結衣「何のつもりって…そういう気分だったんだ。京子とキスしたい気分」

京子「結衣、自分が何言ってるかわかってんのか！？」

結衣「うるさいなぁ…じゃ、今日は私部活休むから」

京子「な、何なんだいきなり！」

結衣「じゃあね、また明日」

京子「お、おい待てよ結衣！」

・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなつ「そんなことがあったんですか…」

あかり「でも不思議だね。いきなりキキ、キｽ…してきたなんて」

京子「結衣のヤツ、どうしたのかな…」

　　　　ｶﾞﾗｯ

結衣「おっ、もうみんな来てたんだ」

京子「結衣！？」

結衣「なんだよ、そんなにビックリして」

京子「え、だって結衣、今日は帰るって言ってたじゃん！」

結衣「はぁ？」

京子「いやいや…そんなことより！」

結衣「な、何だよ…」

京子「なんでさっき、私にキスなんて…」

結衣「キス？何言ってんだ京子…お前、今日ちょっとおかしいぞ…」

京子「おかしいのは結衣の方だろ！」

結衣「なんでだよ！」

あかり「ど、どうなってるの！？」

ちなつ「結衣先輩が京子先輩にキスしただなんて…京子先輩の嘘なんじゃないですか？」

京子「そんな嘘吐くはず無いだろ！

結衣「なんなんだよ、私がキスしたとか、してないとか…」

結衣「詳しく説明しろ！」

京子「それがさ…」

　　　　（間略）

結衣「なんだそれ…」

京子「本当なんだって！」

あかり「でも、結衣ちゃんはキスなんかしてないって言ってるし…」

京子「本当なんだよ！」

ちなつ「どうだか。怪しいものですけど」

京子「ちなつちゃんまで！」

結衣「妄言もいいかげんにしなよ。だいたい私、今日は授業に使った教材の片づけで放課後はここに来るまで京子には会ってないし」

京子「そんな…」

京子「あかり、お前は信じてくれるよな！」

あかり「え…でも、結衣ちゃんがキスするなんて…ちょっと想像できないよ…」

京子「あかり！」

結衣「もういいよ。それより、もっと他の話題にしよう。この話は誰も得しないから」

京子「それもそうだな…」

あかり「あっ、もう6時だよ」

ちなつ「もうそんな時間かぁ」

京子「はぁ…」

結衣「……」

結衣「京子」

京子「なんだよ…」

結衣「さっきの話、本当に本当？」

京子「本当だよ…どうせ信じてくれないんだろうけど」

結衣「…」

あかり「きょ、京子ちゃん…」

結衣「さっ、帰ろ」

あかり「うん…」

結衣宅

結衣「ただいまー…つっても、誰もいないか」

？？「おかえり」

結衣「うわっ！」

？？「ビックリするなよ」

結衣「だ、誰だ！」

？？「誰だ、とはご挨拶だな」

結衣「お前は誰だって聞いてるんだ！答えろ！」

？？「私？私は…」

？？「船見結衣だよ」

結衣「何！？」

衣結「ビックリしないでよ。何度も言わせないで」

結衣「お、お前…」

衣結「だから、私は船見結衣だって」

結衣「そういうことじゃなくて…」

衣結「どうして自分が二人もいるのかって聞きたいの？」

結衣「…」ｺｸ

衣結「それなら、きっといつかわかるよ。だから今は、少しだけ眠っておいて欲しい」

結衣「なんｄ

　　　　　　　　ﾊﾞｷｨッ

結衣「うっ……」ﾊﾞﾀｯ

翌日　七森中

京子「あれ？今日結衣休みなの？」

綾乃「船見さん？船見さんは欠席届けが出てるみたいだけど」

京子「ふーん」

京子（何かあったのかな…）

綾乃「どうしたの？」

京子「ん？何が？」

綾乃「なんだか寂しそうじゃない…」

京子「そんなことないって」

綾乃「そ、そう…」

京子（なんだか昨日から、結衣の周りがおかしいみたいだなあ…）

京子（あんなこともあったし…それとも…）

京子（あれは夢でも見てたのかな）

同時刻　結衣宅

結衣「あれ…」

衣結「おはよう」

結衣「あっ！そうだ、私…」

結衣「あれ…」

結衣「動けない！？」

衣結「自分の体をよく見て。拘束されてるでしょ」

結衣「なんだよこれ！」

衣結「手錠と足枷だよ」

衣結「最高だね、その格好。自分で言うのも難だけど、私の体って本当に綺麗だよね…」

結衣「なっ、何するつもりだ！」

七森中

京子「Zzz」

綾乃（ちょっと、起きなさいよ！）

京子「Zzz」

綾乃（歳納京子――ッ！）

京子「あれっ…」ﾊﾟﾁｯ

綾乃（ふぅ…）

結衣宅

衣結「…」ｷﾁｷﾁ

結衣「カッター！？」

衣結「服を切るだけだよ…」

結衣「切るだけって…あっ…！」

衣結「動かないでよ。体が切れちゃうから」

結衣「…っ！」

衣結「この白い肌…ほのかな胸の膨らみ…最高だね」

衣結「自分自身の体じゃなくて、抵抗する他人の体だと思うと余計に…」ﾍﾟﾛｯ

結衣「くっ……」

衣結「こんな風に体を舐められても、抵抗できないんだもんね」

結衣「お前がこんなの付けたからだろっ…ひぁっ…」

結衣「あっ…んん……っ」

衣結「もしかして…気持ち良い？」

結衣「そんな…んっ…」

衣結「我慢しないで…気持ち良いのは、今だけなんだから…」

結衣「どういうことだっ…」

七森中
京子「綾乃ーパン買って来てー」

綾乃「自分で買ってきなさい！」

京子「ぶーっ！」

結衣宅

衣結「スカートも…」ｷﾁｷﾁｷﾁ

結衣「！」

衣結「綺麗な太腿…」ﾍﾟﾛｯ

結衣「うわっ！や、やめろ！」

衣結「やめろって…こんなに濡らしておいてよくそんなことが言えるね」ﾂﾂｰ

結衣「ふぁっ…！」

衣結「下着も…」

結衣「や、やめ…」

衣結「連れない事言うなよ…お前だって楽しんでるんだろ」ｸﾁｭ

結衣「ひっ…んんっ…」

衣結「びしょびしょじゃんか。自分相手にこんなに気持ち良さそうに…」ｸﾁｭｸﾁｭ

結衣「んあっ…！」

数時間後

七森中

京子「やーやー皆の衆！」ﾊﾞﾝｯ

あかり「京子ちゃん！」

ちなつ「京子先輩！」

ちなつ「あれ、結衣先輩は？」

京子「今日はお休みだって」

ちなつ「あーあ…結衣先輩に会いたかったのに…」

あかり「どうしたんだろうね？」

ちなつ「カゼとか？」

京子「結衣が病気になるなんて珍しいよなー。いっつも体調管理はカンペキそうなのに」

結衣宅
結衣「はぁ…はぁ…」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

衣結「ねぇ、気付いてた？」

結衣「なんだよっ…」

衣結「とっくの昔に、手枷が外れてたこと…」

結衣「そんなはず…」

衣結「結衣は、動けなかったんじゃ無いんじゃない？気持ち良くて…興奮してて…」

結衣「違うっ！」

衣結「そんなはず無いだろ」

結衣「…っ！」

衣結「それと…、結衣、京子のことが好きなんじゃない？」

結衣「何をいきなり…」

衣結「私もさ、京子のことが好きなんだ…」

衣結「ねえ、見てみたいと思わない？」

結衣「何を…」

衣結「あの京子が、暴行されて、体をボロボロにされながら泣き叫んでるところ」

結衣「何を考えてるんだ！」

衣結「見たくないの？」

結衣「見たいはずないだろ！」

衣結「本当に？」

結衣「…」

衣結「今から、京子に電話をかけるんだ」

結衣「なっ」

衣結「その間、静かにしててね」

結衣「むぐっ！？」

七森中

ｵﾏﾀｾｼﾁｬｯﾃﾎﾝﾄｺﾞﾒﾝﾈｰ

京子「あっ、電話だ」

あかり「わー！着信音、ミラクるんなんだね！」

京子「もしもし」

衣結「京子？」

京子「結衣！どうしたの？今日学校休んで…」

衣結「ちょっと、体調が悪くて…」

京子「お大事にな」

衣結「うん…あのさ」

衣結「今から、私の家に来てくれないか？」

京子「寂しくなったのか？」

衣結「うん、そんなかんじかな」

京子「あかりとちなつちゃんも連れてくよ！」

衣結「いや、京子一人で、来て欲しいんだ」

京子「私一人で？」

衣結「うん…」

結衣宅

ピンポーン

結衣「むぐっ！むぐぐ！」

衣結「京子？」

京子「そだよー！」

衣結「今開けるよ」

結衣「むぐぅー！」

京子「私が客だー！お茶を出せー！」

衣結「はいはい」

衣結（痺れ薬でも入れておくかな…）

衣結「お茶は入ったぞー！」

京子「ご苦労！」

衣結「普通、病人にお茶入れさせる？」（ラッキーだったけど…）

京子「私はね！」

衣結「最低だお前…」

京子「正座してたら足痺れてきたー」

京子「慣れないことはするもんじゃないなー」ｸﾞﾃｰ

衣結「そこに横になったら？」

京子「悪いなー。よっこらしょ」

衣結「…」

京子「疲れてるのかな…からだがピシピシする…」

衣結「そうかもね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

衣結「…」ﾁｷﾁｷ

京子「カッター？何に使うの？」

京子「あ、あんまり近づけると危な…」

衣結「そりゃあ危ないよね」ﾋﾟｯ

京子「痛ｯ…！」

京子「や、やめろよ！」

衣結「京子の血…綺麗…」ﾍﾟﾛ

京子「おい…！あれ…体が動かない！？」

衣結「面白い人を連れてきてあげるよ。ちょっと待ってて」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

衣結「来てよ。聞こえてたでしょ？京子が来たの、知ってたでしょ？」

結衣「むぐーっ！」

半ば引きずられるようにして、結衣は京子のいる部屋へ…

衣結「そこで横になってて」

結衣「むぐぅっ！」ﾄﾞｶｯ

京子「結衣が、二人…？」

衣結「さ、続けようか」

結衣「むぐ――！」

衣結「…」ｷﾁｷﾁ

京子「やめて…やめてよ結衣…どうしちゃったんだよ…」ﾋﾞｸｯ

衣結「私は京子が好きなんだ…」

京子「そんな…好きなら、どうしてこんなこと…っ！」

衣結「好きだから…ボロボロになって泣き喚く京子を眺めたり…京子の血を舐めたりしたいんだよ」ｷﾁｷﾁ

京子「そんなのおかしい…！狂ってる…！」

衣結「くっ！」ﾌﾞｽｯ

京子「うぐああああああああああああああああああああああああああああっ！！」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

衣結「これで右手、使えなくなっちゃったね…」

京子「はぁっ…はぁっ…痛っ…」

結衣「むぐ――っ！」

京子「助けてっ…助けて結衣…っ！」

衣結「っ！」ﾌﾞｽｯ

京子「うあああああああああああああああああああ！痛いよおおおおおおお！」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

衣結「結衣、猿ぐつわ取ってやるよ。これで口が利けるでしょ？」

結衣「京子―――ッ！」

京子「痛いよ…助けて結衣いいいいいいいい！」

衣結「ごめんね…まだ終わって無いからさ…」ｷﾁｷﾁ

京子「いっ、嫌だ…来ないで…！」

結衣「やめろおおおおおおおおおおおおお！」

衣結「うるさいな…」ﾁｯ

衣結「結衣だってさ、興奮してるだろ？京子の手や太腿からあんなに血が出ててさ…」

結衣「そんなはずあるわけないだろ！」

衣結「どうだか」ﾁｭ

結衣「んんっ…！」

衣結「首にキスしただけで感じるなんて…興奮してる証拠だよ」

衣結「結衣だって舐めたいんだろ？京子の生血…」

結衣「そんな…っ！そんな…っ！」

京子「結衣！そんなヤツの言うこと聞かないで！」

結衣「…っ」

衣結「まだ足りないよね、京子。私がもっと…」

京子「っ…！」

衣結「くっ！」ｻﾞｸｯ

京子「うあああああっ！や…やめて…！」ｾﾞｰｾﾞｰ

衣結「京子の血…すごく美味しいよ…」

京子「…っ！」

結衣「京子の血…」

衣結「ほら…結衣も舐めてみなよ」

結衣「嫌だっ！」

衣結「仕方ないな」

衣結は、京子の血が付いた指で結衣の校内を犯す

結衣「ふあっ…んんっ…んあっ」

衣結「おいしいでしょ？」

結衣「はぁっ……はぁ…」

衣結「京子…ここに来たときより、ずっと綺麗になってるよ…」


京子「もう…やめてよ…っ」

衣結「好きだよ…京子っ」ﾁｭｯ

京子「…んんっ！？ふぁっ…ん…んん…」

衣結「ぷはっ……はぁ…はぁ…はぁ…京子…」

京子「はぁ…はぁ…」

衣結「ねえ結衣！目の前で自分の好きな子にキスされてどんな気持ち？ねえ！どんな気持ち！？」


結衣「やめてくれ…もう…やめてくれ……っ」

衣結「思ってもいないこと言うなよ！例え赤の他人でも、目の前で自分が京子にキスしてるようなもんだろ…」

衣結「本当は楽しんでるんだろ！自分の分身と、京子が！キスしたり血を舐めあったりしてるのを見てさ！自分を重ねて見てるんだろっ！」

結衣「…っ！」

？？「そこまでにしとけよ」

衣結「！」

京子「…？」

結衣「…！？」




京子「結衣が…三人…？」

ユイ「やりすぎだよ」

衣結「違う世界軸の私…！？」

京子「ど、どういうことなんだ、これ…」

ユイ「ごめんね京子。説明は後でちゃんとするから、待ってて」

結衣「え…？え…？」

衣結「いいトコロだったのにな」

ユイ「いくらなんでもこんな酷いことしておいて、他の世界軸の私が見逃すと思う？」

衣結「他の私たちだって、私の気持ちが理解できないはずはないと思うけど…」

ユイ「どう考えたってやり過ぎでしょ」

ユイ「京子、まずは病院に行こう」

京子「そういえば……痛っ」

緊急外来

ユイ「生徒手帳に保険証のコピーがあって良かった」

京子「あのさあ…」

ユイ「あ、ごめんね。気になるよね、どうして私が三人もいるのか」

京子「うん…」

ユイ「まず、世界軸のお話からするけど…」

ユイ「世界には、いくつもの世界軸があるんだ。ここの世界軸の私は、『世界軸が複数あることを人々が知らなかった場合』の世界軸」

京子「頭がこんがらがってきた…」

ユイ「この世界軸にいるべき本物の結衣は、多分拘束されてた方と思う」

京子「つまり、違う世界の結衣がこの世界に何人も集まっちゃったてこと？」

ユイ「そゆこと」

京子「でもどうして…あの結衣は私にこんなことをしたの？」

ユイ「思うあまりにってカンジなんじゃないかな…私には理解できないけど」

京子「思うあまりに…？」

ユイ「なっなっなんでもない！」

京子「んー？」

ユイ「そ、それにしても、全治半月で済んでよかたよな！」

京子「う、うん…？」

衣結「ごめん…」

結衣「うん。許してはあげないけど、その気持ちはわからなくも無いかな…」

衣結「そっか」

結衣「私も、京子のことが…」

衣結「そうだよね…どの世界軸の私も、その気持ちはいっしょだと思うよ」

ユイ「私ともう一人の私は帰っちゃうけど…」

衣結「結衣は京子の側にいてあげてね」

衣結「私の犯した過ちの分も…京子を愛してあげて…」

ユイ「帰ろうか」

衣結「うん」

ユイ「じゃあ、京子を頼んだよ」

結衣「うん……」

・・・・・・・・・・・・・・・・
ユイ「まだ、色々後悔してるの？」

衣結「うん。恋したことや愛したことなんてのは…一生の後悔だね」

ユイ「そう？私はまだ知らないけど…」

衣結「もしも自分が、間違った方向へ歩まなかったら、どうなってたんだろうって、いつも気になってた」

衣結「今、その答えを…結末を…見つけたような気がする」

ユイ「そっか…」

衣結「私の世界軸には、もう彼女は戻ってこないけど…」

ユイ「…」

衣結「いつか必ず、謝って、本当の気持ちを伝えたいかな」

ユイ「うん。…頑張ってね……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

京子「ねぇ結衣」

結衣「何？」

京子「びっくりしちゃったね」

結衣「うん…ごめんね…」

京子「どうして結衣が謝るんだよ！」

結衣「だって…京子に酷い事したのは…」

京子「怖かったけど…結衣のこと、大好きだよ」

結衣「京子…」

京子「でも、ちょっと残念だなー」

結衣「なにが？」

京子「あの結衣がさ、私に切りかかって来るとき、好きって言ってくれたんだ」

京子「それも、違う世界軸の結衣が言ったんだもんな…」

結衣「私、…京子のこと、好きだよ。この世界の私も…京子のことが、大好きなんだよ」

京子「ありがとう…」

京子「私も、結衣のこと大好きだよ！」

結衣「ありがとう…」

翌日　七森中

あかり「あ！結衣ちゃん！京子ちゃん！」

ちなつ「結衣せんぱあーい！」

結衣「おはよう」

京子「おはよう！」

ちなつ「結衣先輩、お体大丈夫ですか？」

結衣「うん。もうすっかり元気だから」

京子「包帯ぐるぐる巻きのこの私を横目にそんな会話を…」

ちなつ「京子先輩も、お大事に」

京子「あっさりし過ぎてなんだか寂しいよちなつちゃん！」

あかり「京子ちゃん、どうしてそんなに包帯ぐるぐる巻きなの？」

結衣「…っ」

京子「いやあ、エレベーターに挟まれちゃってさ…」

結衣（京子…）

あかり「だっ、大丈夫！？」

京子「この通り、ピンピンしておるよ！」

あかり「良かったあ…」

京子「ねぇ、あかり」

あかり「なあに？」

京子「こことは違う世界にさ、もう一人の自分がいたら…面白いと思わない？」

あかり「うーん…あかりが二人かあ…」

京子「うんうん」

あかり「楽しいかもね！」

ちなつ「もう一人の私がいたら…結衣先輩の取り合いになりそうですね…」

京子「どうせなら私を取り合って欲しいな！二人のみらくるんに取り合われる私…最高ッ！」

ちなつ「嫌です」

ちなつ「結衣先輩はどうですか？」

結衣「私？そうだなあ…」

結衣「あんまり会いたくないかな」

結衣「私がふたりもいたら、なんだか大変そうだし」

ちなつ「そうですか？」

結衣「自分が二人もいたらそりゃあ、ね」

あかり「でもなんでいきなりそんな話をしたの？」

京子「なんとなくね」

あかり「ふーん。でも、それが本当だったら、とってもロマンチックだよね！」

京子「そうか？」

あかり「もう一人の自分に会えたら何しよっかな～？」

京子「あっはは！あかりは本当に、小学生のままというかなんというか」

あかり「あかり、もう中学生だよ！」

京子「悪い悪い」

結衣「まずい！みんな走って！遅刻する！」

三人「はーい！」

結衣（なんで京子はいきなりあんな話を振ったんだろ…？）

結衣（私への嫌がらせか…？）

結衣（違うな…むしろ……）

あかり「結衣ちゃん遅いー！速くー！」

結衣「ごめん！」

京子「学年で一番足速いのになー」

・・・・・・・・・・・

その頃　別の世界軸

ユイ「間に合わなかった…」

京子「」

衣結「はぁっ…はぁっ…京子っ…！」

結衣「京子…！目を開けて！京子！」

ユイ「京子が氏んだのは…私の…せい…」

衣結「京子…一生、一緒に―――」

結衣「氏ぬな…京子…きょ…こ…」

ユイ（ああ……）

ユイ（そうだな…）

ユイ（あの世界を見たことは…）

ユイ（私の一生の後悔になる…）

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昼休み　七森中屋上

京子「なに？用事って」

結衣「そ…その…えっと…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

結衣「私、京子が好き」

京子「うん」

京子「それ、病院でも…」

結衣「恋とか、愛とか、そういう『好き』なんだ！…気持ち悪いかな…やっぱり」

京子「私も、好きだよ」

京子「結衣のことが、大好き！」

結衣「京子、キスしよ」

京子「えっ！？」

結衣「あぁ、もうっ…」

京子「い、今なんｔ

結衣「…んっ」

京子「っ！んっ…んんっ！」

結衣「ぷはっ…」

京子「…なんか、照れるな」

結衣「うん…」

結衣「初めて京子とキスした」

京子「私も、初めて結衣とキスした」

京子「衣結とは違うね」

結衣「これから、私たちの世界はどうなると思う？」

京子「んー、どうなるかなー」

結衣「わからない方が、きっと面白いよね」

京子「そうだな」

結衣「きっと幸せな…」

京子「幸せな世界軸だよ。私たちにとって…どこよりも幸せな世界軸に…」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい