?よっ、この『幻想頃し』っ!」
上条「佐天さんもしてただろ!?公共の電波で求婚しやがってたよな?あと俺の『幻想頃し』に女頃し的なニュアンスは、ない」
佐天「いやー、あたしは別に初春へいつも言ってますし?」
上条「いやそれマジで止めてやれよ。君ん所には白衣って言う、素人さんドン引きさせるプロ問題児が一人――」
佐天「見損ないました上条さん!人の陰口良くないよっ!」 キリッ
上条「あーうん、確かにそれはそうなんだけどさ」
佐天「白衣さんがバ×ア声だとかっ!空気を読まないレ×キャラとかっ!なんて酷い事を言うんですかっ!?」
上条「うん、今スッゴイ酷い事を言っているのは、誰だかちょっと考えてみようか?」
佐天「『超電磁砲のオマケが本編絡んでくんじゃねぇぞ』とか、上×黒SSが人気で、『お姉様お姉様つってるけど、口だけでNTRだろ』とか」
上条「二番目は俺達暇人の妄想だからね?決して公式ではないからね?」
佐天「風紀委員で偉そうにしている割には、学園で事件起こりまくってるじゃねぇか――あたしの友達にそんな、そんな酷い事を言うなんて!」
上条「君はその友達を無くすから、これ以上喋らない方が良いと思うよ?」
佐天「ゴメンナサイは!」
上条「ご、ごめんなさい?」
佐天「はいっ、許してあげます」
上条「まさか今の俺言った事にならねぇだろうな?なぁっ!?」
8: 2013/05/01(水) 11:57:59.77 ID:SypWvixA0
佐天「と、問題も解決した所で――番組を進めたいと思います。いいでしょうか?」
上条「いや、それよりも番組の内容説明した上が良いんじゃないか?番宣だと俺がドッキリ喰らって羞恥プレイさせられただけだから」
上条「ってかカメラ持ってんの俺だから、その絵を見て大喜びしている佐天さんしか撮れてないからね」
佐天「あー、確かにっ。右手は伊達じゃありませんねっ」
上条「右手の要素皆無だよっ!?」
佐天「ハンディカム握ってるでしょ?」
上条「発言とは関係無いよね?全然」
佐天「でも27時半の穴埋め番組ってのは言いましたし、他に何か説明要りましたっけ?」
上条「どんな企画がありますーとか、こんな内容にしたいですーとか?」
佐天「いえこれと言っては、特に」
上条「なんで引き受けたっ!?だったらどうしてテレビ番組作る羽目になったの!?」
佐天「やー……あはは、まぁノリってあるじゃないですか?」
上条「分からないでもないけどさ。あーっと、番組タイトルなんだっけ?」
佐天「『上条「今日からアイテムの一員になった○条です!」』?」
上条「オイ馬鹿止めろ、そっちとこっちは雰囲気違うんだから!えっと……『学園都市七大不思議探訪』?」
佐天「あーはい、大体合ってましたよね?」
上条「共通点日本語ぐらいしかねぇよ!」
佐天「何かあたし七不思議とか、学校の怪談とか、都市伝説とか好きなんですよ」
佐天「だもんでそれを取材したら面白いかなー、なんて思ったり」
上条「七“大”って入ってんのはなんで?」
佐天「学園内のローカルネットで検索してみたら、ヒット数一万超えてたんですよっ」
上条「あー、人も学校も多いからなぁ」
佐天「なのでその中から適当にピックアップして、視聴者の皆さんへお届けしようかと――」
佐天「……」
上条「……どうしたの?」
佐天「やだ、上条さんと目が合った……」 テレテレ
上条「さっきからずっと合ってるし!そもそもそんなんで照れるんだったら、どうして俺を選んだの!?」
佐天「でもホラあぁっ、視線が合うときは向こうもこっちを見てるって――」
上条「佐天さんさっきも俺言ったけど、あんま頭良くないよね?なんで中一なのに中二病発症してんの?もしかして早生まれ?」
上条「いや、それよりも番組の内容説明した上が良いんじゃないか?番宣だと俺がドッキリ喰らって羞恥プレイさせられただけだから」
上条「ってかカメラ持ってんの俺だから、その絵を見て大喜びしている佐天さんしか撮れてないからね」
佐天「あー、確かにっ。右手は伊達じゃありませんねっ」
上条「右手の要素皆無だよっ!?」
佐天「ハンディカム握ってるでしょ?」
上条「発言とは関係無いよね?全然」
佐天「でも27時半の穴埋め番組ってのは言いましたし、他に何か説明要りましたっけ?」
上条「どんな企画がありますーとか、こんな内容にしたいですーとか?」
佐天「いえこれと言っては、特に」
上条「なんで引き受けたっ!?だったらどうしてテレビ番組作る羽目になったの!?」
佐天「やー……あはは、まぁノリってあるじゃないですか?」
上条「分からないでもないけどさ。あーっと、番組タイトルなんだっけ?」
佐天「『上条「今日からアイテムの一員になった○条です!」』?」
上条「オイ馬鹿止めろ、そっちとこっちは雰囲気違うんだから!えっと……『学園都市七大不思議探訪』?」
佐天「あーはい、大体合ってましたよね?」
上条「共通点日本語ぐらいしかねぇよ!」
佐天「何かあたし七不思議とか、学校の怪談とか、都市伝説とか好きなんですよ」
佐天「だもんでそれを取材したら面白いかなー、なんて思ったり」
上条「七“大”って入ってんのはなんで?」
佐天「学園内のローカルネットで検索してみたら、ヒット数一万超えてたんですよっ」
上条「あー、人も学校も多いからなぁ」
佐天「なのでその中から適当にピックアップして、視聴者の皆さんへお届けしようかと――」
佐天「……」
上条「……どうしたの?」
佐天「やだ、上条さんと目が合った……」 テレテレ
上条「さっきからずっと合ってるし!そもそもそんなんで照れるんだったら、どうして俺を選んだの!?」
佐天「でもホラあぁっ、視線が合うときは向こうもこっちを見てるって――」
上条「佐天さんさっきも俺言ったけど、あんま頭良くないよね?なんで中一なのに中二病発症してんの?もしかして早生まれ?」
9: 2013/05/01(水) 11:58:54.25 ID:SypWvixA0
佐天「でまぁ週に一つずつご紹介出来ればいいなー、と。ちなみに本職の子が現場に復帰するまで一ヶ月あります」
上条「だったら七つ紹介する前に終わるんじゃないのか?」
佐天「何本か溜め撮りですし、人気が出れば続くかも?まぁどんなに酷い内容でも4回は続くって事ですね」
上条「どうせやるんだったら最後までしたいけどな。あと自分で酷い言うな」
佐天「尺が余っちゃった部分は、オンラインアーカイブで配信しますし」
上条「ふーん。で、一つめは何時収録するの?」
佐天「え、いや今やってますし」
上条「え、そうなの!?今までのダラダラ放送されんのっ?」
上条「夕方の生放送終わったばかりで、って。あぁこのまま撮りながら行くのか?」
佐天「えぇまぁ大体そんな感じ――なんですが、時間大丈夫ですかね?」
上条「ぶっちゃけカメラ壊して直ぐ帰りたいけど。俺はまだ問題ない」
佐天「いえそっちは別に心配してません。カメラの収録時間、残りどのぐらいですか?」
上条「さっきから失礼な事ばかり言ってるからね?……えっと、300分は大丈夫みたい」 ピッ
佐天「300分、すごいですねー。つまりバッテリーもその間保つって言うんでしょー、へー」
上条「……何か不自然だよな、今の?」
佐天「ちょっと望遠モードにしてもらえます?あっちの道路映してください」
上条 ググッ
佐天「あ、すっげー!○○メートル先のオジサンが、まるで目の前にいるかのように!」
佐天「しかも毛根の一本一本までこぉんなにくっきりと!」
佐天「これなら、ヅ×かどうかも判別出来ますよねっ!」
上条「……ねぇ。なんで口調が急にテレビショッピングになるの?」
佐天「ええっと……」 カサッ(メモを取り出す)
佐天「学園都市メーカー、『TATARA』の新型ビデオカメラ、R3D3はホンットに凄い性能ですよねっ!」 キラッ
上条「あからさまなステマは止めろよ!?」
佐天「え、でもメーカー名と商品名をさりげなく言えって縛りが」
上条「さり気なくないからなっ!欠片ほどもさり気なくはなかった!むしろメーカー側のマイナスになるよ!」
佐天「よし!それじゃ第一の現場へ行きましょうか、TATARAさんっ!」
上条「それメーカーになんの利益ももたらさないからな?むしろウザがられるからな?」
……
上条「だったら七つ紹介する前に終わるんじゃないのか?」
佐天「何本か溜め撮りですし、人気が出れば続くかも?まぁどんなに酷い内容でも4回は続くって事ですね」
上条「どうせやるんだったら最後までしたいけどな。あと自分で酷い言うな」
佐天「尺が余っちゃった部分は、オンラインアーカイブで配信しますし」
上条「ふーん。で、一つめは何時収録するの?」
佐天「え、いや今やってますし」
上条「え、そうなの!?今までのダラダラ放送されんのっ?」
上条「夕方の生放送終わったばかりで、って。あぁこのまま撮りながら行くのか?」
佐天「えぇまぁ大体そんな感じ――なんですが、時間大丈夫ですかね?」
上条「ぶっちゃけカメラ壊して直ぐ帰りたいけど。俺はまだ問題ない」
佐天「いえそっちは別に心配してません。カメラの収録時間、残りどのぐらいですか?」
上条「さっきから失礼な事ばかり言ってるからね?……えっと、300分は大丈夫みたい」 ピッ
佐天「300分、すごいですねー。つまりバッテリーもその間保つって言うんでしょー、へー」
上条「……何か不自然だよな、今の?」
佐天「ちょっと望遠モードにしてもらえます?あっちの道路映してください」
上条 ググッ
佐天「あ、すっげー!○○メートル先のオジサンが、まるで目の前にいるかのように!」
佐天「しかも毛根の一本一本までこぉんなにくっきりと!」
佐天「これなら、ヅ×かどうかも判別出来ますよねっ!」
上条「……ねぇ。なんで口調が急にテレビショッピングになるの?」
佐天「ええっと……」 カサッ(メモを取り出す)
佐天「学園都市メーカー、『TATARA』の新型ビデオカメラ、R3D3はホンットに凄い性能ですよねっ!」 キラッ
上条「あからさまなステマは止めろよ!?」
佐天「え、でもメーカー名と商品名をさりげなく言えって縛りが」
上条「さり気なくないからなっ!欠片ほどもさり気なくはなかった!むしろメーカー側のマイナスになるよ!」
佐天「よし!それじゃ第一の現場へ行きましょうか、TATARAさんっ!」
上条「それメーカーになんの利益ももたらさないからな?むしろウザがられるからな?」
……
10: 2013/05/01(水) 11:59:55.14 ID:SypWvixA0
佐天「はいっ、そんな訳でやって参りましたぁっ!学園都市七大不思議探訪のお時間ですっ!」
佐天「今日は栄えある第一話目っ、ワタクシ突撃リポーターこと佐天涙子は現場へとやって来た訳でありますっ!」
上条「……」
佐天「時間は……そうですね、夜6時過ぎぐらいでしょうか。通り過ぎる人の顔も、少し見分けにくいくらいです」
佐天「私の気のせいかも知れませんが、辺りには霊気らしきものが少し――」
上条「……なぁ」
佐天「――何ですかっ今っ人が折角空気作ってる所だって言うのにっ」
上条「空気もクソもねぇだろ!ここ、さっき騙し撮りした公園の敷地内だからなっ!」
佐天「あ、上条さん――じゃなかったR3D3さん、具体的な場所はちょっと」
上条「公園の真ん中から隅っこに場所変えただけじゃねぇか!?」
佐天「あ、いえ。だからあるんですよぉ、ここに」
上条「……そうなの?俺毎日ここ通っているけど、怖い話なんて聞いた事ねぇなぁ」
佐天「あ、怖くないですよー?一回目だから軽めの奴?ちょい不思議な話ってのを取り上げます」
佐天「だって最初っからすっごい怖いの、嫌じゃないですか?」
上条「怖いのイヤだったらなんでこの企画にしたっ!?」
佐天「だーかーらっ!徐々に慣らして、怖さのランクを上げていこうって事ですよっ」
上条「まぁそれだったら分かる、かも?」
佐天「納得頂けた所で――第一話、『両想いになれる自販機』っ!!!」 クワッ
上条「……あっれー……?」
佐天「どうましたか、まさかこの程度の初歩の不思議すら無理なんですかっ?」
上条「あ、ごめんな?ツッコミは後からまとめるから、続けて?」
佐天「では、ですね。ここに設置されています自販機。まぁ椰子の実サイダーとか定番が売ってますよね?」
佐天「実はっ、この自販機をどうにかするとぉっ――」
上条「両想いになれる?」
佐天「!?」
上条「いやいやいやいやっ!?そんな『エスパー?』みたいな顔されてもなっ!あと名前が出オチの都市伝説ってどうよ!?」
佐天「流石TATARIさんっ、自らカメラマン役を志願してきただけの事はありますね」
上条「記憶を捏造するな。あと社名が『祟り』になってるから」
佐天「心霊ものではお約束ですねっ」
上条「ウルサいよっ!つーかステマする会社の名前ぐらい覚えて来なさいっ!」
佐天「今日は栄えある第一話目っ、ワタクシ突撃リポーターこと佐天涙子は現場へとやって来た訳でありますっ!」
上条「……」
佐天「時間は……そうですね、夜6時過ぎぐらいでしょうか。通り過ぎる人の顔も、少し見分けにくいくらいです」
佐天「私の気のせいかも知れませんが、辺りには霊気らしきものが少し――」
上条「……なぁ」
佐天「――何ですかっ今っ人が折角空気作ってる所だって言うのにっ」
上条「空気もクソもねぇだろ!ここ、さっき騙し撮りした公園の敷地内だからなっ!」
佐天「あ、上条さん――じゃなかったR3D3さん、具体的な場所はちょっと」
上条「公園の真ん中から隅っこに場所変えただけじゃねぇか!?」
佐天「あ、いえ。だからあるんですよぉ、ここに」
上条「……そうなの?俺毎日ここ通っているけど、怖い話なんて聞いた事ねぇなぁ」
佐天「あ、怖くないですよー?一回目だから軽めの奴?ちょい不思議な話ってのを取り上げます」
佐天「だって最初っからすっごい怖いの、嫌じゃないですか?」
上条「怖いのイヤだったらなんでこの企画にしたっ!?」
佐天「だーかーらっ!徐々に慣らして、怖さのランクを上げていこうって事ですよっ」
上条「まぁそれだったら分かる、かも?」
佐天「納得頂けた所で――第一話、『両想いになれる自販機』っ!!!」 クワッ
上条「……あっれー……?」
佐天「どうましたか、まさかこの程度の初歩の不思議すら無理なんですかっ?」
上条「あ、ごめんな?ツッコミは後からまとめるから、続けて?」
佐天「では、ですね。ここに設置されています自販機。まぁ椰子の実サイダーとか定番が売ってますよね?」
佐天「実はっ、この自販機をどうにかするとぉっ――」
上条「両想いになれる?」
佐天「!?」
上条「いやいやいやいやっ!?そんな『エスパー?』みたいな顔されてもなっ!あと名前が出オチの都市伝説ってどうよ!?」
佐天「流石TATARIさんっ、自らカメラマン役を志願してきただけの事はありますね」
上条「記憶を捏造するな。あと社名が『祟り』になってるから」
佐天「心霊ものではお約束ですねっ」
上条「ウルサいよっ!つーかステマする会社の名前ぐらい覚えて来なさいっ!」
11: 2013/05/01(水) 12:00:59.63 ID:SypWvixA0
佐天「で、話を戻しますと、都市伝説――と言うよりもジンクスなんですね」
佐天「四つ葉のクローバーを見つけると幸運になるとか、某企業のロゴマークを触ったら幸せになれるとか」
佐天「あと最近じゃR2D×に触ると叱られるってのもありますね」
上条「うん、そりゃ街中でR2×2居たら撮影中だもんね?そりゃ怒られるし、そもそもカメラの製品名も間違っているよね?」
佐天「最近評判なのは、これっ!『両想いになれる自販機』なんですよっ!」
上条「へー、意外と身近にあるもんだなぁ。見た感じ普通の自販機にしか見えないけど」
佐天「はい、では試して貰いましょーかっ」
上条「だな。やってみないと嘘か本当か分からないもんな」
佐天「……」
上条「……」
佐天「(……はいっ、どうぞ)」
上条「俺かよっ!?って言うか方法も知らないよっ!?」
佐天「ふぁいっ!」 グッ
上条「意味が分からねぇよ!さっきから俺ツッコミと無茶ブリしかされてないよねっ!?」
佐天「ふぁいおーっゆ○かっ!ゆり○ふぁぃおーっ!」
上条「俺の愛する建○先生を汚すな!それだけはヤメロ!」
佐天「ってかもうヒロイン、ティ○ちゃん確定で良いですよね?」
上条「言うなっ!それは俺の好みの問題だああぁっ!?」
佐天「ミヤ○ちゃんぷりちー!」
上条「あーゆータイプに弱いんだよおおおおぉぉっ!?」
佐天「えー……って言うか視聴者の皆さんは、待って居るんですよっ!」
上条「せめて方法を教えろっ!それが分からなきゃどうしようも無いしっ!」
佐天「え?」
上条「……うん、何?どういう事、その『え』って?」
佐天「――はいっ、と言う訳でお別れの時間がやって来てしまいましたっ!」
佐天「お相手はっ、みんな大好き女子中学生の佐天涙子とぉ――」
上条「待て待て待て待てっ!ダメだっ!幾らやっつけ深夜番組でもここで終わるのはマズイ!?あとみんな大好きの使い方か間違ってる!」
佐天「でも好きですよね?」
上条「そんなイリーガルなアンケート取られた事はねぇよ!」
佐天「どうしましょうねー。放送第一回目から不良物件って、フザケてますね?ねっ?」
上条「あぁフザケてるよなっ!この物件をチョイスした奴がな!」
上条「ってうか選んだの佐天さんだよねっ?方法は調べなかったのか?」
佐天「あーーーー、いやネットでね、うん。ちょちょいっと、はい」
佐天「場所までは特定したんですけど、方法は何か曖昧だったんですよねー」
上条「……まぁ学園都市の中からここ見つけたのは凄いけどさ」
佐天「四つ葉のクローバーを見つけると幸運になるとか、某企業のロゴマークを触ったら幸せになれるとか」
佐天「あと最近じゃR2D×に触ると叱られるってのもありますね」
上条「うん、そりゃ街中でR2×2居たら撮影中だもんね?そりゃ怒られるし、そもそもカメラの製品名も間違っているよね?」
佐天「最近評判なのは、これっ!『両想いになれる自販機』なんですよっ!」
上条「へー、意外と身近にあるもんだなぁ。見た感じ普通の自販機にしか見えないけど」
佐天「はい、では試して貰いましょーかっ」
上条「だな。やってみないと嘘か本当か分からないもんな」
佐天「……」
上条「……」
佐天「(……はいっ、どうぞ)」
上条「俺かよっ!?って言うか方法も知らないよっ!?」
佐天「ふぁいっ!」 グッ
上条「意味が分からねぇよ!さっきから俺ツッコミと無茶ブリしかされてないよねっ!?」
佐天「ふぁいおーっゆ○かっ!ゆり○ふぁぃおーっ!」
上条「俺の愛する建○先生を汚すな!それだけはヤメロ!」
佐天「ってかもうヒロイン、ティ○ちゃん確定で良いですよね?」
上条「言うなっ!それは俺の好みの問題だああぁっ!?」
佐天「ミヤ○ちゃんぷりちー!」
上条「あーゆータイプに弱いんだよおおおおぉぉっ!?」
佐天「えー……って言うか視聴者の皆さんは、待って居るんですよっ!」
上条「せめて方法を教えろっ!それが分からなきゃどうしようも無いしっ!」
佐天「え?」
上条「……うん、何?どういう事、その『え』って?」
佐天「――はいっ、と言う訳でお別れの時間がやって来てしまいましたっ!」
佐天「お相手はっ、みんな大好き女子中学生の佐天涙子とぉ――」
上条「待て待て待て待てっ!ダメだっ!幾らやっつけ深夜番組でもここで終わるのはマズイ!?あとみんな大好きの使い方か間違ってる!」
佐天「でも好きですよね?」
上条「そんなイリーガルなアンケート取られた事はねぇよ!」
佐天「どうしましょうねー。放送第一回目から不良物件って、フザケてますね?ねっ?」
上条「あぁフザケてるよなっ!この物件をチョイスした奴がな!」
上条「ってうか選んだの佐天さんだよねっ?方法は調べなかったのか?」
佐天「あーーーー、いやネットでね、うん。ちょちょいっと、はい」
佐天「場所までは特定したんですけど、方法は何か曖昧だったんですよねー」
上条「……まぁ学園都市の中からここ見つけたのは凄いけどさ」
12: 2013/05/01(水) 12:02:11.50 ID:SypWvixA0
佐天「あー、はいはい!あたし良い事考えました」 パチン
上条「スッゲぇ不安だけど、一応聞くよ。何?」
佐天「色々試すってのはどうでしょう?」
佐天「そもそも誰でも両想いになれるんだから、方法は伏せられてて、それを見つけた人だけが……ってのは?」
上条「あー……まぁ、試してみる?」
佐天「はいっ!」
上条「……」
佐天「……プリーズ?」
上条「それも俺っ!?俺がするのっ!?」
佐天「お付き合いされている人居ないんですよね?好都合じゃないですか」
上条「居ないけどさ。佐天さんはどうなんだよ?」
佐天「残念っ!あたしには心に決めた初春がっ」 キリッ
上条「おいそれ卑怯だなぁ!?」
佐天「既に両想いですから?効果はありませんってば」
上条「俺カメラに映ってないってのに、どうして体張らなきゃいけないんだ!」
佐天「そこはそれ適正の問題もありますし。ほらっ、色々試してみて下さいよ」
上条「つってもなぁ、自販機だろ?ジュース買うとか、お金入れるとか、そう言う在り来たりの事な訳ねぇだろうし」
佐天「あっ、あたし分かっちゃったかも!」
上条「え、マジ?信じていいの?」
佐天「えーもうっ!この佐天涙子あなたのご期待を裏切りませんっ!」
上条「うん、今日君の信頼は俺の中で最安値を更新しているんだけど、言ってみ?」
佐天「まず携帯電話を取り出します。あ、アドレスから誰か好きな人を呼び出せるようにしておいて下さいね?」
上条「スッゲぇ不安だけど、一応聞くよ。何?」
佐天「色々試すってのはどうでしょう?」
佐天「そもそも誰でも両想いになれるんだから、方法は伏せられてて、それを見つけた人だけが……ってのは?」
上条「あー……まぁ、試してみる?」
佐天「はいっ!」
上条「……」
佐天「……プリーズ?」
上条「それも俺っ!?俺がするのっ!?」
佐天「お付き合いされている人居ないんですよね?好都合じゃないですか」
上条「居ないけどさ。佐天さんはどうなんだよ?」
佐天「残念っ!あたしには心に決めた初春がっ」 キリッ
上条「おいそれ卑怯だなぁ!?」
佐天「既に両想いですから?効果はありませんってば」
上条「俺カメラに映ってないってのに、どうして体張らなきゃいけないんだ!」
佐天「そこはそれ適正の問題もありますし。ほらっ、色々試してみて下さいよ」
上条「つってもなぁ、自販機だろ?ジュース買うとか、お金入れるとか、そう言う在り来たりの事な訳ねぇだろうし」
佐天「あっ、あたし分かっちゃったかも!」
上条「え、マジ?信じていいの?」
佐天「えーもうっ!この佐天涙子あなたのご期待を裏切りませんっ!」
上条「うん、今日君の信頼は俺の中で最安値を更新しているんだけど、言ってみ?」
佐天「まず携帯電話を取り出します。あ、アドレスから誰か好きな人を呼び出せるようにしておいて下さいね?」
13: 2013/05/01(水) 12:03:05.27 ID:SypWvixA0
上条「両想いになりたい人、特に居ないんだけど?」
佐天「だったら御坂さんで良くないですか?事情もご存じですし」
上条「倫理的に問題あるだろ!?つーかよくよく考えるとこのジンクスって、片方の都合無視の酷い話だよなぁ!?」
佐天「じゃ他の人にします?まさかっ御坂さんお嫌いですかっ?」
上条「いや、好きは好きだよ?でもなんつーか、こんな事を試すような事は良くないと思うんだよ」
佐天「でっすよねー。あれ、上条さんのケータイにドア○ついてますよ?」
上条「え、マジ?ド○ラ、どこでつけたんだろ?さっき中○ファンとすれ違った時かな?」
佐天「片手じゃ取りづらいでしょうから、あたし取ってあげますよっ」 パシッ
上条「あーうん、ありがと――」
佐天「ぴっ、と」 ピッ
上条「何してくれてんのっ!?」
佐天「……あー、お話中ですねー。んー残念っ!」
上条「強引にも程があるっ!しかも予告編から特定の意図が見え隠れしてねぇかっ!?」
佐天「気のせいですってばぁ」
上条「いいから返しなさい。ほらっ、口でぶーぶー言わないっ!」 パシッ
上条「……一応聞くんだけど、この後どうするつもりだったの?」
佐天「アドレスから呼び出せるようにして、いいですか?」
上条「うん」
佐天「で、次にお金を入れて――」
上条「『ジュースを買いながら電話で告白する』とか言わないよね?それだったら、一定確率で両想いになれるけども」
佐天「……」
上条「……」
佐天「噂に頼るなっ!自分でコクれっ!他人の力に頼るんじゃないっ!」
上条「番組全否定っ!?」
佐天「なんですかっ!なんなんですかっ!何が佐天さん巨O説ですかっ!?」
佐天「あたしのおっOいは未来の旦那様のもんだっ、他の奴には関係無ぇよバカーーーっ!!!」
上条「いや最後のはおかしい!しかもそれは噂話だっ!それと中学生が言うのは不穏当すぎる内容だからっ!?」
佐天「だったら御坂さんで良くないですか?事情もご存じですし」
上条「倫理的に問題あるだろ!?つーかよくよく考えるとこのジンクスって、片方の都合無視の酷い話だよなぁ!?」
佐天「じゃ他の人にします?まさかっ御坂さんお嫌いですかっ?」
上条「いや、好きは好きだよ?でもなんつーか、こんな事を試すような事は良くないと思うんだよ」
佐天「でっすよねー。あれ、上条さんのケータイにドア○ついてますよ?」
上条「え、マジ?ド○ラ、どこでつけたんだろ?さっき中○ファンとすれ違った時かな?」
佐天「片手じゃ取りづらいでしょうから、あたし取ってあげますよっ」 パシッ
上条「あーうん、ありがと――」
佐天「ぴっ、と」 ピッ
上条「何してくれてんのっ!?」
佐天「……あー、お話中ですねー。んー残念っ!」
上条「強引にも程があるっ!しかも予告編から特定の意図が見え隠れしてねぇかっ!?」
佐天「気のせいですってばぁ」
上条「いいから返しなさい。ほらっ、口でぶーぶー言わないっ!」 パシッ
上条「……一応聞くんだけど、この後どうするつもりだったの?」
佐天「アドレスから呼び出せるようにして、いいですか?」
上条「うん」
佐天「で、次にお金を入れて――」
上条「『ジュースを買いながら電話で告白する』とか言わないよね?それだったら、一定確率で両想いになれるけども」
佐天「……」
上条「……」
佐天「噂に頼るなっ!自分でコクれっ!他人の力に頼るんじゃないっ!」
上条「番組全否定っ!?」
佐天「なんですかっ!なんなんですかっ!何が佐天さん巨O説ですかっ!?」
佐天「あたしのおっOいは未来の旦那様のもんだっ、他の奴には関係無ぇよバカーーーっ!!!」
上条「いや最後のはおかしい!しかもそれは噂話だっ!それと中学生が言うのは不穏当すぎる内容だからっ!?」
14: 2013/05/01(水) 12:04:11.93 ID:SypWvixA0
上条「落ち着け佐天さんっ!もうちょっと頑張ろ?な?」
佐天「うー……っ」
上条「その、さ。噂の出本とかそう言うの無いの?」
佐天「出本、ですか?」
上条「例えば最初はこれこれこう言う噂があって、段々変わってきたとか」
上条「そう言う原型が分かれば、どうすればってのも分かるかも知れないじゃん?」
佐天「あー、ですね。そうかもしれませんっ。調べてみます――『あ、もしもし、初春ー?』」
上条「……困った時の初春さん頼み……いや、良いんだけどね」
佐天「『あー――いやいや、あたしも愛してるって。言わせんなよ恥ずかしいっ』」
上条「カメラ目線でそれっぽい会話挟むのやめろよっ!?これ以上初春さんの評判を落とすのヤメテあげてっ!」
……
佐天「わっかりました!」
上条「……良かった。番組が辛うじて形になりそう」
佐天「まず、この自販機、何度か故障しているんですよ」
上条「へー……故障ねえ。それって珍しいの?」
佐天「こっち、横映して貰えますか?自販機から見て左側ですね」
上条「凹んでるよな」
佐天「はいっ、過去何回か器物損壊の被害届が出されているそうです」
上条「って言うかこれ――」
上条(御坂がいつも蹴り入れてる自販機だよね?)
佐天「ちみにこの公園、ホラホラ、あそことあそこっ」
上条「街灯……の、下には目立たないように監視カメラか」
佐天「はい。24時間監視しているんですが、その破壊活動の現場を抑えられていないんですね」
上条「ヘー、ソウナンデスカー」
佐天「うー……っ」
上条「その、さ。噂の出本とかそう言うの無いの?」
佐天「出本、ですか?」
上条「例えば最初はこれこれこう言う噂があって、段々変わってきたとか」
上条「そう言う原型が分かれば、どうすればってのも分かるかも知れないじゃん?」
佐天「あー、ですね。そうかもしれませんっ。調べてみます――『あ、もしもし、初春ー?』」
上条「……困った時の初春さん頼み……いや、良いんだけどね」
佐天「『あー――いやいや、あたしも愛してるって。言わせんなよ恥ずかしいっ』」
上条「カメラ目線でそれっぽい会話挟むのやめろよっ!?これ以上初春さんの評判を落とすのヤメテあげてっ!」
……
佐天「わっかりました!」
上条「……良かった。番組が辛うじて形になりそう」
佐天「まず、この自販機、何度か故障しているんですよ」
上条「へー……故障ねえ。それって珍しいの?」
佐天「こっち、横映して貰えますか?自販機から見て左側ですね」
上条「凹んでるよな」
佐天「はいっ、過去何回か器物損壊の被害届が出されているそうです」
上条「って言うかこれ――」
上条(御坂がいつも蹴り入れてる自販機だよね?)
佐天「ちみにこの公園、ホラホラ、あそことあそこっ」
上条「街灯……の、下には目立たないように監視カメラか」
佐天「はい。24時間監視しているんですが、その破壊活動の現場を抑えられていないんですね」
上条「ヘー、ソウナンデスカー」
15: 2013/05/01(水) 12:05:12.81 ID:SypWvixA0
佐天「何故か自販機が壊された時には、必ず監視カメラのシステムが落ちるんですって」
佐天「怪しくありません?わざわざ自販機凹ますのに監視カメラ切るなんて、労力と対価が見合ってませんよね?」
上条「そ、そうかな?ハッカー系の能力者だったら、イタズラ目的であるかも?」
佐天「しかもネットの書き込みではですね、『常盤台中学の制服を着た娘が、自販機へ蹴りを入れている』と言う目撃証言が寄せられています」
上条(おいバレてんぞ御坂っ!)
佐天「そう言った書き込みへ対し、『だったら何か願掛けでもしてるんじゃね?』的なレスがされまして――」
佐天「それがその内『あぁんじゃ、そんなしょーもない隠蔽行為までして自販機蹴ってんだったら、両想いでもなれんじゃねぇか?』と」
上条「思ったよりもいい加減なオチだよなぁ!?」
佐天「酷い話ですよね。そんなに能力高いんだったら、他の事に使えば良いんですよっ!」
上条「あー……佐天さんの口から常識聞くと、癒されるなぁ」
佐天「でもですね、その人本当に何のためにやってるんでしょう?本当に何かの願掛けかも知れませんよ」
佐天「逆にお願い?が叶った人が居て、他の人達が真似してるって可能性もありますよね?」
上条「いやー、そんなセキュリティに潜り込める人間は居ないだろうし、だったら一人の人がやり続けてるって事になるんじゃ?」
佐天「ですかねぇ」
上条「んで、同じ人がずっとやってるんだったら、少なくとも効果は出ていないって事だよな」
佐天「むー、ちょっと残念ですね。放置して一年ぐらい熟成させれば、きっと綺麗な実をつけていたのに!ですよねっ?」
上条「嘘と風聞を栄養に育った、中身の無いスッカスカな果実だと思うよ?」
佐天「という訳で第一回七大不思議は我々の勝利に終わりましたねっ!いえーいっ!」
上条「そんな内容だっけ!?」
佐天「不思議ハンター佐天涙子っ、また勝利してしまいましたっ」
上条「主旨変わってるよね?噂を潰す予定は皆無だったよね?」
佐天「怪しくありません?わざわざ自販機凹ますのに監視カメラ切るなんて、労力と対価が見合ってませんよね?」
上条「そ、そうかな?ハッカー系の能力者だったら、イタズラ目的であるかも?」
佐天「しかもネットの書き込みではですね、『常盤台中学の制服を着た娘が、自販機へ蹴りを入れている』と言う目撃証言が寄せられています」
上条(おいバレてんぞ御坂っ!)
佐天「そう言った書き込みへ対し、『だったら何か願掛けでもしてるんじゃね?』的なレスがされまして――」
佐天「それがその内『あぁんじゃ、そんなしょーもない隠蔽行為までして自販機蹴ってんだったら、両想いでもなれんじゃねぇか?』と」
上条「思ったよりもいい加減なオチだよなぁ!?」
佐天「酷い話ですよね。そんなに能力高いんだったら、他の事に使えば良いんですよっ!」
上条「あー……佐天さんの口から常識聞くと、癒されるなぁ」
佐天「でもですね、その人本当に何のためにやってるんでしょう?本当に何かの願掛けかも知れませんよ」
佐天「逆にお願い?が叶った人が居て、他の人達が真似してるって可能性もありますよね?」
上条「いやー、そんなセキュリティに潜り込める人間は居ないだろうし、だったら一人の人がやり続けてるって事になるんじゃ?」
佐天「ですかねぇ」
上条「んで、同じ人がずっとやってるんだったら、少なくとも効果は出ていないって事だよな」
佐天「むー、ちょっと残念ですね。放置して一年ぐらい熟成させれば、きっと綺麗な実をつけていたのに!ですよねっ?」
上条「嘘と風聞を栄養に育った、中身の無いスッカスカな果実だと思うよ?」
佐天「という訳で第一回七大不思議は我々の勝利に終わりましたねっ!いえーいっ!」
上条「そんな内容だっけ!?」
佐天「不思議ハンター佐天涙子っ、また勝利してしまいましたっ」
上条「主旨変わってるよね?噂を潰す予定は皆無だったよね?」
16: 2013/05/01(水) 12:06:05.11 ID:SypWvixA0
佐天「あぁもう分かりましたよっ!もうっ!上条さんっ、そこ立って下さいっ!」
上条「もう何か嫌な予感しかしねぇんだけど……ここ?」
佐天「あたしの背景、自販機入ってます?おーけー?」
上条「ん、入ってる。大丈夫」
佐天「んじゃ――こほん」
佐天「――好きです!あたしと結婚を前提にお付き合いしてください!」
上条「嫌です」
佐天「……」
上条「……」
佐天「はいっ、と言うわけで『両想いになれる自販機』の噂は嘘でしたー!いやー、残念ですねぇっ!」
上条「力業っ!?強引にも程があるだろっ!?っていうかこれアリなら一分で収録終わったよね!?」
佐天「あなたと一緒に過ごした楽しいお時間もっ、そろそろお別れと相成りますっ!」
上条「終わりかっ!?こんなグダグダな終わり方で良いのっ!?スポンサーに怒られるよっ!?」
佐天「学園都市七大不思議探訪!来週もまたこの時間に佐天さんと会おうぜっ!ボクとキミとの約束だぁっ!」
上条「しかもこの終わり方だと俺、『佐天さん振った酷い奴』って認識されるよなっ!?なぁ佐天さん実は怒ってないかっ!?」
佐天「それじゃあ最後に合言葉っ、さぁテレビの前のみんなもご一緒にっ!」
佐天「うーいはーるんっ、愛してーるーぞーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 ブツンッ
上条「もう何か嫌な予感しかしねぇんだけど……ここ?」
佐天「あたしの背景、自販機入ってます?おーけー?」
上条「ん、入ってる。大丈夫」
佐天「んじゃ――こほん」
佐天「――好きです!あたしと結婚を前提にお付き合いしてください!」
上条「嫌です」
佐天「……」
上条「……」
佐天「はいっ、と言うわけで『両想いになれる自販機』の噂は嘘でしたー!いやー、残念ですねぇっ!」
上条「力業っ!?強引にも程があるだろっ!?っていうかこれアリなら一分で収録終わったよね!?」
佐天「あなたと一緒に過ごした楽しいお時間もっ、そろそろお別れと相成りますっ!」
上条「終わりかっ!?こんなグダグダな終わり方で良いのっ!?スポンサーに怒られるよっ!?」
佐天「学園都市七大不思議探訪!来週もまたこの時間に佐天さんと会おうぜっ!ボクとキミとの約束だぁっ!」
上条「しかもこの終わり方だと俺、『佐天さん振った酷い奴』って認識されるよなっ!?なぁ佐天さん実は怒ってないかっ!?」
佐天「それじゃあ最後に合言葉っ、さぁテレビの前のみんなもご一緒にっ!」
佐天「うーいはーるんっ、愛してーるーぞーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」 ブツンッ
17: 2013/05/01(水) 12:07:24.61 ID:SypWvixA0
――常盤台女子寮・深夜28時(早朝4時)
御坂「……」
御坂(早起きして見ちゃったけど)
御坂(『好きは好き』……『試すのは良くない』)
御坂「って事は……割と、真剣に……?」
御坂(……きゃーっ!?きゃーきゃーきゃーっ!?……) ポテッ
御坂「……」
御坂「……あれ?」 ムクッ
御坂(『両想いになれる自販機』って、つまり――)
御坂(『両想いに“は”なれる』けど――『告白が成功するとは限らない』って事よね……?)
御坂「……」
御坂(なーんか、地雷踏み抜いた感が……?)
上条(妄想)『俺は美琴を好きだ!そんな思いを誰かに試されたくない!』
御坂「」
御坂 コテッ(幸せすぎて気絶)
――学園都市七大不思議探訪 第一話 『両想いになれる自販機』 -終-
※読んで下さった方には多大な感謝を。駄文長文、失礼致しました
御坂「……」
御坂(早起きして見ちゃったけど)
御坂(『好きは好き』……『試すのは良くない』)
御坂「って事は……割と、真剣に……?」
御坂(……きゃーっ!?きゃーきゃーきゃーっ!?……) ポテッ
御坂「……」
御坂「……あれ?」 ムクッ
御坂(『両想いになれる自販機』って、つまり――)
御坂(『両想いに“は”なれる』けど――『告白が成功するとは限らない』って事よね……?)
御坂「……」
御坂(なーんか、地雷踏み抜いた感が……?)
上条(妄想)『俺は美琴を好きだ!そんな思いを誰かに試されたくない!』
御坂「」
御坂 コテッ(幸せすぎて気絶)
――学園都市七大不思議探訪 第一話 『両想いになれる自販機』 -終-
※読んで下さった方には多大な感謝を。駄文長文、失礼致しました
22: 2013/05/01(水) 12:38:02.66 ID:5Mkwzqkr0
乙ー!!
次の七不思議はなんだろうなー
次の七不思議はなんだろうなー
23: 2013/05/01(水) 12:58:36.06 ID:SiVBrsOF0
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