699: 2014/08/14(木) 01:27:07.44 ID:fXWiKOUq0



最初から:熊野と北海道一周してくる
前回:熊野と北海道一周してくる【その7】

ねんどろいど 艦隊これくしょん -艦これ- 熊野 ノンスケール ABS&ATBC-PVC製 塗装済み可動フィギュア
♪(コオロギの鳴き声)


提督「ん…」ガサッ

提督(6時か…そろそろだな)





提督「熊野、朝だぞー」

熊野「んぅ……」

提督「そろそろ朝日が見えるから起きよう」

熊野「分かりましたわ…」

提督「車で寝て肩とか痛くなってないか?」

熊野「ふぁ…大丈夫ですわ…」

提督「そうか、良かった…場所の紹介もしたいし外に出るか」

700: 2014/08/14(木) 02:03:12.59 ID:fXWiKOUq0


-地球岬-


室蘭市母恋にある岬

ポロチケップ(断崖)というアイヌ語が語源でチキウ岬というのが正しい名称だが、当て字で地球岬と表記されることが多い。

当て字だが、岬から海を見ると地球の丸さを感じられる地球岬という名前はかなり合っているのかもしれない。

朝日や夕陽だけではなく、星を見に来る人や初日の出を見に来る人もいて、カメラが趣味の人などは訪れる機会が多いかもしれない。

小さな岬から広大な太平洋を眺められるこの岬は、世界の広さ、己の小ささを改めて実感できたり、心機一転できるスポットだと思うので、機会があれば是非行ってみてほしい。


提督「ってことで地球岬って名前なんだ」

熊野「あそこの階段を登れば見れるんですの?」

提督「ああ、まだ朝日も出始めのせいか人は誰も居ないな…」

熊野「そうですわね」

提督「とりあえず行こうか、寒くないか?」

熊野「ええ、大丈夫ですわ」

提督「明け方は冷えるからな…寒くなったらいつでも言えよ?」

熊野「分かりましたわ」


701: 2014/08/14(木) 02:13:39.93 ID:fXWiKOUq0

熊野「わぁ…提督!すごいですわ!」

提督「待ってくれ…三脚持ったままじゃそんな早く歩けないんだ」ノソノソ

熊野「朝日がとても綺麗ですわ」

提督「…やっとついた……ああ、本当だな」

熊野「夕陽とは、また違った良さがありますわ」

提督「色が違うからな…雰囲気も全然違うしね」

熊野「そういえば提督、三脚は何に使用するんですの?」

提督「ああ、朝日でちょっとやりたいことがあってだな…」

熊野「やりたいこと…?」

提督「ちょっと熊野、そこに立ってくれ」

熊野「良いですけれど…」

提督「んで…タイマーセットして…あとは……これでいいな」

702: 2014/08/14(木) 02:24:39.28 ID:fXWiKOUq0


熊野「急に走ってこちらに来て…どうしたんですの?」

提督「とりあえずカメラ見ててくれ、もうすぐシャッターきれるから」



…カシャ



熊野「きれましたわ」

提督「じゃあしっかり撮れてるか確認するか…」


提督「うん、撮れてる撮れてる」

熊野「何を撮ったんですの?あそこの位置だと私達逆光なのでは…」

提督「ほら、見てみ」

熊野「これは…逆光でシルエットになってますわ」

提督「逆光を利用したらこんな感じの写真も撮れるんだよ、なかなかお洒落だろ?」

熊野「ええ…影絵みたいで綺麗ですわ」

提督「俺と熊野のシルエットだって割とすぐ分かるし、ちゃんと撮れてて良かった」

熊野「これ…帰ったら1枚印刷してくださらない?」

提督「ああ、いいけど…どうするんだ?」

熊野「綺麗なので…部屋に飾っておきますわ」

提督「そうか…じゃあ俺も飾ろうかな」

提督(……熊野の寝顔の写真とかな…)

703: 2014/08/14(木) 02:31:11.16 ID:fXWiKOUq0

提督「さて、日も上がってきたしそろそろ行こうか」

熊野「分かりましたわ、次はどこに行くのかしら?」

提督「実はもう室蘭は終わりなんだ、このまま帯広まで一気に行く」

熊野「そうなんですの?もう少しゆっくりしてもよろしかったのに…」

提督「前のルート通りだからな、まぁ途中ご飯食べにどこか寄るかもしれないけど」

熊野「確かにまだ朝ごはんには早すぎますわ」

提督「7時じゃ店もまだ空いてないしなぁ…せっかくの旅行でコンビニもあれだし」

熊野「私、別にコンビニでも構いませんわよ?」

提督「…そういえば熊野コンビニ好きだったっけ」

熊野「ええ!サンドイッチが美味しいですわ!」

提督「…最悪コンビニにするか、うん」

熊野「分かりましたわ!」

704: 2014/08/14(木) 02:36:48.34 ID:fXWiKOUq0

-駐車場-


提督「じゃあ今から帯広に向かうからな」

熊野「ええ…室蘭少しだけで残念ですわ」

提督「室蘭なら空港からもそう遠くないし、またそのうち来れるさ」

熊野「では、その時の楽しみに取っておきますわ」

提督「ああ、そうしといてくれ」

熊野「時間はどれ位かかりますの?」

提督「道央自動車道と道東自動車道使うからそんな掛からないよ、多分3時間くらいだ」

熊野「着いたら10時位かしら…」

提督「そうだな、朝と昼どっちか微妙な時間だ」

熊野「そうですわね…」

提督「まぁお腹空いてたらなにか食べればいいか、シートベルトはしたか?」

熊野「大丈夫ですわ」

提督「よし、じゃあ行きますか」

712: 2014/08/20(水) 22:21:21.60 ID:0Vhvlcnt0

-道央自動車道-


提督「とりあえず道央道通って札幌方面に行く」

熊野「帯広とは札幌の方なんですの?」

提督「いや、札幌からもだいぶ離れてるな…千歳ってとこで道東自動車道に乗り換えるんだよ」

熊野「千歳、というところが札幌に近いんですのね」

提督「ああ、高速使えば1時間掛からないな。 後、俺らが帰るときも千歳から帰るからな」

熊野「空港は千歳にあるということですわね」

提督「そうだな、北海道の空の玄関なんて言われてるくらいだ」

713: 2014/08/20(水) 22:49:20.21 ID:0Vhvlcnt0

提督「本当は熊野にもう一つ見せたい岬があったんだけどなぁ」

熊野「行かないんですの?」

提督「ルート外れるし本当に北海道大外周りになっちゃうからな…襟裳岬って所だよ」

熊野「確かに、北海道を大外周りは厳しそうですわ…」

提督「一度やってみたいけどな、新婚旅行とかにどうだろう」

熊野「旅行好きな方じゃないと飽きてしまいそうですわ」

提督「確かにそうだな…熊野は旅行好きか?」

熊野「私は…嫌いじゃなくてよ」

提督「そうか…じゃあまた旅行行かないとな」

熊野「ええ、楽しみにしていますわ!」

714: 2014/08/20(水) 22:55:55.49 ID:0Vhvlcnt0

提督「ここから苫小牧だな」

熊野「苫小牧?」

提督「室蘭の隣の市、たまに海自の船とか来てたりするぞ」

熊野「湊町なんですのね」

提督「ああ、苫小牧港は結構有名だな…トヨタ北海道が港に面してあったり製油所とかもあったはずだ」

熊野「賑わってますわね」

提督「港の方はあまり行ったことがないんだけどな…そういえば、電車の苫小牧の次の駅が青葉って名前だったりするな」

熊野「なにか親近感を感じますわね…」

提督「鎮守府に居るからな…」

熊野「青葉さんは休暇何をしてらっしゃるのかしら…」

提督「ネタでも探して走り回ってるんじゃないか?」

熊野「…それ、いつもと何も変わりませんわ」

提督「……だな」

715: 2014/08/20(水) 22:56:43.65 ID:0Vhvlcnt0

提督「苫小牧っていえば高校生の時にバードウォッチングしに来たことがある」

熊野「バードウォッチング?」

提督「ああ、ウトナイ湖って湖が散策できるようになっててな…カワセミが居るって聞いて行ってみたことがあるんだ」

熊野「カワセミは見れたんですの?」

提督「いや…白鳥とキツツキしか見れなかった…」

熊野「まぁ…」

提督「というより高校生の時だから、知識がなさすぎたのかもしれないな…今行ったらもっと楽しめる気がする」

熊野「提督鳥には詳しいんですの?」

提督「うーん…知ってる鳥は多くないんじゃないか…花とかのほうが多分分かる」

熊野「花は、私も少し分かりますわ」

提督「一時期花言葉の本の中身全部覚えようと頑張ったなぁ」

熊野「全部覚えれましたの?」

提督「薄っすらって感じだな…全部は覚えれなかった」

熊野「提督、変なとこで頑張りますのね…」

提督「他にも日本の伝統色とか覚えようと頑張ったけど、見分けつかないのがあって諦めた」

熊野「確かに色は難しそうですわ…」

716: 2014/08/20(水) 23:13:51.88 ID:0Vhvlcnt0

-道東自動車道-


提督「お、この先から道東自動車道に移るぞ」

熊野「ここまでそこまで長くなかったですわね」

提督「ああ、北海道だと自動車専用道路のありがたさが身に沁みるな…」

熊野「大きいですものね」

提督「道央道と道東道があるおかげでかなり助かってるよ」

熊野「ここから帯広はもう近いんですの?」

提督「あと半分くらいだな、お腹すいてないか?」

熊野「大丈夫ですわ!」

提督「なら昼食は帯広で食べるとするか、時間も調度良いくらいに着くはずだ」

熊野「分かりましたわ」

提督「なにか食べたいものとかはあるか?」

熊野「提督のオススメならなんでもいいですわよ?」

提督「んーそうだな…なにか考えとくよ」

718: 2014/08/21(木) 00:43:02.35 ID:aSsmCFvn0

提督「ここから先の地名、夕張っていうんだ」

熊野「こちらも親近感が湧きますわ…」

提督「夕張は何してるんだろうな…何気に我が鎮守府で最強の軽巡なんだよな…」

熊野「軽巡旗艦の時は大体夕張さんですわね」

提督「鎮守府最古参だからな…初めて建造した時に夕張の艤装ができたんだよ」

熊野「そんな前からいらしたんですのね」

提督「開発に関してはかなりお世話になってる、対戦装備は特にな」

熊野「潜水艦に対しては鎮守府で一番強いと聞きましたわ」

提督「ああ、対戦装備かなり積んでるからな…」

熊野「夕張さんの夕張はここが由来なんですの?」

提督「夕張は確か夕張川が由来じゃなかったかな、北海道に流れてるんだ」

熊野「川なんですのね!私と一緒ですわ」

提督「そうだな…川とか山が由来っていうの多いよな」

熊野「ですわね」

提督「なんというか…凛としててかっこいい名前が多いよな」

熊野「一航戦の方々とか特に凛としてますわ」

提督「漢字二文字っていうのがなんともかっこいいよなぁ」

730: 2014/08/31(日) 02:25:49.61 ID:8r1zkQKP0

提督「占冠を通り抜けて、もうすぐトマムだな」

熊野「北海道は難しい地名が多いですわ…」

提督「確かに他県の人に聞いたら分からないって人多いかもなぁ」

熊野「漢字だけでも難しいですのに、読み方を変えるなんて…」

提督「そういえば、熊野は勉強得意じゃないのか?」

熊野「したことがないので分かりませんわ」

提督「ああ…それもそうか」

熊野「ですが別に不得意なことはないと思いますわ!」

提督「その根拠と自身はどこからなんだ」

熊野「やはり勉強も完璧にこなさなければレディーとは言えませんわ」

提督「じゃあ今度暁に勉強教えてやってくれ」

熊野「べ、勉強を教えるのは妙高さんとかの方が向いてらっしゃると思いますわ」

提督「…それもそうだな」

提督(熊野教えることとか出来なさそうだもんなぁ…)

731: 2014/08/31(日) 02:43:11.30 ID:8r1zkQKP0

提督「そう考えると、艦娘の学力のことなんて気にしたことなかったな」

熊野「見た目相応の学力なのではなくて?」

提督「ううん…まぁそうなるよな、駆逐艦と正規空母なら明らかに学力差ありそうだし」

熊野「ということは、私はどれくらいになるのかしら」

提督「高校生くらいじゃないか?頑張って大学1年くらい…高校生か…」

熊野「それくらいですわね…お酒も飲めませんわ」

提督「最上と三隈は大学でも行けそうだけどなぁ…意外と年齢幅広そうだな、重巡は」

熊野「妙高型の方々が一番上でしょうか」

提督「だなぁ、妙高は俺と少し違うくらいでも行ける気がする…羽黒は大学生でもいけそうだな」

熊野「学力じゃなくて見た目年齢の話になってしまいましたわ」

提督「ああ、学力は難しいし今度鎮守府皆でテストでもするか」

熊野「な…そんなことする暇あるなら出撃しますわ!」


732: 2014/08/31(日) 02:44:06.85 ID:8r1zkQKP0

提督「出撃するとこないのにどこに行くんだ…」

熊野「……そうでしたわ…」

提督「でも、今年の夏はミッドウェーが展開されるらしいからな…頑張らないとな」

熊野「ミッドウェー…当時私も参加してたんですのよ」

提督「ああ、知ってるよ 一緒に頑張ろう、と言いたいとこなんだが…」

熊野「なんだが…なんですの?」

提督「利根が出たいって駄々をこねると予想している」

熊野「あぁ…航巡組は皆ミッドウェー参加者ですものね」

提督「でもアリューシャン作戦も展開されるらしいし、皆ミッドウェーには出せないんだよなぁ…」

提督「まぁ、それは帰ったら考えるさ もうすぐ帯広に着くぞ」

熊野「私、お腹が空いてきましたわ」

提督「じゃあ着いたら先にご飯食べに行くか」

熊野「はい!」

733: 2014/08/31(日) 03:10:12.03 ID:8r1zkQKP0

提督「さっき通ったトマムってとこなんだけど、最近急に人気になってな」

熊野「何かあったんですの?」

提督「トマムリゾートっていうホテルで、雲海が見れる雲海テラスっていうのをやってるんだ」

熊野「雲海…?」

提督「山とか、飛行機とか雲より高いとこに上がって見下ろすと雲が下に広がるだろ?それを雲海っていうんだ」

熊野「雲の海…なんだかロマンチックですわね」

提督「それがロープウェーで見に行けるっていうのが雲海テラスなんだ」

熊野「それで人気になったんですのね」

提督「ああ、俺も行ってみたいって思って数年経つけど未だに行けてないなぁ」

熊野「予約取るのが大変そうですわ」

提督「一度特集とかされると難しくなってくるしな…休日とか連休は厳しいだろうなー」

734: 2014/08/31(日) 03:11:24.53 ID:8r1zkQKP0

-帯広-


広大な土地での農業が盛んな帯広は、田園都市で長閑な雰囲気に包まれている街だ

市街地を抜け畑が連なる場所に出ると、万人がイメージする「北海道」が顔を出す

また、豚丼発祥の地でもあり、観光に来た人は豚丼目当ての人も少なくない。

だが、ここで推したいのが近年ご当地グルメとして名を挙げてきている「とかち牛じゃん麺」である

とかち牛じゃん麺は、麺にごま油を絡め、その上にピリ辛の挽き肉と胡瓜、ネギを乗せて食べるジャージャー麺だ

これが一般的なトッピングだが、帯広市内のお店では、これにアレンジを加えたりトッピングを変更していたりなど

店により工夫をしているので選ぶ楽しみがある、皆さんも旅行に行った際には是非。



提督「お、ここから帯広だな…先にご飯だったな、なにか食べたいものは?」

熊野「提督のオススメでお願いしますわ」

提督「ほう…普通なら帯広名物豚丼っていくんだが…」

熊野「豚丼…」

提督「俺はジャージャー麺の方がオススメだからそっちに行く」

熊野「ジャージャー麺、とはなんですの?」

提督「ジャージャーした拉麺だな、見ればわかるさ」

熊野「ジャージャーした拉麺ってなんですのよ、もう!」


740: 2014/09/06(土) 17:08:48.74 ID:3ste8bl70

提督「とりあえず帯広駅を目印にして…」

熊野「もう…場所は覚えておりませんの?」

提督「一回しか行ったことないからな…帯広駅の近くなんだ」

熊野「そういえば、ジャージャー麺の説明をちゃんと聞いていませんわ!」

提督「だからジャージャーした拉麺だよ」

熊野「提督…」ジトー

提督「…うーん、どうやって説明したものか…麺と野菜の上にピリ辛の肉味噌を乗せたやつって感じかね」

熊野「ということは、スープとかはないんですの?」

提督「ああ、そうだな」

熊野「想像出来ましたわ!」

提督「帯広のはこれにゴマ油がプラスされて、旬の野菜とかも加えられてるんだよ」

熊野「季節ごとに楽しめるということですわね」

提督「今の時期だと…山菜とかかな、まぁ楽しみにしておこう」

742: 2014/09/06(土) 17:46:47.10 ID:3ste8bl70
提督「お、あそこが帯広駅だよ」

熊野「まぁ…結構大きいんですのね」

提督「道内5番以内には入るんじゃないか?詳しくは分からないけど」

熊野「綺麗な駅ですわ」

提督「この駅の前に設置してあるゲージメーターみたいな温度計がかっこいいんだよなー」

熊野「ゲージメーター…?」

提督「ほら、大規模作戦の時に大本営から送られてくるデータに敵拠点破壊度のゲージがあるだろ?」

熊野「ああ、ありますわね」

提督「それみたいなかんじで、現在の温度をメーターにして表してくれる温度計が置いてあるんだ」

熊野「そういうことですのね」

提督「あれ欲しいんだよな…鎮守府費用で買えないのか…」

熊野「そんなの鎮守府に置いてあっても意味無いですわ…」

提督「そこをなんとか…秘書艦だろ!どうにかして作ってくれ!」

熊野「わ、私にそんな権限有りませんわ!」

提督「だよな…ミニサイズでも良いから部屋に置きたい…」

熊野「もう…早く行きましょう?私、お腹空きましたわ」

提督「ああ、そうだったな、すまん ここからはもう10分位で着くぞ」

熊野「歩いて行くんですの?」

提督「いや、このまま車で行くよ」

熊野「分かりましたわ」

743: 2014/09/06(土) 17:49:54.79 ID:3ste8bl70

カフェ&ダイニング らく


提督「着いたぞー」

熊野「カフェなんですのね」

提督「ああ、でも定食とかもあるしダイニング要素のほうが強いかもな」

熊野「入りましょう?」

提督「そうだな」


店員「いらっしゃいませー、何名様でしょうか」

提督「2名です」

店員「かしこまりました、あちらの窓側のお席にどうぞ」

提督「はい」

店員「注文がお決まりになりましたらお呼びください」

提督「分かりました」

744: 2014/09/06(土) 18:24:35.18 ID:3ste8bl70

提督「さて、とりあえずメニュー見ようか」

熊野「私は提督オススメのジャージャー麺にしようと思いますわ」

提督「じゃあ俺はどうしようかな…一緒のだとあれだよなぁ」

熊野「別に一緒でもいいじゃないですの」

提督「そうか…じゃあ俺もジャージャー麺にしようかな、飲み物は?」

熊野「ジャージャー麺には何が合うのかしら…」

提督「カフェオレとかコーラは流石に合わないな…コーヒーも合わないし」

熊野「お冷いただけないんですの?」

提督「ああ、水くれるのかな…頼んでみるか」

熊野「よろしくお願いしますわ」

提督「じゃあ店員呼ぼうか」


チリンッ


店員「ご注文はお決まりでしょうか?」

提督「とかち牛じゃん麺2つお願いします、それとお冷は頂けるでしょうか?」

店員「とかち牛じゃん麺2つと…お冷ですね、ただいまお持ちします」

提督「ありがとうございます」

745: 2014/09/06(土) 19:16:24.58 ID:3ste8bl70

提督「店の雰囲気もなかなか良いよな」

熊野「ええ、落ち着いた雰囲気ですわ」

提督「カフェだしな、鎮守府の周りにもこういう所が出来ないかね…」

熊野「良いですわね…出来ないかしら…」

提督「鎮守府内にカフェテリアみたいなのを作るのもありかもな」

熊野「確かにその方が実用的で人気も出そうですわ!」

提督「作る費用がとんでもなさそうだけどな…妖精さん作ってくれないかな」

熊野「流石にそんな大仕事を妖精さんに任せるわけには…」

提督「だよな…普段から頼りっぱなしだし過労氏しちゃうかもしれない」

熊野「頑張ってお金を貯めて普通に作りましょう?」

提督「今後の目標が一つ出来たな、海域にも出てないし皆でバイトでもするか」

熊野「しませんわよ…無茶なこと言わないでくださいな」

提督「名案だと思ったんだが…」

746: 2014/09/06(土) 19:44:19.53 ID:3ste8bl70


店員「お待たせいたしました、こちらとかち牛じゃん麺2つです」コトッ

提督「ありがとうございます」

店員「伝票こちらにお入れしておきますね」

提督「はい」


提督「さ、食べようか」

熊野「はい!いただきます」

提督「いただきます」

熊野「混ぜて食べたほうが良いんですの?」

提督「うーん、人によるんじゃないかな」

熊野「では、このままいただきますわ」

提督「ああ、俺は少し混ぜて食べてるよ」


ズズッ


熊野「ん…美味しいですわ!」

提督「ああ、追加野菜は椎茸とタケノコか」

熊野「色んな食感があって楽しめますわね」

提督「だな、味噌も程よくピリ辛だし食べやすい」

熊野「私ジャージャー麺が気に入りましたわ!」

提督「良かったよ、気に入ってもらえて」

熊野「鎮守府の近くではいただけないんですの?」

提督「簡易的なのならコンビニで売ってるぞ」

熊野「まぁ!なんでもあるんですのね!今度行った時に買ってきますわ」

提督「ああ、間宮さんも作ってくれないかなぁ」

熊野「今度頼んでみましょう?」

提督「そうだな」

755: 2014/09/07(日) 23:45:58.81 ID:+C0cSd/k0

提督「さて、食べ終わったし次行こうか」

熊野「もう12時なんですのね、早いですわ」

提督「夜には釧路に着ければいいなぁ」

熊野「ということは今日は釧路で宿泊ですの?」

提督「それもいいんだが、残念ながら今日も車中泊だ」

熊野「また車ですの…」

提督「一定の場所まで車で進めといたほうが周るのスムーズなんだ、ごめんな」

熊野「べ、別に良いですわよ!そんな謝ることでもないですわ」

提督「じゃあ帯広で寄った所に行こうか」

熊野「ええ、ここからは近いんですの?」

提督「…5分くらいかな」

熊野「すごく近いですわね…」

提督「まぁな、特別観光名所というわけでもないから」

熊野「どんな所なんですの?」

提督「着いてからのお楽しみということで」

熊野「…またそれですか、もう」

756: 2014/09/08(月) 00:01:46.76 ID:JjGvj3ZW0


-六花亭 本店-

言わずと知れた北海道の菓子屋

【お菓子は大地の恵み】をコンセプトとしたお菓子作りを行っている、また美術館運営や森林再生なども行っている。

北海道限定と言いながら北海道外でも売ってたりする商品などが近年多いが、この六花亭は完全に北海道限定で店舗も北海道内にしかない

稀に物産展に出店していることもあるが、全国的ではないのでレアだと思われる。

ここ六花亭の菓子は洋菓子和菓子両方共とても美味しいので是非食べていただきたい。



提督「駐車場が前にないから、近くのパーキングに停めなくちゃいけないのが難点だなぁ」

熊野「六花亭…ですの?」

提督「ああ、船で和菓子が好きだって言ってただろ?」

熊野「そういえば…」

提督「ここが北海道を代表する2大菓子屋の片方、六花亭だよ」

熊野「立派な建物ですわ…」

提督「道内だと結構いっぱい支店があるんだけど、折角だし本店にな」

熊野「早速入りましょう?」

提督「ああ、そうだな」

757: 2014/09/08(月) 00:11:02.42 ID:JjGvj3ZW0

熊野「2階建てなんですのね」

提督「2階はレストランで別の店が入ってるんだ」

熊野「ん…店内の匂いが甘いですわ」

提督「菓子屋だからな…ここ来るのは3回目だなー」

熊野「そうなんですの?」

提督「1回目は家族で、二回目は旅行中に小腹が空いて、3回目が今日だな」

熊野「では、提督のオススメの商品を安心して聞けますわ」

提督「確か郵送できた気がするから鎮守府に送ろう」

熊野「…洋菓子も置いているんですのね」

提督「ああ、和洋両方置いてるよ」

熊野「ではどちらも少しずつ買って行きましょう」

提督「少しで足りるか?」

熊野「函館や小樽で買ったお土産がありますし…大丈夫なのでは?」

提督(空母…戦艦…一瞬でなくなったりしないだろうな…)

提督「まぁ考えすぎても駄目か、足りなさそうだったら他のところで買えばいいし」

761: 2014/09/08(月) 00:29:15.31 ID:JjGvj3ZW0


熊野「では、オススメを教えていただきたいですわ」

提督「オススメなぁ…どれもオススメって言ったら駄目か?」

熊野「その中でも特に、というのはないんですの?」

提督「…六花亭と言ったらこれが有名ってのはこのマルセイバターサンドだな」

熊野「ビスケット…の間に何が挟まっているんですの?」

提督「ホワイトチョコレートと小さいレーズン」

熊野「まぁ…美味しそうですわ」

提督「1箱30個入りがあるからそれを買っていこう、流石に2箱は要らないだろう…」

提督(要らないよな…?)

熊野「他のもありますから…1箱で十分ですわね」

提督「後は…ストロベリーチョコも結構ロングヒットしてる気がするな」

熊野「これですわね、苺の周りにホワイトチョコレートがコーティングされているのかしら」

提督「苺というか、ドライ苺なんだ、少し酸っぱくてそれでも甘くて美味しい」

熊野「これは…箱入りという感じではないですわね」

提督「袋かカップかって感じだからな、5カップくらい買えば良いかな」

熊野「こちらにある普通のチョコレートの方はよろしいんですの?」

提督「そっちも混ぜて買うか、3カップ2カップで…」

熊野「ですわね」

762: 2014/09/08(月) 00:39:46.55 ID:JjGvj3ZW0

提督「他に突出して美味しいのは…おふたりで、とかか?」

熊野「ええと…これですわね」

提督「抹茶味とモカ味の二種類があるんだけど、どっちも美味しい」

熊野「ダックワーズなんですのね」

提督「六花亭の洋菓子代表だと個人的に思ってる、おふたりでっていう洋菓子らしからぬ名前もいいよな」

熊野「これは…20個入りの箱がありますわ!」

提督「個人的にも自室に持ち込みたいから2箱買おう」

熊野「では私は提督のを少し分けて頂きますわ」

提督「1個な」

熊野「提督…食い意地が張っていましてよ」ジトー

763: 2014/09/08(月) 00:46:02.29 ID:JjGvj3ZW0

提督「流石にあと1種類くらいでいいか」

熊野「そうですわね、少し買いすぎでしょうか」

提督「買い過ぎくらいが良いはずだ、多分」

提督(俺の予感が当たれば、どれか1箱は戦艦と空母により瞬時に無くなる)

熊野「折角ですし和菓子も欲しいですわ」

提督「ああ、和菓子を買ってなかったな…ひとつ鍋とかどうだ?」

熊野「…最中ですの?」

提督「ああ、外側に鍋をモチーフにした最中、中は餡と餅が入ってるんだ」

熊野「見た目も可愛らしいし味も美味しそうですわ」

提督「小倉餡、こし餡、白餡って3種類が詰め合わせになってる箱があるからそれ1つ買えば全部合わせてかなりの量になるんじゃないか?」

熊野「ええ、多分皆1つは食べれますわ」

提督「じゃあこれで郵送お願いしよう」

熊野「分かりましたわ」

764: 2014/09/08(月) 00:55:29.42 ID:JjGvj3ZW0

提督「すみません、郵送お願い出来ますか?」

店員「はい、承っております」

提督「これ全部お願いします」

店員「では…こちらにお名前とお受取り相手の氏名と住所、お互いの電話番号をお願いします」

提督「分かりました」




提督「書き終わりました」

店員「ありがとうございます、お届け日の指定などはございますか?」

提督「…2日後とか大丈夫ですか?」

店員「はい、大丈夫ですよ」

提督「では、2日後でお願いします」

店員「かしこまりました、元払いと着払いどちらにしますか?」

提督「着払いでお願いします」

店員「かしこまりました、またのご来店をお待ちしております」


提督「2日後の夜なら鎮守府にもうついてるからな」

熊野「遅れても知りませんわよ」

提督「飛行機に乗り遅れなければ大丈夫さ」

765: 2014/09/08(月) 01:03:27.40 ID:JjGvj3ZW0

提督「さて、釧路に向かうとするか」

熊野「もう帯広は観光しないんですの?」

提督「ああ、元々帯広は六花亭寄ったくらいなんだ」

熊野「短いんですのね」

提督「観光ってよりは帯広の周りの十勝平野の景色を楽しみに来てた感じだからな」

熊野「十勝平野、ですの?」

提督「釧路行く時に見れるんだ、広々としてて感動するぞ」

熊野「楽しみにしてますわ!」

提督「っと…今何時だ…」

熊野「1時30分ですわ」

提督「じゃあ釧路に着くのは4時前くらいか」

熊野「あまり遠くないんですのね」

提督「まぁな、隣みたいなとこあるし…よし、行くか」

熊野「はい!」

770: 2014/09/08(月) 23:55:07.40 ID:JjGvj3ZW0


-国道38号線-


提督「ここから東側に国道38号線をひたすら走るんだ、そしたら釧路に着く」

熊野「晴れていますし、ドライブ日和ですわね」

提督「そうだな、途中から海も見えてくるぞ」

熊野「海を見ながらの旅、優雅ですわ」

提督「…残念だが海を見れるのは反対車線で俺らは右向けばガードレールと車、左向けば断崖絶壁の崖って感じだな」

熊野「…優雅じゃありませんわ」

提督「海をはっきりと見る機会はもう旅行中にはないはずだ」

熊野「まぁ…小樽、函館、室蘭と港町でしたし、仕方ありませんわね」

提督「でも、湖には寄るからちょっと期待してて良いと思うぞ」

熊野「そういえば、一回も湖には行っていませんでしたわ」

提督「俺の好きな湖が全部道東にあるんだ、今回は一つしか行かないけどね」

熊野「どんな湖なのか…期待しておきますわ!」


771: 2014/09/09(火) 00:09:09.50 ID:UET6TdTK0

提督「こうして走ってると改めて農業地帯っていうのがはっきり分かるな」

熊野「確かに畑が多いですわね」

提督「釧路まで行くと範囲に入らないけど、ここは一応十勝平野の範囲内だからな」

熊野「十勝平野という名前なんですのね」

提督「北海道で一番大きい畑作地帯なんだ、それに酪農や畜産もやってるからかなりの広さがあるよ」

熊野「畑がどこまでも続いている感じがしますわ」

提督「これを一人や一家で作ってたりするからすごいよな…農業は」

熊野「管理が大変そうですわ」

提督「難しいだろうな…一人あたりどれ位の面積を使ってるんだろうか」

熊野「提督は農業には詳しくないんですの?」

提督「農業はさっぱりだ、一つ上げるとすれば家庭菜園でミニトマトを作ったことがある」

熊野「ふふ…提督がミニトマトを作るだなんて、似合いませんわ」

提督「どういう印象だよ」

熊野「盆栽とかのほうが似合うんじゃないかしら」

提督「盆栽……まだ早いだろ、うん」

772: 2014/09/09(火) 00:25:02.94 ID:UET6TdTK0


提督「そういえば、釧路についたら夜ご飯もそうだが、温泉に行こうと思うんだけど良いか?」

熊野「温泉!昨日は車中泊でお風呂には入れてませんから入りたいですわ」

提督「だと思ったよ、1回しか行ったこと無いけど良い温泉知ってるからそこに行こう」

熊野「はい!」




prrrrrr…


提督「ん?熊野、俺の電話なってるからちょっと出てくれ」

熊野「分かりましたわ」

ピッ


鈴谷「やっほー提督ぅー暇なんだけどー」

熊野「提督は車の運転中ですわ」

鈴谷「あれ、熊野じゃん なんだー車の運転中かぁ」

熊野「どうしたんですのよ」

鈴谷「特に用事があるわけじゃないんだけどー、んー暇だったから?」

熊野「あなたねぇ…」

鈴谷「それよりいつ帰ってくるのー?今日?」

熊野「明後日ですわ」

鈴谷「遅くない?!鈴谷怒るよ!」

熊野「なんで怒るんですのよ」

鈴谷「鈴谷を1人にして6日間も放置したから?」

熊野「…帰ったら構ってあげますわ」

鈴谷「あれー…鈴谷のほうがお姉ちゃんなんだけどなー…」

熊野「大して変わりませんわ」

鈴谷「まぁいっか!後2日ってことはお土産もっと増えてるってことだよね!」

熊野「それは提督次第ですわね」

鈴谷「提督に買ってこなかったら資材の命はないと思えって言っといて!」

熊野「…言っておきますわ」

鈴谷「んじゃあお土産楽しみにしてるね!」


ガチャ

773: 2014/09/09(火) 00:30:51.72 ID:UET6TdTK0

熊野「鈴谷からでしたわ」

提督「どうした?緊急か?」

熊野「暇つぶしじゃないかしら」

提督「…暇つぶしに提督を使うのか」

熊野「提督だから暇つぶしに使うんですわ」

提督「……俺の地位低そうだな」

熊野「鈴谷がお土産もっと買ってこなかったら資材の命はないと思え、と言っていましたわ」

提督「どんな脅しだよ…資材10万を何に使う気だ」

熊野「大型建造にでも使うのかしら…」

提督「でも大和型も阿賀野型も…他の子達もいるだろ」

熊野「…無駄に使う気なのでしょうか」

提督「……微妙な脅しだな…まぁまだ観光地は寄るし、ちょっとずつ買っていけばいいんじゃないか?」

熊野「そうですわね」

774: 2014/09/09(火) 00:44:17.67 ID:UET6TdTK0

提督「そろそろ海に出るんじゃないかな」

熊野「開けた平野もなくなってきましたわ」

提督「ってことは後30分…40分位かな」

熊野「話していると意外と早く着きますのね」

提督「そんなもんさ」

熊野「釧路はどういうところなんですの?」

提督「うーん…湿原とタンチョウってイメージが強いな」

熊野「ピンときませんわ…」

提督「釧路湿原って大きな湿原があって、日本で一番大きな湿原で国立公園に指定されてるくらい有名なんだよ」

提督「後、タンチョウって特別天然記念物に指定されてる鳥が季節問わず見れるってことで釧路は有名かな」

熊野「その公園は勝手に出入りできるんですの?」

提督「展望スペースみたいな場所があるからそこから見渡せるぞ、奥深くまで入ったりは出来ないけどな」

熊野「釧路湿原には行くんですの?」

提督「今回は行かないな、釧路は温泉とご飯だけって感じだ」

熊野「少し寂しいですわね…」

提督「タンチョウは見たいなら冬に来よう、すごく綺麗だぞ」

熊野「分かりましたわ…国立公園ということは他にも動物が沢山いるんですの?」

提督「鳥の越冬地になってたり、全国的に珍しいイトウやキタサンショウウオの生息が確認されているらしい」

熊野「…聞いといてなんですけれどよく分かりませんわ」

提督「…だよな、珍しい動物が保護されてるって思ってくれれば大丈夫だ」

775: 2014/09/09(火) 00:50:52.17 ID:UET6TdTK0




熊野「提督!海が見えましたわ!」

提督「ああ、釧路も近いな」

熊野「にしても…提督が先ほど言った通り反対車線ですわね」

提督「だろ?横目でちらっとくらいしか見えないんだ」

熊野「左を向けば崖ですわ…」

提督「まぁ少しの気分だけでも海を味わえていいじゃないか」

熊野「そうですわね!」

提督「釧路についたらとりあえず温泉はいろうか」

熊野「夕食が先じゃないんですの?」

提督「4時に夕食は早くないか?」

熊野「…早いですわね」

提督「6時位にご飯を食べて次の目的地へ移動したいと思ってるから、先に温泉行こう」

熊野「分かりましたわ」



790: 2014/09/13(土) 20:49:50.47 ID:u5d8XkC/0

提督「ご飯は何食べようか」

熊野「決めていませんの?」

提督「海鮮丼とか考えたんだが、折角だし釧路特有のものでもいいよなって」

熊野「特有のもの?」

提督「炉端焼きの店がたくさんあるんだ」

熊野「炉端焼き…聞いたこと有りませんわ」

提督「元々の発祥は東北の方だった気がするけど、釧路で広まっていった料理なんだ、店の人が目の前で焼いてくれて、それを食べるんだ」

熊野「焼き鳥屋みたいな感じですわね」

提督「そうだな、違う点は肉類はあまりないことと、客に料理を出すときに長いしゃもじみたいなものに皿を乗っけて出すんだ」

熊野「しゃもじ…」

提督「なかなか経験できないだろうし、それでも良いかなと思ったんだけど熊野はどっちがいい?」

熊野「では、炉端焼きが気になるのでそちらでお願いしますわ」

提督「ああ、じゃあ一度行ったことのある店があるからそこにいこう」

791: 2014/09/13(土) 20:59:54.59 ID:u5d8XkC/0

提督「まぁその前に温泉だけどな」

熊野「温泉も決まってますの?」

提督「ああ、温泉はそこしか知らないんだ」

熊野「提督は、根室にはあまり来たことがないんですの?」

提督「1周した時に来ただけだから1回しか無いな」

熊野「少ないんですのね」

提督「遠いしな、タンチョウ見たさに寄った感じ」

熊野「提督の住んでいた所からはどれ位かかりますの?」

提督「車で4時間以上は確実だな、北海道を横に突っ切って行くからな」

熊野「4時間連続での車の運転は厳しそうですわ…」

提督「友達とか、運転交代して行けると楽だよな」

熊野「ですわね」

提督「お、ここから釧路だな」

熊野「標識がありましたわ」

提督「とりあえず温泉に向かおうか」

熊野「はい!」

792: 2014/09/13(土) 21:17:07.18 ID:u5d8XkC/0

-釧路-

道東の政治経済、観光の中心地といえば、釧路である。

釧路湿原、阿寒湖など世界的にも有名な観光地に加え、空港、港もあり交通の便も良いだろう

釧路駅もそれなりに大きく、駅前には明治に訪れたとされる石川啄木の像が立っている。

食に関しても、周りで新鮮な魚介類や野菜類、牛乳などがたくさん採れるため安心かつ美味しく頂ける。

北海道全体で比べるとあまり雪が多く降る土地ではないが、気温が低めなので訪れる際には事前に予報を見ておくのが良いだろう。



提督「じゃあまず帯広と同じように駅に…ということもなく、駅に向かう途中に温泉がある」

熊野「前みたいに目印はありますの?」

提督「釧路商業高校っていう学校の横にあるんだ」

熊野「高校の近くだと、学生が沢山いそうですわね」

提督「俺が行った時はご老人ばかりだったな…タイミングかね」

熊野「今は4時ですわね…あまり人はいなさそうですわ」

提督「だな」

796: 2014/09/14(日) 18:27:13.55 ID:t7OxKad80


-天然温泉 大喜湯 昭和店-

日帰りの天然温泉

温泉成分量が国内トップクラスに入る19.32g/kgで、度々雑誌などで紹介されている。

特に女性客からの人気は高く、美肌効果が口コミで広まっていった。

夜に露天風呂に入ると和風にライトアップされた木々が見れるので、訪れるときは夕方以降をお勧めする。




提督「ここだな」

熊野「何を持って降りればよろしくて?」

提督「バスタオルとかは確か有料だけど貸出してたはずだから心配ないだろ…っと着替えくらいじゃないか?」

熊野「洗顔クリームとかはありますの?」

提督「確か石鹸が置いてあったかな…覚えてない」

熊野「…一応持っていきますわ」

提督「そうしてくれ」

797: 2014/09/14(日) 18:38:28.99 ID:t7OxKad80

熊野「凄く大きい温泉というわけではないですわね」

提督「そうだな、浴槽も5種類くらいしか無いし結構こじんまりしてる」

熊野「食堂もついてるんですのね」

提督「ああ、なんでも蕎麦が人気らしい」

熊野「食堂の形が鎮守府に似てますわ…」

提督「そうだな、鎮守府に無いものといえば食券販売機くらいか」

熊野「ええ…ここから浴場ですわ」

提督「えと…ほら、バスタオルとフェイスタオル」

熊野「ありがとうございます」

提督「他は持ってるよな?」

熊野「はい、大丈夫ですわ!」

提督「じゃあ、上がったらさっきの広間のとこで会おう」

熊野「分かりましたわ」

798: 2014/09/14(日) 19:20:28.97 ID:t7OxKad80

-男湯-


提督(2日ぶりの温泉か…)

提督(車中泊はゆっくり休めないのが辛いところだよな)

提督(まぁ…それが結構楽しいんだけども)


提督(しかしこの旅行も2分の1は終了か…)

提督(早かったなぁ)

提督(一番大きいイベントが最後に残ってるわけだけど)

提督(もう楽しめればいいかなとか思ってしまっている)

提督(駄目だな…気合を入れなくては)

提督「よしっ」ザバッ

提督「上がるか」

799: 2014/09/14(日) 19:28:23.07 ID:t7OxKad80

-女湯-


熊野(全然入浴客の方がいませんわ…)

熊野(私合わせても10人いませんわね)

熊野(んっ…熱いですわ…)


熊野(この後は夕食でしたわね)

熊野(炉端焼き…)


熊野(露天風呂、ライトアップされてるんですのね)

熊野(函館の旅館で見た庭園を思い出しますわ)

熊野(残りも楽しまないと、ですわね)


熊野(そろそろ提督も上がった頃かしら…)

800: 2014/09/14(日) 19:33:23.73 ID:t7OxKad80

-広間-


熊野「お待たせしましたわ」

提督「俺もちょっと前に上がったばかりだ」

熊野「ならベストタイミングですわね」

提督「だな、お腹空いてるか?」

熊野「少し…」

提督「まだ5時過ぎだしな…」

熊野「ここからお店は遠いんですの?」

提督「20分…30分も掛からないくらいかな」

熊野「では、着くのは6時前くらいですわね」

提督「時間的には調度いいくらいだな」

熊野「ですわね」

提督「飲み物でも買って、行こうか」

熊野「はい!」

801: 2014/09/14(日) 19:45:33.43 ID:t7OxKad80

-道道53号線-


提督「炉端焼きの店は、釧路駅目印にしてるから釧路駅見れるぞ」

熊野「釧路駅よりも炉端焼きが楽しみですわ!」

提督「俺も久しぶりだからなぁ…楽しみだ」

熊野「鎮守府の方にはお店無いんですの?」

提督「どうだろう…気にしたことないな、あるかもしれん」

熊野「あったら次は皆で行けますわね」

提督「流石に90数人の団体客は…予約すれば行けるのか…?」

熊野「そこまで入らないんですの?」

提督「場所によると思うけど、今から行くところは30人も入らないんじゃないかな」

熊野「大きい店ではないんですのね」

提督「小さい居酒屋みたいな感じだな、雰囲気も居酒屋だし」

熊野「お酒はダメよ?」

提督「分かってる…けど飲みたくなるんだよなぁ」

802: 2014/09/14(日) 19:49:01.13 ID:t7OxKad80

引用: 【艦これ】熊野と北海道一周してくる