1: 2012/05/05(土) 00:10:14.53 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~


結衣「……え?」

京子「だからー、私とちなつちゃん、付き合うことになったの!」

ちなつ「そ、そうなんです///」

綾乃「な、なに言ってるの、歳納京子……そ、そんな雰囲気、今まで無かったじゃない……」

京子「んー、実はこっそりデートとかしてたんだ、ちなつちゃんが恥ずかしがるから、みんなには黙ってたけど」

あかり「ち、ちなつちゃん、本当なの……?……というか、本気なの?」

ちなつ「う、うん……」
ゆるゆり: 23【イラスト特典付】 (百合姫コミックス)

2: 2012/05/05(土) 00:13:09.81 ID:M6dNCOXN0
京子「という訳で、今からちなつちゃんとデートに行ってきます!」

結衣「……そっか」

綾乃「……」ポカン

結衣「綾乃、ほら、起きて」ユサユサ

綾乃「ふえ!?」

結衣「ほら、京子達、デートに行くんだって……ちゃんと、見送ってあげよう?」

綾乃「え、そ、そんな……そんなの、出来るわけ……」

結衣「あやの……」キッ

綾乃「あ……」

京子「ど、どったの、二人とも、シリアスになって……」

4: 2012/05/05(土) 00:16:01.95 ID:M6dNCOXN0
結衣「……なんでもないよ、京子」

結衣「ちょっと驚いて遅れちゃったけど……京子、ちなつちゃん」

結衣「おめでとう」ニコ

京子「うん!ありがと!」

ちなつ「……ありがとうございます」ペコ

結衣「デート、楽しんできてね?」

京子「おう!」


5: 2012/05/05(土) 00:16:50.58 ID:M6dNCOXN0
綾乃「……としのうきょうこ」

京子「ん?」

綾乃「おめでとう……楽しんできて……」

京子「う、うん……綾乃、大丈夫?」

綾乃「だいじょうぶ……せいとかいの仕事で、ちょっと疲れてるだけだから……」

京子「そ、そっか……あのさ、大変なのはわかるけど、ちゃんと休みも取ってね?」

綾乃「……」コクッ


7: 2012/05/05(土) 00:19:14.63 ID:M6dNCOXN0
あかり「ちなつちゃん、あの、おめでとう……」

ちなつ「あ、ありがと、あかりちゃん」

あかり「……」

ちなつ「……」モジモジ

あかり「あ、あの……」

ちなつ「きょ、京子先輩!いきましょ!」

京子「うん!じゃあ、みんな、いってきま―す!」


トテトテトテトテ

9: 2012/05/05(土) 00:23:21.64 ID:M6dNCOXN0
結衣「……あやの」

綾乃「……」

結衣「京子達を祝福してくれて、ありがと」

綾乃「……ええ」

結衣「……大丈夫?」

綾乃「……船見さん、わたし……わたしっ」ウルッ

結衣「綾乃……」

綾乃「わたし、歳納京子のこと、好きたったの……」グスッ

綾乃「好きだったの、よ……」ヒック

結衣「……うん、私もだ」

綾乃「う、うええっ……」

結衣「私も、だ……」ウルッ

12: 2012/05/05(土) 00:36:52.97 ID:M6dNCOXN0
綾乃「……」ゴシゴシ

結衣「綾乃、泣きやんだ?」

綾乃「べ、別に、泣いてないわよ……」

結衣「そっか……」

綾乃「……」

結衣「私達が泣いたままだとさ、きっと、京子は私達が気になってちなつちゃんとちゃんと付き合えないと思う」

綾乃「……そうね」

結衣「だから、私達は、前を向いていないとね……」

綾乃「……船見さんは、強いわね」

結衣「そう?」

15: 2012/05/05(土) 00:41:49.01 ID:M6dNCOXN0
綾乃「失恋して、すぐそんな事を言えるなんて、凄いわ……」

結衣「格好つけてるだけだよ、もう、中身は超ガタガタ」

綾乃「そう……」

結衣「……だからさ、綾乃」

綾乃「ん……?」

結衣「わたしたち、ちょっとの間だけ、支えあわない?」

綾乃「支えあう……?」

結衣「うん……」

綾乃「……それは、あの、付き合ってほしいとか、そういう事かしら」

結衣「そこまでは言ってないけど……人恋しさを慰めあう仲になってほしい……とは思ってる」

結衣「しょうじき、こんな……こんな、無様で情けないこと、同じ傷を持ってる、綾乃くらいにしか……」ウルッ

結衣「……あ、だめだ、泣けてきた……もう、本当に、自分で自分が情けない……」グス

結衣「あ、あやの、今の提案、忘れて……」ヒック

18: 2012/05/05(土) 00:47:47.45 ID:M6dNCOXN0
綾乃「……」フキフキ

結衣「あ、あやの……?」

綾乃「……私からも、お願いするわ、船見さん」

綾乃「だって、一人で泣くのは、辛いものね……」

結衣「……うん」

綾乃「二人でいれば、涙を拭って、肩を抱いてあげる事くらいは、出来るから……」

結衣「あ、あやのぉっ」ギュ

綾乃「船見さん……」ナデナデ

結衣「ありがとう、綾乃、支えになってくれて、ありがとう……」ヒック


19: 2012/05/05(土) 00:50:34.29 ID:M6dNCOXN0
~翌日~

~2-5~


京子「結衣~、綾乃、おっはよー!」

結衣「ん、おはよ、京子」

綾乃「歳納京子、おはよう」

京子「あれ、綾乃、今日は大分調子がいい?」

綾乃「……そうね、船見さんのおかげで、調子がいいかも」

京子「ほえ?結衣のおかげで?」

結衣「あ、あやの?」

綾乃「だって、本当の事だもの」

京子「まあ、何はともあれ、元気になって良かったよ!」

20: 2012/05/05(土) 00:53:12.78 ID:M6dNCOXN0
京子「それでさ、結衣、今日の部活だけど……」

結衣「あー……京子、あの、実は……」

綾乃「船見さんは、ちょっと生徒会の仕事を手伝ってもらうことになったのよ」

京子「え、なんで?」

結衣「……ほら、茶道部無断使用の件があるからさ、生徒会にちょっと借りがあるだろ?」

京子「あ、うん、まあそうだけど……」

結衣「京子はちなつちゃんとデートで部活休む事が増えるだろうから……これを機会に借りを返しておこうかなって」

京子「なるほど……」

京子「んー、けど、結衣ばかりにさせるのは申し訳ないなあ……私も生徒会に……」

結綾「「いらないから」」

京子「ふえ」

21: 2012/05/05(土) 00:54:34.60 ID:M6dNCOXN0
京子「え、ええー、私だけ仲間はずれ?」

結衣「い、いや、そういう訳じゃないけど……」

綾乃「歳納京子が来ちゃうと、その、凄く悲しくなるって言うか……泣きたくなるって言うか……」

京子「え?」

結衣「と、とにかく!生徒会の仕事は私に任せて!」

京子「はいっ!」


24: 2012/05/05(土) 00:59:29.43 ID:M6dNCOXN0
~放課後~

~娯楽部~


京子「……という訳で、結衣は当分部活に来ません!」

ちなつ「そ、そうですか……」

あかり「結衣ちゃん、大変だねえ……」

京子「それで、今日はどうしよっか?」

あかり「……あの、二人はデートとかしないの?」

京子「うん、昨日デートしたから、今日は部活に出ようってちなつちゃんが」

25: 2012/05/05(土) 01:00:04.13 ID:M6dNCOXN0
ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「え、あ、なに、あかりちゃん」

あかり「……えっとね、ちなつちゃん達は今日はデート行かないのかなって」

ちなつ「あー……そうだね、デート、行ってもいいかも」

京子「え?今日は部活に出るんですーって言ってなかった?」

ちなつ「い、言ってましたけど……まあ、いいじゃないですかっ」

ちなつ「京子先輩、デートしたくないんですかっ」

京子「したいです!」

26: 2012/05/05(土) 01:02:16.49 ID:M6dNCOXN0
ちなつ「じゃあ、あの、あかりちゃん、私達はちょっとデート行って来るから……」

京子「あかり、戸締りよろしきゅ!」

あかり「あ、あかりも、もう帰るよぉ!」

京子「あ、そだね、ひとりで居てもしょうがないだろうし……途中まで一緒にいこっか?」

あかり「うん……ちなつちゃんも、いいよね?」

ちなつ「……うん」プイッ

あかり「ちなつちゃん……」

27: 2012/05/05(土) 01:05:20.42 ID:M6dNCOXN0
京子「いやあ、ちなつちゃんと毎日デート出来るなんて、私は幸せだなあ♪」

ちなつ「……もう、京子先輩、大げさすぎです」

京子「そんな事ないって!嬉しいんだって!」

ちなつ「……そんなに、嬉しいんですか?」

京子「うん!」ニパ

ちなつ「……そう、ですか」

京子「ちつなちゃんは、嬉しい?」

ちなつ「え、な、なにがです?」

京子「私とデートできて!」

ちなつ「……はい、勿論、嬉しいですよ」

ちなつ「だって、私達……私達、あの……」

京子「ん?」

ちなつ「こいびと、ですし……」

29: 2012/05/05(土) 01:09:40.82 ID:M6dNCOXN0
~数週間後~


ちなつ「……え?」

京子「だから、結衣と綾乃が付き合うことになったらしいんだよね」

京子「私もちょっとビックリしたんだけど……」

あかり「うわあ、みんな、進んでるなあ……娯楽部で恋人がいないのはあかりだけになっちゃった!」

京子「あかりなら、すぐに可愛い恋人が出来るって!」

あかり「え、あかりは別に、そういうのはそんなに興味が無いって言うか、あの……」チラッ

ちなつ「……」

あかり「ちなつちゃん?どうしたの?」

ちなつ「あ……な、なんでも、ないよ、あかりちゃん」

30: 2012/05/05(土) 01:13:15.58 ID:M6dNCOXN0
京子「けど、ちょっと寂しいよね……結衣は、私の一番の友達だと思ってたのに、何か最近は全然一緒に居ないし」

京子「お泊りも断られるし……」

あかり「京子ちゃん……」

京子「あ、勿論、ちなつちゃんが居るからその寂しさは埋めて貰ってるんだけどね!」

あかり「う、うん、よかったね、京子ちゃん!」

ちなつ「……」ボー

京子「ちなつちゃん?ほんとにどうかしたの?」

ちなつ「あ、す、すみません、ちょっと考え事を……」

京子「……ちなつちゃん、何か悩みがあるなら、私に言ってね?」

京子「わたし、ちなつちゃんの為なら、凄く頑張れると思うし」

ちなつ「あ、あはは……ありがとうございます、京子先輩……」

33: 2012/05/05(土) 01:24:35.75 ID:M6dNCOXN0
~数日後~

京子「え……?」

あかり「ご、ごめんね、京子ちゃん……ちなつちゃんが、別れたいって……」

京子「……な、なに言ってるの、あかり」

あかり「ほ、ほんとは、ちなつちゃんが直接京子ちゃんに言うつもりだったらしいんだけど……」

あかり「ちなつちゃん、凄く落ち込んでて……家から出て来れない状態で」

京子「え、ちょ、ちょっと待ってよ、どうして落ち込んでるの?私と別れるから?」

あかり「……結衣ちゃんが、杉浦先輩と恋人同時になったからだと思う」

京子「……え?」

35: 2012/05/05(土) 01:28:15.66 ID:M6dNCOXN0
あかり「あのね、あかり、まだ直接ちなつちゃんから聞いたわけじゃないけど……」

あかり「多分、ちなつちゃんが京子ちゃんと付き合い始めたのは……結衣ちゃんの為だと思うの」

京子「……ゆいの?」

あかり「きっと、京子ちゃんと付き合う事で、結衣ちゃんの気を引きたかったんだと思う……」

京子「ゆいの、気を……」

あかり「結衣ちゃんが嫉妬してくれるのを、期待してたのかなって……」

京子「……」

あかり「けど、けど、結衣ちゃんは、杉浦先輩を選んだから……だから……」

あかり「だから、京子ちゃんと付き合う理由が、なくなったのかなって……」

43: 2012/05/05(土) 01:37:45.02 ID:M6dNCOXN0
あかり「あの……京子ちゃん、大丈夫?」

京子「え……あ、うん、大丈夫」

京子「あ、あはは、そんな事じゃないかな―って予想はしてたんだ、あはは……」

あかり「そ、そっか……さすが、京子ちゃんだね」ホッ

あかり「あ、あのね……確かに、ちなつちゃんは、酷いことをしたと思う」

あかり「けど、いま、ちなつちゃん、その重圧に耐えられずに潰れそうになってるんだと思うの」

あかり「結衣ちゃんのこと、京子ちゃんのこと、自分がやったこと、それを全て1人で支えようとしてると思うの……」

京子「……うん」

あかり「だからね、あかり、友達として、ちなつちゃんの手助けをしてあげたいなって……」

京子「うん……」

46: 2012/05/05(土) 01:43:25.95 ID:M6dNCOXN0
あかり「いい、かな?京子ちゃん……」

京子「良いも悪いもないよ、あかり……、あかりは自分がやりたいことをすればいいんだから」

あかり「……そっか」

あかり「あのね、ちなつちゃんが立ちなおったら、絶対、京子ちゃんに謝って貰うから……」

京子「そんなの、気にしなくてもいいって」

あかり「京子ちゃん……」

京子「あー、もう、あかりは私を気にしすぎ!」

京子「私ではちなつちゃんの力にはなり無いと思うしさ、あかりが、私の代わりに頑張ってきてよ、ね?」

あかり「うん……ありがと、京子ちゃん」

あかり「じゃ、あかり、行くね」

京子「おう!」

47: 2012/05/05(土) 01:45:38.48 ID:M6dNCOXN0
~翌日~

~放課後~


京子「さー、部活だー!」

結衣「私達は生徒会に行くね」

京子「おう、頑張ってこーい!」

綾乃「……歳納京子は、いつも元気ねえ」

京子「元気なだけが取り柄ですから!」

結衣「あかり達にも宜しくね、京子」

京子「うん!」

48: 2012/05/05(土) 01:51:08.87 ID:M6dNCOXN0
京子「さーて、今日は何して遊ぶかなぁ~♪」


ドシーン

カランッ


京子「うわわっ」コテンッ

千鶴「……」

京子「おう、千鶴」

千鶴「……前を見て歩け」

京子「あははは!ごめんごめん!はい、眼鏡」

千鶴「……」スチャ

京子「私の荷物も散乱しちゃった~」ゴソゴソ

千鶴(こいつ、何持ってきてるんだ……粘土に、クレヨン……4セットずつ……)

千鶴(ああ、娯楽部で使う玩具か)

49: 2012/05/05(土) 01:52:49.65 ID:M6dNCOXN0
千鶴「お前は、気楽そうでいいな」ハァ

京子「えー、世の中気楽に行かないと肩がこるよ?」

千鶴「……まあ、好きにしてくれ」

京子「あれ、千鶴もう行っちゃうの?」

千鶴「私は帰宅部だ」

京子「そっか、ばいばーい」

55: 2012/05/05(土) 02:25:49.99 ID:M6dNCOXN0
別のSS書くので寝ます!

59: 2012/05/05(土) 02:42:31.55 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~

京子「遅れてごめーん!」

京子「さて、部活始めよっか!」

京子「今日は、粘土を用意したんだ~」

京子「みんなで色々作ろうぜ~」


コネコネコネ


京子「ちなつちゃん、完成!」

京子「んー、ちなつちゃん可愛いなあ……」

京子「けど、粘土無くなっちゃった、あかりの借りるね?」



コネコネコネ

61: 2012/05/05(土) 02:44:44.12 ID:M6dNCOXN0
~翌日~

~放課後~


結衣「京子、今日も部活?ちなつちゃんとはデートしないの?」

京子「うん!最近は部活の方が楽しいしね!」

結衣「そ、そっか……」

結衣(京子が楽しいのなら、それでいいかな……)

京子「昨日はね~、粘土でちなつちゃんを作った!」

京子「今日はクレヨンでお絵描きかなーって」

結衣「……ん、頑張って」

綾乃「船見さん、いこ?」

結衣「うん……」

62: 2012/05/05(土) 02:46:17.49 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~


京子「よーし、今日はお絵描きだ!みんな自由に好きな物を書いてね?」

京子「私は何書こうかな~、やっぱりちなつちゃんかなぁ~」

京子「あ、ミラクるんもかこうっと」

京子「~♪」


カキカキカキカキ


京子「よし、完成!なかなか恰好良くできたでしょ?」

京子「次は、結衣の絵かなあ?」

64: 2012/05/05(土) 02:50:19.55 ID:M6dNCOXN0
~翌日~

~廊下~


あかり「はぁ……ちなつちゃんはまた欠席かぁ……」

あかり「早く立ち直らないかなあ……」

あかり「あ、京子ちゃんだ」

京子「~♪」

あかり「京子ちゃーん!」

京子「おう、あかりじゃない、どしたの?」


65: 2012/05/05(土) 02:50:29.55 ID:M6dNCOXN0
あかり「あ、う、うん、あの、京子ちゃん元気にしてるかなーって」

京子「あはは、変なあかり、元気に決まってるじゃーん」

京子「今日もこれから部活に行くんだ~」

あかり「部活……え、やってるの?」

京子「うん!まあ、お絵描きとか、色々やることあるしね」

あかり「そ、そっか……」

あかり(やっぱり、京子ちゃんは強いなあ、あんな事があった後なのに、笑ってられるなんて)

京子「じゃ、あかりも頑張ってね~」

あかり「う、うん!」

66: 2012/05/05(土) 02:53:08.50 ID:M6dNCOXN0
~数日後~

~放課後~


結衣「あれ、あかり?」

あかり「あ、結衣ちゃん」

結衣「もう帰るの?部活は?」

あかり「う、うん、ちょっとちなつちゃんのお家に用事があるから、部活はお休みしてるの」

結衣「ちなつちゃんのお家に?」

あかり「うん、ほら、ちなつちゃん、しばらく休んでるから……」

結衣「……ちなつちゃん、風邪か何か?」

あかり「え……あ、うん、ちょっと精神的に弱っちゃってて……」

結衣「……え?」

68: 2012/05/05(土) 02:55:06.48 ID:M6dNCOXN0
結衣「ちなつちゃんが?精神的に?」

あかり「う、うん……」

結衣「けど、京子、そんな事一言も言ってなかった……というか、今日も普通に部活行ったよ?」

結衣「何やってるんだあいつ、自分の恋人が弱ってるのに……」

あかり「……え?」

結衣「ん……?」

あかり「結衣ちゃん、京子ちゃんから何も聞いてないの?」

結衣「え、な、なにを?」

あかり「京子ちゃん、ちなつちゃんととっくに別れちゃってるんだよ?」

結衣「……は?」

69: 2012/05/05(土) 02:57:25.18 ID:M6dNCOXN0
結衣「私、全然聞いてないよ……」

あかり「そ、そっか、じゃあ、京子ちゃん黙ってたんだ……」

あかり「あのね、二人はずっと前に別れちゃったんだけど、それ以来、ちなつちゃんは寝込んじゃってるの」

あかり「だからね、あかりはその看病に行ってるんだ」

結衣「……ずっと?」

あかり「うん」

結衣「……けど、京子、部活であかり達と遊んだって言ってたよ?」

あかり「え……」


72: 2012/05/05(土) 03:00:25.00 ID:M6dNCOXN0
結衣(京子とちなつちゃんがラブラブな所なんて見たくないと思ってずっと娯楽部に近づいてなかったけど……)

結衣(そんな事になってただなんて……)

あかり「ゆ、結衣ちゃん……あかり、ちょっと心配になってきた……」

結衣「う、うん、ちょっと娯楽部に行ってみようか……」

あかり「うん……」

73: 2012/05/05(土) 03:02:07.62 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~


あかり「きょ、京子ちゃん、いる?」

結衣「……真っ暗だね、電気もつかないし……」

あかり「あれ、雨戸も閉まってる……」

結衣「これじゃ、良く見えないな……」


グニャッ


あかり「ひゃっ」

結衣「あかり?」

あかり「な、なにか、踏んじゃった、何か柔らかい物踏んじゃったよぉっ」

結衣「え、な、なんだろ……あ、そうだ、携帯のライト機能を使って……」


パッ

74: 2012/05/05(土) 03:04:11.52 ID:M6dNCOXN0
結衣「あ……」

あかり「粘土?」

結衣「んー、これ、きっと京子が作った粘土細工だ」

あかり「あわわ、あかり、踏んじゃったよ……」

あかり「京子ちゃんに怒られちゃうかな……」

結衣「んー、この粘土細工……ちなつちゃん、かな?」

あかり「え?」

75: 2012/05/05(土) 03:06:13.81 ID:M6dNCOXN0
結衣「あかりに踏まれたから形が変わっちゃってるけど……ほら、もふもふがついてるし」

あかり「……けど、あの、凄い牙とか生えてるよ?」

結衣「うん……それに、これ、胸のところがヘラで裂かれてる」

あかり「そ、それはあかりが踏んだからじゃ……」

結衣「そ、そうかな、こんな形に綺麗に裂けるかな……」

あかり「……あ、結衣ちゃん、他にも床に落ちてるよ?」

結衣「あ、ほんとだ……」

あかり「……これは、あかりかな」

結衣「う、うん、あかりみたいだけど……」

79: 2012/05/05(土) 03:08:20.73 ID:ZRC0c1p+0
どきどき

81: 2012/05/05(土) 03:11:36.18 ID:M6dNCOXN0
結衣「顔が、無いよ?えぐられてて……」

あかり「こ、こっちのは、杉浦先輩?」

結衣「あ、これは、私、かな……」

あかり「どっちも、なにかおばけみたい……」

結衣「……京子、なんでこんなの作ったのかな……」


『昨日はね~、粘土でちなつちゃんを作った!』


結衣「あんなに、楽しそうに笑ってたのに……」

結衣(そういえば、その後……)



『今日はクレヨンでお絵描きかなーって』


結衣(お絵描き……けど、ざっと見た限りは画用紙なんて無いみたいだし……)

82: 2012/05/05(土) 03:12:03.67 ID:M6dNCOXN0
あかり「……ゆ、ゆいちゃん」

結衣「ん?」

あかり「ま、まわり……」

結衣「え?」

結衣(まわり……?)

結衣「……うわ」

83: 2012/05/05(土) 03:12:59.64 ID:ZRC0c1p+0
うわぁぁぁあああ!!!!!

87: 2012/05/05(土) 03:20:19.32 ID:ZRC0c1p+0
はよ

89: 2012/05/05(土) 03:22:12.21 ID:M6dNCOXN0
ゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかりゆいちなつちゃんあかり

楽しいな凄く楽しい皆一緒だし粘土遊びもしたから今度はお絵描きしようね楽しくお絵描きしようね

ちなつちゃん書くの楽しいなあちなつちゃん可愛いしけどミラクるんもいいかもね恰好いいし髪もピンク

あピンク無くなっちゃったや赤でいいかな真っ赤に塗ろうちなつちゃんを真っ赤で氏ねばいいのに

結衣も書こう綾乃も一緒に書いてあげないとね氏ねばいいのにだって二人は恋人だし引き裂かれろ

あかりも書くよ当然忘れてないからねあかりは私のことを忘れてるみたいだけどお前も氏ね可愛いね

皆仲良くて楽しい部活だよね本当に楽しいから氏ねずっと一緒だよ皆一緒だよ一緒に氏ね氏ね氏ね

昨日ちなつちゃんの粘土にヘラを差し込んだら凄く楽しかったこの調子で皆も楽しくしてあげようかな

あかりの顔をえぐったらあかりっぽくなった不思議だねけど血は出なかった残念名前が赤座なのに

赤くないっておかしいよね良し今度あかりに教えてあげよう頭から血を流して氏ねそうすれば可愛いし

そういえばちなつちゃんがずつと休んでるって櫻子ちゃんがいってたよしお見舞いにいってあげよう

喜んでくれるかなちなつちゃん大好きあかり大好き結衣大好きみんな大好きだから氏ね氏ね氏ね

93: 2012/05/05(土) 03:25:15.25 ID:M6dNCOXN0
結衣「壁や、襖に……凄い量の字が……こ、これ、クレヨンで書いたのかな……」

あかり「ゆ、結衣ちゃん、京子ちゃん、怒ってるよ、凄く怒ってるよ……」

結衣「こ、これを書いた京子は何処に行ったんだろ……」

あかり「わ、わかんない、わかんないよ……」

結衣「京子は放課後ずっと部室に居たはず……なら、今ここに居るはずなんだ」

結衣「ど、何処に……」

あかり「ゆ、ゆいちゃん……」

結衣「なに……」

あかり「そ、そこ……」

結衣「え……?」

94: 2012/05/05(土) 03:27:02.41 ID:ZRC0c1p+0
え…

99: 2012/05/05(土) 03:31:59.67 ID:M6dNCOXN0
~吉川宅~


ちなつ「はぁ……」

ちなつ(今日も、あかりちゃん来るのかな……)

ちなつ(もう、私のことなんて放っておいてくれればいいのに……)

ちなつ(凄く最低な事しちゃったんだし……学校になんていけないよ……)

ちなつ(けど、けど、京子先輩に謝らないといけない……)

ちなつ(あ、だめ……それ考えると……)

ちなつ「……うっ」


ウォエー


ちなつ「……はぁ……はぁ」

100: 2012/05/05(土) 03:33:42.17 ID:M6dNCOXN0
ちなつ「う、ううっ……」ウルッ

ちなつ(駄目だ、私はもう駄目だ……学校無理……)

ちなつ(あかりちゃんにも、今日は帰って貰おう……)

ちなつ(……そういえば、あかりちゃん、遅いな……)

ちなつ(何時もは、そろそろ来るのに……)


ピンポーン


ちなつ(あ、来た……)

101: 2012/05/05(土) 03:35:44.64 ID:M6dNCOXN0
ちなつ(えと、システムキーを解除して……)

ピッピッピッ


ちなつ「あ、あかりちゃん、鍵開けたから……入ってくれていいよ……」

ちなつ「入ったら、鍵閉めてね……」


『うん、まかせてー』


ちなつ「……あれ」

ちなつ(今の声って……)

104: 2012/05/05(土) 03:38:25.53 ID:M6dNCOXN0
ちなつ(今の声って……京子先輩……?)


ミシッ


ちなつ「……!」


ミシッ


ミシッ


ちなつ(だ、だれか、階段を上がってくる……誰だろ)

106: 2012/05/05(土) 03:39:44.19 ID:M6dNCOXN0
ミシッ

ミシッ

ちなつ「あ、あかりちゃん?」

ミシッ

ミシッ

ちなつ「あ、あかりちゃん、だよね?」

ミシッ

ミシッ

ミシッ

ちなつ(あ、あはは、私ったら、何言ってるんだろ)

ちなつ(さっきの声は、京子先輩だっんだから……)

ちなつ(登ってくるのも、京子先輩に、決まって……)

107: 2012/05/05(土) 03:40:40.70 ID:M6dNCOXN0


ミシッ


ちなつ(あ……私の部屋の前で止まった……)

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「……」

ちなつ「……あの」

ちなつ「きょうこ、せんぱい、ですか?」

110: 2012/05/05(土) 03:43:08.43 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~


あかり「そ、そこ……」

結衣「え……?」

結衣(あ、この部分の文章……まだクレヨンが新しい……?)



『そういえばちなつちゃんがずつと休んでるって櫻子ちゃんがいってたよしお見舞いにいってあげよう』



結衣「そ、そうか、京子、ちなつちゃんの家に……!」

あかり「ゆ、結衣ちゃん……」

結衣「い、急ごう!京子とちなつちゃんをあわせちゃ駄目だ!」

あかり「う、うんっ」

114: 2012/05/05(土) 03:46:37.69 ID:M6dNCOXN0
~吉川宅~

『あはは、ちなつちゃん、そんな事で怖がってたの?』

『もう怒ってないって』

『そ、そうですか、良かったです!』

『だって、私はちなつちゃんを大好きだしさ』

『利用されて捨てられたとしても恨んだりなんかしないよ』

『京子先輩……』

『それよりさ、ちなつちゃん、早く風邪を治して、学校行こう?』

『は、はい!』

『ん、素直でよろしい』

115: 2012/05/05(土) 03:50:41.14 ID:M6dNCOXN0
『それにしても、ちなつちゃん、余程酷い風邪だっんだね』

『そうなんです、自慢の牙も抜けちゃって……』

『あらら、可哀そうに』

『京子先輩にヘラでつけて貰った胸の裂け目も、無くなっちゃったんです』

『可哀そうだなあ、ちなつちゃん、可哀そうだよ』

『もう、しょんぼりです……』

『じゃあさ、私が新しい牙を差してあげる!』

『ほ、ほんとですか!?』

『うん、ほら、ボールペンがあるからさ、これを歯茎に差し込めば、元通りの牙になるって』

『わぁい!』

120: 2012/05/05(土) 03:53:28.99 ID:M6dNCOXN0
『それに、台所で包丁を拾ってきたから、また胸を引き裂いてあげられるよ!』

『えー、その裂け目はヘラでつけてほしいなあ……』

『もう、我儘言わないの』

『えへへ///』

『じゅあ、まずは牙からね』

『はい!』

『ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してね?』

『どんとこい!』


結衣「京子!」

126: 2012/05/05(土) 03:56:39.16 ID:M6dNCOXN0
京子「……あれ、結衣?」

ちなつ「……京子先輩、もう、もう、許して……」グスン

結衣「……京子、ちなつちゃんを離して、ね?」

京子「え?」

結衣「ち、ちなつちゃん、怖がってるから……」

京子「何言ってるの、結衣、私とちなつちゃん、凄く仲良く話してたじゃん」

京子「ね、ちなつちゃん?」

ちなつ「ひっ……」

京子「ほらー『そうですよ結衣先輩』って……」

129: 2012/05/05(土) 03:59:59.44 ID:M6dNCOXN0
結衣「じゃあ、そのままでもいいから……せめて、包丁離そう?」

京子「え?これがないと、ちなつちゃんの胸裂けないよ?」

結衣「む、胸を、裂く……?」

京子「うん、前に部活でさ、ちなつちゃんの胸を裂いてあげたら、凄く格好よくなったんだ」

京子「けど、ちなつちゃん、風邪で胸の裂け目がふさがっちゃったみたいだから……」

京子「また、元通りにしてあげないと……」

130: 2012/05/05(土) 04:01:21.72 ID:M6dNCOXN0
結衣「そ、それは、それは粘土細工の話だろ?」

京子「え?」

結衣「京子が胸を裂いたのは、部室にある粘土細工の方だから……」

結衣「だ、だから、本物のちなつちゃんにそんなことしちゃ、駄目だよっ」

京子「……本物も偽物もないよ?」

京子「ちなつちゃんはちなつちゃんじゃん」

結衣「京子……」

京子「偽物とかそんな酷いこと言うな!」

134: 2012/05/05(土) 04:06:22.27 ID:M6dNCOXN0
京子「ち、ちなつちゃんは優しかったんだ部活でずっと私の相手してくれた私の愚痴も聞いてくれた」

京子「胸だって裂かせてくれた優しいちなつちゃんは偽物じゃない本物だよ何言ってるの結衣おかしいよ」

京子「そうだよあかりだって私に顔をえぐらせてくれたじゃん優しいんだよあかりはだから優しい方が本物」

京子「偽物がいるとしたらきっと優しくない方だと思うよ例えば私を裏切って騙して傷つける子とかね」

京子「ああ、そういえば思い出した私裏切られたんだちなつちゃんに偽物のちなつちゃんにだから」

京子「偽物の方は消さないと本物のちなつちゃんが可哀そうだよ部室で今も待っててくれてるしちなつちゃん」


京子「ちなつちゃん」ニコ

ちなつ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいあやまります本当にごめんなさい私最低の事しましたごめんなさい」


135: 2012/05/05(土) 04:06:31.62 ID:M6dNCOXN0




京子「氏ね」





140: 2012/05/05(土) 04:08:55.88 ID:M6dNCOXN0



あかり「京子ちゃん!」



141: 2012/05/05(土) 04:10:26.27 ID:M6dNCOXN0
京子「あ、本物の、ちなつちゃんだ」

京子「ちなつちゃんが、飛んできた」

京子「受け止めてあげないと」

京子「落ちたら怪我しちゃうしね」

京子「ちなつちゃん、大好き」

京子「だいすき」

京子「だいすき」


ポンッ

144: 2012/05/05(土) 04:14:33.79 ID:M6dNCOXN0
ちなつ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

京子「ちなつちゃん、もう大丈夫だよ、怖かったね、ちなつちゃん……」ナデナデ

結衣「あ、あかり……今のは?」

あかり「お、思わず、ちなつちゃんに粘土細工投げちゃったんだけど……」

結衣「あ、あれ、持ってきてたんだ……」

京子「ちなつちゃん、痛くなかった?痛いの痛いの、とんでけしてあげるね、ちなつちゃん……」

結衣(粘土細工を、撫でてる……)

結衣(そっか……京子にとって……)

結衣(もう、あの粘土細工の方が、本物のちなつちゃんなんだ……)

149: 2012/05/05(土) 04:19:14.02 ID:M6dNCOXN0
結衣「……京子」

京子「ちなちゅ、可愛いよ、ちなちゅ、ちなつちゃんは絶対私を裏切らないよね、絶対……」

結衣「部室へ、帰ろう?」

京子「……部室」

結衣「……うん、結衣や、あかりが、待ってるから」

京子「あ……そうだ」

京子「部活、忘れてた……早く、戻ってあげいなと」

京子「みんな、寂しがるよね……」

結衣「うん……」

京子「そうだね……帰ろう……」


『そうですよ、京子先輩、早く娯楽部に帰りましょう?』

『うん、ちなつちゃん、一緒に帰ろうね』

『はい!』

150: 2012/05/05(土) 04:22:04.70 ID:M6dNCOXN0
~娯楽部~

『やーやー、みんな、元気にしとるかね』

『京子、遅いよ?』

『もー、京子ちゃん、何処に行ってたの?』

『あはは、ちょっとちなつちゃんとデートにね』

『も、もう、京子先輩、それは秘密ですって!』

『ごめんごめん!さ、みんな、今日の部活、はじめよっか』


『『『おーー!』』』

155: 2012/05/05(土) 04:25:03.21 ID:M6dNCOXN0
京子「ちなつちゃん、お茶入れてくれるかな……」

粘土「……」

京子「ありがと、ちなつちゃん……」

粘土「……」

京子「うん、あかり、今日はお歌をうたおうか……」

粘土「……」

京子「あはは、結衣、恥ずかしがらなくても大丈夫、みんなで歌うんだから……」

粘土「……」

京子「あれ、綾乃じゃん……またプリント取りに来てくれたの?ありがと」

京子「わたし、幸せだよ、娯楽部でみんなと一緒に居られて、幸せ……」

156: 2012/05/05(土) 04:25:59.80 ID:M6dNCOXN0
眠いので完!

288: 2012/05/05(土) 11:02:43.23 ID:yZwPbUAA0
おつー

316: 2012/05/05(土) 11:34:15.60 ID:ZRC0c1p+0
ただいま。
状況は分かった。
とりあえず、>>1が作った流れから
何故ひまさくが抱き合ってるのかが分からん。

323: 2012/05/05(土) 12:01:58.86 ID:ZRC0c1p+0
>>155

ガラッ

あかり「京子ちゃん!!」

ちなつ「京子先輩…」

結衣「京子!!!」

京子「……」チラッ

京子「…はぁ。やれやれ、またニセモノちゃん達か」

京子「今度はナニ? ワタシタチの娯楽部を乗っ取りに来たノ?」

京子「大丈夫、怖くないよ、ちなちゅ。ちなつちゃんは私がマモルカラ」ナデナデ

ちなつ「……」フルフル

あかり「大丈夫だよ、ちなつちゃん」ギュッ

ちなつ「…うん」

325: 2012/05/05(土) 12:12:48.88 ID:ZRC0c1p+0
結衣「…京子、いい加減その子達を解放してやれよ」

京子「はぁ? ナニ言ってんの?」

結衣「その子達はさ、偽物の京子に絡まれてうんざりしてるんだよ。ほら」

京子「? ? ?」

結衣「あかり」

あかり「うん。…えへへ、やっとみんなに会えるよぉ♪」ステテ

あかり「――『京子ちゃん』」コトッ

京子「えぇ!!?」






粘土「……」

327: 2012/05/05(土) 12:21:50.13 ID:ZRC0c1p+0
ちなつ「『本物の京子先輩』は昨晩、私の家に迷い込んで来たんです」

ちなつ「娯楽部のみんなを『偽物』に取られたって泣いていました」

京子「? ? ? ? ? ?」

結衣「…京子、まだ分からないのか?」

結衣「お前も本物の娯楽部に憧れた偽物なんだよ」

京子「私も……偽物……?」

330: 2012/05/05(土) 12:26:44.80 ID:ZRC0c1p+0
あかり「『京子ちゃん』が可哀想だよぉ、みんなを解放してあげてよぉ――」

あかり「あかり達の京子ちゃん!!」

京子「……」

京子「…そっかー、私も偽物だったのかー」

京子「んじゃ、本物のみんなは本物の私に返さなきゃな!」

結衣「京子!!」

ちなつ「京子先輩!!」

あかり「京子ちゃん!!」

334: 2012/05/05(土) 12:40:06.24 ID:ZRC0c1p+0
京子「それにしても、『この私』には随分と愛がこめられてるねぇ」

京子「誰が作ったのかなぁ~?」ニヤニヤ

ちなつ「えっと…」

結衣「その…」

あかり「\はーい/ あかりだよぉ♪」

京子「…えぇ~、この流れであかりなの?」

あかり「酷ぉい! あかり、京子ちゃんのこと考えて一生懸命作ったのにぃ!!」プンプン

京子「あっ、じゃあ、誰が粘土作ろうと提案したんだ!?」

あかり「それもあかりだよぉ♪」

京子「もう一度病もうか…」

あかり「なんでぇ!!?」ガーン

338: 2012/05/05(土) 12:53:04.05 ID:ZRC0c1p+0
京子「あはは。冗談だよ、冗談」

京子「あんがとな、あかりぃ」ギュッ

あかり「えへへ、あかりも京子ちゃんが元気になってくれて嬉しいよぉ♪」ニコニコ


ちなつ「…こんなんで良かったんですかね?」

結衣「さぁ…。でも、京子を追い詰めた私達がでしゃばることじゃ無いと思う」

ちなつ「結衣先輩は? 杉浦先輩と…その……」

結衣「ごめんね、ちなつちゃん」

ちなつ「いえいえ、悪いのは全部私なんですから!!」


結衣「ふぅ。おいこら、いつまで2人でじゃれあってるの?」

結衣「部室掃除しないと、先生達に見つかったら大変だよ」

京子「おっ、そっか。ほんじゃま、綺麗にしましょうか――2人の愛の巣を///」ピトッ

あかり「えぇぇ!!? よく分かんないけど、なんだかとっても不安だよぉ~」


お わ り !

引用: 京子「ひとりごらくぶ」