509: 2014/07/09(水) 20:55:07.89 ID:kpe8xC4b0

510: 2014/07/09(水) 21:01:03.08 ID:kpe8xC4b0


-金森洋物館-


【異国の夢を売る店】というコンセプトを元に130年前に開かれた金森洋物館。

西欧の文化を中心とした、アンティークな商品や様々な生活雑貨が売られている

ちょっとしたお土産店が並んでるのを想像してもらえれば良いだろう。

異国の夢を売るということで、日本離れした商品が多々あるがしっかり北海道名物なども置いてある

ちなみにジンギスカンキャラメルも勿論ある。



提督「ってことで金森洋物館だな」

熊野「2つも棟を使ってらっしゃるのね」

提督「まぁな、とりあえず入るか」

511: 2014/07/09(水) 21:06:58.97 ID:kpe8xC4b0



熊野「倉庫の中、結構広いんですのね」

提督「外側から見るより広く感じるよな」

熊野「中にはなにがあるんですの?」

提督「うーん…俺も前来た時流し見だったからなぁ…異国の土産物とか、道産名物とか売ってた気がするな」

熊野「お土産物屋が沢山入ってるということかしら」

提督「そうだな、土産物屋のテナントが大量に入ってる感じ」

熊野「では、鈴谷にはもう買ったので…三隈さん達になにか買いますわ」

提督「そうだな…俺もなんかあったら買お」

512: 2014/07/09(水) 21:13:56.97 ID:kpe8xC4b0


-PASTRY SNAFFLES-


提督「あー、ここなぁ」

熊野「デザート店…ですの?」

提督「確か函館と札幌に数店しかないんだ、あと空港に出張店があったかも」

熊野「ケーキが小さくて可愛いですわね」

提督「…ここ配達依頼出来るのかなぁ」

熊野「鎮守府に送るんですの?」

提督「まぁ…折角だしな、店員に聞いてみるか」

513: 2014/07/09(水) 21:16:47.33 ID:kpe8xC4b0

提督「すみません、商品の配達依頼というのは行ってますか?」

店員「はい!出来ますよー」

提督「あ、ではお願いしたのですがよろしいでしょうか」

店員「はい!ご注文はお決まりですか?」

提督「んー…キャラメルキャッチケーキ2箱、焼きショコラ5箱、あとロールケーキ10個でお願いします」

店員「分かりました!では、こちらに名前とご住所を…後、受取人の名前とご住所なども…お願いします」

提督「う、受取人…?誰だ…誰がいいと思う?」

熊野「加賀さんで良いのでは?」

提督「あいつが受け取るとそのまま赤城と食べそうだからなぁ…」

熊野「翔鶴さんとか…」

提督「ああ、そうだな。あとで電話入れとけばいいか」カキカキ



提督「では、お願いします」

店員「承りました、またのご来店お待ちしております!」

514: 2014/07/09(水) 21:34:50.62 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


提督「これで皆喜ぶだろう」

熊野「今更ですが…あれで足りるんですの?」

提督「そりゃあ…足りるだろ…多分」

熊野「空母の方達がロールケーキ1個全部食べる可能性を考えたんですの…?」

提督「まさかそんなあるわけない…って断言できない…」

熊野「もう少し多めに買ったほうが良かったのではなくて?」

提督「さっき言ってくれよ!…どっかで追加分に何か買うか」

熊野「…そうですわね」

515: 2014/07/09(水) 21:37:20.69 ID:kpe8xC4b0


-フラワーズ グロウ-


熊野「雑貨屋ですの?」

提督「アクセサリーショップかな…陶芸品や小物は全部作家による手作りだそうだ」

熊野「可愛い物が多いですわ!」

提督「ああ…この地球儀とか最高に可愛いよな」

熊野「地球儀…?確かに小さいですけど…可愛くありませんわ」

提督「この可愛さが分からないのか…1個買ってやるから部屋に飾っておけ」

熊野「なんでそうなったんですの?!」

提督「置いてたら気付くよ、この可愛さにな…実際俺も前ここでこれの色違いを買ってる」

熊野「そうなんですの?」

提督「鎮守府の部屋の机の上においてあるぞ、ワイン色の地球儀」

熊野「全く気付きませんでしたわ…これはベージュのような色ですわね」

提督「熊野の髪の色に似てるだろ、やっぱり部屋に置こう、買ってくるから」

熊野「そんな…良いんですの?」

提督「ああ、お揃いになるしな?じゃあ行ってくるから」トコトコ

熊野(っ…// 言い逃げは卑怯ですわ…)

516: 2014/07/09(水) 21:39:58.39 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


提督「さて、次はどこ行くか…」

熊野「ふふ…この地球儀愛着湧きそうですわ」

提督「ん?なんで?」

熊野「誰かさんとお揃いですもの」

提督「そ、そうか…」

提督(面と向かって言われると恥ずかしいんだが…)

517: 2014/07/09(水) 21:49:09.13 ID:kpe8xC4b0


-プティト・フルール-


熊野「このテディベアと熊のTシャツ…!三隈さんたちへのお土産は決まりですわ!」

提督「確かに三隈は喜びそうだな…最上は…三隈とお揃いだし喜ぶか」

熊野「色に悩みますわ」

提督「三隈にはこのメープル色ので、最上はこっちのココア色が良いんじゃないか」

熊野「!確かにイメージに合いますわ、Tシャツは同じ物でよろしいかしら…」

提督「良いんじゃないか…?お、うさぎグッズも売ってるのか、卯月が喜びそうだな」

熊野「卯月ちゃんはぴょんぴょん言ってますものね」

提督「うさぎの化身だからな、人参生で食べてくれそう」

熊野「それは…身体に悪そうですわ」

519: 2014/07/09(水) 21:57:54.73 ID:kpe8xC4b0


-館内廊下-


熊野「だいぶ見ましたけれど…次はどうなさるの?」

提督「もう後は飲食店しか無いと思う…で、相談なんだが」

提督「ここで昼食をとるか、BAYHAKODATEの方で昼食をとるか、どっちがいい?」

熊野「こっちにはなにがありますの?」

提督「喫茶店…くらいしかないな。BAYの方は確か普通のレストランが何件かあったはず」

熊野「では、そちらが良いですわ」

提督「そうだな…うーん…みなとの森行くか」

熊野「みなとの森…?」

提督「カフェレストランだよ、ランチメニューがあったはずなんだ」

熊野「まぁ…私、ランチはパンが良いですわ」

提督「パンな、あったと思うぞ。本当は函館ラーメン食べさせてあげたかったんだが…近くにないんだ」

提督「まぁ函館ラーメン食べれなくても道内まだ美味しいラーメン屋は沢山あるから、そっちに期待しよう」

熊野「そうですわね」

提督「じゃあBAYの方行くか」

熊野「分かりましたわ」

530: 2014/07/13(日) 10:54:31.66 ID:b6s7ymFp0

-BAY HAKODATE-

橋を挟み二棟の建物からなるBAY HAKODATEは、中心に明治時代に築造された運河が見所となっている。

カフェやアクセサリーショップが殆どだが、金森洋物館とは違い一つ一つの店のエリアが広いのでショップ数は少ない。

また、金森洋物館は異国の文化を取り入れたショップというコンセプトだったが、こちらは道産や函館産のお土産中心となっている。

しかし、店の作りは意外と洋風で綺羅びやかな内装になっている。

アクセサリーショップに入ると店員に謎のアクセサリーを勧められたりする(実話)



提督「ここは、入り口の横が運河になってるんだ」

熊野「本当ですわ…小樽の運河よりも閑散としてますわね」

提督「クリスマスの時は確かイルミネーションとかで賑わってたんだけどな…この時期人入んないのかね」

熊野「でも、小樽とはまた違う雰囲気があって綺麗ですわ!」

提督「両脇に建物があるから新鮮だよな…んじゃとりあえず中入るか」

熊野「分かりましたわ」

531: 2014/07/13(日) 11:33:24.57 ID:b6s7ymFp0

-館内廊下-



提督「あ、そうだ。翔鶴に電話入れとかなくちゃな」

熊野「ああ、そうでしたわね」

提督「今いるかなぁ…」

熊野「掛けてみましたら?」

提督「それもそうか…えっと、鎮守府鎮守府…あった」

prrrrrr…

金剛「ハイ!舞鶴鎮守府デース!」

提督「あ、もしもし?提督です」

金剛「!!提督ぅー!久しぶりデース!」

提督「3日ぶりくらいか…?」

金剛「んもう!なかなか帰ってこなくて寂しいデース」

提督「あと3日位は帰らないからな」

金剛「熊野だけずるいネ!」

提督「はいはい…ところで、翔鶴に用事あるんだが…いるか?」

金剛「翔鶴ですカー?んーちょっと待っててくだサーイ」

提督「ん」






532: 2014/07/13(日) 11:40:06.32 ID:b6s7ymFp0

翔鶴「提督?翔鶴です」

提督「ああ、悪いな。取り込んでたか?」

翔鶴「いえ、特に何もしていませんでしたけど…」

提督「ちょっと頼みたいことがあってな」

翔鶴「頼み事、ですか?」

提督「さっき鎮守府宛にお土産郵送してもらったんだが、受取人を頼みたいんだ」

翔鶴「受取人というと…」

提督「配達来たら受け取ってサインするだけだよ」

翔鶴「そうですか、大丈夫ですよ」

提督「ありがとう、助かるよ…まぁもしかしたら俺らが帰る方が早いかもしれないけどな」

翔鶴「そうなんですか、気をつけて帰ってきてくださいね」

提督「ああ、じゃあ切るぞー?」

翔鶴「あっ…金剛さんが代わりたいと言っているんですが…」

提督「え、金剛?じゃあ代わっていいぞ、すまんな」

翔鶴「いえいえ、では代わりますね」

533: 2014/07/13(日) 11:46:08.74 ID:b6s7ymFp0
金剛「提督ぅー!」

提督「どうした」

金剛「presentはー指輪が良いデース//」

提督「え?ペットボトルのキャップ?しょうがないなー」

金剛「?!そんなこと言ってないデース!」

提督「ちゃんとお土産買ったから安心しろ」

金剛(お土産…present…指輪…!)

金剛「もうー提督も人が悪いデース///」

提督「先に届いたら食べてていいからな、んじゃあもう行くから切るぞ、またな」

金剛「ハーイ//」

ガチャ

金剛(…食べる…eat…?)

534: 2014/07/13(日) 11:51:16.31 ID:b6s7ymFp0

提督「さ、翔鶴に話もしといたし昼食に行くか」

熊野「レストランがあるんでしたっけ」

提督「ああ、昼だからランチメニューになるな」

熊野「楽しみですわ」



-ベイサイドレストランみなとの森-


提督「ここだな」

熊野「テラスに出れるようになってるんですのね」

提督「夜景を見ながら…ってことらしい」

店員「何名様でいらっしゃいますか?」

提督「2人です」

店員「かしこまりました、お席へご案内いたします」

535: 2014/07/13(日) 12:05:40.82 ID:b6s7ymFp0

提督「メニューはこれだ、8つのランチの中から選ぶ感じだな」

熊野「提督は初めてですの?」

提督「2回目だ、前も同じくらいの時間だったなぁ」

熊野「前はどれを選んだんですの?」

提督「うーんと…カレーランチだったかな」

熊野「では私、それにしますわ」

提督「え、それでいいのか?」

熊野「駄目なんですの…?」

提督「パスタとか選ぶものだとてっきり…」

熊野「いえ、折角だから提督の選んだものにしようかと…」

提督「そ、そうか…俺は何にするかな…」

熊野「優柔不断なのねぇ…」

提督「うーん、和風ランチにするか」

551: 2014/07/15(火) 23:27:38.99 ID:qC4Eks3I0

~注文が来て~


提督「和風ランチ意外と普通だな」

熊野「カレーランチは意外とすっきりしてますわ」

提督「カレーとサラダとスープ…俺が前来た時はカツカレーだったんだけど、違うみたいだな」

熊野「海老ですわね」

提督「俺の白身魚の焼き物と、お新香、小鉢…胡瓜かな、それとご飯に味噌汁か」

熊野「あっさり食べれそうですわ」

提督「豪華な朝ごはんみたいだな」

熊野「では、いただきましょう?」

提督「ああ、いただきます」

熊野「いただきます」

552: 2014/07/15(火) 23:44:27.76 ID:qC4Eks3I0

提督「なんだろう…漬物っていいよな」

熊野「急になんですのよ」

提督「いやな、こうやって食べてると親が作ってくれたのを思い出して…」

熊野「おふくろの味、ですわね」

提督「親元離れると食べたくなるんだよなぁ…」

熊野「私にとってのおふくろの味…間宮さんとか鳳翔さんかしら」

提督「あの二人はなぁ…俺もおふくろって呼びたい」

熊野「あら、鳳翔さんとはもっと親密な感じがしますけれど」

提督「提督になって初めて来た空母だからな、色々と頭が上がらないよ」

熊野「そういえば提督、初期艦はどの娘でしたの?」

553: 2014/07/15(火) 23:46:29.61 ID:qC4Eks3I0

提督「ん?叢雲だよ」

熊野「ああ、叢雲ちゃん…」

提督「初めて鎮守府に行った時は…全然命令聞いてくれなくて大変だったな」

熊野「今は仲良さそうですわよね」

提督「まぁ1年以上経つしな、というより熊野が来る前にもうツンツンしなくなってたはず」

熊野「そういえば…そんな気もしますわ」

提督「熊野が来たのはいつだっけか…1年経つか経たないかくらいの頃だよな」

熊野「去年の6月くらいだったと思いますわ」

提督「あーじゃあもうすぐ1年だな」

熊野「1年祝いには何を頂けるのかしら」

提督「それ、熊野になにかあげたら皆に上げなくちゃいけないだろ…96人か…破産する」

554: 2014/07/15(火) 23:58:17.52 ID:qC4Eks3I0


提督「…まぁ、この北海道一周がお祝いってことで」

熊野「そうですわね!」

提督「うーん…今1時半か、3時頃には赤レンガ出なくちゃな」

熊野「次はどこに行くんですの?」

提督「穴澗海岸だ」

熊野「…海ですの?」

提督「ああ、一人で来た時に観光案内の人に、何処か景色の良い場所ないか聞いたら教えてくれたんだ」

熊野「所謂隠れスポットのようなものなんですの?」

提督「どうだろう、意外と皆知ってたりするのかな…カップル多かったぞ」

熊野「カップル………//」

提督「なんだ急に顔赤くして」

熊野「て、提督が変なこと言うからですわ!」

555: 2014/07/16(水) 00:11:59.17 ID:Jg0v0uC50

提督「この海岸の近くに夜景が素晴らしく綺麗なところがあるから、夜はそこに行く」

熊野「前言ってらしたとこですわね!楽しみですわ」

提督「世界3大夜景の一つだからな、期待を軽く越えてくぞ」

熊野「世界3大夜景…響きからして素敵ですわ」

提督「夕食はそこのレストランで食べる予定だ」

熊野「夜景を見ながらの食事…優雅ですわね」

提督「ここのレストランは、前に友人と二人で来たことがあるんだ」

熊野「そうなんですの?」

提督「ああ、だけど男二人で行く場所じゃなかった…カップル率が8割を占めてたな、あれは」

熊野「そ、そんなに沢山…」

提督「美味しかったけど二人でビクビクしながら食べてたよ」

熊野(…私達も周りからカップルに見えたり…したら…//)

556: 2014/07/16(水) 00:19:10.35 ID:Jg0v0uC50

提督「さ、食べ終わったし行こうか」

熊野「分かりましたわ」

提督「ご馳走様でした」

熊野「ご馳走様でした」


-館内廊下-


提督「昼食も食べたし、ゆっくり見て周るか」

熊野「そうですわね」

提督「そういえば、一応付け足しで送るお土産見つけなくちゃな」

熊野「ああ…お菓子にするんですの?」

提督「そうだなー、1口チーズケーキ発祥の店があるからそこに行ってみるか」

562: 2014/07/18(金) 23:01:22.77 ID:ww4XxG8p0


-パティスリー プティメルヴィーユ-


北海道で最初に1口サイズチーズケーキを作った店。

函館でしか販売していない函館メルチーズや、メルチーズミックスなどがお土産として人気を誇っている

また、函館メルチーズは5年連続モンドセレクション賞を受賞しており、世界からも評価が高い。

他にもかぼちゃを使った菓子が豊富で、プリンやアイス、ケーキに焼き菓子などがある。

個人的なオススメは、プティメルヴィーユという少しの苦味と甘味が合わさっているチョコレートケーキ。


提督「ここだよ」

熊野「良い匂いがしますわ」

提督「昼食とったばかりなのにお腹すいてくるな」

熊野「本当ですわね…」

563: 2014/07/18(金) 23:14:46.50 ID:ww4XxG8p0

提督「たしかここでしか買えないケーキがあるから、それを何個か送ろうと思う」

熊野「お土産には最適ですわね」

提督「そうだな、俺も前お土産に頂いたことがある」

熊野「味が3種類あるんですのね…」

提督「プレーン・キャラメル・かぼちゃだな、ミックスっていうのがあるからそれ送ろうと思う」


店員「ご注文はお決まりでしょうか」

提督「あ、はい。ミックスを9箱、郵送でお願いします」

店員「では、こちらにお名前、電話番号、ご住所を…」

564: 2014/07/18(金) 23:21:41.92 ID:ww4XxG8p0

提督「では、よろしくお願いします」

店員「承りました、またのご来店お待ちしております!」


提督「熊野は何もいらないのか?」

熊野「先程食べたばかりですもの、お腹いっぱいですわ」

提督「まぁそうなるか…じゃあ次行くか」

熊野「そうですわね」

565: 2014/07/18(金) 23:37:00.88 ID:ww4XxG8p0

-館内廊下-


提督「ちょっと寄って行きたいところがあるんだけど良いか?」

熊野「良いですけれど…どこに行くんですの?」

提督「シングラーズって店、イカ墨製品が売ってるんだ」

熊野「イカ墨製品…?」

提督「イカの墨で染めた手ぬぐいとか、ストラップとか…結構色々あるぞ」

熊野「なにか買うんですの?」

提督「手ぬぐいがほしいんだ、前に一度買ったから別のをもう一枚」

熊野「なるほど…では行きましょう?」

提督「ああ、あっちだったはずだ」

566: 2014/07/19(土) 00:20:39.03 ID:lWvAVP730

-海賊墨染工房 シングラーズ-


提督「ここだな」

熊野「まぁ…綺麗なお店ですわ」

提督「この店ここにしか入ってないんだよ」

熊野「限定感満載ですわね」

提督「一度来てから気に入ってな…ハンカチハンカチ…」

熊野「ここじゃなくて?」

提督「あ、ここだ」

熊野「意外と可愛いんですのね」

提督「だろ、熊野のも買うか?」

熊野「え、良いんですの?」

提督「ああ、違う柄にするか?」

567: 2014/07/19(土) 00:46:03.35 ID:lWvAVP730

熊野「い、いえ提督と同じのが良い、ですわ」

提督「そう?じゃあこれ2枚買うか」

熊野「お願いしますわ」

提督「ああ、他のも見てくるかー」

熊野「そうですわね」


熊野「手ぬぐいも綺麗ですわね…」

提督「雰囲気いいよな、ここの商品」

熊野「提督が好きそうな感じですものね」

568: 2014/07/19(土) 01:04:35.27 ID:lWvAVP730

提督「ああ、最初入った時から一目惚れだった」

熊野「奉行所って手ぬぐいすごく綺麗ですわ…」

提督「ああ、本当だ…買おうかな…でも買っても使わないだろうなぁ」

熊野「たしかに使うの躊躇ってしまいそうですわ」

提督「飾っておくのとかどうだろう」

熊野「私は良いと思いますわよ?」

提督「じゃあ買っちゃおうかな…」

熊野「飾るの楽しみにしていますわ」

提督「ああ、じゃあそろそろ行くか?」

熊野「提督はもういいんですの?」

提督「欲しいもの手に入ったしな、会計してくるよ」

熊野「分かりましたわ」




580: 2014/07/21(月) 23:03:18.16 ID:lmz2axsw0

-ジョイフル ハコダテ-


提督「ここの中は、基本的に名産品や土産品が多いんだが…」

熊野「だが…?」

提督「魔除けストラップドールっていう人形ストラップがある」

熊野「魔除け…スクラップドールですの?」

提督「ストラップな…確かここらへんに…あ、あった」

581: 2014/07/21(月) 23:08:07.62 ID:lmz2axsw0

熊野「な、なんですのこれ…」

提督「ちょっとした日本人形より怖いよな…」

熊野「夢に出てきそうですわ…」

提督「可愛いのもあるんだけどなぁ」

熊野「こっちの赤いのは可愛いですわね…でも、緑の方はホラーですわ…」

提督「意外と魔除けの効果あるかもしれないぞ?買うか?」

熊野「…緑ですし鈴谷に差し上げようかしら」

提督「…ベージュ探そうかな」



提督「とりあえずそれ鈴谷に買っていってみるか」

熊野「そうですわね」


582: 2014/07/21(月) 23:19:33.47 ID:lmz2axsw0


-ーテ函館-


提督「もう中も見たし最後にここチラッと覗いて行こう」

熊野「ここはなんですの?」

提督「ウェディングチャペル、まぁ結婚式場だな」

熊野「な、なんでここに来たんですの?」

提督「うーん…一応見ておこうかなって」

熊野「まぁ…私初めて見ますわ」

提督「俺は5回目くらいかな…ここは入るの初めてだけどな」

熊野「そうなんですの?」

提督「前来た時に通ったんだけどな、流石に一人で中入るのは恥ずかしかった」

熊野「一人では確かに恥ずかしいですわね…」

提督「折角だしヴァージンロードだけでも見ていこうか」

熊野「良いですけれど…」


熊野(周りの人に結婚すると勘違いされそうですわ…)

583: 2014/07/21(月) 23:21:56.74 ID:lmz2axsw0


提督「結婚なぁ…ウェディングドレスも良いけどやっぱ和装したいよな」

熊野「確かにそちらの方が日本らしくはありますわね」

提督「だろ?ウェディングも綺麗なんだけどな、欲を言えば両方見たい」

熊野「欲張りですわ…気持ちは分からなくもないですけれど」

提督「熊野も見たいと思う?」

熊野「それは…タキシードも和装も見れるなら見てみたいですわ」

提督「やっぱり両方みたいよな…」

584: 2014/07/21(月) 23:26:06.34 ID:lmz2axsw0

熊野「…提督?この音色はなんですの?」

提督「これはパイプオルガンだな」

熊野「パイプオルガン…?」

提督「空気を推した鍵盤のパイプに送って音を出す楽器だよ、こういう音が出るんだ」

熊野「綺麗な音色ですわ…」

提督「…パイプオルガンは、住んでた所のコンサートホールにあったなぁ」

熊野「コンサートホール?」

提督「kitaraっていうコンサートホールがあるんだ、そこの会場入って正面に置いてあるんだよ」

熊野「そんな所があるんですのね…提督は行ったことあるんですの?」

提督「オーケストラを聴きに何回か行ったかな、すごい迫力だぞ」

熊野「私も行ってみたいですわ…」

提督「機会があったら一緒に行けるんだけどな、次の長期休暇に期待しよう」

熊野「そうですわね」

585: 2014/07/21(月) 23:31:27.94 ID:lmz2axsw0

提督「じゃあ中も見れたし、そろそろ行くか?」

熊野「海岸…だったかしら」

提督「ああ、穴澗海岸だな」

熊野「15時過ぎ…時間的にはちょうどいいですわね」

提督「そうだな、じゃあ駐車場に戻ろう」

熊野「分かりましたわ」



-函館市街地-


提督「シートベルトは大丈夫か?」

熊野「バッチリですわ」

提督「じゃあ行くぞー、着くまで大体20分位だと思う」

熊野「近いんですのね」

提督「混んでないといいんだけどなぁ、道路も海岸も」

熊野「そうですわね…」

586: 2014/07/21(月) 23:52:34.88 ID:lmz2axsw0

提督「疲れてたら、移動中寝ててもいいんだぞ?」

熊野「大丈夫ですわ、あ…鈴谷に電話かけてもよろしくて?」

提督「ああ、良いよ」

熊野「では…」

prrrrrr…

鈴谷「はいはーい、熊野ー?」

熊野「もしもし?鈴谷ですの?」

鈴谷「うん!」

熊野「先程お土産を買ったのでつい電話してしまいましたわ」

鈴谷「うんうん!鈴谷暇すぎてどうにかなりそうだったよ!」

熊野「何もしていないんですの?」

鈴谷「今日は部屋でだらだらしてるよー」

熊野「まぁ…」

鈴谷「だって熊野いないんだもんー部屋にひとりぼっちだよ鈴谷!」

熊野「それは提督が誘ってくれたので…!」

鈴谷「鈴谷誘われてないしぃーずるいなぁー」

熊野「そんな鈴谷に面白いお土産を買いましたわ」

鈴谷「お、なになにぃ?期待しちゃうぞー」

熊野「ホラーグッズ(魔除け人形)ですわ」

鈴谷「…ホラーグッズ?」

熊野「ええ、鈴谷にお似合いのものを提督と選びましたわ」

鈴谷「鈴谷ホラーグッズ似合うのかぁ…そうかぁ…」

熊野「ホラーグッズが似合うのではなくて!そのお土産がちょっと似ているだけですわ」

鈴谷「え、似てる?」

熊野「まぁ…それは帰った時のお楽しみですわ」

593: 2014/07/23(水) 23:36:35.91 ID:/RZzxvz10

鈴谷「んー気になるなぁー」

熊野「楽しみにしていてくださいな」

鈴谷「うん!」

熊野「では、また時間が空いたら電話しますわ」

鈴谷「うんうん!待ってるね!」

熊野「切りますわよ?」

鈴谷「はーい」

ポチッ

594: 2014/07/23(水) 23:39:17.43 ID:/RZzxvz10

提督「鈴谷何か言ってたか?」

熊野「ずるいって言ってましたわ」

提督「…まぁそうなるか」

熊野「そういえば、私を一緒に連れてきた理由はまだ教えてくれないんですの?」

提督「この旅行が終わるときに教えるよ」

熊野「…気になりますわ」

提督「楽しみにしといてくれ」


提督(セリフ考えとかなきゃな…)

595: 2014/07/23(水) 23:50:47.90 ID:/RZzxvz10


-穴澗海岸-

函館で夕陽といえばここ!と言われるほど夕陽が綺麗な海岸。

函館山の近くにあるというのもあり、夕焼け時に訪れ、夜は山で夜景を。というのが定番コースとなっているようだ。

海岸には周りになにもないので、向かう途中に商店やコンビニで飲み物などを買っておくのをお勧めする。

夕陽を見ながらまったりと時間を過ごせるのでカップルには人気な場所、他にも家族で来たり、写真を撮りに来たりしている人も多く見られる。

夕陽と共に見るカモメや遊覧船は、何故か哀愁を感じさせ望郷をよみがえらせる。



提督「じゃあここに車停めて少し歩くか」

熊野「16時過ぎ、まだ夕陽は見えませんわね」

提督「17時から18時頃かなぁ…まぁ1時間位ゆっくり過ごそう」

熊野「たまには、こういうのもよろしくてよ」

提督「…熊野には普段は秘書艦として頑張ってもらってるからな」

熊野「本当ですわ…まぁ良いですけれど」

597: 2014/07/24(木) 00:07:23.53 ID:5O1dDf4e0

提督「熊野のおかげで執務はだいぶ早く片付くからな、感謝してるよ」

熊野「当然ですわ」

提督「普段労いの言葉もあまりかけれてないからな…ありがとな」

熊野「…良いですわよ、私も提督に…感謝はしていますし」

提督「お、おう?」

熊野「旅行なんて縁のないものだと思っていましたから…」

提督「まぁこれは俺が無理矢理連れてきたようなもんだけどな…」

熊野「でも、色々なとこに行けて楽しいですわよ?」

提督「そう言ってもらえると嬉しいな、函館はそろそろ出ることになるけどどうだった?」

598: 2014/07/24(木) 00:40:07.34 ID:5O1dDf4e0

熊野「小樽とは雰囲気が違う港町という感じで、楽しかったですわ」

提督「確かに雰囲気は結構違うよな」

熊野「それと旅館が素敵でしたわ…特にお部屋食、また頂きたいですわね」

提督「部屋食は、相手とゆっくり話せるのが良いよな」

熊野「そういえば提督って、鎮守府で誰とご飯食べてるんですの?」

提督「食堂に居ない時は、大体自室で一人で食べてるよ」

熊野「だから見かけない時があったんですのね…」

提督「用事があるときとかは、食堂に行くの遅くなっちゃうからな」

熊野「て、提督が良いなら私も一緒に食べてもよろしくてよ」

提督「え、ああ…じゃあその時はお願いしようかな」


提督「あ、あそこら辺良さ気だから座ろうか」

熊野「分かりましたわ」




599: 2014/07/24(木) 00:43:44.25 ID:5O1dDf4e0

引用: 【艦これ】熊野と北海道一周してくる