101: 2014/05/22(木) 22:04:30.39 ID:im5E8bI00
102: 2014/05/22(木) 22:07:10.52 ID:im5E8bI00
-スイートルーム-
提督「そんなこんなで降りるまで後30分だな、帰りは飛行機にする予定だが船はどうだった?」
熊野「フェリーというものに初めて乗りましたけれど…なかなか素敵でしたわ」
提督「そりゃスイートルームだからな、素敵じゃないなんて言われてたら熊野置いてったかも」
熊野「お、置いて行かれたら困りますわ!」
提督「置いていかないから安心しろ…んじゃ、忘れ物はなさそうだな?」
熊野「全部鞄にしまいましたわ」
提督「じゃあ降りる時までゆっくりしてていいぞー」
103: 2014/05/22(木) 22:34:44.95 ID:im5E8bI00
~21時半頃~
提督「さて、やっと人が降りれるようになったし降りるか。荷物持つか?」
熊野「いいんですの?じゃあお言葉に甘えて…」
提督「船旅は意外と疲れるからな、任せとけ」ヒョイッ
熊野(こういうとこは頼もしいですわね…)
104: 2014/05/22(木) 22:41:06.32 ID:im5E8bI00
-北海道上陸-
提督「帰ってきたー!北海道だー!」
熊野「ここが北海道…の、なんて場所ですの?」
提督「小樽ってとこだよ」
歴史溢れる煉瓦の街「小樽」
石狩湾に面していて古くから港湾都市として栄えている、町並みは歴史的建造物が多く観光スポットとしても人気が高い。
政令指定都市でもある札幌にも近く、交通の便も良い。
少し移動すると朝里川温泉という温泉地帯にいける、ホテルの値段も然程高くなく、気軽に泊まれるだろう。
人口は道内でも多いほうだが、最近少しずつ過疎ってきている…
港には帆船、漁船、稀に海上自衛隊の艦艇も停泊している。
港町や煉瓦の町並みが見たい人は是非行ってみてはどうだろうか。
提督「ってな感じで港町で、建物の作りが古いんだよーって感じ、明日一緒に見て回ろう」
熊野「素敵な町並みなんですのね、早く見てみたいですわ!」
提督「じゃあもう遅いし早く泊まるホテルに行こうか、予約はもうとってあるよ」
熊野「分かりましたわ」
110: 2014/05/24(土) 15:28:05.03 ID:RPqH6m500
熊野「本州より少し肌寒いですわ…」
提督「多分舞鶴の方とは5度以上違うぞ」
熊野「カーディガンだけじゃ少し寒いですわ…」
提督「まぁ夜だしな…俺の上着で良かったら羽織っとけ」
熊野「お借りしますわ…」
提督「やっぱり本州の人にとっては寒いのかなー」
熊野「提督は平気なんですの?」
提督「元々住んでたしな、これくらいだったら平気平気」
熊野「提督何気にすごいですわね…」
提督「多分道民皆こんな感じだぞ、本州行ったら暑くて溶けるかと思ったし」
熊野「そんなに生活が違うんですのね」
提督「こっち行っても30度越したかなーくらいだからなー」
113: 2014/05/25(日) 00:17:24.56 ID:9jCXHRYA0
-運河の宿小樽ふる川-
提督「お、ここだよ。泊まるホテル」
熊野「運河の宿…ふる川…?」
提督「俺が初めて小樽で泊まったホテル、あの時は友達とだったけどな」
熊野「雰囲気が素敵ですわ!」
提督「特別室は予約的な関係で取れなかったから、ツインルームの運河側にしといたぞ」
提督「じゃ、受付してくるから待っててくれ」
熊野「分かりましたわ」
114: 2014/05/25(日) 00:42:07.96 ID:9jCXHRYA0
提督「さ、部屋鍵もらってきたし行こうか」
熊野「ここは温泉があるんですの?」
提督「そうだよ、4つ種類があって蔵のイメージを大切にしてるらしいぞ」
熊野「4つってことは男女で2つずつしか使えないということですの?」
提督「ああ、朝と夜で男女交代なんだよ。だからちゃんと4種類楽しめるぞ、起きれたらだけどな」
熊野「提督、起こしてくださってもよろしくてよ?」
提督「まぁ、起きたら起こしてやる」
115: 2014/05/25(日) 00:59:49.24 ID:9jCXHRYA0
-ツインルーム-
提督「ここだな」
熊野「扉大きいんですのね」
提督「俺の身長が小さいから余計にでかく見える…」
熊野「提督身長お幾つなんですの?」
提督「168だよ悪いか」ガチャ
熊野「わぁ…!部屋の中とても素敵ですのね!」
提督「気に入ったようで良かった、和室もあるんけど、熊野はこっちのほうがいいかもなってね」
熊野「和室の雰囲気も好きでしてよ!」
提督「あ、本当に?じゃあ次泊まるホテル和室にしちゃおうっと…」
116: 2014/05/25(日) 01:21:33.50 ID:9jCXHRYA0
熊野「ベッドも大きいんですのね!鎮守府とは大違いですわ!」
提督(…俺の自室のベッドこれくらいなんて言えない)
提督「そ、そうだな。 枕もでかいしな」
熊野「それで、夜はこれからどうなされるのかしら?」
提督「普通に温泉入って寝ようかと…あ、明日朝ご飯食べたらすぐチェックアウトするからな」
熊野「分かりましたわ、では私もお風呂に…」
提督「あ、鍵、どうする?俺が持ってていいのか?」
熊野「多分提督のほうが先に上がられるので持っていていいですわ」
提督「分かった、じゃあ準備していきますか」
117: 2014/05/25(日) 01:26:13.31 ID:9jCXHRYA0
-お風呂-
男湯
提督(明日は何処に行こうか…小樽にすごく詳しいわけじゃないからな)
提督(夜の特急で函館行きだし、観光街のんびりと歩きますか)
提督(それにしても熊野になんてプロポーズしよう、そもそも付き合ってないのにプロポーズってありなのか)
提督(まぁいいか…ホテルの風呂にはいるのも久々だな)
提督(そうだ、○eTAOのチーズケーキ食べさせてやるか…)
118: 2014/05/25(日) 01:28:20.34 ID:9jCXHRYA0
女湯
熊野(部屋の中は洋風でしたけれど…温泉の中は和風そのものですのね)
熊野(そういえば提督が蔵のイメージを大切にしてるって仰ってましたっけ…)
熊野(提督って結構博識というか…何でも知ってらっしゃいますわね)
熊野(…頼りになりますのね…)
125: 2014/05/25(日) 11:37:46.48 ID:9jCXHRYA0
-ツインルーム-
提督「気持ちよかった、熊野はまだ入ってるっぽいな」ガチャ
提督(喉乾いたな…)
提督(熊野戻ってきたら買いに行こう)
126: 2014/05/25(日) 11:58:45.55 ID:9jCXHRYA0
~数十分して~
熊野「戻りましたわ」
提督「お、おかえり。 気持ちよかったか?」
熊野「とても温まりましたわ!あと、露天風呂の雰囲気が素敵ですのね」
提督「あー程よく風が通ってきて気持ちいいよな」
提督「俺、喉乾いたから飲み物買ってくるけど熊野も飲むか?」
熊野「コーヒー牛乳が飲んでみたいですわ!」
提督「お、風呂あがりの定番だな。じゃあちょっと行ってくるな」ガチャ
127: 2014/05/25(日) 12:29:26.30 ID:9jCXHRYA0
熊野(髪を乾かしたいんですけれど…ドライヤーはどこですの…)ガサゴソ
熊野(うう…提督に聞いておけば良かったですわ…)
提督「待たせたな、意外と売店まで遠くてね」
熊野「提督!ドライヤーはどこですの!」
提督「え?ドライヤーは確か洗面台の横の棚になかったかな…はい、コーヒー牛乳」
熊野「頂戴しますわ…でも飲む前にドライヤーかけたいですわ…」
提督「ちょっと取ってくるからそこ座って待ってろ」タッタッタッ
熊野「わ…分かりましたわ」
128: 2014/05/25(日) 12:59:54.07 ID:9jCXHRYA0
提督「ほら、ドライヤーあったぞ」
提督「乾かしてやるからそのまま座ってな」
熊野「え、べ、別にいいですのに…」
提督「熊野髪長いし先の方一人じゃ難しいだろ、任せとけ」
熊野「じゃあお言葉に甘えて…」
提督「つけるからなー」カチッ
熊野「丁寧にお願いしますわ」
129: 2014/05/25(日) 13:28:43.04 ID:9jCXHRYA0
提督「ああ、にしても熊野の髪の色って変わってるよな」
熊野「そうなんですの?」
提督「日本人にはもちろん、海外でもあんまり居ないんじゃないか…?」
提督「そんなこと言ったら鈴谷だっていないか」
熊野「鈴谷も私も最初からこの色でしたからね…」
提督「二人とも綺麗だと思うぞ、柔らかい色だしな」
熊野「提督は髪染めたりはなさらないの?」
提督「少し茶色にしてみたかったりするけど…黒がなんとなく一番落ち着くよな」
熊野「私と色をかぶせるのはやめてくださいな?」
提督「その色男性がやるのは少し無理があるだろ…」
熊野(提督は黒いままでいいと思いますけれど…)
提督「じゃあとりあえず今日は寝るか」
133: 2014/05/25(日) 23:18:36.27 ID:9jCXHRYA0
熊野「ちゃんと朝起こしてくださいな」
提督「5時位に起こせばいいか?」
熊野「それくらいでお願いしますわ」
提督「了解、じゃあおやすみ」
熊野「おやすみなさいませ」
134: 2014/05/25(日) 23:32:41.26 ID:9jCXHRYA0
~05:00~
♪(コオロギの鳴き声)
提督「ん…やっぱり朝はこの音がなくちゃ起きれないな…」ゴソッ
提督(先に顔洗ってから熊野起こすか…)ノソノソ
提督「洗面所でかいよなここ…立派だし」
提督(さて…顔洗ったし起こしますかね)
135: 2014/05/25(日) 23:46:26.63 ID:9jCXHRYA0
提督「熊野、5時過ぎたぞー。温泉はいるんだろー」トントン
熊野「ん…んぅ…」
提督(起きないんだが…)
提督「おーいーくーまのー起ーきろー」トントントントン
熊野「むぅ…ん…」
提督「起きないとほっぺた抓るぞー」
提督「本当に起きないな…」
136: 2014/05/25(日) 23:59:06.55 ID:9jCXHRYA0
提督「熊野いい加減起きろー」ホッペツネッ
熊野「んっ…い、痛いですわ…なんですの…」
提督「もう5時半になるんだが…」
熊野「…?!温泉!」バタッ
熊野「早くいかなきゃ閉まってしまいますわ!」
提督「まだ時間あるからそんな焦るな…ほら、おはよう」
熊野「お、おはようございます…とりあえず顔洗ってきますわ…」
137: 2014/05/26(月) 00:00:01.47 ID:NlFvYEm70
~顔を洗い~
熊野「スッキリしましたわ」
提督「ほら、温泉行くんだろ?」タオルホイッ
熊野「勿論ですわ、他の二つの温泉も入ってみたいので」
提督「昨日俺が入ってた方に入ることになるな、少し熱かった気もするが気持ち良かったよ」
熊野「じゃあ早速行ってまいりますわ!」
提督「あ、俺も温泉行くから鍵占めるからな。なるべく早く戻ってくるつもりだけどさ」
熊野「もし居なかったらロビーに座ってますわ」
提督「了解、じゃあいこうか」
カギガチャ
提督「じゃあまた後でな」
熊野「はい、提督もごゆっくり」
142: 2014/05/27(火) 00:22:48.10 ID:S7VOJm0d0
-男湯-
提督(さて、朝食をとった後何処に行こうかな…とりあえず何かプレゼントでもしたいよな)
提督(だが小樽となるとガラス細工やオルゴール…箸とかもあったっけ…)
提督(んんんn…悩むな)
143: 2014/05/27(火) 00:27:12.40 ID:S7VOJm0d0
-女湯-
熊野(こっちの温泉も気持ちいいですわ…)
熊野(提督、今日は何処に連れてってくださるのかしら)
熊野(ふふっ…少し楽しみですわ!)
144: 2014/05/27(火) 00:32:07.20 ID:S7VOJm0d0
~時を経て~
提督(つい長風呂してしまった…ロビーに熊野はもういるのかな)
熊野(上がっても提督が見当たらなかったけれど…まだ入ってるのかしら)
145: 2014/05/27(火) 00:35:20.02 ID:S7VOJm0d0
提督(あ、ロビーに座ってるじゃん)
提督「おーい、熊野ー」
熊野「て、提督…!少し遅いのではなくて!」
提督「気持よくてすっかり長風呂してしまった、ごめんな」
熊野「私もうお腹すきましたわ…」
提督「ああ、悪かった。一回部屋に戻って朝食食べに行くか」
熊野「分かりましたわ」
146: 2014/05/27(火) 00:47:34.91 ID:S7VOJm0d0
-ツインルーム-
提督「そういえば朝食食べたらホテル出るけど荷物は纏まってるのか?」
熊野「大丈夫ですわ、あまり出し入れをしていないので」
提督「俺もそこまで出してないから大丈夫かな、じゃあ行こうか」トコトコ
熊野「そういえば、朝ごはんは何ですの?」
提督「俺が前泊まった時はバイキングだったよ」
熊野「…?どんな食べ物ですの?」
提督「食べ物?バイキングは俗に言う食べ放題だよ」
152: 2014/05/27(火) 21:15:26.44 ID:S7VOJm0d0
提督「…もしかして熊野初めて?」
熊野「べ、別に初めてということはなくてよ?」
提督(あー、初めて来たのか)
提督「とりあえず、皿に食べたいもの好きなもの取って食べていい場所だからな?」
熊野「そ、そんなの知ってますわ!」プイッ
提督「分からないことあったら聞けよ?」
熊野「だ、大丈夫ですわ!」
153: 2014/05/27(火) 21:27:43.02 ID:S7VOJm0d0
-ダイニング-
ふる川の朝食は、「北海道産の食材」と「手作り」をテーマに掲げ、それに拘ったバイキング形式の朝食になっている。
中でもその場で作られ出来たてをすぐに食べれるパンや採れたてトマトジュース、牛乳などが人気である。
和食洋食のレパートリーは結構多く、全て制覇するには時間と食欲が必要かもしれない。
提督「ってな感じでバイキングだ。さ、取りに行きますか」トコトコ
熊野「一緒に行きますわ」トコトコ
提督「何食べようかな…洋食で固めてもいいし和食もいいな…いや、和洋食両方を皿に載せるのも…」
熊野「どんだけ悩んでるんですの…私はパンがいいですわ」
提督「パンなー、焼きたてのが食べれるはずだからパンのとこで待ってたら?」
熊野「ほ、他のものを先に見て回りますわ…」
熊野(席の場所を覚えていないなんて恥ずかしくて言えないですわ…)
154: 2014/05/27(火) 22:24:39.51 ID:S7VOJm0d0
提督「そう?じゃあ野菜とかは一緒に見て回るか」
熊野「よ、よろしくてよ!」
提督「トマトとー…ポテトサラダ…うーんキャベツ…」
熊野「提督野菜取り過ぎではなくて…そんなに野菜好きですの?」
提督「基本的に美味しそうなものは何でも食べたいからな…つい…」
熊野「少しずつ食べればいいのでは?」
提督「そういう熊野は少なすぎだろ、全然取ってないじゃないか」
熊野「レディーはあまり食べ過ぎないのよ?よろしくて?」
提督「昼になってお腹すいたっていっても知らないからなー」
熊野「い、言いませんわよ!もう!」
156: 2014/05/27(火) 23:16:09.59 ID:S7VOJm0d0
~席に戻り~
熊野「では私、パンを取ってきますわ」
提督「分かった、俺飲み物取ってくるよ。なにがいい?」
熊野「ローズヒップティー…がなかったら紅茶がいいですわ」
提督「さすがにローズヒップティーはないかもなー…とりあえず取ってくるよ」
熊野「分かりましたわ」タッタッタッ
157: 2014/05/27(火) 23:28:43.65 ID:S7VOJm0d0
~ドリンクバーにて~
提督「こういう時に飲み物取ってきてって頼んだら混ぜてくるやつとかいたよなー」
提督「お茶と水とりんごジュースのミックスの不味さは異常」
提督「さて…熊野は紅茶…俺はコーンスープにしよ」コポポポ
提督「ホテルの朝ってなんとなくコーンスープ飲んじゃうよね」
提督「さ、戻るか」トコトコ
158: 2014/05/27(火) 23:35:37.65 ID:S7VOJm0d0
~席に戻り~
提督「もう戻ってたのか、待たせちゃったな」ガタッ
熊野「丁度出来たてのパンが戴けましたわ」
提督「じゃあ食べるか」
熊野「はい、いただきますわ」
提督「いただきます」
159: 2014/05/27(火) 23:44:41.28 ID:S7VOJm0d0
提督「多分こういうバイキング形式になってるホテルは、もう泊まらないかもしれないから堪能しといた方がいいぞ」
熊野「他のホテルはどうするんですの?」
提督「次の函館は旅館、その他はペンションとか、車中とかだからな。朝ごはんは部屋食か無しだよ」
熊野「朝くらいゆっくりしたいですわ…」
熊野「…!このクロワッサン…とても甘くて美味しいですわ!」
提督「ここの焼き立てパンはすごい人気らしいからな、雑誌なんかでもたまに載ってるのを見るよ」
熊野「このアップルパイもデニッシュもとてもいけましたわ!」
提督「気に入ったようで何よりだよ、まぁ俺はいつもご飯だから食べたことないんだけどな」
熊野「…なら、私のを一口差し上げてもよろしくてよ」
提督「え?」
167: 2014/05/29(木) 22:57:14.81 ID:f892Co0O0
熊野「せ、折角の機会なんですし一口差し上げますわ」
提督「じゃ、じゃあもらうとするか…」
熊野「ど、どうぞ」ヒョイッ
提督「ああ」パクッ
168: 2014/05/29(木) 23:00:51.32 ID:f892Co0O0
提督「…確かに甘いな、そして調度良く温かい…なんだろう、優しい味」
熊野「優しい味って表現初めて聞きましたわ…」
提督「なんか使っちゃうんだよ、熊野も俺のご飯食べるか?」
熊野「提督の、ただの白米でしてよ!」
提督「これはな…ただの米じゃない、北海道米だ!!」
熊野「何か違いがありますの?」
提督「まぁ何も言わずに食べてみろ」ヒョイッ
熊野「い、いただきます」パクッ
169: 2014/05/29(木) 23:08:17.48 ID:f892Co0O0
熊野「ん…」モグモグ
提督「な、違うだろ?」
熊野「よく分かりませんけど…何が違くて?」
提督「なんだと…!鎮守府で出てくるのより甘みがあると思わないか?」
熊野「…二つ並べて食べてみないとイマイチ分かりませんわ…」
提督「まぁ…それもそうか、【ななつぼし】とか【ゆめぴりか】とか有名なんだぞ」
熊野「お米の種類をあまり気にしたことが無いですわ…」
提督「鎮守府は間宮さんが大体やってくれてるからな…因みに酒米だが【彗星】って名前のやつもあるぞ」
熊野「空母の方の艦載機と一緒ですのね」
提督「関連性があるのかはわからないけどね」
170: 2014/05/29(木) 23:21:10.49 ID:f892Co0O0
提督「さて、食べ終わったし部屋に戻るか」
熊野「お皿はこのままでよろしくて?」
提督「ああ、後で持って行ってくれるよ」
熊野「分かりましたわ」
提督「部屋に戻ったらすぐ荷物とってチェックアウトするから」
熊野「荷物はもう大体まとめてありますわ」
171: 2014/05/29(木) 23:27:37.75 ID:f892Co0O0
-ツインルーム-
提督「チェックアウトしたら一回駅に向かうから」
熊野「駅?」
提督「小樽駅ってとこなんだけど、ロッカーあるからそこに荷物入れとこうかと」
熊野「確かに、この荷物を持ったままの観光は少し疲れますわ」
提督「んで、4時位に小樽から札幌に行く、それから札幌から函館って感じで」
提督「着くのは夜の8時半くらいかなー」
熊野「4時間半も電車に乗ってるんですの…」
提督「乗り換え抜いたら4時間くらいかな、疲れるだろうから電車は寝てていいぞ」
熊野「そうしますわ…」
熊野「提督、準備よろしくてよ」
提督「ん、じゃあ行くか」ガチャ
172: 2014/05/29(木) 23:47:52.00 ID:f892Co0O0
-ロビー-
提督「とりあえずチェックアウトしてくるから、ここで待ってて」
熊野「分かりましたわ」
提督「終わったぞー」
熊野「ここのロビーなんだか眠くなってきますわ…」
提督「おいおい大丈夫か、まだ朝だぞー」ペシペシ
熊野「き、気安く触らないで下さる!?」バッ
提督「なんだよ朝は何も言わなかったのに!」
熊野「あ、朝は…し、知らないですわ!」フンッ
提督(ここで船で写した寝顔写真を見せたらどうなるんだろうか)
提督(間違いなく怒られるだろうな…)
提督「とりあえず、チェックアウトしたから外出るぞ」
熊野「提督、荷物持って下さる?」
173: 2014/05/29(木) 23:56:03.68 ID:f892Co0O0
提督「ん、ああいいけど」ヒョイッ
提督「船乗る時から思ってたけど熊野の鞄軽くないか?」
熊野「荷物をあまり沢山入れないタイプですの」
提督「なるほど…美容品はあまり重くないしな」
熊野「提督に持って来いと言われたものしか持ってきてないですわ」
提督「俺の鞄はカメラとかのお陰で結構重い…」
提督「さて、出るか」
174: 2014/05/29(木) 23:56:58.66 ID:f892Co0O0
-小樽市街地-
提督「よし、じゃあ行くかー」
熊野「駅までどれくらいですの?」
提督「そこのとおり曲がってまっすぐだよ、20分もかからないはず」
熊野「近いんですのね」
提督「観光に力入れてるからなー、ここらへんは殆ど観光街で駅からすぐ来れるようになってるぞ」
熊野「それにしても…昨日は着いたのが遅かったので周りがよく分かりませんでしたけれど…」
熊野「この街、とってもお洒落ですのね」
提督「港町で、昨日言ったとおり建物の作りが古いからなー」
熊野「あちらの石造りの建物、雰囲気がとても素敵ですわ」
提督「あそこは小樽で一番有名って言ってもいいんじゃないかってくらい有名だよ」
175: 2014/05/29(木) 23:58:03.30 ID:f892Co0O0
提督「そうだな、荷物置いた後に行こうか」
熊野「楽しみですわ」
提督(小樽気に入ったみたいだなー…すごいキョロキョロしてる)
提督「ここを曲がって真っすぐ行ったら駅だよ」
熊野「…ずいぶん長い坂ですのね」
提督「小樽は一部で坂町って言われるくらい坂が多くてだな…30通り以上の坂があるんだ」
提督「ここは特に名前ついてないけどな」
熊野「わ、私余り坂道は得意じゃなくてよ…」
提督「大丈夫だ、観光街に坂道はないから」
熊野「なんかホッとしましたわ…」
177: 2014/05/30(金) 00:04:22.19 ID:9T1haiVu0
提督「ここらへんは冬になるとキャンドルで道を作るイベントをやるんだよ」
熊野「キャンドル…?」
提督「ああ、説明が悪かったか…氷で作ったキャンドルを雪の上に乗せて道を作る」
提督「そしてキャンドルに灯火をつける、【雪あかりの路】っていうイベントがあるんだよ」
熊野「私、雪を見たことがないので想像が難しいですわ…」
提督「あー…そっか雪見たことないのか」
提督「じゃあ北海道気に入ったら、次は冬に来るっていう楽しみができるな」
熊野「…そうですわね!」
提督(雪あかりの路は確実にカップル向けだからな…)
提督(一人でカメラ持っていった時色々悲しくなったし…)
178: 2014/05/30(金) 00:05:47.87 ID:9T1haiVu0
-小樽駅-
提督「さ、ここが小樽駅だ」
熊野「駅、意外と小さいんですのね」
提督「そうか?」
熊野「もっと大きくて目立つような駅を想像してましたわ…」
提督「確かにインパクトが有るかって言われたらあれだな…でも、北海道の駅はどこもこんな感じだぞ」
熊野「全部こんな小さいんですの?」
提督「札幌、函館、旭川…くらいかな。正直なとこ札幌駅以外すごく大きい駅は無いと思った方がいい」
熊野「北海道ってとても大きいイメージでしたけれど…」
提督「主要都市から少し離れたら都会ってイメージはなくなるよ」
熊野「でも、そういうとこの方がのんびりと暮らせそうですわ」
提督「雪の量が心配だけどなー…さ、ロッカーに預けるか」ガチャ
179: 2014/05/30(金) 00:09:50.38 ID:9T1haiVu0
熊野「入れましたわ」
提督「俺も財布とカメラ…以外は…大丈夫だな」ガチャ
提督「そういえば、ここの駅に入ってるパン屋が実は美味しかったりする」
熊野「そうなんですの?」
提督「遊びに電車できてた時は、毎回買ってたな…札幌行く前に買おうか」
熊野「私、パンは好きでしてよ」
提督「じゃあ夜ご飯は電車の中でパンになるかもな…」
熊野「それでもよろしくてよ」
提督「お腹いっぱいになるのか?」
熊野「レディーなので大丈夫ですわ」
提督「怪しいなー」
熊野「ほ、本当ですわ!」
提督「さ、観光行くか」
熊野「美味しいもの、食べたいですわ」
提督「それじゃ昼ごはんはワサビ多めのマグロ丼でも食べるか?」
熊野「…提督、意地が悪いですわ」
提督「ごめんごめん、さてどうやって行こうかねー」
185: 2014/05/31(土) 23:19:26.54 ID:Dd2Q25gb0
-小樽市街地-
提督「じゃあ定番の小樽運河から行きますか」
熊野「小樽運河…?」
提督「さっき熊野がお洒落って言ってたとこだよ」
熊野「…!楽しみですわ!」
187: 2014/05/31(土) 23:31:18.23 ID:Dd2Q25gb0
提督「ここ真っ直ぐだしすぐだな」
熊野「この通りの町並みも素敵ですわ」
提督「明治とかからそのままっていうのもあるからな…明治の建物はお洒落だよな」
熊野「私の生まれた街、神戸もお洒落ですわよ!」
提督「実は神戸って行ったこと無いんだよなー」
熊野「そうなんですの?でしたら今度一緒n…」
熊野(…!勢いで一緒になんて言おうと…)
提督「ああー良いかもな、神戸」
熊野「え、ええ。良いところですわ」
熊野(特に気にして無いようで良かったですわ…)
188: 2014/05/31(土) 23:36:40.57 ID:Dd2Q25gb0
-小樽運河-
当時、沖に来た船に積んである荷物を台船を使って荷揚げをして陸から運んでいたが
年々取り扱う荷量が増えていき、台船がそのまま倉庫の近くまで入っていけるようにしようという案が出た。
その案を元に水路を作った、それが【小樽運河】である。
海岸の沖合を埋め立てて作られているので緩やかに湾曲しているのが特徴である。
しかし、戦後間もなく港や海岸沿いの発達によりその使命は終わりを告げることとなる。
元々観光出来るような道はなかったが、使用もしていないので一部を埋め立てて歩道となった。
戦前や戦時中に使われていた石造倉庫は当時のまま姿を残して中は飲食店やおみやげ屋となっている。
余談だが、飲食店の中にびっく○ドンキーがある。
提督「ってな感じで小樽運河だ」
189: 2014/05/31(土) 23:47:13.50 ID:Dd2Q25gb0
熊野「大正時代からあるんですのね…」
提督「小樽観光って言ったら皆ここが思い浮かぶんじゃないかな、それくらい有名なとこだよ」
熊野「灯りが点いたらもっと雰囲気が良さそうですわ」
提督「灯り着く時間には来れないなー…俺が前来た時撮った写真鎮守府戻ったら見せてあげるよ」
熊野「いいんですの?楽しみにしていますわ!」
191: 2014/06/01(日) 00:05:04.25 ID:HIXcDQKF0
提督「んじゃ、とりあえず記念写真撮りますか」
熊野「綺麗に取れたら私も頂きたいですわ」
提督「ん?何言ってるんだ、熊野を撮るんだぞ」
熊野「?!船の上で散々撮っていらしたのにまだ撮るんですの?!」
提督「この旅行にカメラ持ってきた意味の半分くらいは、熊野写すためだぞ?」
熊野「そ、そんなの聞いてませんわ!」
提督「言ってないよ」
熊野「ず、ずるいですわ!」
提督「別に写真写るくらい良いじゃん?もう船で撮ってるし。 ほら、そこ立ってー」
熊野「うう…少し恥ずかしいですわ…」トコトコ
192: 2014/06/01(日) 00:09:41.59 ID:HIXcDQKF0
提督「撮るぞー ハイチーズ」カシャカシャカシャカシャカシャ
熊野「ちょ、撮り過ぎではなくて?!」
提督「やっぱ違う角度からも撮りたいだろ?」カシャ
熊野「って言いながら撮らなくていいですわ!」
提督「まぁまぁ、じゃあ一緒に撮るか?」
熊野「ま、まぁ一人で写るより恥ずかしくはないけれど…」
提督「じゃあ撮るか。三脚鞄にしまいっぱなしだから、通行人に声掛けてくるな」タッタッタッ
熊野(提督と二人で写るのも恥ずかしいのだけれど…)
193: 2014/06/01(日) 00:13:30.26 ID:HIXcDQKF0
提督「すいませーん、写真撮ってもらいたいんですけど、良いですか?」
通行人「お、良いですよー、どう撮ればいいです?」
提督「とりあえず、あそこに居る子と二人で並ぶので縦と横で何枚かずつお願いします!」
通行人「分かりました!恋人と旅行ですか?良いですねー」
提督「まぁそんな感じです、ではよろしくお願いします」タッタッタッ
194: 2014/06/01(日) 00:16:27.28 ID:HIXcDQKF0
提督「あの人が撮ってくれるからそこに二人で立つぞー」
熊野「今更恥ずかしくなってきましたわ…」
提督「船の上でも撮ってるじゃないか!ほら、ピースピース」
熊野(提督が近くてちょっと落ち着けませんわ…)ドキドキ
熊野(船の上だと落ち着けてたのに…)
通行人「撮りますよー!ハイチーズ!」
カシャ
カシャ
195: 2014/06/01(日) 00:17:09.36 ID:HIXcDQKF0
通行人「次、縦にいきますよー!ハイチーズ!」
カシャ
カシャ
提督「ありがとうございました!」
通行人「綺麗に写ってると良いんですが…」
提督「大丈夫です!バッチリですよ」
熊野「ありがとうございます」
通行人「いえいえ、旅行楽しんでくださいね」ニコッ
提督「はい、本当にありがとうございました」
196: 2014/06/01(日) 00:18:51.66 ID:HIXcDQKF0
-小樽市街地-
提督「さて、次は何処へ行こうかねー」
熊野「もう10時ですわ…運河の周りに1時間位居たんですのね」
提督「本当は海の方にも出たかったんだけどなー、ちょっと遠いし今回はやめた」
熊野「海はいっつも見てますものね…」
提督「あー、熊野に積丹を見せたい」
熊野「積丹…?」
提督「鎮守府の周りの海なんて比べ物にならないくらい綺麗だぞ」
熊野「そんなにですの?」
197: 2014/06/01(日) 00:20:08.95 ID:HIXcDQKF0
提督「積丹ブルーって名前が付くづらい青くて輝いてて…俺が始めてみた時はテンション上がって泣きそうになった」
熊野「提督、意外と感動しやすいんですのね…」
提督「映画とかでも、割とすぐ感動で泣いちゃう方かもなー」
熊野「その積丹には今回の旅行では行きませんの?」
提督「うーん…行けたら行きたいんだが、時間がなかったら行けないかもしれん」
熊野「そんなに遠いんですの?」
提督「この小樽からはそこまで遠くないけど、電車通ってないしバスか車でしか行けないんだよなー」
提督「だからレンタカーで移動している時に時間あったらって感じかな」
熊野「提督が感動したところ…少し興味がありますわ!」
提督「ああ、楽しみにしててくれ」
198: 2014/06/01(日) 00:21:45.26 ID:HIXcDQKF0
-観光街-
提督「ここから長い観光街になるんだけど、特別見たいものとかはあるか?」
熊野「どんなのがあるのかよく分かりませんわ…」
提督「ああ…ガラス細工やオルゴールなんかが多いよ。基本お土産系のとこ。」
熊野「じゃあお土産を買いたいですわ!」
提督「俺も鎮守府の皆に何か買うか…じゃあ見つけたとこ適当に入ってみようか」
熊野「はい!」
199: 2014/06/01(日) 00:26:10.31 ID:HIXcDQKF0
200: 2014/06/01(日) 00:32:06.46 ID:9kQ3cbczo
乙
北海道楽しそうだな
北海道楽しそうだな
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