204: 2014/06/02(月) 00:04:11.46 ID:rppN6u9N0
207: 2014/06/02(月) 22:20:16.46 ID:rppN6u9N0
提督「ここの通りは栄町通り商店街って言って観光客で常に賑わってるんだ」
熊野「そう言われると人が沢山…皆観光客ですの?」
提督「地元の人も少なくはないだろうけど、大半は観光客じゃないのかな」
熊野「徒歩の方が多いですのね…ここのお店は何を置いてらっしゃるの?」
提督「あー【瑠璃工房】か、ネックレスとかストラップ系の…まぁ土産屋だな」
熊野「ちょっと入ってもよろしくて?」
提督「ああ、いいよ」
207: 2014/06/02(月) 22:20:16.46 ID:rppN6u9N0
提督「ここの通りは栄町通り商店街って言って観光客で常に賑わってるんだ」
熊野「そう言われると人が沢山…皆観光客ですの?」
提督「地元の人も少なくはないだろうけど、大半は観光客じゃないのかな」
熊野「徒歩の方が多いですのね…ここのお店は何を置いてらっしゃるの?」
提督「あー【瑠璃工房】か、ネックレスとかストラップ系の…まぁ土産屋だな」
熊野「ちょっと入ってもよろしくて?」
提督「ああ、いいよ」
208: 2014/06/02(月) 22:27:50.15 ID:rppN6u9N0
-瑠璃工房-
歴史的建造物の中をそのまま改装して作られたアクセサリーショップ。
道内作家の自慢のアクセサリーが販売されていて値段はピンきり、500円で買えるのもあれば50000円で買えないのもある。
ちなみに瑠璃工房というのは京都や長野にもアクセサリーショップとしてあるが、全くの別物である。
熊野「わぁ…! 中の雰囲気、とても素敵ですわ!」
提督「灯りが温かいんだよなー」
熊野「私、ここで鈴谷にお土産買いますわ」
提督「ああ、俺も見てるから選んでていいよ」
熊野「分かりましたわ」タッタッタッ
209: 2014/06/02(月) 22:38:45.12 ID:rppN6u9N0
提督(ここにある砂時計がカラクリになっているクジラの絵…初めて見た時欲しかったんだよなー…)
提督(今なら買えるくらいのお金はある…自室に飾ろうかな…)
提督(あれ…ないぞ…)
提督「すいません、前にあった砂時計が埋め込まれているクジラの絵ってもうないんでしょうか?」
店員「クジラの…あ!結構前に売れちゃった気がします、すみません」
提督「そ、そうですか…分かりました」ガーン
提督(う、売れただって!あんな40000円もするの誰が買ったんだよ!!)
店員「その代わりと言ってはなんですけど…同じ作家の方の作品で、富士山の山頂から麓に砂が流れるという絵が入ってますが…」
提督「?!見せてください」
店員「こちらです」トコトコ
210: 2014/06/02(月) 22:49:14.14 ID:rppN6u9N0
提督「で、でかい」
店員「クジラのやつはA4サイズでしたけどこちらはA2となっています。一回りくらい大きくなっていますね」
提督「むう…店内他のとこ見て悩んでみることにします」
店員「はい、ごゆっくりどうぞ」
211: 2014/06/02(月) 22:53:07.20 ID:rppN6u9N0
提督「58000円は高いよなー…高いなー…」
提督(自室に置くには、大きすぎて飾れない気もするしな)
提督(あ、でも熊野と結婚できたら玄関とかに飾るのはいいかもなー)
熊野「何がですの?」
提督「うわ、びっくりした…ちょっと悩んでる絵があってな…」
熊野「気になりますわ」
提督「これなんだけど」テクテク
212: 2014/06/02(月) 23:06:03.63 ID:rppN6u9N0
熊野「わぁ…綺麗な絵ですわ」
提督「本来の目的の絵じゃないんだけど、作家さんが一緒らしいんだ」
熊野「なんで悩んでいるんですの?」
提督「買っても俺の自室だと大きすぎて飾れなさそうなんだよ」
提督「だから、結婚して一軒家とか買った時ならいいかもなーってな」
213: 2014/06/02(月) 23:07:27.88 ID:rppN6u9N0
熊野「え…提督、結婚するんですの?」
提督「まぁそのうち…」
熊野「そ、そうですわよね…提督も、もうそういう歳でしたわ…」
提督「まだ三十路だぞ」
熊野「でも、確かに家にこの絵が飾ってあったら素敵だと思いますわ」
提督「だよなー…うーん、要検討だな」
熊野(なんで私…提督が結婚するって仰った時ショックを受けたんでしょう…)
熊野(…よく分からないですわ)
214: 2014/06/02(月) 23:07:59.44 ID:rppN6u9N0
提督「そういえば、熊野は鈴谷にお土産買ったのか?」
熊野「ええ、鈴谷カラーのブレスレットにしてあげましたわ」
提督「あいつはお土産ってだけで何でも喜びそうだな」
熊野「そうですわね、私も同じやつの色違いを買いましたわ」
提督「お揃いか、仲良いな」
熊野「部屋も同じですし、仲が悪くなることなんてありえませんわ」
提督「俺も熊野とお揃いのなにか買おうか」
熊野「て、提督とお揃いとかい…」
提督「い…?」
215: 2014/06/02(月) 23:08:54.78 ID:rppN6u9N0
熊野「べ、別にどうしてもというならよろしくてよ」
提督「んじゃあなんだろう…箸とかどうだ?」
熊野「箸…?」
提督「ここの店出て少し歩くと箸を作ってくれる店があるんだ、名前も入れてくれたりする」
提督「同じ箸選んで、俺とお前の名前入れたらお揃いだろ?」
熊野「ま、まぁ箸なら日常的に使えますものね…良いですわ」
提督「じゃあその店行くかー」トコトコ
熊野(?!でも鎮守府に戻った後、食事するときにすぐバレるじゃないですの!)
熊野(は、恥ずかしいですわ…)
221: 2014/06/03(火) 22:01:42.57 ID:qmfOBwFk0
-手造り箸工房 遊膳-
和風な店内に雰囲気の合うBGMが流れている箸屋
箸を選び購入した箸に無料で名前を入れてもらえる(品物によって可、不可がある)
箸置きや、食器なども置いていてゆっくり見れる店内となっている。
また、太宰府天満宮と出雲大社の参道、京都や函館にも店を構えている。
余談だが、作者のオススメは貝細工で出来た箸である。
提督「ここだな、箸屋」
熊野「入るの、少し恥ずかしいですわ」
提督「そんな恥ずかしがることないだろ、行くぞー」トコトコ
熊野「ま、待ってくださいな!」タッタッタッ
222: 2014/06/03(火) 22:12:47.42 ID:qmfOBwFk0
熊野「すごい数の箸ですわね…」
提督「箸専門店だからな、さてどれにするかね」
熊野「デザインが素敵で、日常的に使っても大丈夫な物が良いですわ」
提督「なるほどなー…お、この夫婦箸はどうだ?」
熊野「な、なんでそんなチョイスになったんですの?!」
提督「普段から使えるのがいいならこういうのが良いかなー、と…」
熊野「こんなの鎮守府以外の場所でないと使えませんわよ!」
提督「へー…鎮守府以外なら使ってくれるのか…」
熊野「べ、別にそういうわけじゃないですわ!」
223: 2014/06/03(火) 22:26:36.64 ID:qmfOBwFk0
熊野「…もっと普通のペアにしてもらいたいですわ」
提督「じゃあカップル箸とかがいいんじゃないか?夫婦より使いやすいだろ」
熊野「な…夫婦と対して変わらないじゃないですの…!」
熊野(…でもこのお箸、素敵ですわ…)
熊野(男性用は、持ち手の部分が淡い青色で他はブラウン…)
熊野(女性用は、持ち手の部分が淡い紅色で他はライトオーク…)
熊野(どちらも落ち着いてる雰囲気で日常でも使えそうですわ…)
224: 2014/06/03(火) 22:39:03.44 ID:qmfOBwFk0
提督「うーん駄目かー…あ、じゃあこのウサギの子ども用のとかは?」
熊野「誰が使うんですのよ…べ、別にカップル用にしても…よ、よろしくてよ?」
提督「え、いいのか?」
熊野「で、デザインが素敵だからっていう理由でしてよ!」
提督「ああ、確かにお洒落だよな」
熊野「で、でも…名前くらいなら入れてもいいですわよ」
提督「じゃあ買いに行くか」
225: 2014/06/03(火) 22:56:08.97 ID:qmfOBwFk0
提督「あ、箸置きとか食器とかも見るか?」
熊野「良いんですの?」
提督「ああ、時間もまだあるしな」
熊野「じゃあ見て行きたいですわ!」
提督「熊野、この箸置き買ってあげるか」
熊野「熊の箸置き…私と掛けたつもりですの?面白く無いですわ」ツーン
提督「似合うと思ったんだけどなー…」
226: 2014/06/03(火) 22:56:41.66 ID:qmfOBwFk0
熊野「まぁ!このお皿素敵ですわ!」
提督「どれどれ…?!高すぎだろ!」
提督(40000円もする皿何に使うんだよ…)
提督「包丁なんて見てどうした?」
熊野「な、なんとなく見てただけですわ」
熊野(自分の包丁持ってないから欲しいなんて言えないですわ…)
提督「そうだ、鎮守府に帰ったら熊野ご飯作ってくれよ」
熊野「え…?」
提督「あ…そういえばおにぎり作れて喜んでたレベルだっけ…」
熊野「つ、作れますわ!朝ごはん位なら完璧でしてよ!」
提督「じゃあ帰ったら楽しみにしてるな!」
熊野(料理本を買わないとなりませんわね…)
227: 2014/06/03(火) 22:57:08.35 ID:qmfOBwFk0
提督「さ、そろそろレジに行くか」
熊野「分かりましたわ」
~レジにて~
提督「すみません、名前入れてもらってもいいですか?」
店員「良いですよ、ではなんとお入れしましょう?」
提督「男性の方に提督、女性の方に熊野でお願いします」
店員「分かりました、では少々お時間頂いてもよろしいでしょうか」
提督「はい、大体どれくらいか教えてもらえますか?」
店員「30分後に来ていただければお渡し出来ると思います」
提督「分かりました、では。」
228: 2014/06/03(火) 22:57:41.56 ID:qmfOBwFk0
提督「30分後には出来てるらしいから、それまで何処かで時間潰そうか」
熊野「うう…///」
提督「どうした顔赤くして」
熊野「やっぱりカップルは恥ずかしいですわ…」
提督「まぁまぁ、店員にしかそう見られてないから気にするな」
熊野「気にしますわよ!もう!」
229: 2014/06/03(火) 22:58:08.92 ID:qmfOBwFk0
提督「で、30分ほど時間あるけどどうする?」
熊野「私、喉が乾きましたわ」
提督「飲み物ね…ここ出てすぐのとこに確かルタオあったはずだから行ってみるか」
熊野「喫茶店ですの?」
提督「うーん…洋菓子店かな」
熊野「美味しそうですわ…」
提督「じゃあついでに何か食べるか」
熊野「はい!」
235: 2014/06/04(水) 23:32:04.64 ID:pLWsce6c0
-観光街-
提督「確かこっちの道に行けばあったはず…」
熊野「そこのお店は何が有名なんですの?」
提督「チーズケーキだよ、多分北海道の人には結構有名だと思う」
熊野「では私、それを所望しますわ」
提督「ああ、なまら美味しいから楽しみにしとけ」
熊野「なまら…?」
提督「北海道弁だよ、なまら。すごく、とてもって意味」
熊野「初めて聞きましたわ」
提督「俺が学生の頃は皆使ってたけど、最近あんまり聞かないんだよな…」
236: 2014/06/04(水) 23:35:05.62 ID:pLWsce6c0
提督「あの黄緑の建物がルタオだよ」
熊野「本当に近いんですのね」
提督「ルタオの本店はもっと奥なんだけど、ここのルタオはルタオプラスって言って少し違う店なんだ」
提督「まぁ売ってるものは変わらないんだけどね」
熊野「チーズケーキ、楽しみですわ」
238: 2014/06/04(水) 23:38:54.08 ID:pLWsce6c0
-LeTAO-
北海道は小樽発祥の洋菓子店
有名なのは【ドゥーブルフロマージュ】というチーズケーキで、テレビを通じ全国的に大ブームが起こったほど。
今では道外でも広く知れ渡っているお店となっている。
北海道産を中心に厳選した素材を使用した洋菓子は、奇跡の口どけを生み出した。
因みにLeTAOという名前は小樽をもじっただけ。
提督「そんなこんなで着きましたよっと」
熊野「いい匂いですわ…」
提督「甘い香りだよな」
熊野「席は2階なんですのね」
提督「1階は普通に買って持ち帰る感じだからな」
提督「さ、上行くか」
239: 2014/06/05(木) 00:10:46.17 ID:63CBhkeF0
提督「さ、どれにしようかな…」
熊野「チーズケーキはどれですの…?」
提督「このドゥーブルフロマージュってやつだよ」
熊野「まぁ…とっても美味しそうですわ!」
提督「これのチョコレートのやつもあるけど、どうする?」
熊野「チョコレート…んん…迷いますわ…」
提督「なんなら二つ頼もうか、俺一つ頼むからさ」
熊野「良いんですの?」
提督「俺も久しぶりに食べたいし良いよ、頼もう」
熊野「はい!」
240: 2014/06/05(木) 00:25:04.49 ID:63CBhkeF0
提督「飲み物はどうする?喉乾いたんだろ?」
熊野「…このバニラミルクというのはなんですの?」
提督「それアイスだよ」
熊野「では…この仁木の林檎ジュースが良いですわ」
提督「じゃあ俺はアイスコーヒーにしようかな…」
店員「ご注文お決まりでしょうか」
提督「アイスコーヒーとショコラドゥーブル、それとドゥーブルフロマージュと仁木の林檎ジュースお願いします」
店員「畏まりました、少々お待ちください」
250: 2014/06/07(土) 21:38:20.70 ID:re4YZZQu0
店員「こちら、アイスコーヒーとショコラドゥーブルです」カタッ
提督「あ、私です」
店員「仁木のりんごジュースとドゥーブルフロマージュです」カタッ
提督「こんな大きかったっけ…」
熊野「手の平くらいありますわね…」
提督「まぁ食べるか、いただきます」
熊野「いただきますわ」
251: 2014/06/07(土) 21:55:31.03 ID:re4YZZQu0
熊野「んっ…すごくふわっとしてて食べやすいですわ!」
提督「このふわふわ感どうやって出してるか謎なんだよな…」
熊野「口の中で溶けてるみたいですわ」
提督「まさに奇跡の口どけって感じだな」
提督「チョコの方も食べてみるか?」
熊野「良いんですの?」
提督「その代わりそっちのも一口くれよ、ほら。あーん」
熊野「分かりましたわ。あ、あーん」パクッ
252: 2014/06/07(土) 22:04:46.80 ID:re4YZZQu0
熊野「チョコレートの方も美味しいですわ!生チョコが入ってるんですのね」
提督「俺的にはビターテイストの商品化を望んでるんだが…発売しないかなー」
熊野「2種類しかないんですのね… こちらのも差し上げますわ」
提督「ん、あーん」
熊野「あ、あーん…」
提督「こっちの食べるの久しぶりだなー、やっぱり看板商品だけあって美味しいな」モグモグ
熊野「すこし恥ずかしさへの配慮をしていただきたいですわ…」
提督「別に知り合いいるわけでもないし大丈夫だろ!」
熊野「そ、そういう問題じゃありませんわよ!」
253: 2014/06/07(土) 22:08:10.38 ID:re4YZZQu0
提督「さ、食べ終わったし時間も30分経ったな…行くか」
熊野「箸を受け取ったあとはどうするんですの?」
提督「んーまぁ箸取りに行きながら考えるよ」
-観光街-
提督「美術館とかもあるんだけど、どうだ?」
熊野「美術館…興味がありますわ」
提督「確か2階は入場料掛かるんだけど1階は無料で見れた気がするからさ、後で行ってみよう」
熊野「楽しみですわ!」
254: 2014/06/07(土) 22:18:36.73 ID:re4YZZQu0
-手造り箸工房 遊膳-
提督「すみません、先程箸に名前を彫ってもらった者なんですけど…」
店員「あ、提督さんですね。出来てますよ、商品をお持ちしますので少々お待ちください」
提督「はい」
店員「こちら、ペアルックの箸2点ですね、男性用に提督、女性用に熊野、お間違えないでしょうか?」
提督「大丈夫です、合ってます」
店員「では、どうぞ」
提督「ありがとうございます」
255: 2014/06/07(土) 22:19:05.44 ID:re4YZZQu0
提督「もらってきたぞー、ほら」
熊野「結構大きく名前彫られてるんですのね」
提督「鎮守府帰ったら一緒に使わなくちゃな」
熊野「鈴谷たちにすごく怪しまれそうですわ…」
提督「なんで?」
熊野「帰ったらいきなりペアルックなんて…しかも箸なんて絶対何か言われますわ!」
提督「まぁその時はその時だな」
提督(多分これからペアルック以上の衝撃があるけどな…)
256: 2014/06/07(土) 22:26:46.60 ID:re4YZZQu0
-観光街-
提督「じゃあこれから美術館の方に行くか」
熊野「ここから近いんですの?」
提督「さっきケーキ食べたLeTAOってとこの近くだよ」
熊野「すぐですのね」
提督「20分もかからないんじゃないかなー」
提督(土産物屋…もしかしたらあれあるんじゃないか)
提督「熊野、ちょっとここの前で待ってて」
熊野「良いですけれど…どうしたんですの?」
提督「ちょっと買いたいものがあってだな…まぁ待っててくれ」
熊野「…?分かりましたわ」
257: 2014/06/07(土) 22:29:34.87 ID:re4YZZQu0
-土産物屋-
提督(多分売ってると思うんだけどなー…)
提督(折角だし熊野に是非食べさせたいんだが…)
提督(どこだ…何処にある…)
提督「あ、あった」
提督(これを買うのはお金の無駄遣いの気さえするよ…)
提督(だが買う)
提督(さ、熊野に食べさせるか…この非人道的食べ物を…)
258: 2014/06/07(土) 22:30:44.32 ID:re4YZZQu0
提督がなにか企んだところで本日の投下終了です。
北海道のお土産屋に売ってる非人道的食べ物といえば一つしか無いですよねニッコリ
では、おやすみなさい
北海道のお土産屋に売ってる非人道的食べ物といえば一つしか無いですよねニッコリ
では、おやすみなさい
266: 2014/06/11(水) 00:10:31.77 ID:H+D4bu7t0
提督(…ついでにコレも買おう)
提督(飲み物も買っていくか…)
-観光街-
提督「買ってきたぞー」
熊野「もう、遅いんじゃなくて?」
提督「すまん、ちょっと店内見てた。ほら、飲み物」
267: 2014/06/11(水) 00:19:43.14 ID:H+D4bu7t0
提督「あ、炭酸飲めたか?」
熊野「そんなにきつくないのだと大丈夫ですわ…」
提督「なら良かった」
熊野「青りんごサイダー…?」
提督「小樽の近く、余市や仁木は果物の産地なんだよ、美味しいぞ」
熊野「では…」ゴクッ
熊野「…!飲みやすいですわ!」
提督「だろ?俺のブドウだけど飲む?」
熊野「え…い、良いんですの?」
熊野(間接キスって意識すると恥ずかしいですわ…)
268: 2014/06/11(水) 00:26:04.94 ID:H+D4bu7t0
提督「別にいいぞ、ほら」
熊野「ではいただきますわ…」ゴクッ
熊野「ブドウの味がすごく濃いですのね」
提督「でも飲みやすいだろ?余市はブドウの産地でワインとかでも有名なんだ」
269: 2014/06/11(水) 00:28:26.61 ID:H+D4bu7t0
熊野「それで、飲み物以外には何を買ってきたんですの?」
提督「お、気になるか?」
熊野「この私を待たせてまで買ったものですもの…気になりますわ」
提督「遅くなったのは悪かったって…ちょっと待って…」ガサゴソ
提督「ほら、これ買ってきたんだ。食べてみ?」
熊野「なんですのこれ?」
提督「鎮守府に珍物土産として買っていこうと思って買ったんだが…熊野も食べてみるといいよ」
熊野「お菓子か何かですの?」
提督「正解、味は食べてからのお楽しみってやつだ」
熊野「な、なにか怪しいですわね…」
提督「騙されたと思って食べてみ、びっくりするから」
提督(不味すぎてだけどな)
270: 2014/06/11(水) 00:42:59.64 ID:H+D4bu7t0
熊野「分かりましたわ…」パクッ
提督(どんな反応するんだろうか…)
熊野「…」モグモグ
熊野「………!??」
熊野「な…なんですのこれ…」ケホッケホッ
提督「ほら、りんごジュースりんごジュース」
熊野「あ、ありがとうございます…」
熊野「って!何なんですのよこの味は!」
提督「何味だと思った?」
熊野「変な味のキャラメルってことしか分かりませんでしたわ!美味しくないですわ!」
提督「おおう…まぁなんだ…ジンギスカンキャラメルってやつだ」
熊野「な…何処からその発想が出たんですの…」
提督「知らん…気付いたら販売されてた…」
熊野「そ、それよりも!なんで私に食べさせたんですのよ!」
提督「なんとなく、反応が気になって」
熊野「し、信じられませんわ…まぁワサビのほうが辛かったですけれど…」
提督「ごめんごめん、やっぱり誰が食べてもアレな味だよな…」
271: 2014/06/11(水) 00:46:39.98 ID:H+D4bu7t0
熊野「何でこのようなものをお土産に…」
提督「ほら、執務室爆撃したり魚雷で脅したりしてくるのがいるだろ…」
提督「今度やって来た時に普通のキャラメルと称して渡して罰にしようかなって」
熊野「確かにそういうのには向いているかもしれないですわ」
熊野「でも私はもう食べたくないですわ」プイッ
提督「もう一つスープカレーキャラメルも買ったんだけど食べるか?」
熊野「要らないですわよ!もう!」
提督「鈴谷とかカレー好きだし美味しいって言ったりしないかな」
熊野「いくら鈴谷でもカレーキャラメルは無いって言いそうですわ…」
273: 2014/06/11(水) 00:47:01.66 ID:H+D4bu7t0
提督「比○カレーとスープカレーキャラメル…果たして普通に食べれるのはどっちなのか…」
熊野「苦渋の選択になりそうですわね…」
提督「熊野今度カレー作ってくれよ」
熊野「な、なんで私が…」
提督「やっぱり鈴谷のカレー美味しいし熊野のも食べてみたいだろ?」
熊野「別にいいですけれど…普通のカレーですわよ?」
提督「味じゃなくて誰が作るかに意味があるんだよ、ご飯は」
熊野「よくまぁそんな恥ずかしいことを平気で…」
提督「別に二人だし良いだろ!ほら美術館行くぞ!」スタスタ
熊野「あ、待ってくださいな」タッタッタッ
283: 2014/06/14(土) 23:43:01.02 ID:To15rDWk0
-北一ヴェネツィア美術館-
イタリア、水の都と呼ばれる【ヴェネツィア】
ヴェネツィア美術館は、その古都ヴェネツィアの優雅で潤いのある文化を閲覧できる美術館として小樽に建てられた。
建物自体はヴェネツィアにあるグラッシィ宮殿をモデルにされている。
5階建ての建物で2階、3階はヴェネツィアの貴族の私室を再現している。
基本的には展示を見たり、ガラス細工を購入したりする人が多い。
他にも貴族のコスプレができたり、5階は洋風でお洒落なカフェになっている。
余談だがヴェネツィアはポケモ○の映画の舞台にもなっていたりする。
提督「ここがヴェネツィア美術館だ」
熊野「建物の外見が周りと全然違いますわね…」
提督「向こうの作りに似せてるらしいからな、ほとんど白い」
熊野「素敵ですわ…」
284: 2014/06/14(土) 23:47:38.18 ID:To15rDWk0
提督「まぁ中入るか」
熊野「わぁ…2階まで吹抜けになってますのね」
提督「なんでもシャンデリアが見えるような設計らしい」
熊野「確かに一つだけとても大きなのがありますわ」
提督「全部ガラスって書いてあったな…」
熊野「まぁ…割れたら大変ですわ」
提督(一回でいいから野球ボールぶつけてみたいな…)
285: 2014/06/14(土) 23:50:51.50 ID:To15rDWk0
熊野「1階は展示じゃなくて販売なんですのね」
提督「ああ、ヴェネツィアンマスクとかオブジェとかだけどな」
熊野「そういうのがお好きな人は買うのかしら…」
提督「てっきり熊野はそういうの興味あると思ってたんだが」
熊野「どちらかと言えば日本文化の方が好きでしてよ」
提督「え、そうなのか?じゃあローズヒップティーじゃなくてお茶飲まなくちゃな」
熊野「の、飲み物と文化は別でしてよ!」
287: 2014/06/15(日) 00:00:29.69 ID:cBujwhcp0
提督「髪留めとかも売ってるんだが、どうだ?」
熊野「後ろ以外はあまり止めたことがないのだけれど…」
提督「一個付けてみ」
熊野「では…この煉瓦色のを…」サッ
提督「…うん、似合ってると思う」
熊野「ほ、本当ですの?」
提督「ああ、それに前髪分けてるとこ見るの初めてだから新鮮だな」
熊野「なんとなく恥ずかしいですわ…」
提督「それ、買うか」
288: 2014/06/15(日) 00:03:13.82 ID:cBujwhcp0
熊野「買っても何処で使うんですの…」
提督「日常的に使えばいいよ、俺が買うから」
熊野「そんな、悪いですわ!」
提督「ペアルックは買ったけど熊野へのプレゼント買ってないしな、買う」
熊野「じゃ、じゃあ…お願いしますわ」
提督「じゃあ買ってくるよ。あ、あとで髪留めした時の写真撮るからな」スタスタ
熊野「ちょ、ちょっと、そんなの聞いてませんわよ!」
289: 2014/06/15(日) 00:08:02.25 ID:cBujwhcp0
提督「熊野へのプレゼントは買えたわけだけど、2階行くか?」
熊野「2階は何があるんですの?」
提督「貴族の私室を元にして作られた部屋に展示物が置いてある感じ、3階もそうだぞ」
熊野「4階は?」
提督「基本的にはその時期ごとにイベントやっててそれの展示ルームになってる」
熊野「5階はなんですの?」
提督「喫茶店だったかな…」
提督「まぁ2階から順に見ていくか」
熊野「分かりましたわ」
290: 2014/06/15(日) 00:12:28.22 ID:cBujwhcp0
提督「ちなみに2階から上は入場料が掛かるから注意な」
熊野「700円でしたわね」
提督「というわけで2階だ、ここは私室の再現やヴェネツィアの食卓など生活感溢れるエリアになってるよ」
熊野「なんというか…優雅すぎて食事の時落ち着けなさそうですわ…」
提督「熊野はちゃぶ台囲んで食べたほうが落ち着くのか?」
熊野「まぁ…そのほうが落ち着ける気はしますわ…お洒落ではありませんけど」
提督「お洒落なちゃぶ台があってたまるか」
291: 2014/06/15(日) 00:16:41.22 ID:cBujwhcp0
提督「貴族の私室はベッドが広すぎて寝付けなさそうだ…」
熊野「私は一度こういう大きいベッドで寝てみたいですわ」
提督「所謂お姫様ベッドってやつだな」
熊野「提督は布団とかのほうがいいんですの?」
提督「なんだろう…ベッドも布団もあまり大きいと寝辛いんだよ」
熊野「私、広いベッドで寝たことがないので分かりませんわ…」
提督「熊野のベッド大きくしたら鎮守府の皆もれなく大きくしなくちゃいけないからな、厳しい」
熊野「次に行くところではお姫様ベッドのホテルを所望しますわ!」
提督「無いと思うぞ、と言うか仮にあっても俺が行きづらい」
292: 2014/06/15(日) 00:27:46.38 ID:cBujwhcp0
提督「3階だ、ここは四季毎の生活スタイルが展示されてるよ」
熊野「向こうはちゃんとした四季があるのかしら…」
提督「ヴェネツィアは日本に似て結構はっきりと分かれてるらしい」
熊野「そうなんですの?」
提督「雪は分からないが気温の上下はしっかりあるって本に書いてあったと思う」
熊野「へぇ…確かに日本でも雪が降らないところはありますわ」
提督「確実に毎年降る地域は北国だけだからなー」
293: 2014/06/15(日) 00:36:11.28 ID:cBujwhcp0
提督「こういう食卓の展示見てるとヴェネツィア料理食べたくなるな」
熊野「ヴェネツィア料理…?」
提督「イカスミのパスタとか、ボンゴレとかヴェネツィア料理だよ」
熊野「そうなんですの!」
提督「イカスミは一度しか食べたこと無いけど、美味しかったなー…」
熊野「私も食べてみたいですわ」
提督「今度食べに行こうな」
熊野「楽しみですわ」
294: 2014/06/15(日) 00:40:53.74 ID:cBujwhcp0
提督「4階、4~6月は海のガラス細工展をやってるそうだ」
熊野「提督!とても大きい亀のガラス細工がありますわ!」
提督「うわでか…俺が寝たら同じくらいあるぞこれ…」
熊野「そう考えるとあまり大きくありませんわね…」
提督「小さくて悪かったな」
熊野「別に悪いとは言ってませんわ!」
295: 2014/06/15(日) 00:45:39.03 ID:cBujwhcp0
提督「ガラス細工って本当に職人技だよな…これ一つ一つが手作りだと思うとすごすぎる」
熊野「美しいですわね…」
提督「ものづくりが出来る人は尊敬しなくちゃな、俺なんて事務作業しかしてないし」
熊野「提督は私達が尊敬しますわ」
提督「ん、なんで?」
熊野「無線とはいえ提督の戦況分析と判断がなくては戦えませんもの…」
提督「まぁそれが提督の役目だからな、もっと安心して出撃できるように頑張るよ」
熊野(提督…)
296: 2014/06/15(日) 00:49:34.72 ID:cBujwhcp0
提督「この烏賊のガラス細工どうやって作ってるんだ」
提督「うわ、こっちのフグのやつすごすぎるだろ。この棘の再現は一体…」
提督「このクラゲが硝子の中に居るのはどうやって作ったんだよ」
提督「このでかい蟹、本当に一人で作ったのか…」
熊野「なんか置いてきぼりですわ」ツーン
提督「あ…ごめん熊野、つい興味持っちゃってな」
熊野「別にいいですけれど!」
提督(怒ってらっしゃる…これは…)
297: 2014/06/15(日) 00:50:03.72 ID:cBujwhcp0
提督「ほら、一緒に見るぞ」ギュッ
熊野「て、提督!手を繋いでいいなんて言ってなくてよ!」
提督「まぁまぁ、それより硝子サンゴ礁見に行こう」
熊野「どんだけ気に入ったんですの…」
提督「提督業やめてガラス職人に転職考えるくらい」
熊野「そ、それは駄目ですわ!」
提督「まぁそれは嘘だけどな。でも一回やってみたいかな」
298: 2014/06/15(日) 00:50:40.91 ID:cBujwhcp0
提督「5階はさっきも言ったけどカフェなんだ、さっきLeTAOのカフェ行ったばかりだけどどうする?」
熊野「確かにさっき行きましたし…時間は大丈夫ですの?」
提督「今2時…電車が4時10分発だから…うーん微妙なとこだな」
熊野「ここまで結構ありましたしそろそろ駅の方に戻ったほうがいいのではないかしら」
提督「そうだな、まだ他にも店はあるし駅方面に戻り始めるか」
熊野「分かりましたわ」
299: 2014/06/15(日) 00:52:26.10 ID:cBujwhcp0
-観光街-
提督「そういえば、帰り道におすすめの煎餅屋がある。お土産にしようか」
熊野「よろしくてよ、赤城さんに全部食べられなければいいけれど…」
提督「赤城用と加賀用って買ってくか…いや、空母は一人一袋がいいかな」
熊野「超弩級戦艦の方もそれがいいですわね…」
提督「高速戦艦はまだ大丈夫だろう、潜水艦は皆で煎餅一つかな」
熊野「それはあんまりですわ!」
提督「冗談だけどな、じゃあ買いに行くか」
300: 2014/06/15(日) 00:56:11.74 ID:cBujwhcp0
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