402: 2014/06/30(月) 00:01:20.46 ID:RuuJPuSy0
403: 2014/06/30(月) 00:06:26.64 ID:RuuJPuSy0
熊野「まぁ…一人ずつ料理が違うんですのね」
提督「折角だし違うの二人で食べたいだろ?」
熊野「プランか何かがあるんですの?」
提督「ああ、カップル&夫婦プランがある」
熊野「またそんなの選んで…!」
提督「こっちの方が味比べできるし、何より宿泊料金安いんだよ!」
熊野「ま、まぁそれなら仕方ありませんわね」
熊野(いちいちドキッとするからやめてもらいたいですわ…)
404: 2014/06/30(月) 00:10:51.48 ID:RuuJPuSy0
提督「熊野の方はヘルシー海鮮料理中心の【白砂膳】だな」
熊野「確かに魚介類と野菜が多いですわね」
提督「女性の健康にも気を使った粋な御膳だ、んで俺のが【白樺膳】」
熊野「ボリューム満点ですわ…」
提督「こっちは肉料理もあるからな、まぁ何にせよ食べようか」
熊野「えぇ、いただきますわ」
提督「いただきます」
405: 2014/06/30(月) 00:19:06.21 ID:RuuJPuSy0
熊野「…これはなんですの?」
提督「なんだろそれ、味噌…?」
熊野「食べてみますわ…」モグモグ
提督「なんだった?」
熊野「多分イカ…ですわね」
提督「あーじゃあイカの味噌和えだな」
熊野「美味しいですわ」モグモグ
提督「一口貰っていいか?」
熊野「ええ、どうぞ」
提督「…味噌の味があっさり出てて美味しいな」
406: 2014/06/30(月) 00:22:57.75 ID:RuuJPuSy0
熊野「私も提督の方から何かいただいてもいいかしら」
提督「なにがいい?スープカレーキャラメル?」
熊野「…好き好んであんなもの食べませんわ」ジトー
提督「このビーフシチューとかどうだ?」
熊野「じゃあそれをいただきますわ」
提督「鉢に入ってるビーフシチューなんて初めて見たな」
熊野「んっ…あついですわ…」
提督「大丈夫か?」
熊野「はい…」
407: 2014/06/30(月) 00:28:07.70 ID:RuuJPuSy0
提督「床に置いてある冊子に料理名全部書いてあった」
熊野「こうやって見るとすごい数の料理ですわ」
提督「数の子オランダ和えっていうのかこれ…」
熊野「私が今食べているのは…帆立時雨煮仕立…?」
提督「これを小さく切って炊き込みご飯とかにすると美味しいんだぞ」
熊野「確かに合いそうですわ!」
提督「…俺の飲んでるアサリ汁、あっさりしてて飲みやすいな…」
熊野「…提督、少し寒くなってきましてよ…」
提督「…?…!べ、別にそういうつもりで言ったんじゃない!素だ!」
熊野「素でオヤジギャグなんて…提督も歳ですわ」
提督「俺まだ26なんだけどなぁ…まぁ今年27か」
熊野「アラサーですわね」
提督「まだ若いお兄さんだぞ、何を言う」
熊野「こうやって見るとすごい数の料理ですわ」
提督「数の子オランダ和えっていうのかこれ…」
熊野「私が今食べているのは…帆立時雨煮仕立…?」
提督「これを小さく切って炊き込みご飯とかにすると美味しいんだぞ」
熊野「確かに合いそうですわ!」
提督「…俺の飲んでるアサリ汁、あっさりしてて飲みやすいな…」
熊野「…提督、少し寒くなってきましてよ…」
提督「…?…!べ、別にそういうつもりで言ったんじゃない!素だ!」
熊野「素でオヤジギャグなんて…提督も歳ですわ」
提督「俺まだ26なんだけどなぁ…まぁ今年27か」
熊野「アラサーですわね」
提督「まだ若いお兄さんだぞ、何を言う」
408: 2014/06/30(月) 00:33:00.36 ID:RuuJPuSy0
熊野「だんだんお腹がきつくなってきましたわ…」
提督「俺も…でも後2品だし頑張ろう」
熊野「私まだお刺身三種盛りとオレンジが残っていますわ」
提督「俺は合鴨ロースと豚角煮が少しとオレンジ」
熊野「意外と食べれましたわね」
提督「美味しいからなー…さ、残りも食べちゃおうか」
提督「俺も…でも後2品だし頑張ろう」
熊野「私まだお刺身三種盛りとオレンジが残っていますわ」
提督「俺は合鴨ロースと豚角煮が少しとオレンジ」
熊野「意外と食べれましたわね」
提督「美味しいからなー…さ、残りも食べちゃおうか」
409: 2014/06/30(月) 00:38:12.10 ID:RuuJPuSy0
提督「あ、そうだ。二泊する予定だったんだけど一泊にしたから」
熊野「そうなんですの?」
提督「明後日の朝にレンタカーで出ても道路混んでたりで遅くなる可能性があるんだ」
提督「だから、明日の夜レンタカー借りて出発しようと思う」
熊野「つまり…夜中走るってことですわね」
提督「ああ、その方が道路空いてるし次の日ゆっくりできるからな」
熊野「次の目的地までそんなにかかりますの?」
提督「4時間くらいかな、車だと」
410: 2014/06/30(月) 00:46:36.50 ID:RuuJPuSy0
熊野「真夜中に目的地に着いてしまいますわ」
提督「ああ、だから着いたら日の出まで駐車場で寝る」
熊野「なるほど…」
提督「だから明日の朝荷物は持って出るからな」
熊野「どこかに預けるんですの?」
提督「駅のロッカーに入れとくよ」
熊野「分かりましたわ」
提督「ああ、だから着いたら日の出まで駐車場で寝る」
熊野「なるほど…」
提督「だから明日の朝荷物は持って出るからな」
熊野「どこかに預けるんですの?」
提督「駅のロッカーに入れとくよ」
熊野「分かりましたわ」
411: 2014/06/30(月) 00:48:40.27 ID:RuuJPuSy0
提督「あー食べたー一生分食べた気がする」
熊野「大袈裟ですわ…」
提督「じゃあ温泉入る準備するか…ご馳走様でした」
熊野「ご馳走様でした」
提督「熊野ももう温泉入る?」
熊野「入ろうと思いますけれど…この食器はどうするんですの?」
提督「片付けに来てくれるよ、後布団も敷きに来てくれる」
熊野「なら安心ですわね…では準備しますわ」
提督「あ、着替え持って行かないでコレ持って行ってくれ」ガサゴソ
熊野「なんですの…?」
412: 2014/06/30(月) 00:50:57.21 ID:RuuJPuSy0
提督「あ、これこれ」ホイッ
熊野「…浴衣、ですの?」
提督「カップルプラン使うと無料でついてくるんだよ、男女色違いのやつ」
熊野「なにかハレンチなこと考えてる気がしますわ…」ジトー
提督「そんなことない!ほら、折角だし着たいだろ?」
熊野「浴衣の着方がいまいち分からないのだけれど…」
提督「…俺もわからない」
熊野「じゃあ着れませんわね…」
提督「あ、ネットで検索かけるから待ってろ」
熊野「べ、別にそこまでしなくても…」
提督「折角の機会だし浴衣の着方も覚えれるじゃないか」
提督(8割くらい熊野の浴衣姿見たいだけだけどな)
421: 2014/07/01(火) 23:16:25.78 ID:taNHJm790
-館内廊下-
提督「じゃあ温泉行くか」
熊野「ちゃんと着れるか心配ですわ」
提督「大丈夫だ、帯の締め方さえ分かってればいける」
熊野「まさかこのような場所で浴衣を着るとは思いませんでしたわ…」
提督「旅館には結構常備されてるぞ、ここはプランでだったけど」
熊野「小樽のところにもあったんですの?」
提督「ふる川は…洋室だったしどうなんだろう、部屋にはなかった気がするな」
熊野「和室洋室で分かれてるのかしら…」
422: 2014/07/01(火) 23:19:37.11 ID:taNHJm790
提督「さ、温泉は11階だな」
熊野「お部屋の案内に夜景が見えるって書いてありましたわ」
提督「あー一面ガラスパネルになってる湯船があったかも」
熊野「混雑していないといいのだけれど…」
提督「もうすぐ23時だし、だいぶ空いてるとは思うけどどうかねー」
熊野「露天風呂でゆっくりしたいですわ」
提督「朝までやってるし朝まで入ってていいんだぞ?」
熊野「…のぼせてしまいますわ」
423: 2014/07/01(火) 23:21:35.32 ID:taNHJm790
提督「じゃあ男湯はこっちだから、部屋の鍵俺が持ってるから先上がっちゃったら広間で待っててくれ」
熊野「分かりましたわ」
-男湯-
提督(もう2日目終了か…一応予定通りに進んでるし大丈夫かな)
提督(問題は明日の夜から…車運転するの久しぶりだしなー)
提督(後数日で俺が行った時のルート全部通れるのか)
提督(まぁ車中泊だしどうとでもなるか)
提督(にしても…熊野の浴衣姿楽しみだな…)
提督(ポニーテールが似合う子は大体浴衣似合うよな)
425: 2014/07/01(火) 23:27:59.28 ID:taNHJm790
-女湯-
熊野(夜景…綺麗ですわ)
熊野(北海道に来て2日…)
熊野(今まで鎮守府の周りの世界しか見てなかったけれど)
熊野(提督のおかげで新しいことを沢山知れましたわ)
熊野(この夜景も提督と一緒に見たかったですわね…)
熊野(…!わ、私なんてことを…)
426: 2014/07/01(火) 23:29:36.03 ID:taNHJm790
-館内廊下-
提督「露天風呂で40分ものんびりしてしまった」
提督「トータル1時間以上入ってるんじゃないかこれ」
熊野「提督!遅いですわよ」
提督「お、おおう…すま…ん…」
熊野「な、なんですのよ…浴衣の着方間違えてないか不安ですわ」
提督「ああ、大丈夫だ。すごく似合ってるぞ」
熊野「そ、そうかしら…」
提督(風呂上がりで若干頬が赤くなってて色っぽい…)
427: 2014/07/01(火) 23:34:41.93 ID:taNHJm790
-和室-
提督「お、布団来てるな」
熊野「本当ですわ!」
提督「船もふる川もベッドは離れてたが…布団だとくっついちゃうな」
熊野「は、破廉恥ですわね…//」
提督「照れてるのか風呂上がりなのかよく分からないぞ」
熊野「ふ、風呂上がりの熱気ですわ!」
提督「にしても良い湯だったな」
熊野「露天風呂が素敵でしたわ」
提督「男湯の方の露天風呂、夜景じゃなくて海が見えたぞ。暗くてよくわかんなかったけど」
428: 2014/07/01(火) 23:36:06.22 ID:taNHJm790
あ、投下する順番間違えた…
>>426 の後にこれがつきます
熊野「は、恥ずかしいから部屋に戻りますわ!」スタスタ
提督「そんな急ぐと転ぶぞ」
熊野「きゃっ…」
提督「言わんこっちゃない…ほら、大丈夫か?」
熊野「あ、ありがとうございます」
提督「浴衣は歩きにくいから気をつけろよ?」
熊野「気をつけますわ…」
熊野(提督の浴衣姿…似合ってますわね…)
>>426 の後にこれがつきます
熊野「は、恥ずかしいから部屋に戻りますわ!」スタスタ
提督「そんな急ぐと転ぶぞ」
熊野「きゃっ…」
提督「言わんこっちゃない…ほら、大丈夫か?」
熊野「あ、ありがとうございます」
提督「浴衣は歩きにくいから気をつけろよ?」
熊野「気をつけますわ…」
熊野(提督の浴衣姿…似合ってますわね…)
429: 2014/07/01(火) 23:37:57.14 ID:taNHJm790
熊野「こっちは街が見えましたわ」
提督「向きが違うのかな」
熊野「この後はどうするんですの?」
提督「歯磨いて寝る」
熊野「もう12時前ですものね…」
提督「今日は疲れただろうしゆっくり寝よう。そうだな…8時位まで寝るか」
熊野「久々にゆっくり寝れますわ」
提督「じゃあ歯磨いておいで、俺荷物整理してるから」
熊野「分かりましたわ」
430: 2014/07/01(火) 23:38:46.72 ID:taNHJm790
提督(と、見せかけて…)
提督(ここでカメラを取り出します)
提督(浴衣姿の熊野…写さないほうがおかしい)
提督(寝顔と今の眠そうな顔両方撮りたい…)
提督(とりあえず戻ってきたら1枚何も言わずに撮ろう)
431: 2014/07/01(火) 23:43:19.35 ID:taNHJm790
熊野「磨き終わったので提督使ってもいいですわよ」トコトコ
提督「おう」カシャ
熊野「い、いきなりなんですの!」
提督「せっかくの浴衣姿だし撮らなきゃ損かなって」カシャカシャ
熊野「は、恥ずかしいのでやめてもらいたいですわ!」
提督「…まぁ俺も鬼じゃないしな」カシャカシャ
熊野「…そういって撮り続けてますわ!」
提督「もう撮ってないぞ」カシャ…カシャ
熊野「後で消していただきますから!」
提督「そ、そこまで言うなら…しょうがないな」←消さない
432: 2014/07/01(火) 23:44:42.16 ID:taNHJm790
提督「さ、寝ようか」
熊野「分かりましたわ…」
提督「どうした変に緊張して」
熊野「な、なんでもないですわ!」
熊野(提督が近すぎて緊張するなんて言えませんわ…)
提督「俺は少し本読んでから寝るから、先寝ていいぞ」
熊野「分かりましたわ」
提督(目的は寝顔だけどな)
熊野「では、おやすみなさい」
提督「ああ、おやすみ」
433: 2014/07/01(火) 23:45:24.22 ID:taNHJm790
提督(因みに俺が今読んでる本は【海の底】だ、海上自衛隊の話で、突然海から襲撃してきた巨大甲殻類を相手にする物語)
提督(半分しか読んでいないが主人公達が感情豊かでついつい感情移入してしまう)
提督(そんなこんなで熊野が寝たので写真を撮ろうと思います)
カシャ
…カシャカシャ
提督(綺麗だな……よし)
提督(寝るか)
448: 2014/07/03(木) 22:22:01.95 ID:TeOpm68l0
~朝になりました~
♪(コオロギの鳴き声)
提督「…8時か…熊野は…」
熊野「ん……」
提督「まだ寝てるな……顔洗うか」
提督(とりあえず朝ごはんはレストランバイキングだったはず…)
提督(チェックアウトは10時か…あと2時間…)
提督(荷物はまとめてあるしご飯食べたらすぐ出れそうだな)
449: 2014/07/03(木) 22:28:13.03 ID:TeOpm68l0
提督(とりあえず熊野起こすか)
提督「熊野ー朝だぞー」トントン
熊野「んう……」
提督「起きろー」ユサユサ
熊野「んん…提督…?」
提督「もう8時過ぎたぞ、朝食の時間だ」
熊野「…ふぁ…おはようございます…」
提督「ああ、おはよう」
熊野「…顔洗ってきますわ…」
提督「ああ、準備出来たら食べに行くぞ」
熊野「分かりましたわ」トコトコ
提督「さて、俺は着替えるか」
450: 2014/07/03(木) 22:35:52.82 ID:TeOpm68l0
熊野「支度が出来ましたわ!」
提督「忘れ物とか無いか?」
熊野「大丈夫ですわ」
提督「点検は…一度戻ってくるしその時でいいか」
熊野「そうですわね」
-館内廊下-
熊野「朝食は部屋食ではないのね」
提督「バイキングになってる、ふる川と同じ感じだな」
熊野「楽しみですわ!」
提督「小樽よりは、魚貝を使った料理が多いのかな」
熊野「小樽はあまり多くありませんでしたわね」
提督「洋食中心だったしな…こっちは和食多かった気がする」
451: 2014/07/03(木) 22:46:27.77 ID:TeOpm68l0
-朝食レストラン-
提督「っと、ここだな」
熊野「広いんですのね」
提督「円状テーブルが主で、少しだけ2人用のテーブルがあるな」
熊野「二人用のところでよろしくて?」
提督「ああ、先に席とっておこうか」
熊野「そうですわね」
提督「こういうホテルにいるコックってかっこいいよな」
熊野「一流って感じしますわ」
452: 2014/07/03(木) 22:47:20.55 ID:TeOpm68l0
>>451
熊野「一流って感じしますわ」×
熊野「一流って感じがしますわ」○
熊野「一流って感じしますわ」×
熊野「一流って感じがしますわ」○
453: 2014/07/03(木) 22:50:14.55 ID:TeOpm68l0
提督「俺もコックになりたかった」
熊野「提督のなりたいものすぐ変わりますわね…」
提督「本当に中学生の頃はコックになる気だったんだぞ!」
熊野「そうなんですの?」
提督「ああ、一時期料理にハマってな」
熊野「意外ですわ…」
提督「3食作ることくらいは出来るはずだ、味は別として」
熊野「私も今度作っていただこうかしら」
提督「焼きそばくらいなら作ってあげれるぞ」
454: 2014/07/03(木) 23:00:21.07 ID:TeOpm68l0
提督「じゃあ取りに行くか」
熊野「分かりましたわ」
提督「俺、野菜から見ていくけど熊野どうする?」
熊野「私あそこのお寿司が気になりますわ」
提督「じゃあ各自取って席戻るか」
熊野「そうですわね…」
提督「あ、迷うなよ」
熊野「別に迷ったりしませんわ!」トコトコ
456: 2014/07/03(木) 23:02:34.52 ID:TeOpm68l0
~提督side~
提督(北海道産の食材をふんだんに使ったバイキングねぇ…)
提督(農作物は函館近郊の農家から仕入れてるのか…)
提督(なんか旅館のバイキングって野菜食べちゃうんだよなー)
提督(塩ラーメンなんてあるのか…確かに函館名物だしな)
提督(因みに札幌が味噌で旭川が醤油だ)
提督(…!!これは…!主食はこれにしよう)
457: 2014/07/03(木) 23:03:59.21 ID:TeOpm68l0
~熊野side~
熊野(お寿司…以前雑誌で見たけれど、現物を見るのは初めてですわ)
熊野(…マグロというの…美味しそうですわね…)
熊野(何種類か食べてみようかしら)
熊野(あの厚焼き玉子美味しそうですわ)
熊野(ジャガバター…焼き魚…)
熊野(迷いますわ…)
458: 2014/07/03(木) 23:06:23.94 ID:TeOpm68l0
~席に戻り~
熊野「戻りましたわ」
提督「おお、俺も今戻ってきたところだ」
熊野「多すぎて目移りしてしまいますわ」
提督「確かにな、種類が豊富だった」
熊野「パンにしようかお米にしようか悩んで、お寿司にしましたわ」
提督「あれ、寿司なんてあったのか…見てなかった」
熊野「私、お寿司を食べるの初めてですわ」
提督「え、あ…そうだな、言われてみれば鎮守府に寿司なんてないな」
熊野「以前雑誌で見て一度食べてみたいと思ってましたの」
提督「寿司はたまにすごく食べたくなる、じゃあ食べるか」
熊野「ええ、いただきますわ」
提督「いただきます」
459: 2014/07/03(木) 23:11:35.84 ID:TeOpm68l0
熊野「提督が食べてるそれ、なんですの?」
提督「これか?イカ飯っていうんだよ」
熊野「イカ飯?」
提督「イカの中身空っぽにしてご飯詰めて醤油入れて炊き上げたやつ、美味しいぞ」
熊野「ひとくち食べてみてもよろしくて?」
提督「ああ、いいよ」
熊野「では…」パクッ
熊野「…!美味しいですわ!」
提督「だろ?北海道発祥なんだぞ」
熊野「でも…どうしてイカの中にお米を入れようと思ったのか謎ですわね」
460: 2014/07/03(木) 23:14:42.96 ID:TeOpm68l0
提督「戦時中に発案された料理なんだ、ほら太平洋戦争中って食糧難だっただろ?」
熊野「ええ…」
提督「んで、米を節約して何か美味しいもの作れないかなーって当時の人達が考えて」
提督「大量に獲れてたイカに入れたら美味しくなるんじゃないかと作られたらしい」
熊野「そんなストーリーが…」
提督「しかも米が餅米だから、兵士には腹持ちがいいって好評だったそうだ」
熊野「あの頃は量が限られてましたものね…」
提督「ナイス発案だよな、よく思いついたなーって感心する」
熊野「提督も新しい料理創作なさったら?」
提督「ジャガイモ蕎麦とかどうだろう」
熊野「……微妙ですわ」
461: 2014/07/03(木) 23:17:05.51 ID:TeOpm68l0
提督「寿司は美味しいか?」
熊野「ええ、とても美味しいですわ!特にこのえんがわというのが好きでしてよ」
提督「コリコリしてて美味しいよな」
熊野「提督は何が好きなんですの?」
提督「あわびとシャコ」
熊野「…どちらもここにはありませんでしたわ」
提督「バイキングではなかなか無いかもなー…」
熊野「あわびは貝と分かりますけれど、シャコってなんですの?」
提督「うーん…エビの仲間…だと思ってくれれば大丈夫なはず」
熊野「はっきりしないですわね…」
462: 2014/07/03(木) 23:19:54.02 ID:TeOpm68l0
提督「俺も詳しくは知らないんだ、でも確か甲殻類だしエビの仲間だ」
熊野「エビと似たような味がするんですの?」
提督「食べた感じは似てるけど味は結構違うよ、エビも好きだけどな」
熊野「機会があったら食べてみたいですわ」
提督「あんまり見ないから難しいかもなー、どこかで回転寿司あったら入ってみるか」
熊野「回転寿司…?」
提督「寿司食べるとこだよ」
熊野「回転してるんですの?」
提督「寿司が回転しながら流れてきて好きなの取って食べれるんだよ」
熊野「面白そうですわね」
463: 2014/07/03(木) 23:21:39.37 ID:TeOpm68l0
提督「そうでもないぞ…まぁ車で移動してる最中にあるだろうから、その時入ろう」
熊野「楽しみが増えましたわ!」
提督「回転寿司の写真、赤城たちに送ったら面白いだろうなぁ…」
熊野「そんなことすると北海道だろうと加賀さんが爆撃してきますわよ…」
提督「おー怖い怖い…意外と二航戦も食べるの好きだよな」
熊野「蒼龍さんが食べ歩きしたいって話してましたわ」
提督「戦艦は燃料弾薬は使うけど食べるの好きっていうのあまり見ないせいか、空母が目立つな…」
熊野「大和さんくらいしか沢山食べる方居ませんものね」
提督「それ大和の前で言ったら泣いちゃうぞ」
464: 2014/07/03(木) 23:23:32.11 ID:TeOpm68l0
提督「にしても本当に種類沢山あったな、サラダ13種類もあったし」
熊野「天ぷらとかパスタもありましたわ」
提督「飽きないようになってるんだなー…」
熊野「お寿司も握りたてがすぐ頂けましたわ」
提督「焼き魚、味噌汁、玉子焼きって日本の朝ごはん代表選手もしっかりあるしな」
熊野「部屋食とはまた違う良さがありますわね」
提督「…部屋食は二人きりで食べれるっていう大きいメリットがあるけどな」
熊野「べ、別に二人きりではなくても良いのでは…」
提督「大事な人とたまには二人で食べたいだろ?」
熊野「…ちょ、調子に乗り過ぎなのではなくて!//」
提督「まぁまぁ、さて食べ終わったし戻ろうか」
熊野「わ、分かりましたわ」
熊野(提督だけ余裕そうで何かずるいですわ…)
提督「ご馳走様でした」
熊野「ご馳走様でした」
474: 2014/07/06(日) 00:10:43.38 ID:nsL6zyH00
-和室-
提督「さて、準備は大丈夫か?」
熊野「大丈夫ですわ」
提督「忘れ物は…ないよな」
熊野「多分…」
475: 2014/07/06(日) 00:18:24.43 ID:nsL6zyH00
-ロビー-
熊野「まずはどこに行くんですの?」
提督「予約してたレンタカー取りに行くよ」
熊野「車で移動するんですの?」
提督「函館は車で移動したほうが楽なんだ、見るとこが点々としててな」
熊野「なるほど…」
提督「借りるレンタカーが道内乗り捨て可能なやつだから、そのまま1周するよ」
熊野「乗り捨てって…道端に置いていくんですの?」
提督「いや、各地にある営業所に行かなくちゃダメだよ」
熊野「それもそうですわ」
提督「チェックアウトしてくるから待っててくれ」
熊野「分かりましたわ」
提督「よし、行くか」
476: 2014/07/06(日) 00:39:46.20 ID:nsL6zyH00
-函館市街地-
熊野「レンタカーはどこにあるんですの?」
提督「函館駅の前だからすぐだぞ」
熊野「近いんですのね」
提督「大体駅とか空港の近くにあるんじゃないか、旅行客目当てだろうしね」
熊野「立地から考えてるんですのね」
提督「多分だけどな」
477: 2014/07/06(日) 00:44:49.56 ID:nsL6zyH00
提督「あ、あそこだ」
熊野「ニッポンレンタカー…?」
提督「そうそう、日本全国に店舗があるんだ」
熊野「では、北海道から出て乗り捨ててもいいんですの?」
提督「ああ、料金が変わってくるけどな」
熊野「場所によって料金変わるんですのね…」
提督「北海道も6つに区切られて料金区分されてるんだよ」
熊野「大きいですものね」
提督「ちなみに俺らのプランは5日間乗り捨てOKのAQUA指定プランだ」
熊野「AQUA…?」
提督「車の名前、他の指定できなかったんだ」
478: 2014/07/06(日) 00:50:34.63 ID:nsL6zyH00
提督「あ、あそこだ」
熊野「ニッポンレンタカー…?」
提督「そうそう、日本全国に店舗があるんだ」
熊野「では、北海道から出て乗り捨ててもいいんですの?」
提督「ああ、料金が変わってくるけどな」
熊野「場所によって料金変わるんですのね…」
提督「北海道も6つに区切られて料金区分されてるんだよ」
熊野「大きいですものね」
提督「ちなみに俺らのプランは5日間乗り捨てOKのAQUA指定プランだ」
熊野「AQUA…?」
提督「車の名前、他の指定できなかったんだ」
479: 2014/07/06(日) 01:03:40.47 ID:nsL6zyH00
熊野「そういえば提督、車の運転得意ですの?」
提督「北海道に住んでた時はバンバン乗ってたんだけどなー、まぁそれなりじゃないか?」
熊野「こっちで乗ってるの見たことないですものね」
提督「車ないからなー…買っても置くとこないしね」
熊野「あまり広くないですものね…」
提督「将来一戸建て持ったら買いたいなぁ」
480: 2014/07/06(日) 01:07:28.87 ID:nsL6zyH00
-ニッポンレンタカー-
提督「じゃあちょっと行ってくるから待っててくれ」タッタッタッ
熊野「分かりましたわ」
熊野(提督、遠巻きに見ると本当に小さいですわね…)
490: 2014/07/06(日) 23:15:07.32 ID:nsL6zyH00
-函館市街地-
提督「というわけで、車も取ったし行くか」
熊野「最初はどこに行くんですの?」
提督「橋だ」
熊野「橋?」
提督「うん、橋」
熊野「なんで橋なんですの?」
提督「言っただろ?これは俺が北海道一周した時のルートを辿ってるって」
熊野「ああ、そういえば…」
提督「函館来て、まず初めに行った場所が橋なんだよ」
熊野「なるほど…」
提督「ってわけで、早速車乗ろう」
熊野「分かりましたわ」
491: 2014/07/06(日) 23:34:42.21 ID:nsL6zyH00
提督「荷物は後ろに乗せるとして…降りるときに必要な物だけ身近に置いといてくれ」
熊野「特になにも…小さい鞄持っておきますわね」
提督「ああ、俺も財布とカメラしか持たないつもりだ」
熊野「では…準備万端ですわ」
提督「じゃあ行くか…久々の運転で鈍ってなければいいんだが」
熊野「あまり危険な運転はしちゃダメですわよ」
提督「大丈夫だ、安全第一でいく」
492: 2014/07/07(月) 00:08:14.26 ID:3YdZUlns0
提督「ここを曲がって…」
熊野「海が見えてきましたわ」
提督「海にある橋だからな」
熊野「海にある橋…?」
提督「見たら分かるけど、船からの上陸に使われてた桟橋なんだ」
提督「何故か興味を惹かれて行ったんだっけなぁ…」
熊野「桟橋なんですのね…あそこに見える煉瓦の建物は?
提督「ああ、赤レンガ倉庫だな」
熊野「あそこには行きませんの?」
提督「橋に行った後に行く、中に店がたくさん入ってるんだ」
熊野「お土産屋とかですの?」
提督「土産屋もあるし、イベントホールやレストランなんかも入ってるよ」
熊野「まぁ…広いんですのね」
提督「奥にもあって6つに分かれてるからな、だいぶ広いぞ」
493: 2014/07/07(月) 00:13:28.78 ID:3YdZUlns0
提督「っと…ここからは駐車場に停めて歩くか」
熊野「駐車場に停めたのは良いですけれど、近いんですの?」
提督「ここから5分位だから、すぐだな」
熊野「近いですわね」
提督「函館はスポットの近くに駐車場があるから、あまり歩かなくてもいいんだよなぁ」
熊野「レディーに優しいですわ」
提督「多分俺より熊野のほうが体力あるだろ…」
熊野「提督のほうがありますわ」
提督「アラサーだからなぁ…もう衰える一方です」
熊野「鎮守府のトレーニングルームを使用なさったら?」
提督「トレーニングするくらいなら本読んでたいんだ」
熊野「将来太りますわよ…」
提督「太らない程度には運動する予定だ、今のところ」
熊野(鎮守府帰ったら忘れてますわ…)
494: 2014/07/07(月) 00:18:57.96 ID:3YdZUlns0
-旧桟橋-
かつて函館と内地を結んでいた桟橋で、当時は東浜桟橋と呼ばれていた
しかし、現在は函館駅近くに鉄道桟橋が出来たため使用されなくなり景観を楽しむ観光スポットとなっている。
正面に海、右側面に街、左側面にヨット群という景観もあり夜景を見に来るカップルも少なくない。
だが、個人的には夜景よりも青空が広がっている昼間に見る風景が絵になると思っている。
ちなみに、旧桟橋の左側面、陸続きになっている方を見ると海上自衛隊函館基地が見える。
提督「ってことで旧桟橋だ」
熊野「何もないと言われれば何もないですわね」
提督「そうだな、でもこの何もなさが良いんだよ」
熊野「人も…そんなにいないですわ」
提督「ここ目当ての人は大体夜景を見に来るんだ」
熊野「確かに右に赤レンガもありますし…栄えそうですわね」
提督「夜景でも良かったんだが…夜景はもっとお勧めの場所があるからな」
熊野「まぁ…それは楽しみですわ」
提督「俺も最初見た時は、雑誌とかで見るよりずっと綺麗で感動したなぁ…」
495: 2014/07/07(月) 00:25:05.83 ID:3YdZUlns0
提督「とりあえず記念写真撮るか」
熊野「またですの?」
提督「そりゃ、なぁ?」
熊野「もうたくさん撮りましたわ」
提督「まだ1周の3分の1程度しか終わってないのに沢山だと!」
提督「やっぱり熊野との思い出は沢山撮っておきたいだろ?」
熊野「まぁ…いいですけれど」
提督「じゃあ、そうだな…そこの左側の電灯のとこ立って」
熊野「分かりましたわ」テクテク
提督(ああ…やっぱり絵になるな…熊野と旧桟橋、相性抜群だ)
提督「じゃあ撮るぞー」
熊野「分かりましたわー」
提督「はいチーズ」
カシャ
496: 2014/07/07(月) 00:26:39.91 ID:3YdZUlns0
-函館市街地-
提督「んじゃあ次の目的地に行きますよーっと」
熊野「赤レンガ倉庫に行くんでしたっけ」
提督「ああ、もう12時だし昼食も食べなくちゃな」
熊野「そういえば、函館からは何時頃出るんですの?」
提督「20時…21時…それくらいに出れればいいかなって」
熊野「結構早いんですのね」
提督「夕食食べて夜景見たら多分それくらいの時間だと思うんだ」
熊野「なるほど…」
提督「それに多分函館出て次の目的地に着くのが夜中の1時位だから、朝まで寝れるだろ?」
熊野「そうですわね」
提督「車中泊で背中痛いかもしれないけど、一応座席も倒せるしなんとかなるさ」
熊野「が、頑張りますわ」
497: 2014/07/07(月) 00:28:42.84 ID:3YdZUlns0
提督「さて、赤レンガ着いたのはいいけど…駐車場どこだ…」
熊野「パッと見、周りにはありませんわね」
提督「前に来た時は旧桟橋から歩いてきたからなぁ」
提督「あそこの警備員に聞くか」
提督「あの、すみません」
警備員「はい?」
提督「駐車場はどこにあるんでしょうか」
警備員「あー、あちらの道路を渡った所にありますよ」
提督「あっちか…ありがとうございます」
警備員「いえいえ」
498: 2014/07/07(月) 00:30:01.74 ID:3YdZUlns0
提督「ここだな」
熊野「さっきよく見ておけばよかったですわ」
提督「警備員の人に聞く前に通ったもんな…じゃあ降りるか」
熊野「そうですわね」
提督「まずは金森洋物館ってとこに行く」
熊野「?赤レンガじゃありませんの??」
提督「赤レンガ、分けて建てられてるだろ?1つ1つに館名がつけられているんだ」
熊野「なるほど…」
提督「金森洋物館は結構時間潰せて楽しいぞ」
熊野「さっきよく見ておけばよかったですわ」
提督「警備員の人に聞く前に通ったもんな…じゃあ降りるか」
熊野「そうですわね」
提督「まずは金森洋物館ってとこに行く」
熊野「?赤レンガじゃありませんの??」
提督「赤レンガ、分けて建てられてるだろ?1つ1つに館名がつけられているんだ」
熊野「なるほど…」
提督「金森洋物館は結構時間潰せて楽しいぞ」
499: 2014/07/07(月) 00:32:35.18 ID:3YdZUlns0
熊野「他のところは…?」
提督「他は函館ヒストリープラザ、BAY HAKODATE、金森ホールってなっているんだ」
提督「ヒストリープラザとBAYは、お土産とか売ってて楽しめると思う」
提督「金森ホールは、多目的ホールだから俺らが行ってもな…」
熊野「多目的ホール…どんなことなさってるの?」
提督「俺の知ってる限りだと、コンサート、落語、結婚式、演劇とかかな…そうだ、結婚式でもあげるか?」
熊野「?!な、何言ってるのか分かりませんわ//」スタスタ
提督(動揺してんなぁ…)
500: 2014/07/07(月) 00:38:38.27 ID:3YdZUlns0
502: 2014/07/07(月) 01:14:56.48 ID:dJoRtlrNO
乙
函館懐かしいなー、赤レンガでご当地ジッポ買ったわ
函館懐かしいなー、赤レンガでご当地ジッポ買ったわ
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