199: 2015/01/02(金) 23:03:02.08 ID:F8n7OuY30
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202: 2015/01/02(金) 23:15:15.23 ID:F8n7OuY30

【正月特別編⑥ 朝潮】


朝潮「司令官!お呼びでしょうか!」

提督「ああ、ちょっと年末年始の飾り付け手伝ってくれないかなって」

朝潮「門松とかですか?」

提督「そうだな、さっき買ってきたから後はつけるだけだ」

朝潮「なるほど、でもなんで私なのでしょうか」

提督「んー…最近朝潮と話してなかったからな、それだけ」

朝潮「そ、そうですか…ん、分かりました!お手伝いします」

提督「ありがとう、じゃあ早速だが正月飾り付けに行くから椅子持って付いて来てくれ」

朝潮「はい!」

提督「…椅子のほうが重いからやっぱり朝潮は正月飾り持って」

朝潮「そんな…大丈夫ですよ?」

提督「いいからいいから」

朝潮「お心遣い…あ、ありがとうございます…」

203: 2015/01/02(金) 23:25:06.33 ID:F8n7OuY30

提督「椅子置いて…と」

朝潮「どうぞ」

提督「ありがとう、んー…ここらへんか」

朝潮「中心なら、もう少し右です」

提督「…ここか?」

朝潮「そこです!」

提督「ん、ありがとう」

朝潮「いえ!お役に立てて光栄です」

提督「じゃあ次は…鏡餅だな」

朝潮「そういえば司令官、何故正月には鏡餅を飾るんですか?」

提督「んー…三種の神器の中の一つに鏡があるんだけど」

朝潮「天皇家に伝わる物のことですか?」

提督「それそれ、門松としめ縄で神様を招いて、鏡餅に宿ってもらうっていうのが一連の流れで」

提督「餅の理由は、当時は鏡が神器で作れなかったからそれを真似た製造法の餅を使ったってだけ」

朝潮「つまり鏡餅に神様が宿ってそれを皆で食べる、ということなんですか?」

提督「そういうことだな、鏡餅は床の間に置くものだし、俺の部屋にでもおけばいいか」

朝潮「朝潮達の部屋には床の間がないですからね…」

提督「一航戦や二航戦の部屋にはあるんだけど、作りの問題だから仕方ないな」

朝潮「人数が違いますからね」

提督「そうだな、次は門松だ」

204: 2015/01/02(金) 23:40:02.02 ID:F8n7OuY30

朝潮「これは…玄関に置くんですよね?」

提督「ああ、ちょっと小さいが二つ買ってきたから置きに行こう」

朝潮「はい!」

提督「ちなみにこの玄関に門松を置く風習は室町時代の時からあったらしい」

朝潮「そうなんですか?室町時代といえば今から…」

提督「大雑把に言えば600年位前だな」

朝潮「そんなに前からあったなんて…すごいですね」

提督「そうだな…見てると落ち着く形してるし、考えた人もすごい」

朝潮「門松は神を呼ぶんでしたっけ?」

提督「門において、神を家に向かい入れるんだ。そのための依り代って感じだな」

朝潮「なんだか難しいです…」

提督「ははっ…まぁ難しいのもわかるよ」

朝潮「司令官は何故そんなに詳しいんですか?」

提督「単純に好きだったからだ、日本の歴史が。好きなことだと不思議と頭にすらすら入ってくるからな」

朝潮「確かに…私も好きな事なら頭に入ってきやすいです!」

提督「だろ?だからちょっと頭に残ってるんだ」

朝潮「朝潮ももっといろいろな知識を身につけたいです」

提督「これからまだ時間はあるんだ、慌てなくていいさ」

朝潮「…はい!」

205: 2015/01/02(金) 23:45:58.77 ID:F8n7OuY30

提督「よし、全部設置終わったな…ありがとな、朝潮」

朝潮「はい!お役に立てたなら嬉しいです」

提督「立ってたぞ…話しながらできて良かった、朝潮と話すのは久しぶりだったからな」

朝潮「朝潮も久々に司令官と話せてその…嬉しいです」

提督「…そ、そうか。何はともあれ終わったしこれ」

朝潮「間宮さんのアイス券ですか…?」

提督「ああ、この時期にどうなんだとは思うかもしれないけど、それしかないんだ」

朝潮「いえ、朝潮嬉しいです!アイスなんて久々だなぁ…」

提督「1人で行くのは少しあれかもしれないけど、ごめんな」

朝潮「…し、司令官も行きませんか?」

提督「え?」

朝潮「司令官も!一緒に行きましょう!」

提督「俺は別にアイスいらないぞ」

朝潮「せ、折角ですし行きましょう!」

提督「…まぁ、それもありか」

朝潮「はい!それもありです!」


【正月特別編⑥ 終わり】

206: 2015/01/03(土) 00:01:18.65 ID:UuWiKH9T0

【正月特別編⑦ 長門】


長門「乾杯」

提督「乾杯」ゴクッ

長門「ん…はぁ…今年ももう終わるな、提督」

提督「そうだな…大事が起きなくて良かった」

長門「年末にこうしてゆっくり酒を飲むのも良いものだ」

提督「年末年始だからこその、のんびり感があるよな」

長門「普段はテキパキ動いている提督ですらこれだからな…他の皆もこうなっているのだろうか」

提督「そうじゃないか?」

長門「まぁ、それも年末というやつか」

提督「だな…にしても今年はドイツから艦娘が来たり、新しい深海棲艦が多く見つかったりと忙しかったのも事実だな」

長門「ビスマルク達か…確かに春の大作戦で一気に新入りが増えたな」

提督「あの作戦はそこまで厳しくなかったから一気に勝てたけど…皆頑張ってくれたよ」

長門「そうだな、私も頑張った。新しい深海棲艦といえば、駆逐の足生えてるのが地味に痛いな」

提督「あれな…野戦で大破させられたって赤城が涙目で帰ってきた時はどうしようかと」

長門「足生えてないのは強くないのにな」

提督「あいつらはほら、鎮守府の前でもピョンピョンしてるだろ」

207: 2015/01/03(土) 00:01:47.85 ID:UuWiKH9T0

長門「見つけ次第消すがな」

提督「結構可愛いのに」

長門「可愛いが敵は敵だ」

提督「…そんなこと言って北方の子に同情しかけてたのはどこの誰だ」

長門「…はて、榛名とかか?」

提督「全然違うしお前だし」

長門「あ、あれは仕方がないだろう!あんな可愛い格好して来るのが行けないんだ!」

提督「…まぁ確かにプレゼント持ってたしなぁ」

長門「まぁプレゼントも結局取ってきたけども」

提督「鬼だ」

長門「取って来いって言ったのは提督だろう?」

提督「そうだっけ」


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長門『こちら長門、敵艦が何やらプレゼントのような箱を持っているんだが、どうしたらいい?』

提督『ん…爆薬が詰まってる危険性は?』

長門『加賀の妖精がそれはないと言っているそうだ』

提督『じゃあなんか良い物入ってるんだろ。出来たら奪ってきてくれ』

長門『…努力する』


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長門「取ってきてくれじゃなくて、奪ってきてくれ、だったか…鬼はどっちなんだか」

提督「結果的に中身は弾薬とかの詰め合わせだったな」

208: 2015/01/03(土) 00:10:29.97 ID:UuWiKH9T0

提督「ミッドウェー、渾作戦も無事に終えて…今年は本当に皆頑張ってくれたな」

長門「ふふ…それは私の前ではなくて皆の前で言うことだろう?」

提督「そうなんだけどな…つい前に出ると言いそびれちゃうんだ」

長門「提督は意外と臆病だ」

提督「俺はいつだって臆病だよ、お前達が居なくならないか常にビクビクしてる」

長門「…大丈夫だ、私達はここにいる。これまでも、これからも」

提督「ああ…酒によってつい口が滑ってしまうな」

長門「今は二人なんだ、それもいいさ」

提督「…それもそうか」

長門「年始には吹雪の改二があるらしいな」

提督「そうだな、やっとかって感じだけどきてくれて嬉しいよ」

長門「私達の改二はいつくるのか…待ち遠しいものだ」

提督「今でも十分頼りになってるのに、これ以上強くなってどうするんだ」

長門「これ以上に皆を守るまでさ」

提督「…今日はかっこいい長門だな」

長門「今日は、とはなんだ…いつもだ」

提督「いつもは別にかっこ良くないぞ」

長門「…ふんっ」

209: 2015/01/03(土) 00:12:52.12 ID:UuWiKH9T0

提督「おい、拗ねるなよ、クリスマスのケーキすごい笑顔で食べてたのは黙っててやる」

長門「ケ、ケーキくらい笑顔で食べてもいいだろう!女性だぞ!」

提督「いや、いいけど、余りに眩しい笑顔だったからつい、な?」

長門「そんなに眩しい笑顔だったのか…」

提督「写真持ってるけど、見るか?」

長門「い、いつの間に!?誰が撮ったんだ…」

提督「俺だけど」

長門「提督が?!」

提督「言ってなかったか、俺の趣味がカメラなの」

長門「初耳だな…てっきり青葉かと」

提督「あいつも持ってるんじゃないか…分からないけど」

長門「この鎮守府にはカメラマンが二人いるのか…恐ろしい」

提督「俺はあまり人撮らないからそんなに警戒しないでくれ」

長門「撮られたのにしないわけないだろう…」

提督「そうでした」

210: 2015/01/03(土) 00:16:51.70 ID:UuWiKH9T0

長門「今年もなかなかに楽しめたな」

提督「そうだな…うん、楽しかったな」

長門「来年も、再来年も楽しんで生きていきたいものだ」

提督「ああ、その為にもこの海を守らなくちゃな」

長門「…そう、だな」

提督「長門、今年一年お疲れさま」

長門「提督も、お疲れさま」

提督「来年も、再来年も…よろしくな?」

長門「ああ…こちらこそ、よろしく頼む」

提督「最後にもう一回乾杯するか」

長門「構わないさ」

提督「じゃあ、せーのでいくぞ」

長門「…ああ」


『乾杯』


【正月特別編⑦ 終わり】

231: 2015/01/03(土) 18:40:37.77 ID:UuWiKH9T0

【正月特別編⑧ 瑞鳳】


瑞鳳「提督!」

提督「ん?」

瑞鳳「買い物行こっ?」

提督「どこに」

瑞鳳「服買いに!」

提督「…ああ、年末セールか」

瑞鳳「うん!」

提督「良いけど、俺レディースよく分からないぞ」

瑞鳳「いいのいいの」

提督「…どこ行くんだ?」

瑞鳳「お店は特に決めてないの」

提督「そっか…他に誘わなくていいのか?」

瑞鳳「…二人が、いいなぁ」

提督「…分かった」

232: 2015/01/03(土) 18:43:31.06 ID:UuWiKH9T0

提督「んで、着いたけど欲しいものは決めてるのか?」

瑞鳳「なんとなくだけど…コートが欲しいなぁって」

提督「コート…春物?」

瑞鳳「春も着れれば良いかなって思うけど、冬物!まだ春は売ってないよ~」

提督「年末だとまだか」

瑞鳳「少し出てるのかな…うぅん、まだかも」

提督「にしても人すごいな、流石デパート」

瑞鳳「年末だしねぇ」

提督「迷子になるなよ?」

瑞鳳「な、ならないもんっ」ギュッ

提督「おい…」

瑞鳳「これで迷子にならないでしょ?」

提督「…まぁそうだな」

233: 2015/01/03(土) 18:48:39.23 ID:UuWiKH9T0

瑞鳳「これとか、どう?」

提督「んー…赤は派手すぎないか?」

瑞鳳「そう?」

提督「もう少し落ち着いた色を…でも、女性だし良いのか…」

瑞鳳「そんなに悩まくてもいいのに…」

提督「思えば、レディースはメンズより安いんだな」

瑞鳳「そうなの?男の人の店って入ったことないの」

提督「メンズのコートは殆ど5桁だぞ…タイムセールとか狙うといいんだが」

瑞鳳「5桁…女性のでもたまに見かけるけど、あまり見ないなぁ」

提督「まぁコートは一度買うと長く使えるから良いんだけどな」

瑞鳳「そうよねぇ…どれにしようかな~」

234: 2015/01/03(土) 18:49:58.64 ID:UuWiKH9T0

提督「この、薄いベージュのやつは?」

瑞鳳「似合うかな!」

提督「…似合うと思う、試着できるのか?」

瑞鳳「コートはここで着ても大丈夫よ」

提督「ほら」

瑞鳳「あ、ありがと……どうかな?」

提督「うん、似合ってるぞ」

瑞鳳「ほんとに!これにしようかなぁ」

提督「女性はその色似合うよな、男性でもたまに見かけるけど」

瑞鳳「色が女の子っぽいもんね、これにしよっ」



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瑞鳳「これ、おねがいします」

店員「ありがとうございます!」

提督「あ、カードで」

店員「かしこまりました」

瑞鳳「て、提督?」

提督「まぁ…年末のプレゼントってことで」

瑞鳳「どんなプレゼントよ…あ、ありがとっ」

提督「他の皆には秘密だぞ」

瑞鳳「…うんっ」

提督「じゃあ、帰るか」

瑞鳳「お礼にお正月に伊達巻作ってあげるね!」

提督「お、良いなぁ伊達巻…待ってるよ」

瑞鳳「うん!」


【正月特別編⑧ 終わり】

239: 2015/01/03(土) 22:54:47.39 ID:UuWiKH9T0

【正月特別編⑨ 陽炎】


陽炎「しーれいっ」

提督「どうした?」

陽炎「一緒に雑貨店行きましょ!」

提督「なにか買うのか?」

陽炎「陽炎型皆の来年の手帳買おうと思って!」

提督「手帳か…俺も買ってなかったし行くか」

陽炎「うんっ」

提督「陽炎型皆で行くのか?」

陽炎「私だけよ、内緒で買うの」

提督「誰かもう買ってたりしないのか?」

陽炎「大丈夫よ、確認済み!」

提督「そうか、もう行けるのか?」

陽炎「行けるわ」

提督「じゃあちょっと着替えるから待っててくれ」

陽炎「分かったわ!」


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提督「待たせてごめんな、行こうか」

陽炎「ううん、行きましょ!」

240: 2015/01/03(土) 22:55:18.01 ID:UuWiKH9T0

提督「陽炎型は今14人だから…14種類か」

陽炎「14色あるやつでお揃いにしたいんだけど、あるかしら」

提督「あるんじゃないか?俺は何にしよう」

陽炎「指令は普通に黒いので良いんじゃない?」

提督「やっぱり無難なところだとそうなるよなぁ…」

陽炎「でも、大人っぽさで行くなら茶とかもありじゃない?」

提督「落ち着いてるよな…あ、この深緑の良いかも」

陽炎「…指令緑好きよね」

提督「なぜ分かった、深緑が色の中で一番好きだ」

陽炎「執務室も緑で統一されてるじゃない」

提督「そうでした」

241: 2015/01/03(土) 23:02:25.72 ID:UuWiKH9T0

陽炎「この手帳なら18色だからいけるわね」

提督「だな、色は決めてるのか?」

陽炎「髪の色で決めようかなって思ったんだけど被るのよね」

提督「だなぁ」

陽炎「だから参考にしつつイメージから決めようかなって」

提督「そうだな」

陽炎「不知火はピンクにするわ、髪の色もピンクだし」

提督「不知火嫌がらないのか?」

陽炎「渡せば使ってくれるわ!」

提督「仲良いもんな、陽炎型」

陽炎「そうよ!黒潮はボルドーかしら」

提督「濃いな」

陽炎「黒い髪と似合いそうじゃない?」

提督「ああ…そういう見方もあるか」

陽炎「それに黒は野分にしようと思ってるの」

提督「もう決まってたのな」

242: 2015/01/03(土) 23:10:40.65 ID:UuWiKH9T0

陽炎「初風は…空色ね」

提督「髪の色もそうだしな」

陽炎「なんだか儚い色してるわよね」

提督「ああ、触ったら壊れちゃいそうだな」

陽炎「触ったらセクハラよー?」

提督「心得てます」

陽炎「雪風は…髪色的には茶だけど、イメージとは違うわよね」

提督「元気いいし明るい色がいいんじゃないか」

陽炎「この薄いオレンジとかどう?」

提督「ああ、いいな」

陽炎「じゃあこれにするわ!次は天津風ね」

提督「この、薄紫は?」

陽炎「あ、いいかも…ラベンダーみたいね」

提督「そうだな」

陽炎「これにしましょ!時津風はこの金茶色ね」

提督「ああ、錨を巻いてるところの色と一緒だな」

陽炎「そうなの、明るめだし似合うかなって」

提督「良いんじゃないか?」

243: 2015/01/03(土) 23:22:36.03 ID:UuWiKH9T0

陽炎「浦風は青にするわ」

提督「ま、そのまんまだな」

陽炎「サラっとした性格も青色があってると思うの」

提督「だなぁ」

陽炎「磯風は…紺とか、どうかしら」

提督「…ああ、意外と合うかもな」

陽炎「あまり賑やかな色は似合わないわよね」

提督「駆逐艦とは思えないほど大人びてるからなぁ…子供っぽいところもあるけど」

陽炎「指令はこれでいいと思う?」

提督「そうだな」

陽炎「じゃあ決まり!浜風は白ね」

提督「スパッと決まったな」

陽炎「不知火、浜風、野分は初めから薄っすら決めてたの」

提督「そういうことか」

陽炎「谷風は何にしようかなぁ」

提督「こっちの薄い灰色は?」

陽炎「他は暗めなのが多いのね…うん、それにしましょ?」

提督「後は3人か…っても野分は黒にするんだっけ」

陽炎「ええ、だから舞風と秋雲ね」

提督「舞風はこの菜の花カラーでいいんじゃないか?他灰色とか暗すぎるだろ」

陽炎「そうね…あの子は明るめがいいわよね」

提督「そうだな」

244: 2015/01/03(土) 23:32:50.41 ID:UuWiKH9T0

陽炎「秋雲、ベージュはどう?ほら、髪の色にもちょっと似てるし」

提督「ああ、良いな…これで全員分決まった…か?」

陽炎「そうね!」

提督「他に買いたいものは?」

陽炎「ないわ!」

提督「じゃあレジ行くか」

陽炎「うんっ」


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提督「これ、まとめてお願いします」

店員「ありがとうございます!」

陽炎「はい、指令」

提督「…俺が払うから要らないよ」

陽炎「ダメよ、これは私が皆にプレゼントするんだから」

提督「……じゃあ、あれだ…半分払ってくれ、残り半分は俺から陽炎型のプレゼントってことで」

陽炎「…もう…ありがとっ」

提督「どういたしまして」

陽炎「さ、年明ける前に渡さなくちゃ!指令も一緒に渡しに行きましょ!」

提督「俺も?」

陽炎「指令も半分出したんだから、一緒に渡さなくちゃ!」

提督「…じゃあ一緒に行こうか」

陽炎「うんっ」


【正月特別編⑨ 終わり】

245: 2015/01/03(土) 23:56:35.36 ID:UuWiKH9T0

【正月特別編⑩ 榛名】


榛名「くしゅんっ…榛名、少し寒いです」

提督「…足出してるからだろ」

榛名「そ、そんなことないです!」

提督「滑るから転ばないように気をつけろよ?」

榛名「はいっ」

提督「それにしても人すごいな…初詣だし当たり前か」

榛名「迷ってしまいそうです…」

提督「…手繋ぐか?」

榛名「は…え?て、提督?」

提督「迷わないようにするならこれが確実だろ?」ギュッ

榛名「は、はい…でも、榛名少し恥ずかしいです」

提督「じゃあやめとくか…?」パッ

榛名「や、やめませんっ提督は意地悪です!」ギュッ

提督「別にいじめたつもりはないんだけどなぁ」

榛名「絶対からかってました!」

提督「…どうだろうな」

榛名「もうっ」

246: 2015/01/04(日) 00:02:50.88 ID:hwljdpl90

榛名「ここは、なんという名前の神社でしたっけ」

提督「八坂神社だよ、中御座では素戔嗚尊を祀ってるんだ」

榛名「スサノ…オ?」

提督「日本神話に出てくる神だ、ヤマタノオロチ退治の時に活躍するやつ」

榛名「榛名、初めて知りました!」

提督「日本神話は学校ですら特に習わなかったからな…そんなもんさ」

榛名「提督は詳しいんですね!」

提督「俺は選択授業で専攻してただけだしもう殆ど覚えてないよ…」

榛名「どんな人か覚えてるだけでもすごいです!」

提督「あ、ありがとう…」


提督(榛名と話すとべた褒めされる…普通に恥ずかしい)

247: 2015/01/04(日) 00:13:54.27 ID:hwljdpl90

提督「二礼二拍手一礼だぞ?」

榛名「はい!榛名、大丈夫ですっ」

提督「…もう少し並びそうだな」

榛名「そうですね…こんなに人が居るとは思いませんでした」

提督「八坂神社は京都内だと年間参拝者人数1位だからなぁ」

榛名「そんなに来るんですか?」

提督「ああ、年間100万って書いてあったかな」

榛名「そんなに…!すごいです」

提督「京都内は神社多いし結構競うんだけど、ここはずば抜けてるな…行きやすさもあると思うけど」

榛名「確かに、地下鉄を降りてからすぐでしたね!」

提督「それに祇園の中央通り自体が観光向けな感じになってるから、観光客も来やすいんだろうな」

榛名「榛名も祇園には初めて来ました!」

提督「金剛達と来たことなかったのか」

榛名「鎮守府の外にはあまり出たことがないので…お洋服を皆で見に行くくらいです」

提督「まぁ…女性が皆で神社巡りっていうのは珍しいか」

248: 2015/01/04(日) 00:20:14.72 ID:hwljdpl90


提督「次だな」

榛名「そうですね!なんだか緊張します」

提督「そんな緊張しなくて大丈夫だぞ」

榛名「は、はいっ」

提督「5円…持ってるよな?」

榛名「はい!大丈夫ですっ」

提督「じゃあ、参拝するか」

榛名「はい!」


提督『今年も皆を守れますように』

榛名『提督と…ち、ちがっ…皆が無事にいられますように!』

249: 2015/01/04(日) 00:30:10.04 ID:hwljdpl90

提督「榛名は何をお願いしたんだ?」

榛名「皆が無事にいられるようにお願いしました」

提督「…良い子だなぁ…」

榛名「あ…えへ…当然ですっ」


榛名(提督と一緒にいられますようにって言いそうになりました…)


提督「帰りはまた地下鉄だし、金剛たちにお土産でも買って帰るか」

榛名「はい!金剛お姉さま達も喜ぶと思います!」

提督「そうだ、紅茶葉売ってる場所知ってるから買っていくか」

榛名「それは金剛お姉さま、とても喜ぶかと…!」

提督「榛名も、何か買いたいものあったら言っていいんだぞ?」

榛名「は、はい…榛名はこうして提督と歩けるだけで…充分ですっ」

提督「…そ、そうか」

榛名「はい!」ギュッ

提督「お、おい引っ付くな」

榛名「買いたいものがあるとしたら、榛名…提督がいいですっ」


【正月特別編⑩ 終わり】

254: 2015/01/04(日) 20:59:26.12 ID:hwljdpl90

【正月特別編⑪ 三日月】


提督「うーん…後はどうするか」

コンコンッ

三日月「司令官、いらっしゃいますか?」

提督「いるぞー」

三日月「失礼します、昨日の遠征の報告書を提出しに…司令官?」ガチャ

提督「あ、ああ…ちょっと待ってくれ」

三日月「どうして壁と本棚の間に挟まっているんでしょうか…」

提督「執務室の模様替えしてたんだ、年末だしな」

三日月「そういうことですか…お手伝いしましょうか?」

提督「…三日月は他にすることないのか?」

三日月「ないですよ、部屋の掃除も皆で終わらせたので」

提督「じゃあ…手伝ってくれると助かる」

三日月「はい!何をすればよろしいですか?」

提督「…本棚の整理、かな」



255: 2015/01/04(日) 21:31:32.98 ID:hwljdpl90

三日月「司令官…自室にこれ以上あるんですよね?」

提督「そうだな」

三日月「多すぎないですか?それに…」

提督「それに…?」

三日月「戦術書とかはないんでしょうか…」

提督「持ってないな」

三日月「本棚小説ばかりじゃないですか…!」

提督「実家から持ってきたら置く場所なくてなー…つい」

三日月「すごい量ですね…今度何かお借りしてもいいですか?」

提督「良いぞ…三日月が気に入るのあればいいが」

三日月「司令官はどのようなのを読むんですか?」

提督「SFや時代物が多いな…ラノベとか読みやすいもの少しあるぞ」

三日月「ラノベ…とはどのようなジャンルですか?」

提督「ライトノベル、結構曖昧なんだけど…まぁ軽く読める小説って感じかな、若者向け…みたいな」

三日月「なるほど…」

256: 2015/01/04(日) 21:42:18.63 ID:hwljdpl90

提督「ふぅ…本棚もだいぶ整理できたな」

三日月「そうですね…他に模様替えする場所はないんですか?」

提督「んー…そうだな、机も変えたし特にないな」

三日月「では私はこれで…」

提督「待て待て、手伝ってくれたんだしお菓子持ってくるから食べよう。ありがとな」

三日月「い、良いんですか?」

提督「ああ、とっておきのを持ってくるよ」

三日月「楽しみです!」


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提督「ってことでこれです」

三日月「三方六…どこかのお菓子ですか?」

提督「俺の故郷のお菓子屋の看板メニューだよ」

三日月「わぁ…バームクーヘンなんですね!」

提督「ああ、この前親に送ってもらったんだ」

三日月「食べてみてもいいですか?」

提督「…美味しいから気をつけろよ?」

三日月「はい…いただきますっ」

257: 2015/01/04(日) 21:48:09.64 ID:hwljdpl90

三日月「んっ…!とても美味しいです!」

提督「だろ?」

三日月「ほんのり甘い生地にチョコレート…美味しいなぁ…」

提督「部屋に持って行って皆で食べてもいいんだぞ?」

三日月「で、でもそしたら司令官の分がなくなっちゃいますよ?」

提督「俺の分は別にあるから大丈夫だよ」

三日月「…じゃあ、良い…ですか?」

提督「ああ…あ、1人で食べたいなら食べてもいいぞ?」

三日月「も、もう!そんなに食べれませんっ」

提督「だよな」

三日月「し、司令官!その…ありがとうございます!」

提督「こっちこそ手伝ってくれてありがとな」

三日月「これくらいお安いご用です…では、失礼しました!」

提督「ああ、またな」

三日月「はいっ」

258: 2015/01/04(日) 21:48:40.64 ID:hwljdpl90
【正月特別編⑪ 終わり】

268: 2015/01/06(火) 00:31:46.77 ID:PYc2Ez6/0

【正月特別編⑫ 白露】


提督「悪いな、買い出し付き合ってもらって」

白露「ううん、大丈夫!」

提督「飲み物とか買っておかなくちゃ正月で一気に無くなりそうだからなぁ」

白露「今年は出撃も遠征もないもんね」

提督「去年から今年にかけては霧の艦隊が来てたからな…今年の年越しはゆっくりできそうだ」

白露「もうあれから一年かぁ…早いね!」

提督「そうだなー…お茶買って、ジュースも買っておくか…白露は飲みたいものあるか?」

白露「あたし?うーん…炭酸欲しいかも!」

提督「じゃあ炭酸も買っておくか…酒、酒なぁ」

白露「鎮守府にもうないの?」

提督「共同冷蔵庫にはない気がするな、まぁ各自の部屋にあると思うんだが…」

白露「一応買っておく?」

提督「そうだな」

白露「どれが一番美味しいの?」

提督「人によるな、ビールが美味しいっていう人もいれば、日本酒や酎ハイが好きな人もいる」

白露「あたしはどれかなー…」

提督「まだ飲んじゃいけません」

269: 2015/01/06(火) 00:38:13.08 ID:PYc2Ez6/0

白露「そういえばまだコタツ出してないよね!」

提督「出してないなー」

白露「早く出してよー!いっちばーん最初に入るんだから!」

提督「島風と競争になりそうだな」

白露「島風には負けないよっ」

提督「そうだなー帰ったら出すか」

白露「うん!」

提督「後買うものは…うーん」

白露「お餅買ってないよ!」

提督「あっ、忘れてた」

白露「しっかりしてくださいよー」

提督「餅な、5袋くらい買えば足りるか?」

白露「20個入り5袋…足りなくない?」

提督「10買っておくか…いや、これでも1人2個…」

白露「もっと買っておく?」

提督「20にしよう、1人4個…これなら3日持つだろう」

白露「そうだね!」

270: 2015/01/06(火) 00:43:00.63 ID:PYc2Ez6/0

提督「さて、帰ろうか」

白露「提督…全部持ってもらっちゃったけど良いの?」

提督「大丈夫だよ、これくらい」

白露「…ありがと!提督!」

提督「なんだよ改まって」

白露「提督のそういうさり気ない気遣い、あたし一番好き!」

提督「…そうか」

白露「あ、提督照れてる?」

提督「照れてない」

白露「顔赤くなってますよー?」

提督「なってない!」

白露「なってるよー!」

提督「なってない!」

白露「ふふっ…また一緒に行こうね!」

提督「…そうだな」


【正月特別編⑫ 終わり】

276: 2015/01/08(木) 19:59:28.05 ID:LUVJGxBKO

【正月特別編⑬ 不知火】


不知火「はぁ…カレンダーを買い忘れるとは、しっかりしてください」

提督「ごめんな」

不知火「執務室のいつもの場所にカレンダーがないと思えば…」

提督「普通に忘れてたなんてな」

不知火「ドジです」

提督「でも…別に正月に買いに来ることはなかったんじゃないか?人多いし」

不知火「いいんです、放っておくといつまでも買いに行かなさそうですから」

提督「…そんなこと、ないぞ」

不知火「なぜ今言葉が詰まったんですか?」

提督「…不知火は頼りになるなぁ」

不知火「…指令も少しは頼りになりますけどね」

提督「突然デレるなよ」

不知火「デレてません」

277: 2015/01/08(木) 19:59:56.15 ID:LUVJGxBKO

不知火「どのカレンダーが良いですか?」

提督「シンプルなのでいいんだけど…折角写真好きなんだし写真が楽しめる感じがいいな」

不知火「…ではこれは?」

提督「…犬だな」

不知火「はい、犬です」

提督「…不知火犬好きなのか?」

不知火「ただこの犬が可愛いと思ったので選んだのですが…」

提督「…そうか、うーん…犬よりは風景写真とかがいいかな」

不知火「そうですか、ではこちらは?」

提督「お…良いな、日本百景からか」

不知火「はい…一度実際に見てみたいですね」

提督「そうだな、俺も全然行ったことない」

不知火「指令の故郷にはないのですか?」

提督「一応登別温泉ってところが日本百景に登録されてるな」

不知火「温泉街ですか」

提督「ああ、気持ちいいぞ」

不知火「温泉は…良いものです」

提督「だなぁ…露天風呂が特に」

278: 2015/01/08(木) 20:00:41.57 ID:LUVJGxBKO

提督「結局そのまま日本百景のにすることにした」

不知火「指令には似合ってますよ」

提督「そうか?ありがとう」

不知火「ええ…執務室にも関連した本はありましたし」

提督「記憶力いいな、確かに置いてるけど」

不知火「…ありがとうございます」


不知火(指令がいない間に陽炎型でコタツを使っただけですけどね)


提督「さて、もう帰ろうか」

不知火「そうですね、目的の物も買えましたし」

提督「不知火は何かいらないのか?」

不知火「はい……強いていうならあそこのアイスが食べたいです」

提督「真冬にアイスか…まぁそれもありか。何にする?」

不知火「…イチゴで」

提督「随分可愛い味を…すみません、イチゴとアーモンドチョコレートください」

279: 2015/01/08(木) 20:06:18.16 ID:LUVJGxBKO

提督「やっぱり冬だし寒いな…美味しいけど」

不知火「はい…美味しいです」

提督「不知火、寒かったら上着貸すから言えよ?」

不知火「…ありがとうございます」

提督「風邪引いちゃったら大変だしな」

不知火「…その、指令」

提督「ん?」

不知火「アイス…一口いただいてもよろしいでしょうか」

提督「ああ、いいぞ」

不知火「…いただきます」パクッ

提督「ちょっと甘かったな」

不知火「はい…甘くて美味しいです」

提督「このまま帰りながら食べるか」

不知火「そうですね」

提督「今日の夕食はなんだろうな」

不知火「温かいものが食べたいです」

提督「そうだなぁ…待たせたら困るし、早めに帰ろうか」

不知火「…そうですね」


【正月特別編⑬ 終わり】

280: 2015/01/08(木) 20:17:30.08 ID:LUVJGxBKO

【正月特別編⑭ 浜風】


浜風「提督…その…これ、十七駆の皆で作ったので良かったら…食べてくださいっ」

提督「…きな粉餅?」

浜風「はい!その…料理が得意というわけではないので…作りやすいものにしま…した」

提督「じゃあ早速いただくよ…っとその前に」

浜風「はい…?」

提督「浜風、もう少し力抜いても良いんだぞ?」

浜風「と…言いますと…」

提督「もっとラフに話していいってことだよ」

浜風「…む、無理です!上官に向かってそんなに軽い接し方は…!」

提督「他の子見ればそこまで堅いやついないぞ?ほーれ」ギュー

浜風「ほ、ほっぺた抓まないでくださいっ」

提督「もっと柔らかく行こう、慣れたらでいいけどさ」

浜風「は…はい、善処しま…す」

提督「じゃあいただこうかな、きな粉餅」

浜風「め、召し上がってください!」

提督「いただきます」パクッ


281: 2015/01/08(木) 20:28:27.51 ID:3+quPDR/0

提督「ん…ゴホッゴホッ」

浜風「あっみ、水を!」

提督「ああ、ありがとう…美味しいよ」

浜風「わぁ…良かったです!」

提督「にしても餅がすごく柔らかいな…何かしたのか?」

浜風「浦風が焼いた餅を熱湯に入れて柔らかくしていると言っていました」

提督「それでこんなに柔らかいのか」

浜風「はい!」

提督「…ん?ちょっと待て、十七駆なら磯風がいるだろ、何したんだ?」

浜風「最初はきな粉作るって言っていたんですが…餅を焼かせる係にしました」

提督「…なるほど、事情は大体分かる」

浜風「後は…私がきな粉を作って、谷風が餅を切る係をしていました」

提督「そうか…後で他の3人にも礼を言いに行かなくちゃな」

浜風「はい!…きっと喜ぶと思います、はい」

提督「浜風も…ありがとう、美味しかったよ」

浜風「は、はいっ…お、お粗末さまです」

282: 2015/01/08(木) 20:37:58.60 ID:3+quPDR/0

提督「折角だし俺も行くときなにか作っていくか」

浜風「よ、よろしいんですか…?」

提督「ああ、俺もなにか餅で作っていくよ」

浜風「楽しみにしています!」

提督「そうだな…夕方くらいには持って行くから」

浜風「では…待ってます…ね?」

提督「…ああ」

浜風「では私はこれで…」

提督「…待て待て」

浜風「はい?」

提督「…その、なんだ…持ってきてくれてありがとな、まだそこまで会話したことないのに」

浜風「…だ、大丈夫です!し、し失礼しました!」

提督「お、おう…走ったら転ぶぞー」


浜風(な、なんかずるいです…ずるい)


【正月特別編⑭ 終わり】

286: 2015/01/10(土) 00:31:35.75 ID:NzYs1xmD0

【正月特別編⑮ 瑞鶴】


瑞鶴「提督さん~ここどうしたら良いの?」

提督「んー1画目が払いの方だ」

瑞鶴「…こう?」

提督「そうだな」

瑞鶴「うぅん…難しいなぁ」

提督「瑞鶴も翔鶴も画数多いからな」

瑞鶴「…むしろ簡単な子なんていなくない?」

提督「…雷とか、時雨は簡単じゃないか?」

瑞鶴「あー!そうね」

提督「にしても急に書き初め教えろ、だなんてな」

瑞鶴「翔鶴ねぇがやってたんだもん」

提督「翔鶴に教えてもらわなくて良かったのか?」

瑞鶴「翔鶴ねぇと私の字を書いて驚かせたかったの」

提督「なるほど…それで俺に教えてくれと」

瑞鶴「うん!赤城さんが提督さんは書道できるって言ってたから」

提督「できるっていうか…中学生まで習ってただけなんだがなぁ」

瑞鶴「でも私よりはできるでしょ?」

提督「まぁ…そうだな」

瑞鶴「だったらいいのよっ」

提督「そうか」

287: 2015/01/10(土) 00:55:43.03 ID:TfkGyiYlO

瑞鶴「提督さんはなにか書かないの?」

提督「ん、俺?そうだな、なにか書くか」

瑞鶴「うん!さっきから見てるだけじゃない」

提督「うーん…なに書こうか」

瑞鶴「そもそも書き初めって何を書いたらいい、とかあるの?」

提督「新春や正月に合うものとか…一年の豊富とかだな」

瑞鶴「あぁ…新年だもんね」

提督「じゃあそうだな…光陰如流水にするか」

瑞鶴「こ、こういん…?」

提督「月日は水の如く流れていくから、1日1日大切に生きろよってこと」

瑞鶴「四字熟語?」

提督「五字熟語だな」

瑞鶴「へぇ~五字熟語なんてあるんだ」

提督「ああ、あんまり聞いたことないだろ」

瑞鶴「うん」

288: 2015/01/10(土) 01:19:15.63 ID:TfkGyiYlO

提督「…こんな感じか」

瑞鶴「すごい…綺麗」

提督「最後にやったの高校の授業だったかなぁ」

瑞鶴「提督さん、どうやって入ってるの?入り方がすごく綺麗だけど」

提督「ん…そうだな、ちょっと手借りるぞ」ギュッ

瑞鶴「えっな、なに!?」

提督「筆の方向は、この位置だ…11時の方向とでも言えばいいか」

瑞鶴「う、うん…」

提督「んで、このまま少し引くように入るんだ、半紙に筆が馴染んでいくような感じだな」

瑞鶴「…うん」

提督「引くぞ?」スッ

瑞鶴「わぁ…綺麗に入る」

提督「だろ?」

瑞鶴「……も、もう大丈夫!あ、ありがと提督さんっ」パッ

提督「お、おう」

瑞鶴(は、恥ずかしかったんだから…急にやめてよねっ)

289: 2015/01/10(土) 01:24:50.82 ID:TfkGyiYlO

瑞鶴「でーきたっ!」

提督「ん、綺麗に書けてるよ」

瑞鶴「やった!翔鶴ねぇに見せてこよ!」

提督「ああ」

瑞鶴「提督さんもありがとね!」

提督「これくらい良いさ、仕事もないしな」

瑞鶴「じゃあ見せてくるね!」

提督「走って転ぶなよ?」

瑞鶴「分かってるわよ!」ガチャ


バタン


提督「…元気だな」


【正月特別編⑮ 終わり】

296: 2015/01/10(土) 22:03:42.97 ID:NzYs1xmD0


【正月特別編⑯ 磯波】


磯波「提督、倉庫の掃除終わりました」

提督「お疲れ、早かったな」

磯波「皆一生懸命やってたので…頑張りました!」

提督「ありがとう、次は…うーん、少し待機かな。他のところはまだ終わってないんだ」

磯波「そうなんですか?」

提督「ああ、っても戦艦や空母は自室の片付け入ってるけども」

磯波「年末の大掃除ですし…綺麗にしなきゃいけませんね」

提督「ああ、俺も執務室の掃除は終わったから後は他の報告待ってるだけなんだけどな」

磯波「…家具の配置を大分変えたんですね」

提督「新年を迎えるし心機一転しようと思ってな」

磯波「素敵です」

提督「ありがとう、コタツで大分スペース取っちゃってるけどな」

297: 2015/01/10(土) 22:16:47.38 ID:NzYs1xmD0

提督「折角だしコタツで待ってていいぞ?」

磯波「そ、そんな!大丈夫ですよ」

提督「立ちっぱなしもなんだろう、電源入れてるし」

磯波「…で、では失礼します…温かい…」

提督「ん、お茶」

磯波「あ、ありがとうございます!すみません…」

提督「別に謝らなくてもいいぞ…やっぱりコタツは良いよな」

磯波「はいっ、抜け出したくなくなります」

提督「眠くなってくるよな、温かくて」

磯波「そうですね…はぁ、気持ちいいなぁ…提督はお入りにならないんですか?」

提督「ん?俺は少し書かなくちゃいけない書類があるからな」

磯波「そうなんですか…すみません、一人だけ入っちゃって」

提督「ずっと立って待たせる方が罪悪感あるし、気にしなくていいよ」

磯波「…はいっ」

298: 2015/01/10(土) 22:25:40.26 ID:NzYs1xmD0

提督「そういえば他の吹雪型は?」

磯波「部屋に戻りましたよ、報告は1人で良いよねってことで」

提督「そうか…うーん、後は六駆が来てくれれば一通り終わりなんだけどなぁ」

磯波「雷ちゃん達はどこをやってるんですか?」

提督「出撃待機所だな」

磯波「あぁ…あそこは埃も多そうですね」

提督「だよなぁ…様子見に行ったほうがいいかな、とも思ったんだけど、他の子が報告に来て俺がいなかったら困るし」

磯波「もうすぐ来るんじゃないでしょうか、時間も経ちましたし」

提督「そうだな」


コンコンッ


提督「はい」

暁「暁よ!」

提督「入っていいぞー」

暁「失礼するわ」ガチャ

雷「掃除終わったわよ!」

提督「話をすればなんとやら…だな」

響「なんのことだい?」

提督「なんでもないさ」

電「気になるのです」

提督「そろそろ来ないかねって話を磯波としていたところなんだ」

雷「そうだったのね!埃が多くて大変だったわ」

提督「ああ、ありがとう…じゃあこれで一通り終わりだな」

299: 2015/01/10(土) 22:30:28.02 ID:NzYs1xmD0

磯波「では、失礼しますね」

提督「ああ、次は掃除じゃないけど頑張ってくれ」

磯波「はい!買い出しなら任せて下さい!」

提督「迷子になるなよ」

磯波「な、なりませんっ」

提督「まぁ…叢雲居るし大丈夫だな」

磯波「もう!では、行ってきます」

提督「ああ、行ってらっしゃい」

磯波「はいっ」


【正月特別編⑯ 終わり】

300: 2015/01/10(土) 22:34:14.63 ID:NzYs1xmD0

【正月特別編⑰ 加賀】


提督「…静かだな」

加賀「…そうね」

提督「たまには…こういう年越しも良いかもな」

加賀「赤城さんは軽空母とお酒を飲みに行ってしまいました」

提督「だから急に俺のところに来たのか」

加賀「いけませんか?」

提督「いけないと思うか?」

加賀「…あなたの考えてることはよく分からないわ」

提督「…いけないと思ったら一緒にコタツに入ってないよ」

加賀「…そうね」

301: 2015/01/10(土) 22:41:07.18 ID:NzYs1xmD0

提督「加賀はなんで行かなかったんだ?その飲み会」

加賀「私、お酒はあまり得意ではないの」

提督「そうか…美味しい日本酒あるんだけどどうだ?」

加賀「…話を聞いていたのかしら」

提督「悪ノリだよ…にしても今年も早かったな、後30分で年越しだ」

加賀「そうね」

提督「加賀は出撃しっぱなしだったな、おつかれさま」

加賀「…一航戦ですから、これくらい当然です」

提督「頼もしいな」

加賀「それに今年は…ミッドウェーの攻略もできました」

提督「ああ、まさか奇襲されるとは思わなかったけどな」

加賀「っ…それを通信で聞いた時は目の前が暗くなりました」

提督「まぁ加賀たちもすぐ帰ってきてくれたし、アリューシャン組も帰ってきてくれてたから無事に作戦終了出来たけども」

加賀「…鎮守府に残ってた子も頑張ってくれたと思うわ」

提督「…そうだな、被害も特になかったし本当に良かったよ」

302: 2015/01/10(土) 22:48:40.51 ID:NzYs1xmD0

提督「加賀の練度も結構上がったな」

加賀「横須賀からの通信では98と記されていたわ」

提督「あと1か…」

加賀「そうね」

提督「お、もう50分か…ゆく年くる年でも見るか」ピッ

加賀「提督は…」

提督「ん?」

加賀「あなたは、私の練度が最高に達したらどうしてくれるの?」

提督「どうしてくれるとは?なにか美味しいものでも食べに行くか?」

加賀「違うわ」

提督「違う?」

加賀「練度向上させる方法があるわ」

提督「…ケッコンカッコカリか」

加賀「ええ、そうよ」

提督「…相手の意志次第って感じだろうなぁ…あれは」

加賀「どういうこと?」

提督「カッコカリとは言ったものの、結局指輪付けたりで普通の結婚と何ら変わりはないだろ?だから相手の意志次第かなって」

加賀「そう…あなたは…わたしとなら出来るの?」

提督「ん?そうだなぁ…まぁ悩むだろうな」

加賀「…そうね」


加賀(いますぐには教えてくれないのね)

303: 2015/01/10(土) 22:54:39.06 ID:NzYs1xmD0

提督「あと1分…こんな年越しもいいもんだ」

加賀「…そうね」

提督「加賀、来年もよろしくな」

加賀「こちらこそ…期待しているわ」

提督「加賀は初めて来た時からそんな感じだなぁ」

加賀「そうかしら…だいぶ変わったと思うのだけれど」

提督「まぁ…言葉数は多くなったか」

加賀「それにあなたのことも…」

提督「俺のこと?」

加賀「なんでもないわ」

提督「なんだよ」

加賀「なんでもないわ、これ以上言うと爆撃します」

提督「物騒だぞおい…お、後10秒…」



TV『明けましておめでとうございます!2015年です!』


提督「明けたな…明けましておめでとう、加賀」

加賀「明けましておめでとうございます」

提督「…今年もよろしくな」

加賀「ええ、こちらこそ」



【正月特別編⑰ 終わり】

304: 2015/01/10(土) 23:02:10.94 ID:NzYs1xmD0

投下終わり、後3人は明日投下します。

鎮守府に帰ってきた【その4】

引用: 【艦これ】鎮守府に帰ってきた